2001年8月の名台詞

こちらは時系列順。ただし2001年5月以前のものは作品別にしか管理していません。
あんまり利用価値がないような気もしますが、一応補完しておきます。

2001年の名台詞
6月
7月 8月 9月 10月 11月 12月
2002年の名台詞
1月 2月 3月上旬 3月下旬 4月上旬 4月下旬
5月上旬   ▼5月下旬   6月上旬 6月下旬 7月上旬 7月下旬
8月上旬 8月下旬 9月上旬 9月下旬 10月上旬 10月下旬
11月上旬 11月下旬 12月上旬 12月下旬
2003年の名台詞
1月上旬 1月下旬 2月上旬 2月下旬 3月上旬 3月下旬
4月上旬 4月下旬 5月上旬 5月下旬 6月上旬 6月下旬
7月上旬 7月下旬 8月上旬 8月下旬 9月上旬 9月下旬
10月上旬 10月下旬 11月上旬 11月下旬 12月上旬 12月下旬
2004年の名台詞
1月上旬 1月下旬 2月上旬 2月下旬 3月上旬 3月下旬
4月上旬 4月下旬 5月上旬 5月下旬 6月上旬 6月下旬
7月上旬 7月下旬 8月上旬 8月下旬 9月上旬 9月下旬
10月上旬 10月下旬 11月上旬 11月下旬 12月上旬 12月下旬

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(教えてよ! この際、罪の告白でも何でもいいから! 私を、置いていかないでよ!)
(答の無いまま、私を置いてきぼりにしないでよ!)

出典:屍天使学院は水没せり(浪漫探偵・朱月宵三郎)/富士見ミステリー文庫/新城カズマ/絵師:左/223P
キャラ:深草真夜

【作者直営サイト】散歩男爵
【絵師直営サイト】Left side
ファンサイトはない、と思いますたぶん。

ついに夏休みも終わりですねー。
社会人な私としては、別に関係ないというかむしろ電車が混むので戻ってこなくてもOKだよとかそんな事は決して思っていませんともええ(笑)
そんな夏休み最後の日の過ごし方として、掲示板の方でおもしろいことが紹介されていました。
星虫というSF作品があります。この作品は夏休み最後の日から始まるのですが、その一週間の物語を、毎年毎年、それに合わせて一週間かけて読み返すという人がいらっしるとのこと。
おおお、これこそ本読み冥利に尽きますですよ! 私も真似してみようかな。

さて「屍天使学院は水没せり」は、探偵小説です。ミステリではなくて。
探偵小説。
オマージュであると作者さん自ら謳ってますので、この方面に造詣の深い方はより一層楽しめますが、別に知らなくても充分楽しいです。
聖クラリッサ学院に通う少女・真夜は、ある日謎の白い大猿に教われますが、その窮地を救ったのが浪漫探偵・朱月宵三郎でした。
彼はなんと本の中に存在し、同じくそこから存在しながら封印をから抜け出した怪人・夕闇男爵を捕らえるために甦ったと言うのです……。
荒唐無稽ですねー、しかしこの大風呂敷が醍醐味といっていいでしょう。こういった話はとんでもなく広がった謎をいかにして収拾をつけるかがおもしろいですね。
新城さんの書く作品は独特なテンポがあるのですが、はまるとこれが大変心地よいのです。

台詞の方は特に解説しません。
ですが、昨日の台詞と同じく「知る欲求」をテーマにしてみました。たとえどんな衝撃的で悲惨な事実が待っていたのだとしても、答えを知らないまま放り出されるよりはずっといい。
知らないことには耐えられない、まあそんな感じです。 →bk1
(01/8/31)


『君は知らないから、知りたいと思うのかな。
それとも、知るべきことだから知りたいと思うのか。
あるいは、知識の側が君に知られることを欲しているのかもしれない。
もしそうだとしたら、私は語ろう。
それが宝の森の占い師・クラムクラムの存在意義になる。
暴かれることを望まない知識もあろうが、それでも知の欲求をおし留めることは罪悪でもあるからね』
「……何を、話してくれるっていうの?」
『君が知りたいこと。君が知るべきこと。
私が話すこと。私が話すべきこと。
その全てを。
だけど、覚悟は必要だ。一度得た知識を捨てることはできない。
人が手にした文明を捨てられず、その文明の為に人同士が争い、星と心を汚し続けるように、君が得る知識は君の身を滅ぼすことになるかもしれない。
さぁ、選択の時間だ。知りたいか、知りたくないか。選ぶ権利は君にある』

出典:パラサイトトムーンII 鼠達の狂宴/電撃文庫/渡瀬草一郎/絵師:はぎやままさかげ/244P
キャラ:星詠みのエスハ&水本冬華

【作者直営サイト】草一屋
【絵師直営サイト】Fountain's square
ファンサイトではないのですが、渡瀬さんがここの出身?ということで、作家を目指す人達の互助サイト、作家でごはん!を紹介しておきます。

H−IIA、打ち上げ成功! まずはめでたいことです。

ツッコミ掲示板の方で、「マリア様がみてる」→bk1は世代交代があったので、白薔薇様(ロサ・ギガンティア)の呼称に注釈をつけないとダメなんではないかとの指摘がありました。確かに直さないと混乱しそうです。
しかし。しかしです。
私にとって、ロサ・ギガンティアと言えば佐藤聖様ただ一人っ!
確かに志摩子ちゃんも大変魅力的ではありますが、聖様の魔性の(笑)魅力にはかなわないのです。
聖様萌え〜<重症

「パラサイトムーン」は、朝に解説文を作成しようと思ったんですけどね……うっかり目覚ましをかけ忘れていて、すでに会社へ行く時間が迫っているのでした。
なので超手短に。
クトゥルフ神話のような、しかし完全に一から構築した神話体系の世界観で描かれた小説です。
1巻は完全に暖機運転で、2巻で真価が表れてきますので読み場合は必ず2巻とも。それとイラストと中身の印象がかなり違います。
これもイラストに騙されてはいけない作品のひとつです。
神話とか目がない人は手を出してみましょう。しかしくれぐれも1巻だけ読み終わらないように。

台詞解説は、と。
人間、知らない方がよいことがあるかもしれません。しかしそれは本人にしかわからないし、知らなければよかったかどうかは知ってみないとわからない。ジレンマですね。
そういう「知る」ことがテーマになった台詞だと思ってください。 →bk1
(01/8/30)


学問は実践してナンボのもんだ

出典:なつのロケット/JETS COMICS(白泉社)/あさりよしとお/16P
キャラ:藤根先生

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
総合ファンサイトでいいのが見つからなかったので代わりといってはなんですが、あさりさんの代表作より宇宙家族カールビンソンのホームページをご紹介。ネタに関する考察が滅茶苦茶濃いです。ファンなら必見。

順調に行けば、本日国産ロケットであるHII−Aが打ち上げられているはずです。上手くいっているといいのですが。
で、せっかくなのでそれに合わせて作品をご紹介します。

「なつのロケット」は、小学生である主人公たちが慕うはみだしタイプの先生が辞めるらしいと察知、彼らは先生の教育がまちがっていなかったことを証明するために、夏休みの自由研究として世間が驚くようなロケットを製作して飛ばそうと計画する、そんな話です。念のため断っておきますが、ギャグとかじゃなくていたって真面目な物語です
あまりくわしい解説はしませんが、SFをほんの少しでもかじったことのある人なら必読!
これはまじで名作だと思います、ええ。
ロマンの極みというか、なんというのかああもうとにかく読むべし。
もっかい駄目押しで……読みましょう。

本日は作品の紹介こそが第一目的だったので、台詞的にはあまりおもしろみがなくちょっと恐縮です(^^;
型破り先生の経験則という奴ですね。
しかし激しく真実をついてます。
しょせん机上の理論をいくらこねくり回したところで、運用しない知識なんて無駄。こうやって自前でサイトを開いて、適当にあることないこと言ってる分にはどうなのやら? →bk1
(01/8/29)


私が私のままで何も変われなくても
許してくれる人はいるみたい
がんばってミモザみたいにならなくても
楽しくおしゃべりしたり
たとえばコーヒーを一緒に飲んだり
できる人はいるみたい

出典:ヒーリング・プラネット/ガンガンコミックス(エニックス)/桜野みねね/1巻83P
キャラ:アンジェリカ

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトは幾つか見つけたものの、ヒーリング・プラネットを大きくとりあげているところは今のところ発見できず。よって紹介しません。

さあ困った、今日の台詞は何にしたものか。
とか思ってなーんにも浮かばないまま日付が変わる。
なおも浮かばず。
つうかストックとか作ってはあるんですが、読み返してみるとネタばれ度が強くて掲載を断念している台詞が多いんですよねえ(^^;

で、結局悩んだ末に知名度が不明なまま見切り発車の形で「ヒーリング・プラネット」をご紹介です。
この作品は、いわゆる大筋では癒し系の作品です。
主人公のさとりが、異次元カウンセラーとして平行世界からやってくるいろんな依頼人のお悩み事を解決していくお話です。
これだけ聞いていると、とてもありがちな内容にしか思えませんが、この作品は主人公がかなり変わった存在です。
主人公のさとりはとにかく自分のペースで動く人間で、人の話を全然聞かない女の子。1回説明したくらいではほとんど頭に入ってません。そのうえモノ覚えもあまりいいほうでは……。時として電波入ってるんじゃないかと思うぐらいです(笑)。
そんなさとりですが、とんでもなく素直な性格をしています。物事をななめに考えたりしないで、純粋に見たまま感じたままで行動できる現代では稀有な存在。そのために彼女が平行世界の未来人?から異次元カウンセラーという大役をまかされることになったのでした。本人にその自覚は全くないまま。
『萌え』という視点から見るとちょっと辛そうですが、ひたすら感じたままに行動できるさとりを見ているとうらやましくなってきます。人による当たり外れが大きそうですが、とりあえず個人的におすすめです、ええ。

それでは本日の台詞解説。
アンジェリカはいわゆる内向的でおとなしく他人となかなか話のできない女の子。周りからは「がんばってその性格を変えよう」と言われてますが、どうしても直すことができません。
そこでカウンセラーさとりの登場となるのですが、なにしろさとりのことですから……。
そして最終的にこんな台詞が飛び出すわけですね。
無理して自分を変えてしまうことが本当に本人にとっていいのか?
個性にものさしを当てはめてしまうこと自体無理がないか?
そういう考えに対するひとつの答えかもしれません。 →bk1
(01/8/28)


「あの時よ――お姉ちゃんの代役でドラマのアフレコした日、TV局の窓から一緒に見たわ。目の前を通りすぎる戦闘機を見た時、わたし本当のことを言うと、しびれてしまったの。自分ではまだ意識していなかったけど、わたしの中にいる<本当のわたし>みたいなのものが、あの時に決心してしまったの。『わたしもあれに乗ろう!』って。『自分はまだ二十一だ。進路をひとつに決めてしまわなくても、いろんなことができるはずなんだ。わたしにできることが、役者の道以外にも、あるかもしれない』って」
「無謀よ、あんた女の子なのよ」
「女性の戦闘機パイロットは、大勢いるわ。あの時、目の前を通り抜けた海ツバメ色の戦闘機のパイロットも、わたしより少し年上なだけの、女性だったわ」
「忍、女優休業して海軍に入って、パイロット訓練を途中で脱落して帰ってきても、もう芸能界には仕事がないかも知れないのよ」
「わかっているわ。
わかっているけど、だめなの。
もう変えられないの。わたしのここにいる何かが――胸の中の<本当のわたし>が、『そうするんだ』と決めてしまったから、やっぱり危ないからやめたほうがいいとか頭で考えても、だめなの。変えられないの。わたしは、行くしかないの」

出典:わたしのファルコン/ソノラマ文庫/夏見正隆/絵師:中嶋敦子/2巻39P
キャラ:水無月忍&水無月美帆

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
作品自体がちょっと前のものというせいもあってか、ファンサイトは発見できませんでした。

ひじょーに突然ですが。
ギャルゲーのふりをして、どうも真の内容はかなり違う内容になっているらしい「風雨来記」をまいじゃー認定できるか検討中です。ただし、あいにく私自身がほとんどやってないという致命的な問題が。<ほんとに致命的だな(^^;
そこで、どなたか詳しい評価の出来る方を探しています。やってもいいよという方は、掲示板のほうで名乗りを上げていただけるとうれしいです、ええ。

では本題。
「わたしのファルコン」は、奥付によると青春航空アクションとなってます。
異世界のオーバーテクノロジーによる地球の危機に対し、同じくオーバーテクノロジーの戦闘機で立ち向かう女性パイロットの戦いを描いたものです。
この作品の特徴は当然というか航空アクションでしょう。
女性がアクロバットな技を駆使して戦闘機を飛ばす様がかっこいいというかうり。あと物語の端々に独特な空気を感じます。言葉で説明できないのがもどかしい!
一度お試しを、と言いたいところなんですが……絶版なんですよね、これ。新古本の店とかを漁るしか方法がないのは困ったものです。

それでは本日の名台詞解説。
姉に、自分が芸能界を一時離れ、パイロットの訓練生として帝国海軍に入ること話した忍。わざわざ今の仕事を捨ててまでパイロットを目指す理由を語っています。
本当にやりたいことが見つかったら周りはもう目に入らない。やらずに後悔するぐらいならやって後悔することを選ぶ……そんな出来事のひとつの形です。
(01/8/27)


『ほんとに……心配したんですからぁ……』
「ごめんね。でも私だって、遠くで先生のこと心配してるのはイヤだよ」
『先生……』
「だから決めたの。も、ずーっと傍で、先生がどうなっていくのか見てやろうって。本当に、地球の裏側まで追っかけてやるんだから」
『かんべんしてくださいよぉ……』
「だいじょぶだいじょぶ。人質にもずいぶん馴れてきたし」
『そういうことじゃなくってぇ……』
「先生こそ、あんまり無茶しないでね。いくらあたしでも、天国までは追っかけていけないから。……もう何十年かは、こっちの世界でドタバタやろうよ。ね?」
『…………………………はい』

出典:R.O.D/スーパーダッシュ文庫(集英社)/倉田英之/絵師:羽音たらく/4巻230P
キャラ:読子・リードマン&菫川ねねね

【作者公式サイト】スタジオオルフェ
【絵師直営サイト】なし
ちなみに好評を博しているOVA版の公式サイトがこちら。あとファンサイトなら倉田英之ファンの声メッセージバンクへ。コミック版を書いている山田秋太郎さんのファンサイト最強伝説にもリンクしておきます。

最近出張で読書ペースが落ちたせいで読む本が山積みになってしまい、半泣きになりながら(笑)いろいろ読んでいるところです。未読分では久美沙織さんの「ドラゴンファーム」あたりが気になるところ。

さて「R.O.D」は本好きならばとりあえず読んどけ、と言い切ってしまいましょう。
大英図書館特殊工作部に所属する読子・リードマン。世界中に散逸している価値ある希少本を集めるために、紙を自在に操る特殊能力を駆使して戦います。
……のですがこの作品の特徴は「とにかく本が好き!」、これに尽きます。
これについては細かく説明をするよりも、名台詞の数々を見てもらったほうがおそらく理解が早いかと。読まないと損です。読みましょう。
R.O.Dを紹介するたびに言ってることですが、とにかく読め。

えー本日の台詞ですが少々補足。菫川ねねねは現役高校生なんですが、売れっ子作家。よって先生と呼ばれてます。(個人的にはこの表現あまり好きじゃないんですけどね……。この世で先生と呼べるのは教師と医者だけだと思ってますので)
また読子の方も、ねねねの通う学校の講師をしているのでやはり先生。ゆえに先生という敬称が飛び交ってます。
ネタばれの危険性があるので、くわしい解説はしませんが最後の方の台詞が肝ですね。
生きててよかったね!という思いが感じられて好きです。 →bk1
(01/8/26)


国がやらなきゃ東京(オレ)がやる!
都民の都民による都民の為だけのヒーローッ!
都にかく!
都ことん!
トレンジャあアアアーッ
REDオオーッ☆

出典:ぽちょむきん/アフタヌーンKC/北道正幸/2巻165P
キャラ:八神カヲル

【作者公式サイト】スカタン国際的電脳通信網
【絵師直営サイト】なし
公式サイト内の「ゲルニッカー構成員専用企画」が非常に気になります。そんな方は、構成員登録するしか! 私もしようかな……。

普段から誤字・誤リンクの多い当サイトですが(爆)、ここ1週間ほど私が本格的にへたばっていたらひどい有様に(^^; 相当注意力が散漫になってたらしい……。ご指摘の数々に感謝しつつがんばって直してます。

最近更新をサボっている帯ハンターですが、富士見ファンタジア文庫分だけ補完しました。ちなみに平成13年2月が不明。
まめに更新しないとこうなるんですねえ……あはは(汗)。
それにしても富士見もさすがに単語のネタ切れのようで、同じ二字熟語がちらほら見られます。がんばれ担当者!

さて本題。
本日も引き続きぽちょむきんからの出典です。

ゲルニッカー軍団の宿敵、ヒーローであるトレンジャーレッドの変身シーンです。
これのどこが名台詞かと言われると非常に困るのですが、「都ことん」という表現がなんかこう妙に納得できてしまったのでご紹介。つまり都レンジャーなんですねえ。 →bk1
(01/8/25)


『アナタハ今幸セデースカ?』
「あなたに会うまでは幸せでした」
『アナタハ神ヲ信ジマースカ?』
「あなたに会うまでは信じてました」
『アンケートお願いしまーす☆』
「じゃ本名と住所教えて」

『苦労人だねェ〜』
『ずいぶん騙されたみたい』

出典:ぽちょむきん/アフタヌーンKC/北道正幸/1巻179P
キャラ:信じない猫とその他の猫

【作者公式サイト】スカタン国際的電脳通信網
【絵師直営サイト】なし
公式サイト内の「ゲルニッカー構成員専用企画」が非常に気になります。そんな方は、構成員登録するしか! 私もしようかな……。

まだ眠くて眠くて……相当体に疲労が。出張中ずっと夕方4時過ぎとかに昼飯食べてるような修羅場だったから無理もないですが……。

でもまあとりあえず復活。
たまにはテキスト系サイトっぽく?真面目な話でもしてみます。それっぽくリンクも張ってみます(笑)
私がよく行くBooks by 麻弥天剣王器の感想を読んで思ったこと。
よく世間で「筆力がないから」とか「画力がないから」という理由で、その作品を斬って捨ててしまう人がいます。これ、ものすごくもったいないことでは?
まいじゃー好きのみなさんには、あんまり関係ないですがメジャー志向の人にはそういう傾向がありそうです。
はっきり言って筆力や画力なんて数こなすうちにいくらでも上達する可能性があるんです。もちろん誰でも、というわけにはいきませんけど。
しかし感性はそうはいきません。潜在能力を引き出すことはできても、その人の本質的な感性はまず変わりません。
ゆえに作品にケチをつけるのはまず脇に置いといて、その作品をしっかり楽しんだ方がいいじゃないんでしょうか。それでも肌に合わない場合は無理して合わせる事はないです、ええ。
ついでに言うと、例えば作品を10段階で評価し評価する項目が10個あったとします。
世間的な人気作品というのは10項目すべてが7か8以上の数値がつくもの。まいじゃーは、一部の項目に3とか4とか明らかに低い数値が混ざっている代わりに、逆に10段階なのに11とか12の評価がついてしまう項目があるものなんじゃないかと思っています。
偏り上等。
そんでもって天剣王器はおもしろい。
結局それが言いたかっただけだったりして……(^^;

さてでは本日の作品。
「ぽちょむきん」は、ヒーローもので言うところの悪の組織であるゲルニッカー側を主人公にした、コメディマンガです。
絵柄だけ見るとあんまりコメディには見えませんが、中身はかなりこてこて。結局ヒーローものの「お約束」をパロディしているわけですが、これがなかなかいい感じに笑えます。そのうえ半ばおまけとしてついている4コマ漫画「ああっ教祖さまっ」でしっかり笑えます。
本日紹介する台詞も、実はその4コマからの紹介。

台詞の説明の必要はないと思いますが……
勧誘セールスの撃退の仕方があまりにもツボでした。これ意外と使えるかもしれませんよ? 一度試してみては。 →bk1
(01/8/24)


「まだ勝負はついちゃいないぞ。私が負けたことは問題ではない。最後に私たちが勝つことが重要なんだ」

出典:アンジュ・ガルディアン/富士見ファンタジア文庫/年見悟/絵師:椋本夏夜/160P
キャラ:マリー

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】椋本工房
ファンサイトは未調査。

……やっと静岡から帰ってきて、更新しようと意気込んだもののあえなく爆睡。愚痴ってもしょうがないので多くは語りませんが、これだけは言わせてください。
また積読本がたまっちゃったよ!

とりあえず本日は久々の更新で半分寝惚けているので、変則的に作品紹介はしません。無駄話でも。

いわゆるチャンバラものってやっぱり人を斬らないとダメだよなあ、とか思ってみたり。
つまりはるろうに剣心のような甘ちゃんの「いいひと。」剣士よりも、ためらわず人を斬るほうが潔いと思うわけです。
最近連載の再開したらしい「黒鉄」とか。
もっと純粋にチャンバラしているのは、異種格闘!している変り種の「無限の住人」ですが、ああいう屁理屈抜きでひたすら戦うのは漢らしいと思います。
以上、まだ頭の中をリハビリ中の管理人でした
(01/8/23)


……この道を進む以外に、俺は俺でいられない。俺は俺を許せない。

出典:Hyper Hybrid Organization 01-01/電撃文庫/高畑京一郎/絵師:相川有/237P
キャラ:山口貴久

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトは未調査。

無理矢理3日分の更新を試みてはみたものの、やはり無理があったようで……(^^;
「Hyper Hybrid Organization 01-01」の紹介もごく簡単でやめておきます。
んーと。仮面ライダーとかのヒーローもので言うところの、改造人間とそれを指揮する組織の側に立った変り種の、なおかつかなり重い雰囲気の小説です。
これは……いいねえ。
ミュートスノート戦記と系統的には似ています。
以上、簡単紹介おしまい。

台詞がね……ネタばれの危険が大きくて、うかつに説明できません。
復讐というのは何も生み出さないことはわかっていても、当事者にとってはそれをなさないことには前に進めないこともあるのだ、とそんな感じの内容が絡んだ台詞になってます。 →bk1
(01/8/22)


悲しい事は簡単に目に付くし、倖せは難しすぎて解らない。
悲惨な状況といったらそれこそ限りなく下を見るしかない。
この上なく悲しい思い、耐えられないほど辛い生き方を強制される事が悲惨だというのなら、生まれてこなければいい事になる。
―――自分にとっては。
その、生まれえないという事が、一番悲しい事だと思った。

出典:月姫/TYPE-MOON/那須きのこ/武内崇/アルクエィドルートより
キャラ:遠野志貴

【サークル公式サイト】TYPE-MOON
【絵師直営サイト】竹箒
ファンサイトはこちら月姫タイプムーンファンサイトへ。

はーい、火曜日用の前倒し更新臨時名台詞のコーナーです。
本日は8月21日火曜日。
火曜日です、火曜日。
誰がなんと言おうが火曜日です、ええ。

今さら月姫の説明もいらないかと思いつつ、一応説明しますす。
「月姫」は、同人ソフトでありながら商業作品を凌駕する圧倒的ボリュームで描かれたテキスト量と、かなり深く構築された世界観と、同人ゆえのリーズナブルなお値段が売りの吸血鬼ものビジュアルノベルです。
いいからやるべし。
18禁につき年齢制限があるのがあれですが、そういうソフトだからと尻込みをせず、まっとうなゲーマー(笑)にも女性にもぜひともやってもらい作品です。
しつこいしつこい布教活動の効果もあって、既にかなりの人間が陥落しております。次に陥落するのを、あなたです。ちなみに日曜に確認した段階ではメッセサンオーとか虎の穴では品切れ……。どうやら夏コミの波及効果?

えーと台詞の方ですが、とある人物に主人公の志貴が「一番悲しい事は何か」と聞かれて答えたものです。
うーむなかなか深い。これまた凄く印象に残った台詞のひとつです。
(01/8/21)


「今どき神だの宗教だのと!!
おまえら国家と人民を喰い潰すガンだ!!
今だに神(キリスト)なんぞを信じている狂信者共!!」
「今どき神も信じてないのかい!?
ケッ今だに共産主義(コミュニズム)なんぞ信じているカビ臭ェ革命オタク共がよォ!!」

出典:クロスファイヤー(ヘルシング2巻に同時収録)/YKコミックス(少年画報社)/平野耕太/180P
キャラ:?&由美江

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトは未調査。直営サイトは現在消滅中。今までにもあったことなので、そのうちひょっこり発見されるかもしれません。

週明けて再び、月火水と静岡に出張です。
そういうわけで更新がまたお休み……なんですが、悔しいので前倒し更新をして別ファイルを仮にアップしておきます。3日分を一気に閲覧されても結構ですが、推奨閲覧方法としては火曜と水曜日の前倒し更新分は、その日付になってから見てほしいかな、と。

以下のリンク先が臨時の前倒し更新分になってます。
(まとめ直したのでリンク先は消しました)

「クロスファイヤー」はヘルシングとリンクした世界観で、カトリックの裏側でアンチキリスト共を問答無用に狩りまくる、ハインケルと由美子の活躍(というか殺戮?)を描いた話です。
宗教観の対立など、ここまで極端に描いてくれればもはや言うべきことは何もありません。
こういう確信犯的な狂信者の描写が平野作品の大きな特徴です。この描写あってこその世界観とも言えます。
ちなみに第七聖典や日本刀であの世行きになる前に断っておきますが、私は基本的には無宗教ですので……暗殺者の方はどうぞお控えください。
とにかく独特な絵柄、独特な狂信ぶりでまいじゃー度が大変高いため、読み人は圧倒的に選びます。でも病み付きになる作品です。
ちなみにヘルシングのアニメ化が少し前に決定していますが、すくなくとも前評判はかなり高いようです。

まあ……見たままの台詞です。ところでしつこいようですが私は無宗教。  →bk1
(01/8/20)


「皆さん、今日、ここでこれから行われる戦いは、アウトニアの歴史に残る戦いとなるでしょう。それは、先人が過去に経験したことのない悲惨な戦いになるやもしれません。私たちの中には二度と再びアウトニアの地を踏むことができない方も出るでしょう。
でも、私たちはその人々を決して忘れません。その人々の名は記録として、歴史として、私たちの子供に、そしてその子供たちに歌に歌われ、詩として語り継がれるでしょう。その人たちは生き続けるのです、この世界にアウトニアが存在する限りアウトニアとともに。
この戦いが終わった後で、私は最低の王族として人々から石をもって追われるでしょう。
でもかまいません! 私に石を投げる人々がそこにいるのなら、人々に石を投げる自由が与えられているのなら、私は喜んで石に打たれます。
お願いです! 死なないでください! 私のためになんか死ななくてもいいんです!
あなた方の命が捧げられるべきものは、私でも国家でもありません! 国民です、人々です、花を見て微笑む子供たちと、それを見て微笑む人々と、それらすべてを尊いものと信じる人々です!
それを守りたいと心から思うならば、私とともに行きましょう!」

出典:でたまか 問答無用編(アウトニア王国奮戦記)/スニーカー文庫(角川書店)/鷹見一幸/絵師:Chiyoko/222P
キャラ:メイ

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトはたぶんありません。

本日の台詞は原典のままだと一切改行が入らないのですが、さすがにそれでは見にくくて仕方がないので適当に改行を入れてます。

さて、「でたまか」はタイトルだけ見ると?なのですが、れっきとしたSF小説でしかもかなり良質な作品です。
帝国の貧乏貴族であるマイドは、お金がないのを才覚で補うために出世を目指して努力していたのですが、門閥貴族と違いコネのなさはいかんともし難く辺境の前線にとばされてしまいます。
赴任先のアウトニアでは、大変穏やかで気持ちの良い人々とマイドの指揮することになる劇弱装備の宇宙艦隊が待っていました……。
貧乏とは言え一応貴族でありながら、全くそれを鼻にかけることのないマイドが、型破りな臨機応変さを発揮して危機を乗り越えていく様子を描いています。
ちなみに「でたまか」というのは「でたとこまかせ」の略なんです、ええ。
読みやすく、作中にはかなり意外な展開も待っているなどかなり楽しめます。あまり人を選ばずおすすめできる作品です。

で、本日の台詞は昨日の台詞と内容的につながっています。
「信じるに足るお姫様からのお願いなら、みんな騎士になれる」、それが密かなテーマになっている演説です。
戦いを目前にしながら分裂寸前の士官たちの様子を見て、メイ王女が一席ぶったわけですが、やはり後半に台詞の真髄があるかと。  →bk1
(01/8/19)


「からかわないでください、帝国の貴族様にとって、こんな田舎の王家の娘なんて帝星のカフェのウェイトレス並みの存在なんでしょう?」
「そんなことはありません! あなたは、帝国のどの王族のお姫様も比べものにならないくらいのお姫様だと思います。メイ王女。本当のお姫様って、どんな女の子だと思います?
それはね、キレイな服を着ることができるということでもないし、権力を自由に使えることでもありません。自分の立場と権力は、国民のためにある、ということを理解していて、みんなに愛されて、大切にしてもらえるだけの何かを持っている女の子のことなんです。そういった本当のお姫様に『お願い』された男の子はみんな騎士になれるんです。だから、あなたは自信を持たなきゃいけません。国民は、みんなあなたの『お願い』を待っているんですよ」

出典:でたまか 問答無用編(アウトニア王国奮戦記)/スニーカー文庫(角川書店)/鷹見一幸/絵師:Chiyoko/191P
キャラ:メイ&マイド・B・ガーナッシュ

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトはたぶんありません。

本日2回目の更新です、と一応お断り。
えーと作品の細かい解説については、明日分に回したいと思います。つまりは19日分の名台詞もでたまかから出典決定ということです、ええ。

信じるに足るお姫様からのお願いなら、みんな騎士になれる……んーなかなか上手い言い回しかも。こんなお姫様(あるいは王子様でも可)からのお願いは確かに断れないような気がします。  →bk1
(01/8/18 二信)


まいじゃーよ、私は帰ってきた!
……一時帰国だけど。

出典:まいじゃー推進委員会 嵐の静岡編/まいじゃー文庫/極楽トンボ/絵師:朧月/?
キャラ:作者

【作者直営サイト】ここ(笑)
【絵師直営サイト】oboro-zuki labolatry
調査した限りではファンサイトはない模様ってかあったら怖い。

静岡の出張から帰って来ました。
当初の予定より1日短縮されたのはいいんですが、それには大変すばらしい交換条件がついてました。
「土曜日はこなくていいぞ。その代わり来週月火水はまたこっちに来てくれ」……なんたるありがたいお言葉(T_T)
しかもさりげに出張日数が増えてます。
とりあえず存在証明をするために無理矢理更新しておきます。本日分の更新は改めて後ほど。
(01/8/18 一信)


「あんた……ケンカに強ければなんでもできるなんて本気で信じてたの?」
「法律も学校もなくなったんすよ、だったら、力の強い者、ケンカの強い者の方がえらいに決まってるじゃないっすか」
「そんなのは強さじゃないよ、力が強ければえらいって言うなら、きっとあんたよりゴリラの方がえらいんだわ。あんた、ゴリラの言うこと聞くの?」
「わかってるっすよ、あんたの言いたいことくらい……でも……でもっすよ。成績も何も関係なくなった世界になった時……オレは思ったんっす……この世界ならオレの実力が発揮できるって……オレは自分の力がどれだけ通用するか試してみたかったんすよ!」
「これはね、わたしの杖術の師匠から教わったことなんだけどさ……人間の実力ってね、個人の力のことじゃないんだって。どれだけ他人の力が使えるのか、どれだけ他人が支えてくれるのか、その人数が実力なんだって。だから、いくらケンカが強くたって、いくら頭が良くたって、力を貸してくれる仲間が一人もいないような人は本当に強い人じゃないんだよ……さあ、カレー食べなよ、カレー食べて、そしてひと晩考えなさいよ」

出典:時空のクロスロード2 サマーキャンプは突然に/電撃文庫/鷹見一幸/絵師:あんみつ草/187P
キャラ:朝霧夏実&由方内和

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】あんみつ草
調査した限りではファンサイトはない模様。

重要なお知らせ。
仕事の都合で急に、静岡まで3日間出張することになりました。15日の夜7時に電話かかってきて、16日から3日間ってことで(T_T)
うちは土曜日休みなのに土曜日も出る羽目に……あぅ。
そのため17日、18日の更新はお休みさせていただきます。向こうじゃネットにつなぐことすらできそうもありません……うう辛い。
ただ単にお休みするのもあれなんで、ひとつ宿題をば。まいじゃー推進委員会の看板娘(秘書とも言う)木乃葉子(この ようこ)ちゃんのプロフィールを募集します。
プロフィールです、プロフィール。
いや実は、「おっとりしていて丁寧な物腰だけど、自分の考えを曲げず押しが強い」という性格以外ほとんど白紙なのです(^^;
なんかおもしろそうなプロフィールがあったら採用するかもしれないんで、時間があったらメールください。
そんなもの募集するなという意見は却下(笑)。

さて、本日も「時空のクロスロード」より台詞紹介。
昨日も紹介しているので、解説はしません。
台詞の方の解説としては、杖術の達人である夏実が由方をあっさり叩き伏せた後のエピソードになります。すべて力で解決するほどこの世は甘くない……とでも言っておきましょうか。
実は密かに最後の台詞が一番重要なんですけどね。この小説の隠れた特徴である「おいしいものは人間を変える(笑)」がよく表れてます。  →bk1
(01/8/16)


「そうか、鈴世がうらやましいな、過去を共有できる人間がいるということは、どんなに心強いだろうね」
「僕には、自分が生きてきた時間を証明するすべがない、僕の人生を知っている人間は誰もいなくなってしまった。でも、鈴世には君がいる、思い出を語る相手がいるってことは、すばらしいことだと思うんだ」

出典:時空のクロスロード2 サマーキャンプは突然に/電撃文庫/鷹見一幸/絵師:あんみつ草/92P
キャラ:瀬見呉雄

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】あんみつ草
調査した限りではファンサイトはない模様。

お盆休みに新刊が出るわけもなく、旧刊の補充もあるはずないのに、つい無意識に本屋にふらふらと足を向けて漁り始める私。やはりある意味病気かもしれません。
ま、それはさておき。

「時空のクロスロード」のあらすじ紹介。
平凡な毎日を送る主人公の高校生が、とあるきっかけで時空転移装置なるものを手に入れます。機械を使ってみた彼がたどり着いたのは、崩壊し、地獄絵図と化した街。いつも暮らしてきた町のあまりの変わりように彼は呆然とするのですが、なにかどこかに違和感がつきまといます。
やがて彼は気づきます。ここは似てはいても、自分がもといた世界ではないことを。
あらすじで説明してしまうとありふれたお話にしか思えないかもしれません。異世界にとばされてそこで懸命に努力する、という方向性自体は確かによくあるものでしょう。
しかし。
うまい。
なんというか見事に青春しています。恋愛もそうなんですが、絶望的な状況の中でそれでも希望を捨てない人間の描写が巧みなんです。あーそれと、単純に「よかったよかった」だけで終わらず突如シビアな現実も突きつけるあたりが絶妙といいましょうか。
ちなみに現在2冊出ていますが、世界観は共通で登場人物は異なる別のお話になっています。
これは珍しく(笑)素直に多くの人にすすめられる良作です。

さて、では本日の台詞解説。
友人である鈴世の紹介で、キャンプの責任者である瀬見と会った主人公。この瀬見という人物は、すでに周りの知り合いをことごとく亡くしています。自分を知る者がいるということがどんなに大きいか、普段あまり意識することのない話ですが、それが表れた台詞です。

やれやれ、本日の台詞はなんとかうまくまとまりました(^^;  →bk1
(01/8/15)


「さあ、選べっ!
おまえは男になるのか! 男になるのか! 男になるのかっ!」

●男になる
●男になる
●男になる


「こらああっ!
三つとも選択肢が同じだろうがっ!
選択の余地はどこにあるんだあっ!」
「未来は前にしか道がないのだっ!
そしていま、おまえの目の前には男になる選択肢のみ!
つまりおまえにできることは、ただひとーっつ!
この場で決断することだけだあっ!」

出典:こみっくパーティー(DC版)/AQUAPLUS/leaf/絵師:みつみ美里/プロローグより
キャラ:九品仏大志&千堂和樹

【メーカー公式サイト】AQUAPLUS
【絵師公式サイト】PLATINUM PENGUIN BOX
ついでに開発元、leafへもリンク。

読めども読めどもことごとくいい台詞はネタばればっかし。紹介したくてもできないというのは辛いものです、ええ。
ちなみに今月発売ののライトノベルスでは今のところ「これがおすすめ!」と言えるものがないです。「惜しい、あと一歩!」というものはあるんですが。
こっちの方も夏休みなんでしょうか(^^;

さて昨日に引き続き「こみっくパーティー」からお届け。
そういうわけなんで作品説明は省略です。

そして速攻で台詞解説。
主人公を同人マンガの世界に引き込みたい大志。
漫画を描く事=男になること という論理のもと、押し問答が展開されています。なお、ゲームからの出典ということで斜体になっている部分は本来三択の選択肢になっているはずのところです。
……どれも一緒だけど(笑)
(01/8/14)


「スポーツとかならともかく、たかがマンガでしょ。そんなの必死になったって、恥かくだけじゃない。
みんなの笑い者になったっていいのっ!?」
「ま、なんかやる気ならそのくらいは覚悟のうえさ」
「和樹っ!?」
「モノ作るってのは怖いことなんだよ。
自分を傷つけなきゃいけないときなんてザラだぜ。
一歩間違えば、俺だけじゃなくて、ほかの誰かを傷つけるかもしれない。それは絵だってマンガだって違わないはずだ。
その覚悟のない腰抜けはなにも作っちゃいけないんだ」

出典:こみっくパーティー(DC版)/AQUAPLUS/leaf/絵師:みつみ美里/プロローグより
キャラ:高瀬瑞希&千堂和樹

【メーカー公式サイト】AQUAPLUS
【絵師公式サイト】PLATINUM PENGUIN BOX
ついでに開発元、leafへもリンク。

オチ系でない台詞がネタ切れで、つい「こみっくパーティー」から台詞を持ってきました。が。
なんかね、DC版はやたら不評です。バグてんこもりみたいです。下手するとビジュアルメモリのデータがすべて飛ぶというおそろしい情報もあります。その他の操作性もあんまり。
DC版を購入検討している方は、頭に入れておいたほうがよいかと。さすがにデータが飛ぶのはちょっと、ねえ。

「こみっくパーティー」は、いわゆるビジュアルノベル。
主人公は駆け出しの同人作家となって、こみっくパーティーにいろんな作品を出すべく奮闘し、まあその過程でいろんな女の子と知り合うという設定になっています。
つまりコミケに関わる世界をゲーム化しているわけですね。
当然現実そのままではありませんが(とみなさんおっしゃいます(笑))、コミケという別世界を知るとっかかりとしては悪くないと思います。
まいじゃー作品だと思って紹介してるわけではないのでその辺ご了解ください。

で、台詞解説。
主人公が同人マンガの世界に足を踏み入れようとするところを大反対する友人の女の子。主人公と議論している、の図です。
「モノ作るのは怖いこと」というのはまことに同感です。webサイトを運営する人間としてはけっこう背筋にぞぞっとくる一言だったりします、ええ。
(01/8/13)


「では聞くがな! おぬしのロケットは夢やロマンを噴射して飛ぶのか!?」

出典:猫の地球儀 幽の章/電撃文庫/秋山瑞人/絵師:椎名優/214P
キャラ:霞(坊主)

【作者直営サイト】なし
【絵師公式サイト】天球堂画報
猫の地球儀ファンサイトはこちら、はれるでしょう。へ。

思い切り私事。
安物ですが、28型のフラットワイドTV買いました。とりあえず適当に鑑賞<といいつつ最初に見たのがサクラ大戦3のデモというあたりが終わってますが。さらに言うとデモはすでに10回以上見ているのに本編は一度もやったことがないあたり、本格的に終わってます(^^;
……おおお、迫力ある……。この調子で5.1chスピーカーも狙ってみんとす。

さて。
「猫の地球儀」は、涙、涙のSFファンタジー小説です。
人が残した遺産と思われるロボットを操る猫たちが主役の世界。この世界では、猫たちの住むトルク(コロニー?)が唯一の世界であり、地球儀というのは死んだ後に魂がたどり着く場所と言われています。
そんな世界で、地球儀にいく方法を模索する異端者「スカイウォーカー」幽(かすか)と、最強のスパイラルダイバー焔(ほむら)。この2匹を中心としてお話が進んでいきます。宇宙への夢格闘アクションやっぱり猫が好きというおよそ結び付けがたい要素をまとめてしまったお話。
とりあえず読みなさい。
いいから。

注意事項としてひっじょーに泣きの入る作品なので、公共の場では読まない方がいいと思うです。既にそのような報告が多数挙がっています(笑)
ちなみに最初はかわいすぎるイラストにとまどいも覚えましたが、今じゃもうあれがないと生きていけません(爆)。

んで、本日の台詞解説。
まあ見たままといいますか。
夢を実現させるためには、時として他人を巻き添えにします。地球儀に行こうとした幽の行動はまさに他人を巻き込むもの。その夢は他人にはどう映っているのでしょうか……。  →bk1
(01/8/12)


「まわれ右! 前進!」

出典:巴里・妖都変(薬師寺涼子の怪奇事件簿)/カッパ・ノベルス/田中芳樹/絵師:垣野内成美/202P
キャラ:薬師寺涼子

【作者直営サイト】なし
【絵師公式サイト】垣野内成美オフィシャルページ
薬師寺涼子〜の専門ファンサイトは今発見できず。

素直に「撤退」と言えない人間は数多し。

「薬師寺涼子の怪奇事件簿」は、権力持った警察官僚が好き勝手しまくる話です(笑)。
薬師寺涼子は27歳にして、警視庁刑事部の参事官で階級は警視。しかも警察官僚の天下り先であるアジア警備会社の社長令嬢。そのうえ容姿端麗・頭脳明晰、そしてその性格は天上天下唯我独尊という手のつけ様のない女性です。官僚のくせに現場にも首をつっこみたがる困った人でもあります。
この涼子がやたら難事件というか怪奇事件と縁があり、その事件を持ち前の強引さで解決していくとまあそんな話。
あーそれと有能でわがままな上司に振り回される部下の悲哀をつづった話でもありますね(^^;
この話を楽しむポイントは、田中作品の特徴である社会風刺などなどは右から左へと聞き流し、ひたすら涼子の傍若無人さを鑑賞することかと。私はこういうノリも好きです。

で、本日の台詞解説。
不利な状況に陥った涼子が、素直に撤退と言わずにねじ曲がった表現を用いている様子です。
こういう表現にはいろいろありまして、
「転進」とか、
「後ろへ向かって全力で進め!」とか。
人間素直なのが一番であるという教訓にでもしておきます。  →bk1
(01/8/11)


……
…来月……
――もしおれの作品が載ってなくても……この世の中にゃなんの影響もありはしまい!
――同じように日は昇り 日は沈む!
――犯罪はあとをたたず一歩一歩高齢化社会へと進んでゆく…!
ちっぽけな作品ひとつ、何も変えることはできやしない……非力なんだよ…!
だから載っても載ってなくてもいいんだよっ!!

出典:吼えろペン/サンデーGXコミックス/島本和彦/1巻17P
キャラ:炎尾燃

【作者直営サイト】島本和彦外伝
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトは今回は未調査です。

「有明は萌えているか?」

とうわけで、コミケ開催など全く無関係に仕事を続ける管理人から、とっくにオフセット本を断念、コピー本が間に合うかどうかの瀬戸際に立たされた同人作家のみなさまに贈ったり贈らなかったりする台詞をお届けです。

「吼えろペン」は、炎尾燃という月刊連載2本、隔週連載1本を抱える熱血漫画家の戦いの記録(笑)を描いたコミックです。
お決まりのスランプ、予想外のトラブルの数々に見舞われながら命がけで原稿をあげていく熱血ぶりを描いています。
体裁としては過去に島本さんが描かれていた「燃えよペン」と同じで、ご自分の生き様をトレースしているんではないかと。そりゃもうとにかく熱血。笑いながらもしっかり共感できる微妙な部分がポイント。
熱血系の漫画好きなら、安心して?おすすめできる一作です、ええ。

さて、本日の台詞ですがぜんっぜん前向きじゃありません(^^;
でも察するにプロだろうと、同人だろうと締め切りに追われる人間というのは一瞬でもこういうことを考えてしまうものなんではないかなーと。
つまりは開き直り。
しかーし!
開き直る前にまずは深呼吸しましょう。
目を閉じてゆっくりと心を落ち着けましょう。
さあ、戦場が再びあなたを待っています。
あなたは勝利しましたか? それとも敗北ですか?  →bk1
(01/8/10)


「志摩子はね。もっと年相応に弱み見せていいと思うよ」
「弱み、なんて」
「全部自分で背負い込むと、潰れちゃうよ。弱みを見せたからって、きっと誰も志摩子を攻撃したりしない。もし、その弱いところを攻めるような奴がいたら、それは志摩子にとって取るに足りない人間だって切り捨てていい。そんなの、友達じゃないからね」
「ええ。
でも、もう一歩が踏み出せないんです」
「もうすぐ春が来るよ」
「春が来たら、変わるでしょうか」
「うん。桜が咲く。新しい出会いがある」
「私がお姉さまと出会えた春」
「そう。私が志摩子と出会えた春」

出典:マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物/コバルト文庫/今野緒雪/絵師:ひびき玲音/後編146P
キャラ:佐藤聖&藤堂志摩子

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】D-poisonous blue
ファンサイトは『マリア様がみてる』ウェブリング〜山百合会〜が定番発掘の手段です。新たに発見したところとしては柳桜亭の4コマがなかなかおもしろいです〜。

性懲りもなく白薔薇様こと佐藤聖様のお言葉を引っ張ってきてしまいました。
白薔薇様と書いてロサ・ギガンティアと発音するのがポイントです。
誰がなんと言おうとロサ・ギガンティア萌え。

「マリア様がみてる」は、幼稚園から大学までエスカレータ方式のカトリック系お嬢様学校、温室育ちのお嬢様の聖域(笑)である私立リリアン女学院の健全百合風味学園小説です。
この学園の高等部にはスールと呼ばれる、上級生が下級生一人を選んで姉妹の契りを交わして上級生が下級生を教え導くという慣習があります。
さらに生徒会に当たる「山百合会」というものがあり、その役員に相当するお姉様たちは紅薔薇様・白薔薇様・黄薔薇様と呼ばれていたり、同級生同士は姓でなく名前で呼び合ったり、出会った時のあいさつが「ごきげんよう」だったり。
で、そんな環境の中、ごく普通の女子高生に過ぎなかった福沢祐巳が紅薔薇のつぼみに突如目をかけられてしまったことからお話がはじまるのでした。
健全百合と表現したのですが、作品中の描写が実に微妙でツボにはまるのですね、これが。いい雰囲気ととるか友情の延長線ととるか。そういう読み手の想像を刺激する(笑)作品です。ほんのり甘い砂糖菓子のようなものでしょうか。ファン層も男女かなり幅広い、らしいです。
ともかくきっぱり個人的におすすめ。さらに個人的にはロサ・ギガンティア。<しつこい

えーでは台詞解説へ。
白薔薇様と志摩子の姉妹関係というのは、ともすると距離を置いているように見えるのですが、やっぱり心の底ではちゃんとつながっているわけです。いつもは物静かな志摩子が珍しく大泣きしてしまい、ひとしきり白薔薇様がなぐさめた後に静かに語っている場面です。
後半の台詞の余韻がなんともいいと思いませんか?(ちなみに地の文を一部割愛してあります。ご諒承ください)  →bk1
(01/8/9)


「どんな理屈も要らない。しみったれた正義などクソ食らえだ。この戦いは、大切なひとを守り、大切なひとを取り戻すための戦いです。邪魔するやつぁ情け容赦なくぶち殺す。それだけです。他に言うことは何もありません」

出典:鉄コミュニケイション/電撃文庫/秋山瑞人/絵師:たくま朋正/2巻296P
キャラ:クレリック

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】TARAKO FACTORY
秋山さんのファンサイトは神聖帝国が定番。あとついでに、はれるでしょう。という猫の地球儀のファンサイトがあったりします。

やっぱり修羅場……はぅ。

「鉄コミュニケイション」は、戦争によってロボットだけが生き残り人類が死に絶えて?しまった世の中で、唯一生き残った一人の少女とロボットたちとの心の触れ合いを描いたSF小説です。
泣かせます。そりゃもう思いきり。
うかつに書くとネタばれするんでこれ以上書けませんが、アニメのノベライズではありますがアニメよりこっちを読んだ方が超絶におもしろいです。こちらの足元にも及びません。
涙腺が渇き気味で困っている人はぜひとも読んでみましょう。

台詞解説のほうは、ネタばれがやばいので秘密です。
ですがこういう言い方をするだけに、「戦い」に参加する人間の意欲というものがわかるんではなかろうかと。
夏休みだし、存分に泣こう!というわけでbk1リンクは秋山作品すべてに対してかけてあります。よかったら猫の地球儀とかも読んで見て下さい。これまたおおいに泣けます、ええ。  →bk1
(01/8/8)


「予算内での任務達成率100% 連盟一の激安女王!!
『倹約のファルコン』と呼ばれた私がいる限り 無駄は一切許しません!!」

出典:ドキドキロコモーション/YKコミックス(少年画報社)/幸田朋弘/OURS2001年9月号304P
キャラ:隼椿

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
すまん、未調査!

例によってお盆前は仕事で(イベントがらみじゃなく100%お仕事です)修羅場っているので更新もままならない……明日以降の更新もだいぶ微妙です。
正直、今日の台詞は不満もあるのですが、勘弁してください(泣)
ついでに白状すると、ドキドキロコモーション自体いわゆるごく普通のロボット少女が暴れる話でまいじゃーとはちょっと言えません。
「連盟一の激安女王」の言い回しが気に入ってそれでまあ使ってみました。いやこのデフレで不景気な世の中、こういう人は大切かも。
(01/8/7)


諸君 私は戦争が好きだ
諸君 私は戦争が好きだ
諸君 私は戦争が大好きだ

殲滅戦が好きだ
電撃戦が好きだ
打撃戦が好きだ
防衛戦が好きだ
包囲戦が好きだ
突破戦が好きだ
退却戦が好きだ
掃討戦が好きだ
撤退戦が好きだ

平原で 街道で
塹壕で 草原で
凍土で 砂漠で
海上で 空中で
泥中で 湿原で

この地上で行われるありとあらゆる戦争行動が大好きだ

戦列をならべた砲兵の一斉発射が轟音と共に敵陣を吹き飛ばすのが好きだ
空中高く放り上げられた敵兵が効力射でばらばらになった時など心がおどる

戦車兵の操るティーゲルの88mmが敵戦車を撃破するのが好きだ
悲鳴を上げて燃えさかる戦車から飛び出してきた敵兵をMGでなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった

銃剣先をそろえた歩兵の横隊が敵の戦列を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態の新兵が既に息絶えた敵兵を何度も何度も刺突している様など感動すら覚える

敗北主義の逃亡兵達を街灯上に吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ捕虜達が私の振り下ろした手の平とともに金切り声を上げるシュマイザーにばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ

露助の機甲師団に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだった村々が蹂躙され女子供が犯され殺されていく様はとてもとても悲しいものだ

英米の物量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
英米攻撃機に追いまわされ害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ

諸君 私は戦争を地獄の様な戦争を望んでいる
諸君 私に付き従う大隊戦友諸君
君達は一体何を望んでいる?

更なる戦争を望むか?
情け容赦のない糞の様な戦争を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な闘争を望むか?


『戦争! 戦争! 戦争!』


よろしい ならば戦争だ


我々は渾身の力をこめて今まさに振り降ろさんとする握り拳だ
だがこの暗い闇の底で半世紀もの間堪え続けてきた我々にただの戦争ではもはや足りない!!

大戦争を!!
一心不乱の大戦争を!!

我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬ敗残兵に過ぎない
だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している
ならば我らは諸君と私で総力100万と1人の軍集団となる

我々を忘却の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう
連中に恐怖の味を思い出させてやる
連中に我々の軍靴の音を思い出させてやる

天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる
一千人の吸血鬼の戦闘団で
世界を燃やし尽くしてやる

「最後の大隊大隊指揮官より全空中艦隊へ」
目標英国本土ロンドン首都上空!!

第二次ゼーレヴェー作戦 状況を開始せよ

征くぞ 諸君

出典:ヘルシング/YKコミックス(少年画報社)/平野耕太/OURS2001年9月号20P
キャラ:少佐

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
平野さんの直営サイトですが……作っては消え、作っては消えを繰り返し現在は地上からは消えてます(地下では運営しているかも)。なにしろ尖んがった方なので、周りにもいろいろあるようです(^^;

やっちまいました(笑)。
めちゃめちゃ長いですが見逃すわけにいかない台詞だったんですぅ。

さて、まずは上の台詞を心ゆくまで堪能してください。しかるのち。
『諸君 私はまいじゃーが好きだ』をぜひご鑑賞ください(爆)。ただし「まいじゃー」についてある程度わかってないと意味不明かも。

では作品紹介から。
「ヘルシング」は、古くから存在するイギリスの対吸血鬼機関・ヘルシング機関、ヘルシング機関に在籍し同じ吸血鬼でありながら他の吸血鬼を狩るアーカードの、対する吸血鬼との果てしない闘争を描いたコミックです。
吸血鬼の暴力的な強さやその狂気、そして吸血鬼に対抗する人類側の狂気を非常に独特な絵柄で描いた傑作です。
暴力と狂気!
そしてその化け物たちの台詞が大変印象的な台詞を連発するのも密かに重要かと。
思いっきり人を選ぶ作品であることは確実ですが、知らないでいることはあまりにも罪です。まずはなんとしても作品世界を知ってください。

本日の台詞解説は……いらんでしょう。
ドイツのとある謎多き少佐が、吸血鬼の軍団を率いてイギリスへと侵攻を開始する場面からの出典です。
行け、吸血鬼軍団!

なお、あまりにも強烈な台詞だったせいかいろいろ派生ものが登場してます。思わずリンク張りまくり。
前もって断っておきますが普段のまいじゃー推進委員会とは多少方向性の違うところにもリンクしてあるので、タイトル見て肌に合うかどうか確認の上リンク先に飛んでください。
とにかく強烈な勢いを持った台詞なんだというのを主張したかったのです。

●諸君、私はエロゲーが好きだ。(From dusk till dawnのdiary7/31)
●諸君、私はギャルゲーが好きだ。 (暗黒式1024の雑記8/2)
●諸君、私は茜が好きだ。 (吸血殲鬼GF団の日記8/3)
●諸君、私はシューティングが好きだ (BiTmap PublishingのToday's WORDs 8/2)
●諸君、私はコミケが好きだ。(From dusk till dawnのBBSへの書き込み 8/2)

単体でももちろん楽しめますが、やはり原文を知っているに越したことはないので比べつつ読んでみるとなお一層よろしいかと。  →bk1
(01/8/6)


「背伸びして爪先立っても見えるものは知れとるさ
じゃが志磯ならその精一杯さで 自分の光で探すものを照らせる… わしはそう思うよ
それで…充分じゃないのか」

出典:スタンダードブルー/YKコミックス(少年画報社)/宇河弘樹/66P
キャラ:夏目泰造

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
宇河さんのファンサイトならあやかしの茶やへ。昔探した時はなかったですからねえ、なんか嬉しいです。出版社の許可を取ってオフィシャルなイラストが各所に使われています。これって実はかなりすごいことですよ?

ようやくおおまかには引越しのキリがついてきました。ふーやれやれ、と。

本日は掲示板で話題になっていた、数少ない海洋ものコミックのうちのひとつからお送りします。海洋ものってかなり少ないんですよね。好きなんだけどなあ……。
さてその海洋もの。
「スタンダードブルー」は、祖父の経営する海洋サルベージ会社に家出に近い格好で飛び出してきた少女・志磯(しき)のことを描いた物語です。ちなみに1巻完結。
遭難船の救助などを通して少女の心の成長を描いていきます。ビジュアル的なものとしては、海中で淡く光る海蛍に尽きるかと。深海潜水艇で潜る海底がとても印象的です。
やっぱり海はいいなあ……。

それでは台詞解説。
祖父の会社に転がり込んだまではよかったものの、仕事を手伝おうにも自分が役に立っていないと落ち込む志磯。そんな志磯を祖父が慰めているんですが、ちょうどこのシーンに海蛍が登場しています。その情景と絡ませて読むと、より印象的な台詞になるかと。
追記:なぜちゃんと扱ってないのだbk1(怒)
(01/8/5)


中学の三年間――
人より真面目に練習して、才能が及ばない分はその分努力で補って、そうすれば届くと思っていた場所があった。
そして、その場所には、結局届かなかったいまの自分がいる。
一昨日、智美には偉そうなことを言ったものの、本音を言うと「何もかも、無駄な事だったのかな」と、いまでも時々思ってしまう。
結局、普通に勉強していまの高校に受かったことを思えば、適当に遊んで三年間過ごした方が、きっと楽しかったんじゃないかと、そんなことを思う瞬間が、たまにある。
それでも――。
いま、自分の頭上で両手を広げてる友達に、このボールを届けられたなら。
きっと無駄じゃなかったのだ。
そのために自分は三年間汗を流したのだと、そう思っても、お釣りがくる。

出典:カラミティナイト/ハルキ文庫(角川書店)/片瀬彼方/絵師:西村博之/1巻442P
キャラ:櫻井優子

【作者直営サイト】どうにかこうにかやってます
【絵師直営サイト】WESTVILL GRAPHICS
絵師の方の名前にびっくり。だって、ねえ? おかげで余計な手間がかかりました(^^;

マリア様がみてる関連のサイトをいろいろと見ていたんですが、ネットゲーム経験者としては見逃せないところを発見。リリアン女学園というpbemサイトです。(ネットゲームってなに?という方は、私の過去に作った遺物を参照のこと。インターネットの出現でだいぶ運営方法が変化していますが、もともとはこういう形のものでした)
現在は新規参加は停止していますが、募集もそのうちするようです。……かなり参加したいぞ、これ。

「カラミティナイト」は、一応の分類から行けばファンタジーと分類する小説です。ただしかなり趣が違いますが……。
この作品は、ハルキ文庫から出ているために知らない方が多いかもしれませんので前もって言っておきます。
おもしろい。買い。読まなきゃ損。ちょっと痛い部分があるけどこいつはぜひとも読んでもらいたい。
では改めて作品を紹介していきましょう。
主人公の沢村智美は、ちょっと内気だけど普通の高校生。性格も嗜好も180度違う櫻井優子とは大親友の仲。内気な智美の密かな趣味はネット小説を書くこと。更新にも気合が入ってます。
そんな平穏な日常は、変わり者の編入生・遠野忍と関わったことから何時の間にか崩れていきます。そしてはじまる災禍の夜……。
ファンタジー要素はありますが、基本的には学園生活が主体で話は展開していきます。ネタばれするんで書けないのが辛いですが、要所にファンタジーが介入してくるという感じ。
智美の遭遇する事件の痛さが強烈な印象を与えますが、これは智美と優子の大友情物語でもあるのです。二人の友情抜きにしてはこの作品は語れないでしょう。
最後にもう一回、こいつはぜひとも読んどこう! なおイラストを見て内容を判断するのはこの作品に関して無意味です。やめれ。
追記:未確認ですが、どうやら9月14日刊のハルキ文庫に「カラミティナイト2」が入っている模様。ああ、やっと続きが見られる、か?

それでは台詞解説に移ります。
優子は中学時代バスケ部に所属していたものの、越えられない壁があってレギュラーを獲れずに終わってしまいました。
智美に対しては自分のバスケの腕を自慢してみたものの、そういう中途半端な腕前であることは自分が何よりも自覚しています。
そんな状態で、どうしても失敗できない「フリースローもどき」が目の前にあって、彼女の中に渦巻く思いです。台詞というか独白です。
無駄なんてないんです。すべては何かの糧として。  →bk1
(01/8/4)


「言ったでしょう? 君はまっすぐに生きなさいって。志貴は本当にそうなってくれた。
けど、それは辛いことよ。
君の目が君に災厄を引き寄せるのなら、君は少しくらい曲がった方が楽だった。
……誰よりも卓越した殺人鬼が、誰よりも殺人を嫌っているなんて皮肉じゃない。
志貴は普通に暮らすか、心まで逸脱してしまえれば、そんなに苦しむこともなかったのに」

出典:月姫/TYPE-MOON/シナリオ:奈須きのこ/絵師:武内崇/「月蝕」より
キャラ:蒼崎青子

【サークル公式サイト】TYPE-MOON
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトは月姫タイプムーンファンサイトを起点にして巡ってみるべし。

先日のライトノベルのデザインの話の続き。
そもそもどうしてこういう話になったかというと、時々どうみても内容とイラストとデザインがてんでバラバラな作品があるからです。例えば内容が思い切りホラーなのに底抜けに明るい調子のイラストを持って来たり、和風感覚の内容なのにデザイン的には英語だらけとか。
狙ってやっているならそれもよしですが、どうも違うっぽい。
文章第一とはいえ、「本」として世に出る以上他の要素も軽視はできないわけです。そこまで考えた時に「?」な位置でイラストが挿入されたりといったことは一体誰が決めているんだろうなあと。
ほんと、どうやって決めているんだろう。あんまり世間じゃデザインなんて気にしないのかな?
私は「あ、この本はデザインなかなか凝ってるなあ」とか見てます。もちろん本文評価とは別にして。
あくまで本文あってのものなんで、まいじゃーを推進する立場の人間が言うのもおかしなものなんですけどね(^^;
なんかだんだん言いたいことが分からなくなってきた……。
ま、とりあえず。
イラストもいいけどデザインにも注目! 個人的にはデザイナーの名前も露出求む!ということで強引にまとめておきます。

えー「月姫」から台詞を紹介するときはだいたいネタに苦しんでいる時が多いのですが、本日も例外ではなかったりするのでした(^^;
今回は特に詳細を説明しないので、必要があればまいじゃー認定または過去の名台詞から月姫の項を参照してください。
生きとし生けるものすべての「生」を断ち切る特殊な能力を持った志貴が、「その能力をむやみに使ってはいけない」と教えてくれた先生と話している一幕です。
人間は辛いことがあると、逃避といって自分の目の前の現実から逃げる傾向があります。そんな中ひたすらまっすぐ生きている志貴。それにはどれだけの強い精神が必要だったのでしょうか……。
(01/8/3)


何千人分の命の責任を取る方法があるのか?……
俺じゃダメか じじいなら取れるのか?

死んでしまった命の責任なんて一人分だって誰にも取れやしない
大事なのは一人でも多くの人が助かる未来を手に入れる事だ
自分が最悪の悪役になっても――

出典:砲神エグザクソン/アフタヌーンKC/園田健一/4巻20P
キャラ:加農砲一

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樹ファンサイトはGUN SMITH CATS FAN HOME PAGEなど。ここは園田作品を手広く扱っています。ほかにはガルフォースなどで検索かけると……おおっまだ多数稼動。根強い人気だ……。

まずは先月のbk1売上げ報告から。当サイト経由で14冊の購入がありました。おお、ちゃんと利用されている(笑)。それなりに需要があることがわかったので、bk1へのダイレクトリンクは継続します。
なおこのポイントは当サイトのプレゼント用にすべて利用させていただきますが、溜まるのは当分先みたいですね。

さて。
一目でわかるかとは思いますが、潤んだ目に見つめられて我を忘れている人がいるといけないので(笑)告知しておきます。本日から1週間という期限付きでトップ絵の元ネタ当てクイズを開催します。
作品名とキャラクター名をあてるべし。正解者には10月のTOP絵リクエスト権が与えられます。いよっこの果報者!
参加賞もあるんでとりあえずなんでもいいから書き込めれ〜。
ちなみにライトノベルのデザインの話は……急遽明日に持ち越し。

えーでは次いきましょう。
「砲神エグザクソン」はこてこてのSFです。
突如異星人からの侵略を受けた地球で、唯一その危険を以前から察知していたマッドサイエンティストが脅威に立ち向かう対抗手段を準備していて、その孫は否応無くその争乱に巻き込まれていくという話です。
作者さんがあまりにも業の深いガンマニア(笑)だけあって、ロボットの銃の発射プロセスとか発射シーンが異様に懲りまくっています。それとちょいとエッチい場面あって女性は妙に胸でかい(笑)
そんなこんなの話ですが、実はめちゃくちゃシリアスで重くて痛い話です。作品中、巨大なロボット兵器を操ることになるんですが、当然そういうものは動くだけで死と破壊を撒き散らす厄介物。敵に向けて大口径砲を撃てば、その衝撃波だけで他の多くの人間を巻き添えにし、巻き添えを食った同じ学校の生徒からは、助けた感謝の言葉は何時の間にか消え悪口の言われ放題。被害の数を物差しにして人質を無視して兵器を撃ったり。
ご都合主義は存在しません。繰り返しますが読んでて相当に痛いので、この手の話が苦手な人は手を出さない方が賢明です。逆にそれ系が好きならレッツ買い。

で、台詞は解説いりませんね?
主人公の砲一がすでに自分の攻撃で多数の犠牲者を出してしまった後に、それでも戦う覚悟があるか自問している場面です。こういう台詞自体はよく目にしますが、なにしろ描写がとんでもなく痛いので、うわすべりすることなく入ってくる台詞です。  →bk1
(01/8/2)


「あなたは、まるでどこにおられても、ご自身の王冠をもっておられるようですね。もしも……あなたが皇女でなかったら、いったいどのような人生を歩んでおられたでしょう」
「簡単だわ。
たとえ身分をとっても、あたくしにはこの美貌と頭脳がのこされているわ!」

出典:楽園の魔女たち とんでもない宝物/コバルト文庫/樹川さとみ/絵師:むっちりむうにい/204P
キャラ:ウィルフレード&ダナティア

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【絵師直営サイト】HELLO WORLD
樹川さんはオフィシャルとは少々性格が異なりますが、プラムランドという企画サイトを運営しています。

本日のネタはライトノベルのデザインについて。
この分野に関して私は全くの無知なので、万一まちがったことをしゃべっているのがわかったらぜひ指摘してください。
そもそもデザインについてはけっこう謎が多いです。イラストレーターに一任しているのか、それとも名無しのデザイナーさんが間に入っているのか、はたまた編集者が介入するのか。デザイナーの名前が表に出ている作品ってほとんどないのでは? すぐに思いつくかぎりでは「ブギーポップ」シリーズぐらいでしょうか。
最近のライトノベルスを見ていると、私見では少しずつ総合芸術になっている気がします。イラストとかをひっくるめて一つの作品ってわけですね。
実際、ライトノベルスに関しては「絵だけで購入を決めた」ユーザーが少なからず存在することは周知の通り。編集サイドでも、明らかにイラストによる求心力を計算に入れて売り込みをかけている作品もあるようです。
また、例として電撃文庫の都市シリーズは作者さん自らがデザインを手がけていて、明らかに文章だけを単独で作品と捉えるよりは、本そのものがひとつの作品と考えるべきものも出ています。
どうもとりとめがなくなってきましたが、つまりは「もうちょっとデザインにも注目してみない?」ということです。
まとめ損ねたのでこの話は次回に続く。

さて、「楽園の魔女たち」は、変わり者だが腕は超一流の魔法使いエイザードがとある事情から弟子をとることになり、その結果集まった見事に統一のとれていない4人の女の子たちが魔法使い見習いとしてドタバタな日常を繰り広げるファンタジーコメディ小説です。
どこへいっても「美少年」にまちがわれる不遇の剣の名手ファリス、家出同然に帝国を飛び出してきた器量も頭脳も人一倍、気の強さはそれ以上の皇女ダナティア、普段からなにを考えているのか不明の智恵袋サラ、ただのお子様だけにやることが予測不能のマリア、エイザードの使い魔だけど基本的にがただのごくつぶしの「ごくちゃん」、このようなメンバーであんな事件やこんな事件が起こり、読者を飽きさせません。
人気のシリーズで、既に10冊以上出ています。
コメディ大好きならぜひともどうぞ。

それでは、本日の台詞解説です。
見れば分かりますが、皇女ダナティアはただ気が強いだけの人ではなくて、それに見合うだけの強靭な精神を持っています。この時も気弱な王子相手に一席ぶって、感心した王子に対する返答がこれ。
やっぱりめちゃくちゃ強気。
これくらいの自負心がないと人の上には立てない、のかも。  →bk1
(01/8/1)


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