2001年10月の名台詞

こちらは時系列順。ただし2001年5月以前のものは作品別にしか管理していません。
あんまり利用価値がないような気もしますが、一応補完しておきます。

2001年の名台詞
6月
7月 8月 9月 10月 11月 12月
2002年の名台詞
1月 2月 3月上旬 3月下旬 4月上旬 4月下旬
5月上旬   ▼5月下旬   6月上旬 6月下旬 7月上旬 7月下旬
8月上旬 8月下旬 9月上旬 9月下旬 10月上旬 10月下旬
11月上旬 11月下旬 12月上旬 12月下旬
2003年の名台詞
1月上旬 1月下旬 2月上旬 2月下旬 3月上旬 3月下旬
4月上旬 4月下旬 5月上旬 5月下旬 6月上旬 6月下旬
7月上旬 7月下旬 8月上旬 8月下旬 9月上旬 9月下旬
10月上旬 10月下旬 11月上旬 11月下旬 12月上旬 12月下旬
2004年の名台詞
1月上旬 1月下旬 2月上旬 2月下旬 3月上旬 3月下旬
4月上旬 4月下旬 5月上旬 5月下旬 6月上旬 6月下旬
7月上旬 7月下旬 8月上旬 8月下旬 9月上旬 9月下旬
10月上旬 10月下旬 11月上旬 11月下旬 12月上旬 12月下旬

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「だって、何が楽しいのよ。長距離トラックの運ちゃんなんか。やってて楽しい?」
「楽しいもんか。
幅四メートル、六十トンの鉄の塊転がしてんだぞ。走らねえ曲がらねえ止まらねえ、ベンツにゃあおられるし軽にも割り込まれる。そのたんびに冷や汗だ。仕事だって、会社の頼みとあらば三日で博多まで二往復なんてざらだし、それを分刻みのスケジュールでやらにゃならんし、その間ちょこっとの仮眠しか取れねえし、個人営業だから断ることもできねえ。これで楽しいってやつがいたら頭が変だ」
「だったらどうしてやってるのよ」
「決まってるだろうが、おれにしかできねえからだ。
こういう馬鹿でかいトレーラーを、ぶつけずに千キロも走らせることが、そこらの人間にできるか。無理だろうが。だからおれがやってるんだ」

出典:追伸・こちら特別配達課/ソノラマ文庫/小川一水/絵師:こいでたく/125P
キャラ:舞島ちはる&舞島(父)

【作者直営サイト】小川遊水池
【絵師直営サイト】なし
小川さんのサイトは精力的に更新がされているので、とにかく一見の価値はあります。

最終告知。http://www.maijar.org/に移転します。もしくは暫定アドレスhttp://www.ngy.1st.ne.jp/~okiraku/g/にリンクしていただくか。旧アドレスは11月以降アクセスできなくなるかもしれないんで、よろしくおねがいします。(本当はメールで各方面に告知した方がいいんですが、週末くらいしか手が回りそうにないですね……)

本日の作品を紹介するに当たって、小川さんの直営サイトを訪れてみたら……げ、スーパーダッシュ文庫から「ここほれONE−ONE!」→bk1→amazonてな新作が出てますよ! しかもあらすじ見ると土木SFとか怪しげなコメントが載ってますよ!(もちろんほめてますともええ)
絶対買う。買いますとも。

「追伸・こちら特別配達課」→bk1→amazonは、「こちら郵政省特配課」→bk1→amazonの続編です。
これらは先日も紹介した通り、なんと郵便事業をネタにしてライトノベル作品にしているというまいじゃーもまいじゃー、筋金入りのまいじゃー作品です。
うかつに内容を話してしまうとおもしろみが半減するので言いませんが、まいじゃー愛好家のみなさまはぜひとも読んでおかれますように。小川一水さんという方の書く作品は、とにかくそろいもそろって、「なぜこんなネタでライトノベルが書けるのか?」と感心してしまうものが圧倒的に多いです。私はきっちり大ファンです。

さて。
本日の台詞ですが、全然郵便事業っぽくありませんが……気にしないように。ややこしい話は抜きにして、ある父娘の会話だと考えてください。で、娘がトラック運転手である父親に尋ねているところですね。
中年親父のプロ根性というものがにじみ出ていてなんとも味わい深い台詞になっていると思います。
(01/10/31)


「――で どういう事になってるのか説明してもらえるかい?」
「あ…… えーと」
……説明……?
どう 説明すれば?

欄外左横でも 
見せるのかっ!?

出典:ああっ女神さまっ/アフタヌーンKC/藤島康介/23巻114P
キャラ:森里鷹乃&森里螢一

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
めじゃーなものには調べる意欲が全然湧かなくて未調査です(笑)。

しつこいようですが移転告知。
http://www.maijar.org/に移転します、が……現在のところホームページ転送がかんでいるのでいろいろ問題も発生しているみたいです。さしあたってはhttp://www.ngy.1st.ne.jp/~okiraku/g/にリンクして頂いたほうがまちがいないかもしれません(ああなんて役立たずな独自ドメイン)。

ところで気のせいか月曜日っていつも手抜きしているように思わなくもないですが気のせいです多分ということで適当なネタが思いつかなかったので、本日は「ああっ女神さまっ」で勘弁してください。
特に作品説明はしませんが、女神様に囲まれていろいろという典型的ラブコメです。主人公の森里螢一にちゃんと見るべき点があるのがいいですね。奥手ではあっても、どっちつかずの優柔不断な男ではないあたりが。

まあともかく本日の台詞ですが……これなんだかわかります?
そもそもは、女神さま達4人と同じ屋敷に暮らしているところへ母親がやってきてしまい、「説明」を求められています。
さあ果たしてどう答えるのか?
まさか正直に女神様と暮らしていることを言うわけにはいかないし、かといって言い訳しようにも傍目には女4人に囲まれて同棲しているようにしか見えない……。かくして返答に窮した螢一。
困った末の答えがこれです。
欄外左横?
さあなんのことでしょうね〜世界は謎だらけですね〜(笑)
(01/10/30)


「わたし、決めちゃってるの。こんな学園だと、みんな人を信じなくなるんです。だからできるだけ、人を信じようって」

出典:特命転攻生/ファミ通文庫/新城カズマ&新藤キミテル/絵師:広江礼威/102P
キャラ:小春

【作者直営サイト】散歩男爵
【絵師直営サイト】VIOLENT DOGS DIVISION
特命転校生は公式サイトあります。といってもエルスウェアのTRPGの、なんですけどね。それから絵師の広江さんはガンパレ関係の同人誌をいろいろ出されていて、現在のトップページもかっくいーガンパレCGが飾っています。

えー実は独自ドメインに意外な弱点発覚。
http://www.maijar.org/にブックマークするとですね、ホームページ転送がかんでいるせいでタイトルがきちんと表示されません(しくしく)。
格安サーバーをなるべく近いうちに確保しますので、それまではご不便おかけしますがよろしくお願いします。……なんだか大事になってしまった……(^^;


「木乃葉子です、はじめまして☆」
うわっとお! な、なに?
「この調子だといつまで待っても紹介してもらえそうにないんでとりあえず存在感をアピールしておこうと思いまして」
いや、君の出番はできるだけ早く作るから今日のところはだね……
「こちらの委員会の秘書業務を行なっています。秘書とはなってますけど、ありとあらゆる雑務はなんでも引き受けています。ええと、ちなみに”このようこ”と読むんですよ☆」
わかった! わかったから! もう本番始まってるからとりあえずひっこんで……
怠慢。なまけおこたること。おそろかにすること。なおざり。」
あ、あの……
なおざり。あまり注意を払わないさま。いい加減にするさま。かりそめ。おろそか。ゆるがせ。」
えーと……よ、葉子さん?
サボる。サボの動詞化。なまける。なまけて業を休む。サボ。サボタージュの略。サボタージュ。労働者の争議行為の一。仕事に従事しながら、仕事を停滞させたり能率を落としたりして、企業主に対して損害を与えて、紛争の解決を迫ること。怠業。サボ。俗に怠けること。」
すいませんこの通りです許してください。
「では、できるだけ早く表舞台を用意してくださいね☆」
質問してよろしいでしょうか。
「なんでしょうか?」
その手に持っている広辞苑はなんでしょう、ね……
「ええと、実践してみましょうか☆」
いいです。がんばりますから。


……えー、というわけで看板娘の木乃葉子さんはかなりお怒りのご様子なので、そろそろ本気で表舞台を用意せねばならないようです(^^;

はいでは本日の作品紹介に戻ります。
「特命転攻生」は、いわゆる大風呂敷・ハッタリが売りの学園?アクション小説です。だいたいサブタイトルが〜人別帳は燃えているか?〜というあたりでハッタリ具合もわかろうと言うものです。
特命転校生というのは全国で頻発する猟奇事件に対処するために、文武省から派遣される特務生徒のことです。主人公たちが潜入した学園では、学籍管理委員会が全てを管理し、年に一度の試験により生徒の身分まで決定し、成績の悪い生徒は名無しとなり、以降学籍番号でしか呼ばれなくなってしまい、あらゆる権利も剥奪される……。このような異常事態に主人公たちが対処していきます。
冒頭のシーンから既に「分かった作り」になっていて、数ページ立ち読みするだけで方向性がわかるのではないかと。
蓬莱学園のような大風呂敷ネタが好きな方ならぜひ読んで見て下さい。うんうん、これぞ新城さんの作品ですね。

台詞解説。
上で挙げたように、この学園はとても酷い所でどうしても人間不信に陥りがちになります。そんな環境の中で明るく振舞い、主人公たちのこともあっさり信じてくれた少女。そのわけは……とまあそんな感じ。
信頼のないところには何も生まれない、と。
(01/10/29)


「泣けるうちに泣いておくのね
それって、とても贅沢なことだから」
「……夢だ。きっと、ただの夢だ……
……こんなの嘘だ。全部、なにもかも、悪い夢なんだ……」
「それが慰めになるのなら、構わないわ 夢だと思っておきなさい
……でも、長い夢になるわよ」

出典:Phantom of Inferno/デジターボ/ニトロプラス/序盤より
キャラ:アイン&ツヴァイ

【メーカー公式サイト】ニトロプラス
【絵師直営サイト】なし
ファンサイト情報。Kreutzer on Line内にある「PHANTOM×MANIA」で攻略とか取り扱ってます。

独自ドメイン正式に稼動開始。
http://www.maijar.org/です。お手数ですが、各自ブックマークの変更をよろしくお願いします。

昨日の謎のブラウザについて、掲示板で教えていただきました。IEコンポーネントブラウザのUserAgentを変更してあのような趣味的なブラウザ名になっているようです。……ちょっとがっかり。兄チャマ専用ブラウザ with 四葉がほんとうにあったら一度は体験したかったのに(笑)。

いろいろ紹介すべき本もありますが、本日はちょっと脇に置いといて(明日いろいろしますね)。発売記念も兼ねてご紹介するのが、自分もまだはじめたばかりの、Phantom of Inferno
もともとはPC用のいわゆるエロゲだったのですが、人気がじわじわ高まり、この度DVD用のビデオゲームとして26日に発売になりました。
そうDVD用のゲームです。しかも動作環境がけっこう厳しく、PS2だと最新版のドライバがないと動作しません。PCについてるDVD再生ソフトでも一部では動作しないようです。私は幸いにしてDVDプレイヤーがあるので気軽に買えましたが。
主人公は謎の組織インフェルノが関わる暗殺事件を目撃したために、記憶を消された少年。潜在能力を見出され、組織に所属する暗殺者の少女・アインによって数々の暗殺術を学ぶうち、少年はいつしか組織最強の暗殺者に。その渦中での出会いと別れを繰り返す少年の行く末を描いていきます。
この作品は前々からおすすめを受けていて、それで購入を決めたわけですが……おおお、確かに台詞かっこいい。
ハードボイルドです。
渋いです重いです切ないです。

登場する銃器に異様なくらいこだわってます。
もとがエロゲであったことは忘れた方がよいです。
まだまだ先は長いのでなんとも言えませんが、立派にまいじゃーの資格がありそうです。

さて、台詞ですが……。実はこの台詞は投稿されて一度紹介したはずなんですが、データベース上から消えているようなんで前後を付け足しの上、再度掲載することにしました。
記憶を失い、自らの生存できる選択肢が暗殺以外にありえないとわかったとき、主人公のツヴァイは逃避しようとします。それに絡んでの会話です。悪夢の出口はどこにあるのか。
(01/10/28)


「……や なんてゆーか……
自分の活動限界を知りたいんです どこまでが私の守備範囲なのか どこまでが私のクチ出し可能な世界なのか
でもやっぱり私がつま先まで地球人なんだってことを確認しただけですね ここらへんが限界みたいです」
「……
人間に限界なんて 絶対にねェ
行きてェ――ッ!! 絶対必ずどうしても人間のクズと呼ばれようと最低と言われようと前人未踏の世界まで行ってやるぞ! 魂売るぜ何を引き換えにしても全然構わね――っ!!
って腹の底から思えるなら木星にだって行けるぜ 本当だ」

出典:プラネテス/モーニングKC(講談社)/幸村誠/2巻58P
キャラ:タナベ&ハチロータ・ホシノ

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイト発見。Smile without a Catの中に関連コンテンツと専用掲示板があります(ちょっとわかりにくいけど)。

引き続きアドレス変更のお知らせ。
独自ドメイン取得しました!
http://www.maijar.org/です。ホームページ転送との絡みで、実際に使えるのは2〜3日後になるので使用可能になり次第、改めて告知します。とりあえずの暫定は
http://www.ngy.1st.ne.jp/~okiraku/g/
ということです。ややこしくてどうもすいません。

ところで……誰か教えて下さい。
私のサイトでも一応アクセス解析をしているのですが、解析情報の中にブラウザの種類も表示されるわけです。当然圧倒的に強いのはIEなんですが……兄チャマ専用ブラウザ with 四葉って?
ねーちんジャブ for 夕奈って!???
いったいどんなブラウザなんだーっ!?
内部情報を操作してるのかな? 謎は深まるばかりでございます、ええ。

「プラネテス」2巻→bk1→amazon読了。
燃えるSF。宇宙に上がる、より遠くの宇宙を目指す、そういう類のSFです。
なんつうか、語るより見てもらったほうが早いような気が。フラッシュが必要ですが、こちらで第一話がまるまる読めます。これでツボに入ったと思ったら迷わず買いましょうええそうしましょう。白状しますと、私はこれで購入を決断しました、ええ。
オーダーイズオンリーワン、サーチアンドリード、サーチアンドリード、オーバー。

それでは、本日の台詞解説に移りましょう。
木星探査船の一員になることを狙っているハチマキと、まだまだ教育中の新人タナベの会話です。タナベが宇宙に上がろうと思った経緯について話すうちにこういう方向に会話が進みました。
単純熱血。燃えます。漢に迷いなし!
(01/10/27)


「全ての人々に愛(ラヴ)を! 愛の共産化のために!」

出典:キャプテン・ラヴ/東芝EMI/?/絵師:雑君保プ/プロローグより
キャラ:カイゼル・シブ

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ほんとは絵師直営サイトあります。でも時間切れでリンク張る暇なし。

重要事項。アドレスが変更になります。
今までhttp://www.ngy.1st.ne.jp/~okiraku/g/だったのが、
http://www.ngy.1st.ne.jp/~okiraku/g/に。
……どこが変わったんだ?
ええと、最初の部分のngyの後の1がなくなります。とりあえずブックマークの変更をおねがいします。実はこの際、独自ドメインをとろうか検討中なので、もう一回改めて告知致します。
ちなみに上のが真のトップページなんです(^^; ほとんど半死状態なので知らない人の方が多いような気が……。

るんたったるんたった、やっと本屋に行けました〜!
いろいろ買いこんで来たんですが、最大の目玉はソノラマ文庫の「追伸・こちら特別配達課」→bk1→amazonです。「こちら郵政省特配課」という大変に大変にすばらしいまいじゃーな小説の続編ですね。
誰がなんと言おうと、郵便マークのロゴが入った真っ赤なカウンタックは燃えるのですっ! かっこいいっ!! ちなみに今回の話は未読ですが、前回の話は郵政省の特配課が、宅配便に対抗して採算を度外視して、どこへでもどんなものでも届ける話でした。さー読むぞー。
その他、ファミ通文庫等でも買ってきましたが、その辺はまた改めて。

ところで。
ぐわー例によって、時間がなくなってしまいました(^^;
キャプテン・ラヴについては語りたいことは山ほどあるのですが、とりあえず以前にもとりあえげたことがあるこの台詞でお茶を濁すことにします。しかしやっぱりキャプテンラヴっていいゲームだよなあ……。
(01/10/26)


「天の水と地の水と人の中の水にかけて、俺たちは必ずそうする」

出典:聖竜師の誓い(ドラゴンファーム3)/ハヤカワJA文庫/久美沙織/水玉螢乃丞/上巻216P
キャラ:ゲラン

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
えーと、ついでというかweb上で水玉さんの漫画が見られるところをご紹介。ASCII DOS-V ISSUE WEB SITEのどんなもんありゃーすかあ(誌上連載が一ヶ月遅れで読めます)と、辺境の電脳たち Web版(既に連載は終了)です。さすがにネタの濃いこと(笑)。

チェキチェキチェキッ!<症状が進行中。四葉ちゃんがお気に入り
コミック新刊情報〜。
「黒鉄」5巻と「プラネテス」2巻と「ミルク・クローゼット」4巻と「BLAME!」7巻が発売になってるようです。あぅ、不覚。
黒鉄は長らく休載していた関係で、チェックが甘くなっていると思われますのでお買い逃しなきように。それとプラネテスの方は、SF者なら目を通しておきたいコミックです。雑誌を読んでいないと存在さえ知らない可能性が高いんで告知しておきますね。特に1巻はSF者だけでなく、タバコを吸う人には必見(笑)<私自身は吸わないから切実さに欠けるけど
ミルク・クローゼットは言わずと知れた絵柄とストーリーの異様なまでのミスマッチ、BLAME!は、コミックが持つ本来の威力−すなわち絵で全てを語る−を教えてくれるサイバーなコミックです。
……実は全部未読ですけどね(^^; 本屋行く暇がなかったんだよーっ!

では本日の出典。
「ドラゴン・ファーム」→bk1→amazaonは、まいじゃーと呼んでもいいものか?と考えてしまう久美沙織さんの名作ファンタジー。数年前にプランニングハウスから出版されていたんですが、出版社が倒産し絶版に。それがこの度ハヤカワ文庫で復刻されたものです。
由緒正しき王家の末裔・デュレント家の営むデュレント牧場。ドラゴンを飼って生計をたてているこの牧場の末っ子・フュンフは、今日も今日とて牧場の掃除−つまりはドラゴンの糞の始末!−の真っ最中。
……といういきなりの展開で、この物語は幕を開けます。そしてフュンフは、柵を破って隣の牧場に逃げ出したドラゴンを追ううちに、隣の牧場主の娘で絶世の美少女ディーディーと出会います。彼女から聞いたデュレント牧場買収計画に驚くフュンフ。さあお家の一大事!
こんな感じに物語は進んでいきます。
デュレント家のドラゴンの世話をする人間が金髪なのは、糞尿の始末を毎日毎日するうちに、アンモニアによって脱色されてしまったからだ、とかファンタジーにも関わらず、どこか日常的な雰囲気の漂う作品なんですが、恋あり冒険ありとファンタジーとしての根っこもきちんと持っています。そうですね、地に足のついたファンタジーとでも表現しましょうか。
基本的にコミカルに、けれどもわくわくドキドキをいっぱい与えてくれる
良作です。ひねたストーリー展開はないのですが、おもしろいもんはまっすぐな作り方をしていてもやっぱりおもしろいのです、ええ。
ファンタジーが嫌いでさえなければ迷わず買いです!
3部作になっていて、「竜飼いの紋章」「竜騎手の誇り」「聖竜師の誓い 上・下」と出ています。プランニングハウス版とはタイトル・巻構成が変更されているのでご注意ください。

上の台詞は、いわゆる男同士の約束というか誓いの言葉。特に最後の人の中の水と言う表現が気に入ってとりあげてみました。
(01/10/25)


「私ってお菓子いくら食べても太らないんだよね〜
玲ちゃんも食べる?」
「いらない」

『ブタになれ!!』

出典:ぱにぽに/Gファンタジーコミックス(エニックス)/氷川へきる/1巻69P
キャラ:片桐姫子&橘玲&上原都

【作者直営サイト】NationalMediaBoys
【絵師直営サイト】なし
特にコメントすべき事項はなし。

シスプリ始めました、チェキ!<早くも汚染されてます
いずれシスプリについては未プレイ層のための解説をすることになるでしょうが、あの無茶すぎる設定はかなり好きです、ええ。

本日はこのところ途中までデータ化しながら、ずーっとまいじゃー認定しようかしまいか考え中の「ぱにぽに」→bk1→amazonからの出典です。
この作品は、早い話が学園1ページコメディ漫画です。
某「あずまんが大王」との共通項がかなりある作品なので、その辺をとりあげてみます。
●一応共学の高校なのだが、登場するのはほぼ女生徒だけ
●なんかテンポがひたすらゆったりまったり
●ラブコメではない。あくまでコメディ。ひたすらコメディ。
とまあこんな具合です。
が。微妙に、しかし決定的に方向性は違います。全体的に思わず大爆笑するような場面は少なく、「にへら」とばかりに顔を歪める笑いこそがお似合いではなかろうかと。
言ってる意味が不明? うーむ、こればかりは読んでもらわないと説明のしようがありません。
私の考えでは、笑う人を選ぶコメディです。読んで全然ピンとこない可能性も高いです。なので、あえておすすめしませんが、でも買え。そして笑え。あ、万が一ツボにはまらなくても苦情はよこさないで下さい(笑)

さて、この台詞は解説不要かと思います。
マジメッ子の都が、ダイエットも気にせずに好き放題食べている姫子を見て、キレたの図ですね。
こればっかりは性別を問わず幅広く支持される心の叫びでしょう。地獄に落ちやがれ!という心境でしょうか。
ちなみに私は夜12時過ぎにお菓子食べたりしても、ずーっと50kgのままですがなにか?
(01/10/24)


「何かワケありかい?」
「色々な。いつか必ず、時間より速く走る必要があんだよ、俺」

出典:矛盾都市TOKYO/電撃hp(メディアワークス)/川上稔/さとやす/volume12・186P
キャラ:僕&大将

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
手抜き。以上。

ゲームするどころか、月曜からとんでもない量の仕事が……つうわけで昨日はなーんにもできませんでした。
当然更新にも全然時間が使えず、手抜きもいいとこです(^^;

「矛盾都市TOKYO」は、都市シリーズの一作として名を連ねるもの。
だいたいが都市シリーズ全体がもともと独特な文体を誇る上、積極的に新しいスタイルを研究されているようで、いっそう鋭角的な存在となっています。
なかでもこの矛盾都市はその究極といっていいでしょう。
えーとですね、まずはひとつの完成された作品を用意します。この際に、なるべく時間軸を細かく区切っておく。それから作品を300個のパーツに分解し、小説の順番をバラバラに並べ替えます。もちろん完全なランダムではありませんが……。それからたぶんバラバラでも読めるように文章などを微調整。
そして、このバラバラな順番のままの小説を連載中なわけです。
ああそれと、「僕」を一人称として、他の登場人物の固有名詞はすべて僕からの視点で固定されていて、「君」とか「先輩」とか「大将」てな感じで本名は不明。
はっきり言って読んでいてもなかなか頭が追いつきませんが、これがけっこうはまります。想像心を刺激されるとでも言うんでしょうか。実験的な小説が好きな方にはぜひともおすすめしたいところなんですが……これ単行本化って当分先だろうなあ。

んで、本日の台詞。
解説は……すいません原典が見当たらないのでパスします(^^
でもなんかこう覚悟の程が伝わってくる台詞と言う感じがしませんか?
(01/10/23)


「月刊アフタヌーン(平成12年度) 水着一番のり――――っ☆」
「早くもテコ入れか……」

出典:ぽちょむきん/アフタヌーンKC/北道正幸/1巻128P
キャラ:マドカ

【作者直営サイト】スカタン国際的電脳通信網
【絵師直営サイト】なし
さて、実は上の直営サイトはあくまでもオフィシャルページで、真の直営サイトはまた別に存在します。それがこちら→kita privateです。ファンなら捕捉しておきましょう。

今日は引越しの際に行方不明となったあるものを捜索していてすっかり時間を食ってしまいました。ちなみにブツは、「シスタープリンセス」(爆)
購入から数ヶ月、やっとプレイの決心しました、ええ。
私ははたして現世に戻ってこられるのでしょうか?

では本日はさっそく紹介に移りましょう。
「ぽちょむきん」→bk1は、悪の怪人組織ヒーロー戦う、いわばヒーローもののパロディです。
過去にヒーローに敗れて滅んだ悪の秘密組織ゲルニッカー。しかしゲルニッカーの構成員の一部の生き残りが、組織の再興を志して、娘として育ててきた悪の最終怪人である双子をヒーローと戦わせようとする……そんな感じのお話。
しかしこの双子は14歳でむずかしいお年頃、片方やる気なし、もう片方は単に状況を面白がっているだけで再興の意思なんぞありません。ヒーローはヒーローで、いろいろトラブルを抱えていたり。基本的にひたすらギャグなんですが、ヒーローもののパロディとしてはそこらのものと視点がちょっと違うというか微妙につぼを得ていて、私は好きですねこういうノリ。
その手の話が好きなら買いでしょう。別に特撮ものの知識がほとんどなくても問題なく楽しめる、はずです。

さて本日の台詞ですが、そんな本編とはほとんど関係がありません(爆)。
むしろコミック業界全体のお約束とでも言うべきものです。ちなみにこの時点ではまだ第6話。
早い話が、水着など萌え要素の高いもので読者の目を引いて、人気をあげようというまことに理にかなった話です。これが連載誌に載った時期が知りたいもんです。冬とか?
(01/10/22)


「ウイノスナオを信じてる」
「昨日も、一昨日も、だから、ずっと待ってた」
「そしたら約束守ってくれた」
「だから、また信じてる」

出典:ラスト・ビジョン/電撃文庫/海羽超史郎/絵師:ヤスダスズヒト/220P
キャラ:高井深奈

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】ギャラリースズヒト4
ファンサイトはなし。ああ、だれか作らないかなあ!<自分で作ろうという気はないってか絶対無理だし(^^;

告知。本日よりAmazon.co.jpの個別書籍へのリンクを開始します。在庫がないと注文できませんが、国内配送無料ですからうまく利用すれば効果的かと。ちなみに、bk1リンクと同じくこのリンクによる収益はすべてプレゼント用にストックしますのでご安心を(笑)
bk1のほうはクリスマスあたりに一度還元しようと思ってます。

この間から「月姫」が通販経由だと手に入らないので、紹介するほうとしてはまことに申し訳なく思っていたのですが、ようやく通販で在庫を持っているところを見つけました! 「月姫」「月姫プラスディスク」「歌月十夜」共に通販可能ですので、欲しいのに手に入らないぞと思っていた方はぜひ。メディアランド→ネットショップ条件検索→月姫でどうぞ〜。振込でもいいというのは意外にありがたいんじゃないかと思います。
この機会にまだやってない方はぜひともプレイを!
再三言ってることですが、本来商業作品しか扱わないまいじゃー認定をルールを曲げてまで行なったのは伊達ではないということです、ええ。

さて、作品紹介に移ります。
しかしなんですね、最近電撃文庫からの出典がやけに多い……。ほんとはコミックからも出したいんですが、どうも台詞的に来るものがなくて困ってます(^^;
そんなわけで「ラスト・ビジョン」→bk1→amazonです。
高校三年の初野素直は、夏休みを利用してクラスの友人と共に旅行に出かけます。行き先は、転校生の高井深奈が招待してくれた彼女の故郷だったのですが、そこは大企業である高井産業の研究施設の立ち並ぶ離島でした……。
そして主人公たちは研究施設で起きたとある事件に巻き込まれていくことになります。

さて、ここまで冒頭のあらすじを紹介してみましたが、冒頭を読んだだけでは中盤の展開、そして怒涛の終盤の展開は絶対に予想できません。
あたかも推理小説のように散りばめられた数々の謎が、話が展開されるにつれてジグソーパズルのピースがはまるように徐々に解き明かされていく感じです。
特に終盤になって「あっ!」と思わせられることは間違いなし。多少……もとい、かなり文体にくせがあるので、なじみにくい人がいるかもしれませんが、この怒涛の物語を読まずに済ますのはもったいないのでぜひとも慣れてください。一応はSFですが、あんまり意識する必要はないです。
最近出てきた新人さんの中では一番の注目株。次の作品が楽しみ〜。デビュー作の「天剣王器」→bk1→amazonもやっぱりくせが強いですが、これも機会があったらぜひどうぞ。
とにかくおすすめ。
二度読み推奨でコストパフォーマンスも高くなっております(笑)。


本日の台詞解説ですが、うかつな発言はネタばれになってしまうため額面どおりにお読みください。うん、まことにベタな台詞ですよね?
約束というものは、物語のテーマとしては単純にして永遠のものなのでこの手の台詞はいっぱいあるわけです。ですが、この台詞の場合は作品を通して読んだあとに見ると全く印象が違ってくると思います。ほんとは一番紹介したい台詞は別にあるんですが、ネタばれもいいとこだからなあ……うーむ、どうしたものか。
(01/10/21)


「……そう、それじゃいいのね? 言っておくけど、私、手加減なんてしなくてよ。殺されかけたのだから、貴方が許してくださいって謝るまで殺してあげる」
にこり、と。
極上の笑みをうかべてそう告げた。

出典:歌月十夜(月姫ファンディスク)/TYPE-MOON/?/絵師:武内崇/宵待閑話より
キャラ:遠野秋葉

【サークル公式サイト】TYPE-MOON
【絵師直営サイト】竹箒
たまには個別ファンサイトの紹介でも、というわけで月姫研究室を。月姫の設定などの追求をしているところで、この重箱の隅のつつきっぷりがツボにはまっていて心地よいといいましょうか。

すいません、ネタ切れです(^^;

こういうときはいくら考えても無駄なのでとっととストックに頼ることに決定。月姫ファンディスクの歌月十夜より。
作品解説も今日はなし。必要な方はまいじゃー認定、もしくは名台詞を参照のこと、と。

あーひょっとして捕捉してない人がいるかもしれないんで、ひとつだけ。
笹本祐一さんの新作が出ました。ハルキ文庫(つまり角川書店ですね)のヌーベルSFシリーズからで、「ほしからきたもの。」→bk1
笹本さんのあとがきに曰く、『1960年代を舞台にした架空宇宙戦記』とのことで、この巻では考えるより先に行動してしまう12歳の少女・ベルが、ジェット戦闘機のNF104Aスーパースターファイターに乗ってうんたらかんたら(笑)という話です。例によってと言いますか、このスペックの機体をこんな風に操るなんて!といった具合にうんちくの羅列がてんこもりです。
それ以上の筋書きは不要だと思うのであえて説明しません(笑)。
まあ私が思うにSF者御用達のライトノベルですね。
ついでに言うと戦闘機を愛して止まない人がいるならば、これはぜひとも買っとくべきでしょう。

それでは、本日の台詞。
これは「宵待閑話」から出典で、遠野秋葉が主人公になっています。知らない方のために書いておくと、肉体的にもそうなんですが、負けず嫌いというか勝気というか、はたまた先天的なお嬢様というか、とにかく怖い性格をしています。
決して敵には回したくないタイプです。
そういう秋葉とやりあった某人物ですが、当然ながらかなうはずもなく、この台詞のようなことになるわけですね。
このシーンは想像するだけでかっこいいというより恐ろしい……。
(01/10/20)


「残念ね。反乱は失敗よ。二佐。」
「その服装・・・。第3帝国の亡霊か。」
「亡霊だろうと何だろうと、この国を守るシステムであることに違いないわ。死になさい。」
「母国も滅び、戦争はとうの昔に終ったというのにか?魔女よ。」
「でも命令は生きている。それで十分それが軍人と言うものよ。 」

出典:式神の城/タイトー/アルファシステム/絵師:園田未来/オゼット2-3ボス戦前より
キャラ:ふみこ・オゼット・ヴァンシュタイン&醜藤島

【メーカー公式サイト】式神の城
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトは調べてませんが、あるのかなあ? ちなみに攻略ですが、とりあえず公式サイトの掲示板も役に立つかと。

現在掲示板で、「活字中毒を自覚する時」というタイトルにレスが多数ついているんですが、これがなかなかおもしろいです。大半は自分にも当てはまるものばかりなんですが(^^; 、本で床が抜けた時というのはさすがに……。
何より問題なのは、床が抜けた事実に驚くでもなく、「それだけ本があるのはうらやましい」と素で反応を返してしまうあたりが重症です、ええ全く。
あのレスどれだけ続くか楽しみになってきました(笑)

さーて本日の作品紹介。
「式神の城」はまいじゃーの極みな異色SLG「ガンパレード・マーチ」を製作したアルファ・システムのシューティングゲームです。ちなみにアーケード用。
ここで大半の人は興味が半減したでしょう。お世辞にもシューティングゲームのプレイ人口は多いとは言えませんしねえ。ましてゲーセンへ行ってやるとなればなおさらです。しかしご安心を。前にも紹介しましたが、X−BOXに移植が決まっています。よりにもよってX−BOXというのはアレでゲフゲフッ!(^^;
しかしシューティングはやはり『漢は黙ってワンコイン』ですから、その辺をお忘れなきように!(ちなみに私も4-1が限界なんで安心してください)
なにはともあれ、アルファシステムらしく設定や台詞が燃えますので、こうやって世界の一端だけでも感じてみてくださいな、と。

台詞ですが、ステージ2−3ボス戦前のもの。ゲームの設定は知らなくて特に問題ありませんが、発言者であるふみこの経歴は知っておいたほうがいいかもしれないんで以下公式サイトより引用します。

独逸生まれの魔女。独逸第三帝国の末期に日本に亡命したナチ士官の子孫。
現在は罪の意識に脅える祖父の車椅子を押しながら、静かに過ごしている。
長い髪を編み、眼鏡をつけた静かな女性。万人のために役に立つ仕事をしたいと思いながら、それが出来ないと悲しむ女。
漆黒の服に魔法の箒に乗ってマッハの速度で飛行し、パンツァーファウストをぶっ放すミリタリー魔女。腕にジョリーロジャー(髑髏十字)の赤い腕章をつける。
大独逸が発掘した太古の魔道兵器“エチオピアの瞳”を持ち、これを使って無宗教国家日本に降りかかる霊障と闘い、取り除いてきた。


冒頭にいきなり「死になさい」でジャブを打っておいて、「それが軍人と言うものよ」と来ました。降参です。貴方にはかないません。
この台詞はひっじょーに気に入っています。
(01/10/19)


「あたし――逃げないわ」
「あ?」
「そう――だって”今”だもん」
「……なんだって?」
「あいつは――
あいつは”そんなものはない”って言ったけど、でもあたしはそんなこと信じない。だから、あたしは逃げることはできないのよ。そう――
”明日”ってえのは”今”のことよ、ゴースト――」

出典:ブギーポップアンバランス ホーリィ&ゴースト/電撃文庫/上遠野浩平/絵師:緒方剛志/266P
キャラ:濱田聖子&霧間凪

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】緒方剛志ホームページ
ファンサイトは……多すぎて調べきれず(^^; 検索エンジンのkotobaseekブギーポップ用リンクあります。

本日の台詞は予想されていたようです……見事なまでにAsvinさんの予想通りで、完敗です<なにがだ

本日は特にネタもなし。あ、そうそう今月発売の電撃文庫で「機甲都市・伯林」と「イリヤの空、UFOの夏」は今さら説明の必要もないまいじゃー作品ですが、ここにもう一枚まいじゃーを加えておく必要がありそうです。
「ラスト・ビジョン」→bk1、近いうちに改めて解説は入れますがこいつはすごくいいですよー。
相当にくせのある文体&難解な謎解き、最後の最後まで結末が読みきれないフェイントにつぐフェイント。間違いなく読み人選びの作品ですが、これは読んでおかないともったいないです。SF者にはもちろん、あの謎がじょじょにパズルのように解けていくさまはミステリを愛好する人にも受けるんじゃないかなーと個人的には思いました。

で、本日の台詞です。
昨日に引き続き「ホーリィ&ゴースト」→bk1より。ページや展開としてはちょっと離れた位置にあるのですが、台詞的には昨日のものと対の関係になっています。
ブギーポップの問いかけた「きっといいことのある明日」、それはどこにあるものか?
つまり未来や希望というものは……。
台詞についてうかつに解説するとネタばれを起こすのであえてしませんが、充分に感じは伝わるかと思いますがいかがでしょうか。
(01/10/18)


「明日――か
明日というものはいつ来るものなんだろうね?」
「……え?」
「それは翌日になったときかな? そのときはまた”今日”になっているだけだ。では、明日というのはさらに翌日なのかな。それは昨日から見たらだだの明後日だ――もし人が”きっといいことがある”という明日に出会えるときがあるとしたら、それはいったいどんなときだろうね?」

出典:ブギーポップアンバランス ホーリィ&ゴースト/電撃文庫/上遠野浩平/絵師:緒方剛志/157P
キャラ:ブギーポップ&濱田聖子

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】緒方剛志ホームページ
ファンサイトは……多すぎて調べきれず(^^; 検索エンジンのkotobaseekブギーポップ用リンクあります。

頭痛からただでは起きん!
というわけで、会社を休んで夕方には復活したため、勢いに任せ久しぶりにまいじゃー認定を行ないました。いやーほんとに久しぶり(汗)

Amazon.co.jp、9月11日から国内配送料が完全無料になってました。 全然知らんかった……。在庫がないと注文できないのがネックなんですが、本好きには非常に有益なことは間違いありません。一方bk1の方は2001年末までで予約商品配送無料のサービスが終了との事。
そんなわけで、新たにbk1だけでなくアマゾンにもリンク張ろうか検討中です。
利用する気のある人は掲示板に一言ください。ますます手間が増えるからそれなりに利用者がないとね(汗)


では本日の作品「ホーリィ&ゴースト」→bk1、は作品紹介を省略しまして……しかしこの作品もすっかり認知度があがりましたね……さっそく台詞の解説に。
「明日はきっといいことがある」というのが持論の濱田に対し、彼女の相棒?の結城は「それは明日になれば――という逃げでしかない」と手厳しく反論しています。
そういう前提があって、この台詞につながります。安易に明日に逃げるな、という意味が暗にこめられているような気がします。
おおお、なんだかそう考えると耳に痛い言葉……。
(01/10/17)


「あたくしに、不可能はなくってよ!!」

出典:楽園の魔女たち/コバルト文庫/樹川さとみ/絵師:むっちりむうにい/いろいろ
キャラ:ダナティア

【作者公認サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
今日は調べてません。

頭痛でダウン……。
偏頭痛持ちなんですよね、ここんとこ調子はよかったんですが。
とてもじゃないけど活字を読めるコンディションではないので、本日は簡単な台詞で済ますことにします。
解説も抜き。
それではみなさまごきげんよう。



本日二信:
……結局会社休んで午前中ずっと寝ていてとりあえず回復。
ちょっとだけ追記しときます。
「楽園の魔女たち」は、コバルト文庫の人気シリーズで、4人の個性豊かな魔術師修行中の少女達が繰り広げるドタバタコメディ。その中でもダナティアは、帝国の皇女にして超勝気で、絶世の美女という強烈な性格をしています。
そのダナティアの性格をもっともよく表している台詞です。ひとつ注意してほしいのは、この「頭の高さ」が単なる裏づけのないプライドから出ている単純なものではなくて、できないことは人知れず夜中にこっそりと血のにじむような努力をしてでも可能にしてみせる、そんな気概の表れだということです。他人にも厳しいけど自分にも厳しい。だからこそ憎めないんですよ、この人は。
(01/10/16)


「俺は面倒を解決しようとしただけなんだブッチ……
なのに、終わってみればいつも面倒が増えてる」

出典:ワイルダネス/サンデーGXコミックス(小学館)/伊藤明弘/1巻49P
キャラ:芹間喬

【作者公認サイト】公認・綾金観光協会
【絵師直営サイト】なし
関連サイトはない……あ、いや公式サイトのサンデーGENE-Xがありましたね。ワイルダネスの壁紙もダウンロードできます。ただし読者限定(^^;

まずは今さらで恐縮なんですが、月姫関連のリンク。
一つ目が月姫製作サークルのTYPE-MOONと、格闘系同人ゲームで定評のある渡辺製作所が組んで!月姫対戦格闘「MELTY BLOOD」を製作するそうです。
それから月姫のイメージアルバム「7th moon」を作成しているLittle Wing PRIVATE SIDEで、プロモーションMPGが公開されています。サイズ的にかなり大きいですが、これはすばらしい出来です。場合によっては月姫をやるかどうか迷ってる人への最後の一押しになるかもしれないくらい強力。必見。

さて、ゲームの話題が続きます。Books by 麻弥の10/14で知ったんですが、カプコンからGBA用に逆転裁判というゲームが発売されています。
公式サイトでフラッシュによる体験版が遊べるんですが……これはまいじゃーな匂いが強くしてきます。法廷劇ですよ法廷劇!
絶対にたぶん一般受けしないと思いますが、これはやらねばなるまい! 私は携帯ゲームはやらない主義なんですが主義返上決定です、ええ。買ったら詳しくレポートしますねー。
ちなみに法廷劇をコミックで見事に表現しているものとしては「Q.E.D. 証明終了」→bk1の10巻かな。私見では、数ある推理コミックの中でもっとも評価が高いです。我、証明せり。が詳しいのでよかったらそちらをご覧下さい。

で、やっと本題に(笑)。
「ワイルダネス」は銃撃戦のマエストロ・伊藤明弘が描く漫画史上最強のガンアクション……だそうです。帯のキャッチコピー丸写し(^^;
ストーリーはですね、特に知る必要ありません(笑)。要するにこの作品で大事なのはひたすら銃撃戦、これに尽きるからです。銃の装弾数とか細かいことは置いといて、ひたすら撃つべし撃つべしっ!! さすがにB級アクションの大家だけあって、しびれます。
なにはともあれ派手な銃撃戦が楽しみたい方なら迷わず買いです。展開が遅いとか謎がちっとも解決しないのは気にしないこと(笑)。

さて、本日の台詞解説。
銀行強盗を計画する組織に臨時で雇われたケンケンこと芹間喬は、実行の際、銃撃戦につぐ銃撃戦の末、強盗した金を持ち逃げした男だということにいつのまにかなってしまいます。
その身の上を嘆いてつぶやいた台詞です。いわゆるマーフィーの法則というやつで、物事をやればやるほど悪い方向に転がっていくというのは人生の中で一度は経験があるかと。
(01/10/15)


「ううん。きっとあたしは信じなかったよ。
なぜって、あたしは自分を信じたはずだから。あたしはまだ決まってないって、信じたはずだから」

出典:蒼穹天女・ユウ(狗狼伝承)/富士見ファンタジア文庫/新城カズマ/絵師:介錯/153P
キャラ:森塚詩乃

【作者直営サイト】散歩男爵
【絵師直営サイト】介錯電子学園
関連ファンサイトは……ありませんねえ。ちなみにgoogleで検索してひっかかるのはPBMの方の狗狼伝承なので、大部分は別物です。

今、狗狼伝承の名台詞をひっこぬいていた関係で新城さんのサイトをのぞいてきましたが、浪漫探偵・朱月宵三郎の2巻とハルキ文庫用のSFを現在執筆中とのことです。
両方ともうっかりしてると買い忘れそうなレーベルなんで(^^;、購入の際には気をつけないといけませんね。もっとも発売は当分先でしょうから、慌てる必要はありませんが。
ちなみに浪漫探偵の1巻「屍天使学院は水没せり」→bk1ですが、ミステリではなく探偵小説です。ケレン味があって、いかにもらしい作品に仕上がっています。また、相変わらず独白が冴えています。読んどいて損はないと思います。

さて、それでは本日の作品「狗狼伝承」→bk1の紹介。
んーと。現代和風ファンタジー小説ということろでしょうか。
砌(みぎり)を継ぐという特殊な能力を使って、空間を越え時を越える時念者と呼ばれる一族。彼らの村は、ある時狗狼という異形の化け物に襲われ壊滅してしまい、その時主人公の許婚である少女・由宇もさらわれてしまいます。その時から主人公・周防は、由宇を求め、狗狼と闘いながら、あてどもなく流れ続けることになりました。そしてそんな彼がある学園に流れ着き、森塚詩乃という少女に出会い、ある事件が起きて彼女も戦いに否応なく巻き込まれていくのです……。
狗狼伝承、というより新城作品の特徴として独白の多用というものがあります。この怒涛のような独白が見たい人には迷わずおすすめ。ただ、割りと重めでドロドロしたところのある作品なんでその辺を考慮の上で。
ひねくれ曲がったキャラクターがやたらと多い(ほめてます)という時点でまいじゃーは約束されたも同然ですね、ええ(笑)。

本日の台詞ですが、これはちょっと見ただけだとよくわからないと思います。詳しい状況はネタばれに付き控えますがそれなりの解説。
誰かがもし未来を視たとします。その未来が明らかにろくでもない未来であった時、その未来を周囲の人間に告げるべきか?
たぶん告げても信じないでしょう。たとえ教えられてもなんとか回避できないかあがくはずです。たとえそれが回避不能な未来だったとしても。
これはそんな予知されていた一件が起こってしまった後、
「何故教えなかったのか「では教えていたら信じたか」
そういう会話を受けてのものです。
(01/10/14)


「世界はこんなにも悪夢なのに、君はまだ普通の夢を見ようとしている……」

出典:Missing/電撃文庫/甲田学人/絵師:翠川しん/2巻257P
キャラ:神野陰之

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
関連サイトはない、です。たぶん。

えーとまだ読んでる途中なんですが……とりあえずご報告。
「建売秘密基地中島家」(幻冬社文庫)→bk1なる小説がいつの間にやら発売になってました。このタイトルを見てごく一部の方にはピンときたと思います。
そう、あの「3LDK要塞山崎家」(幻冬社文庫)→bk1と同じ、太田忠司さんの作品です。太田さんはミステリ畑で活躍中の作家さんで、まいじゃーでとりあげるのがはばかられるまっとうな(笑)作品を多数執筆しています。で、そういう人がなにを思ったのがたぶん自分の趣味の部分を思う存分発揮してやりたい放題したと思われるのがこの2作です。

まずは山崎家。
「普通の家族」に異様にこだわる兼智を父に持つ、醒めた小学生の山崎滋。まだ20年ローンの残っているマイホームでごく普通に暮らす山崎家のある街に、ある日突然戦車がやってきた!
、という感じの話で、基本的に往年のヒーローものやアニメのネタをそこらじゅうにちりばめた、一応ヒーローと悪の対決話。
一言でいえばめちゃくちゃ(褒め言葉)です。
真面目な会話の中にひょいと現れるおバカな設定とかがたまりません。読むと元気が出るかも。

中島家の方もノリは全く一緒です。
中堅企業をリストラされたのをきっかけに便利屋をはじめたた中島八郎。そんな彼がある日近所の豪「城」に呼ばれ、城と八郎の建売住宅を交換するよう迫られますが、八郎は「男のロマンと家族の幸福」のため拒否。そこから状況はどんどん転がっていき……
やっぱりめちゃくちゃ(褒め言葉)です。突然忍者が出てきたりします。各キャラクターが真面目なだけに行動との落差がおかしいんですよ〜。
ちなみに山崎家を読んでなくても読むのに全く問題はありません。

一気に読めるタイプの話です。まいじゃー的にはおすすめ!
アニメや特撮をちょっとでもかじっているとなお楽しめます。真面目なバカノリ小説を楽しみたい方へ。
そうそう、直営サイトOhta's Home pageでお試し版が2作とも読めますよ! いいですねーこういう試み。

さてそれでは、本日の台詞より「Missing」→bk1の紹介。
うーん……うーん……。
現代オカルトです。
なにがいいと言うべきか表現不能なんです、が。前作もそうだったんですが、やっぱり今作もどこかに「なにか」を感じるんですよねえ……独特の空気と言えばいいのかな? つまりまいじゃーには必須の要素です。構成とか文章力とかそういう細かいものを吹き飛ばす何か。
あらすじですが……。
どこかで虚無を求めている「魔王陛下」空目恭一と、その友人たちの物語。木戸野亜紀のもとにある夜中送られてきた奇妙なFAX。「のろいのFAX」の都市伝説との符号。そして木戸野の周りに起こり始める数々の異変。
空目たちは、調査に乗り出しますが……。ちょっとホラーっぽさあり。
とにかく個人的に気になる新人さんなので、今後も動向を見ていきたいと思います。

んで台詞解説。
今日のはちょっとねじ曲がってます。例えば周りの人間全てが異常だったとして、自分ひとりが正常だった時、それでもその人は「正常」と呼べるのでしょうか? ま、そんなお話。わけわかんないと思いますが、たまにはまあこんな意味不明の台詞もありってことで(^^;
(01/10/13)


さまざまな出来事があった。
その中にはとんでもないような事もあって、自分の人生はひどく緩急のついた物だったと思う。
当たり前のコトと、当たり前ではなかったコト。

幻のように思えるのは、その全てだ。
どんな些細な出来事だって、思い返してみれば偶然の上に成り立っている。
呆れるぐらい同じ繰り返しの日々だったのに、同じ一日なんて一つもなかった。
なら、それは。 一つ一つがもう戻りえない、かけがえのない時間だという事ではなかったのか。

出典:月姫/TYPE-MOON/シナリオ:那須きのこ/絵師:武内崇/?
キャラ:遠野志貴

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
時間なし……

本日は敗北宣言(^^;

すいません時間切れです……
名台詞って一度ネタに詰まるともうだめなんですよ、下手すりゃ1時間2時間考えていろんな本ぱらぱらめくってももう泥沼。一応のストックは持っていても、なんだかどうにも気に入らない。なにやら言い訳めいたことをうだうだ書いてますが、要は適当なネタを思いつきませんで適当に流すことにします。(^^;

ま、ひとつだけいっておくとしつこいようですが小説読みにこそ月姫はやって欲しいって事で。
(01/10/12)


「憶えておき給え 私は芹沢とは違う 力と数で圧倒できるなら奸計など不用だ」
「”戦闘は火力”?」
「そういうことだ」

出典:ジオブリーダーズ/YKコミックス(少年画報社)/伊藤明弘/OURS2001年11月号153P
キャラ:大津&梅崎真紀

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトは、なにはともあれ定番の公認・綾金観光協会ですか。

いいんだどうせヘルシングはうちじゃ見られないんだから!
……つい感情的になってしまいました(^^;
うまらやしそうな顔をしつつ気を取り直していってみましょう。

ただいま電撃文庫の新刊を懸命に消化中ですが……いやーやっぱり「機甲都市伯林」が自分の内部ではダントツです。
物語的にはもちろんなんですが、イラストの配置など全体のデザインが秀逸です。川上さんのVIRTUAL-CITYの日記(10月10日)でもその辺について語られてます。作業的にはけっこう厳しくなってしまうんですが……それでもぜひともこれぐらい全体のデザインに気を使った小説がもっと現れていいと思います。
小説本文に適当に絵を挿入しておくやり方からそろそろ卒業してもいいころなんじゃないかと。
絵の効能についてあれこれ議論とかありますが、ライトノベルは絵の効果を徹底的に利用し尽くすのも選択肢のひとつではないかなあと思うんです、ええ。

さてと。
「ジオブリーダーズ」は、民間企業である神楽総合警備が、磁気情報の固まりである”化け猫”をお札を使って封印していくB級アクションコミックです。
物語は読めども読めども謎だらけ、OVAやラジオドラマなどのストーリーはすべて原作のエピソードに大きく関わってきますが……それよりなによりアクションに始まりアクションに終わるといっていいでしょう。
マニアックな武器のオンパレードであるのも特徴です。
なんつうかとにかくせの強い作品ですが、アクション好きならとりあえず読むべし。

さて、台詞解説。
紅の流れ星こと梅崎が、いろんないきさつから大津組の組長と接触を持つことになります。その組長とのやりとりですね。
トリガーハッピーである梅崎はもともと「戦闘は火力!」を信条にしていますが……かっこいいよ、オヤジ!!
中年オヤジ万歳! 確かに兵力と物資をそろえて正面から叩き潰すのが戦闘の基本です。わかってますねえ。
(01/10/11)


聞こえているか、と誰かが問うてます。
聞こえています、と私は答えたいです。
やってはいけないことはありますけど、他のありとあらゆる力をもって、人ではない鋼の力も借りて、私は答えを出してみたいです。きっと、次に生まれる問いかけを得るために。
私が答えを出さなければ、問いはそこで終わります。聞こえているか、と、それだけの問いは、私が返事をしなければ、そのままです。
その問いに答え、私は問い返したいです。 自分の答えがどうだったかを。

私はちゃんと――

出典:機甲都市伯林(都市シリーズ)/電撃文庫/川上稔/絵師:さとやす/5巻10P
キャラ:ヘイゼル・ミリルドルフ

【作者直営サイト】VIRTUAL-CITY
【絵師直営サイト】さとやす祭
なお川上のサイトはご本人のCG展示場である川上稔的家頁別館や、別館のSATIE's HOMEがあります。SATIE〜の餌日記はある意味必見かもしれません(笑);

フレッツの調子がなんか悪くて……あ、やっと戻った。
そんなわけで本日は通常の更新に戻ります。なお、掲示板をのぞかない方向け情報として、10/9の妄想を越える実話は密かにエピソードが追加されています、ええ。

「機甲都市伯林」→bk1は、都市シリーズ最新作です。
そもそも都市シリーズとはなんなのかってことですが……燃える造語と設定が飛び交う硬質のSFです。
電波が遠方まで届かなくなり、高高度の飛行手段も基本的に失い、基本的に世界中に都市国家が成立している状態の世界。各都市により違う法則が働いていて、結界により閉じられ同じ1年を循環する「閉鎖都市・巴里」、1冊の本にすべてが記述される「架空都市・倫敦」などなどそりゃもうとにかく燃えますったら燃えます。
言詞爆弾・歴詞・言実化といった独特の造語が連発されますが、言葉が作品全体の大きなテーマとなっています。多少とっつきにつさがありますが、はまってしまえばもう中毒状態決定です。実際患者も多数存在しているようです、ええ(笑)
この機甲都市伯林については、ネタばれを避けるためにも救世者ヘイゼルの成長物語である、としておきましょう。
個人的には入門編として、先に閉鎖都市・巴里→bk1を読み、その後にシリーズ順に読んでいく方法をおすすめしておきます。

さて、台詞解説ですが……
これは作品の序章のさらに前、扉ページに書かれている詩というか独白になります。
一応作品世界に絡んだ台詞ではありますが、実はすべてに通じるそごく深いをめぐる台詞です。一目見て気に入ってしまいました。
ぜひ3回ほど読み返して余韻に浸ってみてくださいね〜。
(01/10/10)


「お兄様ですね?はじめまして☆」
「誰だ貴様」

出典:実話です。/邂逅編(笑)
キャラ:義妹さん&永遠さん

【永遠さんのサイト】TKROOM
【絵師直営サイト】なし
永遠さんのサイトはSSサイトです。永遠さんの「ぱにっくめもりーず」とタケルさ んのSSが掲載されています。ぱにっくめもりーずはいわゆるラブコメ調ですが…… 大いに笑えます、ええ。;

本日はいつもと違うパターンでお届けしますです。

さてさて秋の夜長、みなさまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
妄想してる方も多いと思います。<決めつけ
一部のサイトでは現在妄想選手権なるものが開催中です。From dusk till dawn戦場には熱い風が吹く主催のこの企画、要は妄想暴走させて妹・犬と少女・幼馴染などのテーマのもとに創作(というか妄想)を発表している企画です。
けっこう盛況の模様(笑)
真の萌え対象は「マリア様がみてる」の佐藤聖様ただ一人である私には観察するのみの企画……だったのですが。
「妹」に関する妄想を見ていて思いました。
「事実は妄想を越えるのだ」と。

以前から掲示板上でとある実話を聞いてまして、これが下手な妄想を吹き飛ばすメガトン級の実話なのですよ!!
ということで、これはわがサイトの掲示板常連である永遠さんと、妹さんの友人にして義妹さんの実話です。
以下永遠さんの視点で進行。


それは妹の友人が自宅に遊びにやってきたときに幕を開けた。
 「お兄様ですね?はじめまして☆」
 「誰だ貴様」

初対面の会話がいきなりコレ!
その後とりあえず、『幻滅して話しかけてこなくなるだろう』
と思って、再放送してる『セーラー○ーン』をビデオにとっといて彼女の前で堂々と見てみると……
 「あ、セー○ームーンだ、あ、○さぎの声が三石琴乃じゃなくて荒木香恵になってる話ですね」
……彼女のほうが一枚上手だった。
『ボイ○ラッガー』を見たらどう反応するか・・・
 「あ、声優が主役やってる実写モノですね、私も本放送のとき見てました」
・・・こ・・・この女・・・外見(ロリ系)に似合わず濃いぞ・・・
しかも『アンジェ○ーク』を紹介された。
あー、それをやれと?
守護聖とラブコメしろと?(汗)

ロリコン天使が強烈な「天国に涙はいらない」を貸してみた。
その後のメールでは、「お兄様」が「お義兄様」に変化。
芸も細かい……

妹12人に囲まれる狂気(笑)のゲーム・シスプリをプレイしながらパソコンを起動、そしてメールチェックしたら・・・
あるメールが・・・
 「お兄様ぁ、卒業しましたぁ これでお兄様とたわむれられますぅ〜☆」
痛い・・・精神的に・・・
しかもその後、マジで泊まりに来ましたよ、妹の友人(女)が4人ほど(爆)
帰ったところで今度は、 妹の友人(男)が5人ほどとまりで遊びに来ました。

ウチの妹とその友人が俺のことに関して話していたらしい
とりあえず、その様子を再現。(後で妹に聞いたモノそのまま)

 妹「うちのあにぃがシスプリ買ったんだって」
 友人「え?買ったの?」
 妹「多分、現実の妹がこんなのだから理想を求めて買ったんだと思うよ」
 友人「そんな・・・お兄様・・・わたしがいるのに・・・」
 妹「・・・ヲイヲイ」
 友人「私はいつでも『お兄様』って呼んであげますからって伝えておいてね☆」
 妹「っていうか、あにぃもしかしたらあんたに対して恐怖感じてるかもしんないよ ・・・」
 友人「でも私は『お兄様』って呼ぶからね」
 妹「はぁ・・・」
 妹「ってことで、いつでも好きなだけ『お兄様』って呼んでくれるって」
 俺「いや、そんなこと約束されても・・・っていうかあいつの相手って疲れるんだよ なぁ」

 妹「うちのあにぃ、お前の相手してると疲れるんだってさ」
 友人「え、そんな・・・お兄様・・・」
 妹「ま、あのダメ人間のことは忘れて・・・」
 友人「そんなに私のことを想ってくれているなんて・・・」
 妹「・・・・・・おまえの思考回路はどうなってるんだ・・・・・・」
 友人「だって疲れるってことはそれだけ気にしてるってことでしょ?それはつまり (略)」
 妹「だってよ、あにぃ」
 俺「いや・・・そんなこと言われても・・・」


いや、ホント相手してると疲れるんですよ・・・この娘・・・
シスプリのパッケージに書いてある文字、 『夢のような、ホントの話』
「・・・おまえの実話を指してるかのようだ」 とは、友人のセリフ
「パソコンのゲームってなんかいいのありますか?」とか言われたのでKanonを貸しました。
そして、感想が
「主人公の性格がお義兄様そっくりでなんか嫌」
・・・おひ・・・ストーリーはどうした・・・・・・(汗)
 俺「そんなに似てるか?」
 義妹「嫌味なほどに似てる」

・・・そこまで言うか・・・

さらにエピソードは続く……
義妹が遊びにきてゲームしてる俺の膝の上に座ってきたのですよ
 俺「おまえ・・・今の自分の姿に疑問を抱かないのか?」
 義妹「あ、はたから見たら犯罪者ですね、お義兄様が


・・・・・・確信犯ですか?

二階の俺の部屋で実妹はいないので義妹と二人だけの状態のとき、ジュースとりに下に来た俺と母の会話
 母「あんた、わかってるよね?くれぐれもまちがいのないように」
 俺「何言ってるんだよ、俺がそんな男に見えるのか?」
 母
「くれぐれも襲われないようにね」
・・・・・・えっと・・・
 俺「俺のほうが被害者!?」
 母「当たり前でしょう、あんたが襲うわけないもの」

俺を信じているのかけなしているのかどっちなんだろう(爆)

以上永遠さんの視点終わり。
そしてもはや伝説となった感のある「哲学する」主人公の登場するプリズマティカリーゼションや、えいえんのせかいに浸かっているONEの主人公にお義兄様はそっくりだそうです。
これらの作品と比較できること自体がすごすぎ……。
そもそも永遠さんにしてからが、ドラマです。
ほんとに永遠の世界に行った方です。
植物人間&記憶喪失になり「もう目が覚めない可能性が高い」と医者に言われつつ冬眠装置(であってるのかよくわからないが機械で強制的に眠らせてたそうです)を切ってから1日で起きて医者をおどろかせ、しかもリハビリしないで退院……

このように現実は妄想を越えるらしいです、ええ全く。
名台詞ハンターである私も現実の前には全くの無力です(笑)
そういうわけで、番外編として本日の名台詞はお兄様と義妹の邂逅シーンからということになったのでした。
願わくばみなさまにもこのようなドラマが訪れ……ないほうがいいんでしょうか?
(01/10/9)


「孤立無援の場所で……たとえばだれもいない砂漠のどまんなかで、逃れようのない敵とばったりハチ合わせしてしまったとしたら、あなたはどうなさいます?」
「ふみつぶすわ」

出典:楽園の魔女たち 銀砂のプリンセス/コバルト文庫/樹川さとみ/絵師:むっちちむうにい/12P
キャラ:リーン・イプス?&ダナティア

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】HELLO WORLD
直営サイトとはちょっと違いますが、樹川さんが関わるプラムランドという企画サイトがあります。ファンサイトは昔はいくつもあったんですが現在軒並み閉鎖して、壊滅状態です……(^^;

本日は特にネタもないのでさっそく本題に入りましょう。

「楽園の魔女たち」→bk1(賢者からの手紙ほか)は、美形にして性格が少々曲がっている魔術師エイザードのもとで魔術師修行をしている4人の少女が主人公のコメディです。
なんといっても各キャラクターの印象が強い強い!
だれが見ても美少年の少女ファリス、頭脳も美貌も、そして鼻っ柱の強さも天下一品の皇女ダナティア、超冷静で超頭脳明晰、でもどこかマッドなサラ、見かけも頭の中身もほとんど小学生、でも人妻のマリア、エイザードの使い魔にしてただのごくつぶしであるごくちゃんなどなど、とにかくくせのあるキャラクターのオンパレードです。
すでに10作以上刊行している人気シリーズで、さくっと軽く読むにはもってこいの作品です、ええ。
コバルト文庫の入門編としても適していますので(笑)、未体験の方は一度お試しになるのもよろしいかと。
余談になりますが、コバルト文庫って探せば面白い作品いっぱい出てきますよ〜……地雷も多いけど(^^; 男性諸氏が読む分にも危険は特にないので安心してよろしいかと。ホワイトハートあたりが黄信号で、さすがにルビー文庫はやめといたほうが無難ですが、一度は話の種に読んでみるのも一興です。

さてそれでは本日の台詞解説。
皇女ダナティアの性格を一言で表したすばらしい台詞です。ちなみにこの家庭教師の推奨する方法は「戦略的撤退」なのですが、おとなしくひきさがるような選択肢はダナティアには存在しないっ!
眼前の敵はすべて粉砕するのみ。こういう人は決して敵に回してはいけません。
(01/10/8)


「俺は、<ミスリル>に魂まで売った覚えはない。あんたらのやり方がおかしければ、俺は俺なりのやり方を貫かせてもらう。それだけの話だ。これからも<アーバレスト>には乗ってやる。仲間のためなら命を賭ける。そして、あの学校にも通わせてもらう。なにもかもこれまで通りだ。しかも東京にいるときはノーギャラでいい。それになにか不満が?」
「言葉遣いに気をつけろ、軍曹!」
「軍曹? 俺はただの傭兵だ。渡り鳥になにを言う。階級など知ったことか。そういう台詞は自分の飼い犬に言うことだな」

出典:終わるデイ・バイ・デイ(フルメタル・パニック!)/富士見ファンタジア文庫/賀東招二/絵師:四季童子/下巻250P
キャラ:相良宗介&アミット

【作者直営サイト】gatoh.com
【絵師直営サイト】なし
かつて存在した四季童子さんのサイトは諸事情により閉鎖の模様。そういや賀東さんのプロフィールで自らを表現するのに「量産機を無理矢理パワーアップしてる。決してガンダムではない」のくだりには思わず笑いました。

TVアニメが公開延期になって、へこんでいる「フルメタル・パニック!」→bk1(戦うボーイ・ミーツ・ガールその他)を応援しようってことで本日の台詞はフルメタから。
更新タイミングの都合で作品紹介は省略します。

えーと本日の台詞解説。
まず<ミスリル>ってのは傭兵部隊で、宗介はそこに属する傭兵です。そいでもって千鳥かなめという陣大高校のとある生徒を守っている、と。
この辺を頭に入れた上で台詞を読めば燃える台詞だと思います。
特にl後半の渡り鳥になにを言うのくだりはいいですねえ……。
(01/10/7)


「酒酒酒っ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

出典:思惑違いの流星豪雨(気象精霊記)/富士見ファンタジア文庫/清水文化/絵師:七瀬葵/131P
キャラ:ユメミ・ナイアス・スヒチミ・ウガイア

【作者直営サイト】清水文化の私設ホームページ
【絵師直営サイト】SEVENTH HEAVEN
清水文化さんのサイトは異様なくらいに設定情報など充実しています。ファンなら行っとくしかないでしょう。す。

上のアレをあえて名台詞と言い切る理由は下で。
2日も続けて睡魔に負けてしまったので、本日は張りきって更新していきたいと思います、ええ。

まずは掲示板からの情報ですが、「ヘルシング」の作者・平野耕太さんのサイト暫定復活しているようです。ほとんど更新の後が無いのでただあるだけ状態ですが、そこはそれ作っては消え作っては消え、不死鳥のように再び甦ることを繰り返してきた方のサイトだけに、インパクトは強烈。一度はのぞいておきましょう。ちなみにTVアニメの放映開始が10月10日の深夜からなので、そろそろ準備を(笑)。

電撃文庫、早いところでは今月発売分が出回りはじめているようです。
川上稔さんの都市シリーズ「機甲都市伯林」の最終巻、萌え筋に人気沸騰(笑)の「天国に涙はいらない」4巻、秋山瑞人さんの新作「イリヤの空、UFOの夏」、このあたりが順当株。
あと注目株としては「Missing(2)」と「ラスト・ビジョン」の2作です。ともに新人さんの2作目として真価の問われるところです。他文庫や読後の報告はまた改めて。

さて、本日の台詞は「気象精霊記」→bk1から。
この気象精霊記ですが、実はとんでもないまいじゃーです。すでにまいじゃー認定はしていますが、改めて言いましょう。ジオブリーダーズをキングオブまいじゃーとするならば、これはクイーンオブまいじゃーですっ!!
まずはイラスト。
七瀬葵さんのイラストで否が応にも萌え心をくすぐります。しかし絵で安心させておいて牙をむくのがこの作品。
我々の住む地上で、人間の預かり知らぬところで天気を操り地上の生態系のコントロールを行っている気象精霊。この物語はそんな気象精霊たちの気象操作をテーマとした超絶に濃いアクション小説なのです。
ド付き合いにしてから、竜巻をぶつけ合ったりするスケールのでかさですが、なにしろ基本描写が完全に気象の専門知識に基づいています。例えば大災害を引き起こす恐れのある台風を消すにしても、熱エネルギーの流れの上流に別の小さな熱帯低気圧を作って、それに熱エネルギーを奪わせて台風の威力を弱める……とかいった具合。はっきりいって私も、描写されてる気象操作の根拠や性質などさっぱりわかりません(断言)。まともに読解しようと思ったら気象学の知識は必須……なのですが、そんな知識がゼロでも勢いで一気に読めてしまうのがこの作品のすごいところです。
なにしろ気象精霊はエネルギー源がアルコールなので、始終宴会を開いていたり、普段の会話もボケまくってみたり。
決して決して万人向きとは言いませんってかとても言えません。
それでもぜひともお試しいただきたいまいじゃー作品です。
なにより後にも先にも気象操作をテーマにしたライトノベルなんて出てこないでしょう。いくつか気象を扱ったライトノベルなどは知ってますが、とてもじゃないけどこの作品の濃さにはかないませんです。まずは「正しい台風の起こし方」からどうぞ〜。

本日の台詞解説ですが……。
宴会大好き、酒大好きで超マイペースな気象精霊ユメミさんの台詞です。いろいろあって地球に流星を呼び込み、流れ星見物をしている最中のやつですね。
なにしろマイペースな人なので、会話の方もスローで「流れ星が流れている間に3回お願い事をする」余裕などとてもとても。何度か失敗した後に突如口走った流れ星へのお願いがこの台詞なのです。
なるほどこれなら3回言えます(笑)。
(01/10/6)


「やっぱり、夢見る純真な少女として、将来について、真剣に考えるべきかな」
「いや。人は、将来について真剣に考えるべきではない。なぜなら、真剣に考えたって、その通りにはなりっこないからだ」

出典:スター・ハンドラー/ソノラマ文庫/草上仁/絵師:鈴木雅久/下巻311P
キャラ:ミリ・タドコロ&ヒュー

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトはたぶんないと思われます。

昨日に続き、本日も寝過ごしました……(汗)
いや、まことに面目ない限りです。とりあえずネタは保留にしておいて、さっそく作品の紹介を手短に。

「スター・ハンドラー」→bk1は、少々毛色の変わったSF小説です。
人類とは異なる生態系を持つ宇宙生物を調教して犬や猫のごとく使役する職業・異生物訓練士。
ミリセントはそんな異生物訓練士の成り立てですが、訓練にはかなりの才能を持った少女です。そこに異生物を調教して売却することで利益を得ている会社などが絡み、何時の間にか事件が大きくなっていくのですが……すんません、詳しく解説している時間が……(^^;
多少SF小説特有の読みにくさがありますが、SFに慣れていれば問題ありません。この異生物訓練士という一風変わった設定がたいへんおもしろく、また内容にも生きています。
また、作品内に素数にかかわる話が鍵となっているのですが、この辺がまた変わっています。SF好きならこれはなかなかの良作です。
まいじゃー、といって差し支えないでしょう。

さて本日の台詞解説ですが……。
人生に関する新見解ということで(笑)
「明日があるさ」ってなお気楽ソングがありますが、ああいった感じの精神かもしれません。そんなに人生軽く考えていいのか、とは思いますが、確かに根の詰めすぎはよくないかも。
(01/10/5)


「みんな重要な事を忘れてるぞ
俺達はただのサラリーマンだ
恐ろしい事に俺も時々忘れるんだ」

出典:ジオブリーダーズ/YKコミックス(少年画報社)/伊藤明弘/?
キャラ:田波洋一

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
知らん。時間ない。

ぎゃー、寝過ごしたーっ!
気づいたら会社行く時間でした……。
時間ないので台詞だけジオブリからとりあえず。
要するに好き勝手やっている人間がふと我に帰る一瞬とでも申しましょうか。
(01/10/4)


「目的のためなら手段を選ぶな
君主論(マキヤベリ)の初歩だそうだがそんなことは知らないね
いいかなお嬢さん(フロイライン) 貴方はかりにも一反撃勢力の指揮者ならば知っておくべきだ
世の中には手段の為ならば目的を選ばないという様な どうしようもない連中も確実に存在するのだ
つまりは
とどのつまりは 我々のような」

出典:ヘルシング/YKコミックス(少年画報社)/平野耕太/4巻123P
キャラ:少佐

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトつうか、インテグラ嬢偏愛CGページとしてT'ienLungのページを紹介しときます。CGIがおもしろかったんで、暇つぶしに行くのも可(笑)

このサイト、紹介してる作品の数だけはまあそれなりなんで、実にいろんなキーワードで検索をかけてみなさん飛んでこられるようですが、このところ多いのが「諸君、私は戦争が好きだ」
ヘルシングの例の少佐発言ですが、息の長い人気です(笑)
この間発売になったヘルシング4巻にはばっちり収録されていますので、原作知らない人はぜひとも直接手にとって見るべしですね。この際、どっぷりとヘルシングに浸ってみませんか?
上のリンクで他の名台詞も鑑賞してみて「おおっ!」と思ったらもはや買いに走るしかありません。
個人的には「戦争の歓喜を無限に味わうために 次の戦争のために 次の次の戦争のために」などはめちゃくちゃ好きなんですがね、ええ。
「闘争」という言葉があまりにも似合う作品です。

そんなこんなで本日は「ヘルシング」→bk1からの名台詞です。
これも例の戦争大好きな少佐の発言で、「何が目的でこんな真似をする!」と問われ、「目的など無い」と答えた後に続く台詞です。
手段のためには目的を選ばないという構図は、わりとよく見かけるものではありますが、その中でもこれはかなり気のきいた部類に入る台詞回しなんではないかと思います。
諸君、私は少佐が好きだ。
(01/10/3)


「貴方はもっと、自分に自信と誇りを持ちなさい。貴方に足りていないのは、才能でも練習量でもありません。自分自身に対する自信と誇りです。いいですね」

出典:若草野球部狂想曲/電撃文庫/一色銀河/絵師:美鈴秋/3巻220P
キャラ:夙川奈留緒(しゅくがわなるお)

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトなど、チェックした限りではないようです。

一生の不覚っ! OURSの今月号買うの忘れてた〜!!
というわけで「ヤングキングアワーズ」11月号は発売中です。本屋に急げ、自分。参考までに「ヘルシング」「ジオブリーダーズ」「エクセルサーガ」「トライガンマキシマム」「朝霧の巫女」これすべてアワーズ連載中の作品です。

そういえば最近一部で話題になっている「紺碧の國」→bk1を読んでみました。結論から言うと電波系です。なにげに電波度は高いです。
ただ誤解のないように言っておきますが、私は電波な話も好きで、当然この作品もけっこう気に入って読んでますのでお間違えなきように。ある程度電波を受信できる体制の整っている人でないと、これを読むのはたぶん苦痛でしかないと思われるので注意を促しているわけです。
ストーリーは、中学生たちが今の境遇にどこか違和感を覚えていて、そんな中に出会った文芸誌の作品「ZONE〜聖域〜」に影響を受け、永遠の楽園を探す……正確にはちょっと違いますが、大枠そんな感じです。
要は失われた楽園探し。テーマ自体はよくあるタイプだと言っていいでしょう。中学生の心の葛藤を電波的に描くとこうなる、かな?
痛いのは覚悟しておくように。

さて。
「若草野球部狂想曲」は、女性比率5割以上の弱小高校野球部が、転校してきた超高校級の天才球児・西宮光児の手によって生まれ変わり、強豪相手に熱戦を繰り広げる……そんな話です。
つまりは野球小説ですね。
この作品の最大の特徴は、熱血ではなく理論で試合を進めていくところです。大半の野球漫画とちがって気合で打つなんてもってのほか。相手の配球パターンを読み、心理を読み、戦術を立て、時には騙し、勝利の方程式を組み立てる。
女性投手は剛速球を投げるという常識?をうちやぶり、スピードは女性としては速いが高校野球じゃただの打ち頃、ただしコントロールは針の穴を通すが如し、という投手がこの小説のかなり重要な点です。
ありそうで今までなかった形式です。魔球と称するものもかなり緻密に理論づけていて、明日にでもホンモノの魔球が見れそうな錯覚さえ覚えます。
野球好きならもちろん買いですが、野球に大した興味がなくても楽しめる作品ですよ〜。ちなみに3巻で本編完結しています。

台詞解説のほうですが、打ちあぐねている相手ピッチャーの攻略のため、チームの先輩であり異才でもある奈留緒に、後輩の一人が進言した後の場面です。
さじ加減が難しいんですが、過信はもちろん禁物ですが心配しすぎはもっとよくないです。プライドってやつは結構大切! →bk1
(01/10/2)


「…………あぁ」

……羨ましい。
お互いに嫌いあってない者同士の、上辺の口喧嘩。
ボクも明美とこんな口喧嘩をしたことがある。
何故、目の前の三人はこうも残酷な光景をボクに見せるのだろう。

何でもないような日常のヒトコマ。
朝起きて、家族で食事をし、学校へ行き、授業を受け、友達と笑って、家に帰り、家族で食事をし、寝る。
つまらない、代わり映えのない日常にある風景。
母さんがいて、明美がいる。そんなつまらなく休まる景色。
今のボクが心の底から望みながら、到底叶わない望み。失ってみなくては気づかない、くだらなく、とても大きな望み。

それを何故、彼女らは……ボクに見せるのだろう…………。

出典:歌月十夜(月姫ファンディスク)/TYPE-MOON/シナリオ:マルキン/絵師:武内崇/夢十夜 黎明より
キャラ:?

【サークル公式サイト】TYPE−MOON
【絵師直営サイト】竹箒
同人ソフトなのに、ファンサイトいっぱい。月姫タイプムーンファンサイトを起点にどうぞ。

掲示板の書き込みで知ったんですが、どうもエニックス系の雑誌で内乱勃発の模様です。大量に漫画家さんが離脱。この間まいじゃー認定した「AQUA」も……(泣)
詳しくはちゆ12歳の9月29日でとりあげられていますが、頼むからこのゴタゴタで良質なまいじゃー作品がお蔵入りにならないことを願うばかりです。
ああ無常、大人の事情<一応韻を踏んでみた

えー、へこんでいては更新できないので気を取り直していきましょう。
本日は再び月姫ファンディスク「歌月十夜」から。
9月28日にもとりあげたばかりなので作品説明は省略しますが、私がこの作品を推す理由について少し補足しておきます。テキストが気に入っているのはもちろんですが、ずばり安いから!
月姫本編だけに限れば、たったの2500円。それでいてボリュームはほとんどのビジュアルノベルを凌駕します。経済に優しい仕様ですね(笑)
問題は現状ではかなり本編が手に入りにくいことなんですが……がんばって探してみてください。

でわ本日の台詞解説。
ネタばれ防止のため、詳しくは書きませんがアルクェイド・シエル・志貴の3人と対峙した敵。その「敵」が、三人が互いに軽口を叩き合っているのを見ての独白です。
人が普段なんなく過ごしている日常が、どんなに得がたく大切なものなのか、それを教えてくれる台詞かもしれません。
(01/10/1)


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