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「詐欺は、紳士の遊戯なのじゃよ」
出典:紳士遊戯 (小説)/カッパノベルス/赤城毅/絵師:村田蓮爾/136P
キャラ:四条君隆
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】PSEWEB
えーと、有翼騎士の集いというファンサイトができてました。
★2002年10月25日(金)
『土曜日でも今週中といふ』
と、まあそんなわけです。日曜日かもしれないけど。某調査公開。
そういえばまぶらほ 〜メイドの巻〜→bk1、→amazonが今ものすごーく気になってます。理由はMURAJIの戯れ言の10月19日の紹介文です。このシリーズは全然読んでなかったんですが、とりあえず購入決定! 読んだらただちに報告しますねー。
復活記念プレゼント企画
●「マリア様がみてる」既刊全11冊 一名様
●プリズマティカリゼーションDC版(中古) 1名様
こちらの応募フォームから。
締め切りは10月27日(日)午後11時59分59秒です。
ただし当選者にはレポート提出必須(笑)
▼本日の木乃葉子トピック▼
■ライトノベル2次元テーブル
ええと。うたたねこやの10/22、23の日記及びIPPO's Diary Pageのこの辺とかこの辺ですね☆
つまりは各ライトノベル作品に属性をつけて、そのデータを活用してみようということなのです☆
「SFとかファンタジーとか……。は、猫? 吸血鬼!? いやそれはいくらなんでもライトノベルファン度調査と一緒にやるのは無理ですって!」
でもこれはおもしろそうですね☆
ピックアップした各作品を、別企画として属性分けしてみるといろんな分析ができそうです☆
「コミックだろうとゲームだろうと可能だよね。ただし誰が属性をつけるかが大問題だけど……ってなにその目」
ほんと、誰がするんでしょうね☆
▼本日の作品&台詞解説▼
紳士遊戯→bk1、→amazonは、昭和6年の日本を舞台にしたコン・ゲーム小説です。駆け出しの詐欺師・立見広介が伝説の詐欺師に弟子入りして……。
つうことでテーマはずばり「騙す」ですね。
超常的な力とかじゃなく、文字通り知恵だけを駆使して相手を打ち負かす、いいですねえこういうお話。能力が天井知らずのインフレになってしまうヒーローものに飽きた方などぜひお試しください。
表紙で転ぶという選択肢もあるかも……(笑)
でまあ、これはその詐欺に関わる台詞です。
詐欺の師匠曰く、「強欲でお金持ちな奴は騙していいが、真面目に汗して働くものを騙してはならない」と。だからこその遊戯と言うことなのですねー。
「勝者が得る、何よりの報酬は名誉。敗者が受けるのは憐憫。もっとも」
「後者に関してだけは、ゲームを断った場合にも、わたくし、差し上げますけれど?」
出典:贋作遊戯 (小説)/カッパ・ノベルス/赤城毅/絵師:村田蓮爾/50P
キャラ:マダク・シルク
【作者公式サイト】らいとすたっふ
【絵師直営サイト】PSEWEB
特記事項なし。
★2004年4月2日(金)
『燃え尽き症候群』
昨日は4月1日、ということで夢の跡です(笑)、さすがに使いつぶすのが惜しいので置いておきます。……ところでこれ元ネタの解説って必要あります?
楽しんでいただけたようでなにより&掲示板の書き込みでご協力くださった方々にも多大なる感謝を!!
悪ノリしやがってという批判もあるかとは思いますがもはやこれは私の病気みたいなものでして……(^^;
というわけでやっと終わった反動で現在魂の抜けた状態。あ、すごい!の投票はよろしく。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■レイディアント・シルバーガン サウンドトラック+
シューティングゲーマーなら知る人ぞ知る傑作STGのサウンドトラック復刻版です☆ 先日発売されているのをようやく知りました☆
「このオーケストラ調のサウンドがいいんです……」
▼本日の作品&台詞解説▼
贋作遊戯→bk1、→amazonは、昭和初期の日本を舞台にしたコン・ゲーム小説です。要するに騙し合いですね。前作紳士遊戯→bk1、→amazonと併せてお楽しみください。年代設定の妙も手伝って、詐欺師の知恵くらべが実に華麗に、あるいは楽しく描かれます。このシリーズはあまり読み人を選ばずにおすすめできる作品だと思いますええ。
さて本日の台詞解説。
要するに勝負を受けるよう挑発してるのですが、絶妙な台詞だと思います。これは一発で煽られちゃいますねえ。
「いやいや、あなたは子供ではありませんよ」
「すでに、あなたは敗北の味を知った。ならば、十分に大人です」
出典:贋作遊戯 (小説)/カッパ・ノベルス/赤城毅/絵師:村田蓮爾/283P
キャラ:バイブル
【作者公式サイト】らいとすたっふ
【絵師直営サイト】PSEWEB
特記事項なし。
★2004年4月7日(水)
『あ、やっぱり?』
昨日流水大説について触れたら、SNOW ILLUSIONからの懇切丁寧な反応がありました。ふむふむやはりキャラねっと―愛$探偵の事件簿→bk1、→amazonは、流水作品らしからぬ出来なのですか。了解です、本屋で確保次第コズミックに特攻します。
最近、いまひとつ新刊で「これは!」というものに出会えないので、積読を引っ張り出してるんですが、ブルースター・シンフォニー→bk1、→amazonがひょっとすると意外とおもしろい、かも。上巻しかまだ読んでないのでなんとも言えませんが……。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■第1回ボイルドエッグズ新人賞受賞作発表(うたたねこやより)
念のため補足しておきますと、滝本竜彦さんのネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ→bk1、→amazonとNHKにようこそ!→bk1、→amazonを出している出版社ですね☆
「うたたねこさんも言ってますが、確かにエントリー料をきっちりとっておいてこれでは、ねえ。賞金なしはともかく、せめて応募作品すべてに対する選評くらい行わないと、他の賞とのつり合いがあまりにもとれてない気が……」
■滝本竜彦「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」文庫化、6月25日発売予定(FANTASY Bookmarkより)
今まで地方で涙を飲んでいた方にはうれしいお知らせかと☆
「きっとNHKにようこそ!も文庫化するんでは? 売れ行き次第かな?」
■ハルキ文庫の「カラミティナイト」は三巻まで
打ち切りといいますか、そもそもハルキ文庫自体消滅しそうな勢いなので悲しいですが無理もないことかもしれません☆
「現在移転交渉中とのこと(涙)。嗚呼、どうか無事に4巻も拝めますように……」
▼本日の作品&台詞解説▼
贋作遊戯→bk1、→amazonは、コン・ゲーム小説です。詳細は省略しますが、おすすめ。お約束が気持ちいいですええ。
さて本日の台詞解説。
冗談交じりに自分はまだまだ子供だとへこむ相手に対しての気遣い?のようなものですね。ネタバレ境界線のため、ほんとはもうちょい台詞を加えたいところなんで会うが前後を切ってます。
「それは自分より優れたものに対する羨望?……君は、人形は人より優れた存在だと思ってるの?」
「いいや。単純な身体能力だけなら人形の方が上だろうけど、そういった比較は意味がないんじゃないかな。それに、たとえ人形が人を超えた存在だとしても、それを造ったのは人間だしね」
「……どういう意味よ?」
「……人の知恵によって創られた自動人形は、結局のところ人間の一部だってことさ。自分の右手が優秀だったとしても、うらやましいなんて思うわないだろ? 要するにそういうことさ」
「…………」
「……変な事いったかな」
「ううん、そんなことない。……そう言ってもらえて、この子も幸せだと思うよ」
出典:こころのかけら(夕なぎの街) (小説)/富士見ファンタジア文庫/渡辺まさき/絵師:山田秀樹/27P
キャラ:シーラ&コウ
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】コンチキ堂
特記事項はなし。
★2002年9月21日(土)
『新刊洪水警報発令中』
富士見ファンタジア文庫や徳間デュアル文庫が店頭に並びはじめ、読むものだらけな状態に陥ってます(^^;
で、まだほとんど目は通していませんが自信を持ってお勧めする一冊は「こころのかけら」です。
夕なぎの街→bk1シリーズ2作目、短編集ですね。
派手さはないですが、ほのぼの風味でいいお話を読ませてくれる和風ファンタジー。つまりはまいじゃーですね。
そして自動人形が出ます、もう出まくり(笑)です。特に自動人形スキーなあなたはどんな手段を使ってでも手にいれること!
こちらであらすじとイラストも確認できますよ〜。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■大嘘ディスク参ぷらす
あちこちで既出で、激しく今さらですがラグナロクオンライン関係のflash。トトンボさんがはまり中のため、リンクしてみました☆
「特に南向春風さんの作ったものは、ROの雰囲気をすごくうまく伝えていると重いますええ」
▼本日の作品&台詞解説▼
夕なぎの街は、上でさんざん解説している通りです。派手さとかメリハリの利いたストーリー展開はあまりないですが、とにかく日常のちょっとした風景の描写が秀逸です。
それでは本日の台詞解説。
自動人形に対する考え方を主人公のコウが聞かれ、いろいろと答えている場面です。自動人形好きならもうイチコロでしょう(笑)
「外の世界に出てみれば、すぐにわかるよ。ここが、どれほどちっぽけでくだらない場所かってことが」
「あなたにとってはちっぽけでくだらない場所だとしても、ここが私の『家』です」
出典:こころのかけら(夕なぎの街) (小説)/富士見ファンタジア文庫/渡辺まさき/絵師:山田秀樹/199P
キャラ:レン&サヨリ
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】コンチキ堂
絵師さんのコンテンツ内に夕なぎの街紹介ページがあります。
★2002年10月30日(水)
『おいおいまだ伸びるよ』
例のライトノベルファン度調査3日目。3000人突破〜。昔はよく読んでたけど……っていう感じの人も多数参加していただいているのが嬉しいです。
昔の作品を入れ込んだことについては疑問の意見もあちこちで頂戴していますが(^^; 、「ああ、あの懐かしのタイトルが入ってた!」てな報告を見るとやっぱり過去作品を入れておいてよかったと思います。
特によく目にするのが聖エルザクルセイダーズ。
聖エルザ学園作戦部というファンサイトまであるくらい、未だにファンの多い傑作です。絶版になってますが、ブックオフなどでは比較的入手しやすいのでぜひとも読んでみてください。
というか……再販でもリメイクでもいいからもう一度表舞台に出てきてほしい! 特にカセットブックとCDが聴きたいっ!
ちなみにあれの当選発表は明日ということで。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■高瀬彼方さんの日記ひさびさに更新
>今月末の脱稿に向けて今日明日辺りが正念場。
とのことですが、やはりアレのことなのでしょうか☆
「うん、アレであってほしい……」
■学校読書調査から読書傾向を探る(ななめよみより)
少し前の論文ですが、中学・高校生の読書傾向に関するものです☆
後からじっくり見たいのでとりあえずメモですね☆
■戦うメイドさんドール大会 『めいどはんまー』 (星詠亭より)
ええと、なんというかこういう無駄に壮大な試みに幸あれ☆
メイドさんへの愛は偉大なのです☆
「葉子さんもしっかり当事者の一人だと思うなあ……立派な戦闘メイド」
▼本日の作品&台詞解説▼
夕なぎの街→bk1、→amazonは、派手さはないもののいぶし銀な魅力を持った和風ファンタジーです。現在シリーズは2冊出てます。
錬金術師志望だけど金銭上の都合で居酒屋で住み込みで働いている青年コウを中心として、その周りにいる人たちと錬金術がらみで物語が進んでいきます。人工知性も登場しますええ。
日常風景の描写に注目。
さて本日の台詞は、「居場所」に関わる話ですね。
この台詞自体は、とある対立というか拒絶の意志を表したものですがネタバレにつき詳しくは伏せておきます。
「居場所」があるというのがどんなに落ち着くものなのか、その辺りを表現したものですね。
「もしかして、サヨリを創ったこと、後悔してる?」
「いや。
されは、サヨリに対して失礼だ。すでに、彼女は、ひとつの人格として存在している」
出典:こころのかけら(夕なぎの街) (小説)/富士見ファンタジア文庫/渡辺まさき/絵師:山田秀樹/138P
キャラ:マイカ&コウ
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】コンチキ堂
特記事項なし。
★2003年6月24日(火)
『ザ・早とちり』
昨日話題にした夕なぎの街シリーズ→bk1、→amazonですが私、勘違いをしていたようで。「数字的な問題とかがあるのでなかなか企画が通らないけれど、担当さんはただいま奮闘中」が正しい現状とのことです。早とちりでご迷惑おかけしました。
早い話が……夕なぎの街の認知度をあげてみんなに買ってもらえば問題なく3巻も出るであろうってことですね。
そういうわけでみなさん夕なぎの街シリーズ買いましょう!
主に私のために(爆
▼本日の木乃葉子トピック▼
■bk1、Amazon アソシエイト参加で本代くらいなんとかならないものか?
まずはこちらも参照してくださいね☆
さてそれでは反応してみましょう☆
まいじゃー推進委員会の場合は、bk1などでの購入がしにくい構成なのでダメダメですね☆ それでもそれなりに売り上げがあるのはひとえに来訪者が多いおかげなのです☆
参考までにまいじゃーの場合は、毎月bk1とamazon合わせて3000円行ったらおめでとう☆というところでしょうか☆ NHKにようこそ!とネガティブハッピー・チェーンソーエッヂの時はかなり売れましたよ☆ 本屋で扱ってませんでしたから☆
本気で売ろうと思うと、まつもとかなめさんのダンボール堂やFANTASY Bookmarkのように徹底した作りこみがないとダメだと思います☆
追伸:ちなみにこのポイント、本のプレゼント企画とかに使用したりしてます。もともとこのポイントアテにしてリンクしてるわけじゃないんで(^^;
▼本日の作品&台詞解説▼
夕なぎの街→bk1、→amazonは、錬金術師を志しつつも、さまざまな事情から居酒屋で下働きをしている青年・コウと、その周りに集まる人々のなにげない日常やちょっとした事件を描いた和風ファンタジーです。
この作品、まず日常の何気ない情景や細やかな心情描写が記憶に残ります。こういう生活感のある小説はそれだけでもう貴重な存在だと思うのですええ。
それと自動人形! あえて多くを語ることはしませんがまたこの描写がなんともよいんですよねえ……ともかく一読をおすすめします。いわゆる勧善懲悪の部類のお話ではないのですが、気がつけば心に残っている、そんな作品です。
さて、実を言うと代表的ないくつかの台詞は既に紹介してしまっているので、この作品に出てくる自動人形に対する考え方とかを印象付ける台詞を選んでみました。
「地位や恩賞だって? そんなもの、どうだっていいさ。ただね
あの娘が笑うと、ここがあったまるんだよ。それを見るためならなんだってできる」
出典:有翼騎士団 キャラ:印南光太郎
ノベルスの新刊、有翼騎士団(2巻まで出てます)。アニメ絵の女の子が人目をひく表紙です。
はっきりいって表紙につられて買ったようなもので、中身には期待してなかったんですが……。 おもしろいじゃないか、これ! 最初の滑り出しは乗り気じゃなかったんですが、しばらくしたら惹きこまれてしまいました。
19世紀のベルリンから物語は幕を明けます。史実において他国の支配を受けているポーランドなどが話に密接に絡んできます。 「アップフェルラント物語」をご存知でしょうか? この作品は、ちょうどああいう血湧き肉踊る冒険ものに似ています。 サムライが主人公だったり、お姫様が出てきたりとまさにそのもの。 表紙の印象からおちゃらけノリの小説かと思いきや、裏切りや絶望なども表に出てくる、正統派冒険活劇でした。 その手の作品好きなら押さえといて正解でしょう。 (余談:せいかいを変換したら「星界」と出た……うーむ(^^;))
台詞背景は、「自分に無関係な娘をなぜ助けるのか?地位や金欲しさか?」と問われた光太郎が、自分の胸を指差して言う……てな状況です。
名台詞の基本中の基本ですね(^.^)
坊や、言っておく。ひとを斬れない剣は……ひとを救うこともできないぞ
出典:有翼騎士団/中央公論社C・NOBELS/赤木毅/1巻109P
キャラ:サン=ペリエ
伝統的?冒険活劇。最近のライトノベルスが、やや奇をたらった方向に行きがちなのに対し、このシリーズは伝統的冒険浪漫の描写をし、またそれがきっちりはまっていて読んでてわくわくします。基本形に立ち戻ってみようと思ったら、「有翼騎士団」手にとってみては?
人を斬ることに抵抗を示す主人公に、サン=ペリエが諭している、の図。
いい台詞だ……某元少年漫画に掲載されていた某るろうにが逆刃刀で戦う話より断然いい論理です。
(前もって断っときますが某漫画はちゃんと全巻そろえたくらい思い入れもあります)人斬りが、人を斬らずに他人を守れるなどと思うのは、「とんでもない傲慢」ではないのでしょうか。甘ちゃんで、その上人様に迷惑をかけるどうしようもない論理。やっぱ人斬りは「人斬ってなんぼ」の世界なんでしょう。
わたしは、生きてロシアの臣民となるよりも、死せるポーランド人でありたいのです
出典:有翼騎士団/中央公論社C☆NOVELS/赤木毅/1巻148P
キャラ:エウフェミア
このところ掲示板でも話題に出ていた「帝都探偵物語」の作者、赤城さんによる冒険活劇ものです。やっぱり物語に変なひねりはなく、直球で読めるのがうれしい限り。今時かえって貴重ですね(^.^)
ネタばれのおそれがある細かい物語背景・および細かい時代背景などはすっとばして……要するに侵略者がロシアで、被支配国がポーランドということです。「言いなりになんかならない!」民族の誇りは捨てない、というエウフェミアの強い決意が伝わってきます。
日本人にもこれくらい強い民族の誇りというやつが必要なんでしょうか。 それとも不要なもの? 日本人に希薄な「愛国心」について、ちらっと考えさせられた台詞でした。
なるほど、わたしには、冠もなければ、領土もない。
だけど、国も言葉も超えて、みなが思いを寄せてくれる。わたしを助けてくれる。それがどんなに素晴らしいことか、あなたにはわからないでしょう。
わたしを信じてくれるひとがいるから、わたしもみなを信じるから……国も、領土も、冠もなくとも、わたしは王女でいることができる!
出典:有翼騎士団/C☆NOVELS(中央公論新社)/赤城毅/3巻210P
キャラ:エウフェミア
【直営サイト】なし
ファンページさえ見つからない……。もしご存知の方がいたら情報求む!
「有翼騎士団」は、正統派冒険活劇と呼ぶのがもっとも適当かと思います。
青年剣士に、お姫様、悪者が登場し、あえて言えば騎士道精神がたくさん見られる作品です。ライトノベルスとしては、もっとも普遍的なテーマですね。
この作品……というよりは、赤城さんの作品すべてに言えることですが、「一切奇をてらわない」というものがあります。
普通は大なり小なり、自分なりの独自色を出そうと『読めない展開』にしようとした跡が見られるものですが、この作品にはそれがありません。正義と騎士道は勝ち、悪は敗れる。敗者にも闘う悲しき理由があるという、小説をちょっと読む人なら容易に展開が予想できる話です。
けれど、おもしろいんです。とにかくおもしろい! 躍動感あふれるとでも言ったらいいのかな、一人一人のキャラクターが生きています。究極の様式美です。逆に小手先のごまかしがきかないわけで、ファンタジー小説の教本にしたいくらいの作品です。アニメ調の表紙にだまされてはいけません(笑)
台詞のでどころは細かく言うと、大変にネタばれが過ぎてまずいので、伏せておきます。エウフェミア姫の誇りがよくあらわれた台詞です。
こういう直球な台詞が多いのが、この作品の特徴です、ええ。
「お嬢ちゃん、あの騎士を戦って死なせてやりなさい」
「戦士には死に場所というものがある。それを逃せばかえって不幸になる」
「羊として百年を生きるよりも、獅子たる一日を過ごしたい。戦士はみなそう願う」
「あのヴァツワフという男は、いま獅子たる一日を得たのです」
出典:有翼騎士団/C☆NOVELS(中央公論新社)/赤城毅/絵師:小林立/1巻182P
キャラ:サン=ペリエ
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】dreamscape
ファンサイトがないんですよ、なぜか。名前はちらほら見かけるのになぜかメインで扱ってるところがない。で、開設したばかりで発展途上なのですが、閑人文書館で赤城毅関連コンテンツを立ち上げてます。より一層の充実を期待しプレッシャーをかける意味もこめて(笑)リンクしておきます。
まいじゃー認定していたらすっかり更新が遅れてしまいました(^^;
「有翼騎士団」は、正統派冒険活劇。
そう呼ぶ以外にないストーリー展開なのです。
主人公の青年剣士。お姫様。冷徹な悪者。そして騎士道精神。ライトノベルスではもっとも普遍的なテーマです。
ベルリンの町でサムライである光太郎が助けた美少年。これが物語の幕開けとなって、冒険活劇が展開されます。
赤城さんの作品すべてに共通した言えることですが、「一切奇をてらわない」というものがあります。ひねった部分が極端な話全くないんです。
正義と騎士道は勝ち、悪は敗れる。敗者にも闘う悲しき理由があるという、小説をちょっと読む人なら容易に展開が予想できる話です。
けれど、これがおもしろいんです。描写に躍動感があって一気に読めてしまいます。ひねりまくったあげく、すべって転んだ作品が世間にはいっぱいあるのですが、この作品はいい対照となるでしょう。やっぱり基本は大事です。
では台詞解説いきましょう。
読んだとおり。生き疲れた戦士が最後の場を求めて戦いに赴き、お姫様はそれを必死で止めようとするのですが、それを諭されている場面です。
基本的に私は自己犠牲な台詞は好きじゃないんですが、それでもこの台詞にはくらっときました。なんといっても後半部分が肝です。
獅子たる一日! おおおお……。 →bk1で購入する
追記:試験的にbk1での書籍購入のリンクをつけてみました。しばらく続けてみて利用者があるようなら継続したいと思います。(01/6/2)
「真也さん。今、私はどういう風に見えてます?」
「いつも通りだ」
「そうですよね。
夕焼けに染まることもできないんですよね、私。これってやっぱり世界から無視されてるってことなんでしょうね」
出典:幽霊には微笑を、生者には花束を (小説)/ファミ通文庫/飛田甲/絵師:ゆうろ/190P
キャラ:ユウ&真田真也
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】ゆうろ庵
特記事項なし。
★2004年1月27日(火)
『最近の新刊いろいろ』
んー、とは言っても読書ペースの遅い自分のことあまり進んでませんが、基本的に1月の新刊はどれもこれも当たりな印象が強いですね。とりあえず読了分から簡単にナビを。
●吉永さん家のガーゴイル(ファミ通文庫)→bk1、→amazon
さすが大賞受賞しただけの事はあります。軽くテンポよく、しかしてただのコメディでは終わらず、随所に「読ませる」部分も散りばめられてます。絵の方も気合入ってますし大満足の一品ですね。
●幽霊には微笑を、生者には花束を(ファミ通文庫)→bk1、→amazon
いい意味で騙されました。だいたい幽霊が絡む話って、萌え系切なさ炸裂の話とほぼ相場が決まってます。ですからそういう先入観を持って読み始めたわけですが……これもしかして富士見ミステリー文庫の8割、いや9割がたの作品よりよほどちゃんとミステリ仕立てになってるんじゃ? 私はしょせん由緒正しきミステリ読みじゃないんで、その辺気に入ってもらえるかはわかりませんがミステリ読みの方には手を出してみてほしいかなーと思いました。
萌え成分は既存の幽霊ものに比べると少し低めですがその分ストーリー展開にやられます。密かにおすすめ。
●Holy☆Hearts! 大好きだから、いっしょです。(スーパーダッシュ文庫)→bk1、→amazon
シリーズ2作目。シスター(この世界でのシスターは魔物と闘う特殊な職業という位置づけ)見習いとして学校で勉強中の仲良し少女三人その他が織り成す日常をつづります。ほのぼのー、まったりー。女同士仲良しってことで百合分満載。ただし怪しさは微塵もなくどこまでも友情の産物なので、それは各自妄想で補完してください(笑) ともかくほんわかできるシリーズです。
第2回マリア様がみてる人気投票開催中。
讃えよ最強司書〜木乃葉子の宴〜は12番、「少女と司書と本の旅人」をお届け中。1月末までは宴への投稿は有効です。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■書籍ランキング(ありさとの蔵)
オンラインで見られる書籍ランキングのあるサイトが紹介されてます☆
「数字に必要以上に惑わされない、が現在のテーマなので今回はランキング比較はパスしますね(^^; 」
▼本日の作品&台詞解説▼
●幽霊には微笑を、生者には花束を→bk1、→amazonは、上でも紹介してますが幽霊との切ない青春ストーリー……と見せかけて実はかなりミステリ入った作品です。ちゃんと青春・切なさもあるのですが、それ以上にミステリ的なひとつひとつ物事を追い詰めていく展開に魅せられました。おすすめしておきます。
ミステリ読みの方にもぜひ(こんなのぬるすぎ、と思ったらごめんなさい)
。
それでは本日の名台詞。
発言者は幽霊だという前提だけ頭に入れて置いてください。でないと何が言いたいのかさっぱりわからない台詞になってしまいますから。この表現の仕方が上手いと思いました。
せめて、人類が言語によって進化する日の来ることを信じよう。それが人類にとって無条件にいいことなのかどうか、ぼくには判断できない。
それでも、すべての人に夢の樹が接げたなら、とぼくは祈らずにはいられない。
出典:夢の樹が接げたなら 《小説》/ハヤカワ文庫JA/森岡浩之/絵師:加藤龍勇/90P
キャラ:矢荻織男
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】STUDIO BURABURA
総合ファンサイトであれば、作者承認のLacmhacarhなど。
★2002年3月14日(木)
『待つ身は辛く、そして楽し』
おかげさまで式神の城限定版は当てがつきまして、あとは送られてくるのを待つばかりです。あー楽しみー。
葉子:「更新を忘れないようにしてくださいね☆」
ギクリ。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■「ほしのこえ」DVD予約開始
それから「ほしのこえ」TV放送も決定しました☆
まずは北海道文化放送UHBで放映決定とのことですよ。北海道の方がうらやましいです☆
■『ドラゴンランス』完全版が刊行開始
原作者自身が多数の注釈を加えて初版時に削除されていた部分を復活させるなどした“完全版”をもとに、安田均氏の手によって訳し直されたそうです。ハードカバーみたいですね☆
ファンタジーブーム再燃にかこつけて売りまくりでしょうか☆
「……(汗)。しかし完全版と言われると、戦記・伝説・英雄伝計18巻持ってる身としては気になるなあ……」
買いまくり、ですか☆
■読書ノート4月から
現状では再販制度に沿うと、スタンプカードによる値引き等はできないことになっています。そういう前提があるのですけれど。
ええと、神奈川県書店商業組合さま? 方向性が思いきりあさってに行ってますよ☆
正直、これではいつ潰れても自業自得ですね☆
「今日は、とびきり辛口だねえ」
あら、反論でもありますか?
「うんにゃ、激しく同意。何やりたいのか意味不明だし。書店員の方には下らんことに金使う余裕があったら、店内のポップでも充実させることをおすすめしておきます」
▼本日の作品&台詞解説▼
夢の樹が接げたなら→bk1、→amazon、→帯は、表題作他8篇のSF短編集です。文庫版が出たので買ってみました。
独自の言語を設計する言語デザイナーの主人公が、既存の構造と全く異なる言語に遭遇する表題作などなど。SF者なら基本?として読んでおいて損はありません。
台詞の解説はネタばれもいいところなので不可ですが……異なる構造の言語によって人が進化する可能性について言っています。
その新しい言語を習得することを「夢の樹が接げたなら」と表現しているわけですね。この表現には降参です。
「いや〜名古屋はすごい街よ
何がすごいってまさに『大いなる田舎』、『城があってもただの街』、新幹線やらオリンピックもすっとばし、映画じゃ、ゴジラまですっとばしたからね」
「あんたなんか名古屋で辛いことでもあったの?」
出典:夢見が丘/ガンガンウイングノベルス(エニックス)/横井哲正/絵師:箱田真紀/55P
キャラ:佐倉沙代&その友人
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
横井さんはこの作品しか書いてないのかな? 専門ファンサイトは見つからず。あと箱田さんのファンサイト箱田画廊がありました。
名台詞投稿第18弾、永遠さんからのご紹介。
ははあ夢見が丘ですか、確か積読本になっていたような……(汗)
「夢見が丘」は……正夢を見る能力を持つ少女、佐倉沙代。 その能力を巡って争いが起きて非日常な出来事が訪れる。
解説になってないな・・・でもネタバレになるとやだしなぁ・・・
名古屋にすんでる友人の家を訪れる前にその友人宅に電話していろいろ聞こうとしたシーン、こーゆう友人一人はいません?なんか熱く語る人・・・。
管理人より:名古屋はいい街ですぜ。星○書店ならフライング入手できるし……ってそれだけかい(^^;(01/3/30)
「タカシ。誰でもいつかはオトナになる。否応なくな。そして言いたいことも言えない自分に、笑いたくても笑いえない、泣きたくなっても泣けなくなってしまった自分に気づくんだ。そうなってからでは遅いんだぜ。だから――、だから今しか出来ないこと、今だから出来ることを、大事にしなけりゃ」
出典:理姫−YURIHIME−/アニメージュ文庫(徳間書店)/結城恭介/絵:鈴木雅久/200P
キャラ:楽俊
【直営サイト】深夜のお茶会
作家さん直営サイトも数あれど、さすがに自作のシェアウェアが置いてある所は初めて見ました。ゆえにサイトの完成度は説明するまでもありません、と申し上げておきましょう。
「理姫−YURIHIME−」は、SFです。
……ところでこれって1989年刊行の本なんですが、すでに絶版なのでは……ま、まあいいか……。
バイク好きの高校生、タカシの前に現れた転校生。彼女はとてつもない頭脳と反射神経を示し、周りから浮いた存在となってしまうのですが、ある事件をきっかけに急速に周囲になじんでいきます。
そんな彼女がある日突然拉致されてしまいます。彼女の身体には実は大きな秘密が隠されていて……。
と、まあある意味大変わかりやすいネタが展開していきます。
「コッペリア」と「電脳少女」、というのがキーワードになっているお話で、特に電脳少女に過剰反応する(笑)一部の人種はアイディアに転ぶこと請け合いです。
で、台詞解説ですが……。
若気の至りというか、若さに任せて突っ走ることも必要だぜ、と言うありがたい教訓です。
青春ってやつですねえ(笑)。(00/10/13)