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放課後宇宙戦争

「これより本艦隊は、冷酷非情、悪逆無惨な殺戮者、独存派軍艦隊との交戦に入る! 勝敗は兵家の常とはいえ、共存派軍には豊穣なる宇宙を守護する大儀あり! そして諸天諸仏の有り難き加護あり!
その証明として、これよりこの厳妙寺憲弘が、勝利祈願の霊験も顕らかな、厳妙寺流焼牛(テキ)に揚豚(カツ)の喝(ゲ)を唱えよう!」
「武運長久、家内安全、国家安康、君臣豊楽、東成西就、南船北馬、商売繁盛、千客万来、揚豚(カツ)!
これにて勝利は、共存派軍のものぞ! ゆめゆめ疑うことなかれ! わははははははははははははははは!」

出典:放課後宇宙戦争3/ファミ通文庫/秋津透/199P
キャラ:厳妙寺憲弘

【直営サイト】秋津洲企画
公式ホームページ。あくまでも公式、です。作者さんはネットにつなげない環境らしく掲示板への出没もなし。データの改訂も最近滞っている模様。ま、参考程度ということで。

「放課後宇宙戦争」は、タイトルのごとくSFです。5000年もの間、地球上で搭乗員資格を持つ者を探していた戦闘艦ジェーンの女性型端末体によって、うやむやのうちに搭乗員にさせられてしまった主人公長谷部準。はるかに人類を超越したジェーンと、「敵」の間で行われている戦争に巻き込まれ、いやおうなしに準と図文部の変人先輩を巻き込んで、銀河戦争で闘う羽目に……。
ある意味では「ヤマモト・ヨーコ」に似た導入かもしれません。
ただこちらの作品、特に1巻はキャラクターの魅力がいまいちで、乗り気がせず読んでいました。一気に話が展開しておもしろくなったのは2巻以降です。はるかに超越した2国間の戦争に、太陽系を巻き込むことなく勝利に導いていく過程がなかなか。キャラクターよりもストーリーで読ませる感じですね。シリアス一辺倒ではないですが、ギャグに偏ってまではいません。あとSF描写は、ややこしい理論などは出さないように意識しているみたいです。
ちなみにルナ・ヴァルガーシリーズを書かれていた方でもあります(読んでないけど)

台詞なんですが、この戦争での戦略・戦術方面の天才にして、実家はお寺の厳妙寺が戦いの前に願掛けする感じです。
実を言うと本文そのものはどうでもよくて、『焼牛(テキ)に揚豚(カツ)』が気に入っただけだったりします(笑)


砲神エグザクソン

何千人分の命の責任を取る方法があるのか?……
俺じゃダメか じじいなら取れるのか?

死んでしまった命の責任なんて一人分だって誰にも取れやしない
大事なのは一人でも多くの人が助かる未来を手に入れる事だ
自分が最悪の悪役になっても――

出典:砲神エグザクソン/アフタヌーンKC/園田健一/4巻20P
キャラ:加農砲一

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
樹ファンサイトはGUN SMITH CATS FAN HOME PAGEなど。ここは園田作品を手広く扱っています。ほかにはガルフォースなどで検索かけると……おおっまだ多数稼動。根強い人気だ……。

まずは先月のbk1売上げ報告から。当サイト経由で14冊の購入がありました。おお、ちゃんと利用されている(笑)。それなりに需要があることがわかったので、bk1へのダイレクトリンクは継続します。
なおこのポイントは当サイトのプレゼント用にすべて利用させていただきますが、溜まるのは当分先みたいですね。

さて。
一目でわかるかとは思いますが、潤んだ目に見つめられて我を忘れている人がいるといけないので(笑)告知しておきます。本日から1週間という期限付きでトップ絵の元ネタ当てクイズを開催します。
作品名とキャラクター名をあてるべし。正解者には10月のTOP絵リクエスト権が与えられます。いよっこの果報者!
参加賞もあるんでとりあえずなんでもいいから書き込めれ〜。
ちなみにライトノベルのデザインの話は……急遽明日に持ち越し。

えーでは次いきましょう。
「砲神エグザクソン」はこてこてのSFです。
突如異星人からの侵略を受けた地球で、唯一その危険を以前から察知していたマッドサイエンティストが脅威に立ち向かう対抗手段を準備していて、その孫は否応無くその争乱に巻き込まれていくという話です。
作者さんがあまりにも業の深いガンマニア(笑)だけあって、ロボットの銃の発射プロセスとか発射シーンが異様に懲りまくっています。それとちょいとエッチい場面あって女性は妙に胸でかい(笑)
そんなこんなの話ですが、実はめちゃくちゃシリアスで重くて痛い話です。作品中、巨大なロボット兵器を操ることになるんですが、当然そういうものは動くだけで死と破壊を撒き散らす厄介物。敵に向けて大口径砲を撃てば、その衝撃波だけで他の多くの人間を巻き添えにし、巻き添えを食った同じ学校の生徒からは、助けた感謝の言葉は何時の間にか消え悪口の言われ放題。被害の数を物差しにして人質を無視して兵器を撃ったり。
ご都合主義は存在しません。繰り返しますが読んでて相当に痛いので、この手の話が苦手な人は手を出さない方が賢明です。逆にそれ系が好きならレッツ買い。

で、台詞は解説いりませんね?
主人公の砲一がすでに自分の攻撃で多数の犠牲者を出してしまった後に、それでも戦う覚悟があるか自問している場面です。こういう台詞自体はよく目にしますが、なにしろ描写がとんでもなく痛いので、うわすべりすることなく入ってくる台詞です。  →bk1
(01/8/2)


封神演義

(前略)の脳天を一撃のもとに叩き割った。一道の魂魄が封神台へ飛ぶ。

出典:封神演義   キャラ:?

どこが台詞だ!というつっこみはご容赦下さい(笑)。
いまや知らぬものとてない封神演義。中国4大奇書のひとつで……、大筋は少年ジャンプでも読んで下さい。この小説、実は小説としてのできはあんまり……な部分があります。
(脚本の『原作』としてとらえれば、いい本です)
今回こちらから台詞というか、定型文を選んでみました。
あ、もちろんジャンプのほうじゃなくて原作からですよ!

なんか知りませんが、やたらと「脳天を叩き割る」のが好きなんですよ、この小説。他に死に方はいくらでもあるだろうに、すぐ「脳天を叩き割る」。
他に表現はないのか(^^;)
しかも原作は、いいだけ死にまくっておいて最後は……なもんで、脱力しました。
いわば、読んだものだけがわかる名台詞、ですね。

蓬莱学園シリーズ

あなた以外に、あなたを止められる人なんて、いやしないのよ

出典:蓬莱学園の革命!   キャラ:マリィ

昨日に引き続き、蓬莱学園ネタです。

折川育郎は様々な事情によって、とんでもなく桁外れに大きい目的を果たすことを決意しますが、しかし悲しいことに彼にはまるで行動の選択肢がないように思っていました。
そんな折に知り合ったのが、教師?のマリィ。彼女は「とても目的はかなえられない」とこぼす育郎に対し、とびっきりの秘密を教えてあげると言います。
すなわちこれがその秘密というわけです。
うーん、これはひそかに自分自身の座右の銘にしてもいいくらいの名台詞ですねー。自分の行動を決定するのは自分自身のみであるという、まさに当たり前すぎて盲点な事を明快に語ってくれてます。

われわれ学園生徒はぁ、無知になる権利を有しているのだぁ!

出典:蓬莱学園の革命!   キャラ:安城チカ

生徒の無法地帯蓬莱学園。この小説についてはいずれ近いうちにまいじゃーとしてとりあげるつもりですが、とりあえず10万人の生徒が集う「世界一危険な学園」の物語だと思って閲覧してください(^.^)

さて、これは授業サボタージュ計画を無事に成就させたチカが、むなしく口で抵抗を試みる教師に対して、言った一言です。
無知になる権利!!
よく、学生のうちしか勉強は出来ないといいますが、遊ぶこともまた同じ。頭を空っぽにして遊ぶのも今のうちだけであって、一見ただの暴言に思える言葉にも一面の真理があるかなあ……なーんてね。

どうせこんなことになると、わかっていたのだ

出典:蓬莱学園の初恋(蓬莱学園シリーズ)   キャラ:ベアトリス・香沼

学園の秩序を守る公安委員会所属、数学と秩序を愛する「悪運ベッキィ」の口癖。悲観論者で、秩序を好むが思うとおりにならない学園の様子に対し、いつもこの台詞をこぼしている。「マーフィーの法則」を一言で表すとすると、きっとこのような表現になるのであろう。

私は真実の一番近くにいたいのです……この世の誰よりも

出典:蓬莱学園の犯罪!   キャラ:テオドール・ザールウィッツ

なんか最近蓬莱学園ネタが多いですね……。

表向きは学園の調停役であり、また学園銃士隊の一員にして実態は学園における知的糾弾紙「外套と探検」主宰のテオ。どうもいま一つなにを目的にして行動しているのか図りがたい一面がある彼。
実際、地位や金が目当てと思えない節が多々あったのですがこの台詞ですべてが明らかになります。
人は少なからずこういう一面を持っているのではないでしょうか。ジャーナリストなどは、この「病」に侵された人の典型だと思います。真実とは何にも変えがたいエデンの林檎のようなもの、なのかもしれませんね。

あたしは取引のつもりで来たんであって、脅迫されに来たんじゃない。あたしはギャンブラーだ。あんたの持ち札じゃないんだよ。札をいじくるのは、あたしのほうの仕事さ。またいつか、立場の弱いやつを脅かすときは、それをよく憶えとくこったね

出典:蓬莱学園の犯罪!   キャラ:ソーニャ・V・枯野

蓬莱学園では、はっきりいって個性の強くない人物などいないのですが、その中でもソーニャはかなり我の強い部類に入るでしょう。再登場はあるのか?

さて、問題の台詞。
蓬莱学園希代の賭博師・ソーニャは、ゴールド・カードを巡る騒動に巻き込まれ、生徒会に身柄を拘束されてしまいます。そこで、「カードを差し出せば刑を軽くしてやる」と取引をもちかけられたのですが……。それに対する答えがこれ。
全然女性らしさのかけらもありませんが、台詞としてはなかなか。特に『ギャンブラー』の響きは、なんとも言えませんね(^^)

…いったいおまえには、『諦め』や『常識』といった概念に対する、尊敬の気持ちはないのか?

出典:蓬莱学園の初恋!   キャラ:ベアトリス・香沼

はみだしとーく。ベアトリス嬢の発言は、あまりにナイスなので、すべてかたっぱしから名台詞に使いたいくらい。気が合うらしいです(^^;)

問題の台詞ですが、これは朝日奈純一に関わってしまったベアトリスの不幸を描いたものです。遠目で一目見ただけの『あの娘』を探して、およそ次から次へと無茶をやってのけ、しかも一向にあきらめないしつこさ。
この朝日奈君のしつこさに、思わず口をついて出た言葉です。いかにも秩序を重んじるベアトリスらしい発言ですが……。
これ実際の会話でもぜひ使って見たいですね。いまさら言うまでもないことですが、私は「持って回った言い方」というのが病的に好きなのです(笑)

…彼女を責められるやつなんか、誰もいないんだ!
どうだ、できるか? できるんならここへ降りてこいよ! 降りてきて、彼女を指さして言ってみろ! 『おまえは自分より弱いから、自分よりも低い人間だからお前は責められてもいいんだ』って!
降りて、彼女を責めてみろよ! そんな高いところから見物していないで! 自分は、自分だけは絶対に二級生徒にならなかっただろうって、心の底から信じられるやつは、今すぐここへ降りて来い!
降りてこい!!

出典:蓬莱学園の初恋!   キャラ:朝日奈純一

うおー、長い台詞ですいません! どうにか切ろうと試みたのですが、どこを切ってもしまらなくなるので断念しました。
「蓬莱学園」シリーズは、個人的にはまいじゃーベスト5には入る作品だと思ってるので、早く続編出てほしいものですが……。

さて、この台詞は物語の佳境につき、詳しいコメントを控えますが、ようは「立場の弱いもの・社会的弱者」をいたぶる権利がいったい誰にあるのか?という命題をたたきつけたものです。弱者を高みから見るものへの痛烈な批判。そういう前振りで余韻をお楽しみ下さい。 

誰かを完全に理解できるなどと思うのはとんでもない勘違いだ。五十年間一緒に暮らした夫婦でも、それは決してありえない。絶対に、だ


出典:香住の中の10万人(蓬莱学園シリーズ)/富士見ファンタジア文庫/104Pより
キャラ:ジャック

先日小学館のサイトでで2次著作物に関する見解というか警告があり、かなり厳しいものが出されたのですが、よもやとは思いますが今後サイトを運営していく中でよけいな火の粉をかぶらないため、ついでに資料価値を高める意味もかねて出版社と引用ページを載せることにします。(過去の分は……もはや多すぎて不可能です(^^;))

蓬莱学園シリーズの紹介、極めて手短に。生徒数10万人を擁する文字通りの学園都市でまきおこる数々の騒動を描いた作品です。ちなみにまいじゃー認定してますので、詳しくはそちらで。

台詞の背景としては、とてつもなく多種多様に人格が入れ替わってしまう症状に陥った少女を救うため、竹中は人格の固定を提案します。
しかしいったい彼女の本当の人格とはどれなのか? という問題の中で出てきた台詞です。台詞自体は一般論そのものですが、台詞の切り込み方が気に入って掲載することにしました。

「何が望みなんだい、テオドール・ザールウィッツ?」
「真実です。
それが私の望みですよ。私は真実の近くにいたいのです……この世の誰よりも。真実の衣の裾に触れ、その美しいかんばせを拝み、そのすべやかな白い手をとりたいのです。私が。私だけが! そのためならば私は、どんな苦労もいといません。誰だろうと敵にまわします。いかなる法律も破ります。そもそも、私たちを真相から遠ざけようとするものは、すべて悪法なんですからね。真実、真実です! そのための金であり、そのための剣です! いずれを欠いても、世界は虚偽と腐敗にまみれ、これをただす術は失われるのです」

出典:蓬莱学園の犯罪!/富士見ファンタジア文庫/新城十馬/下巻130P
キャラ:ソーニャ・V・枯野&テオドール・ザールウィッツ

【直営サイト】なし
元公式サイトの蓬莱学園FC(でも移転工事中(^^;))または蓬莱学園のページなどを参照されてはいかがかと。

「蓬莱学園シリーズ」は、生徒数10万人を誇る蓬莱学園で起きる、さまざまな事件の顛末をおもしろおかしく描写していく小説です。一見ただのバカ小説のようですが、よく読むとそうではないのがわかります。
小説の舞台は、もともとメールゲームとしての設定から生まれたもので、文字通りの巨大学園都市の中、生徒会・学園銃士隊・軍事研・密林・カジノ・飛行船・路面電車などなど、いったいどうやればひとつにまとまるものか教えてもらいたいような奇想天外な世界が、見事に「蓬莱学園」という名のもと統一された世界観として出てきます。
このシリーズは、メールゲームの経験の有無を抜きにして、私がもっともお気に入りの作品であり、とくに「蓬莱学園の初恋」に至っては読み返すこと2桁の大台に乗った、といっておきましょう。
世界観が人によっては好き嫌いが分かれるかもしれませんが、私は富士見ファンタジア文庫を読むからには『絶対このシリーズだけは読みなさい!』と断言しておきます。

さて、この台詞なんですが、実は一度過去に一部分が掲載されています。今回、ふとこの台詞のことを思い出し、掲載しなかったほかの部分も重要なのではないかという結論に達して、増量した上での再掲載です。
途中の経過はすっとばして……、ソーニャとテオドールが取引に及んでいる場面でのできごとです。ほんとうにほしいものが何であるのか、「お金か?」というソーニャの問いをテオはあっさりと否定し、くだんの台詞の登場となるわけです。
おおげさだと思いますか? 私は人の原動力とは案外こんなたわいもない理由からなのではないか、と思いますけど……はい。

「私に敵を! それもできるだけ多くの敵を! 私は、我が剣とペンにて十分でございますれば!」

出典:蓬莱学園の魔獣!/富士見ファンタジア文庫/新城十馬/絵:中村博文/上巻23P
キャラ:テオドール・ザールウィッツ

【公式サイト】蓬莱学園高等学校
蓬莱学園のメールゲーム関連の情報は、ここでだいたい補完できると思います。

「蓬莱学園シリーズ」は、生徒数10万人を誇る蓬莱学園で起きる、さまざまな事件の顛末をおもしろおかしく描写していく小説です。バカ小説のようですが、よく読むと実態はかなり違っていて、重い話題も何気に扱っていたりします。ちなみにまいじゃー認定済み。
小説の舞台は、もともとメールゲームとしての設定から生まれたもので、文字通りの巨大学園都市の中、生徒会・学園銃士隊・軍事研・密林・カジノ・飛行船・路面電車などなど、いったいどうやればひとつにまとまるものか教えてもらいたいような奇想天外な世界が、見事に「蓬莱学園」という名のもと統一された世界観として出てきます。
文章表現に好き嫌いが分かれるところでしょうが、個人的には超がつくほど好きですね。問題は……ネットゲーム休止との絡みで、続編のめどが経っていないこと。思い切り話の途中で止まったままなので、せめてそれだけは完結させてほしいです、はい。

さて、本日の名台詞。
元学園銃士隊の一人にして、記者でもあるテオ。彼は、自分の実力には自信があり、さらに記者的精神豊かなだけあって野次馬精神も豊富ときています。
こんな彼が友人との会話の中で、「もしひとつだけ願いをかなえてくれる存在があればどうするか」という話の中で、選択したものです。
いいですね、こういう姿勢。単に攻撃的ではなくてちゃんと「ペン」も含まれている辺りがポイントですね。ちなみにテオの台詞は、こっちの台詞を読むと、より深く理解できると思いますのでよかったら合わせてご覧下さいませ。(00/7/23)

「この銃には、三つの銃弾だけが与えられる。それ以上でも、それ以下でもない」
「最初の一つは、決してあたらない」
「二つ目は、君がもっとも恐れるものに向けて撃たれることになる。そして三発目は君自身を撃ち抜く…」
「……でなければ、君達は無事にこの密林から出ることになるだろう」

出典:蓬莱学園の魔獣!/富士見ファンタジア文庫/新城十馬/絵:中村博文/下巻?P
キャラ:枯野惣七郎

【直営サイト】なし
きちんと見る時間ありませんでした(^^;)

…もう一日解説は待ってください(汗)。(00/11/17)
で、やっとこ解説だけ追加。
南部密林奥部まで入り込んだはいいものの、病人が発生してしまい下山の必要が出た一行。しかし、外には得体の知れない生物がいる気配が……。
そういう状況下の一行に対し、山を降りるつもりのない枯野はマスケット銃を貸し与えます。ただ貸すだけでなく、銃にまつわるなにやら妙な因縁話をして聞かせるのでした。
ここまで解説しといてなんですが、全然役に立ってませんねこれ(^^;
この奇妙な緊張感を味わってもらえればそれでよし、としておきましょう。(01/10/14)

「いろんな事があった いろんな冒険をした
そういうことを繰り返して仲間のつながりも強くなった
でもね 月光洞から帰ってきた後はね 強い仲間意識に対して日常が小さすぎたのかな
耐えられなかったのよそのギャップに
あの子たちはまだそれが分かってないのね
仲間からの自立 その上で自立した人間の集まり
もっとも 小さかったのは私の器の方だけど」
「それで学園を出たんですか」
「別れの言葉(さよなら)からはじまる関係もあるのよ」


出典:蓬莱学園の疾走!/ドラゴンコミックス(角川書店)/原案:遊演体/米村孝一郎/142P
キャラ:安曇野みゆき&圭

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトとしてはPage of the MISSING GATEへ。代表作その他の紹介があります。それと遊演体へのリンクも。

「蓬莱学園の疾走!」は、もともとメールゲームであった蓬莱学園の世界観を使って書かれたコミックです。
蓬莱学園なるものをご存知でない方もいらっしゃる方もいるでしょうから、本日は改めて蓬莱学園の世界観について紹介してみましょう。
東京都心の真南に2500km、海上に浮かぶ宇津帆島。そこに建設された蓬莱学園はなんと生徒数10万人を擁する巨大学園です。その学園にはありとあらゆるものが詰め込まれ、部活という名目で飛行船や複葉機、鉄道はおろか原発まで保有し、果ては有力クラブの発行する学札なんてものまで登場するまさになんでもありの世界一危険な学園。
その他到底説明しきれないありとあらゆるトンデモ設定を詰め込んだ世界観はすさまじいの一言に尽きます。
メールゲームは形を変えつつ存続し、最新のものはiモードで配信されています。公式ページや既に終了した蓬莱学園99(絵がいっぱいで分かりやすい)、ファンサイトである蓬莱学園高等学校なども参考にしてみてください。
この世界観を使って書かれた小説版が私は超お気に入りで、今まで読んだすべての本の中のベスト5には確実に入ります。富士見ファンタジア文庫からシリーズが出ていますが、諸事情あって完結しないまま中断している模様……。
それでもぜひとも読んでほしい作品なのでとりあえず「蓬莱学園の初恋!」だけでもぜひ! 口に合わない場合はこの1冊ですぐに判別可能だと思いますので読みましょうったら読みましょう。
ちなみにbk1では在庫がないみたいなのでクロネコヤマトなどを利用してください。

で、今回取り上げた「蓬莱学園の疾走!」の中で、さらに台詞をとりあげたタイトルは「蓬莱学園の卒業」。複葉機研のメンバー卒業に絡んだお話です。
台詞は複葉機研のOGである安曇野のもの。
ちょっと蓬莱学園の世界観を理解していないと分かりにくい面もありますが、要は「ただの仲良しこよし」を脱して、本当に自立した人間同士としての関係を再び築く……そんなことがテーマになっていると思われます。
後半の台詞「さよならからはじまる関係もあるのよ」だけ独立して紹介するのもいいくらいなんですが、あえてセットで紹介してみました。(01/6/20)

「……つまり、あるいはもう一度、彼らに挽回の機会を与えたとしても……」
「今朝という時間は、もう一度やってくるのかしら?

あの美しい朝陽は、もう一度、三日月ヶ丘のむこうから同じ輝きでもって昇ってくるのかしら? あの子たちには無限の機会があったわ、無限の昨日が。それを使いこなせないのならば、いくら屋敷にとどまっていても、本人たちのためになりません。ああ、あんなにすばらしい声をもっているのに、あの子たちったら! 口惜しいわ、本当に口惜しいわ! どうしていつでも力のかぎりを尽くさないの! もっと高みをめざさないの?」


出典:蓬莱学園の革命! (小説)/富士見ファンタジア文庫/新城十馬/絵師:美樹本晴彦/1巻58P
キャラ:槇&野々宮花江

【作者直営サイト】散歩男爵
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトとしては蓬莱学園高等学校などがありますが、これはどちらかというとメールゲーム版の方に比重があるので微妙に注意。

★2002年6月22日(土)
『続きを出せっ!』

本日の台詞に使った蓬莱学園シリーズはものの見事に未完のままで中断されています。版権事情・大人の事情というやつです。

いいから続きを出しなさい。
あのままストップさせるくらいなら、最初から出さんでよし。一度出版したからには責任ってものがあるでしょうが責任ってものが。
間違っても利益のことしか頭にないとか、悲しい答えはないと思いたいです。
あ……思わずもにょってしまいました。すいませんねえ、この小説版の重度のファンなものですから(^^;


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■絶版コミックをオンデマンド印刷
オンデマンド印刷の利点を生かして、一冊から注文できる点は大きいですね☆ 絶版文庫などでも早くこういう動きが実現してください☆

■「求愛の歌」の可能性も ナガスクジラの低周波音adramineさんの日記より)
SFを扱うサイトでは、あちこちで取り上げられそうですね☆
「やっぱり反射的に、『銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ』を連想します、あい」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

蓬莱学園の革命!は蓬莱学園シリーズの最後に出た作品ですが……amazonの検索結果を見ると判るとおり、すべて在庫切れとなっています。新刊がストップしていることからも判るように、事実上の絶版状態で店頭在庫のみだと思われます(泣)

東京から2500キロ、南洋に浮かぶ宇津帆島にある巨大学園、蓬莱学園。生徒数実に十万人を擁するこの学園はおよそなんでもありなところで、路面電車に戦闘機、蓬莱内部で通用する貨幣・学札、公安委員会、学園銃士隊、密林、はては原発というとんでもない学園です。
この学園で起こる様々な事件が物語として語られていきます。もともとはメールゲームであったものを小説化したため、半端でない設定が根っこにあるので世界観も緻密。
バカ小説の極みにして、それだけでは終わらない超おすすめの逸品です。
たとえブックオフなどを利用してでもなんとか手に入れて欲しい作品ですね。第一作は「蓬莱学園の初恋」です。
ちなみにとんでもぶりをデータとして見たい場合は、蓬莱学園路上観察学研究会電脳部室→蓬莱学園/宇津帆島案内とたどってみると、いかに蓬莱学園が無茶な学園であるかがわかりますよー。

さて、本日の台詞には少々解説が必要かもしれません。
学園で大きな権力を持つ鉄道管理委員会の委員長・野々宮花江。彼女は芸術方面に才のある人物を見出して、資金援助を積極的にしています。いわゆるパトロンというやつですね。
とある朝、屋敷内で朝の歌を歌っていた合唱隊を花江嬢は技術的なミスを指摘して、クビを宣告します。そこからの一連の会話です。
「無限の昨日」という機会の表現は背筋に来ましたですよ!


蓬莱洞の研究

「駄洒落じゃないですよ。言霊です」

出典:蓬莱洞の研究 (小説)/講談社ノベルス/田中啓文/絵師:瀬田清/262P
キャラ:保志野春信

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】
なし
特記事項なし。

★2003年12月16日(火)
『特に報告することもなし…あ、あった』

やはり大枚はたいて買ったものは他人に誇示したくなるもの(笑)
そういうわけでナナオの19インチ液晶ディスプレイL767−R買いました。やーこりゃ見やすいです。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼


■bk1の2003年ランキング文庫SFFANTASY Bookmarkより)
世間ではバカの壁がランキングを制したことで話題になっていますが、当然ながら当サイトにとっては文庫のランキングのほうが興味深いのです☆
「オンライン書店のランキングは偏りがあるだろうからあまり鵜呑みにしすぎない方がいいとは思うけど参考程度にはなるかな。マリみて最新刊が食い込んでいるのはここ1年で一気に伸びた証とみた」
しずるさんも上位に入ってますね☆
「レディガンナーこんなに売れてるのか……」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

蓬莱洞の研究→bk1→amazonは、とあるサイトの表現を借りるなら、食べて、駄洒落て、アクションする小説です。
え意味不明? しかし読んでいただければわかるのですが実際そうとしかいいようがないのです(^^; 日本の伝奇ものであり、またミステリでもあるのですがなにせ駄洒落が……。
この駄洒落をニヤリとできるか、あるいは壁に向かって本を投げつけたくなるかで作品の評価は全然違ってくるものと思われます(笑) 私はこのオチに完敗しました。うわーそこまでやるか、ってなもんですええ。

それでは本日の台詞解説。
この作品をわかりやすく一言であらわして見せたよい台詞だと思います。さっぱり意味のわからない人向けに説明すると、例えば頭のいいカバがいたとして、そのカバが逆立ちしたばっかりに『馬鹿』になってしまう、そういうもんだと思ってください。言葉は力なり。


Holy☆Hearts!

「ほんっと。見る見る、大きくなってくよね〜」
「あたしだって、あんた達が全力で追いかけても追いつけないくらい、成長してやるから、気張って追いかけてきな!」

出典:Holy☆Hearts! 世界を守る、おしごとです。 (小説)/スーパーダッシュ文庫/神代明/絵師:緋賀ゆかり/231P
キャラ:エクス

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】
ハイウェイ*スター
特記事項なし。

★2003年10月28日(火)
『ぐったり……』

帰宅時間はむしろ早かったけど、異動先初日はさすがに疲れた……。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

本日はお休みです☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

Holy☆hearts!→bk1→amazonは、シスター候補生に昇格したばかりの女の子三人がお互い助け合って勉強しながら、成長していくお話なのですが……とにかく全体に流れる雰囲気がほのぼののんびりまったり。そのうえ舞台が女子高で、野郎はほぼ登場せず女の子同士の友情が展開されるのでマリみてちっくというか、別に百合的な雰囲気があるわけではないのですが、読み方しだいでは妄想にふけることも可能です(笑) ちなみに某イベントもマリみてを連想させる原因ですええ。
ここが個性的!とか、文章のキレがすばらしい!とかそういった類の作品ではないのですが、こののんびり感がすごく気に入ってしまいましたので、おすすめとさせていただきます。最近ささくれだっていてのんびりした気分に浸りたい時などぜひご一読を。続き読みたいなあ。
あ。イラストも雰囲気にばっちり合ってました。だまされたと思って絵買いしてみるのもありかも。

さて台詞は仲良し三人組ではなくて、その師匠にあたる人物の台詞です。
どこがと言われると困るのですが、妙にいい感じだったので取り上げてみました。

「私の行動で、誰かの顔に笑顔が浮かぶなら」
「私の力で、命が助かる人がいるのでしたら〜」
「あたし達は、シスターになりたいです」

出典:Holy☆Hearts! 世界を守る、おしごとです。 (小説)/スーパーダッシュ文庫/神代明/絵師:緋賀ゆかり/196P
キャラ:ジンジャー&アリシア&キュノ

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】
ハイウェイ*スター
特記事項なし。

★2003年10月29日(水)
『自分でも今日の台詞はイマイチだと思う。が、』

異動直後の消耗でぐったりしているとご理解ください(^^;
いやもうよく寝れるのなんのって!


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

本日はお休みです☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

Holy☆hearts!→bk1→amazonは、昨日も紹介しましたがシスター候補生に昇格したばかりの女の子三人がお互い助け合って勉強しながら、成長していくお話。ただし熱血系ではなく、和気あいあい、のんびり、まったりと、なんとも言えないゆったり空間です。

本日の台詞解説。
3人でしゃべってるということだけ注意。あとはまあ……正直言って取り上げるほどの台詞でもない気はしますが諸事情ゆえかんべんしてください。

「子供。今斬ったのは、お前の悪い心だ。これからは良い子になるんだぞ」

出典:Holy☆Hearts! 大好きだから、いっしょです (小説)/スーパーダッシュ文庫/神代明/絵師:緋賀ゆかり/184P
キャラ:ジンジャー

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】
ハイウェイ*スター
特記事項なし。

★2004年1月28日(水)
『もうすぐ200万HIT』

たぶんあと4日ぐらいで到達すると思いますが、カウンタに注意しておいてください。踏んだ方は(できれば証拠画像を保存して)申告をお願いします。なんかお祝いの品を差し上げたいと思います。うーん、トップページ使用権とかまいじゃー小説のセットとかそんなところかなあ? しかしいつの間にそんなに回ったんだ……。

第2回マリア様がみてる人気投票開催中。
讃えよ最強司書〜木乃葉子の宴〜は12番、「少女と司書と本の旅人」をお届け中。1月末までは宴への投稿は有効です。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■読書とシュレディンガーの猫(1月26日の記述)うたたねこやより)
本の紹介とネタバレの関係についてのお話ですね☆ 関連としてうたたねこやの1月26日の記述もどうぞ☆
「ネタバレ最小限で興味だけ沸きそうな紹介文は、けっこう修行積んできたつもりです(笑) さすがに本のタイトルだけ見て買う決心をつけられる人はそうそういないので、どの辺りでさじ加減を調整するかが難しいところですが……。ひとつのアイディアとしてはネタバレ危険度を3段階くらいに分類して、「危険度1の紹介」「危険度2の紹介」という感じに徐々にネタバレ度を強めて紹介するやり方なんかどうでしょうね?」

■もの書く生活エロチック街道より)
視点がちょっと違ってまして、上手な文章を書くためのコツではなくてプロとしてやっていくために必要なことについてかなり詳しくまとめられています☆ 本気で文筆業でご飯を食べていこうと思っている方は必読ですね☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

●Holy☆Hearts! 大好きだから、いっしょです。→bk1→amazon
はシリーズ2作目に当たります。シスター(といってもこの世界のシスターは癒しの職業以外に対ミュータント戦闘の使い手という一面があるのですが)見習いの少女達のほんわかした日常を描いています。
なかでも主人公格三人のほんわかぶりがいいですねえ。殺伐とした小説に疲れた時なんかにこのシリーズ読むと最適かもしれません。

それでは本日の名台詞。
ジンジャーちゃんは刀の使い手です。んでもってやや無表情系。そこだけ頭に入れておけば十分ですね。いたずらっ子を成敗です(笑)

動くたびに重そうに揺れるアリシアちゃんの胸を見ながら、体操する。
……。
なんとなく、自分の胸を見ると『揺れなくてごめんね』としょんぼりしている気がした。

出典:Holy☆hearts! 明日を信じる、こころです。 (小説)/スーパーダッシュ文庫/神代明/絵師:緋賀ゆかり/137P
キャラ:キュノ

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】ハイウェイ*スター

特記事項なし。

★2004年6月27日(日)
『一日6ヒット』

ふと思い立ってURL占いを今頃になってやってみました。
●結果
極楽トンボさんのサイトは 一日6ヒット サイトです!
あなたのサイトのURLは、一日6ヒットくらいしかしない、ショボショボサイトの可能性が高いです。単なる自己満足だけのために、サイトを作っていませんか? アクセス向上のためには、訪問者を楽しませる不断の努力が不可欠です。またたまには自分のエロい写真なんかを載せてみてもいいかもしれません。

……黙れ。

そうそう、上のおすすめまいじゃー本にも入れてありますがひきこもり作家として一躍名を馳せた?滝本竜彦さんのネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ→bk1→amazonが文庫となって登場です。謎のチェンソー怪人と戦う女子高生、とひょんな事で知り合った一般人の高校生が主人公の話です。青春小説として良い感じ。今まで新書なので手が出なかった方はこの機会にどうぞ。また、NHKにようこそ!の漫画1巻→bk1→amazonも発売されました。
あとはえーと、神様家族の作者さんの新シリーズ南青山少女ブックセンター→bk1→amazonもこれぞライトノベル!といった感じでお気楽に笑い転げたり、萌えたりするにはよい作品です。


「スーパーダッシュ文庫に著者の既刊一覧を掲載切実希望運動」、本日夜をもってスーパーダッシュ文庫編集部にコンタクトをとってみますが、運動参加はまだ継続して行います。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■本の帯 捨てる派? 捨てない派?Cat * fishより)
ええと、少なくとも作品を楽しみ尽くすには帯があった方がよいですよ☆ 煽り文句なども作品の一部なのです☆
「……まあキャッチコピー自体は作者さんが考えてるわけじゃないんですけどね。例えば撲殺天使ドクロちゃんの帯なんかは永久保存の価値があります(笑)」

■『GPMの移植、またはバグフィックス版の発売』を求める署名特設掲示板in公式サイト
期間は7月22日までとのことなので、移植を希望される方は署名に参加してはいかがでしょうか☆ これを基にアルファシステムからSCEIに働きかけるとのことです☆

■サンライズ 『プラネテス』 NHK地上波放送、決定!
7月14日からNHK教育で放映されるとのことです☆

■人気同人ゲーム作家 小説デビュー
空の境界に関する記事ですね☆ 今更ですが一応載せておきます☆

■うたたねこや、移転
アンテナ使っている方は張り替えて下さいね☆

■I've been workin' on the railroad (かーずSPより)
谷津製作所による「線路は続くよどこまでも」の源流がわかるflashです☆ 楽しみながら勉強できてしまいますね☆
「うーん、他のflashもなんか気に入ってしまった」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

Holy☆hearts! 明日を信じる、こころです。

Holy☆hearts!→bk1→amazonは、人を癒したり、異形の怪物ミュータントから人々を護るシスターの見習いとして学校で勉強中の仲良し三人を日常を中心としたほのぼのファンタジーです。
とにかくほのぼの。ひたすらほのぼのまったり。
設定としてはいろいろシリアスな部分もあったりするのですが、普段はそんな事を忘れ去るくらいのんびりした雰囲気で日常が過ぎていきます。三人の微笑ましい友情も見逃せません。まあ人によっては妄想全開で百合分が補給できそうです(笑)
この作風は得難いものがあると思いますので、殺伐とした小説に食傷気味の方に特におすすめします。絵もほのぼのー。

それでは本日の台詞解説。
普通にいい台詞もちゃんとあるのですが、あえて今回はコメディ色あふれる台詞にしてみました(笑)。お子様体型のキュノはけっこう気にしてるみたいです。いろいろ大変だねえ女の子は。

「ジンジャーちゃんが転びそうになったら、あたしにもたれて。えっと、あたしは頼りないから、一緒に転んじゃうかもしれないけど、その時には、一緒に起きればいいよ。アリシアちゃんと三人で転んじゃっても、きっと、大丈夫。一人より二人、二人より三人。少ない人数よりも、きっと、絶対、早く起き上がれるから。ね?」

出典:Holy☆Hearts! 勇気をくれる、なかまです。 (小説)/スーパーダッシュ文庫/神代明/絵師:緋賀ゆかり/デザイン:小松昇/編集:?/120P
キャラ:キュノ

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】ハイウェイ*スター

特記事項なし。

★2004年10月9日(土)
『サー読むぞー(少し棒読み)』

今月の電撃新刊13冊。うち購入12冊。……読めるのかこれ。ちなみに私は特に読書スピードが速いわけではないので、こういう場合はたいていベテランのほぼ作風が固定されてきた作品が後回しになります(^^;)
「アレとかアレとか早く読みましょうね☆」
すいませんごめんなさい堪忍です。

あ、上の注目作にも挙げておきましたが赤城毅さんの新作麝香姫の恋文→bk1→amazonが発売になってました。いつもながらの奇はてらってないけど楽しめる話で今回は女怪盗vs名探偵ものです。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■PS2『キノの旅』の廉価版が11月25日に発売決定モノグラフより)
1886円とのことなので、この機会に購入してみてはいかがでしょうか☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

Holy☆hearts!→bk1→amazonは、シスター見習い三人組のほのぼのとした日常を中心として進む物語です。背景設定としてはシスターは単に人を癒す存在ではなく、ミュータントと呼ばれる異形を退治する存在でもあり、単なるのんびりまったりなストーリーにあらず……のはずですが、それでも全体を流れる雰囲気はいたってのんびりしています。
女の子同士の友情が泣かせます。後は当然ながら登場するキャラクターはシスター見習いやシスターが中心なのでつまり女の子ばっかり。妄想エンジンを働かせたい方にもおすすめですええ。
スーパーダッシュ文庫の看板のひとつとなりつつある、かな? はっぴぃセブンあたりが一番の看板なんでしょうけれど未読なんですよね……

それでは本日の台詞解説。
うーんうるわしきかな友情。ついでにそこに載ってたイラストもグーでした。


ホーリーブラウニー

「これは… 30秒は死んじゃうインパクトだ」

出典:ホーリーブラウニー(コミック)/YKコミックス(少年画報社)/六道神士/1巻16P
キャラ:フィオ

【作者公式サイト】六道館
【絵師直営サイト】なし

特記事項はなし。

★2002年8月24日(土)
『赤い彗星・ADSL』

ADSL無事開通。
速い! めちゃくちゃ速いっ!
AIR−Hの亀速度に慣れた自分には、まさに赤い彗星です。もちろん最大に嬉しいのはWEB巡回にかかる時間の短縮ですが、実は意外にアップロード時間の短縮が大きいです。ミスをチェックする時間が増えるので多少はミスが減る、といいなあ……(^^;

なお本日のチャットはこちらで行います。たぶんかなり重いでしょうが……


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■「マンガが読めない」 どうやって読んだらいいの?
詳しくはリンク先で書かれていますが、つまりは読み方がわからないということですね☆ 絵と吹き出し文のどちらを先に読むか、なんて考えたことはあるでしょうか☆
「うーむ。いわれて見ればほとんど脊髄反射のように読んでるから……読み方なんて考えたこともない(汗 」
たまにはこういうことを考えつつ読んでみるのも一興かもしれません☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

ホーリーブラウニー→bk1→amazonは、ちょいと部分的に大人向けなブラック風味満載のファンタジー?です。
ふたりの小人が神様に命令されて人間に干渉をするのですが……いやもうとにかくブラック!!
好き嫌いははっきり分かれるでしょうが、エクセルサーが以上にブラックなノリが見ものです。にこり、ではなくニヤリな笑いですね。

ネタバレにつき詳しい解説は避けますが……
精神的ダメージの大きさを表した言葉です。脱力、とは。


ホーンテッド!

「……なるほど。つまりまた僕は墓穴を掘ってしまったわけですか…………でも」
「何もしないくらいなら、墓穴掘ってた方がマシだ。状況が最低に悪くなろうが知ったことか。何もせずにただ運を天に任せるなんて、そんなものは死体か聖人君子のやることですよ。あいにく僕は頭の悪いただの俗物でね。さっきひかりちゃんが言ったように、出来ることは全部やるんです。保険はかけられるだけかけておくし、目的のためなら手段は選ばない。プライドなんてないし恥をさらすのも慣れっこだ。地べたに這いつくばってでも、最後の最後まで――……見苦しく、無駄なあがきをしてやるんだよ!」

出典:ホーンテッド! (小説)/MF文庫J/平坂読/絵師:片瀬優/デザイン:?/編集:?/235P
キャラ:久遠悠紀

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】Aquarium

特記事項なし。

★2004年10月5日(火)
『時間の都合で手抜き更新モード』

さっといきませう、さっと。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■富士見レーベル雑感その1その2その3うたたねこやより)
富士見ファンタジア文庫の成り立ちと現在&富士ミス、そしてその分析ですね☆ その3は12月のベロニカのある意味重大なネタバレを含むので注意してくださいね☆
「うーん。富士見ファンタジアにかっての「勢い」がない、ということは全面的に賛成しますが、ただしレーベル力がないと思っているのは濃い読者層だけかもしれません(自分も濃い層の一人なので正直よくわからない)。ここの売り上げデータを見ている限りでは2週続けてランクインできるのは富士見が未だに多いのです。電撃はたしかに瞬発力はありますが、たいてい1週でランキングから消えています。こういう売れ方の差には注意しておくべきかも」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

ホーンテッド!→bk1→amazonは、以前にも紹介しましたが手っ取り早く紹介すると西尾維新チックです。基本はラブコメなんですがただそれだけで終わるにはいろいろアクが強いですね。ただしもっと前向き。果たして作風がお気にめすかどうかは実際読んでみないとなんとも言えません。参考までに文章に本格的にエンジンがかかるのは中盤以降だと思うので、その辺も頭の隅っこに入れておいてくださいませ。注目しておくべき新人さんだと思うので次回作もチェック決定。

それでは本日の台詞解説……は時間の都合で省略。


吼えろペン

「自分がかっこつけて死ねればいい…」
そう考えてはいないか!?

出典:吼えろペン/サンデーGX/島本和彦/サンデーGX2000年10月号173P
キャラ:?

【直営サイト】島本和彦外伝
扉ページにある、「最近のお仕事」には笑わせてもらいました。JA共済、なんか好きになりそう(^^;)

「吼えろペン」は、熱血漫画家・炎尾燃が血を吐き、涙を流しながらひたすら漫画を書くお話です……ちょっと違うような気もしますが(^^;)
内容的には島本節炸裂と言うか、ひたすら熱い話です。
この作家さんの場合は、知名度があるんだかないんだか……もしかするとある意味究極のまいじゃー作家なのかもしれません。熱血漫画を語る上では外せない作家さんです。

さて、それでは本日の台詞解説。
細かい経緯はすっとばし、銀行強盗に遭遇した炎尾が強盗に人質に取られている、まさにその現場で漫画を書こうというとんでもない展開になった際のワンシーン。
アシスタントの一人が、「銀行員と他のお客は自分が守って、命に代えてもこの事件をいまわしい事件になどしない」と言ってる事へのリアクションです。
この際注意したいのは、「自分が犠牲になれば他の人は助かる……」という自己犠牲の精神とは無関係の台詞だということでしょう。
いわゆる破滅の美学!
「こうやって他人を守って死んでいく俺ってなんて素敵」という思考じゃないのか? と突っ込みを入れている台詞なのです。
いやまあ……私も滅びの美学は大好きです、はい(笑)

さて、この台詞実は私の頭を悩ませてます。
この台詞の直後に「ウルトラマンガイアからの引用で!」と言ってるのですが、未見の私にはなんのことやらさっぱり。ひょっとしてなんか自己犠牲に関わる話でもあったのでしょうか? もしなんか知ってる人がいたらぜひ掲示板で教えてくださいませ。(00/11/3)

……
…来月……
――もしおれの作品が載ってなくても……この世の中にゃなんの影響もありはしまい!
――同じように日は昇り 日は沈む!
――犯罪はあとをたたず一歩一歩高齢化社会へと進んでゆく…!
ちっぽけな作品ひとつ、何も変えることはできやしない……非力なんだよ…!
だから載っても載ってなくてもいいんだよっ!!

出典:吼えろペン/サンデーGXコミックス/島本和彦/1巻17P
キャラ:炎尾燃

【作者直営サイト】島本和彦外伝
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトは今回は未調査です。

「有明は萌えているか?」

とうわけで、コミケ開催など全く無関係に仕事を続ける管理人から、とっくにオフセット本を断念、コピー本が間に合うかどうかの瀬戸際に立たされた同人作家のみなさまに贈ったり贈らなかったりする台詞をお届けです。

「吼えろペン」は、炎尾燃という月刊連載2本、隔週連載1本を抱える熱血漫画家の戦いの記録(笑)を描いたコミックです。
お決まりのスランプ、予想外のトラブルの数々に見舞われながら命がけで原稿をあげていく熱血ぶりを描いています。
体裁としては過去に島本さんが描かれていた「燃えよペン」と同じで、ご自分の生き様をトレースしているんではないかと。そりゃもうとにかく熱血。笑いながらもしっかり共感できる微妙な部分がポイント。
熱血系の漫画好きなら、安心して?おすすめできる一作です、ええ。

さて、本日の台詞ですがぜんっぜん前向きじゃありません(^^;
でも察するにプロだろうと、同人だろうと締め切りに追われる人間というのは一瞬でもこういうことを考えてしまうものなんではないかなーと。
つまりは開き直り。
しかーし!
開き直る前にまずは深呼吸しましょう。
目を閉じてゆっくりと心を落ち着けましょう。
さあ、戦場が再びあなたを待っています。
あなたは勝利しましたか? それとも敗北ですか?  →bk1
(01/8/10)

「実は…… どうしようもないことがあって……
どうにかしなくちゃならないんですが……」
「そうか…… よくあることだ…… そういう時は……
お前がどうにかしろ!!」
「おれが!?」
「そうだ! お前がどうにかするしかあるまい!!」
「おれがどうにか……
します!!」
「しろ!!」


出典:吼えろペン 《コミック》/サンデーGXコミックス/島本和彦/2巻37P
キャラ:前杉英雄(ひろ)&炎尾燃(ほのおもゆる)

【作者直営サイト】島本和彦外伝
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトは、なかなか絞るのが難しいですが、島本和彦 MLのページは掲示板に島本さん自らも時々書き込みされているようです。情報系では燃えろ!炎プロダクションあたりが詳しいか?

★2001年11月25日(日)

意外に重要かもしれない話。amazonでは現在代金引換による購入が可能になってます。代引手数料\250は取られてしまいますが、それでもカードなしに使えるのは大きいかと。bk1より断然格安。発送料代わりだと思って利用してみるのも手かもしれません。

  ▼本日の木乃葉子ニュース▼

■あとがきへの一考。(11/22の日記)(情報元:どうにかこうにかやってます
これは高瀬彼方さんの考え、というよりは編集の方の考えですが、一介のもの書きを自認する方は頭に入れておくべきかもしれませんね。
トンボさんですか?
後書き以前に、文章力がなさすぎです☆
「う、反論できない……」
広辞苑を一日1ページ食べて、語彙だけでも増やすというのはなかなか良い考えでは?
「それで増えるならやるんだけどねえ」
あら、オチていませんね☆ 切実すぎたようで。

■大都社のラインナップは要チェック
■今後、大都社の驚異のラインナップは途絶えてしまうおそれ(情報元:俺ニュース
既に伊藤明弘さんの「BLUE GALE」→bk1→amazonは発売中ですが、今後も平野耕太さん、山田秋太郎さん、角井陽一さん、小池田マヤさんなどの初期作品を掘り起こして出版していくようですよ。ぜひともお願いしますね☆
――え、早くも赤信号?
困ります。 出版してくれないと広辞苑アタックですよ?
「頼むからやめれ」
残念です☆

  ▼本日の作品&台詞解説▼

「吼えろペン」→bk1→amazonは、燃える漫画家・炎尾燃が主人公の、数々の漫画との戦いの記録です。おそらくある程度は島本さんの普段の執筆態度とかぶってると思われます。
1に熱血、2に熱血。ただひたすらに熱血。漫画を書くのも命がけ。
そういう雰囲気が絵からひしひしと伝わってくる漫画です。島本作品だけあって、言霊の熱さは半端じゃありません(笑)
燃えよペンと合わせて読むとより楽しめますが、別に吼えろペン単体で読んでもなんら不都合はありません。
熱血漫画が好きなら買いです。

解説はまあ見ての通りです。追い詰められて、しかもまともな方法では達成不可能な物事があったとしてどうすればよいのか?
その答えがここにあります。
人に頼るな、自分自身でなんとかしなければという感じがひしひし伝わってきますええ(笑)
(01/11/25)

ウソをもっともらしく描くってのもけっこう大変なんだぞ!!

出典:吼えろペン (コミック)/サンデーGXコミックス/島本和彦/見開き部分
キャラ:?作者?

【作者直営サイト】島本和彦外伝
【絵師直営サイト】なし

特記事項はなし。

★2002年8月3日(土)
『さらば、浜松』

ということで撤収完了。愛知に戻って参りました。
しかしながら本が散らかりまくりやがってまして、なにがなんだかさっぱりわかりません。……とりあえず新刊は何処だ(泣


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■古本屋の秘密 古書展のしくみ公文堂書店のコンテンツ)
時おり百貨店で開催されている古書籍即売会に参加している古書店さんの舞台裏レポートです☆ なかなか興味深いですね☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

吼えろペンは、魂の漫画家・炎尾燃がいつも全開な熱血ぶりで仕事をこなしていく様を描いたひたすらに熱い漫画です。
同系統の作品としてはコミックマスターJもありますが、やはり本家というかこの無駄なくらい強烈な勢いはいったい何処から出てくるんでしょう。とにかく暴走・無駄も織り交ぜた熱さが好きな方には文句なしにおすすめです。
というか島本漫画全体がそうなんですが。

で、これはたぶん作家の魂の叫びでしょう。
なにも漫画に限りません。小説でもアニメでもなんでもいいです。この場合の「もっともらしさ」というのは、細かい検証をしたら出てくるであろう矛盾や非現実さを押さえ込むパワー! こういうものが私がまいじゃーに走らせる一因です。

というわけで、世の作家のみなさまの気持ちを代弁してみました。ええええ、ちゃんとわかっておりますとも(笑)
葉子「でも、続きはちゃんと出してくださいね☆」
……今のは誰に向けてのメッセージなんだ?
「いろいろです☆


撲殺天使ドクロちゃん

ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー♪

出典:撲殺天使ドクロちゃん (小説)/電撃文庫/おかゆまさき/絵師:とりしも/いろいろ
キャラ:ドクロちゃん

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】
UNPLANNED PLOT
特記事項はなし。

★2003年7月2日(水)
『健忘症』

なんかネタにしようと思っていたことがあったはずなんですが……なんだっけかどうしても思い出せない(汗 あー……やめやめ。今日は何もなしということで。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■諸君 私は馬鹿一が好きだ天界7丁目の日記)
ええと、2chのライトノべル板バカの一つ覚えな展開スレというものがあるのです☆
肯定的・好意的にバカの一つ覚えな展開について話題にしているようですが、すでに「その23」まで進んでいるあたり、みなさんわかってらっしゃいますね☆


■ライトノベル作家最萌トーナメント!!!うたたねこやより)
しばらく掲載しておきます☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

撲殺天使ドクロちゃん→bk1→amazonは萌え+電波小説です。以上。
説明不要&説明不能。最初の数ページ読んでOKならよし、ダメならやめときなさいませ。

ちなみに本日の台詞は「復活の呪文」です。自分で殴り殺しておいて即復活させてしまうドクロちゃん……そんな貴方が大好きです。

ちなみにネタに困ってしょうがなく採用してたりするのは秘密(^^;


僕はイーグル

「どうして、今のこの世の中で『航空自衛隊のパイロットになろう』なんて思ったの」
「僕の場合は――
僕の場合は――『イーグルに乗りたい。この手でF15イーグルを飛ばしたい』それだけかな」
「それだけ?」
「うん」
「単純ねえ」
「単純って言われても――本当にこの十年くらい、それしか考えてないから。でも『単純』を貫き通すのって、結構大変です」
「訓練とか、大変なんでしょうね」
「それもあるけど……。単純な目標ってそれ以外に替えがきかないんです。彼女と一緒にいたいから、こっちの進路でもいいやとか、そういうこと、一切できないんです。

目指しているものと引き替えに、いろんなものを捨てていくんです」


出典:僕はイーグル/トクマ・ノベルズ/夏見正隆/絵師:鬼頭莫宏/1巻36P
キャラ:風谷修&漆沢美紗生

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】パズルピースは紛失中
夏見さんのファンサイトは依然捜索中。やっぱないのかなあ……誰か作って<他力本願。ちなみに鬼頭さんのファンサイトはむくたまです。

我ながら長いとは思うが、これでも短くしたんです(^^;
いろんな要素が詰まった場面で切れませんでした。どうかご勘弁を!


では改めて。
上でリンクついでに鬼頭さん関連リンクをもうちょいと補足。
鬼頭莫宏さん「なるたる」で活躍中の漫画家さんです。私の場合は知るのが遅かったんですが「ヴァンデミエールの翼」で転びました。切なさ爆発な連作短編です。ま、本日のところは2作品についての詳細は割愛しまして、鬼頭さんのWEBコミックがあるところを紹介しておきますので、知らないって方はぜひ辰奈1905に行ってみてください。かなり見ごたえありますよ〜。

じゃあ作品紹介いってみましょう。
「僕はイーグル」は……これライトノベルスかどうかかなり難しいところがあるんですが、まあ鬼頭さんのイラストが表紙飾ってますし、そういうことにしておきます。
あらすじを説明するのがこれまた難解(^^;
F15イーグルに魅せられ、受かっていた大学もすべて蹴り航空自衛隊の航空学生になった風谷修。三年次の最終段階が終わった直後に、昔の彼女との再会と決別があったり、ひょんなことで暴漢の手から救ったOL・漆沢美紗生に忘れがたい印象を受けたりしながらも、着実にパイロットへの道を歩んでいきます。
……で、これは風谷がF15を飛ばす話かなと単純に思っているとこれが大甘。航空自衛隊、ひいては自衛隊の『読んでるうちにどんどん切なくなってくる』現状をこれでもかこれでもかというくらいに描写しています。
美紗生は美紗生で就職活動中にこれ以上ないくらい悲惨な目にあうし、読んでるうちにストレスがたまりまくってくるのですが(^^;、目が離せません。
そして話はさらに意外な方向に向かうのですが、ネタばれするとつまんないのでここは伏せておきましょう。
人間ドラマと政治風刺と航空アクションを一度にぶち込んだ、形容しがたい作品になってますが、おもしろいです。1巻はそうでもないですが、2巻では航空アクションの方もぞんぶんに堪能できます。
別にミリタリー属性がなくても十分楽しめると思います(専門用語はいっぱい出てきますが、雰囲気を出す小道具と割り切ってしまえば、わからんでも何ら問題なし)。
題材が題材だけに明らかに人を選ぶでしょうが、ぜひとも読んでほしい一冊です。自衛隊対国籍不明機の様子は涙なしには見れません。
誇張しまくっているように見えて、実は現実はもっとすごいかもしれない自衛隊や政治の現状を見よ!でも可。
とにかくいろいろとすごすぎな作品です!

では本日の台詞。
個人的に興味のわいた風谷君に、思わず職業の志望動機など尋ねてしまった美紗生。その際のやりとりなんですが、いろいろてんこもりなんで読む方それぞれで感じてください。しかし、読んでて痛いです。

蛇足ですが、この本かなり店頭ではかなり入手しにくいです。  →bk1
(01/7/24)

「さんざんあたしたちを」
『こけにしやがって』
「航空自衛隊をっ」
『なめるんじゃないっ』
「フォックス・スリー!」
『フォックス・スリー!』

出典:僕はイーグル (小説)/徳間ノベルス/夏見正隆/絵師:鬼頭莫宏/3巻604P
キャラ:漆沢美砂生(みさお)&鏡黒羽(くろは)

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし

2巻までのあらすじをそれとなく紹介しているまんが王倶楽部の小説TOPICSも参考になるかも。他に紹介されてるのがいずれも私イチオシの作品ばかりという辺り、意外と気が合いそうです(笑)

★2002年7月29日(月)
『思考モード』

特に不特定多数を相手にするときは話題の選択には気をつけないといけないなあと再認識しました。うん、気をつけよう<謎
なんだか意味不明なことを口走ってますがお気になさらぬよう。僕はイーグル3巻を読み終わっていささかハイテンションになってます。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■テッサ先生の補習授業雨の日はいつもレインより)
世界史の変遷についてわかりやすく解説してくれています☆
確信犯的に偏った部分もありますが、この程度はご自分で判断してくださいね☆
「つまんない学校の授業よりはるかにわかりやすいなこれ」
なお、上位サイトはお子様お断りサイトになってますのでそのおつもりで☆

■RAY-KUDRYAVKA X#19公開カトゆー家断絶より)
フリーのシューティングゲームです☆
レイシリーズにはまった人はぜひとも遊んでみてくださいね☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

僕はイーグル→bk1→amazonは、航空アクションです。いかなる運命に惹かれたか、全く違う人生を歩んでいた美砂生が自衛隊に入り、女性パイロットとしてF15イーグルに乗って活躍することになる物語です。
一応風谷君が最初のほうだけ主役っぽく見えないこともないですが、断じて正しい主人公は美砂生です。タイトルも「私はイーグル」に直したほうがいいんじゃないかと思いますええ。作者さんが現役のライセンス持ちという特性を生かし、空戦描写の迫力はすごいものがあります。
それから、この作品航空アクションだけにとどまっていません。
やや皮肉もこめて、国籍不明機の取り扱いに翻弄される自衛隊や政府、警察の腐敗、官僚の腐敗、マスコミの腐敗、派閥抗争などなどをすべてこの作品の要素としてぶち込んで描いている超力作です。政治家などの行動をやや極端に書いている様子が笑える……のですが、いつの間にか本当に虚構なのか、どの程度真実が混じっているのかわからなくなる背筋の寒さがありますこれ。
読んでて自衛隊が気の毒に思えてきました(^^;
なにはともあれ、航空ものとか政治風刺的な作品が好きならぜひとも買いですね。ただし航空用語連発、また1冊の厚さはかなりのものなのでご注意を。

さて、本日の台詞は我らが自衛隊反撃シーン。それ以上の解説は不要かと思います。ちなみに「フォックス・スリーってなに?」という方はこちらのサイト用語辞典をご覧下さい。撃て! 敵は撃ち落とせー!

しかしあの女知事は、自衛隊と公共事業がこの世で一番嫌いだとか言いよる。こんな道路は要らん橋は要らんダムは要らん堤防は要らん、こんな大ホールを造ったって演奏に来る楽団なんかいない。バカヤロウ、大ホールは使うために造るんじゃない、造るために造るんだ――!

出典:僕はイーグル (小説)/徳間ノベルス/夏見正隆/絵師:鬼頭莫宏/3巻604P
キャラ:鳴虫山鉢郎

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし

2巻までのあらすじをそれとなく紹介しているまんが王倶楽部の小説TOPICSも参考になるかも。他に紹介されてるのがいずれも私イチオシの作品ばかりという辺り、意外と気が合いそうです(笑)

★2002年7月30日(火)
『ローテンション』

読書ペースは順調ですが、気合いのほうがどうも……
葉子「先日の健康診断では、血圧は上が94の下が50でしたよね☆ ちゃんと息してますか☆」

――というわけで更新のいいかげんさも誤字も誤リンクも見当違いの感想も国家の陰謀もすべては低血圧のせいです。
「では、殴られても低血圧のせいですよね☆」
すいません今の発言は忘れてくださいとりあえず広辞苑はしまってくださいところでなんですか葉子さん気のせいか広辞苑が新しくなってませんか。
「消耗が激しいので新調しました☆」

どうやら私の知らないところでも、広辞苑は日々血を吸っているようです。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■「君が思っているほど,君のことなんて誰も気にしてないよ」 ネットバトル分析
時々ネット上で行われる論戦、いわゆるネットバトル。それを第3者視点から分析しています☆

「うえの分析もそうだけど、私はこのつれづれなるままに日暮かごめのスタイルがもう大好きで大好きで!」
>中学生の時に,天声人語の要約をしろと言われて,
>平和は大事だ
>環境は大事だ

と要約したというこの辺のエピソードなど尊敬してしまいますね☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

僕はイーグル→bk1→amazonは、航空アクションです。昨日も紹介したので詳しい説明は省きますが一応補足しておきます。
はっきり言って1巻2巻では主役級の人物はひたすら非道い目に遭い続けるので、そういうものへの耐性がある程度ないと辛いかも。それと作品への共感度は学生よりも社会人のほうが圧倒的に高いと思われます。
作中、さまざまな陰謀や悪人(笑)が登場しますが、実際に仕事で「信じられない現実」を目の当たりにしていると、あのめちゃくちゃな行動のほとんども大納得!

本日の台詞は僕はイーグルに登場する多くの悪人政治家の代表的な発言をとりあげてみました。
造るために造る――なんて甘美な響きなんでしょう(笑)
ま、たまにはこんなのもありってことです。

「イーグルなんて、憧れだけにしておいて、普通に大学に進んで彼女と一緒にいればよかったんじゃない?」
「そんなことが出来れば――
――そんなことが出来れば悩みはしません」
「ねえ風谷君。私は思うんだけど
あなた、はっきり言ってあまり向いていないわ。線は細いし、そんな風に相手の幸せなんか考えてしまうし……。あなたの神経は空中で誰かを殺すようには出来ていない。これからも飛べば飛ぶほど、今回のように苦しい思いをするんじゃないかしら」
「…………」
「私は、それが心配。転職する気はない――?」
「考えたこともありません
辛いけど、よそへ行きたいと思ったことはありません。僕の仕事は、戦闘機パイロットです」


出典:僕はイーグル 哀しみの亡命機/徳間ノベルス/夏見正隆/絵師:鬼頭莫宏/19P
キャラ:山澄玲子&風谷修

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】
なし
特記事項なし。

★2003年9月6日(土)
『ご指摘感謝/ファウスト確保時の注意事項』

まずはお礼。
鉄コミュニケイションの原作は漫画版であるということについて、いろいろな方から教えていただきました。どうもありがとうございました、おかげで助かりました。

さて、それから一部の人が発見できずに右往左往しているかもしれないファウスト→bk1ですが……大きさに注意!!
ファウストのサイズは新書と同じ。雑誌だ雑誌だと思い込み、大きいサイズを探していると見落とすかもしれません。文庫本などと一緒に置かれている可能性もあります。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■「空の境界」が、来春講談社ノベルスから発売予定定
5日発売のファウスト→bk1にTYPE-MOONの武内崇さんと奈須きのこさんのインタビューが載ってますが、この中で触れられています☆
ある意味、月姫よりさらに密度の濃い内容ですので同人小説ということで手に入れられなかった方には朗報ですね☆

■テディ文庫『ねむる花』制作秘話〜三鷹ういさんインタビュー
なんとなくメモなのです☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

僕はイーグル→bk1→amazonは、自衛隊のF15パイロットである風谷君がいろいろひどい目に遭う話です。
訂正。日本の自衛隊や政治の状況の危うさを風刺っぽく描写しつつ(どこまでが風刺でどこまでが現実かと思うと怖いものがあります)、本格的な航空アクションを楽しむ小説です。
政治家とかの描写の仕方が極端なので、それに対して好き嫌いが分かれるのと、あと上の命令に逆らえない下っ端という展開ですごいイライラ感が募る可能性があるので、そこが楽しめる境界線かも。
作者さん本人がパイロットライセンスを持っているだけあって、イーグルの描写の数々にはすごい臨場感がありますね。

いろんな事があっても、それでも飛びたいという風谷の想い/夢。


僕らの変拍子

「とにかく あなたが信じようと信じまいとこれは事実なんです
さほど大した事じゃありません たかが見えるだけです
誰もが私を見ることが可能なハズです 常識というカテゴリーを外せば……
そもそも人間は日常の裏側に常に非日常を期待しているものですから」
「こんな非日常は認めん!」
「強情ですね」
「当たり前だ 全人格をかけて否定してやる」
「どうぞもーご自由に
その方がこっちとしてもやりがいがあるというものです」

出典:僕らの変拍子/バーズコミック/冬目景/136P
キャラ:?

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし

ファンサイトとしては森の宿屋とかかな。

★2002年9月14日(土)
『即席更新(^^; 』

ラグナロクオンラインに漬かり中につき適当更新。

そうそう先日も紹介したH-IIA3号機打ち上げの様子ですが、ビデオさえも見逃してしまった方はこちら(17.8MB)がもっともおすすめの地上映像です。保存して見るとよさげです。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■TOP絵に蔦子さんBRAINSTORMより)
ええと、薔薇さまのTOP絵は各地の萌え系サイトを回ればいろいろ紹介されているのですが、蔦子さんとは珍しいですね☆
私も大好きなのでリンクしてみました☆
「惜しむらくは蔦子さんのカメラが一眼レフじゃないことです。やっぱり蔦子さんは一眼レフじゃないと!」
うえで紹介したサイト、ガンパレ辞典もおすすめですよ☆

■斑鳩をクリアできません(同じくBRAINSTORMより)
トンボさんは未購入ですが、当然のごとくアーケード版もクリアしていないので他人事とも思えませんね☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

僕らの変拍子は、冬目景の短編集です。
そういえば一番の著名作であると思われる(それでも本質はまいじゃー的ですが)羊のうたは実写映画化されたんですが、果たして出来はどうだったのか気になるところです。

で、上の台詞なんですが……疫病神が見えてうんぬんというくだり。
私はなぜ上の台詞を選んだのでしょう? はて? どこが気に入ったんだ?
もういいやと半ば投げやりに更新(^^;


星くず英雄伝

「黙れっ! 貴様、自分の立場がわかっているのか!」
「貴方こそ自分の立場がおわかりですか? さきほど貴方は、『馬鹿な』と二度ほど言っておりますわね? ご存知ですの? 古今東西、『馬鹿な』といって生きのびた悪役はいませんことよ」

出典:星くず英雄伝/電撃文庫/新木伸/絵:平井久司/322P
キャラ:ダークヒーロー&ラセリア

【公式サイト】
すまんです。未調査。

大変申し訳ありません、何時の間にか寝てしまい気づいたら朝になってました(^^;)
まともに更新している時間がないので、詳しい解説は明日回しにしたいと思います。
そういうわけなんで、次回も星くず英雄伝からのご紹介となります。(00/7/14)

追記:作品紹介は省きますが、台詞の解説を補足しておきます。
敵がお姫様を人質に取ったのですが、お姫様は何ら動じることなくむしろ敵を威圧しています。いいですねー、これ。
たしかに「ばかなーっ!」と言うのは、悪役キャラのやられ台詞と相場は決まっていますしね(笑)

「うちのノビタくんを、返してもらうゾ」
「ノ……ノビタ君だぁ?」
「二十世紀末に実在した、史上で最も情けない男の子の名前さね。お使いのひとつもできないオマエにゃぴったりだワサ」

出典:星くず英雄伝/電撃文庫/新木伸/絵:平井久司/219P
キャラ:カンナ&ジークフリード・フォン・ブラウン

【直営サイト】新木 伸 百科辞典
ありました、直営です。

さて、本日は「星くず英雄伝」をご紹介。
これはスペオペですっ!
レイガンに美女に宇宙船にヒーローときたらスペース・オペラの王道です。なんでも屋の社長である少年ジークは、タイプは違うけどいずれも押しの強い4人の女性社員に囲まれて仕事をしています。ジークが駆るのは、かなりの高性能だけど、年季はやたらと入ったボロ宇宙船サラマンドラ号。
そして、(能力そのものはあるけど)普段はいまいち頼りない彼は、実は大変強力なヒーローとしての資質を持っていて、いざというとき信じられないような活躍をしてしまうのです。
スペオペだから、SF的な設定がいいかげん……というわけでもありません。限られた人間のみが奇跡を起こすヒーロー能力を引き出すことのできる物質「ヒロニウム」であるとか、宇宙船の各仕様などなど思わず納得させられてしまうだけの設定がちゃんとされています。、
白状すると表紙を見たときには、ただのラブコメかと思って手を出してなかったという経緯があるのですが……後悔してます。
たしかに美少女が出てきて、ドタバタするのはお約束ですが、それ以上に物語の骨格がしっかりしているので読んでいて飽きがきません。7冊も既刊があるので予算的な問題はあるかと思いますが、スペオペ好きには必見です。また、キャラクターから入るタイプの人にもおすすめ。
追伸:掲示板での情報がなければ未だ手を出していなかったことでしょう。大感謝です。

さて、それでは本日の名台詞。
ジークは敵との取引のために交渉に赴き、あっさり捕まってしまいます。あわやというところで、社員のカンナが助けにあらわれて、開口一番口にした台詞がこれ。
銀河中に響きわたるとは、一段とノビタ君も有名になったようです(笑)。でも私の勝手な考えでは、ノビタ君は実は心優しくて人の痛みのわかる少年で、そこにジークを信頼している感情が見え隠れする……というのは考えすぎでしょうか。(00/7/15)

「あの……、”こぎゃる”って、いったいなんですか?」
「二十世紀末に存在したヒト科の亜種で、人類最強の生物種だワサ。ちなみに寿命は三年。マレに四年だナ」

出典:星くず英雄伝/電撃文庫/新木伸/絵:平井久司/109P
キャラ:アリエル&カンナ

【公式サイト】新木伸百科辞典
更新が止まってます。8巻目が出るまでは更新はなし?

「星くず英雄伝」は……本日まいじゃー認定をかけたばかりなので、そちらをご覧になったほうがよろしいかと。

台詞は本編にほとんど関係ないものなんですが、あまりにも笑えるので即刻採用を決めました。
カンナがたとえ話で「コギャルってやつはタフだ」という話をしたところ、未来の銀河系SFな世界ではコギャルというのは完全に死語らしく、聞き返されてしまい、そのお答えです。
最強の生物ってのは割とありそうなネタかもしれませんが、寿命があるところが爆笑ものです(笑)(00/7/21)

傭兵は、いつかどこかで死ぬものだ。ノー・プロブレム、気にするな

出典:星くず英雄伝/電撃文庫/新木伸/絵:平井久司/3巻173P
キャラ:ジリオラ

【直営サイト】新木伸百科辞典
更新はストップ中です。……というより8巻が出るまでは封印状態なだけかも?

「星くず英雄伝」は、スペオペです。
作者さん自らそう言ってますし、宇宙船による戦闘、レイガン、美女にヒーローときたらそれしかないでしょう(笑)
ヒーローというのを、「奇跡」という能力を使いこなす一種の特殊能力者として描き、主人公も未発達ながら未知数のヒーローの力を秘めていて、その力が厄介ごとを引き込んでくるという設定がなかなかよいです。
ただの消化不良のコメディに終わってなくて、スペオペとは言いながらもストーリーや世界観などかなりしっかりした作りです。
自分以外の4人の社員はすべて女性(それも美人)で、その社員たちにちっとも頭の上がらない「宇宙の便利屋」SSSの社長、ジーク。その一行が巻き込まれてしまう騒動の数々を描いた作品ですが、巻を追うごとにどんどん大風呂敷になっていくのが好きです〜。

じゃ、本日の台詞いってみましょー。
ジーク達SSS一行の活躍によって、とある惑星に住む多くの人々の命が救われたのですが、SSSの一行は、ジークを除いて脱出することができず、彼と別離のあいさつをします。
その中で寡黙な女戦士であるジリオラのあいさつがこれです。
淡々と言っているようで、実はジークのことを心配している様子が伝わってきます。言葉を飾るばかりが能じゃないってことでしょうか。(00/8/8)

ほしのこえ

「ねえ、わたしたちは、宇宙と地上にひきさかれる、恋人みたいだね」

出典:ほしのこえ 《アニメ》/コミックス・ウェーブ/新海誠/?
キャラ:長峰美加子&寺尾昇

【作者直営サイト】Other voices-遠い声-
【絵師直営サイト】なし
特記事項はなし。

★2002年4月22日(月)
『公開、できるのかなあ』

ほしのこえから適当な名台詞抜き出すつもりが、つい調子に乗って声優版全台詞テキスト起こししてみたんですが、下手に台詞公開=ネタばれだし全文掲載は著作権的な問題あるし、どうしようこれ……。
――さて、と。それじゃオリジナル版の台詞もテキスト起こししてみますか(爆)


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

台詞のテキスト起こしをトンボさんに手伝わされて、トピック放棄しちゃいました☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

ほしのこえは、個人制作!のSFアニメです。なんというかこう……すごいの一言に集約できます。個人といえど努力と才気がかみ合えば、いろんな可能性があるのだなあと感じさせられます。

ストーリーはあえて説明しません。これから見る可能性のある人の事を考えると、あまり予備知識など持たずに見たほうが面白く見られるんではないかと思います。
想いは、光速を超えるのです。
見れ。
ともかく見れっ!!

ああっもっとでかいスクリーンで見たいっ!
なお、細かく見ればツッコミどころも満載なのですが、これはそういう鑑賞の仕方をする作品ではありません。SF的設定の枝葉が気になって物語の本質を感じられない方はかわいそうですね、とだけ言っておきます。

店頭売りはやってるところの方が少ないと思いますので、見つからない人はMANGAZOOの通販を利用してくださいな。


さて、本日の台詞ですが予告編などでキャッチコピーとして使われているものの、本編使用バージョンです。ちなみにキャッチコピーの方は、「私たちは、たぶん、宇宙と地上にひきさかれる恋人の、最初の世代だ」です。
まあこれでしたら、ネタバレ度はほぼないだろうと思い使うことにしました。正直言って、他に紹介したい台詞はいくつかあるんですが、悲しいかな強度のネタバレなので使うに使えません(^^; もし使う際には、以前の月姫ネタバレ名台詞のように隔離掲載することになるかと。


星の大地

あたしは死なない…… あたしは生きる

出典:星の大地
キャラ:アゼル

「星の大地」は角川スニーカーというめじゃーな文庫から出ています。ただし、作家は冴木忍女史というまいじゃーですが(笑)
冴木忍作品は人死にが多いのが特徴ですが、中でも星の大地は格別です。何が格別かネタばれしてもよい場合は、以下の空白をドラッグすべし!
ここから→なにしろラストでは主人公以外メインキャスト皆殺し。一般人も皆殺し。死に方もひたすら救われない死に方が多いというものすごさ←ここまで
冴木忍作品を知る方も、そうでない方も呼んだ後に強烈な印象を残すので一度目を通してください。

さて、台詞のほうはいたってシンプル。主人公のアゼルが、絶望的な状況の中で決してあきらめず生への執着を示すシーンです。
ほとんど執念が感じられるようなシーンでのこの台詞は、飾りもないもない言葉だけに、心を直接打ってきますね。


星のパイロット

パイロットは飛ぶのがお仕事よ。わたしは、星のパイロットになりに来たの

出典:星のパイロット   キャラ:羽山美紀

SF。平たく言うとロケットをとばす話です。ただし、今よりも未来で民間の会社でもロケットを飛ばせる時代になってるという設定ですが。
正直に言うと、1巻は説明調がすぎて、万人にはおすすめできません。……が、2巻の「彗星狩り」!これは星雲賞をとっただけあって、めちゃおもしろい!
まあ、2巻への導入だと思ってもらえれば。

さて台詞のほうですが、これは(一応)主人公の美紀が、契約を交わしてスペース・プランニングの宇宙飛行士になりにやってきた場面です。
そんな特別な言い回しってわけでもないのですが、「星のパイロット」という響きがあまりにもよいので(笑)、載せました。
SF者ならこういう感覚わかってもらえますよ、ね?

あたしたち、宇宙で海賊やってるわけじゃないのよ
もし、何かトラブったりしても、きっと側にいる誰かか、地上にいる誰かが助けにきてくれるって信じてなきゃ、あんな怖いところで平気で仕事できるわけないじゃない


出典:彗星狩り(上)/朝日ソノラマ文庫/153P
キャラ:葉山美紀

実のところ、とりたてて変わった台詞にも思えないのですが……なんか奇妙に惹かれるものを感じて載せることに。
「彗星狩り」は、日本SF界の第一人者笹本さんの作品です。確か賞もとってる有名SF。友人宇宙船を飛ばして、最初に彗星にたどり着いたものが、その権利を得る――という話のもと、彗星への道のりを目指した壮大な宇宙でのレースが展開されます。はっきり言ってめちゃくちゃおもしろい!
唯一の欠点はなんと3分冊!である点でしょうか(^^;)

さて、本日の台詞はいたって普通です。彗星一番乗りを目指す、零細企業スペース・プランニングの案は、万一の救助はライバルのロケットに依存するものだったんですが、そんな虫のいい話が通用するのか? と疑問が起きてきます。
それへの回答ですね。
宇宙開発や宇宙に対し、思い入れのある人間であれば、この台詞のよさがわかっていただけるんではないかな?

星虫

……星を、捕まえちゃった……

出典:星虫/ソノラマ文庫(朝日ソノラマ)/岩本隆雄/絵:鈴木雅久/21P
キャラ:氷室友美

【公式サイト】なし
なしも寂しいので、朝日ソノラマの公式サイトでもリンクしておきます。

まずは一言言わせてください。

買いなさい! 昼飯を削ってでも速攻で購入するべし! それだけの価値はあります!

……コホン、では本題に戻りましょう。
「星虫」は、以前新潮社から出版されていたSF小説です。10年の時を経て、ソノラマから復刊の運びとなりました。
誰にも言ってないけれど、密かに宇宙飛行士、しかもパイロットを夢見る高校生・氷室友美。彼女はある夏の晩、無数の光る物体が空から降ってくる不思議な光景を目撃します。それは全世界で、起こっていた出来事で、後に降って来たそれは「星虫」と呼ばれ、世界中を震撼させる事態のはじまりだったのです……。
という感じの出だしです。はっきり言って物語の大事な部分には一切踏み込んでいません。ネタばれすると感動が薄れてしまうかもしれませんから。奥付さえ読まないほうがいいと私などは思っています。
ともかく、SFとは言っても堅苦しい専門用語などは『全く』出てこないので、SFに対してアレルギーがあってもおかまいなしに読み進めることが出来ます。そして、読み終わった暁には、きっとあなたも宇宙に行ってみたくなることでしょう。
これをまいじゃー作品として推せるかどうかは微妙なところですが、そんな事は関係なしに、この作品はおすすめできます。
読みましょう。できれば買いましょう。いやこれはここに立ち寄った人の義務です。買いなさいっ! 損はしません! 注文してでも手に入れるべし!

本日の台詞は、作品序盤から。
主人公の友美が、空を見上げると無数の光る物体が、空から降ってくる光景を目撃します。この不思議な現象をずっと見つめるうちに、友美は光のうちのひとつを手のひらの中に捕まえることに成功します。
これこそが友美にとってはすべてのはじまりでした。たぶん一度通して読むときには、それほど印象に残らない台詞かもしれませんが、2度目に目を通してみると間違いなく特別な思いがすることでしょう。
「星を捕まえる」行為は人間にとって、「届かぬものを手に入れる」ような特別な感情を呼び起こすのかもしれません。(00/6/29)

「これ、夢じゃないのかな……
私、夢見てるのかな?」
「夢は、見るもんじゃないらしい」
「えっ?
吉田さんの言葉ね」
「答え、聞いたか?
夢は、叶えるためにあるんだとさ」

「行こうや、一緒に。親父の夢、叶えにさ」
「一緒に?」
「今度は、もっとでっかい星虫育ててやろうや!」


出典:星虫/ソノラマ文庫/岩本隆雄/絵師:鈴木雅久/375P
キャラ:氷室友美&相沢広樹

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
岩本さんのファンサイトはこちらCOSMIC BEETLEへ。いわゆる星虫三部作をまとめた年表がうれしいです。

いかんいかん。
ずいぶん長期間に渡って名台詞(正確にいえば迷台詞多数含む)を紹介してきたんですが、あまりにいろんな台詞を見ているせいか直球勝負の台詞を最近あまり選んでないような気がします。
なんだかんだ言ってみても、やっぱり最後に感動を呼ぶのは素直な直球の台詞だと思うのです。そんなわけでしばらくは、できるだけ顔を赤らめてしまうようなまっすぐな台詞を選びたいものです。

えと、本日の台詞ですが後半部分がもろにネタばれ要素を含むため、背景と同色で記述してあります。作品を未読の方は前半部分だけでお楽しみください。まあ後半は作品読んだ人向けの感動再生装置みたいなものなんで、特に支障はありません。

では「星虫」の紹介です。
10年前に新潮文庫で出版され、当時反響を呼んだもののその後著作が続かず歴史の影に埋もれる運命……かもしれなかったんですが、一部リメイクのうえ10年の時を越え復刻。岩本さんも作家活動を再開し、現在新刊も順調に出版されている、そういういわくつきの作品です。
学校では優等生で通っているけれど、実は宇宙飛行士になることが夢である高校生・氷室友美。
そんな彼女が夏休み最後の夜に目撃したのは、無数の流星のようなヒカル物体が空から降ってくる幻想的な光景でした。翌朝、彼女が起きてみるとその額には「星虫」と呼ばれることになる不思議な物体がはりついていたのです。宿主の感覚を増幅させる能力を持ったこの宇宙生物は、全世界人口の80%の人にはりついていました。やがて、人々の額の上で星虫は急激に変化をはじめ……。
感動します。
じーんときます。
ひねくれた小説ばかり読んでいる私のような(笑)人には、特に読んでほしい話です。まっすぐ前向きに歩いていくってすばらしい。夢をかなえるってすばらしい。
文句なし、かなり万人におすすめ。SF苦手とか言わずにぜひ手にとってみてください。

なお、台詞ですがあえて説明は抜きとさせていただきます。てか不要。  →bk1
(01/7/26)

「じゃあ友美、気をつけなさい。臆病になったら夢は逃げるわ。それから……
夢は見るものじゃないのよ」

出典:星虫 (小説)/ソノラマ文庫/岩本隆雄/絵師:鈴木雅久/122P
キャラ:吉田秋緒

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし

ファンサイトはCOSMIC BEETLEがあります。

★2002年7月27日(土)
『あまり関係ないかもしれない連絡事項』

えーどうやら浜松から帰れそうです。
このまま辞令が出なければ、8月3日をもって愛知に帰還ということになりますね。たぶん読書時間が増えて、その代わり更新時間が減ることが予想されます。が、こればかりはやってみないことにはなんとも。

さらば浜松!<あくまで予定


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■神谷町物語荒野で二人・original内のコンテンツ)
「えー管理人はめったにSSを読みません。でもこういうニヤリとできる笑いは好きだなあ」
春夏秋冬4話連作形式のSSで、主に書店を巡る?人々を掲示板の書き込みのような変則形式で載せています。登場人物の把握とかそういう面倒な手順が必要なく、ニヤリとできる笑いどころが各所にありますよ☆

■WEBコバルト更新 破妖も予定に載ってます(笑)FANTASY Bookmarkより)
なにより気になるのは「破妖の剣」続巻だと思いますが、今のところ予定から外れていないようで一安心ですね☆

■あなたにも出来る!宿題・読書感想文の書き方。
以前紹介したことがあるのですが、夏休みシーズンですから☆
基本的に真面目なサイトですが、「どんな本を選ぼう?」でさりげにライトノベルにも触れていますよ☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

星虫は、SFです。
内容紹介はしません。が、SF好きなら「絶対に」読んでおきましょう。
とくに誰にでも読めて感動もいっぱい味わえるという点が大きいです。今の季節に読むにはピッタリの話ですよ〜。
ハッピーエンドで終わる予想こそつくものの、そこに至る過程が2転3転4転し、一気に読めてしまいます。読書感想文にもいかがですか?

台詞解説はサボリで(^^;

「駄目よ、広樹。いつまで寝ているつもり?
十年も寝たら充分のはずよ。そろそろ、お姫様を手に入れたくならない?」

出典:星虫 (小説)/ソノラマ文庫/岩本隆雄/絵師:鈴木雅久/348P
キャラ:吉田秋緒

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし

特記事項なし。

★2004年7月17日(土)
『訃報』

既に各所でも取り上げられていますが、トリニティ・ブラッドシリーズの作者、吉田直さんが7月15日に肺梗塞で逝去されました。公式からの発表はまだですが篠田真由美さんの日記及び2chより確認)
アニメ化決定の矢先の出来事だっただけにかなり驚いています。謹んで故人のご冥福をお祈りします。

既刊は全部そろえてあるけど既読は1巻のみだったので、読まないとねとかつい先日言ったばかりでした……。

ライトノベルについての50の質問の回答を一生懸命考えてるところです。先生、1個なんかに絞れません!


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

本日はお休みです☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

星虫→bk1→amazonは、宇宙への憧れを見事にストレートど真ん中で描写した名作SFです。とにかくまっすぐねじれた部分はなんにもない話ですが、いい話。
あえて細かい内容については一切触れませんのでご自分の目でお確かめ下さい。読み始めると分かると思いますが、夏休み初日からよみはじめるとさらにポイントアップ。夏と言えばこの一冊は外せませんええ。

それでは本日の台詞解説。
能力があっても様々な理由から腐っていた広樹。女の子のためならしゃんとしろ!とハッパをかけられてるシーンですね。はい直球です。


ポストガール

「許してね。この町に来て、日が浅いから、愚痴を言う相手すらいないんだ。下手なやつに弱音を吐けば、つけ込まれるんだ。シルキーは……シルキーは、ここの利害関係の外にいるし、すぐに行ってしまうから。ごめんね。相槌を打つ壁みたいにあつかっちゃって」
わたしは笑みだけを返した。
相槌を打つ壁?
それでいいじゃないか、それぐらいのものにすらなれないようじゃ、人を擬態してつくられた意味がないじゃないか。

出典:ポストガール (小説)/電撃文庫/増子次郎/絵師:GASHIN/3巻44P
キャラ:ジブ&シルキー

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】MOON ☆CASTLE

特記事項なし。

★2004年6月21日(月)
『天井裏に鳥の巣がー!』

どうも最近ごそごそ物音がするわ、極めつけにやーな芳香が漂ってくたと思いきや……天井裏に鳥が巣を作っていることが発覚(汗 一大イベントの発生となってしまいました。わざわざ中でお亡くなりになるとは新手の嫌がらせか!?
そんなわけで燃え萌えAIライトノベル?冊の方はまだ作成中です(^^; (タイトルはピックアップしたのであとは紹介だけなんですけどね)

「スーパーダッシュ文庫に著者の既刊一覧を掲載切実希望運動」、未だじわじわ増殖中。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■ロボット・オペラ →bk1→amazon
Mystery Laboratory経由で知った瀬名秀明さん監修による古今東西のロボット・フィクションからのセレクション、及び総説を加えたもののようです☆
「税込¥4935……うおお、悩む悩むなこれは……」
迷ったら買いですよ☆
「電車で読めない(^^; 置き場がない(^^; 実物をとりあえず探してみよう」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

ポストガール3

ポストガール→bk1→amazonは、電子頭脳に芽生えたバグにより心のようなものを持ちつつある人型自律機械の少女MMF108-41シルキー。民間の郵便事業会社に所属する彼女が、人々の元へ手紙を届けるなかで起こった出来事をつづっていく連作短編形式の作品です。
AI属性がなくてもいい話です。おすすめ。
特に3巻はすばらしいですね。なにせ話の内容が内容だけにどうやっても地味にならざるを得ないんですが、しんみり心に来ます。イラストとの相性もバッチリですし、これはいいものですええ。

それでは本日の台詞解説。
読んだまま、です。

「お酒を、ください」
つらいことがあるとき、人間はお酒を飲む。酔っぱらう振りができるわたしなら、きっとお酒に意味があるはずだ。

出典:ポストガール (小説)/電撃文庫/増子二郎/絵師:GASHIN/1巻144P
キャラ:シルキー

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】MOON ☆CASTLE

特記事項なし。

★2004年6月22日(火)
『燃え萌えAIの登場するライトノベル+α?冊 第一回』

お待たせしました……の割には、テキスト読むとわかりますがけっこうやっつけ仕事です(汗
ともかく燃え萌えAIの登場するライトノベル+α?冊 第一回をお届けします。レイアウトまで手が回らず非常に寂しいことになってますがお許し下さい(^^; (時間あったら直したいなあ……)
今回は人型、それも人間を擬したものだけにしています。取りこぼしやおすすめは掲示板まで。ちなみにタイトルでおわかりのようにデータベースを作ってるわけではないので、おすすめできない作品は紹介しません。あしからずご了承下さい。

それにしても昨日は(地方によっては今日)台風で大変でしたね。きっとあれは気象精霊のキャサリンさんのしわざに違いありません。台風のスピードがあがったのはミリィが増速させたからでしょうきっとそうだ。今頃は雲の上でお疲れ様宴会に突入だ!(ワケワカランという人は気象精霊記を読むべし)

「スーパーダッシュ文庫に著者の既刊一覧を掲載切実希望運動」、そろそろ落ち着いたかな?


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■bk1企画:輝け!ライトノベルモノグラフ
舞城王太郎とか売れ筋境界線の作家とバリバリSF系という人によっては「これライトノベルなの?」と言われそうなラインナップかもですね☆

■『ラノベ好きが選んじゃう“裏”このライトノベルがすごい!』結果発表Angel Heart Clubより)
「あなたにとってのonly oneライトノベルは何ですか?」の改題ですね☆
「結果はなかなか興味深いです……が! 無料レンタルの仕様なのでしょうか、コメントが最新のものしか見られないというのはどうにもこうにも。ランキングが目的でないなら、非常に重要な要素なのに……もったいないです」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

ポストガール3

ポストガール→bk1→amazonは、先日紹介したので詳細は省略します。補足しておくと、私的には3巻がいちばんよかったかな? とにかくなにげにいい話、というそういう作品を求める人向けです。派手好きにはあんまり向かないと思われ。でも好き。

それでは本日の台詞解説。念のため言っておきますがシルキーは人型自律機械なので「酔ったふり」しかできません。
どうも昨日に続いて、あまりプラス方向ではない台詞紹介になってしまってすいません(^^; でもこういうふとした言い回しに味がある作品なんだよってことなのです。


ぽちょむきん

「――だがな辰ちゃん、俺たちゃただのゲルニッカー構成員だぜ。 山ちゃんは戦闘員寮の管理人、松ちゃんは構成員食堂のコック長、俺はゲルニッカー広報担当部長だ。 戦闘員でもなければ研究員でもない、ましてや改造人間でもない! こんなクズみたいなヤツが4人集まったところでいったい何が出来るって言うんだ!!」

出典:ぽちょむきん/講談社アフタヌーンKC/北道正幸//1巻23P
キャラ:菊地信之助

【作者公式サイト】スカタン国際的電脳通信網
【絵師直営サイト】同上
キャラクター辞典などのコンテンツとギャラリー、それにゲルニッカー構成員という形での登録会員制企画が用意されているようです。それから、実は作者さんの個人ページが他に存在します。kita privateです。……こんなものを探しているから寝られないんだよなあ

はーい、たぶん今週はずっと投稿台詞でしのぐことになると思います。とりあえず本日はSurrealさんからのご紹介です。

「ぽちょむきん」は一言で言うとライダー/戦隊系変身ヒーローのパロ的な漫画です。
滅び去った悪の秘密組織から双子の最終怪人と共に落ちのびた組織の構成員が、壊滅から14年を経てすっかりマッドなおっちゃんと化して組織再興を志しますが、成長した双子怪人少女の片割れハルカはまったく気が進まない、もう片方のマドカは面白ければわりとどうでもよさげ……ってな舞台設定から再興劇は始まります。
マッドなじーさんと降り回される少女の構図はどことなくARIELチックかも。内容的にも珍博士が並の学校侵略に手を貸した回にかぶってるような気がしないでもないし……とはいえ、わりとまいじゃー的に面白いイカレポンチギャグではあろうと思います。お試しあれ。

この台詞は同窓会的な集まりで組織再興を持ちかけられた生き残り構成員たちの一人が件のマッドおっちゃん漆崎辰五郎に対し、出来るわけがないだろうと食ってかかった台詞です。
軍隊を維持するためには、戦闘要員に数倍する後方要員が必要というのは常識だと言えます。ならば、戦闘や侵略を主とする悪の秘密結社が壊滅した際の、たった4人の生き残りが戦闘力皆無の後方要員ばかり……というのは、確かにありえそうな話。
そりゃ、何某将軍だのDr.なんとかだのイーッとか叫んでる戦闘員みたいな役割ばっかりじゃ、あんなデカい組織は維持出来そうにないですが……逆に、残ったのがそんな人材ばっかりじゃ、そりゃまぁ悪の組織再興ってワケにはいきそうにないですね。そういう人の方がまだしも社会復帰はしやすいかもしれないけど。
管理人より:ギャグなんですが……上の台詞をはじめて目にした時はやられました。悪の組織の食堂のコックってなんか想像すると楽しすぎ(笑)(01/4/24)

「ばかやろう!!
日本のコレクターをなめんじゃねェッ
こーゆーモンはたとえ100年たとーが200年たとーが戦争が起きよーが原爆が落ちよーが どこかに!!
必ず!!
眠ってるもんだ!!」


出典:ぽちょむきん/講談社アフタヌーンKC/北道正幸//1巻97P
キャラ:金城高文

【作者公式サイト】スカタン国際的電脳通信網
【絵師直営サイト】同上
キャラクター辞典などのコンテンツとギャラリー、それにゲルニッカー構成員という形での登録会員制企画が用意されているようです。それから、実は作者さんの個人ページが他に存在します。kita privateです。……こんなものを探しているから寝られないんだよなあ

本日も昨日に引き続き、Surrealさんからのご紹介。「ぽちょむきん」からもうひとつ行ってみましょう。

ぽちょむきんからもう1つ。
主人公たちの対抗者である……ハズの正義の味方“トレンジャー”なのですが、こちらの方もまた事情が混みいってるようでして……。
実際に変身してしまったのは事情の知らないマスコミ関係者で、トレンジャーのとは実際のところ何だったのか手掛かりになりそうなのはトレンジャースナックについていたカードだけ、というテイタラク。
そんな何年も前の菓子のオマケなんて今時見つかるのか、という発言に対しての切り返しの言葉です。
なんていうか、コレクターというものの気質を言いあらわした言葉の中でもかなり説得力に溢れている一言な気がします。
確かに日本中探せばよほどマニアックなモノでも出てきそうですし……。

管理人より:今思い当たる節のちょっとでもあった人は手を挙げましょう(笑)本といえども一種のコレクションなり。(01/4/25)

『アナタハ今幸セデースカ?』
「あなたに会うまでは幸せでした」
『アナタハ神ヲ信ジマースカ?』
「あなたに会うまでは信じてました」
『アンケートお願いしまーす☆』
「じゃ本名と住所教えて」

『苦労人だねェ〜』
『ずいぶん騙されたみたい』

出典:ぽちょむきん/アフタヌーンKC/北道正幸/1巻179P
キャラ:信じない猫とその他の猫

【作者公式サイト】スカタン国際的電脳通信網
【絵師直営サイト】なし
公式サイト内の「ゲルニッカー構成員専用企画」が非常に気になります。そんな方は、構成員登録するしか! 私もしようかな……。

まだ眠くて眠くて……相当体に疲労が。出張中ずっと夕方4時過ぎとかに昼飯食べてるような修羅場だったから無理もないですが……。

でもまあとりあえず復活。
たまにはテキスト系サイトっぽく?真面目な話でもしてみます。それっぽくリンクも張ってみます(笑)
私がよく行くBooks by 麻弥天剣王器の感想を読んで思ったこと。
よく世間で「筆力がないから」とか「画力がないから」という理由で、その作品を斬って捨ててしまう人がいます。これ、ものすごくもったいないことでは?
まいじゃー好きのみなさんには、あんまり関係ないですがメジャー志向の人にはそういう傾向がありそうです。
はっきり言って筆力や画力なんて数こなすうちにいくらでも上達する可能性があるんです。もちろん誰でも、というわけにはいきませんけど。
しかし感性はそうはいきません。潜在能力を引き出すことはできても、その人の本質的な感性はまず変わりません。
ゆえに作品にケチをつけるのはまず脇に置いといて、その作品をしっかり楽しんだ方がいいじゃないんでしょうか。それでも肌に合わない場合は無理して合わせる事はないです、ええ。
ついでに言うと、例えば作品を10段階で評価し評価する項目が10個あったとします。
世間的な人気作品というのは10項目すべてが7か8以上の数値がつくもの。まいじゃーは、一部の項目に3とか4とか明らかに低い数値が混ざっている代わりに、逆に10段階なのに11とか12の評価がついてしまう項目があるものなんじゃないかと思っています。
偏り上等。
そんでもって天剣王器はおもしろい。
結局それが言いたかっただけだったりして……(^^;

さてでは本日の作品。
「ぽちょむきん」は、ヒーローもので言うところの悪の組織であるゲルニッカー側を主人公にした、コメディマンガです。
絵柄だけ見るとあんまりコメディには見えませんが、中身はかなりこてこて。結局ヒーローものの「お約束」をパロディしているわけですが、これがなかなかいい感じに笑えます。そのうえ半ばおまけとしてついている4コマ漫画「ああっ教祖さまっ」でしっかり笑えます。
本日紹介する台詞も、実はその4コマからの紹介。

台詞の説明の必要はないと思いますが……
勧誘セールスの撃退の仕方があまりにもツボでした。これ意外と使えるかもしれませんよ? 一度試してみては。 →bk1
(01/8/24)

国がやらなきゃ東京(オレ)がやる!
都民の都民による都民の為だけのヒーローッ!
都にかく!
都ことん!
トレンジャあアアアーッ
REDオオーッ☆

出典:ぽちょむきん/アフタヌーンKC/北道正幸/2巻165P
キャラ:八神カヲル

【作者公式サイト】スカタン国際的電脳通信網
【絵師直営サイト】なし
公式サイト内の「ゲルニッカー構成員専用企画」が非常に気になります。そんな方は、構成員登録するしか! 私もしようかな……。

普段から誤字・誤リンクの多い当サイトですが(爆)、ここ1週間ほど私が本格的にへたばっていたらひどい有様に(^^; 相当注意力が散漫になってたらしい……。ご指摘の数々に感謝しつつがんばって直してます。

最近更新をサボっている帯ハンターですが、富士見ファンタジア文庫分だけ補完しました。ちなみに平成13年2月が不明。
まめに更新しないとこうなるんですねえ……あはは(汗)。
それにしても富士見もさすがに単語のネタ切れのようで、同じ二字熟語がちらほら見られます。がんばれ担当者!

さて本題。
本日も引き続きぽちょむきんからの出典です。

ゲルニッカー軍団の宿敵、ヒーローであるトレンジャーレッドの変身シーンです。
これのどこが名台詞かと言われると非常に困るのですが、「都ことん」という表現がなんかこう妙に納得できてしまったのでご紹介。つまり都レンジャーなんですねえ。 →bk1
(01/8/25)

「月刊アフタヌーン(平成12年度) 水着一番のり――――っ☆」
「早くもテコ入れか……」

出典:ぽちょむきん/アフタヌーンKC/北道正幸/1巻128P
キャラ:マドカ

【作者直営サイト】スカタン国際的電脳通信網
【絵師直営サイト】なし
さて、実は上の直営サイトはあくまでもオフィシャルページで、真の直営サイトはまた別に存在します。それがこちら→kita privateです。ファンなら捕捉しておきましょう。

今日は引越しの際に行方不明となったあるものを捜索していてすっかり時間を食ってしまいました。ちなみにブツは、「シスタープリンセス」(爆)
購入から数ヶ月、やっとプレイの決心しました、ええ。
私ははたして現世に戻ってこられるのでしょうか?

では本日はさっそく紹介に移りましょう。
「ぽちょむきん」→bk1は、悪の怪人組織ヒーロー戦う、いわばヒーローもののパロディです。
過去にヒーローに敗れて滅んだ悪の秘密組織ゲルニッカー。しかしゲルニッカーの構成員の一部の生き残りが、組織の再興を志して、娘として育ててきた悪の最終怪人である双子をヒーローと戦わせようとする……そんな感じのお話。
しかしこの双子は14歳でむずかしいお年頃、片方やる気なし、もう片方は単に状況を面白がっているだけで再興の意思なんぞありません。ヒーローはヒーローで、いろいろトラブルを抱えていたり。基本的にひたすらギャグなんですが、ヒーローもののパロディとしてはそこらのものと視点がちょっと違うというか微妙につぼを得ていて、私は好きですねこういうノリ。
その手の話が好きなら買いでしょう。別に特撮ものの知識がほとんどなくても問題なく楽しめる、はずです。

さて本日の台詞ですが、そんな本編とはほとんど関係がありません(爆)。
むしろコミック業界全体のお約束とでも言うべきものです。ちなみにこの時点ではまだ第6話。
早い話が、水着など萌え要素の高いもので読者の目を引いて、人気をあげようというまことに理にかなった話です。これが連載誌に載った時期が知りたいもんです。冬とか?
(01/10/22)

「ミニモニの加護?」
「ボール」
「井川遥?」
「ツーボール」
「テライユキはCGだしなあ」
「スリーボール」
「つーかお前の理想のアイドルの新ストライクゾーンなんて知らねっての」
「フォアボール!!」


出典:ああっ教祖さまっ(ぽちょむきんより) (コミック)/アフタヌーンKC/北道正幸/4巻180P
キャラ:三毛猫&黒猫

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ほんとはあるんですが……余裕が、ね。

★2002年5月30日(木)
『やっと復調ぎみ』

え? もう木曜日!?
今週半分棒にふってしまった……追い打ちをかけるような情けないお知らせですが熱に浮かされた状態でサーバー移転をしたせいか、契約で大ポカをやらかしてしまい、さらにもう一度移転をするはめに(泣)
なんとかお客様にはご迷惑をかけずに済むよう努力します……。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■REVERIE -サウンドスケッチキノの旅-
サンシャインクリエイション15(6/16)、ComicCommunication3(6/30)、 夏コミ(8/11)でLittle Wingが頒布予定のイメージサウンドアルバムです☆
プロモーション用のビデオクリップもよいので、まずはお試しDLしてみてくださいね☆
「お見事!っていうくらい原作の雰囲気がよく出てますええ」


  ▼「マリア様がみてる」強化月間コラム
            ああっ白薔薇さまっ その30▼

ごきげんよう。
とりあえず人気投票とマリア様がみてる1&2巻プレゼント企画はしばらく延長します。ああもうなんてこと。


●マリア様がみてる1巻&2巻プレゼント企画
●マリみてお気に入りキャラ人気投票
●月間コラム1〜22まで+α
●まだ未購入の方へ→bk1→amazon


  ▼本日の作品&台詞解説▼

ですから本を読んでいないのです(^^;
漫画でかんべんしてね。ぽちょむきんはヒーロー者を怪人の視点から、さらにおちょくって書いたパロディもの……のはずだったのですが、なにやらにわかにストーリーものじみてきたようで、うーむ。
その本編よりももしかしておもしろいかもしれない(笑)、おまけ4コマ漫画が猫が主役の「ああっ教祖さまっ」です。笑えます。

上のネタ、プロ野球でストライクゾーンが今年から野球規則の解釈を厳密にして、実質ボール2個半分くらい高めの球もストライクをとるように変更された(んだよね?あんまり詳しくないけど)のをネタにしてます。
……でもこの場合、ストライクゾーンが広がるんでは?とかよけいなことはいいっこなしです。


本格推理委員会

「でも、俺はまだ動けそうにないですよ。
今はまだ動けないんです。いつか時間が解決するのを待ちたいんです」
「時間は何も解決しませんよ。甘えないで下さい。何もしないままで、何が変わるというのですか。解決するのは時間ではなく、自分自身ですよ。
城崎君。解決するのは確かに苦しいことだと思います。私には逃げるあなたを批判する権利はありません。私も三年前に逃げたんですからね。あなたが苦しみながらも進むことを見守る覚悟がなかったんですよ。
けれど、もう前に進みましょう。時間が解決するというなら、今がその時なんですよ――」

出典:本格推理委員会 (小説)/産業編集センター/日向まさみち/絵師:/絵師:壱河きづく/デザイン:鎌部善彦/編集:?/247P
キャラ:城崎修&岡嶋

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】Hi-Fi Graffiti

特記事項なし。

★2004年8月9日(月)
『頭が重い……』

もともと低血圧なんですが、朝早く起きる習慣をつけていたんで特に支障なく起きていたのにどうも最近起きた直後頭がぼーっとしていてつい二度寝してしまい時間を食われてしまいます。
今日も自転車操業中。

続刊を希望する未完ライトノベルアンケート「市場原理の中心で、続刊を叫ぶ。」、開催中。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■「雲のむこう、約束の場所」予告編公開
告知忘れてました☆ 新海誠監督の新作です☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

本格推理委員会→bk1→amazonは、一応きちんとしたミステリ仕立てになっていますが作者自らキャラクターに力を入れた、とあとがきで言っていることからもわかるように青春小説してます。青臭さ全開、青春の悩み全開という感じで、こっちに重点が置かれています。誤解を恐れず言うなら富士見ミステリー文庫から出ていても何の不思議もない感じですね(しつこいようですが、誤解しないで下さいませ)。
なかなかよかったと思います。

それでは本日の台詞解説。
うーんと……あえて説明する必要ないかな? 悩める少年へのアドバイスといったところですね。


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