こちらは時系列順。ただし2001年5月以前のものは作品別にしか管理していません。
あんまり利用価値がないような気もしますが、一応補完しておきます。
2001年の名台詞 | |||||
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▼8月上旬 | ▼8月下旬 | ▼9月上旬 | ▼9月下旬 | ▼10月上旬 | ▼10月下旬 |
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2004年の名台詞 | |||||
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「……近藤。思考停止に安住するな」
「――お前が自分を馬鹿だと放言するのは自由だ。そう思うのも、別にいいだろう。だが……それを理由にして、思考を止めるのはよせ。本当の馬鹿はそこから生まれるからだ」
「――いいか、近藤。自分を賢いと思っている奴は、方向性の差はあれ確かに頭がいい。彼らはそう思うと同時にそうあろうともしているからだ。彼らは自分に思考を課している。自分に求めている頭の良さを、彼らは思考することで常に引き出そうとする。彼らは他人より少しでも多く、考えようとしているわけだ。
……いいか、ここからが重要だ。脳とは使うことで研ぎ澄まされる器官だ。よって思考を自分に課すものは、それだけ脳の機能が先鋭化している。そいつがどんなに馬鹿に見えても、思考を好む人間は脳のどこかが必ず発達している。自分の能力の方向さえ見誤らなければ、それは極めて大きな力になり得る…………
だからな、近藤。考えるのを、やめるな。思考停止は楽だが、それに安住すると脳の発達を阻害する。論理、計算、想像――何でもいいから考えろ。脳を使って特化しろ。思考すれば、必ず脳は応える。脳はそのための器官だからだ」
『…………でも能力の差、あるだろ』
「……知るか。脳の能力なぞ外から見て判るものか。世界の誰も、自分の才能など分かってはいない。初めから誰も知らない以上、そのスタートラインは誰もが平等だ」
『…………』
「自分を使って、把握しろ。道具と同じだ。それだけが、自分の機能を知る唯一の方法だ」
出典:Missing 神隠しの物語/電撃文庫/甲田学人/絵師:翠川しん/222P
キャラ:空目(うつめ)恭一&近藤武巳
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
関連サイトがあるにはあったんですが、ちと扱いに迷ったのでリンクは控えました。お暇な方は検索してみるのも一興かと。
史上最長の台詞になってしまいました(^^;
いやもう切ろうにも一体どこで切ったものか途方に暮れ、前後編に分けて紹介しようかとまで思いましたが、一挙掲載!
ちなみに基本的には空目の台詞がメインで、合の手入れてるのが武巳です。
さて、まいじゃーの定義に関するご意見を募ったところ、管理人も自覚していたものから「言われてみればそうか」とはじめて感心することまで早くもいろんな意見が集まり感謝感激!
もうしばらくは意見を集めたいと思いますので、よろしければ臨時掲示板までご意見をお寄せください。
では作品紹介れっつごー。
「Missng 神隠しの物語」は、その名の通り神隠しを題材に使ったファンタジー小説です。
中折にかかれているあおり文句がなかなか強烈で、
「物語」は感染する。そして徐々に、現実は「異界」に食われている。
、となかなか興味を惹かれる文ですが、これが誇張ではなくこの作品の本質を見事に一文で表しているのです。
舞台は現代日本のとある高校。神隠しの都市伝説と絡めながら、偏屈なところはあるが不思議なカリスマを持った少年・空目恭一を中心として物語は回ります。詳細はネタばれになるとつまんないので秘密(笑)
当然神隠しが内容の中核になるんですが、その描写・切り口に無視できないものを感じました。
新人なのですが、この作家さんは覚えておいた方がいいかもしれません、ええ。
つまりはおすすめ。7月発売の続き物以外で読んだライトノベルではこれがもっともおすすめです。一冊完結と言うのはなかなか読む側にとってありがたいことなので、ぜひお手にとってご覧くださいね、と。
欲を言えば、この内容にしてデザインにやたら英語を羅列してあるのはどうかと思いますが……まあこれは好みの問題なんで気にしないでください(^^;
本文読むには何ら関係ないので気にしなくて大丈夫ですよ〜。
さて、本日やたらめったら長い台詞になっています。
過去に何かというと「おれは馬鹿だ」が口癖であった武巳にお説教をしている場面ですね。それ以上の解説は不要でしょう。何度か台詞に山がありますので、そこら辺をお見逃しなきように! →bk1
(01/7/31)
「うん『次の冬に会いましょう』って」
「次の冬!?
今もう春だよ!! 花見の話で盛り上がっててスイカも出回ってない時期に鍋物の具の予約なんてするか?」
出典:Q.E.D. 証明終了/講談社コミックス(月マ)/加藤元浩/10巻8P
キャラ:燈馬優&水原可奈
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトは我、証明せり。がおすすめです。各話の感想だけでなく、物語に登場したいろいろなネタについてかなり詳しく調べられていて、勉強になります。
「月姫」に登場する真祖の吸血姫・アルクェイド。めちゃくちゃ強い彼女の能力に空想具現化というものがあります。文字通り自分の思ったとおりに周りの事象を変えてしまうとんでもない能力なんですが、この造語からさらに派生した造語があります。その名も妄想具現化。
あってもいいかもしれません、こんな能力。ただ収拾のつかないことになりそうですが……(^^;
さて、本日は再び「Q.E.D.」からの出典です。先日紹介したばかりなので、本日の紹介は省略します。
で、本日の台詞はいわゆるオチ系、迷台詞です。
なんか最近迷台詞の登場比率が高いような気もしますが、気のせいでしょうたぶん。
とある手紙の中に「次の冬にまた会いましょう」と書いてあったところ、可奈が意味不明の反応を返す場面です。
なんてこともない台詞なんですが、妙に頭にこびりついて離れなくなってしまいましたので、他の人も巻き添えにすべく紹介してみました。 →bk1
(01/7/30)
私は、生きていくことでお姉さまの言葉を実践しようと決めた。
傷はいえるのだ、と。
未来が過去を清算するのだ、と。
出典:マリア様がみてる いばらの森/コバルト文庫/今野緒雪/絵師:ひびき玲音/238P
キャラ:佐藤聖
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】D-poisonous blue
ファンサイトはとにかく2次創作の百合小説が多い多い(笑) とても調べきれません。ちなみに漫画王倶楽部のマリア様がみてる特集がおもしろいです。
えっ、「世迷い言」って「よまいごと」って読むの!?
ずっと「よまよいごと」だとばかり思ってました。恥ずかしっ!
気を取り直してと。
みなさんに相談事です。
「まいじゃー推進委員会!」はまいじゃーを推進するものとして、それなりに更新を続けてきたんですが、いつの間にやらお客さんも増え気がつけば20万HITに届こうとしています。
ここで割とあいまいになっているまいじゃーの定義づけを今一度考えておいた方がいいのかもしれないなあ、と。
えっと実はとある方からいただいたメールの中にこんな一文が。
できればまいじゃーは、
「まいじゃーの資質がある、故にまいじゃー」
なのであって、
「メジャーを否定するからまいじゃー」
ではないようにと願っております。
これすっごく大事なことです。
私も意識してマイナーな方向に流れたのではなく、「たまたま自分の求めている作品傾向が世間一般とは少々違った」だけですから。
売れ線の作品を頭から否定するような排他主義に陥りたくはありません。
そもそも「まずはじめに肯定あり」がうちの運営姿勢なのです。
そんなわけで、まいじゃーの定義づけに関するみなさんの意見をこちらの臨時掲示板でぜひお聞かせください。よろしくおねがいします。
さて。
ついに待ちに待った「マリア様がみてる チェリーブロッサム」の発売です!
平積みコーナーに群がるレディースの合間を縫ってゲットしてきました(笑)ううっついに佐藤聖さまが……しくしくしく。
でもやっぱり聖さま萌え。
私が公然と「萌え」を唱える唯一のキャラクターです。
まあとにかく読みましょうったら読みましょう。今ならコバルト文庫がフェアやってるので1巻は比較的手に入りやすいですし、ね?
ちなみに健全百合風味学園小説です。
あー誰でもいいからマリア様がみてる関連の同人誌をコミケで代わりにゲットしてくれる親切な方はいないものか……。今回行けないし(T_T)
本日の台詞ですが、ちょっとある意味どきっとする台詞ですね。まあ中身についてはネタばれになってしまうので、解説を避けます。
ただ、どんなに深く傷ついたとしても後ろ向きになっちゃいけない、そういう意味をこめた台詞であるとだけ言っておきます。
……なにより聖さまの台詞だし(爆) →bk1
(01/7/29)
「君は力を貸すと上手くいかないって言うけど・・・・ それは違うよ
君はまだその人達の本当の姿を見極めようとしてないだけ
いい?
人は本心を簡単に言葉にしたりしないわよ」
「それじゃどうやって判断するんです? 不可能ですよ」
「いいえ
あなたに望むことがある人は そのことを話さなくてもきっと話そうとしてる
君はとても大きな力を持ってる
だからこそ人の本当の言葉を・・・・本当の姿を見つめなきゃいけない!!
それはあなたにとって・・・・ とても大切なこと・・・・」
出典:Q.E.D. 証明終了/講談社コミックス(月マ)/加藤元浩/10巻125P
キャラ:アニー・クレイナー&燈馬想
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトは我、証明せり。がおすすめです。各話の感想だけでなく、物語に登場したいろいろなネタについてかなり詳しく調べられていて、勉強になります。
先日、例によってまちがいに対するツッコミがあったんですが、その中に『読点がない』というものがありました。
たかが読点、されど読点。場合によっては台詞全体の雰囲気さえ左右しかねない重要な要素です。基本的に一字一句違わずに台詞を再現するのを基本方針としていますので、「ひらがなであるべきものが漢字になっている」等、気づいたことがあったら些細なことでも教えてください。なるべく速やかに修正いたしますので。
えーでは。
「Q.E.D.」は、マガジンGREATに連載中の推理漫画です。
推理漫画というと誰しも思い浮かべるのが「金田一少年の事件簿」ですが、この作品は方向性がかなり違います。
とにかくあまり人が死にません。殺人事件はもちろん出てきますが、他にも行方不明になった高級車のありかを探すとか、PC上の人工生命の謎を解くとか、謎解きの種類が実に豊富。
殺人事件が絡む話でも、ドロドロとした復讐劇よりもむしろ切ない思いが伝わってくる話の方が多いです。
MITを出ている天才少年で他人との付き合い方が下手な主人公と、行動力が並外れたヒロインのコンビも上手く機能しています。
強くおすすめする推理漫画。
特にミステリをかじっている人なら読んでおいて損はないと思います。
最新の10巻では法廷での論争が物語の核になっていて、検事対弁護士のやり取りがこれまた緊迫感あふれるものとなっています。
それでは台詞解説に移ります。
主人公の燈馬は、天才であるがゆえに下手な大人より物事が見えてしまいますが、それを指摘してもやっかみやプライドから素直に感謝されません。
そういう経験を繰り返してきた燈馬は他人を手伝うことに臆病になっているのですが、アニーがそれについて教授している場面です。
今日の台詞の核は「あなたに望むことのある人は そのことを話さなくてもきっと話そうとしてる」。人間はそう簡単に本心を明かそうとはしません。でも心の奥は……?
うー今日の台詞は作品を読んでないと理解しにくいかなと思いつつ。 →bk1
(01/7/28)
「俺は今日幸せすぎて死ぬ!」
「死なねーよ!!」
「いや正確には 『死にたい』といった方がいいか
人にはそれぞれその人生において 『幸せの絶頂期』というものが必ずくる
映画ならばそこがハッピーエンドの時 スタッフロールが流れ幕が閉じる
人生もそこで終わるべきではないか!?
すべてに満足しほほえみをうかべ終わるべきではないか?
それが『漢の死にざま』だと俺は思うが
キミはどうだ!?」
出典:妄想戦士ヤマモト/YKコミックス(少年画報社)/小野寺浩二/1巻21P
キャラ:山本
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
関連サイトも本日は特になし。
本日の台詞、パロディのつもりで選んだまではよかったんですがなんか共感出来てしまうのは人としていいのか悪いのか。
「妄想戦士ヤマモト」は、その名の通りオタクな妄想に萌える&燃える高校生ヤマモトの暴走っぷりを描いたパロディ漫画です。
やってることは眼鏡っ娘萌えだとか、転校生の登場シーンにこだわるとか、まあ割りとよくある話だと思うんですが、異様に台詞がとばしてます。
はっきり言ってまっとうな漫画しか読んでない人にはおすすめしませんが、「萌え」という行動に興味がある、または既になにかに萌えまくっているという場合は一度手を出してみてください。
きっと涙なしには読めません(爆)
さて、本日の台詞解説です。
とある人気少女漫画家のサイン会に行くことになり、その至福の時を思って舞い上がっているヤマモト。
浮かれまくった挙げ句に口走っている台詞です。
いいじゃないですか、「漢の死にざま」とか思ってしまった……。 →bk1
(01/7/27)
「これ、夢じゃないのかな……
私、夢見てるのかな?」
「夢は、見るもんじゃないらしい」
「えっ?
吉田さんの言葉ね」
「答え、聞いたか?
夢は、叶えるためにあるんだとさ」
「行こうや、一緒に。親父の夢、叶えにさ」
「一緒に?」
「今度は、もっとでっかい星虫育ててやろうや!」
出典:星虫/ソノラマ文庫/岩本隆雄/絵師:鈴木雅久/375P
キャラ:氷室友美&相沢広樹
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
岩本さんのファンサイトはこちらCOSMIC BEETLEへ。いわゆる星虫三部作をまとめた年表がうれしいです。
いかんいかん。
ずいぶん長期間に渡って名台詞(正確にいえば迷台詞多数含む)を紹介してきたんですが、あまりにいろんな台詞を見ているせいか直球勝負の台詞を最近あまり選んでないような気がします。
なんだかんだ言ってみても、やっぱり最後に感動を呼ぶのは素直な直球の台詞だと思うのです。そんなわけでしばらくは、できるだけ顔を赤らめてしまうようなまっすぐな台詞を選びたいものです。
えと、本日の台詞ですが後半部分がもろにネタばれ要素を含むため、背景と同色で記述してあります。作品を未読の方は前半部分だけでお楽しみください。まあ後半は作品読んだ人向けの感動再生装置みたいなものなんで、特に支障はありません。
では「星虫」の紹介です。
10年前に新潮文庫で出版され、当時反響を呼んだもののその後著作が続かず歴史の影に埋もれる運命……かもしれなかったんですが、一部リメイクのうえ10年の時を越え復刻。岩本さんも作家活動を再開し、現在新刊も順調に出版されている、そういういわくつきの作品です。
学校では優等生で通っているけれど、実は宇宙飛行士になることが夢である高校生・氷室友美。
そんな彼女が夏休み最後の夜に目撃したのは、無数の流星のようなヒカル物体が空から降ってくる幻想的な光景でした。翌朝、彼女が起きてみるとその額には「星虫」と呼ばれることになる不思議な物体がはりついていたのです。宿主の感覚を増幅させる能力を持ったこの宇宙生物は、全世界人口の80%の人にはりついていました。やがて、人々の額の上で星虫は急激に変化をはじめ……。
感動します。
じーんときます。
ひねくれた小説ばかり読んでいる私のような(笑)人には、特に読んでほしい話です。まっすぐ前向きに歩いていくってすばらしい。夢をかなえるってすばらしい。
文句なし、かなり万人におすすめ。SF苦手とか言わずにぜひ手にとってみてください。
なお、台詞ですがあえて説明は抜きとさせていただきます。てか不要。 →bk1
(01/7/26)
「他人をあてにするなって、遺言なの」
「どなたの?」
「良心の」
出典:風花の舞う街で(ザ・サード)/富士見ファンタジア文庫/星野亮/絵師:後藤なお/82P
キャラ:パイフウ&シュミット
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】NEW GALAXY'S CHILD HOMEPAGE
ザ.サード関連のファンサイトは……時間切れで探せませんでした(汗)。WEBリングのハイペリウスシティを見つけたんで、ここを起点に巡ってみるのもよいかと。
普段が普段なので(^^;、声を大にして断っておきますが上の台詞は変換ミスじゃありませんからね!
本日は時間ないのでざっと説明します。
「ザ・サード」は行き過ぎた文明同士の戦争により、ぼろぼろになった人類がその後砂漠化した地上で細々と命脈をつないでいる、そういう近未来が舞台。これ以上人類が余計な技術をもつことのないようにと「テクノス・タブー」を設け、第3の眼がある人類の上位種?であるザ・サードが人類の行動を監視している世界でのお話です。
砂漠で砂上戦車を駆り、腕利きのなんでも屋をしている少女・火乃香。彼女を中心にしながら話は展開していきます。
若くしてカタナを自在に操る火乃香の活躍を楽しむのが吉です。あとなんていうのかな、登場人物全体に静寂の美というか透明感というか、そんなものが感じられます。
さて台詞解説。
このパイフウというのは、ザ・サードでは重要な脇役に位置するんですが、外伝であるこの作品においては主役をはっています。
この人物の特徴として、高度な戦闘技術・格闘戦の技術を身につけていて、不必要に他人と関わろうとしない、わりと物事に無関心な部分があります。
あとは「他人を信用しない」ザ、この辺の情報を一言に集約したけっこう濃い台詞なのかもしれません。
発音すれば「両親」と区別つかないという点がポイント。なんとなーくいってる意味がわからないようなわかるような……。 →bk1
(01/7/25)
「どうして、今のこの世の中で『航空自衛隊のパイロットになろう』なんて思ったの」
「僕の場合は――
僕の場合は――『イーグルに乗りたい。この手でF15イーグルを飛ばしたい』それだけかな」
「それだけ?」
「うん」
「単純ねえ」
「単純って言われても――本当にこの十年くらい、それしか考えてないから。でも『単純』を貫き通すのって、結構大変です」
「訓練とか、大変なんでしょうね」
「それもあるけど……。単純な目標ってそれ以外に替えがきかないんです。彼女と一緒にいたいから、こっちの進路でもいいやとか、そういうこと、一切できないんです。
目指しているものと引き替えに、いろんなものを捨てていくんです」
出典:僕はイーグル/トクマ・ノベルズ/夏見正隆/絵師:鬼頭莫宏/1巻36P
キャラ:風谷修&漆沢美紗生
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】パズルピースは紛失中
夏見さんのファンサイトは依然捜索中。やっぱないのかなあ……誰か作って<他力本願。ちなみに鬼頭さんのファンサイトはむくたまです。
我ながら長いとは思うが、これでも短くしたんです(^^;
いろんな要素が詰まった場面で切れませんでした。どうかご勘弁を!
では改めて。
上でリンクついでに鬼頭さん関連リンクをもうちょいと補足。
鬼頭莫宏さん「なるたる」で活躍中の漫画家さんです。私の場合は知るのが遅かったんですが「ヴァンデミエールの翼」で転びました。切なさ爆発な連作短編です。ま、本日のところは2作品についての詳細は割愛しまして、鬼頭さんのWEBコミックがあるところを紹介しておきますので、知らないって方はぜひ辰奈1905に行ってみてください。かなり見ごたえありますよ〜。
じゃあ作品紹介いってみましょう。
「僕はイーグル」は……これライトノベルスかどうかかなり難しいところがあるんですが、まあ鬼頭さんのイラストが表紙飾ってますし、そういうことにしておきます。
あらすじを説明するのがこれまた難解(^^;
F15イーグルに魅せられ、受かっていた大学もすべて蹴り航空自衛隊の航空学生になった風谷修。三年次の最終段階が終わった直後に、昔の彼女との再会と決別があったり、ひょんなことで暴漢の手から救ったOL・漆沢美紗生に忘れがたい印象を受けたりしながらも、着実にパイロットへの道を歩んでいきます。
……で、これは風谷がF15を飛ばす話かなと単純に思っているとこれが大甘。航空自衛隊、ひいては自衛隊の『読んでるうちにどんどん切なくなってくる』現状をこれでもかこれでもかというくらいに描写しています。
美紗生は美紗生で就職活動中にこれ以上ないくらい悲惨な目にあうし、読んでるうちにストレスがたまりまくってくるのですが(^^;、目が離せません。
そして話はさらに意外な方向に向かうのですが、ネタばれするとつまんないのでここは伏せておきましょう。
人間ドラマと政治風刺と航空アクションを一度にぶち込んだ、形容しがたい作品になってますが、おもしろいです。1巻はそうでもないですが、2巻では航空アクションの方もぞんぶんに堪能できます。
別にミリタリー属性がなくても十分楽しめると思います(専門用語はいっぱい出てきますが、雰囲気を出す小道具と割り切ってしまえば、わからんでも何ら問題なし)。
題材が題材だけに明らかに人を選ぶでしょうが、ぜひとも読んでほしい一冊です。自衛隊対国籍不明機の様子は涙なしには見れません。
誇張しまくっているように見えて、実は現実はもっとすごいかもしれない自衛隊や政治の現状を見よ!でも可。
とにかくいろいろとすごすぎな作品です!
では本日の台詞。
個人的に興味のわいた風谷君に、思わず職業の志望動機など尋ねてしまった美紗生。その際のやりとりなんですが、いろいろてんこもりなんで読む方それぞれで感じてください。しかし、読んでて痛いです。
蛇足ですが、この本かなり店頭ではかなり入手しにくいです。 →bk1
(01/7/24)
「運命なんて言葉を、簡単に口にするな」
「君は嫌いかい?」
「大っ嫌いだね。この世にそんなものがあるものか。そういうことを言いたがる奴は、ただ怠けているだけだ」
「――そう言いきれるから、君は強いし、そして、だからこそ、運命に縛られているんだが、ね」
「知るか」
出典:ブギーポップ・パラドックス ハートレスレッド/電撃文庫/上遠野浩平/絵師:緒方剛志/123P
キャラ:霧間凪&ブギーポップ
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】緒方剛志ホームページ
ブギーポップのWEBリングとかは比較的知る機会も多いと思いますので、ちょっと変わった所のリンク集でも。kotobaseekでブギーポップ関連のリンクがかなり詳細に調査してあります。
ちょっと妄想中。理解できない場合は即飛ばしてください(笑)
姉妹都市・リリアン。
姉妹の結びつきの強さがすべてを決める都市。
居住資格のあるのは女性のみ。
ここで原則上下関係を決めるのは『姉妹力』。
お姉さまは単体で姉妹力を使えるが、妹はロザリオによる補助を必要とする。
そうだ、私は決して負けないのだ。 妹の祐巳に弱いところなど見せられない。
「赤薔薇のつぼみは何者にも屈しない」
「妹はお姉さまを必要とする」
ロサ・ギガンティア、百合技能・発動 成功!
「祐〜巳ちゃんっ!」
福沢祐巳、索敵技能・発動 失敗!
「わわわわっ! し、白薔薇様っ!?」
「ロサ・フェティダ、今なんとおっしゃいましたか?」
「私はリリアンの中では、何事も2番目なの。我ながら中途半端だわ」
いかんどうにも中途半端な設定だ。……というような妄想が脳内で進行中ですが、果たしてこのまま形になるのか霞と消え去るかは神のみぞ知るところです。
はい、では本日の名台詞はブギーポップから。
このところ、ちょっと変化球が多かったので原点に立ち返ってきました。
ブギーポップシリーズでは基本的に『普通の人間』でありながら、敢然と目の前の敵に立ち向かう通称・「炎の魔女」こと霧間凪。
彼女がそう呼ばれるに至るエピソードがこの巻では描かれます。凪の人生観というのか、基本的な姿勢がこの台詞ではっきりとわかります。
運命という言葉が嫌いだという内容の台詞はよく見かけるのですが、この台詞はその後のことまで考えて作られています。
この一連の会話自体が大変に印象的なものになっていると思います。 →bk1
(01/7/23)
「答えて。あんたね、このあたしが真面目にあんたに質問しようなんて一生に一度あるか無いかよ。この価値分かる?」
出典:空の浮動産/自転車創業/シナリオ:かざみみかぜ/絵師:KRBK/?
キャラ:夏辺水華
【メーカー公式サイト】自転車創業
【絵師直営サイト】TkotrxTiny
どうでもいいことですが、『自転車創業』という思い切り個性的なメーカー名が好きです。
昨日が昼の12時ごろ更新で、本日は夜の12時に更新。わずか12時間での更新です。なんてハイスピードな!って前日の更新が遅かっただけですが、一応参考までに。
では本題。
「空の浮動産」は、超個性派なノベルゲームです。あえてビジュアルノベルと書かなかったのは、ビジュアル面よりもゲーム性に特化した作りになっている作品だから。
まずは世界観が強烈です。
以下手抜きで序文を抜粋。
昭和74年。夏辺水華(なつべみずか)と織絵冬星(おりえとうじ)が入学した大学の法学部は、法律を教える所では無く、魔法を教える為に設立された『魔法学部』だった。それは数年前元素Maの発見に伴い魔法が発明されてはいたが、結局一過性のブームと断定され誰も見向きもされなくなっていた時代。 「浮動産登記法一章一条登記シタル魔力ニ関スル設定保存移転変更登記処分ノ制限若シクハ消滅ニ付キ之ヲ為ス其ノ魔力登記法ニ従イ彼ノ地ヨリ此ノ地ヘ発生スル事ヲ命ズ」……などの呪文詠唱から始まる、魔法を実際に履行するための『登記申請手続き』の余りの難度の高さに、魔法で浮かべた一戸建てが空から落下するなど日常茶飯事。そんな法学部での、新入生達の物語。
この時点であまりに個性的な世界観の一端が理解できたかと思います。
またこのゲームのシステムであるANOS2は、セーブ&ロード不要で分岐点まで戻り、正解を探していく独特なもの。これによりテキスト中心のゲームでありながら高いゲーム性を獲得しています。
またメーカーが声を大にして『萌えません』と謳っているのも大きな特徴かもしれません。うーん、確かに男子はそうかもしれませんが、女子には後半意外と萌え要素があるような……いやまあ枝葉なことですが。
とにかく個性的過ぎて万人には決して決して!おすすめできませんが、上の造語にピンときたら買うしかないです。
なお、流通ルートが特殊なので店頭で手に入れるのは厳しいかもしれません。通販の場合はホビボックスをご利用ください。それとうちのコンテンツでも取り扱ってますので「空の浮動産やってみれっ!」をよかったら閲覧してくださいね、と。
では本日の台詞解説へ。
水華というのは先天的に偉そうな態度が身についている上、身長2mの大女で押しが異様に強いところがあります。
そんな水華ですが、体力にものを言わせるタイプなので難しい問題は苦手。そこで腐れ縁の冬星に相談をもちかけるわけなんですが、どうみても相談しているようには思えません。質問されたことを誇りに思えとばかりなこの態度はまことに見るべき点があるのではないかと。(01/7/22)
「友愛 信頼 絶望 憎悪
君達はでこぼこだ 余計なものが多すぎる
ただ。ひとつ。あの方への崇敬さえあればいいはずだ。
道具ですらいられぬのならば 今ここでもろとも先に逝け」
出典:トライガン・マキシマム/YKコミックス(少年画報社)/内藤泰弘/5巻146P
キャラ:レガート・ブルーサマーズ
【作者直営サイト】Electric Flier
【絵師直営サイト】なし
直営サイトはギャラリーとか掲示板とか。ちなみにファンサイトを漁ってみたら収拾のつかない状態になって断念しました(^^;
いよいよ夏休みシーズンに突入です。
私のような会社勤めの人間にはせいぜい「電車がすいて快適」程度の恩恵しかないのですが、学生のみなさんにとってはまさに一大イベントの始まり!
ところで夏休みには課題がつきものなわけですが、この課題に必ず出てくるのが読書感想文です。どうもあの無理矢理書かされるという感覚がよろしくない。
今にして思うとなぜあの時ライトノベルスで読書感想文を書かなかったのか、という強い後悔があります。半端に真面目ぶった本など読むからいけないのであって、別に「ブギーポップは笑わない」でも「激突カンフーファイター」でも「楽園の魔女たち」でもなんでもよかったわけです。
そういうわけで、今年の夏はぜひとも例年にはない素敵な作品の読書感想文を提出してやりましょう。
できるだけネタに徹するのがポイントだと思います、ええ。
さて。
「トライガン・マキシマム」は「トライガン」の続編にあたります。
んー、簡単に説明すると超絶な銃の名手でかつ巨大な宿命を背負いながらも、あくまで『不殺』を貫いているヴァッシュ・ザ・スタンピードと彼に関わる人々の物語です。
彼のもとにはトラブルが絶えず、街一つが消し飛ぶような騒ぎにもなることから「人間台風」の指定を受けているヴァッシュ。しかし彼の内面はたいへん穏やかでひたすらいい人です。
誰も殺さない信念を貫いているのに、常に人の死の近くにいるのヴァッシュ。
かっこいい野郎ども続出なんですが、特にマキシマムの後半になってからがめちゃくちゃ痛い話が多いです。痛い話が苦手な人にはちょっと辛い部分もあるかと思いますが、アクション&理想と現実の狭間でもがく心理が両立したいい作品です。
それでは本日の台詞解説へ。
誰かの手足となって働く人間に余計な感情など不要だ!とそれができんなら一緒に殺す!」とまあそんな感じですか。
どうもうまく状況を説明できないので適当にお茶を濁してみました。
(01/7/21)
「自惚れるでない! 乙女の華は十四歳。キサマなど、女としての盛りはとっくに終わっているのだ!」
出典:天国に涙はいらない/電撃文庫/佐藤ケイ/絵師:さがのあおい/3巻111P
キャラ:アブデル
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】AQUA-BRAND HP
今のところファンサイトは見つからず。継続調査中です。
昨日に引き続き、「天国に涙はいらない」からお届け。
作品についてもう少し補足しておくと、私の考えでは逆に萌え属性などない人に読んでほしいかなと思います。
つまりですね「萌え」という事象そのものをネタにしちゃってるわけです。
ロリコンという世間様には少々後ろめたいはずの嗜好。しかし美形の(笑)天使アブデルにかかると、やたらもっともらしい理屈を並べ立て、堂々とロリコンであることを主張するそのノリがよいわけなのです。
……理解できるかどうかは別問題だと思いますがね、ええ全く。
さて、本日の台詞解説。
17歳の女子高生、律子に向かってアブデル様が宣告した台詞です。
えーと。
とりあえず女性読者の方怒らないでください(笑)
14歳以下でこのサイト見てる人なんかほとんどいないでしょうから、女性の方はすべて華を終わっているというこ(以下検閲削除)。
いきつくところまで行ってしまった人の言動とはこんなものなんです。 →bk1
(01/7/20)
「私は、お兄様の妹として恥ずかしくない人間でありたいと思っているだけでございます。そんなにお褒めいただくほどのものでは……」
「あ、あの……、『義』はいいんですか……?」
出典:天国に涙はいらない/電撃文庫/佐藤ケイ/絵師:さがのあおい/3巻234P
キャラ:勘解由小路みき(かでのこうじみき)&桂たま
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】AQUA-BRAND HP
今のところファンサイトは見つからず。継続調査中です。
もう少し時間をおこうと思ったんですが、本不足のため(^^;
今月の電撃文庫の新刊からネタを拝借することにしました。可能な限りネタばれには配慮したつもりなので、未読の方にもたぶんご迷惑は掛からないかと……。
「天国に涙はいらない」は、一言で言うならロリコン天使アブデルがその全能力をかけてロリコン道を追い求める話です。
……あれ? いや、本当は主人公は別にいたりめちゃくちゃ純真でかわいくて自覚もない悪魔が出てきたりとかあるんですがあえて言いきってしまいましょう。
この作品のすべてはロリコン天使アブデルによって支えられています。
いやおもしろいんだこれが! 基本的にはコメディ全開な話ですが、天使や悪魔、呪いの類の描写がかなり濃いものになっています。
ネタがことごとくツボに入って、かなり笑えました。イラストで転ぶ人もかなり多いかと思われます。
まあともかく百聞は一見にしかず。
これはいいと思いますよー。おすすめです。
さて、台詞解説です。
あまり多くは語らないことにしますが……。
恋愛をするには「義兄」なら許されますが、「兄」では許されません。家族愛以外の感情は持ってはならないのです。倫理というものですね。
で、恋愛SLGとか遊ぶ時に「兄と妹」という関係はかなり多く出てきますが、必ずといっていいほど血はつながってません。
つまり『義』です。
これ以上の説明は不要かと。私はこれ電車の中で読んでいたんで笑いをこらえるのに苦労しました(笑) →bk1
(01/7/19)
「御山修行のせいで喧嘩っぱやくなってない? 私達って」
「君が、だろう? 僕はかなり平和的だったよ。持論はこうだ、心は広く、そして浅く」
出典:矛盾都市・TOKYO/電撃hp/川上稔/絵師:さとやす/電撃hp
volume12 191P
キャラ:君&僕(主人公)
【作者直営サイト】VIRTUAL-CITY
【絵師直営サイト】さとやす祭
ちなみに都市シリーズ初心者が訪れる際には、まずSATIE's HOMEをのぞいた方がいいかもしれません。こちらも川上さんの直営。
7/17(火)の朝数時間ほどサーバーがダウンしてアクセスできない状態でした。ご迷惑おかけしました。
さて、本格的にネタ切れです(^^;
うう、やはり手元にいろいろ本がないと……唯一「月姫」に限って言えば10やそこらはストックがあるんですが、まさか毎日こればっかりというわけにもねえ。
しょうがないんで、適当に。
今回は矛盾都市・TOKYOの解説も省略です。
ネタはない、時間はない、なんともなりませんねこれは。
んで、台詞。
『心は広く、そして浅く』という部分がすべてですね。
一見素晴らしい台詞に思えますが、よーく見てください。浅くです、浅く。
こんな平和主義者がもし貴方の身近にいたとしたら、できるだけ早く縁を切った方が利口だと思います。
以上、駆け足でお届けしました。(01/7/18)
「……ねえ志貴さま。志貴さまはお気づきになられていないでしょうけど、志貴さまには日向の匂いがするんです。
わたしはそんな志貴さまが好きで、これからもずっと好きなんだって思います」
出典:月姫/TYPE-MOON/シナリオ:奈須きのこ/絵師:武内崇/翡翠ルートより
キャラ:翡翠
【サークル公式サイト】TYPE-MOON
【絵師直営サイト】竹箒
竹箒のほうは、正確には那須きのこさんと武内崇さんのふたり共同サイトです。ただし、今現在は情報と掲示板くらいしかありませんが……。
「月姫」は、並み居る商業作品をけちらして一躍踊り出たWINDOWS用18禁ビジュアルノベルです。
ただし、この作品を評価する際には18禁であるということは脇に置いておき、驚異のテキスト量とその独特な表現技法に酔っ払うのが正しい鑑賞法です。純粋に伝奇ものとして考えても、そこらのライトノベルスは真っ青になって逃げ出すでしょう。同人ソフトであるのにあえてまいじゃー認定をしたのはそれなりの理由あってのことなのです。
で、本日の台詞解説。
とはいってもこれはネタばれしかねないのでたいした解説はできません。もっともその必要もなさそうですが……。
「日向の匂い」という、なんだか想像心をかきたてられるものに思いをはせてみましょう。(01/7/17)
「宣誓!
我々は!
スポーツマ……………
…戦うことを誓います!」
「よけーな事は誓わないつもりか…」
出典:私立樋渡高校COMICS/角川コミックス・エース・エクストラ/広瀬けいた/2巻55P
キャラ:安八志郎&犬飼竜美
【作者直営サイト】Metal Bluez
【絵師直営サイト】なし
こリンクはしたものの、広瀬さんのサイトは一時閉鎖となっていて、今は掲示板しかありません。
「私立樋渡高校COMICS」は、学園の漫研を舞台にして主に非常識のカタマリである部長安八志郎とその周辺が巻き起こすドタバタを描いたものです。
漫研ネタは正直な話、かなりあちこちで見られるものだと思います。ただこの作品の場合、主人公がいきなりビームサーベルを物語の序盤から振り回すあたりが特徴といえば特徴的。アイテム製作が趣味というのはかなり危険ではあります。ガンダムネタが好きならば見といてOKてな感じでしょうか。
さて、本日の台詞については多少編集されていて頭の中で思ったことを会話とみなして記述しています。
場面は高校の体育祭。選手宣誓の時の主人公の言動と、それに対するツッコミです。
人間、このくらい「嘘は言ってない」という誠実な姿勢が望ましいと思います……なにやら違う気もしますが。 →bk1で購入
(01/7/16)
「教授 この娘たちを分解して何が得られるんですか」
「だから人類の夢が――――」
「誰かの作った道をたどって?」
「うっ」
「夢に近道なんてありません どんなに遠くても自分で 道を探さなければたどりつくことはできないんです
私は自分の道を行く教授のほうが 好きです」
出典:ああっ女神さまっ/アフタヌーンKC/藤島康介/19巻166P
キャラ:ベルダンディー&諸隅公一
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
この作品については調べる気全然なし。ご自分でどうぞ<非道い
すでにご存知のかたも多いかと思いますが、「ヘルシング」アニメ化決定との事です。期間限定のようですが、詳細情報はこちら。
あとは「月姫」もお祭りディスクが夏コミで出ます。同人関係は夏の祭典に向けて大変にぎやかになっているようですね。製作に奮闘中のみなさま、くれぐれも無理はしないよう体を大切にしつつがんばってください。でも落とさないように(笑)。
「ああっ女神さまっ」は……説明しません。しませんともええ。
まいじゃーでない作品から台詞を紹介するのは自分としてひっじょーに悔しいものがあるので差別的に扱います(笑)。
まあ一言で言うならば、SFラブコメ版『いいひと』かな?
で、台詞紹介。
台詞の方はちゃんと解説しておきます。
歩いて、動いて、笑ってと、そんなロボットを作ることを夢としているDr.モローはスクルド製作の超高性能ロボットを見てしまい、無理矢理分解して構造を知ろうとします。
それを阻止されて、説得されている場面ですね。
本日一番キーポイントとなる台詞は「誰かの作った道をたどって?」という問いかけ部分。
他人と助け合ったり、手伝ってもらっったりして夢を実現させるぶんには何の問題もありません。ですが、他人のレールにまるっきり乗っているだけなら実現したところで夢なんてちっとも楽しくないと思います。結局自分で苦労してこそ、なのです。 →bk1で購入
(01/7/15)
「ごきげんよう」
「ごきげんよう」
出典:マリア様がみてる/コバルト文庫/今野緒雪/絵師:ひびき玲音/いろいろ
キャラ:いろいろ
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】D-poisonous blue
ファンサイトは『マリア様がみてる』ウェブリング〜山百合会〜から適当にどうぞ。おすすめを探そうとしたら18禁百合SSとか、時期が時期だけに思わず買いたくなるマリア様夏コミ本とかに行き当たってしまい、探索がちっとも進みません(^^; とりあえず創作館 ふれ・ちせ内の山百合物語などはどうでしょうか。
ここしばらくコミックからの出典がなくて自分としても気にはなっているのですが、なにしろ手元に本がない状況ではどうにもなりません。ネタがあってもネタが出せないのは困ったもんです。
しばらく紹介作品に偏りが……いや偏ってるのはいつものことか(笑)。同じような作品が出てくることが多いかもしれません。先回りして弁解しておきます。
さて、当サイトではすっかりおなじみになりました「マリア様がみてる」。
さわやかに百合っぽく、しかしあくまで雰囲気だけで健全、ほのぼのしながらもこまやかな情緒を描いた学園ものです。
純粋培養の女の子が集まる聖リリアン女学園。その高等部では姉である先輩が妹である後輩を指導するという、姉妹(スール)なるシステムがあります。
高等部に進んだもののまだ姉を持っていなかった福沢祐巳は、ある日突然学園の憧れの存在「紅薔薇のつぼみ」である小笠原祥子様からスールの申し込みを受けてしまいますが……。
これでいったい言うのが何度目やらわかりませんが、とにかくおすすめな作品です。読みやすい点も重要ですよー。
個人的な意見としては、ともかく何をおいても白薔薇様。ロサ・ギガンティアと発音するのがポイント。
いろんな作品を紹介していると、当然お気に入りのキャラも多数出てくるわけですが、依然ロサ・ギガンティアがすべての対抗馬を押さえてトップに立っています(笑)。ほんっとかっこいいんだよねえ……。
さて。
本日の台詞は、聖リリアン女学園で交わされる朝のあいさつです。
柔らかな日差しの差し込む並木道。さわさわと流れる涼風。そんな光景の中交わされる「ごきげんよう」。
絵になりすぎです。 →bk1で購入
(01/7/14)
「先立つものがなくて、人助けも何もないだろう。うちは商売でヘリをとばしてるんだぞ」
「社長、それ本音?」
「当たり前だ。おれをなんだと思っている。サンダーバードの隊長じゃないぞ」
「サンダーバードって何?」
「……そういう歳か」
出典:回転翼の天使/ハルキ文庫(角川書店)/小川一水/絵師:篠雅律/141P
キャラ:神領総一郎&夏川伊吹
【作者直営サイト】小川遊水池
【絵師直営サイト】なし
カウンタックとかの取材レポートが大変詳細でおもしろいです。
こちら郵政省特配課2が出ます!10月頃らしいです。
上の直営サイトで小川さん自身が掲示板に書いていたので間違いないでしょう。
おおおおおおおおおお……。
郵便マークの入ったカウンタックの勇姿が再び見られるかと思うと、おにひさま涙がとまりません状態です。
こういう前フリをしたからには「こちら郵政省特配課」のネタを使うのが筋というものでしょうが、残念ながら本の大移動中でどうにもならんので……かわりに「回転翼の天使」をご紹介。こちら郵政省特配課にについてはまたそのうちに。
「回転翼の天使」は、リアル系のSFになるのかな?
大手航空会社でスチュワーデスになることを夢見たものの試験に落ちまくる夏川伊吹。やっと就職できたのは、空は空でも超零細のヘリコプター会社「ジュエルボックス・ナビゲーター」でした。雑用だらけで空に上がることもままならず、すっかりくさる伊吹。彼女の明日はどっち?
と、まあこういう話です。
ヘリコプターです。題材としてかなり珍しいです。
あとSFとは言うものの、基本的に現実世界でもやれそうなことしか描写していません。もちろん先の読めぬ展開は待っています。
ネタがネタのうえリアル系なんで読み人を選ぶ傾向がありますが、私などは好きですねー。
なにより小川一水さんの書く作品はこれすべてまいじゃーな傾向が強いので、もしどーにも気になる方がいたら詳しくは直営サイト小川遊水池へどうぞ。
はいでは本日の台詞解説ですが……。
人助けとかのためなら法律を横に曲げてでも自分の意志を押し通す傾向のある総一郎が、冗談で地元の平和を守るといったところ通じず額面どおりに相手が取ってしまい、あわててフォローしているの図です。
えらい趣味的な台詞を選んでしまいました(^^;
このネタに対する反応で歳がばれます。
ご存知かどうか、国際救助隊サンダーバードは金持ちの道楽で人助けをしているのです。そりゃ零細民間会社にそんな余裕はないですよねえ →bk1で購入
(01/7/13)
「私が何かを手に入れるためには、これを逃してはならないわ。非常事態こそ千載一遇の機会なのよ。たとえ、滅びて、なにもかもが砕け散る結果になってもかまわないわ。なにもしなければ、なにも得られないんだもの!!」
出典:野望円舞曲/徳間デュアル文庫/荻野目悠樹/絵師:久織ちまき/1巻116P
キャラ:エレオノーラ・ファルネーゼ
【作者直営サイト】「荻野目悠樹」横浜西口店
【絵師直営サイト】俳唐画帖
公式サイトがあるからいいといえばそれまでなんですが、荻野目さんのファンサイトを見つけられませんでした。ちょっと意外。それとも知らないだけか?
先日は未調査として流してしまったんですが……星虫の岩本隆雄さんのファンサイト、何時の間にかちゃんとできていました。COSMIC BEETLEです。星虫年表などがいい感じ。ちょうどキャラ投票をやっている最中なのでよかったら投票してみてはどうでしょうか。
あと絵師の小菅久実さんの直営サイトの存在を教えていただきました。MOKEMOKE内のside Kへどうぞ。
「野望円舞曲」は、田中芳樹原案・荻野目悠樹作でお送りする銀河に錯綜する野心を描いたSFです。
商業国家オリヴィエートの元首を父に持つエレオノーラ。彼女の心の内には長い年月の間に蓄積された人生への不満があり、ある野望が渦巻いていました。
そんな彼女の下に訪れた突然の好機。
オリヴィエートへの突然の他国の軍事攻勢。長い間政治力によって平穏を保っていた国に波乱の嵐が吹き始めます。このオリヴィエートを中心に、国家間の陰謀や、各人の思惑を描いた作品です。
はっきりいっておもしろい!
銀河英雄伝説をおもしろいと思って読んだ人ならば、ぜひともこの作品はおさえておくべきかと。
田中芳樹御大の作品の妙を損なわず、それでいて荻野目さんの作風もしっかり表れた良作になっています。銀河英雄伝説と比較すると、軍事よりも政治が表に出ることが多いですが、先の展開が早く知りたいわくわく感は健在です。
特に主人公のエレオノーラなどは荻野目さんでなくては書けないのでは?と思わせる何かがあります(あえてなにとは書きませんが)。これはいいですよー、ぜひとも読みましょう! この機会にデュアル文庫デビューを果たすのも悪くないですよー。
それでは本日の台詞解説。
ま、この野望円舞曲を一言で表すとこんな感じでしょうか。ずっと押さえ込んできたエレオノーラの「野望」に向けてついに一歩を踏み出す、その決意を表現した一言です。
行動しなければ得ることあたわず。 →bk1で購入
(01/7/12)
「よォし 資料の無ぇ野郎からかかって来やがれェ!!」
出典:ジオブリーダーズ/YKコミックス(少年画報社)/伊藤明弘/OURS2001年8月号39P
キャラ:梅崎真紀
【作者公認サイト】公認・綾金観光協会
【絵師直営サイト】なし
ちなみに公認サイトの掲示板は、さすがというかミリタリー系はかなり濃い話題がします。
「ジオブリーダーズ」は、民間企業・神楽総合警備の面々が、化け猫と呼ばれる磁気情報体の化け物を封印していくお話です。
……うーむ激しく違うような気がしますが、一言で説明するとこうなってしまうんですよねえ。謎が謎を呼び、コミック・OVA・さらにはラジオドラマすべての話がリンクしていて、さらにそれを見たところでやっぱり謎は解けないままという徹底振り。
漫画ながら、映画を越えるジェットコースターアクションを描ききる稀有なアクション漫画でもあります。萌えにも対応(笑)
アクション好きならいいから見るべし。
さて本日の台詞解説。
「紅の流れ星」こと梅崎は、温泉に入浴中に敵の団体に襲われこれを迎え撃ちます。迎え撃つ時の啖呵ってやつですね。
なんというかこの作品が漫画であるという前提で読むと、とてつもなく納得できてしまう台詞です。たしかに資料も無いザコにはとっとと退場してもらわないと困るよなあ。
……ところでジオブリーダーズをbk1リンクしようと思ったら出てこねえ(怒)。悔しいので伊藤さんの一大傑作である西部活劇「ベル☆スタア強盗団」につなげておきます(^^; →bk1で購入
(01/7/11)
「でもさ。気持ちって、そんなに割り切れるもんなの?」
「割り切る。意地でも。
俺は、意地に命を懸けられる男なんだ」
出典:ミドリノツキ/ソノラマ文庫/岩本隆雄/絵師:小菅久実/上巻149P
キャラ:寺沢慎也&民田尚顕
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】MOKE MOKE
岩本隆雄さんのファンサイト、何時の間にかできてたんですねー。COSMIC BEETLEへどうぞ。また絵師の小菅さんのサイトはMOKEMOKE内のsideKになります。
祝・我が家にフレッツISDN開通!
いやーこれでやっと気兼ねなくネットで調べ物ができます。あまりに田舎なんでケーブルネットやADSLはまだ未開通(^^; ともかくうれしい。
偶然から知ったのですが、第弐斉藤の斎藤さんと東洋大学SF研究会、東洋大幻想文学研究会の有志数名で、デュアル文庫総解説本が夏コミ同人誌として準備中です。
デュアル文庫創刊から2001年6月までに刊行されたすべてのデュアル文庫について書評などのデータが入ります。ここまでで既にたいした試みだと思いますが、まいじゃー的に注目したいのは全ての帯データも収録されるということ。これはすばらしい!
書評だけなら目録があれば確認できますが、帯までデータ化しようとは……。
コミケ3日目。
8月12日(日)
西地区“に”09b、「東洋大学SF研究会」。もしくは、
西地区“ね”19b、「東洋大学幻想文学研究会」。
で販売されるとの事。買うしか!
ちなみに当サイトの帯ハンターですが、書棚の整理さえつけばやる気は十分なので更新再開できるかと……たぶん。
さてさて。
それでは本日は「ミドリノツキ」の紹介ですね。
その前に岩本隆雄さんの作品についても紹介しておいた方がいいでしょう。
これまでに「星虫」「鵺姫真話」「イーシャの舟」といずれもSFファンタジー作品を書かれているのですが、一貫して見られる特徴があります。
「徹底的なポジティブ志向」「悪い人間なんていない」「大団円主義」。
この手のテーマの扱いは案外難しく半端なご都合主義になることが多いのですが、岩本さんの場合これが絶妙にかみ合ってます。素直な感動を求めたいならぜひとも読んでみましょう。
特に「星虫」は意外と知らない人もいるようなので、ここで改めておすすめしておきます。→bk1
で、「ミドリノツキ」。
ゴールデンウィーク明けの豊野高校に、空から銀の杖状の物体が降ってきます。この物体は抜くことも傷一つさえつけることもできない不思議な棒でしたが、実はこの棒こそが全世界に及ぶ一大騒動のはじまりだったのです……。
やっぱりはまり込みます。おすすめ。
えと、それでは本日の台詞解説。
ネタばれな部分があるので詳しくは書けませんが、素直になれない人の心情ってやつでしょうか。俗にいう「強がり」です。
これ実際の場面知っていると健気さに「負けるな少年!」とエールを贈りたくなってしまうような場面なのです。 →bk1で購入
(01/7/10)
とりあえず殴って吐かせよう。常識も倫理も、理性も感情も、光や闇や重力や、いやはやおそらく時間だって僕の拳は必ず打撃できる。それで頭の素直じゃないところを打撃矯正し、一つ丁寧にこう言ってやろう。
「――大丈夫。僕は優しいかもよ?」
出典:矛盾都市・TOKYO/電撃hp/川上稔/絵師:さとやす/電撃hp
volume12 190P
キャラ:僕(主人公)
【作者直営サイト】VIRTUAL-CITY
【絵師直営サイト】さとやす祭
ちなみに都市シリーズ初心者が訪れる際には、まずSATIE's HOMEをのぞいた方がいいかもしれません。こちらも川上さんの直営。
すまんです。ただいま本の大移動中につき手元にあまり本がないのでネタに不自由しています。このところやたら都市シリーズからの台詞が多くなっていますが、どうかご容赦ください。
先日紹介した下の台詞を読んでることを前提とした台詞になります
したがって「矛盾都市TOKYO」の解説は今回省略。
「思い信じて打撃すれば、エネルギー保存の法則に従い、いかなるものも打撃力を受ける」なる記動力を用いるぞ、という気合に満ち溢れた台詞ですね。
前半部分はもちろんすばらしい言い回しなのですが、密かに後半部分の台詞も捨てがたいです。
優しいかもよ? かもよ?ってなんだ、かもよって(笑) →bk1で購入
(01/7/9)
「ねえ、美帆」
「ん」
「人間ってさ、たとえ『自分はいいことをしているんだ』って確信があったとしても、他人や世間から認められないと、やっぱりだめだよ。一人だけじゃ、胸の中が寂しくて、たまらないよ――」
出典:たたかう!ニュースキャスター/ソノラマ文庫/夏見正隆/絵師:鈴木雅久/114P
キャラ:桜庭よしみ&水無月美帆
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
夏見さんのファンサイトなどは発見できませんでした、くそぅ。ちなみにふぉ〜ちゅん・ぷらねっつのコンテンツ内に鈴木さんのイラストリストが掲載してあるので興味のある方はどうぞ。
復刊リクエストを募っていたエルナサーガ投票数100票達成です。ご協力どうもありがとうございました!
これからあちらの方で復刊に向けての交渉が開始されることになります。交渉結果などはわかり次第お伝えしていきます。あとはなんとか無事復刻されることを願うばかりです、ええ。
では本題へ。
「たたかう!ニュースキャスター」は、ニュースキャスターが正義の味方となって人助けするお話です。
ニュースキャスターのよしみは、とある事件をきっかけとして常人をはるかに超越した筋力や聴力などを持つようになります。そのためにせっかく現場実況に出向いても、現場で助けを求める声が聴こえてしまい、仕事を捨てて人助けを優先してしまいます。
しかし理由を誰にも言えないので、いつも仕事放棄とみなされ彼女は戒告処分などの憂き目に遭っているのです……。
この作品の特徴的なところは、まず正義の味方がやけに日常的であるところ。たしかに自分が正義の味方だと言えない限り、職場放棄して人命救助していることなど誰にもわからないわけで……その辺の描写が主人公のよしみには気の毒ですが、なんとも庶民的です。泣いてばかりいる正義の味方というのも珍しいかと(笑)
その割りには、行動速度が音速になると大気摩擦で服が燃えるなど細かい部分でなんともにくい演出があります。
現在この作品は絶版になってしまっているのですが、10月にエピソード追加して新装版が出るとのこと。ロックオンしておきましょう。
実を言うと夏見さんの作品はずいぶん前にこれ一冊読んだきり他は手を出していなかったのですが、本の大整理の際に発掘して読み返してみたところ、おもしろさを再発見した気分でした。そんなわけで「海魔の紋章」や「僕はイーグル」など一挙にゲット。がんばって読んでみようと思います。
まいじゃー的におすすめな1作です。
さて本日の台詞解説。
人助けをしても報われないよしみが、唯一自分の正体を知る美帆に自分の辛い心情を泣きながら訴えているところです。んー確かに。
ボランティアって相手からの有形・無形の感謝があるからこそやっていられる部分があると思います。気づいてもらえないどころか、そのせいで責められては辛いよなあ……。(01/7/8)
「ふうん、人のことを想うのに、あんたは理由が必要なんだねえ」
出典:魔女の結婚/コバルト文庫/谷瑞恵/絵師:蓮見桃衣/211P
キャラ:アート
【作者直営サイト】極楽庭園
【絵師直営サイト】なし
谷さんのサイトは、未発表の短編が読めるのでファンなら行っとくしかないでしょう。絵師の蓮見さん関連のサイトは発見できず。
復刊リクエストを募っているエルナサーガは現在投票数が98票です。あと2票だっ! しつこくまいじゃーな名作の復刊交渉のためにみなさまのご協力をお願いしています。
さーさーのーはーさーらさらー……って日付をキーボードで叩いて、はじめて今日が七夕だと知った私。だいぶダメかもしれません
「魔女の結婚」は、物語としてはいわゆる眠り姫。
御子姫でありながら、運命の人との結婚を夢見ているエレイン。しかし彼女の村はローマ人に攻め滅ぼされ、彼女の部族は自決を図ります。
しかし、エレインだけはなぜか1500年の間眠りつづけた末に、魔術師の青年・マティアスによって起こされることに。あまりにも断ちすぎてしまったときの流れに呆然とするエレインですが、「この時代に起きたのはきっと運命の人との結婚が待っているからだ」と思い、そのとっかかりとしてマティアスについていくことにしたのですが……。
まあ、基本的にはよくあるタイプのお話だと言えると思います。ただ、序盤を読んだ時点では全くのコメディ作品かなと感じていたのですが、実はそうでもなく「運命の結婚」というのが意外に深いテーマを持ったものだとわかりました。なかなかおもしろく読めましたです、ええ。
私は谷さんの作品読むのははじめてなんですが、他に手を出してみようかなという気になりました。お勧めがあったら教えてください。
本日の台詞解説。
マティアスのというのは、他人に冷たい部分があり決して深く関わろうとしない人間なのですが、エレインのことは口ではどうこういいながら何となく気になっている様子。
それをアートに突っ込まれ、きっぱり否定するマティアスの様子を見ていった言葉です。
「好き」とか「気になる」という感情は実はかなりあいまいなもので、明確な理由があってなるもんじゃないわけです。「どうして好きになったの?」という問いへの答えは、「なんとなく」が圧倒的に多いんじゃないかな。理由は後からついてくるものなんです。
まあそのような事を一言で表した台詞なんじゃないかと、そのように思いつつ選んだ台詞なのでした。 →bk1で購入
(01/7/7)
思い信じて打撃すれば、エネルギー保存の法則に従い、いかなるものも打撃力を受ける。
出典:矛盾都市・TOKYO/電撃hp/川上稔/絵師:さとやす/電撃hp
volume12 190P
キャラ:僕(主人公)
【作者直営サイト】VIRTUAL-CITY
【絵師直営サイト】さとやす祭
ちなみに都市シリーズ初心者が訪れる際には、まずSATIE's HOMEをのぞいた方がいいかもしれません。
復刊リクエストを募っているエルナサーガは現在投票数が94票です。あと6票。おお、ほんとにあと1歩。まいじゃーな名作の復刊交渉のためにみなさまのご協力を。
本日は当初まったく別の作品を紹介するはずだったんですが、ほぼ紹介文と台詞を作り終えたところで致命的なネタばれのある台詞だと気がつき、あわてて差し替えています。
そのため例によって駆け足でご紹介(^^;
「矛盾都市TOKYO」からの紹介ですが、つい最近一度説明しているので詳しくは省略です。
さてこのTOKYO、詳細は実のところまだよくわかりませんが記動力という「言葉を力に変える」法則が働いているようです。そこで各個人によって異なるそれぞれの記動力を発動していろんな効果を得る模様。
例えば「女の手が触れたものは何でも武器となる」とか。そして主人公の場合は、上の通り拳による打撃こそが力となるわけです。かっこいいでしょ? でしょ? かっこいいと思ってください。
要は魔法のようなものなんですが、この硬質な感覚がたまりません。
これがかっこいいと思えたら都市シリーズに転ぶ資格は十分です、ええ。 →bk1で購入
(01/7/6)
あきらめないで……
あきらめないで……
あきらめないで……
あきらめないで……
わたしのこと あいしてる?
出典:レイディアント・シルバーガン(SS版)/トレジャー/トレジャー/STAGE1より
キャラ:地球?
【メーカー公式サイト】Treasure
【絵師直営サイト】なし
本日は特にコメントなし。
まずは本題に入る前に……
今復刊ドットコムにて復刊リクエストを募っているエルナサーガは現在投票数が90票です。あと一息!まいじゃーな名作の復刊交渉のためにみなさまのご協力をお願いいたします。
さてと。
掲示板で「投稿してみようかなあ」とおっしゃっていたのはおそらくこの台詞ではないかと思うのですが、どうでしょうかエスクーシュさん。
「レイディアント・シルバーガン」は、異端にして名作なシューティングゲームです。アーケード版とセガサターン版がありますが、サターン版こそが本命作品と思って良いでしょう。
●標準で7種類の武器を持つ
●それを使いこなさないと先へ進むことさえ難しい。
●大変珍しいオーケストラ調のサウンド。
●絶対に倒せないラスボス。
●事実上のラスボスはウルトラマン(もしくは巨神兵)
などなど数々の風変わりな特徴をもった作品なのです。
ストーリーとしては「争いを止めない愚かな人類への裁き」という、ゲームとしてさほど珍しいテーマではありません。
が、その表現としてのラストステージは圧巻。一度見たら2度と忘れられません。
なにしろサターンにしか移植されていないので、現在の入手はかなり難しいのですがうえ、一度はやってみてほしい逸品です。
なお、なんとこのコンセプトを引き継いだ「斑鳩 IKARUGA」ってなアーケードゲームが2001年秋〜冬稼動に向けて制作中とのこと。早く出ろ。
本日の台詞はラストステージからです。
BGMとして人類の争いの歴史が音声で流れていくのですが、その中で何度も何度も「あきらめないで」という台詞が入ってきます。
そして最後の最後に流れる「わたしのこと、あいしてる?」との台詞。
これは人類に対する地球からのメッセージなのだ、と勝手に解釈しています。「平和であろうと考えつづけるのをあきらめるな」「あなたは人類の一員として地球を愛しているか?」と。
地球から「あいしてる?」と聞かれてしまうとはなんともぜいたくなことです(笑)(01/7/5)
「エルナ待っていろ
理想はかなわなくとも 理想にはおよばなくとも
俺が世界を変えてやる
俺がすべてを終わらしてくるから…
たのむからその瞳をあげてくれ」
出典:聖戦記エルナサーガ/Gファンタジーコミックス(エニックス)/堤抄子/12巻108P
キャラ:シャールヴィ
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトは検索では塩の壷内にある堤抄子の壷がヒットすると思いますが、むしろMINERVAのお部屋内にある聖戦記エルナサーガのお部屋が詳しいです。ただしネタばれしまくりなので注意が必要。
では予告どおり前日に引き続きエルナサーガの紹介を。
一言で言って名作です。
絶版になっているためまいじゃー認定していませんが、それがなければとっくに認定済みなはずの作品。手放しに絶賛です。
しかし派手さには少々欠けるためか、完結してからあっという間に絶版になってしまいました。
今だにこの作品を探し回っている人は少なからずいるはずです。
で、今復刊ドットコムにて復刊リクエストを募っているのですが……エルナサーガは現在投票数が85票と、復刊交渉のために必要な100票まであと一息なのです。
個人情報を入力しないといけないのでちと面倒ですが、どうか世の中のまいじゃーを助けると思って投票にご協力を!!
この作品が絶版のままではあまりにももったいないです。
ところで今日の台詞は自分でもいまいちかなあと思わなくもないです。
ただ、一番最後の部分が気に入っているので……こんなのもありかなと。
特に本日分の台詞は解説しませんが、かわりに昨日分の解説を入れておきましょう。
世の中には選択の余地なし、という物事がたくさんあります。
そしてまた、物事すべてが白黒で割り切れるわけではありません。何が正しいのか、なにが間違っているのかはだれにもわからない。
しかし、前に進まなければ何も変わらない。
悩みながらも人は歩いていかねばならない。そんな思いが込められた台詞といえるのではないでしょうか。うむうまくまとまったかな。(01/7/4)
「エルナ… この世には選べないこともある
全てのものに答があるわけではない
あるのは越える道だけだ」
出典:聖戦記エルナサーガ/Gファンタジーコミックス(エニックス)/堤抄子/11巻191P
キャラ:エイリーク
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトは検索では塩の壷内にある堤抄子の壷がヒットすると思いますが、むしろMINERVAのお部屋内にある聖戦記エルナサーガのお部屋が詳しいです。ただしネタばれしまくりなので注意が必要。
本の大移動に手をつけかけてます。そのせいでせっかく台詞の目星をつけていた本の大部分が現在参照不可。うーむ困ったもんだ。
「聖戦記エルナサーガ」は、いわゆる王道的なファンタジーものコミックです。
魔法が当たり前の世の中で、魔法が全く使えない代償としてこの世を制する力を秘めた魔風剣を世界でただ一人扱うことができる「闇の御子」エルナ姫。
魔封剣を巡って各国の人間の思惑にふりまわされ、やがては世界の危機を迎えようとする中で、エルナがそれでもあきらめず世界を救おうとする……そんなお話です。
と、ここまで読んでただのありがちファンタジーだと思ってはいけません。世界観は精密、伏線も見事、そして展開が急がないためにたいへん描写が丁寧、そしてなによりも争いの痛さについて真正面から描いているところが他の作品と一線を画する部分です。名作であるとの評価を受けながら現在絶版の憂き目に遭い、入手が大変困難な状況になっています。
ちとエルナサーガについては語る時間が足りないので明日に続く。というわけで明日もエルナサーガからです、ええ。
本日の台詞ですが……だめだ解説の時間がない! すいません明日まとめてします〜。今週会社のほうがめちゃくちゃな状況になっていて、死ぬほど忙しいんですぅ……あう。(01/7/3)
「眼にモノを――
九個まとめてみせてやるぜ!!」
出典:王ドロボウJING/マガジンZKC
DX/熊倉裕一/絵/1巻63P
キャラ:ジン
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトとしてはSTRAY BANDITSかRustyRailあたりかなあと。まだ調査途上です。
ガンパレードマーチのアンソロジーについてのお話。
すでにあちこちで話題に挙がっているようですが、私も電撃版とエニックス版両方入手できたので読み比べてみました。
結論から言うと、おすすめはエニックスから出ている「スーパーコミック劇場 ガンパレード・マーチ第一集」です。電撃はコミック全体における芝村舞比率が異様に(笑)高いので、舞ファン以外にはどうなんだろうという感じ。
対してエニックス版は、様々なキャラに愛が感じられます。男性キャラ女性キャラまんべんなくですが、やや茜強し(笑)。女性のガンパレファンでどちらか一冊を選ぶならば、迷わずエニックス版をどうぞ。どこかで見たような名前の絵描きさんもちらほらと……。
さて。
「王ドロボウJING」はドロボウの中のドロボウ、星すら盗む伝説の一族の子孫であるジンがいろんなものを盗んでいくアクション満載のコミックです。
実は私、この作品はまだ制覇途中なのでなんとも言い難い部分があるのですが……人様におすすめされてから読み始めるまでの長い長いタイムラグ(^^;の間に、ひょっとしてメジャー化してますか?
googleによる検索結果が1750件というのは、まいじゃーとしてはかなり微妙な線かもしれません。認定したものかどうか悩みつつ読み進めてます。うーむどうしたもんやら。
ともかくアクションてんこもり。
絵柄がアメコミ調というか必ずしも見やすくはないのですが、そこがまた魅力となっています。なんといっても絵が特徴的。ストーリーはだんだん重くなっていくらしいのですがその辺は未確認です。
現在では続編の「KING OF BANDIT JING」がマガジンZで連載中ですが、王ドロボウ〜はコミックボンボンで連載されていたとのこと。かなり浮いていたに違いありません(笑)。
アクション好きなら読んでおいて損はないかと思います。
それでは本日の台詞解説ですが、ちょっと説明が要りますね。
百眼という名前の9つ目がついている化け物とジンが戦っていて、その化け物にジンがとどめをさす際に使った台詞です。
全部の目玉に良く焼き付けておけ!という感覚が表れていて勢いが感じられる台詞ですね。 →bk1で購入
(01/7/2)
「ねえ。……力って、たとえば貴方にとってどのくらい大事?」
「何だよいきなりそれは」
「えーとね。……ちょっと頑張って、私も努力してみようかなって、そう思ってるの」
「よくわからんが成程なあ。……女の努力は大変だぞ。君はそーいうの無縁だったし」
「別に言葉で力場持つところまでやるつもりはないけど……。そんなに大変?」
「ああ、そうさ。考えてみろ。努力の努の字はどう書くか知ってるか? 女の股に」
「心と書いて怒りと読むわよっ!」
「な、何しやがる!? まだツッコミのタイミングじゃないだろ!」
出典:矛盾都市・TOKYO/電撃hp/川上稔/絵師:さとやす/電撃hp
volume12 185P
キャラ:君&僕(主人公)
【作者直営サイト】VIRTUAL-CITY
【絵師直営サイト】さとやす祭
ちなみに都市シリーズ初心者が訪れる際には、まずSATIE's HOMEをのぞいた方がいいかもしれません。こちらも川上さんの直営。……が、それでも十二分に癖のあるような気がしなくもないです、ええ。
脱線話。
新居への移住がそろそろスタートしそうです。で、前フリとしてベッドの周りに積み上げられ床を占拠している本だけでも動かそうとしたのですが、すでにこの時点でダンボール5箱。実を言うと今までみなさまの引越し話でダンボール10箱分の本とか聞いて、「すげ、そんなに本あるの?」とか思っていたのですが……わかったよくわかりました。
すまん私は甘かった、本ってかさばりますええ!
この調子では何十箱(で済むのか?)必要になることやら。処分したい本もあるのですが、いつどこでネタになるかと思うとうかつに処理できない……(^^;
さて。
「矛盾都市・TOKYO」は、都市シリーズの一作で電撃hpに連載中の作品です。
そもそも都市シリーズ自体が、独自性のカタマリのようなものですが、この矛盾都市は特に実験性が強い作品です。
いったいどういうことかというとですね……1つの作品をたくさんのパーツとしてバラバラに切り離し、順番を入れ替えたうえで連載しているのです。
例えば10番目の文章の次に、いきなり150番目の文章が来て、そこから40番目に戻るとかそんな具合です。当然時間軸が行ったり戻ったりと読んでてワケ分かりません。
そのうえ「僕」を一人称として、他の登場人物の固有名詞はすべて僕からの視点で固定されています。「君」とか「先輩」とか「大将」てな感じで本名は不明。実験企画の極みという感じですが、この連載が順調に進んで一冊の作品になった時どうやって発売するものやら興味は尽きません。
それでは恒例の台詞解説へ。
私が都市シリーズをお気に入りな理由のひとつとして、一見大真面目に見えて奈落の底に突き落とすギャグ(笑)、というものがあります。
これはその代表格と言えるかもしれません。
ヒロインらしい「君」が力を得たいと願って主人公に質問してくるのですが、主人公は真面目な顔してギャグをかましてます。そして君はキレると。
そうか「怒り」ってそういうことだったのか!!
中国4千年の歴史の中でも女性は恐れられていたんだなあと思ったり思わなかったり。 →bk1で購入
(01/7/1)