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私と違ってお前達は 理由付けや使用方法を決められて生まれたのではない
だから逆にすべてを失えば全方位に可能性が広がるのに 連中みたいにオロオロするだけの人間を見ているとイライラするんだ
出典:ダークウィスパー/DENGEKIコミックスEX(メディアワークス)/山下いくと/60P
キャラ:コヨミ
「ダークウィスパー」は……SFコミックです。この作者さんってもしかして有名なんですか? 私は全然知らないけど。
ストーリーは、第3次大戦開戦と同時に当事国のアメリカが消失、8年経った今でもその謎が解明されていない、とそういう出だしで始まる近未来を舞台にしたお話です。サイバーコミックスで10年ほど前に連載されていたものの復刻で、新章を電撃大王で連載するらしいですね。潜水艦航行や戦闘描写は圧巻です。世界観にもなかなかぐっときます。ただ、せっかくのバックストーリーがあまり本編に出てきていないのが惜しいところです。2巻以降の展開次第ではまいじゃーとなりうるか!?
さて、名台詞。
コヨミは、CIAの特殊工作員仕様の加工体で幼生固定を受けています。つまり彼女は、生い立ちからCIAの部品となることを宿命づけられていたわけです。
そんな彼女からすると、アメリカを失ったことで右往左往する人間が愚かしく見えるのでしょう。規範を失うこと=無限の可能性である、という逆転の発想です。現実でもこういう発想ができたらいいですね……私はできてない人(^^;)
「死の代償は死」ではあまりにおそまつだ
被害者・加害者、両方死んで、収支は? ゼロじゃないか
それこそ被害者はなんのために死んだ?
人間としての損失はどうなる 人の死は引き算だ 山ほど引いて6引いて… 傷ばかり広がる
出典:ダークウィスパー/DENGEKIコミックスEX(メディアワークス)/山下いくと/60P
キャラ:コヨミ
「ダークウィスパー」は、と。第3次世界大戦の開戦直後、突如として消えてしまったアメリカ。廃墟と化し、何も知らない市民だけが取り残され、謎は解かれぬまま8年ほど過ぎた……そんな世界が舞台です。いですねえ、こういうSF。好みの設定です。ついでに言うと、兵器とかも設定も懲りまくってます。サイバーコミックスという、今は亡き(^^;)雑誌に連載されたいたものが、再びコミックスによって日の目を見たわけですが、予定では続刊が出るはず。んーこれは楽しみですね。ちゃんと出れば、ですが……。
台詞についてはわりかしにありがちな台詞と言えないこともないです。細かい点は省略して、つまり事件を起こして既に多くの人命を奪った人間を、わざわざ助ける必要があるか? それに対する答えです。
前半はまあ普通の台詞ですが、よく言う「無駄死に」の用語をあえて使わず、死ぬ人数だけを問題にした切り口が巧いですね。
「でも無意識に自分の中心に一人の人を軸とおいて… 他人がそんなに深く住みつくなんて思わなかった… でもその人はいなくなる」
「で ダメになるものを雪ダルマ式に増やす…と 学生は気楽でいいね」
「大きくなったらわかるわよきっと…」
「所かまわず携帯用のカラに入っちまう事をか? 学費や生活費出してる方は楽じゃないぞ
不幸に加速つけて 自分一人で盛り上がっているんじゃないかって そう映るだけだ……」
「あなたみたいな子供にわかるもんですか!! わ…私はねェ ずっと!!」
「あんたがなぜここに居るのかなんて知ったこっちゃないが 自暴自棄になってるやつは見てて不愉快だ」
出典:ダークウィスパー/PURE CYBER COMIX(バンダイ)/山下いくと/2巻71P
キャラ:ニド&コヨミ
【作家直営サイト】なし
【絵師直営サイト】同上
ファンサイトがありそうでないんですが、扱っているところとしてgrayfishをとりあえず挙げておきます。
だらだら長い台詞でごめんなさい。雰囲気優先ということでひとつご理解ください。
時々言うことですが、名台詞ってその一文だけ紹介しても駄目だと思うんですよ。前後の文脈とかを読み取らないとちっともおもしろくない台詞の方が多いと思います。そうやって前後を理解してはじめてただの一言が重みを持ってきます。偉い人の名言とかも、できればその言葉を発した時の状況も一緒に紹介してほしいですね。じゃないと今ひとつ説得力に欠けます……と思ってるのは私だけじゃない、よね?
「ダークウィスパー」は、かなり濃いSFコミックです。
第3次世界大戦の開戦直後、突如として「ものも国民もすべてが」消えてしまったアメリカ。その後は廃墟と化し、何も知らない市民だけが取り残され、謎は解かれぬまま8年ほど過ぎた……そんな世界が舞台です。
設定や世界背景などが相当に難解なので、明らかに読み人を選ぶと思われますが、好きな向きにはたまらないでしょう。
海外の濃いSFが大好きな人ならば、「絶対」読んどくべきです。ええもう絶対!
サイバーコミックスという、今は亡き雑誌に連載されていて、現在電撃大王で復活連載していますが、電撃の方ではまだ1巻しか出てないので今回紹介した名台詞は含まれていません。
さて冒頭で長くてすいませんと謝っておきましたが、ほんとに紹介したかった部分は「不幸に加速つけて 自分一人で盛り上がっているんじゃないかって そう映るだけだ……」これです。
ま、ありていに言えばふられた後の顛末記ですな要するに(笑)
ニドは学生で、半ば傷心旅行の様な感じで学校をほっぽり出して来てしまってます。
そういういじけた態度に口の悪い見た目はお子様のコヨミが容赦ない口撃を浴びせ掛けるというそんな感じの構図を描いてもらえるとよいかと。
コヨミというのは見た目小学生なんですが、幼生処理を受けた元アメリカのエージェントで?才。天才で達観した人生観を持ってます。そういう彼女から見たら「ケツの青いガキが生意気言ってんじゃない」と映るんでしょうね。辛口ですが、的を得た物言いが多いです。(01/3/1)
「お前がメソメソしてる間に――
私は2人助けたぞ!!」
出典:ダークウィスパー/PURE CYBER COMIX(バンダイ)/山下いくと/2巻84P
キャラ:コヨミ
【作家直営サイト】なし
【絵師直営サイト】同上
ファンサイトがありそうでないんですが、扱っているところとしてgrayfishをとりあえず挙げておきます。
昨日のだらだらした台詞は本日の台詞の伏線なのでした。
というわけで今日の台詞はかなり気に入ってるやつです。
完全に内容的につながっているので、昨日の名台詞を見ていない方はそちらもしっかりとチェックしてください。
本日の名台詞は、ふられて傷心旅行中?のニドがやっかいになっているコヨミの会社での一幕です。
コヨミの会社は海難救助活動を行っています。ニドのことはおかまいなく仕事は舞い込むわけで、この日も緊急の海難救助活動により、コヨミが出動していったのです。
そしてその結果がこの台詞に表れています。
前向きに「行動」するというその内容を一言で言い表した、たいへんすばらしい台詞ですねー、いいですねーはい。(01/3/2)
追記:ちなみに山下いくとさんはEVAのメカニックデザイン担当なんだそうで(01/10/14)
野蛮人が! ふざけるんじゃない!
出典:∀ガンダム キャラ:ポゥ
うーん、あえてストーリーを説明する必要はないというかできないというか……。どこかの掲示板で「ハウス名作劇場」のノリだといった人がいましたが、いい得て妙かもしれません(笑)
あの個性的過ぎるヒゲガンダムばかりに意識が向きがちですが、ストーリー展開などかなりいいです。従来のガンダムシリーズとは考えず、全く別の独立した作品と考えるのが正解でしょう。(まあその割には昔のモビルスーツが発掘されたりと話はリンクしてますけど)
ともかくデザインだけで見ない人は損してます、絶対!
名台詞は……一見何でもない台詞に見えますが、なかなかどうして。平たく言えば、ディアナカウンター所属のポゥのモビルスーツに、飛行機で攻撃をしかけてきた地球人に対して怒鳴ると同時に瞬殺かましたものです。
地球人が平和主義者じゃないのは確かでしょうが、自分から攻めてきておいて反撃されると「野蛮人が!」って……自分は野蛮じゃないんか(^^;)
なにしろこの方は口が悪いからねえ……。
柳田一乃、大ふっか〜つっ!!
出典:大運動会 キャラ:柳田一乃
あー、これは個人的にかぜから復活したぜ!という喜びもこめて選出してみました(笑)
「大運動会」がわかんない人は……どこかで勉強してくるべし。
さて、この台詞は疲労骨折により、一時表舞台から消えていた彼女が文字通り復活してくる場面で使われるのですが……なんと通天閣の上によじ登ってというのが並みじゃない。
さらにただの復活ではなく「大復活」なのが、意味はさっぱりわかんないけど復活をアピールしていてよさげです。
やっぱりスポ根ものはこれぐらい血管に負担を与える「勢い」が欲しいものだ、と思う今日このごろでした(爆)。
宇宙はタイタニアとともにあり
出典:タイタニア
キャラ:?
タイタニアは悪名高き(笑)田中芳樹氏の作品です。ようは強大な帝国に対する反乱を扱ったものですが、視点が中立になってます。
タイタニアにおける「タイタニア」とは、いわゆる帝政における帝室のようなもので、早い話特権階級です。その初代藩王が言ったものですが、タイタニアの傲岸不遜ぶりを表していますね。
作品上でも語られていますが、なにしろタイタニアが主で、宇宙はおまけ!
タイタニアという国家が有史以来ずっとあったわけでもあるまいに、なんともまあ言い切ること(^^;)
でも、唯我独尊ぶりを示すには絶好の台詞と言えなくもないですね。
あんなぁウチは今のまんまはイヤやで
前へ 上へ 先へな
そうせな見えんことも見えんしわからん事もわからん!!
「極めた」と思たら人間終わりや!
人は常に! 高みを目指す!!
出典:大復活祭/GUMコミックス(ワニブックス)/みなぎ得一/186P
キャラ:上池田美奈歩
【直営サイト】なし
この場所にファンコーナーがありましたが、さすがに専門サイトじゃあないです。既刊本紹介と掲示板など。
「大復活祭」は、コミックGUMで連載していたものに書下ろしを加えた、平たく言うと妖怪退治の話……いや、違うかな……。
ともかくけっこう個性的な絵柄と勢いのある戦闘描写、そしてわかったようでよくわからないストーリー(笑)。どことなく雰囲気が平野耕太さんに似ているかもしれません。私はこういうの好きです。(ただし、例によって万人にはおすすめできませんけど)
実はこの作家さんは今の今まで知らなかったんですが、たった今からまいじゃー寄りな作家さんとして認識することにしました、ええ。
基本的には戦闘描写が主な話なので、ストーリーは2の次。
不利な状況に立たされてもあきらめない、熱血系の浪花節女、通称「浪花天使」で言魂使い……ってこの設定だけで燃えます……美奈歩が性格そのままの熱い台詞をかましてくれます。
特に『「極めた」思たら人間終わりや!』は至高の台詞と言えます。
「やはり魔法力勝負ではらちがあかないな」
「ならば…
肉体言語にて 語るまで!!!!」
出典:大魔法峠 (コミック)/角川コミックス・エース/大和田秀樹/59P
キャラ:エリーゼ&田中ぷにえ
【作者直営サイト】釘バットドットコム
【絵師直営サイト】なし
特記事項はなし。
★2002年12月2日(月)
『終了〜』
改めて。
ライトノベルファン度調査、終了しました! どうも、みなさんご協力ありがとうございました。
おかげさまで、なんと合計で9759名の方にご回答いただくことができ、 大変実りある調査になったと思います。(私見では、ある程度サンプル数があってこそのアンケート調査だと思ってますのでこの数はありがたいです)
読破数による総合ランキングを追加しておきましたので興味のある方はご覧下さい。
総評については追って、早いことろテキストをあげないと……。
グナロクオンラインばっかりしてたらめーなのよ。
追記: RO正式サービス開始早々商人魂に目覚め、2日間で手持ち320kからスタートして500k以上稼ぎました。主として(罰当たりにも)教会で(刃付の鈍器)ソードメイスを売りまくって得た利益です。たぶん100本は売ったんじゃないでしょうか(笑)。
素人商人にしては上出来っ! ああお金さえあれば〜なんでもできる〜<違
ところで最近読んだコミック「大魔法峠」がたいへんヒットだったので下に紹介しておきます。素晴らしい! とてもじゃないけど万人にはすすめられませんけど、ね。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■「家族計画〜絆箱〜」紹介ページにサンプルボイス到着!
青葉お姉さんの美声が聞けますよ☆
「家族計画を全く知らない方、購入予定のない方も リンク先のサンプルボイスはぜひともお聞きください。 最高ですっ!!!! もう青葉姉さんに死ぬまでついていきますともたとえ火の中水の中……」
姉さんのお返事。←注意。mp3音声ファイルです
…………はい。
▼本日の作品&台詞解説▼
大魔法峠→bk1、→amazonは、マジカル血煙コミックだそうです。
最初にいっときましょう。
これは萌えコミックにあらず。
ぶっ壊れ系の超絶まいじゃー本です。
もし平積みになっていたら本をひっくり返してみてください。そこにこそこの作品の真価が隠されています。
外面のいい邪悪系の魔法少女と言うのは、最近ちらほら見かけるようになってきたネタではあります。しかし、これは極めつけです!!
一度は体験しましょう、この世界。
さてさて、そんなわけで台詞もこの作品世界を体現したものを選んでみました。魔法少女同士の対決、のはずが……。しかし肉体言語ってなんていい響きなんでしょう。
私たちはねえ運命共同体なの…
どっちが欠けても死ぬわ…
出典:太陽の下で待ってる キャラ:森宮そよぎ
主人公ユタカの憧れる女優、森宮そよぎさん。そよぎが恋人、ヒロとの関係を評していった言葉。細かい解説は野暮だし、不可能だというもんだが、まあとにかくこの作品には「言葉」が多いの何の。この作品書いてる岡野史佳って人は感性が鋭いというか、とにかく言葉が澄んでいて好きっす。
「では、貴方がたは『敵』なのですか?」
「そんなことを他人に聞いても、無駄ですわ。――そうでしょう、ラシスタ・カローメゼ。
戦う判断も、結果の責任も、貴方のものです。存分におやりなさい」
出典:第61魔法分隊 《小説》/電撃文庫/伊都工平/絵師:水上カオリ/2巻236P
キャラ:ラシスタ・カローメゼ&セレン・コーコルテルト
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】羽色庭園
直営サイト・ファンサイトともになし、のはず。
★2002年4月11日(木)
『護衛メイドのお話』
妄想は所詮妄想ですが、そういう話にも真実の一端はあるもの。そういうわけで唐突にチャットで話題になった戦闘メイドの話をしてみます。私が情報元じゃないですけど、この話おもしろすぎ。
護衛メイドは少なくとも海外には実在しています。
徹底した護身術(警護)と、一般的なメイドとしての訓練(身の回り全般)を受け、特に護衛能力に秀でた者がエスコートの称号を持つ。メイド・エスコートと呼ばれるそうです。
そして彼女達の着ているメイド服は特別製で、二重構造な装甲メイド服になっていて銃弾を防ぎ、しかも暗器(少なくとも4種26個以上……)がいっぱい隠されていて、さらに一瞬で脱げる構造になっています。ちなみに基本的なデザインは以前うちのトップを飾っていた葉子さんメイド仕様とのこと。
そして今度のワールドカップでは要人警護のために来日する可能性が!
ひょっとするとカメラに彼女達が映るかもしれないですよ〜。
いやひたすら感動しました。
半端な妄想の護衛メイドなど、超越してますねこれ。萌えというよりは、むしろ燃えます。かっこいいなー。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■護衛メイドのお話
↑でトンボさんの聞いた話でもお楽しみください☆
「……メイド服の裏にはやはり広辞苑が?」
余計な詮索は身の破滅ですよ☆
■青少年環境法案は見送り(BRAINSTORMより)
反対の声を挙げるのは無駄ではないということですね☆
▼本日の作品&台詞解説▼
第61魔法分隊→bk1、→amazonは、基本的にはよくあるファンタジー。ただし魔法や、特に杖の設定に見るべき点があります。
2巻の表紙絵を見てもらうとわかりますが、これが杖なんですよ、杖!
どう見てもアンチマテリアルライフルにしか見えないけど、でも魔法杖。私はこの杖に惚れました(笑)。杖の全体画像見せれー!
あと魔法の設定もひねってあるんですが……もうちょっとハッタリが欲しいところではあります。ついでに言うと、2巻は眼鏡っ娘デリエルが主役の外伝みたいなものです。
2巻目にして外伝というのは正直どうかという気もしますが、まあ内容を見るかぎりちゃんと伏線になっているようなのでよしとしましょう。あとこの作品で特徴的なのは、集団魔法の使用が多いことですね。これは意外と描写されることの少ないものなので頑張って欲しいです。
まいじゃー度はそんなに高くありませんが、私の趣味的には合ってます。ファンタジー好きならばお試しあれ。
台詞としては、セレンの護衛をしているラシスタが「敵」らしきものと遭遇し、これを迎え撃つ場面です。彼女の過去話とも関わってくるので詳しいことはやはり言えませんが、他人に全て行動をゆだねてしまう行為は楽だけども、いつまでもその状況に甘んじていてはいけない。そんなことが裏のテーマになっています。
「事情があるのよ。迷惑そうな顔してるでしょうが。ちょっとは気を遣うとかしたらどうなのよ。アンタは無神経の神か?」
出典:第61魔法分隊 《小説》/電撃文庫/伊都工平/絵師:水上カオリ/2巻78P
キャラ:デリエル・グリックシュテン
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】羽色庭園
くそー誰かファンサイト作ってー。
★2002年4月24日(水)
『やっぱり台詞スキー』
やっちまいましたよ! 詳しくは下を参照のこと。
まだ読みかけですがデュアル文庫の微睡みのセフィロトがよい感じです。思い切り読み人を選ぶタイプの内容ですが、これは当たり〜。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■「ほしのこえ」全台詞集
結局作ってしまいました☆ まいじゃー推進委員会謹製ですよ☆
でも、未見の方はお預けです。レンタルでも友人頼みでも、ともかく先に見てからにしてくださいね☆
本編見てないのに読もうとする人には広辞苑アタックです☆
「うむ、今回は許可する」
■新海誠ロングインタビュー完全版:前半と後半(最後通牒・半分版より)
■書店数、2万店を切る。閉店面積拡大、出店の倍に。
閉店の面積拡大傾向はさらに強まっているそうです。
「今まで通ってた本屋が新古書店に変わってたりしたもんなあ……」
中小規模であちこち工夫を凝らした書店さんを応援しています☆
「大規模書店は?」
ディスプレイが、ダメダメです☆
「もちろんいいところもいっぱいあるんだけどねー。並べりゃ売れると思ったら大間違いです」
▼本日の作品&台詞解説▼
第61魔法分隊→bk1、→amazonは、ファンタジー。魔法や、特に杖の設定はなかなかツボでした。もうちょっと魔法その他にハッタリが欲しいところですが、基本路線としては好きなんです。
先日2巻は外伝みたいなものと言いましたが、よくよく考えると十分本編として通用しますねこれ。主役のほとんどを登場させない2巻というのは、新人さんの作品としてはかなりの冒険だという評価は変わりませんが、眼鏡っ娘デリエルさんが活躍してるからまあいいとしましょう(笑)。
本日の名台詞ですが、今日は息抜きモードということですええ。
セレンというゴーイングマイウェイなお嬢様に振り回されっぱなしのデリエルが、思わずツッコミを入れている場面です。
この表現はなかなかいいですねー。無神経の神!
よくよく見回すと、周りにもいませんか? こんな神。
葉子「その視線はなにか意味があるのでしょうか☆」
ただの眼球運動です、気にしないで下さい。
ゴンドラは地上に近づく。妙はまだ東の空を見ている。そちらを見ると、景観が建物に隠れる前に、地平線に顔を出した銀の円盤が見えた。満月だ。
その光か、それとも遊園地に灯された明かりか。ほのかな青白い光が、妙の顔を染めた。とても硬い、まるで女王の美貌のように見えた。
月は無慈悲な夜の女王。
そんな言葉が、走也の脳裏に浮かぶ。どこで覚えたか忘れた。微妙に違っているような気もする。だが、今の妙をうまく表しているように思えた。
いいだろう。下界の衆生を一堂に集め、沈まない太陽と永久の夜に挟まれた宮殿で、盛大な宴を開くのだ。
政治家たちのためでも、地球の大切な自然とやらのためでもなく、ただ小さな女王様のご命令だというだけで。
それはそれで、痛快なことじゃないか。
出典:第六大陸 (小説)/ハヤカワJA文庫/小川一水/絵師:幸村誠/1巻217P
キャラ:青峰走也
【作者直営サイト】小川遊水池
【絵師直営サイト】なし
特記事項はなし。
★2003年7月5日(土)
『買い物三昧』
小さいけれどマニアックな品揃えをしている本屋でようやく百合姉妹をゲットしたり、森 博嗣の犀川&萌絵シリーズ(文庫版)を一気に8冊購入してみたり、十二国記のDVDを一気に買ってみたり、ケータイをA5305Kに変えてみたりと散財しまくってます。
それもこれも無事にボーナスが出たおかげ。よかったよかった、異動して早まって辞めたりしなくて(^^;
戯言シリーズ最新作ヒトクイマジカルとかその他今月は気になる作品がやたらめったら発売になるので今月はまだまだ散財が続きそうです。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■僕達は空を見上げる
ファンサイトと言い切ってしまっていいかはわかりませんが、カラミティナイト→bk1、→amazonのイラストがすごく原作の雰囲気に近いので紹介しておきますね☆
「あとは3巻を待つばかり」
お待ちしてますよ高瀬さん☆
■はじめてのライトノベル
は、じ、めてっの〜、ラノベっ☆
「なんでラノベという略称禁止なのか未だに謎」
▼本日の作品&台詞解説▼
第六大陸→bk1、→amazonは、一民間企業が月基地を予算1500億円で作るお話です。
この時点で既になんだかわくわくする人もいるかと思いますが、さらに作中には重要な隠し要素がいくつも存在します。SF好きなら文句なしにおすすめ!! 細かいことはあんまり言わないので、ぜひ本編を読んで確かめてください。
しかしこうやってあえて民間企業に月面基地を建設させるあたり、さすが小川さんだなあと。なにせ私は信者ですからよけいに推したくなるのです(笑)。
さて、本日の台詞解説。
みてわかりますが台詞というよりは名場面です。これくらい大きめに切り取らないと雰囲気が伝わりづらいと思ったので……。
月面基地を建設依頼した会社の令嬢を前にした、主人公の感想みたいなものです。雰囲気を知るには悪くない場面だと思います。
「本人がそう言いました。止まるな、行け、どこまでもって」
「だから、止まらず行くんです。彼も、わたしたちも」
出典:第六大陸 (小説)/ハヤカワ文庫JA/小川一水/絵師:幸村誠/2巻136P
キャラ:桃園寺妙
【作者直営サイト】小川遊水池
【絵師直営サイト】なし
特記事項なし。
★2003年9月20日(土)
『果南の地』
スーパークエスト文庫「果南の地」(少年読書倶楽部のデータベースより)。前からずーっと探していたのでしたがどーしても見つからずあきらめかけていたところに救いの手が差しのべられ、B○○KOFF(一応伏字)でゲットしたものを送っていただきました。ありがとう!
というわけでただいま読み中。
……なんてこと。BLOODLINK→bk1、→amazon(外伝は→bk1、→amazon)と世界観がつながってますよ! 不覚にも知りませんでした。発行部数がかなり少ない上にレーベル自体が消滅しているため入手はかなり厳しいと思われますが、BLOODLINKの熱烈なファンの方は探してみてください。そのうち改めて名台詞に登場させます。
あと既にご存知とは思いますが、BLOODLINKのネット上で読めるオリジナル短編にリンク。なんと本編と同じ絵師さんによる挿絵つき。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■ライトノベル作品年表(うたたねこやより)
完全ではありませんが、大筋はこれで掴めると思います☆
というわけで雲上回廊さんお疲れ様でした☆
▼本日の作品&台詞解説▼
第六大陸はSFです。民間企業が月にロケットを飛ばす話です(ほんとはそんな単純な話ではないんですが、そこを説明するとネタバレになってしまうので回避)。
さて本日の台詞解説。
……説明できないっ! ほんとは強烈なネタバレの危険がある部分から一部だけ切り出してあるんですよね。言いたいけど言えない(^^;
弁護士って人間を知ってるかい?
法律を武器に、弱きを助けて強気をくじく、現代の正義の味方。
ただし、その実体を知ってるかい?
舌が二枚あって、唾液の代わりに油が出てるのさ。
出典:タクティカル・ジャッジメント (小説)/富士見ミステリー文庫/師走トオル/絵師:緋呂河とも/5P
キャラ:?
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】R.Raidiance
特記事項はなし。
★2003年1月31日(金)
『異議あり意義あり!』
さてさて本日のお話を始める前に、まずは私が法廷もの大好きゆえ冷静な判断力などなくなっている可能性を考慮しておいてください。それでは。
1月の新刊の中での注目作品。
タクティカル・ジャッジメント 逆転のトリック・スター!→amazonは、第2回富士見ヤングミステリー大賞準入選を果たした新人の作品で、法廷ものです。
この作品を極めてわかりやすく説明しましょう。
ずばり逆転裁判・ライトノベル版。
「異議ありっ!!」の飛び交う世界なのです。
おすすめおすすめ、おすすめっ!!
特に「逆転裁判」にはまったそこの貴方! これを買わずして何を買うっ!
内容は余計なこと説明するのは野暮ってもんでしょう。辣腕というか口先三寸というかとにかく口は悪いが弁の立つ若き弁護士が逆転無罪に向けて奔走するお話です。
法廷もの自体は小説の中でも既に昔から確固たる地位を築いていますが、ライトノベルとなると法廷中心に描ききった作品を私は他に知りません。(武官弁護士エルウィンという(たぶん)人気のシリーズがあるじゃないかという声に対しては、あれはファンタジーそのものであって法廷ものではないと断言しておきます)
よくぞ書いてくれました!
あとがきでも触れられているように裁判の仕組みそのものは日本の制度とは異なっていたり、ライトノベル的な演出が随所に入っていますが、基本はあくまで法廷もの。
こういうのを待っていたんです。
ぜひシリーズで読みたいので、みなさん「私のために」ぜひとも一冊購入してください。そうすると続編刊行に弾みがつきますから(爆)
追記:SilverRainさんによると、「法廷士クラウベン」(彩穂ひかる/講談社X文庫ホワイトハート)もやはり法廷ものとのこと。知らなかった……さっそく探してみます。教えてくださってありがとうございました。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■「加奈〜いもうと〜」パンサーソフトウェアがXboxに移植決定、公式サイト仮オープン(カトゆー家断絶より)
泣き系の名作であるPCソフトが移植されることになりました☆
「買う! いやーX−BOXが式神の城以外の目的で稼動できそうでなによりだなあ」
パンツァードラグーン・オルタもありますよ☆
「!!(忘れていたらしい)」
某ビーチバレーもありますね☆
「!!!」
さてさて、X−BOXはどこから来てどこへ行くのでしょうか☆
▼本日の作品&台詞解説▼
上でさんざん説明したのでもはや言うことはありません。
弁護士とはそう、こんな商売なんですええ<激しい誤解を生みそうだ……
出典:タクティカル・ジャッジメントSS (小説)/富士見ミステリー文庫/師走トオル/絵師:緋呂河とも/11P
キャラ:影野英治&山鹿善行
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】R.Raidiance
特記事項なし。
★2004年7月16日(金)
『ブクオフにて』
休憩時間になんとなくブクオフをふらふらしていたら、「ケンカ番長」「スペースケンカ番長」が250円だったので思わず買ってしまいました。根性戦隊ガッツマンを聞くのが今から楽しみです。
それとweb巡回中にスーパーダッシュ文庫の夏のフェア「すいかまつり」ってやってたなあと思いだし、そういえば書店でスーパーダッシュ新聞なるものをゲットしていたことを思い出したのでアップしてみます。
スーパーダッシュ新聞号外・表
スーパーダッシュ新聞号外・裏
(画像処理してないんですげーサイズでかいです(^^; )
……R.O.Dのバインダーなら欲しいけど、競争率高そうだ。
あとは電撃新刊を崩しつつ、その傍らで「数奇にして模型」も読んでいたり。とりあえずS&Mシリーズに区切りをつけてVシリーズに突入したいものです。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■ヨミコさまがみてる(R.O.D.10巻の公式紹介文)(モノグラフより)
あえて内容は言いませんのでリンク先でニヤリとかしてくださいね☆
■芥川賞はモブ・ノリオ氏、直木賞は奥田英朗氏・熊谷達也氏
参考と言うことで☆
▼本日の作品&台詞解説▼
タクティカル・ジャッジメント→bk1、→amazonは、若いくせにすご腕、刑事事件勝率100%、でもやり方は反則一歩手前の弁護士がありとあらゆる方法を駆使して、自分の弁護する人間を逆転無罪へと持ち込む法廷劇です。法律のけっこう専門的な話も出てきますが、そこはそれライトノベルということでわかりやすくなってるので特に構える必要はないと思います。その昔、大学で法律系を専攻してたこともあって非常に楽しく読めてますね。予備審問・陪審員制が導入されている、という架空設定での話ですが、そんなことは無関係に弁護側と・検察側のやりとりがおもしろいです。
特にゲームの逆転裁判を遊んだ層はぜひ買うべきでしょう。
ちなみにこの巻ではシリーズ中もっとも好き勝手に動いている女子中学生・皐月伊予に焦点が当たっています。
さてそれでは本日の台詞解説。
主人公の性格を表す簡潔な台詞と言うことで……(笑)
「ねえ、美帆」
「ん」
「人間ってさ、たとえ『自分はいいことをしているんだ』って確信があったとしても、他人や世間から認められないと、やっぱりだめだよ。一人だけじゃ、胸の中が寂しくて、たまらないよ――」
出典:たたかう!ニュースキャスター/ソノラマ文庫/夏見正隆/絵師:鈴木雅久/114P
キャラ:桜庭よしみ&水無月美帆
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
夏見さんのファンサイトなどは発見できませんでした、くそぅ。ちなみにふぉ〜ちゅん・ぷらねっつのコンテンツ内に鈴木さんのイラストリストが掲載してあるので興味のある方はどうぞ。
復刊リクエストを募っていたエルナサーガ投票数100票達成です。ご協力どうもありがとうございました!
これからあちらの方で復刊に向けての交渉が開始されることになります。交渉結果などはわかり次第お伝えしていきます。あとはなんとか無事復刻されることを願うばかりです、ええ。
では本題へ。
「たたかう!ニュースキャスター」は、ニュースキャスターが正義の味方となって人助けするお話です。
ニュースキャスターのよしみは、とある事件をきっかけとして常人をはるかに超越した筋力や聴力などを持つようになります。そのためにせっかく現場実況に出向いても、現場で助けを求める声が聴こえてしまい、仕事を捨てて人助けを優先してしまいます。
しかし理由を誰にも言えないので、いつも仕事放棄とみなされ彼女は戒告処分などの憂き目に遭っているのです……。
この作品の特徴的なところは、まず正義の味方がやけに日常的であるところ。たしかに自分が正義の味方だと言えない限り、職場放棄して人命救助していることなど誰にもわからないわけで……その辺の描写が主人公のよしみには気の毒ですが、なんとも庶民的です。泣いてばかりいる正義の味方というのも珍しいかと(笑)
その割りには、行動速度が音速になると大気摩擦で服が燃えるなど細かい部分でなんともにくい演出があります。
現在この作品は絶版になってしまっているのですが、10月にエピソード追加して新装版が出るとのこと。ロックオンしておきましょう。
実を言うと夏見さんの作品はずいぶん前にこれ一冊読んだきり他は手を出していなかったのですが、本の大整理の際に発掘して読み返してみたところ、おもしろさを再発見した気分でした。そんなわけで「海魔の紋章」や「僕はイーグル」など一挙にゲット。がんばって読んでみようと思います。
まいじゃー的におすすめな1作です。
さて本日の台詞解説。
人助けをしても報われないよしみが、唯一自分の正体を知る美帆に自分の辛い心情を泣きながら訴えているところです。んー確かに。
ボランティアって相手からの有形・無形の感謝があるからこそやっていられる部分があると思います。気づいてもらえないどころか、そのせいで責められては辛いよなあ……。(01/7/8)
「聞こえちゃうのは、仕方がないよ――」
出典:たたかう!ニュースキャスター 《小説》/ソノラマノベルス(朝日ソノラマ)/夏見正隆/絵師:鈴木雅久/94P
キャラ:桜庭よしみ
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
未だ専門ファンサイトなし。誰かー作ってー。(自分で作るというのは、たぶん維持ができないから却下)
★2002年1月5日(土)
『例によってミスる。魔法の金属はミスリル』
「空の境界」プレゼントへの応募は5日いっぱいで締切りです。ご注意ください。
ところで・・・・・・すいません昨日のまいじゃー認定、肝心のデータアップするの忘れてました。
葉子「つまり、リンク切れしていて見れなかったんですね?」
ええとそういうことになりますですね(汗)
葉子「罪(つみ) :悪・穢・禍など神の禁忌をおかし、その報いを受けるべき凶事。社会の規範・風俗・道徳などに反した、悪行・過失・災禍など。また、その行いによって受ける罰。刑罰を科せられる不法行為。仏教・キリスト教でー」
葉子さん、お願いだから広辞苑の棒読みはやめて・・・(泣)。では改めて今回の認定は大暮維人さんの「魔人」です。
葉子「今度は大丈夫ですよ、たぶん。トンボさんの言うことなんで、あんまり当てにはできませんけど☆」
ううっしくしくしく。
そういや2ちゃんねるで目にしたSFの定義。私は定義づけとやらには全然興味がないんですが、これにはちょっと笑いました。
SF=スコシフシギだろ!!
SF=スコシフシダラ?
SF=スコシフシゼン?
SF=スコシフェチ
うーむ、かなりピッタリ来るような気が(爆)
▼本日の木乃葉子トピック▼
■SFマガジン3月号からコミック版『戦闘妖精・雪風』が隔月で連載開始。(最後通牒半分版より)
詳しくはリンク先からさらに参考リンク先に飛べますが、春に販売開始予定のOVA版のキャラデザイン担当である多田由美さん自らがコミック化されるとのことです。
ちなみにbk1でもSFマガジンは手に入るので近所で見つからない方は利用されるのも手かと思いますよ☆
補足:情報ソースである最後通牒さんなのですが、閉鎖と聞いて悲しんでいたら・・・なにやらその割に更新され続けてますね☆ 漫画に関する最新情報を得るには大変役立つサイトですよ☆
▼本日の作品&台詞解説▼
「たたかう! ニュースキャスター」→bk1、→amazonは、悪と戦う正義のヒロインが、実は事件現場を報道しなければならないニュースキャスターだった・・・というなんとも一風変わった設定で書かれた小説です。
まいじゃーです、どうしようもなくまいじゃーです。
誰かを救ったところで一文の得にもならない正義の味方の悲哀(笑)を、ギャグに陥ることなく描いているあたりがすごい点ですええ。
私のイチオシ作家さんの一人。買うべし読むべし。
さらにF15イーグルが華麗に空を舞うでもかなりマニアな航空アクションであると同時に政治や社会風刺も濃い「僕はイーグル」→bk1、→amazonの方もぜひ読んでもらいたい一品です。どちらもかなり分厚いんで、長いの大好きな人にはうってつけです(笑)
えーでは本日の台詞解説。
主人公のよしみが、誰かの悲鳴を聞きつけて駆けつける時の独白です。事件は待ってはくれません。正義の味方の都合なんてお構いなし。他人を救うどころか、自分が救ってもらいたい時だってあるのです。
でも。
それでも、自分しか聞こえない助けを求める声があるから。
彼女は今日も見返りのない人助けに赴きます。
(02/1/5)
「B型は死ね」
出典:たたかう!ニュースキャスター2 B型暗殺教団事件 (小説)/ソノラマノベルズ/夏見正隆/絵師:鈴木雅久/いろいろ
キャラ:B型暗殺教団首領
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
特記事項なし。
★2003年12月2日(火)
『励ましありがとう御座います』
他人の情けが身にしみる……
サイトの更新方式ですが、場合によっては協力を仰ぐ形になるかもしれません。その際はどうかひとつよろしくおねがいします。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■富士見ミステリー文庫の新装版、対象はかなり広い?(少年少女科学倶楽部より)
ミステリー文庫のリニューアルに関するお話☆ 例えば新井輝さんのサイトでは『DEAR』と『ROOM NO.1301』の新装版が出る旨書かれています☆ このことから察するに、新装版適用範囲はかなり広いと思われます☆ 特に絵買いの人にとっては悩みどころかもしれませんね☆
▼本日の作品&台詞解説▼
たたかう!ニュースキャスター→bk1、→amazonは、読んで字のごとく主役であるキャスターとしては駆け出しの桜庭よしみが戦うお話。といってもわかりにくいでしょうからネタバレにも考慮しつつ言うと、『正義の味方はもうからない』『出動は時を選ばない』 →ひたすら非道い目にあうヒーローもの、とまあこんなところをキーワードにしてもらえるとよいかと。悪役の描写がかなり極端ではありますが、ふと考えるといてもおかしくない(いるかもしれない)そういう面も持った作品です。
ヒーローの細かい部分でのリアルな描写にニヤリとさせられます。
さて本日の台詞解説。
いろいろ主役だってしゃべっているのにそれをすっとばしてこれ(笑)。なかなかこの暗殺教団の仕掛けもおもしろいです。いや別に私がB型に対して悪意あるわけじゃないですよ!(血液型による分類には全く興味なし)
「え〜ん、そんなにバン・キュッ・バンが好きか〜っ!?この非国民ーっ!!」
「ぼけーっ!わけわからんわーっ!!」
出典:戦え!梁山泊 史上最強の弟子/少年サンデー(小学館)/松江名俊/2巻114P
キャラ:ほのか(主人公の妹)&兼一(主人公)
【作家直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
岸みきおのホームページで、松江さんが何点かイラストを寄稿しているのを見つけました。作家つながりというやつでしょうか。
投稿名台詞第12弾、緋色ゆいさんからの紹介です。メディア的には少々有名すぎるか?とか一瞬思ったんですが、検索エンジンでのワード検索をしてみたところ適度な結果を示したのでOKです(笑)。
この漫画の主人公は元イジメられっ子で、イジメっ子を見返す為に格闘技を 始めたのですが、そこでの修行はイジメを遥かに凌駕する地獄の日々でした(笑) そんな軟弱な主人公が修行に耐えられたのも、道場の孫娘であるヒロイン美羽の 存在が大きかったのです…と言うわけでこの漫画は格闘漫画というよりかは コメディ色が強く、それのお陰で成功している漫画といえます。
前置きが長くなりましたか、この台詞は主人公の妹(ブラコン)の台詞でして、 幼児体型の妹は、美羽のスタイル抜群なプロポーションに打ちのめされた後、 美羽の魅力にたぶらかされたであろう兄に対する恨み言(笑)を言いながら 殴りかかっている場面での台詞です。
私は上記の台詞をふと立ち寄ったサイトで見かけて、その直後に書店に直行し、 コミックを買ってしまったという逸話があります(笑)
なかなか味のある台詞では ないでしょうか?(そうか?)
いえ、管理人としてはツボでした(爆)今度見てみようっと。(01/3/21)
「きっと友情の力だよっ。本物の友情は、時間も距離も越えるんだよっ」
出典:赤城山卓球場に歌声は響く 《小説》/ファミ通文庫/野村美月/絵師:依澄れい/118P
キャラ:鈴木若菜
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】依澄屋WEB NEWS
野村美月さんを検索してみたら……ははあ、ボーイズラブ系なものを書かれていたようですねえ。
★2002年1月24日(木)
『スキャナー買おうかな……』
デジカメで帯画像撮るのめんどくさくい……。
この際だから、USBの安いやつ買ってしまおうかなと思ってます。しかしスキャナも安くなったなあ。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■Amazon.co.jp 送料変更
無条件で送料が無料だった、本のネット通販サイトAmazonですが、2月1日からは1500円以上のお買い上げで送料無料に変更されます。
単発で本を注文したい方は、今のうちにしておいてくださいね☆
ところでブラウザの都合なのか、このところamazonにつながらないので、リンクしたくてもできません。もう、どうなってるんでしょうね?
■東京大学 メイド研究会
偶然発見したのでご報告しておきますね☆
ただの萌えサイト? いいえ、尋常ではない角度から掘り下げた考察を行っています。世の中って広いです☆
▼本日の作品&台詞解説▼
赤城山卓球場に歌声は響く→帯画像、→bk1は……。
あー、どう説明するよこれ? 多少ラブコメっぽい、か?
もしかして表紙絵で思わずふらふらっと買ってしまう人もいるかもしれませんが(笑)、個人的要望としては奥付けも読まずにタイトルのみで勢いに任せて買い、そのまま一気に読んでほしいところです。
まず表紙絵が巫女さん。それもただの巫女さんじゃありません。
そしてタイトルが「赤城山卓球場に歌声は響く」ときました。
ストーリーとしては、冒頭はライトノベルではあまりにもよくある……いやそうでもないか……女の子が山ほど登場しサークル活動に花を咲かせます。
が。
なんでこんな展開に!?←褒めてます
キャラ萌えしたり、ノリで押し切ったり、単に変な話が好きな人にはおすすめします。すぐ読めるからぜひどうぞ。細かい部分が気になる人は読まないほうがいいかもしれませんが、この作品を読むのに必要なのは勢い、ひたすらそれです。
さてと本日の台詞解説。
まーお約束と申しましょうか、少年漫画では日常の光景ですね。解説不要。単純にして真理。
(02/1/24)
出典:神宮の森卓球場でサヨナラ (小説)/ファミ通文庫/野村美月/絵師:依澄れい/93P
キャラ:大石麦子&村上朝香
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】依澄屋WEB
特記事項なし。
★2004年6月7日(月)
『マルチタスクは高度な処理能力が要求されるのこと』
性能はウインドウズ95か下手すると3.1程度の性能しかないのに、思いつきだけはXPでも過負荷?というマルチタスク。その結果「固まる」「再起動」「データ飛んだ!」な状態が私です。嗚呼、汝の名は積み人也。
このライトノベルがすごい!関連更新は、久美沙織さんコラム創世記の番外編、大森望さんの「『MOTHER』のころ」をお届けします。当時の会議に提出した資料まで出てきちゃったりいやはや。
それともう一件斑猫さんによる投稿で、水野良 『ロードス島戦記』 「〜人と《立場》というコラムも掲載しました。ほんとはけっこう前にもらっていたのですが掲載が遅くなってしまい申し訳ありませんでしたm(_ _)m
上のトップ絵に関する詳細は近日中に。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■せかいのメイドさん(1)−コロンビア(DAIさん帝国より)
†Heaven Stairs†謹製。ブラック・ラグーンのロベルタさんCGなのですが、付属しているテキストが素敵なのです☆
「やっぱり最強メイドはここの人だよなあ。単に非常識な強さだけならゴマンといるけど、これだけの存在感! あと目付き!」
こんな素敵なメイドさんを知らないという罪深き貴方はブラック・ラグーン→bk1、→amazonをすぐさまお求めくださいね☆
▼本日の作品&台詞解説▼
神宮の森卓球場でサヨナラ→bk1、→amazonは、いわゆる卓球場シリーズ4部作→bk1、→amazonの完結編に当たります。
ええとこの紹介をする前にちょっと懺悔。私はこのシリーズ好きだったはずなのに、気が付くと完結編を積読にしてしまっていて今さらのように読んだのですが……激しく後悔。なんで積んでいたのだろう。
このシリーズはたいへん説明がしにくいのですが、卓球や合唱を絆として友情を深め合う話です(めちゃくちゃ簡略化してます)
物語の表面だけ見ると卓球の神様に仕える巫女が出てきたりと、相当に荒唐無稽のように思えるのですが実際は一人称で書かれる日常のちょっとした出来事への主人公の心の動きこそがメインだと思っています。友情ってすばらしい!とストレートに訴えかけるお話ですね。
ひねりまくった話ばかり読んだり、作品の重箱の隅を突かずにいられなくなった方が原点に帰るための作品かもしれない、などとあえて言ってみます。
それでは本日の台詞解説。
ネタバレになりそうなので詳しくは言いませんが、夢をあきらめるかどうか、それをテーマにしていると思ってください。
出典:神宮の森卓球場でサヨナラ (小説)/ファミ通文庫/野村美月/絵師:依澄れい/239P
キャラ:村上朝香
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】依澄屋WEB
特記事項なし。
★2004年6月8日(火)
『空の境界』
私自身は空の境界まだ未入手ですが、既に一部では出回っているようで、そろそろ各所で出てくるかと思われます。
この作品、ネット上では話題になりすぎたためにかえってスルーしている方がいそうなのでその辺補足。魔術師同士の戦いなどがたくさんあるのですが、みどころなのは戦闘シーンよりもむしろ理論と理論のぶつかり合いです。個人的には魔術師と魔法使いの違いというのが大変印象的。死ぬほど癖が強い事も否定しませんが、後発のライトノベルにも少なからぬ影響を与えていると思われる為この作品はぜひ目を通してもらいたいですね。
このライトノベルがすごい!関連更新は、早見裕司さんコラム「ジュニアの系譜」第7回『ティーンズハートの作家たち(1)』です。早見さんも本文で述べられていますが、ティーンズハートって何かと蚊帳の外な印象があって、再評価のためにはこのコラムの意義は大きいかも。
個人的には今、運命のタロットシリーズが読みたいです。絶版です。どこにも売ってません。今復刊活動中のようですが……しくしく。
▼本日の木乃葉子トピック▼
▼本日の作品&台詞解説▼
神宮の森卓球場でサヨナラ→bk1、→amazonは、いわゆる卓球場シリーズ4部作→bk1、→amazonの完結編に当たります。
本日は説明略。
それでは本日の台詞解説。
といっても解説しようがないんですが……表現的なやさしさがポイントです。ほんとは他に載せたい「やさしい表現」がいくつかあるんですが2ページにわたるような長台詞ばかりでさすがに載せるに載せられないという……(^^;
これがたったひとつの冴えたやりかた
出典:たったひとつの冴えたやりかた キャラ:コーティー・キャス
超有名なSFなんで、知らない人はいない!と言い切っていいくらいの感動の台詞です。
(ちなみに……万が一知らない場合は、ただちに本屋にかけこんで入手・読破して、話をあわせましょう(笑)。それくらいすごい作品なのです。SFに興味がない人でさえも感動せずにはいられない名作!!)
あえてあらすじは述べませんが、自分は死ぬしかなく、さらに大勢の人にも被害を及ぼしかねないとき、まだ年端のいかない少女がどんなに勇敢な行動をとったか、その際にコーティー自身が自分の行動について言った台詞です。
めちゃくちゃかっこいいです。
真の勇敢さとはこれです。
私、英語がだめなもので原典ではどんな表現しているか知りませんが、そちらもさぞかっこいい表現なんでしょうね。
だッしゃああッ!! ブッこわれよッ!!
出典:タツモリ家の食卓/電撃文庫/古橋秀之/140P
キャラ:バルシシア
【直営サイト】電撃hp
ここのサイト内の「メゾン電撃」にコーナーあり。日記に過去日記ログに掲示板あり、しかもかなり時間を割いている模様。……本業は大丈夫?
「タツモリ家の食卓」は……ですね。いったいどう説明したものやら。
とりあえず要素としてはSF小説であり、同時にバカ小説でもあります。ですから「SFホームコメディ」という謳い文句はそれなりに的を得た表現なのですね。
古橋さんの作品と言えば、「ブラックロッド」シリーズを思い起こすところですが、はっきり言って180度方向性が違います。作者名を伏せられていたら、同じ作者とは気づかないかもしれません。
ごく平凡な高校生龍守忠介が犬の散歩中に拾ってきた奇妙な生き物、それがすべての発端で、実はその生物の正体は「リヴァイアサン」という銀河で超生命と呼ばれる代物だった……とまあ、SFコメディの展開としてはそれほど珍しくもない展開に『一見』見えます。
しかーし、さすが古橋さん。なにをどう書いても、やっぱりどこかにねじれ思考(笑)が働くようで、登場人物などはくせがありまくり! これは必見です。いやしくもまいじゃーを志すものは必ず読んでおきましょう。「ブラックロッド」よりも読みやすいので、そういう意味でもおすすめします。
さて、本日の名台詞は掲示板の話題にも出てきたものです。
あまりくわしく書くとネタばれになっちゃいますので避けますが、「鉄拳皇女」バルシシア(この鉄拳皇女という言葉自体すでに普通ではありませんが、内容を知ったらさらにひっくり返ること請け合い。でもないしょ(笑))が、自分の攻撃目標に向けてアタックをかけるときの気合です。
いいですねー、通常ならヒロイン格であろうバルシシアの吐く台詞とも思えませんが、そこがよいです。
血管切れそうです。イラストもまたよろしい。読者に媚びる気は全く感じられない姿勢が最高です(笑)
「小田切君は『これで、この機は通常の00式の三倍はイケる』といっております!」
出典:タツモリ家の食卓/電撃文庫/古橋秀之/絵:荻窪裕司/2巻106P
キャラ:寺山和臣
【直営サイト】あああ古橋Mk.II
なんというか……作品が「濃い」と、自然読者層も濃くなるようで、掲示板がなんだかすごいような(笑)
「タツモリ家の食卓」は、一応SFです。実際の話、時折見え隠れする設定はかなり作りこまれているのがうかがえるんですが、話全体がとにかく特殊。ネタばれしてしまうと、おもしろさが半減してしまうためつっこんだ話を書きませんが、『お茶の間で繰り広げられる異星人との交流』かな?……なんだか違う気がしなくもないですが、そうとしか説明できません(^^;)
この作者さんの代表作「ブラックロッド」シリーズとは180度方向性が違いますが、やはり人をかなり選ぶ作品なので、万人にはおすすめできません。が、嗜好さえあえばまいじゃーを冠するにふさわしい作品であるとは言っておきましょう。
さて台詞です。
これはまず状況を説明する必要があるでしょう。
作中に自衛隊の装備品に塗装を行っていて、いろいろ試した挙げ句、班長の人型兵器を真っ赤に塗る、という1幕が出てきます。ここで初代ガンダム世代ならピンとくるものがあるでしょう。
ひょっとして知らない方がいるといけないので説明すると、ガンダムの主人公アムロのライバルにシャア大佐というのがいます。このシャア専用機(というよりはシャア個人の戦闘技能?)がすごい性能で、通常のザコ機の3倍のスピードで動くとされていたわけです。
このアニメ以来、赤く塗った機体は「なぜか」三倍の性能を発揮することになったのです。いやあ、塗るだけで三倍の性能が出るんだから安いもんですね(笑)(00/9/29)
「私たちが宇宙人と再び出会うとき、相手はひとりふたりではなく、大挙してやってくるかもしれません。また、私たちと戦うための戦術を用意し、強力に武装しているかもしれません。それでも……私たちは勝てると思いますか?」
「勝てます。
もし戦うことになれば必ず勝ちます」
「……はあ」
「なぜなら、勝てないときには、倉本三尉は『戦え』とは言われないでしょうから」
出典:タツモリ家の食卓/電撃文庫/古橋秀之/絵:前嶋重機/3巻172P
キャラ:倉本翼&手力曹長
【直営サイト】あああ古橋Mk.II
【絵師直営サイト】Sci+Fi
どちらもかなり存在感のあるサイト。一見の価値はあります。
「タツモリ家の食卓」は……説明しようがありません。あえて言うと非常識お茶の間SF小劇場とでも言ったところでしょうか。
普通のご家庭であるタツモリ家。その一員である忠介が一人の子供を拾ってきたことから話は始まります。実はその子は宇宙人で、それもとんでもない破壊力を秘めた宇宙人であり、それを危険視した別の宇宙人がやって来て、さらに芋づる式に次から次へと宇宙人がやって来て、なぜかタツモリ家は宇宙人だらけに……。ほんとはこんな単純な話ではありませんが、無理に要約するとこんな感じです。
脱力系なお話かと思いきや、高いテンションにいきなりなってみたり先の展開がぜんっぜん読めません。万人向きではありませんが、一風変わってそれでいて重度にSFしているので見た目に惑わされずSF読み人は手を出してみましょう。……騙されたと思っても責任はとりません(笑)
さて問題の台詞です。
その少々脱力な話の合間にいきなり重くなる方のやりとりからです。ネタばれを避けるため、細かい使いどころは省略しますがまあ十分に雰囲気はわかっていただけると思います。
二人とも自衛隊所属、つまりは軍人です。軍人の物言いとしては最高級の賛辞や信頼のこめられた良質な台詞だと私は勝手に思ってます。(01/1/16)
アハハハッ! ばーか、死んじゃえ〜!
出典:DADDYFACE 世界樹の舟/電撃文庫/伊達将範/93P
キャラ:結城美沙
【直営サイト】Fortuneteller Industry
作者さんは掲示板には頻繁に出没されている様子。リムーブカースの未公開エピソードもあります。
「DADDYFACE」は、一言で言い切るならばバカ小説。ただしただのバカ小説だと思ってはいけません。
一応ラブコメ&アクションものなんですが、とんでもなく大上段に構え、究極憲法に鬼、オーパーツ、キラー衛星、ガンシップ、etc。なんでもありのめちゃくちゃです。こんな無茶な設定も徹底してしまうと、なんだかわくわくしながらページをめくっている自分を発見できるわけです。当然主人公および、主人公を巡るサブキャラがそろいもそろって曲者ぞろい。なぜならば……ああ、言えません! ネタばれしてしまいます。
できれば奥付も見ないでぶわーっと一気に読んでしまうのがもっとも楽しいんではないかとそう思います。とにかくひとつひとつの設定を見れば、「こんな無茶な話はちょっとなあ」と醒めてしまいそうな所、怒涛のごとく押し寄せる無茶設定の数々が、見事にこの作品をジオブリのごとくなジェットコースター小説に昇華させています。ライトノベルス愛好家もしくはバカ小説愛好家ならば、ぜひとも読んでみてください。
さて、困ったことにネタばれを防止しようとすると、本日の台詞があまり深く解説できないのですが……まあいいか。
美沙はともかく性格が過激で、敵とあれば情け容赦なく攻撃を仕掛けるタイプなんですが、その性格の過激さがもろに出ているのがこれです。敵にアタックかける際の台詞です。美沙は一応小学生なんですけど……お子様の退廃振りは目に余るものがありますね(笑)
ま、ともかく子供ゆえの?無邪気な残酷さの発動ってことで。(00/6/13)
「……落ち着いて。ゆっくり、ゆっくり……心が体を傷つけないように……」
出典:DADDYFACE冬海の人魚/電撃文庫/伊達将範/絵:西E田/60P
キャラ:草刈鷲士
【作家直営サイト】Fortuneteller Industry
【絵師直営サイト】西E田'S HOME PAGE
専門のファンサイトは探した限りではないようです。
まずは連絡から。
前々から検討してはいたんですが、イラストレーターさんに対しても直営サイトにリンクを張ることにしました。イラストから作品に入る方も多いようなので、まあそれなりに需要があると判断しました。
それでは、と。
「DADDYFACE」は、これでもかと言うくらいの大風呂敷が魅力の……荒唐無稽なラブコメまじりのアクション小説としておきましょう。
孤児院出身の貧乏大学生・草刈鷲ニとモデル顔負けの超美貌・麻当美貴、そしてやることなすこと過激な美少女・結城美沙。あまりにも三人三様の彼らはとある絆で結ばれていて、この絆が作品の重要な要素のひとつになっています。
それを軸に現代に存在しないはずの様々な技術「オーパーツ」をめぐって、これまたスケールのめちゃくちゃにでかい争いが繰り広げられるのですが……。
この「絆」がくせもので作品の最重要テーマにしてネタばれに直結してしまうんですよ、これが。とりあえずネタばれを含む作品解説は明日改めて、ということで本日はやめておきたいと思います。
それでは台詞解説へ。
これはネタばれの都合上細かい経緯を書きませんが、パニック状態に陥って暴れている少女を落ち着かせるために話し掛けた台詞です。
……うむ説明しろと言われても困りますがなんだかよさげなので紹介してみました。(01/1/12)
……優しさが辛さの裏返しなのは悲しいことだけれど……その心を失ってはだめ。あなたは乗り越えてきたんだから。
出典:DADDYFACE冬海の人魚/電撃文庫/伊達将範/絵:西E田/448P
キャラ:綾代いづな
【作家直営サイト】Fortuneteller Industry
【絵師直営サイト】西E田'S HOME PAGE
専門のファンサイトは探した限りではないようです。
昨日に続いて「DADDYFACE」より。
この物語は基本的にはホラ話のレベルです。なんというかスケールが正気とも思えないくらいの大風呂敷だからです。
それもありとあらゆるホラを寄せ集めた感じかな? いい意味で読者をあきれさせてくれるというか「次はいったいどんな無茶なことしてくれるだろう」という『わくわく感』が魅力の話です。
さて、しかしこれでは全体像がちっとも見えてこないと思います。そういうわけで以降はネタばれな話。まだ読んでなくてこれから読む気のある方は見るのはやめておきましょう。
ここから→まず一番のとんでもなさは、主人公・鷲士と美貴の子供の年齢です。20歳にして11歳の双子! 養子じゃなく、ふたりが9歳のときに出来た子供です。さらにややこしい出生話があって、結論としては美貴とその子供は超巨大企業の結城一族の血族。さらに「娘」はトレジャーハンター。娘の狙うお宝は「オーパーツ」。白昼からハリアーは飛ばす、空母は呼ぶ。鷲士自身は無敵憲法の九頭龍の使い手。美貴は超モデル級の美貌。
ひとつひとつとればライトノベルスにはお約束な設定の数々ですが、これをすべてひとつの作品に叩き込み、それが破綻していないのはもはや驚異と言うしかありません。←ここまで
これは普段小説を読まない人にもおすすめしたい逸品です。たぶん気がつけば話に飲まれ、さらさら読めてしまうと思います。
ただし3作目である「冬海の人魚」については、ちょっとシリアスな展開があるのですがこれもまたよしでしょう。
さて、本日の台詞解説。
これもネタばれ気味の台詞なので取り扱い注意のやつですが、特に説明の必要もないでしょう。
一番人の痛みをわかる人間というのは、結局痛みを体験した人間です。人にそういう思いをさせたくない……それが優しさのひとつの形です。当然辛い思い出など忘れたいこともあるでしょう。
けれどそれでは痛みをわからなくなってしまうかもしれません。そういう人間にはなるな……とまあそんな感じでしょうか。表現の仕方に優しさが溢れていて気に入りました。(01/1/13)
「わたしのコト、キライ……?」
出典:DADDYFACE 《小説》/電撃文庫/伊達将範/絵師:西E田/328P
キャラ:麻当美貴
【作者直営サイト】FortuneTeller
【絵師直営サイト】西E田'S HOME PAGE
特記事項はなし。
★2002年5月5日(日)
『珍しくアニメ漬け』
フルメタ見る。十二国記見る。ONE見る。
フルメタは原作知っていればおすすめかな? 十二国記は丁寧に描いていて、原作未読の場合はどうかわかりませんが、良作ですね。
ONEは……。
ONEは……。
ONE、は……。
さて、残念ですがページが尽きたようなので本日はこれにて!(汗)
▼本日の木乃葉子トピック▼
連休中は、サイト更新も穏やかで話題もあまりなかったりするのです☆
■boople.com
これは、どちらかと言うと書評サイト管理人向けの情報ですね☆
bk1のように提携してリンクを張ると、合法的に画像データを使用してもいいようです。なにがなんでも表紙絵を使いたくて、でもスキャンは嫌だという場合におすすめです☆
「GIF画像だからかなり荒いけどね……」
▼「マリア様がみてる」強化月間コラム
ああっ白薔薇さまっ その5▼
マリア様がみてるでは、個性的なキャラクターが数多く存在するわけですが、その中でも名脇役の存在あってこそ主役級のキャラも光ってくるというもの。
なかでも新聞部部長・築山三奈子様に、自称写真部のエースにして通称カメラちゃん・武嶋蔦子さんはかなり重要な位置を占めています。
で、率直に言いましょう。
蔦子さんは、佐藤聖様の次にお気に入りのキャラです。もともと好きだったのですが、レイニーブルーに出てくるエピソードで完全に落ちました(爆)
ただのカメラ少女じゃなくて、友情にも厚いところが素敵です。
そんなカメラちゃんですが、るくしあ大陸電子領→junklet内にCGあります。小さいけど貴重かも!
プロ活動をなさっているだけあってCG美しいです〜。fanartにあるCGと合わせて必見。
▼本日の作品&台詞解説▼
すまんです。明日分でDADDYFACEの解説はやります。
ただまいじゃー認定するからにはそれなりの作品だと思ってもらっていいです。いつになったら新刊は出るのだろう……。
まあラブコメにおいて必殺の台詞ですね。即死判定あり。
「……きみは昔からぼくを敵視している。今度も、どうせなにか企んでいるんだろう。訊いたところで返事が戻る可能性はなさそうだ」
「……いいだろう。じゃあ、無知で哀れなおまえの質問に一つだけ答えてやる。ただしイエスかノーで、だ」
「……一つ、か
……明日は晴れると思うか?」
出典:DADDYFACEメデューサ (小説)/電撃文庫/伊達将範/絵師:西E田/247P
キャラ:結城樫緒&瑠璃人
【作者直営サイト】FortuneTeller
【絵師直営サイト】西E田'S HOME PAGE
特記事項なし。
★2003年7月18日(金)
『台詞だけ』
なんとか更新しました。それ以外には手が回らずパス。
▼本日の木乃葉子トピック▼
本日もお休みです☆
▼本日の作品&台詞解説▼
DADDYFACE→bk1、→amazonは……えーと。これもし未読で、よけいな情報を入れる前の人であればできるだけそのままの状態で即本編を読むことをおすすめします。なにしろのっけから無茶苦茶な設定なので、その荒唐無稽さを存分に楽しんでほしいから。
内容としてはオーパーツ、超能力、超兵器、無敵格闘術、謎の美女に美少女などなどその他とにかくなんでもありの荒唐無稽を絵に描いたような作品で、既にまいじゃー認定しているおすすめ作品です。
肌に合うかどうかは1巻を読めば判断できると思うので、まずは1巻をレッツトライ!
では本日の台詞解説。
まともに返事をする気のない人間が、優越感を持って質問してきたことに対する強烈なカウンターパンチ。いいですねえ、とっさのときにこんな言い回しが出来るようになりたいものです。
もう未来はないの?まだ始まってもいないのに……
出典:旅立つ船 キャラ:ヒュパティア・ケイド
「旅立つ船」は、「歌う船」シリーズの一作。なんらかの重い障害を背負い四肢の動かない人間が、体の代わりに宇宙船を与えられ暮らし、様々な仕事をこなしていくというテーマの元に書かれたお話です。
この旅立つ船の場合、ヒュパティアは年に見合わない大変利発な女の子。大人顔負けの頭を持っていますが、原因不明の病気にかかり四肢が麻痺してしまいます。両親がいるうちはどれでも気丈に振舞っているのですが、一人きりになると自らの不幸をのろって涙を流すのです……。
つまり彼女はまだ子供だから、本来大きな可能性が広がっているはずなのに、もはや動くことすらままならないという絶望がこのように言わせたのでしょう。これはけっこうくるものがありましたね。
わたしはあなたに触れることができない。あなたもわたしに触れることができない。だから……テッドを抱き締めてくれない?
出典:旅立つ船 キャラ:ヒュパティア・ケイド
今回はSF。ライトノベルスはお休みして、「歌う船」シリーズよりの出典です。
肉体に先天性の異常をもった子供たちが、「シェル」といわれる殻に入れられて特殊なプログラム養成を受け、人でありながら各種のコンピュータとリンクして、宇宙船の頭脳「頭脳船」として活躍する……それが歌う船シリーズ全部の特徴です。さらには主人公が女性(の頭脳船)というのも。
SFとしては比較的読みやすく、初心者にもおすすめ的なシリーズですね。
で、今回の台詞。
細かい経緯は省略して……頭脳船のティアとそのパートナー・アレックスは仕事上の関係から発展して、お互いに惹かれあうのですが、ティアは「シェル」に入っているため、お互い直接に触れ合うことができません。
そこでティアは、彼女がまだシェルに入る前、いつも抱いていたぬいぐるみのテッドを自分の代わりに抱き締めてくれないか、とこう言ったのです。
泣けます(笑)。
こういう感性は、作者が女性だから生まれるものなんでしょうかね?
「だから?」
「だから、なでてもらえれば怒りません」
「じゃ、じゃあ……君がそれだけで許してくれるなら……」
出典:ダブルクロス・リプレイ 聖夜に鳴る鐘−Dynast− (リプレイ小説)/富士見ドラゴンブック/菊池たけし
F.E.A.R./絵師:しのとうこ(カバー)、佐々木あかね(コミック)/199P
キャラ:檜山ケイト&薬王寺結希
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】PHANTOM LIGHTS
作者直営サイトについてはあまりきちんと調査してません。
★2003年10月23日(木)
『自分も今更読んでるわけですが』
そういえば、自転地球儀世界→bk1、→amazonの3巻がデュアル文庫から出ているのを皆さんご存知でしょうか。言わずと知れた田中芳樹御大の作品で、「例によって」2巻を最後に絶対続きは出ないと思っていたものなんですが……デュアル文庫で拾い上げられていたと思ったら新刊出てた時には感動もの、と思ったら一条理希さんによる執筆でした(^^;
こうなったらこの調子で七都市物語やアルスラーン戦記その他も他の作家さんに依頼して続きを、とか言ってると本当にありそうで笑えない……。
はてなダイアリーのおとなりページ。おもしろい試みではあるものの、アクセス数の多いところがカウントされるっぽいことは既に解っていましたが、偶然アクセス解析からVIRTUALCITYのおとなりページを見て確信。ご本人の日記や、都市シリーズのファンサイトより上ってはどういうことなんだ(^^;
▼本日の木乃葉子トピック▼
本日はお休みです☆
▼本日の作品&台詞解説▼
ダブルクロス・リプレイ→bk1、→amazonは、TRPGリプレイ(プレイの様子を読み物仕立てにしたもの。(ただしプレイヤー間のやりとりやストーリー展開は起こったそのまま)です。
TRPGを知ろうが知るまいが、今後一生ダブルクロスを遊ぶ予定がなかろうが全く関係ありません。死ぬほど笑えるのでぜひ読んでみましょう。
暴走しまくるプレイヤーと、それを強制的に修正したりせず、巧みに利用・操ってゲームを進めるゲームマスター。いやはやお見事! 即興でよくもここまでやれるもんだと感心しますね。
なお1巻が究極のお笑い、2巻ではお笑い分が減っているものの代わりにラブコメ成分が大幅にアップしております(笑) ……本来はただのリプレイでお笑いじゃないはずなんですけどそんなことはどうでもいい。
それでは本日の台詞解説。説明など不要!
ラブコメ成分の方から引っ張ってみました。本文中ではライブのためによけいな描写がありますが、あえて割愛ということで(^^; ちくしょうかわいすぎるよこんちくしょう!
「ここから先は、とても危険だよ。でも……できれば付いてきてくれると嬉しい」
出典:ダブルブリッド キャラ:片倉優樹
ダブルブリッドは、電撃ゲーム小説大賞で金賞を受賞した新人さんの作品です。ホラーファンタジーという謳い文句になってますが、別に怖くはなかったです。もうちょっと違う売りはないものですかね……。
20世紀半ばから各地で発見されていた、特殊な遺伝子を持ち、奇異な外見と強力な能力を持って生まれた「怪」。それら「怪」の中には人間と同じような外見をしたものたちもいた。優樹は人型の「怪」であり、「怪」が起こした事件を捜査する組織「捜査六課」のメンバーであった。その六課に特殊部隊「EAT」のメンバーのひとりである山崎が派遣されてきたが…てなお話です。
『異質で強大な力を持つがゆえに疎まれる存在』との交流がひとつの鍵になってます。こういうのツボな方は押さえといてください。
今回の台詞の背景は……やばいネタバレしてしまう……。
本当に信頼できる「仲間」に対しては甘える事ができます。危険である事を知りながら、あえて一緒に来てくれる事を願うのは、信頼で結ばれているからに他ならないのです。ずっと畏怖されることしかなかった「怪」たる優樹が信頼を寄せられる相手は……というあたりでお茶濁させてください(^^;)
とりあえず萌える状況ではあります。
やっぱりあなたは人に飼われるのは向いてない。命令されたこともできないようじゃ、犬にもなれない
出典:ダブルブリッド/電撃文庫/中村恵里加/185P
キャラ:片倉優樹
ダブルブリッド発刊延期記念(^^;)
あーけっこう期待してたんですけどねえ……と、いうこの「ダブルブリッド」は、特異遺伝子保持生物「怪(あやかし)」と、人の遺伝子を併せ持つ少女、片倉優樹が主人公のお話です。
恐れられ、虐げられているにもかかわらず人に対して淡々と向き合い、それでも人を「守る」優樹の言動がなかなかよいです。
さて、今回の台詞は殺人鬼である高橋との対決中のシーンです。優樹と同じ怪である高橋は、「もっと上の意向」によって優樹を襲うのですが、殺すことしか頭にない高橋は上の意向を無視して暴走します。 そんな暴走する高橋を哀れむかのように言った台詞です。
小説ではおなじみ蔑みの表現に使われる他人の命令を実行するしか能のない「犬」的な行動も、実はそれなりの力量がいるのです、本当のところは。
ある意味では単純に罵倒されるよりも堪える表現かもしれません。
自分の行動、言動に何の疑問も持たずに生きていける人間は強く、恐ろしく、そして脆く、孤独だよ
出典:ダブルブリッド/電撃文庫/中村恵里加/194P
キャラ:片倉優樹
「ダブルブリッド」は、主人公の優樹の根幹の思想がよく練りこまれていて、怪(あやかし)としてのものの考え方を通して、人の社会を描写しているわけなんですが、基本的に言いたいことは1冊でおおよそ吐き出している感じがします。
続巻がまもなく刊行されますが、いったいどんな感じの作品になるやら楽しみです。
この台詞は、自分の部下である、熱血で一度こうと決めたら一直線な太一朗が、迷わず銃を撃ったときに諭すように言った言葉です。
迷わないということは、つまり視野が狭いと言う意味でもあって、大変怖いこと。でも孤独という描写は「へえ」という感じです。それは考えたことなかったなあ……。
酔った自分を冷静に見つめることは、大切だと思うんだけどねえ……
出典:ダブルブリッド2/電撃文庫/中村恵里加/48P
キャラ:片倉優樹
「ダブルブリッド2」は、読んで字の如し、ダブルブリッドの続編です。主人公優樹の「人間とアヤカシの狭間に立つもの」としての言動は今回も健在。あの淡々として、醒めていて、けれどもどこかに希望を残している……という、我ながらひどい説明だと思わなくもない優樹さんに発言の数々はなかなか見ものです。
まだ発売されて日が浅いどころか、地方ではお目にさえかかれないと思われるので、つっこんだ説明はなしということで。
本日の台詞は、全然ネタばれの心配のない台詞です。
本編にもまるで絡んでこない、成り行き上の台詞。部下である太一朗と飲みに行った帰りでの発言です。
はい、そこのあなた。そしてそこのあなた!
酔っ払って、さんざん人に迷惑をかけまくっておいて、「おれは酔ってないぞー」とかぬかしてませんか? そういう方にこそ捧げる台詞です。よーく肝に銘じておいてください(笑)
俺はお前の性格が嫌いなんだ。別にお前がアヤカシだから嫌いなわけじゃないからな
出典:ダブルブリッド3/電撃文庫/中村恵里加/絵:たけひと/66P
キャラ:山崎太一朗
【直営サイト】なし
先日オープンしたばかりのファンサイト、捜査第六課分署をご紹介。WEBコミックに期待。
ダブルブリッド」は、SFというかホラーな要素も少し入ってます。
20世紀半ばから各地で発見されるようになった、人より遥かに強大な力を持った生物。これを日本では「怪し(あやかし)」と呼称し、保護に乗り出します。
アヤカシは、人間並みの知能と人と同様の外見を持つ甲種、それだけの知能はない乙種に分けられます。
そして。
主人公である「内閣公認甲種指定生物」たるアヤカシ、片倉優樹は刑事部捜査六課に所属し、アヤカシを巡る事件に出動しています。
この話は、アヤカシを巡る物語なのです。
主人公である優樹の言動が淡々としていて、それがかえって印象に残ります。あと主人公は確かにめちゃくちゃ強いんですが、アヤカシとはいえ女の子(外見は)なのに、ズタボロにされてしまうところも密かに特徴的かもしれません。
3巻まで読んでみて、割といい感じなんではないでしょうか。
まいじゃーにすべきかどうかでただいま思案中の作品です。
さて台詞解説を手短に。
アヤカシというのは、世間では差別待遇される存在です。
で、この太一はアヤカシのひとりである、大田とはとことん気が合わず、悪態ばかりついているのですが、ここでわざわざことわるところがかわいいというか、太一らしいというか。
こういう何気なエピソード、好きですねえ。
解説が全然足りませんが、言いたいことはなんとなくわかってもらえるのではないかと思います。(00/7/11)
「僕は何歳くらいで死ぬんでしょうね?」
「さあ。でもこれだけは言えるわ。若かろうと年寄りだろうと、アヤカシだろうと人間だろうと、死ぬ時は必ず死ぬわ」
「それでも、僕は今日も明日も明後日も死にたくない」
出典:ダブルブリッド/電撃文庫/中村恵里加/絵:たけひと/4巻180P
キャラ:上村鈴香&片倉晃
【直営サイト】なし
ファンサイトはいくつかありますが、DB2000を起点にしてみてはどうでしょうか。
「ダブルブリッド」は、ホラーな雰囲気の漂うファンタジーです。
20世紀半ばから各地で発見されていた、特殊な遺伝子を持ち、奇異な外見と強力な能力を持って生まれた特異遺伝因子保持生物――通称「怪(あやかし)」。それら「怪」の中には人間と同じような外見をしたものたちもいました。
片倉優樹は人型の「怪」であり、「怪」が起こした事件を捜査する組織「捜査六課」のメンバーでした。その六課に特殊部隊「EAT」のメンバーのひとりである山崎が派遣されてくるところからこのお話ははじまります。
『異質で強大な力を持つがゆえに疎まれる存在』との交流がひとつの鍵になってます。
そうそう、以前の作品紹介を見返していたら、あんまり恐くないとか書いていたんですが……訂正します。
恐いと言うか……巻を追うごとにグロくなります。この作品のひとつの特徴として、主人公・優樹がやられまくるというというものがあり、彼女のとてつもない回復力あればこその描写なんですが……目はつぶれる内臓ははみ出す腕はとれると読んでるこっちの方が目を覆いたくなりそうです(^^;)
強いことは強いんですが、既存のファンタジーにおけるヒーローの強さとは根本的に質が違います。
4巻まで読んでみて、まいじゃーな作品であることがよくわかったので
特にホラーな感覚の好きな方にはおすすめ。そういうのが生理的にダメな場合は……よく考えてからご購入を(笑)。
さて、それでは本日の台詞解説です。
実はこの登場人物は正体不明なので、アヤカシだか人間だかなんだかか不明。ですが、たとえ何物であろうと「生」にはしがみつきたいのだ、ということを表すエピソードとしてとりあえげてみました。
もちろんメインは一番最後の台詞です。(00/11/16)
しかし死ぬのは怖いものらしいが。
まだ俺は怖くないな。
やはり殺されてみないと、殺される奴の気持ちはわからんのだろうな。
……お前に教えてやれる機会がやっと巡ってきたが。
残念ながらその時俺は喋れないから教えてやれん。
自分が死ぬ時にわかってくれ。
お前だけは。
お前だけは、たとえ誰が死んでも、きっと長生きするだろうからな。
シームルグ。
出典:ダブルブリッド 《小説》/電撃文庫/中村恵里加/絵師:たけひと/7巻14P
キャラ:八牧
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】原田屋
ファンサイト紹介にあたり、久々に関連サイトを巡ってみました。……うーん、どのサイトも最終更新日がなあ。今回はあえて特定のサイトは紹介しないことにします。
★2002年1月19日(土)
『IE6の人、ごめんなさい』
実はちょっと前から気づいてますが、このサイト、IE6で見ると表を使っている部分すべてがセンタリングになってしまい見にくいです。頭の悪いバカIE6のせいです。トップページだけは直しましたが、正直直す部分が多すぎてお手上げ。
マイクロソフト、余計な手間を増やしてくれます(怒)
葉子:「それは仕様です☆」
火薬の材料の……
葉子:「それは硫黄です☆」
あなたのために3分間祈らせてください。
葉子:「それは不要です☆ ――ええ、そんな仕様は不要ですよ? ビルゲイツさん☆」
……広辞苑を一冊、「仕様」の部分に蛍光ペンでチェック入れて付箋貼ってマイクロソフトに送りつけるという遠まわしな皮肉を今思いつきました。
追記:ごく一部の方以外にはどうでもいいことですが、トップページのNAMEタグは外します(過去ログはこれまでどおり)。なんか携帯で見るのに不都合があるらしいので。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■あの「カラミティナイト」がコミック化するかも?(どうにかこうにかやってますより)
上の高瀬さんの日記を読んでもらうとわかるとおり、確定情報ではないのですけれど。
まいじゃー認定もしているカラミティナイト→bk1がコミック化に向けて話が進んでいるそうですよ☆
「なにーっ!?」
あら、もしかして内気な眼鏡っ娘属性でもおありでしたか?
「それは断じてない」
ではポニーテール萌え……
「萌えから離れれ。頼むから」
聖さま、じゃない今は祥子さま〜、でしたね☆
「ぐ……」
ともかく、カラミティのファンの方は動向に注目です。眼鏡っ娘好きなみなさんも要注目ですよ?
▼本日の作品&台詞解説▼
ダブルブリッド→bk1は、私が最近読んだ作品の中ではぶっちぎりに痛い作品ナンバーワンです。BLOODLINK→bk1なども相当痛いですが、救いのなさという点ではこれにかなうものはなし。
20世紀半ばから各地で発見されるようになった、人より遥かに強大な力を持った生物アヤカシ。このアヤカシの甲種である片倉優樹は刑事部捜査六課に所属し、アヤカシを巡る事件に関わっていき、彼女に不本意ながら同行することになった山崎や、アヤカシ・その他の人々について書かれることになるのですが……。
優樹と山崎、二人の交流の様子やアヤカシの描写がなんともはや。
たしかに1巻では微笑ましいと思いました。
だがしかし。
ネタばれなのでこれ以上は言えませんが、これだけは言っておきます。
巻を追うごとに痛さが増していきます。ついでにややスプラッタ(^^;
読み応えのある作品ですが、痛いの苦手な人は読まないほうがいいと思います。この辺名台詞のコメントを見ると変遷がわかっておもしろいかも。ちなみに物語は終末に向かいつつありますが……ハッピーエンドは全く期待できませんので念のため。
本日の台詞解説ですが、説明が必要ですねこれ。
シームルグという長生きで物知りで激強なアヤカシがいます。しかしそんな物知りにでもわからないことがあるんだ、という感じの独白ですね。
ヤマがこれといって存在しない台詞ですが、淡白ながら心に残る台詞です。
(02/1/19)
「僕のことをごちゃごちゃ言うお前はなんだ。人間とは違う、怪にしては中途半端な国に飼われた白髪犬。お前も、結局はダブルブリッドだ。二つの血を持った雑種だ!」
「雑種であること、自分の命にすら誇りを持てない! だからあんたは人間なんだ!」
出典:ダブルブリッド (小説)/電撃文庫/中村恵里加/絵師:藤倉和音/1巻145P
キャラ:ファリン
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ちなみにダブルブリッドの絵師さんは途中から原田たけひとさんに交代しています。
★2002年11月5日(火)
『コバルト新刊出てます、未購入ですが(^^; 』
流血女神伝の最新刊が出てますね、今月は。
どうなったのかなあ、わくわく。
なお最近掲示板やメールへの返信が滞りがちで申し訳ありませんでした。すべてはラグナロクオンラインのせいです。
気持ちを入れ替えて、返信に励みたいと思います(^^;
▼本日の木乃葉子トピック▼
■「プリズマティカリゼーション」がSuperLite 1500シリーズで、12/12発売
今さら説明は不要ですね☆ 超のつくまいじゃー作品です。イラストに騙されてはいけませんよ☆ テキスト読みな方&真からゲーマーな方にこそおすすめな逸品なのです☆
「まあ……万人向きとは言い難いですけど(^^; 」
▼本日の作品&台詞解説▼
ダブルブリッド→bk1、→amazonは、人と怪の雑種であるダブルブリッド・片倉優樹を中心にしながら、怪を捕縛する部隊の戦い、人の世界に生きる怪、そしてその裏に蠢く陰謀を描いた作品です。どうも表現しにくいなあ(^^;
グロな部分があるのでそういうのがダメな人は読まないほうがいいかもです。後の巻になればなるほどグロ&話の展開に痛さ全開なのでそれなりのお覚悟をどうぞ。私は好きですけどね〜。
で、いったい続きはいつ……。
それと最近電撃大王に連載しているコミック版が出たので読んでみたんですが、思ったよりもずっといい出来でした。(基本的に爆死するのが怖いので私は小説のコミック化にはあまり手を出さないのです(^^; )
原作を知らない人にはどうだかわかりませんが手を出しても損はないというかむしろ片倉巡査が原作よりも萌えるかも(笑)
本日の台詞は、重点は後半部分。
まあ怪には怪なりのプライドがあるって事です。性格にはこの会話で対立している二人ともダブルブリッド=雑種なんですが、雑種には雑種の誇りがあるはずだということですね。
もう一度、生きよう。今度は誰のためでなく、自分のために生きてくれ。そして幸せになってくれ
出典:思い出はいつまでも(卵王子カイルロッドの苦難) キャラ:メディーナ
久しぶりに見たら細かいあらすじほとんど忘れてますね……。ひそかにファンな冴木忍作品の中では代表作です。「星の大地」よりはずっとましですが、これもけっこうご都合主義ではないところがあります。考えようによっては、田中芳樹作品よりも容赦なしかも(つまり主役級が死ぬってこと)
読むときはハンカチが必須か!?
台詞としては、ほとんどラスト。すべての事件が解決した後のことになります。……これはネタばらしてもいいのかなあ……やめとこ。詳しくはかきませんが、みんなを助けるために戦い死んだものを、「今度は幸せになってほしい」という想いをこめて転生させようとしているシーンです。
実際読んでみるとメチャクチャ感動します。
不肖、この私でさえ(笑)、読んだときは思わずもらい泣きしそうになったものです。
泣ける話を読もうと思ったら、この作品は外せないですね。
ミランシャ
世界は美しいんだよ
君の目が見える頃には、世界はとても美しくなっている。約束するよ
出典:やさしさは風の調べ(卵王子カイルロッドの苦難) キャラ:カイルロッド
冴木忍作品の中で、代表作と言っていい小説。
この作者に書かせると、人はよく死ぬし、裏面というか人の醜い部分を実に巧みに描写していきます。それがよく現れた作品なのです。
ライトノベルス中心に読んでいて、でもご都合主義すぎる展開に飽きてきたら読んでみるのもよいかと。
名台詞は、赤ん坊のミランシャをあやしながら、カイルロッドが決意もこめて語っているものです。
魔の跳梁によって、だんだんと侵食されていく世界。その世界がふと垣間見せた「美しい」風景に触発されたものですね。
(たしか夕日かなにかだったはずですが……)
この美しさを取り戻して見せよう、そういう静かな決意表明なんです。
これぞ神々が馬鹿や間抜けをも見守ってくださってる証拠だね この王子がまだ生きていられる理由がほかに思い浮かばないよ
出典:誓いのとき(タルマ&ケスリー) キャラ:タルマ
女流作家の描く、ファンタジー。主人公は血の誓いで結ばれた女性二人で、剣との契約により助けなければならないのもまた女性、という少々切り口の違った作品です。心情描写が女性ならでは、という感じでしょうか。
これは主人公で女剣士のタルマが、とあるきっかけで王女を助けるはめになった時の事です。王女を誘拐した王子を追跡していくにあたり、馬はつないでない、龍の巣の前で野営する、足跡は残しっぱなしと、間抜け丸出しの王子への感想ですね。こういうものの言い方は大好きです(笑)
5秒やる……逃げるなり、命乞いするなり自由に使え。それがお前の最後の財産だ。
だが、よく聞いておけ。どんなに命乞いされても助けるつもりはないし、逃げ出したところで背中からでも殺す……
出典:ダンシング・ウィズ・ザ・デビルス キャラ:ラシャン・コイトンバーネル
作品を知らない方のために。これは「ヤマモト・ヨーコ」シリーズの作者の書いた小説です。
長くなるので状況もはしょりますが、悪いやつの親玉との対決場面でのいわゆる「死刑宣告」というやつですね。
ちと台詞自体が長くなってしまいましたが、かなり迫力は出てるんではないかと思います。
人間、どうせ復讐を遂げるんであれば、こんな台詞のひとつも吐いてみたいもんですね(笑)
生きて永遠の地獄をさまようのならば、一時の死の恐怖の方がまだいいわね!
出典:仮面のフィナーレ(ダンシング・ウィズ・ザ・デビルス) キャラ:ラシャン・コイトンパーネル
うーん……状況がややこしいので思いきりはしょって説明します。残り少ない命のラシャンは、敵から不老不死の情報を餌に取引を持ち掛けられます。その問いに対する答えです。(ほんとはかなり複雑)
不老不死っていうと、秦の始皇帝の時代からある人間の逃れがたいテーマのひとつ。ラシャンは、そのテーマについて「永遠の地獄」と表現したわけですが、全く同感。長生きすることってそんなにいいのかしらん?
「お互い元は騎士だったんだ
決闘といこうじゃないか!!」
「騎士だった……………昔の話だ」
出典:ダンシング・ベア(TAKE THE B STUDIOに収録)/久保書店/BREN−303/159〜160P
キャラ:?
【作家直営サイト】公認綾金観光協会
【絵師直営サイト】同上
一なぜここを紹介したかは後で補足。
投稿名台詞第3弾。本日の紹介者は、葛生さんです。
ちなみに明日は自薦の台詞を紹介するつもり。しばらくは3日間投稿を紹介しては自薦を1日という感じで更新していきたいと思います。今日現在でこちらの手元にある未発表投稿名台詞が20件あり、今後どうするかはちと思案中。ともかく紹介行ってみましょう。
「正確には『だった』の部分に強調のための『・・・』が付きます。
空薬莢ばらまき捲りの、この作者さんにしては珍しいファンタジー物。尤も、エセファンタジーを馬鹿にする目的で描いたそうですが。ストーリー的にはベトナム物+木枯らし紋次郎(笑)
台詞の方ですが…なんと云いますか、クライマックスの場面なんで説明はご勘弁下さい。
管理人注)リンクで気づいた方もいると思いますが、BREN-303とは「ジオブリーダーズ」でおなじみ伊藤明弘さんのことです。特に過去の同人誌作品ではこの筆名でいろいろ書かれています。(01/3/8)