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ぺとぺとさん

「沙原は、捨てたりしない。ただ、ちょうどいいところへ置きたいだけなんだ」
「ちょうどいいところ……?」
「そのう、俺うまく言えないけどさ……。いきいきできるっていうか……。誰にだってきっとあるんだ。ピタッとはまって、居心地よくて、幸せになれる場所が。探し当てるのは、きっとすっげー大変なんだと思う。でも沙原は見つけたんだ。やっと見つけて、そこへ行こうとしているだけなんだ」

出典:ぺとぺとさん (小説)/ファミ通文庫/木村航/絵師:YUG/269P
キャラ大橋真吾&?

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし

特記事項なし。

★2004年2月24日(火)
『ぺとぺとさん、こいつはとんだ当たりくじでした』


→bk1→amazon

直前に地雷を踏んだせいでぺとぺとさんが天使に見えました(笑)。
一見萌え系、その実萌え系…と思わせつつも、重度のまったり時空を展開しながらどこかシュール、それでいて魅せるべきところありという良作です。萌えだけにあらず。イラストに騙される派の人は一も二も無く騙されて良しですが、活字派の方もこれはおすすめですよー。
主人公の少年と「愛しい」と思った相手にはぺとっとひっついてしまう妖怪ぺと子、ぬりかべのぬりちゃんなど妖怪と人間が一緒に授業を受けるという学園もの?な展開ですが、これはもうどれだけ説明するよりも読んだほうが早いです。キャラクターとか気になる方はファミ通文庫のぺとぺとさん特集記事へどうぞ。
実はこの方の著作(ノベライズ?)は読んだことがあるのですが、正直言って3日くらいで内容をきれいさっぱり忘れ去りました。それとは完全に別物だと断言しましょう。作品の女性?比率は高いんですが、自分はあんまり百合っぽく感じませんでした。あくまで主人公の少年を軸にしているからかな? たくさんのキャラクターがわらわら出てくる割にはそれぞれちゃんと立ってますね。
ともかく大いに気に入ったのでありました。続編希望!

ちなみに作者の人=茗荷屋甚六(エルスウェア)とのこと。


このライトノベルがすごい!プロジェクトは、なんか白翁さんの自家サーバーが重過ぎて実用的でないとのことで、maijarの中に置くことになりそうです……そ、それでも私は協力者ですから。ええもう全く。
少年向け・少女向けは区切った方がよいとか、ボーイズラブ部門は?とかサイト持ちでない人にも機会を!とか、いろいろ意見が上がってきています。それらを参考にしつつ、現在運営方向を思案中です。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

本日はお休みです☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

ぺとぺとさん→bk1→amazonは、上でいろいろ語りましたのでそれをご覧ください。

それでは本日の台詞解説。
えない方が多いと思われますが、機会があったら是非手にとって見てください。
もう一度言いますが、入れ替わりものとしては「こんな手法もあったのか!」というすばらしい作品です。イラストの位置なんかもお見事。

それでは本日の台詞解説。
説明に困るんですが、まったり時空と萌えを前面に置きつつも、こういう部分もありますよ、という事で。

「なにをつごうのいいこと言ってますの!? 他人になるんじゃありませんのっ!?」
「そんなわけがあるかァ。家は捨てても、血は捨てられんとよ」
「え……」
「オレはなぁ、ちょちょ。おまえの姉じゃ、なにがあっても、死ぬまで姉じゃ」
「……」
「迷惑じゃろうがあきらめろ」

出典:ぺとぺとさん (小説)/ファミ通文庫/木村航/絵師:YUG/272P
キャラ:沙原ちょちょ丸&沙原くぐる

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし

特記事項なし。

★2004年2月25日(水)
『知恵熱が出そうです』

普段使わない頭をたまに使うと熱暴走。
各地でご意見が出てきているこのライトノベルがすごい!ですが、サーバーへの負荷などの問題でhttp://www.mc.ccnw.ne.jp/~ac9223/ → http://maijar.org/sugoi/にメインの場所を移します。今後リンクされる場合はこちらにお願いしまーす(で、置く場所がmaijarなのでもはや退路は立たれたと(^^; )。

今現在の考えはこのライトノベルがすごい!プロジェクト専用スレ に書き込んでますが、部門を少年向け・少女向けに分けることはほぼ確定(その他の部門を設定するかどうかは考え中)。レーベルは切り分けますが、これは少年・少女向けの振り分けと本を選択する場合にリストがないと大変、という理由からで指輪物語でも選者がライトノベルだと思えばそうなのです。

5冊選んでもらうときに、少年向け・少女向けを分けてそれぞれ5冊ずつ(あるいはそれ以下)選んでもらえる人にはそうしてもらい、無理なら両部門あわせて5冊という形で選んでもらうかな?

なおボーイズラブと青年向け(18禁)は除外します。ただし企画に便乗してぜひ調査してみたい方があれば、その部門の運営をメインでやってもらうという前提で実施しても構いません。やりたい方があればご連絡ください。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■とある地方書店の電撃・富士見の売り上げ冊数→パターン配本の話(2ch)(情報元ロスト)
関連
■『武官弁護士エル・ウィン』(の新刊)のランク付けが低いなぁ、と思いました。
■角川のライトノベル系でパターン配本を修正
ええと、一番上は2chライトノベル板なのですが書店員さんが降臨していろいろ説明をされていったのです☆ その中にパターン配本の実態が書かれているのですね☆
「二年前の実績を元に店のランクをつけて配本!? ……あー。この配本における融通のきかなさはライトノベルに限ったことではないんですが。それにしてもこれが本当ならアホ過ぎるよなあ」
恐竜は滅亡したのですよね☆
「え(汗」

■ソースネクスト、PDF 作成ソフトを1,980円でgobbledygookより)
どれだけ使える代物かまだ不明なのですが、気になるソフトですね☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

ぺとぺとさん→bk1→amazonは、昨日いろいろ語りましたのでそれをご覧ください。ともかくおすすめですのでイラストで引かないで〜(笑)

それでは本日の台詞解説。
さすがにネタバレがやばいかな……と思ったんで反転させました。もtっともこの作品はストーリー展開がわかったからといってたいして問題ない気もしますので、見ても大丈夫かも。行き違いがあっても姉妹はやっぱり姉妹なのです。


ペリペティアの福音

……タマシイはきみのものだよ。どんなに身体が壊れても、心をつぶされても、タマシイはきみのものだ。持って還りなさい。どこへでも、いつまでも、安らかに……

出典:ペリペティアの福音   キャラ:ティック・タック・フィトクロム

ソノラマ文庫、「ペリペティアの福音」より。シリアス長編、3分冊だけあって、ボリュームがあります。また物語が、銀河の葬祭を一手に引き受ける会社など、妙なエッセンスを用いた事によって、物語展開の予測がつかなく、面白い話になっています。でもSF長編です~ね、あくまで。
なお、作者の秋山完氏の著作、「ラストリーフの伝説」「リバティ・ランドの鐘」の世界観が登場するので、できればこの2作を前もって読んでおいた方がいいです。この2作読んで肌に合わなかったら、これ読まなきゃいいわけだし(笑)

台詞は、大司教代理であるティックが、悪の科学者に体組織を利用されるだけされ、自らの死を望んだクローンに対し、最後に捧げている祈りです。自由を奪われ、存在価値が他人のためだけにあるように見えても、ほんとうはそうじゃないんだと静かに語りかけるその情景は、死の際にあってもとても「きれい」に感じてしまいます。

「おいらは死体を拾う。
あんたはタマシイを拾ってやんな」

出典:ペリペティアの福音/ソノラマ文庫/秋山完/絵:結賀さとる/41P
キャラ:遺体回収艇操縦士

【直営サイト】なし
ファンサイト、未調査です。休日になったら……(^^;)

……家帰って、ご飯食べて寝るのがせいいっぱいでした。
作品解説は翌日回しにします。

あ、台詞の解説だけしておきますね。
キャラクターでおわかりかと思いますが、戦場の跡でたくさんの犠牲者が出た宇宙空間から、遺体を回収して回っている操縦士の一言。
犠牲者に祈りをささげる司教に向かっていっている台詞です。この作品は、なにしろ舞台が舞台だけに「祈り」に関わる名台詞が多いのですが、これもしんみりと心に残るいい台詞だと思います。(00/11/22)

神はお忙しい!
神はおれたちひとりひとりの面倒などみてくれない。だから、苦しいときに神なんかに祈るな!
我々は神を頼みとしない! 心の内なる神に祈る! 我々は決意する。負けるな。勇気をもって戦え。生きるために戦うのだ、愛する者のために! わが内なる神も、ともに戦う!

出典:ペリペティアの福音/ソノラマ文庫/秋山完/絵:結賀さとる/下巻146P
キャラ:ティック・タック・フィトクローム

公認サイト:秋山完氏を応援するページ
位置付けは公認サイトですが、エッセイにQ&A、とどめは作中に登場する艦船のCGまで! 濃いですねー、うんうん。

前日紹介できなかった、「ペリペティアの福音」の補完をお届け。
「ペリペティアの福音」はちょっと趣向の変わったSFです。
違銀河最大の葬祭社団ヨミ・クーリエ社で葬祭司補であるティックは、宇宙戦争で犠牲になった人々の遺体を散灰するために惑星ペリペティアへと向かいます。
そこに枢機卿からの急な司令が入り、なんとティックは1000年前の偉大なフォークト大帝の葬儀を大司教代理として執り行うことになってしまいます。そして彼の補佐役としてやってきた尼僧キャルも、ひとくせもふたくせもある人物。
そして、フォークト大帝の葬儀の裏側では巨大な陰謀が動き始めていたのです……。
3分冊というボリュームでも想像がつくかと思いますが、かなり壮大なドラマが展開します。ストーリーはここで挙げたように冒頭からして、型破り。そのうえあちこちに他の人物の過去のドラマなどが展開し、読み応えは満点。SF的な要素もいっぱいですし、主人公が大司教代理であるという設定はきちんと生かされていて、「祈り」がこの作品の大きなテーマになっています。
この方の作品は、既出の他の作品もすべて同一世界観上で展開されているので、他の作品を読んでおくとより楽しめます。
かなりおすすめ。

では本日の台詞解説〜。
ティックが勇気の出る祈りを捧げてくれと頼まれ選択した祈りです。
神の存在を否定しないが、神の力に頼らない挑戦者の祈りという位置付けになっています。作中では異端の祈り。
これはその辺のエセ宗教よりよほど勇気のわいてくる名言です。己を救うものは結局己のみなのです。
……うむ、久々起死回生のいい台詞でした。さすがに2年近くやってるととっさに思いつく台詞のほとんどは消化済み。本を丸ごと1冊読み返せば出てくるんですが、時間が……(^^;)(00/11/23)

合言葉はケチケチッ!

出典:ペリペティアの福音/ソノラマ文庫/秋山完/絵:結賀さとる/下巻106P
キャラ:ケルゼン・フレーヴァンク

公認サイト:秋山完氏を応援するページ
位置付けは公認サイトですが、エッセイにQ&A、とどめは作中に登場する艦船のCGまで! 濃いですねー、うんうん。

昨日に続いて「ペリペティアの福音」からの出典です。
さて、この作品はやたらめったらサブキャラクターに関わる過去・現在・未来の挿話があったりします。
明らかに伏線だと思われるのですが、この作品内で回収されなかったものの方がはるかに多いです。作者さんも、将来の作品につなげるつもりで書いた旨を発言しているので、ぜひこの作中の登場人物を主人公にした別の物語を見てみたいですね。
個人的にはジルーネお嬢様が主人公な話を希望。心底邪悪で、しかも天才、そのうえ外面のかわいい6歳の少女なんて反則過ぎです(笑)

それでは上の台詞ですが……読んでない人にはこれほど意味不明な台詞もないかと思われます。
詳しい経緯を明かすとネタばれになりそうなのでやめておきますが、ケチケチキャンペーンとケチケチ大戦略の肝となる台詞です。
要は倹約しろってことですが……作中ではこのケチケチがかなり重要なところで登場するんですね、これが。これを読んでストーリーがさっぱり読めなくなってしまった方、ご愁傷様です(^^;)。
でも作品を読んだ方なら決して外せない台詞なのです、ケチッ!(00/11/24)

「……屈辱には誇りもて応えよ」

出典:ペリペティアの福音/朝日ソノラマ文庫/秋山完/絵師:結賀さとる/中巻211P
キャラ:ティック・タック・フィトクローム

【作者公認サイト】秋山完氏を応援するページ
【絵師直営サイト】なし
秋山さんの公認サイトはなかなかの充実っぷりでファンなら行く価値ありです。

「ペリペティアの福音」は葬儀屋が主人公で、しかも気がつくとスケールがどんどん大きくなっているシリアスSFです。
とにかく型破り。
銀河最大の葬祭社団ヨミ・クーリエ社で葬祭司補であるティックは、宇宙戦争で犠牲になった人々の遺体を散灰するために惑星ペリペティアへと向かいます。
そこに枢機卿からの急な司令が入り、なんとティックは1000年前の偉大なフォークト大帝の葬儀を大司教代理として執り行うことになってしまいます。そして彼の補佐役としてやってきた尼僧キャルも、ひとくせもふたくせもある人物。
そして、フォークト大帝の葬儀の裏側では巨大な陰謀が動き始めていたのです……。
3分冊というボリュームでも想像がつくかと思いますが、かなり壮大なドラマが展開します。ストーリーはここで挙げたように冒頭からして、変わっています。そのうえあちこちに他の人物の過去のドラマなどが展開し、読み応えは満点。SF的な要素もいっぱいですし、主人公が大司教代理であるという設定はきちんと生かされていて、「祈り」がこの作品の大きなテーマになっています。
この方の作品は、既出の他の作品もすべて同一世界観上で展開されているので、他の作品を読んでおくとより楽しめます。
SF読みにはかなりおすすめ。

では台詞の解説です。
大司教であるティックが、他国の士官とのいざこざから屈辱的な対応を迫られた時、なんの躊躇もなく政治的には適切でない行動を選んだ時のもの。彼の家の家訓です。
打算だけで人は動かず。(01/5/14)


ヘルシング

ああ楽しい とても楽しい
闘争だよ考えてもみたまえ 君 きっと血みどろの闘争になるに違いない 素敵だろう? 闘争 闘争だよ

出典:ヘルシング   キャラ:?

やっと更新再開にこぎつけました!まずは滞っていたことをおわびいたします、はい。

吸血鬼漫画で、かつメガネとオヤジ好き御用達(笑)な「ヘルシング」。展開などなど大変に好みなのですが、唯一にして最大の問題は連載間隔の都合で、話の進行がめちゃくちゃ遅いということです。せめてOURSに毎号載るようにならないものかなあ・・・。

さてと。名台詞なんですが、英国を影から守護するヘルシング機関を襲ったなぞの連中。そのどうやら総統と思われる人物が、組織の作戦をヘルシングに感づかれたことに対し、コメントしたものです。
いいですねえ、闘争!ナチズムの香りが色濃くただよってきてすばらしいです。余談ですが、この総統も、部下もやっぱりメガネをかけているらしい・・・。・・・よく考えると、メインキャラでメガネかけてないのって婦警くらいか?

命令は唯ひとつ 「見敵必殺」 以上

出典:ヘルシング   キャラ:インテグラ

補足。上の台詞にはほとんどルビがふってあって、「オーダーはオンリーワン。サーチアンドデストロイ。オーバー」となってます実際は。(HTMLでルビふれないのがやっかいだねー。日本語を前提にしたものじゃないからしょうがないんだけど……)
しかし、連載とはいえ毎月載ってる訳じゃないので、ちっとも話が進まないのが残念無念。

台詞については、あんまり補足の必要がないですね。一応ヘルシング機関に敵対する組織の情報を入手して、そこへアーカードたち一行を派遣する事を決定し、命令を下しているところです。
「見つけたらぶっ殺せ」というのを、スマートに言うとこうなるんでしょうかね。

このおとしまえは兆倍にして返すぞ

出典:ヘルシング   キャラ:アイランズ卿

敵の策略にはまってしまい、研究所員までゾンビ化して、止めをさすはめになってしまったヘルシング機関。長であるインテグラに対し、責任をとってとどめをさす様に命令したアイランズ卿は、自らに言い聞かせるかのようにこう言うわけです。それがこの台詞。
なんの飾りもない、きわめてストレートな表現の上、みかけ上はなんの感情の揺れも感じられない描写なのですが、それゆえに静かな迫力というのが伝わってきますね。
兆倍……死んでも許さんってことでしょうか、やっぱり。

良い月だな 化け物共

出典:ヘルシング   キャラ:アレクサンド・アンデルセン

ヴァチカンの化け物退治専門神父アンデルセン。ヘルシングの世界においてはどっちかというと敵役になるのですが、これがもう凄腕。
主人公アーカードと婦警にいきなりきつい先制攻撃を見舞っておいてから悠々とあらわれ、思いきり凶悪な(笑)笑顔をして言う台詞です。
アーカード達はたとえ人間に味方をしていようと、吸血鬼一族であるため「化け物」に違いはないのですが……。
「あんたも十分化け物だよ、おっさん!」と思わずつっこみたくなりますね。

余談ですが、ヘルシングの作者平野耕太はそもそも独特な絵柄ですが、そのうえ凶悪な面構えをかくのが得意らしく、普段はそれなりにかわいらしい婦警ですらめっちゃ凶悪な面構えになります。悪人万歳(笑)

鉄の女って感じ?ですかね?

出典:ヘルシング   キャラ:婦警(セラス・ヴィクトリア)

なんで正しい名前がかっこがきなのかと言いますと、婦警としか呼ばれないから(笑)

はじめにことわっておきますが、本来ヘルシングは超ハードでまいじゃー度120%の吸血鬼活劇です。 しかし、あえて今回はかっこいい台詞は外して変なのにしてみました(^^;)
インテグラは若干20歳の女性にして特務機関の長なのですが、ふと10年前のことを思い返していました。 「あのころはまだ小さな女の子だったからな」とアーカードに言われ、じゃあ今は?と尋ねたところ、 アーカードではなく、婦警が上の台詞を……。
そのうえ「じゃなきゃミス悪役ヅラって感じ」とまで言われる始末。 全く非道いもんです(笑)
男みたいと言われてショックを受けた某テニスプレイヤーよりはいいかもしれませんけど、ねえ?

貴様 それでも吸血鬼のつもりか 恥を知れ!!

出典:ヘルシング   キャラ:アーカード

ヘルシング、大変まいじゃーなお話でいいんですが、困ったことによく「落ち」ます。編集部の予定通りなのか、突発事項なのか、月刊でそれじゃちっとも話が進まない……。早く2巻が読みたいです。

えと、ヘルシングは一言で言っちゃうと「吸血鬼が吸血鬼を退治する話」、以上。これ以上知りたいときはコミック買ってね(笑)
これは能力のあまりに低い吸血鬼をアーカードが退治する時に、言った台詞です。うーむ、つまり吸血鬼の方が人間よりも偉いってことか……。

小便はすませたか? 神様にお祈りは? 部屋の隅でガタガタふるえて命ごいをする心の準備はOK?

出典:ヘルシング   キャラ:ウォルター

アップし忘れて思い切り、日付を越してしまいました(^^;)

ヘルシングより執事ウォルターの台詞。ジジイです。なんかやたら強いです。若いもんが強いのは物語世界では当たり前すぎますが、ジジイがたんかを切るとなんかかっこいいです。年寄りをなめちゃいかんよ、という好例。 
(編者注:まあご存知とは思いますが、この台詞はウォルター老が敵吸血鬼ヤン・バレンタインから言われた台詞をそっくりそのまま切り替えしております。そのためにカッコよさが倍増!(20031204追記))


しかたがなかった は通用しない
何か準備や方法があったハズなのだ
総ての責任はおまえにある おまえが指揮者なのだから 違うかね?
彼らが死んだ(デッド)のも 死にぞこ(アンデッド)なっているのも 総ておまえのせいだ


出典:ヘルシング   キャラ:アイランズ卿

あらすじは省略です〜 吸血鬼もの好きならおさえときましょう。

さて、この台詞はヘルシング機関が襲われ、多数の死者を出したときのものです。指揮官であるインテグラは、アンデッドと化してしまった部下たちを楽にしてやってくれ、と頼みますが、アイランズ卿は、「自分の手で始末をつけるのが義務である」と突き放すのです。
上に立つものの責任について痛感させられる場面ですね。例えどんな経緯があろうとも、上に立つものは責任を負わねばならないのです。
最近世をにぎわせている公務員の不祥事もまた然り、というわけです、ええ。

私をなめるな従僕!!
私は命令を下したぞ 何も変わらない!!
「見敵必殺」!! 「見敵必殺」だ!!
我々の邪魔をするあらゆる勢力は叩いて潰せ!!
逃げもかくれもせず正面玄関から打って出ろ!! 全ての障害はただ進み 押し潰し 粉砕しろ!!

出典:ヘルシング/OURSコミックス(少年画報社)/平野耕太/2000年6月号より
キャラ:インテグラ

お知らせ。
当サイト管理人は、一泊旅行に出かけますので1日更新はお休みさせていただきます。次の更新は5/7ぶんです。

さて。
「ヘルシング」は、吸血鬼もののコミックです。主人公のアーカードが、一見人間側についているように思われて、実は「?」であったり、容赦ない殺戮を主人公がやってのけるところが素晴らしい点です。細かいところでは眼鏡さんが妙に多かったりします(笑)

本日の名台詞は、うーん熱血です。ちなみに「見敵必殺」は「サーチアンドデストロイ」のルビがふってありました。
これは、吸血鬼であるアーカードが化け物ではなく、人間と事を構えるにあたり、主人であるインテグラに対し命令を求めたことへの返答です。「俺はこれから人間を殺すけど、命令を下すのはお前だ」とそういうことです。最高です、こういうストレートな表現は。「ぶちのめせ!」ってわけです。ここで変に人道的になられなくてほんっとうによかったなあ。

はじめまして「マクスウェル」 そしてさようならだ
貴様は私の主をメス豚と呼んだ
おまえ生きて英国(ここ)から帰れると思うなよ
ぶち殺すぞ人間!!

(編者注:人間には<ヒューマン>とルビがふってあります(20031204追記))

出典:ヘルシング/YKコミックス(少年画報社)/平野耕太/139P
キャラ:アーカード

【直営サイト】なし
探し方が足りなかったか、関連サイトも発見できず。

「ヘルシング」は、吸血鬼ものコミック。一連のOURS群の中にあって、こちらも全くひけをとらずひとつの位置を占めています。
吸血鬼の一族でありながら、過去にどういういきさつがあったか化け物退治を専門とする組織「ヘルシング機関」で吸血鬼を狩るアーカードが主人公のお話で、まあ話そのものは吸血鬼ものとしてはそんなにとっぴと言うわけでもありません。
が、この作家さんの場合、絵柄がたいへん特徴的です。野心にあふれるというか、黒い波動を感じると言うか……とにかく勢いがあります。登場人物に、「いい人」は全然みあたらなくて特に主人公が時として『凶悪』に見えてしまうあたりも大きな特徴かもしれません。絵に独特なオーラがある、ある意味漫画としてはもっとも重要な資質をクリアした作品かもしれません。

台詞の解説は、一行目がすべてです。
政治的?取引のために普段、敵対する組織である長同士が会合をもったのですが、なにしろ傲慢を絵に描いたような人物であるためいらん事まで口走り、アーカードが実力行使に及ぼうとする場面ですね。
つまりは「はじめまして」であるけれど、あの世に行ってもらうから「さようなら」であると。よくよく見ると主人公がぶち殺すぞ人間!というあたりもかなり過激ではあります。(00/6/14)

「戦争の歓喜を無限に味わうために 次の戦争のために 次の次の戦争のために」

出典:ヘルシング/YKコミックス(少年画報社)/平野耕太/OURS2001年1月号143P
キャラ:少佐(名前忘れた(^^;))

【直営サイト】なし
73年マフィアというタイトルの直営サイトが存在したんですが……消滅しました!合掌。

「ヘルシング」は、吸血鬼なコミックです。
対吸血鬼を目的として作られたの特殊機関ヘルシング。そしてそのヘルシングで生まれた自らも吸血鬼でありながら人間に味方し吸血鬼を狩る存在、アーカード。このヘルシングと吸血鬼の戦いを描いています。
絵柄が独特で、これに萌えたら速攻買いでしょう。また登場人物の性格もそろいもそろって半分キレたような人達ばかりで、わりかし普通の人は元婦警のセラスひとりというのがすばらしいです。どこかのサイトで<狂気を描く作家>という表現をされていましたが、言い得て妙ですねー。
登場人物のメガネ率が異様に高いのも特徴のひとつ。
台詞がね、ホントいいんです。台詞にすぐ転ぶ私のような人にもおすすめ。

本日の台詞は、チビで小太りのメガネな少佐がどうして吸血鬼製造にに関わろうとしたのかの理由です。もちろんこの少佐は敵役。
うわ、いいなあこれ。
ほんと戦うことしか考えてない感じ。重要なのはあくまでも他人が戦うことしか考えてないというところでしょうか。ひたすらに傲岸不遜で潔いです、ええ。(00/12/10)

踊れ踊れ化物共(フリークス)
地獄を見せろこの私に

出典:ヘルシング/YKコミックス(少年画報社)/平野耕太/51P
キャラ:アンデルセン

【直営サイト】なし
ファンサイトは探せばけっこうあるのですが、どうも外ればかり引いているようでおすすめを見つけられず。

「ヘルシング」は、最近紹介したような気がするので今回の紹介はパスさせていただきます。

では台詞の解説へ。
アーカードと謎の組織が対決する事態になり、それが仕組まれていた事と見えてテレビ中継などしていたりするわけです。
さて、そこでテレビ観賞をしているのがアーカードとタメをはる化け物神父アンデルセン。さすがに彼らしいというか対決の様子をテレビで見ながらつぶやいているのはこんな台詞。
なんと言うかつくづく「素敵な」神父様です(笑)(00/12/15)

だからなんだ!! 吸血鬼(ドラキュリーナ)!!
鉄火を以って闘争を始める者に人間も非人間もあるものか
彼らは来た! 殺し 打ち倒し 朽ち果てさせるために 殺されに 打ち倒されに 朽ち果たされるために
それが全て!! 全てだ!!
闘争の契約だ!! 彼らは自らの弱いカードに自らの全てをかけた!! そういう事だ!!
殺さなければならない!!
それを違えることはできない 誰にもできない唯一ツの理だ
神も悪魔も私もお前も

出典:ヘルシング/YKコミックス(少年画報社)/平野耕太/79P
キャラ:アーカード

【直営サイト】なし
ファンサイトは探せばけっこうあるのですが、どうも外ればかり引いているようでおすすめを見つけられず。

本日も、昨日に引き続き「ヘルシング」よりのご紹介〜。いやあ毎度お世話になります。重要なネタ提供源として拝み奉る所存でございます(笑)

そいでは早速台詞解説へ。
今までは、同じ吸血鬼との戦いしかしてこなかったアーカードですが、なりゆきで一般人と戦うことになり、もちろんのことアーカードは彼らを皆殺しに。
それを作品唯一の?普通派・セラスが人間を殺すのをとがめるかのような発言をしたことに対し、戦いのなんたるかを説いているわけです。刃向かって来た以上は必ず殺す、そういう気概が感じ取れて頼もしい限りと言うかなんというか。(00/12/16)

諸君 私は戦争が好きだ
諸君 私は戦争が好きだ
諸君 私は戦争が大好きだ

殲滅戦が好きだ
電撃戦が好きだ
打撃戦が好きだ
防衛戦が好きだ
包囲戦が好きだ
突破戦が好きだ
退却戦が好きだ
掃討戦が好きだ
撤退戦が好きだ

平原で 街道で
塹壕で 草原で
凍土で 砂漠で
海上で 空中で
泥中で 湿原で

この地上で行われるありとあらゆる戦争行動が大好きだ

戦列をならべた砲兵の一斉発射が轟音と共に敵陣を吹き飛ばすのが好きだ
空中高く放り上げられた敵兵が効力射でばらばらになった時など心がおどる

戦車兵の操るティーゲルの88mmが敵戦車を撃破するのが好きだ
悲鳴を上げて燃えさかる戦車から飛び出してきた敵兵をMGでなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった

銃剣先をそろえた歩兵の横隊が敵の戦列を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態の新兵が既に息絶えた敵兵を何度も何度も刺突している様など感動すら覚える

敗北主義の逃亡兵達を街灯上に吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ捕虜達が私の振り下ろした手の平とともに金切り声を上げるシュマイザーにばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ

哀れな抵抗者達が雑多な小火器で健気にも立ち上がってきたのを80cm列車砲の4.8t榴爆弾が都市区画ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える

露助の機甲師団に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだった村々が蹂躙され女子供が犯され殺されていく様はとてもとても悲しいものだ

英米の物量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
英米攻撃機に追いまわされ害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ

諸君 私は戦争を地獄の様な戦争を望んでいる
諸君 私に付き従う大隊戦友諸君
君達は一体何を望んでいる?

更なる戦争を望むか?
情け容赦のない糞の様な戦争を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な闘争を望むか?


『戦争! 戦争! 戦争!』


よろしい ならば戦争だ


我々は渾身の力をこめて今まさに振り降ろさんとする握り拳だ
だがこの暗い闇の底で半世紀もの間堪え続けてきた我々にただの戦争ではもはや足りない!!

大戦争を!!
一心不乱の大戦争を!!

我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬ敗残兵に過ぎない
だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している
ならば我らは諸君と私で総力100万と1人の軍集団となる

我々を忘却の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう
連中に恐怖の味を思い出させてやる
連中に我々の軍靴の音を思い出させてやる

天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる
一千人の吸血鬼の戦闘団で
世界を燃やし尽くしてやる

「最後の大隊大隊指揮官より全空中艦隊へ」
目標英国本土ロンドン首都上空!!

第二次ゼーレヴェー作戦 状況を開始せよ

征くぞ 諸君

出典:ヘルシング/YKコミックス(少年画報社)/平野耕太/4巻186P
キャラ:少佐

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
平野さんの直営サイトですが……作っては消え、作っては消えを繰り返し現在は地上からは消えてます(地下では運営しているかも)。なにしろ尖んがった方なので、周りにもいろいろあるようです(^^;

やっちまいました(笑)。
めちゃめちゃ長いですが見逃すわけにいかない台詞だったんですぅ。

さて、まずは上の台詞を心ゆくまで堪能してください。しかるのち。
『諸君 私はまいじゃーが好きだ』をぜひご鑑賞ください(爆)。ただし「まいじゃー」についてある程度わかってないと意味不明かも。

では作品紹介から。
「ヘルシング」は、古くから存在するイギリスの対吸血鬼機関・ヘルシング機関、ヘルシング機関に在籍し同じ吸血鬼でありながら他の吸血鬼を狩るアーカードの、対する吸血鬼との果てしない闘争を描いたコミックです。
吸血鬼の暴力的な強さやその狂気、そして吸血鬼に対抗する人類側の狂気を非常に独特な絵柄で描いた傑作です。
暴力と狂気!
そしてその化け物たちの台詞が大変印象的な台詞を連発するのも密かに重要かと。
思いっきり人を選ぶ作品であることは確実ですが、知らないでいることはあまりにも罪です。まずはなんとしても作品世界を知ってください。

本日の台詞解説は……いらんでしょう。
ドイツのとある謎多き少佐が、吸血鬼の軍団を率いてイギリスへと侵攻を開始する場面からの出典です。
行け、吸血鬼軍団!

なお、あまりにも強烈な台詞だったせいかいろいろ派生ものが登場してます。思わずリンク張りまくり。
前もって断っておきますが普段のまいじゃー推進委員会とは多少方向性の違うところにもリンクしてあるので、タイトル見て肌に合うかどうか確認の上リンク先に飛んでください。
とにかく強烈な勢いを持った台詞なんだというのを主張したかったのです。

●諸君、私はエロゲーが好きだ。(From dusk till dawnのdiary7/31)
●諸君、私はギャルゲーが好きだ。 (暗黒式1024の雑記8/2)
●諸君、私は茜が好きだ。 (吸血殲鬼GF団の日記8/3)
●諸君、私はシューティングが好きだ (BiTmap PublishingのToday's WORDs 8/2)
●諸君、私はコミケが好きだ。(From dusk till dawnのBBSへの書き込み 8/2)

単体でももちろん楽しめますが、やはり原文を知っているに越したことはないので比べつつ読んでみるとなお一層よろしいかと。  →bk1
(01/8/6)

追記:2chの「諸君 私は〜が好きだ」をはってでいろんなバージョンが見れます。
……おや、まいじゃーまで登録されてる? しかもなぜかリンク付き……うむう。
(01/11/24)

「目的のためなら手段を選ぶな
君主論(マキヤベリ)の初歩だそうだがそんなことは知らないね
いいかなお嬢さん(フロイライン) 貴方はかりにも一反撃勢力の指揮者ならば知っておくべきだ
世の中には手段の為ならば目的を選ばないという様な どうしようもない連中も確実に存在するのだ
つまりは
とどのつまりは 我々のような」

出典:ヘルシング/YKコミックス(少年画報社)/平野耕太/4巻123P
キャラ:少佐

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトつうか、インテグラ嬢偏愛CGページとしてT'ienLungのページを紹介しときます。CGIがおもしろかったんで、暇つぶしに行くのも可(笑)

このサイト、紹介してる作品の数だけはまあそれなりなんで、実にいろんなキーワードで検索をかけてみなさん飛んでこられるようですが、このところ多いのが「諸君、私は戦争が好きだ」
ヘルシングの例の少佐発言ですが、息の長い人気です(笑)
この間発売になったヘルシング4巻にはばっちり収録されていますので、原作知らない人はぜひとも直接手にとって見るべしですね。この際、どっぷりとヘルシングに浸ってみませんか?
上のリンクで他の名台詞も鑑賞してみて「おおっ!」と思ったらもはや買いに走るしかありません。
個人的には「戦争の歓喜を無限に味わうために 次の戦争のために 次の次の戦争のために」などはめちゃくちゃ好きなんですがね、ええ。
「闘争」という言葉があまりにも似合う作品です。

そんなこんなで本日は「ヘルシング」→bk1からの名台詞です。
これも例の戦争大好きな少佐の発言で、「何が目的でこんな真似をする!」と問われ、「目的など無い」と答えた後に続く台詞です。
手段のためには目的を選ばないという構図は、わりとよく見かけるものではありますが、その中でもこれはかなり気のきいた部類に入る台詞回しなんではないかと思います。
諸君、私は少佐が好きだ。
(01/10/3)

「私は猟士リップヴァーン・ウィンクル
有象無象の区別無く 私の弾頭は許しはしないわ」


出典:ヘルシング 《コミック》/YKコミックス(少年画報社)/平野耕太/4巻179P
キャラ:リップヴァーン・ウィンクル

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
きっと今ごろ、平野さんはどこかヒミツの場所で再びあの個性的なサイトを立ち上げているのでございましょう(笑)

★2001年12月1日(土)

スレッド掲示板が設置できません。レベルの低い自分のCGI知識が情けない……ほんとに週末に立ち上げられるのか心配になってきた(^^;


  ▼本日の木乃葉子ニュース▼

■『黒エルフの不仕合わせな事情』補完情報(続・Ya-shiの砦 11月28日の日記)
そもそも宇河弘樹さんの公式サイトにて、初期作品集が公開されたのですね。ですが、公開直後にサーバー負荷によるものか公式サイトがダウン。今も復旧していません。
そこで有志の方が再アップしてくれているわけです。「朝霧の巫女」「スタンダード・ブルー」の作者さんなので、気になる方は行ってDLしてみてくださいね☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

「ヘルシング」→bk1は、燃えに燃える吸血鬼もの。
アーカードとかインテグラとかとにかくかっこいいです。特に重要な点は、主人公をはじめとする登場人物が、エセ正義を唱えたりしないこと。ライトノベルなんかでは、主人公が吸血鬼な話だとどうしても「いいひと」になってしまいがちですが、そういう雰囲気が欠片も感じられない辺りが素晴らしいと思いますです。
ちなみに地域限定で放映しているアニメ版ですが……お察しください、感想を書くのは勘弁してください(^^;
原作を知らない人なら見てもいいかもしれないかも。

そんなこんなで本日の名台詞は、特殊な能力を持った危ないお姉さんの台詞です。武器と言えばマスケット銃一丁のみなのに、なぜか無敵。その無敵のマスケット銃を撃った時のものですね。
脅しが効いていて、たいへんよいですええ。
(01/12/1)

「狂ってるよ貴様ら」
「ふうん 君らが狂気を口にするかね? ヴァチカン第13課局長」
「ああそうだ。おまえ達はまともじゃない」
「ありがたいことに私の狂気は君達の神が保障してくれるという訳だ
よろしい ならば私も問おう
君らの神の正気は 一体どこの誰が保障してくれるのだね?
一体どこの誰に話しかけているか判ってるかね?
私が黒衣のSS軍装を着ていれば良かったかな?
我々は第三帝国親衛隊-SS-だぞ?
一体何人殺したと思っているのかね? 闘争と暴力を 呼吸するかの様に行う髑髏の集団にかね?
いかれてる? 何を今更!! 半世紀程いうのが遅いぞ!!
よろしい!! 結構だ!! ならば私を止めてみろ 自称健常者諸君!!」


出典:ヘルシング 《コミック》/YKコミックス(少年画報社)/平野耕太/4巻128P
キャラ:マクスウェル&少佐

【作者直営サイト】なし
【絵師公式サイト】なし
直営サイトはなしというか、ほんとはあるはずですが例によって潜伏中だと思います(^^;

★2002年2月17日(日)
『閑話休題っぽいもの』

精神的に一回休み。ここんとこ飛ばしすぎました(爆)
全然関係ないですが「導きの星」を読んでいて、無人島物語というゲームが無性にやりたくなりました。
当時は結局真のエンディングにたどり着けなかったなあ……ああ懐かしい。あのゲームが契機で、人類の文明の発達について勉強しっけ。今でも1〜4までと、無人島物語1・2・3がセットになったものと、ドラマCDと、小説版と、資料集と、SFC版を持ってますがなにか?(笑)
X? あれは無人物語と名のつく別物です。アウトオブ眼中。
……すいません、思いきりほとんどの人にわからない事をだらだらと(^^;


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■死ぬほど暇な方限定。どこまで付き合えますか?ZEROの領域より)
ええと、だいぶ昔にもこれよりもう少し凝ったつくりで似たような企画がありましたね☆ ともあれゴールに向かって進むのはいいことですよ☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

ヘルシング→bk1→amazonは……買うべし。
以上。
いやもうそれ以外に説明必要なしですよ。燃える闘争の吸血鬼漫画ですよ! 甘ちゃんな部分がかけらもない吸血鬼漫画です。
とにかくすべてが見せ場。
ひとつ特徴らしきものを挙げておくと、事実上の主人公、吸血鬼でありながら吸血鬼を狩るアーカードがとにかくかっこいいです。特に優先事項があったら、全然全くこれっぽちも罪悪感なく人間も打ち倒すところが素敵。妙に「いいひと」ぶったキャラクターが多い中、この描写は圧巻です。ただし常人が真似しようと思ってもできるもんじゃありません。
あのテンポとか一種独特のものですね。超絶におすすめ。アニメ化されてもなんらまいじゃー性を失わなかったあたりはいいのか悪いのか微妙なところですが……(^^;

上の台詞はネタバレの危険もあるから、詳細は説明しませんが……そもそも説明なんかいらんでしょうこれ。
さすがは少佐です。ちなみに、不幸にして未だ「諸君、私は戦争が好きだ」の台詞を知らない人がいたら必ず見ておいてください。感涙ものです。

「さあ諸君 地獄を作るぞ」

出典:ヘルシング (コミック)/YKコミックス/平野耕太/OURS2002年7月号124P
キャラ:少佐

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
実は復活してるんですが、こういうところでアドレスを公開すると毎度のように騒動→閉鎖になるので秘密です。

★2002年6月1日(土)
『まだもたついてます』

急なサーバー移転でけっつまづいたので、マリア様がみてる強化月間コラム・延長戦として5日まで開催することにしました。
またネタを考えなければ(^^;

あんまり掲示板を放置しておくのもなんなので、臨時掲示板にて買うのが恥ずかしいジャンルは?(18禁のぞく)というテーマで書き込み受付中です。男女問わず、「これは買うのがちょっと……」という決断を要した作品などについて教えてください。借りるでも可。
ちなみに自分も高校時代に、丘の家のミッキーの最初の一巻を借りる時にはかなりドキドキした記憶が……遥かなる過去の話ですが(笑)


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■物語要素辞典・2002年度版
かなり以前に紹介したことがあるのですが、バージョンがあがっていますね☆
キーワードに関連した物語を紹介していますが、実際にご覧にならないとこの濃さは理解できないと思いますよ☆

■戦闘妖精雪風・公式サイト
ムービーも新しくなっているようですね☆

■BLAME!公式サイト
まだまだこれから。でも雰囲気はさすがに秀逸です☆


  ▼「マリア様がみてる」強化月間コラム・延長戦
            にゃ?白薔薇さまっ その1▼

ごきげんよう。
というわけで5日まで延長戦です。(投票とプレゼント企画も4日まで延長します)
さて、本日は私の紹介の仕方が適当でなかったせいも多少あるかもしれませんが、やっぱり「百合」というキーワードに引っかかっている人がまだいそうなのでさらに補足。
マリみてに出てくる姉妹関係というのは、つまるところは友情の延長線上にあるものなのです。少年漫画の厚い友情を少女向けにしてみたらこうなりました、という感覚ですね。
百合風味というのはほんとに味付けです。これをメインと捉えてもらっても困ります。と、いうかそんな話じゃないということは名台詞の数々を見てもらえばよくおわかりになることでしょう。
例えば「カラミティナイト」の智美と優子みたいな関係です。
(たとえ話にカラミティナイトを持ってくる辺りが、どうかという気はします(^^; )

まあ、コバルト文庫を買うこと自体が恥ずかしいという感覚はわからんでもないですが、さあ一歩を踏み出すべし! 

ちなみに上のタイトルである「にゃ?白薔薇さまっ」はアルクェイド・ブリュンスタッドを意識しています。あー誰か祐巳志貴を巡って争う祥子秋葉と聖アルクをWEB漫画にしないもんかなあ。


●マリア様がみてる1巻&2巻プレゼント企画
●マリみてお気に入りキャラ人気投票
●月間コラム1〜22まで+α
●まだ未購入の方へ→bk1→amazon


  ▼本日の作品&台詞解説▼

まあとにかく見てください。
なんであんなに少佐はかっこよいのでしょう。やっぱりヘルシングは最高です。

「もしかしたら… もしかしたら通信が回復して命令が伝達するかもしれない どこかの基地が敵を撃退して我々の指示を待っているかもしれない
わ 私はここの指揮者だ ここが生きている限り離れる訳にはいかないだろう
インテグラ 私は駄目な男だ無能だ 臆病者だ
自分でも何故こんな地位にいるかわからん程駄目な男だ 生まれついての家柄と地位だけで生きてきたも同然だ
自分で何もつかもうとしてこなかった
いつも人から与えられた地位と仕事(つとめ)をやってきた
だから せ せめて仕事(つとめ)は
この仕事(しごと)は全うしなきゃならんと思う…んだが…
行きなさい 行ってくれインテグラ
君には君らには君らにしかできない仕事(つとめ)がある」

出典:ヘルシング/YKコミックス/平野耕太/OURS2002年10月号80P
キャラ:ペンウッド卿

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし

ほんとは直営サイトありますが、諸事情によりヒミツです(^^;

★2002年9月12日(木)
『マリア様がみてる、加速中』

以前から推しているマリみてですが、なんだか夏コミあたりでブーストがかかったと見えてさらに感染者は拡大している模様ですね。
もはや当たり前のように(笑)、メールでのご挨拶などは「ごきげんよう」を使用している私としても喜ばしいことです。

で、ですね。けっこう前から構想はあるものの眠らせている企画に「マリア様がみてる用語集」があるのです。最初はwebで各所にあるからまあいいかと思っていたんですが、徹底解説されている良質の用語集に限ってはるか昔に更新停止しているんですよね。
逆に最近出来た用語集を見ていると、正直言って内容が薄い!

《待ちに待った広辞苑第6版、ただし語彙は数千語》みたいなっ!!

しかしそもそも需要がどの程度あるもんだろうかと。ないのに作るのも疲れるので――掲示板に他の書き込みをした時のついででいいので、そういうものがほしいかどうかご意見をお聞かせください。場合によってはまいじゃー初の同人誌がそれになるかもしれませんが……。
葉子「戯言ですね☆」
うんにゃ、それなりに本気ですええ。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■私本管理 Ver2.02D
以前にも一度紹介している蔵書管理ソフトです☆
掲示板のほうで、かなりバージョンがあがっていると教えられ再度紹介しておきますね☆
価格登録、価格計算、未購入本の管理、リンクも張れるようなのでフリーソフトとしてはかなりの高機能ではないかと思います。一度お試しくださいね☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

へルシングは、超燃え吸血鬼漫画です。とにかくすべてが燃えます。強烈な個性があります。すばらしきまいじゃー漫画です。
すべての登場人物に見所がありますが、特に敵の「少佐」の一挙一動は見逃せませんです。

さてさて本日の台詞。
ミレニアムによる攻撃で大打撃を受けている英国。作戦本部も危険になり、脱出を進言するのですがペンウッド卿はこれを固辞します。
ペンウッド卿がこの発言を震えながら、冷や汗をかきながらしているところがポイント。
これぞ凡人の意地!!
ヘルシングで超人どもが活躍するのはもはや当たり前の光景になっているのですが、それにとどまらず凡人まで見せ場があるところに真価が見えます。

諸君 夜が来た
無敵の敗残兵諸君 最古参の新兵諸君
万願成就の夜が来た
戦争の夜へようこそ!!


出典:ヘルシング (コミック)/YKコミックス(少年画報社)/平野耕太/5巻165P
キャラ:少佐

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】
なし
ヒラコー氏のサイトは油断した隙にロストしました。まあどのみち公開する気はなかったんですが(^^;

★2003年3月4日(火)
『シャーリーさん、かーいーねえ』

特にメイド属性があるってわけではないんですが、メイドものの短編集であるシャーリー→bk1→amazonは確かに話題になるだけのことはあります。13歳の少女メイドの破壊力ときたらもう! スカート一回転がっ!
(多少錯乱している様子)
エマ→bk1と合わせてお楽しみになるとなおいいでしょう。

ま、トピックに入れるにはめじゃーすぎるネタなんでこっちにいれておきますが、ロードオブザリング人物相関図。実用的なものが掲載されている一方で、801用の相関図が思い切りツボでした。嫉妬に狂うサム万歳(



  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■零崎双識の人間試験第7話公開


  ▼本日の作品&台詞解説▼

ヘルシングはまあ解説なんていらないというか読むしかないというか燃えるとか燃えるとか燃えるとか。致命的なまでに万人向けじゃあありませんが、やっぱり燃えるべきでしょうええ。
台詞のことごとくがイチイチかっこよすぎです。

「我らは己らに問う 汝ら何ぞや!!」
「我らは熱心党(イスカリオテ) 熱心党(イスカリオテ)のユダなり!!」
「ならばイスカリオテよ 汝らに問う
汝らの右手に持つ物は何ぞや!!」
「短刀と毒薬なり!!」
「ならばイスカリオテよ 汝らに問う
汝らの左手に持つ物は何ぞや!!」
「銀貨三十と荒縄なり」
「ならば!!
ならばイスカリオテよ 汝ら何ぞや!!」

我ら使徒にして使徒にあらず
信徒にして信徒にあらず
教徒にして教徒にあらず
逆徒にして逆徒にあらず!!
我ら使徒なり 使徒の群れなり
ただ伏して御主に許しを請い
ただ伏して御主の敵を打ち倒す者なり
闇夜で短刀を振るい夕餉に毒を盛る者なり
我ら刺客なり 刺客(イスカリオテ)のユダなり!!
時至らば我ら銀貨三十神所に投げ込み
荒縄をもって己の素っ首吊り下げるなり
されば我ら徒党を組んで地獄へと下り
隊伍を組みて方陣を布き
七百四十万五千九百二十六の
地獄の悪鬼と合戦所望するなり
黙示の日まで(アポカリプス ナウ)!!


出典:ヘルシング (コミック)/YKコミックス(少年画報社)/平野耕太/OURS2003年4月号44P
キャラ:アンデルセン&イスカリオテ戦闘員?

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】
なし
特記事項はなし。

★2003年3月10日(月)
『いよいよ物語も佳境に入って参りました』

朝、せっかく更新したファイルをアップするのを忘れてました(^^;

連日プレイ中のEVER17、とうとう真のエンディングに向けて疾走を開始しました。あともう一息! 謎は解けるどころかむしろ増えてるけどほんとに全部の謎が解けるのか!?


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■マリア様がみてる 〜ロサ・キネンシスへの道〜(情報元多数)
とりあえず誰かゲーム画面を作るとおもしろいかもしれませんね☆


■滝本竜彦エッセイ・超人計画第5話


  ▼本日の作品&台詞解説▼

ヘルシングです。吸血鬼との戦いに赴く、対吸血鬼の機関イスカリオテの戦いに際する決意の様子です。
燃える。
この一言以外にコメントは不要!!

「弾を弾装に入れ、遊底を引き、安全装置も私が外そう
だが 殺すのはお前の殺意だ
さあどうする、命令を!!
王立国騎士団局長 インテグラル ファルブルケ ウィンゲーツ ヘルシング!!」


出典:ヘルシング (コミック)/YKコミックス/平野耕太/?
キャラ:アーカード

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】
なし
特記事項なし。

★2003年4月3日(木)
『リリアン・ベストスール・アンケート開催中』

ここのところの強行軍の反動で(^^;、どっと疲れてるので簡単に。
新サイト「いつもイケイケ青信号!」で開催中のリリアン・ベストスール・アンケートですが、ご迷惑でなければぜひぜひお持ちのサイトや掲示板などでも告知をお願いできませんでしょうか?
あとオリジナル素材であれば既出のものでも構いませんので支援物資の投稿もお待ちしております。
新サイトの方で責任もって紹介させていただきます。

よろしくおねがいしまーす!


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■滝本竜彦エッセイ「超人計画」第8話

■零崎双識の人間試験第9話


  ▼本日の作品&台詞解説▼

ヘルシングより。すいません、今よたってます。
回復中につき、少し時間ください(^^;

「俺は帰る!! もういやだ!!」
「どこに行く気だ? おまえの墓穴はここだぞ
墓標はこの馬鹿でかい館 墓守りはあのおっかねぇインテグラ嬢だ
碑文にはこうだ
『すごく格好良い傭兵達が悪いナチスをやっつけてすごく格好良くここに眠る』
だが おまえのせいでそれが変わっちまう おまえがメソメソしてるから
『ヘタレの根性無し 女の様に泣きながら虫の様にくたばる』
冗談じゃねえ おまえには無理矢理でもカッチョ良く死んでもらうぞ!!
好き好んで金もらって戦争やってんだろが!!
おい兵隊!!
だったら好き好んで戦って死ねや!!」

出典:ヘルシング (コミック)/アワーズコミック(少年画報社)/平野耕太/OURS2003年11月号167P
キャラ:隊長

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】
なし
特記事項なし。

★2003年10月4日(土)
『プラネテス鑑賞』

プラネテス第一話を見る。
原作を下敷きにしたオリジナル展開です。少なくとも第一話に関しては全くの別物。コメディ色が異様に強くなっています。正直前半が終わったときには「どうすればいいんだ」と思いました。
しかし後半のデブリ回収シーンを見てやれやれと一息。管制室との交信や、宇宙の描き方などはかなりこだわりを持っているようです。声に違和感は特に感じず(特にフィーの声はお気に入り)。これなら二話以降も見てみようっと。

余禄。いまさらですがNEVER7のPS2版買いました。発売から3ヶ月経っているというのに購入特典のクリアブックまでついてきました。EVER17とNEVER7のイラストの入った豪華なやつです。さっそく仕事の書類入れに使……えば得意先出入り禁止間違いなし(^^;


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

本日もお休みです☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

ヘルシング→bk1→amazonは、燃える吸血鬼漫画です。絵柄とか話の展開とか台詞とかあらゆる方面で濃いために明らかに万人向けではないですが、戦闘の熱さといったらもう! 主役が活躍するのは当たり前ですが、この作品では脇役の見せ場がすばらしいです。なんのとりえもないと思っていたただの貴族さえも光るものがあるのです。

それでは本日の台詞解説。
絶体絶命の危機にさらされた下っ端傭兵と傭兵隊長の会話。この隊長さんもどちらかといえば脇役なのですが……かっこ良すぎです漢です隊長。


ヘルズガルド戦史

砲兵が撃つ一発の砲弾は数百名の命を奪うが、彼らは自分の手が人を殺したとは思わない。銃は相手の顔が見える武器だ。私がどちらかを選べと言われたら銃を取る。殺しが好きなのではない。命を奪った責任を忘れてはいけないと思うからだ。

出典:双色の瞳(ヘルズガルド戦史)/スーパーダッシュ文庫(集英社)/霜越かほる/絵:寺田克也/128P
キャラ:ダルメヤー

【公式サイト】スーパーダッシュ文庫
創刊まで毎週連載されていた(全9回)、霜越さんのエッセイが読めます。

「ヘルズガルド戦史」は、硬派なSFです。この度創刊されたスーパーダッシュ文庫の一番手になりますね。
この作品は、人類自らの生み出した毒によって一度滅びかけた世界が舞台です。長い間に渡ってあらゆる生き物に蓄積されてきたさまざまな毒素の影響が遺伝子に蓄積され、子供が育たず、あるいは様々な障害をもって生まれ、気が付いたときには人口は激減していました。
そんな世界で血統を後世に残すため、15歳まで身体的に異常のなかったものは「選ばれし子」として、帝都に移され優遇されて一生を送る事になるのです。
ヘルズガルド公国の辺境で光学職人の娘として育ったデフィにも「選ばれし子」として帝都から迎えがやってきます。しかし、実はデフィには、光学の技能によって隠した「双色の瞳」という大きな秘密があったのです……。
出だしからしてSF者にはピンと来るものがありますが、本編もしっかりとした世界観のもとにストーリーが展開していきます。重蒸気戦車などといったくらっとくる(笑)兵器も登場。
「萌え」を期待する人には向かないと思いますが、世界観を重視する人や海外SF好きなら間違いなく転ぶ内容だと思います。ただのライトノベルスだと思って敬遠してると損しますよ!
なお、最初から続き物として書かれていて、この巻は思いっきり途中で終わってます。

さて、本日の台詞。
主人公のウナ・ライツが、「人に向かって銃の引き金を引く自信はない」と気弱な発言をしている時に、個人的な感想であると上官のダルメヤーが語ったものです。
うーん、台詞も硬派です。
戦争の本質に迫ってますね。確かに本当に人殺しをしたと実感できるのは白兵戦だけでしょう。人殺ししている実感がなくなったら人としては落第だと言いたいのかもしれません。(00/8/5)

ベル・スタア強盗団

「マクベイン! 何のつもりだ!!」
「軍隊だからなカーボ!
命令以外の殺しまで背負うこた無ぇ 違うか!」

出典:ベル☆スタア強盗団
キャラ:ルーク・カーボ&ウィリアム・マクベイン

西部で無法者が闊歩する開拓時代には、いくつもの伝説が生まれましたが、この作品はそんな伝説となった無法者ベル・スタアの活躍を描いたコミックです。とはいっても脚色がかかって、原型はとどめてないそうですが。
しかし、そんなことは問題じゃない! アクションとはかくあるべし、というのをこのコミックを見ると思い知るでしょう。
よくジェットコースターアクションと銘打った作品をみかけますが、ほんものはいかなるものなのか、見て言葉を失うこと確実!特に一対一の決闘シーンは震えがくるくらいのすごい出来です。……思わず宣伝モード(笑)

さて、軍人のカーボはおたずねものになって逃げる途中の少女マイラ・ベルを見かけ、撃とうとし、ベルもそれに気がついて反撃をしようとします。しかし2人の銃は、戦友マクベインによって撃ち落され、ベルは逃げてしまいます。ベル銃撃の邪魔をされたカーボは怒り、マクベインが応える、という構図。
命令があったわけでもなく、少女を撃つような真似は人間としてするな……とたぶん言いたかったのではないでしょうか? あえて、「軍隊だから」と理由ををつけるあたりに、逆に漢のかっこよさを見つけることができます。

オーケイ  ディキシイを聞かせてやるわ

出典:ベル・スタア強盗団   キャラ:ベル・スタア

新年最初からオチをつけるのはあれなんで、かっこいい台詞にしました。
ベル・スタア以外のメンバーが、あまりの無謀な作戦に対し強盗を決行することをいったんは躊躇したのですが、結局全員がメンバーに加わり、列車の襲撃を決行します。
その出発のときのベル・スタアの台詞です。
……ちなみにディキシイとは?(おお、なんてためになる(笑))
アメリカ南部地域の異称。この南部で19世紀中頃に作られた歌。
南北戦争の際、南軍が愛唱し、後に全国に普及した。ジャズにも「ディキシー」なるジャンルがあるようだが、本家はこっち。

ようするに、「ひとつ派手にやってやろうぜ」という言い回しですね。
こういう持って回ったいい方をすると、いかにもこれからおっぱじめる感じが伝わってきそうでわくわくします。

いいわよなってやるわよ無法者にでもなんでも! 世の中の人間が望むんならその通りの人間になってやる!
マイラ・ベル・シャーリィを誰にも忘れられない名前にしてやるわ!! 伝説の無法者に!!

出典:ベル・スタア強盗団   キャラ:マイラ・ベル・シャーりィ(ベル・スタァ)

今までに読んだ全漫画中、ベスト5入りは固い!さすが伊藤明弘!ジオブリーダーズと並んで外せない作品☆アウトロー(無法者)って萌え萌え〜。

この台詞の舞台、説明がなくてもなんとなく想像はつくんじゃないでしょうか。創られた英雄がいるように、「創られた敵役」も存在します。ベル・スタアもいくつかの偶然が重なった結果、お尋ね者にされてしまい、銀行強盗をしてみないかとの誘いを受けた時、とうとうキレて上の台詞を言い出します。
ベルが変にかっこよく描かれていなくて、あくまで等身大の女の子として描写されているのがいいんですよ。最後の台詞のカットシーンがまたかっこいいし。

「『私(アルトン・B・メイヤーズ)はその時一人危険を省みずこの闘いを見守り続けた!』
『無法の西部 凍りついた通りを駆ける一陣の熱風!』
『一瞬の後に二人を待つのは生か! 死か!』
俺は…… 俺は――――
俺は今――――
伝説の中に居る…………!!」

出典:ベル☆スタア強盗団/ドラゴンコミックス/伊藤明弘伸/3巻212P
キャラ:アルトン・B・メイヤーズ

【公式サイト】公認・綾金観光協会
あほんとは上のサイト、公式じゃなくてあくまでも公認です。ただ、ベル・スタア強盗団に関するサイトはさすがにちょっとないみたいです。

「ベル☆スタア強盗団」。
「ジオブリーダーズ」と同様、まいじゃー推進委員会の原点とも言うべき『特別な存在』です。
西部の開拓時代に実在した無法者ベル・スタアの物語を描いたコミックです。
ただし冒頭で、「事実をそのまま記すつもりは毛頭ない」と書かれているように、かなり脚色されています。
開拓時代の西部劇のいいところを濃縮した感じです。細かいエピソードはここで語るよりも、実際に読んでもらった方がいいでしょう。とにかくこの作品のキーワードはふたつ、「誇り高き人物たち」と「スピード感」、これに尽きます。
まず登場人物が誰もかれもみんなかっこいい! 渋い! ベルはもちろんのこと、登場する「漢達」がまたいいんです。中年親父の渋さが特に際立っていますね。
そして圧倒的なまでのスピード感!!
映画さえも超えるのではないかと思われる、1コマ1コマ計算され尽くしたノンストップのガンアクションは見るものをくぎ付けにすること疑いなし。アクションを描かせたら、まちがいなく日本一の作家さんです。
あなたがコミック好きを自覚するのであれば、どうかこの作品だけは目を通しておいてください。

さて、本日の台詞です。
ベル・スタアと、とある人物が決闘することになり、その決闘は今にも始まろうとしています。ベルを追いかけていた記者・メイヤーズはこの決闘を他の多くの人々と一緒に見守ることに成功し、後にベル・スタアに関する伝記を書くことになるんですが……。
冒頭を読めば分かるように、あたかもメイヤーズは一人で決闘を見守っていたかのような記述になっています。このあたり、平気で記事を捏造する低俗な記者根性が入っていますが、「伝説の中に居る」とは心からの本心と言っていいでしょう。歴史的な一瞬に立ち会うことがもしできたとしたら、私たちもこんな興奮でいっぱいの感想を持つんでしょうか?(00/7/16)

聞こえるか? パレードの歓声が…?
我々はこの犯罪を以てアメリカの歴史に帰還する…!

出典:ベル☆スタア強盗団/ドラゴンコミックス/伊藤明弘伸/3巻61P
キャラ:ガランド

【公式サイト】公認・綾金観光協会
あほんとは上のサイト、公式じゃなくてあくまでも公認です。ただ、ベル・スタア強盗団に関するサイトはさすがにちょっとないみたいです。

昨日に引き続き、「ベル☆スタア強盗団」よりの出典です。
今日は、台詞の選択に悩みに悩みました。台詞自体は早々に決まっていたんですが、抜き出す部分がネタばれ問題やら、間延びするかとか、いろいろ考えてようやく決めたのがこの部分の選択です。
第5騎兵隊のガランド大佐は、いろいろな戦地を転々とした後に、とある事件を起こしたことが原因で部隊を解体され、歴史から消されたことになっていました。
しかし、彼は戦うだけ戦わされた挙げ句歴史から消された事に対し、いま復讐しようとしています。そしてとうとう実行に移し、血の宴は始まったのです……。当然パレードというのは銃声のことです、はい。
なんかこう、執念のすさまじさが目に見えるようです。(00/7/17)

「カーボ
ルーク・カーボ
元連邦保安官補」
「ベル・スタア
………無法者(アウトロウ)」

出典:ベル☆スタア強盗団/ドラゴンコミックス/伊藤明弘/3巻194P
キャラ:ルーク・カーボ&ベル・スタア

作家公認サイト:公認・綾金観光協会
絵師公認サイト:同上
残念ながらベル・スタア専門のファンページなどはないようです……当然だけど。

「ベル☆スタア強盗団」は、早い話が西部劇です。
伝説の無法者、マイラ・ベル・シャーリイをモデルにしたひたすらに燃えるお話。主人公は少女ですが、熱い熱ーい漢(もはや「男」の範疇は越えている)の戦いが見られます。
私が心酔する伊藤明弘さんの個人的最高傑作。ジオブリーダーズはいまだ連載中のうえ、設定があまりに難解であるという問題を抱えていますが、その点ベル☆スタアは既に完結。そもそも西部劇なので、ややこしすぎるストーリーも不要。伊藤さんの真骨頂である弾丸消費しまくりな展開を思う存分楽しめます。硝煙、硝煙、また硝煙っ!
撃って撃って撃ちまくる!
ジオブリーダーズをまいじゃー認定している関係で、今まで認定されずにきていますが、本来ならばとっくに、それもほぼオール5つ星でまいじゃー認定している作品です。
アクション漫画が好きならば、必ず目を通しておくべきってか通しなさい。いいですか、必ずですよ!
……ただ、例によってあまり本屋に置いてないのでがんばって探してみてください(^^;)

それでは本日の台詞解説へと移りましょう。
今日の台詞は、選んだ私が言うのもなんですがちょっとわかりにくいと思います。絵があれば一発で理解できるんですが……。
つまりですね、これ決闘にあたってお互いに名乗りあってるシーンなのです。静寂が支配する中、名乗りあう二人というすばらしい構図なんですが、さらにこのベル・スタアの台詞!
この台詞に関しては字面を追うのではなく、脳裏に決闘シーンを思い浮かべてみてください。震えのくるようなかっこよさです。(01/2/10)


ベルセルク

運命(さだめ)…… 運命、運命、運命!!
うるせえってんだよオォ!!
生贄だ!? 供物だ!? 運命だ!? 小難しい理屈並べてんじゃねえぞ!!
要するにこいつは戦だ!! いつもと何も変わっっちゃいねえ!!
戦ってのは最後に立ってた勝ちなんだよ!!
いいか!! てめえら今、地獄にたたき返してやるから、あの顔色悪い連中に言っとけ!!
オレは殴られたら必ず殴り返す!!
オレを喰い残したのが貴様らの運のつきだってな!!!!
貴様らも!
あの腐れバケ物どもも!
一匹残らず!
オレが狩り殺す!
これが、開戦の狼煙(のろし)だ!!!!


出典:ベルセルク/白泉社/三浦建太郎/13巻216P
キャラ:ガッツ

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトはきちんと調査していませんが、ベルネットを起点にしてみてはどうでしょう。

名台詞投稿第17弾、Dさんよりのご紹介です。それにしても紹介しても紹介してもまだまだあって、久しぶりにネタに悩まずにすむ平穏な夜を過ごしています(笑)。

「ベルセルク」は中世ファンタジー風の世界を舞台に一人の剣士の戦いを描いた物語です。生身の人間達が圧倒的かつ理不尽な流れに対し、己の力のみで立ち向かう姿を描いた作品です。
そのことの象徴として、敵は超常的な力を持ったバケモノであるのに対し、主人公は大剣を始めとする武器と己の肉体のみで立ち向かっていきます。魔法とかは一切無しです。
シチュエーションからしてこれです。
ハッキリ言って、メチャメチャ燃えます。是非、購入して下さい。出来れば既刊全部。無理ならせめて14巻まで。

台詞に関しては特に言うことはありません。
あえて言うなら、全てを失った男の反撃の誓いとでも言いましょうか。恐怖と絶望の淵から怒りのみで這い上がっていく姿を思い浮かべてもらえば宜しいかと。(01/3/29)


ペルソナ2

「ヒャッハああ! 電波だよ電波ああ! 電波電波電波電波電波電波電波あああ! 電波からは逃げられねえんだよお!」

出典:ペルソナ2 罰 ETERNAL PUNNISHNENT/アトラス/アトラス/絵師:金子一馬/5巻171P
キャラ:須藤竜也

【作者直営サイト】アトラス
【絵師直営サイト】なし
つながりませんでしたので、サイト内は未確認です。

本日は猫将軍さんの投稿台詞をご紹介です。もはや第何弾なのかはわからなくなってしまいました(^^;

ペルソナシリーズはアトラスの女神転生シリーズの一派です。
女神転生シリーズはその独特の世界観で一部の熱狂的なファンをもっています。
ペルソナシリーズは他のメガテン(女神転生の略称)よりも人間の内面に重点を置いています。
「ペルソナ」とは自分の心のなかにあるもう一人の神や悪魔の姿をした自分で主人公達はこれを憑けて戦闘のさいにはこれをよびだして戦います。
罰はそれまでのペルソナが10代の少年少女中心のストーリーだったのに対して大人中心のストーリーとなっています。
もともとは前作の罪の隠しストーリーとして考えられていたもので同じ事件を大人の視点から見たものとというコンセプトで「罪」の続編にあたります。
前作「罪」からの「噂システム」や「合体魔法」などのシステムもより洗練され、「遊び」としては確実に前作を上回ります。
(ちなみに有名なんですが売上が30万いってません)

話の舞台は「噂が現実になる」という奇妙な現象が起きる珠間(正確には門構えに「月」)瑠(すまる)市。
主人公の天野間舞耶は出版社でティーン向け情報雑誌の記者をしています。
ある日彼女は一人の少年と出会い、その少年になぜか以前から知っているようなデジャ・ブ」を憶えたことから話は始まります。

このセルフのキャラの須藤竜也は台詞から解かるとうりそうとういっちゃてます。
「罪」での初登場の時のキャラ紹介でも「電波系のいかれた奴」紹介されています。
かれは「罪」では仮面党という組織の幹部として登場し、「罰」では「JOKER]という殺人鬼(罪にも「JOKER様」というキャラが登場します。)として登場します。
「罪」のときからやたらと「電波」と言い、『罰』では服装も電波来てます。
しかも「罰」では実際に電波もらってます。(「JOKER呪い(まじない)」という自分の携帯から自分の携帯に電話をかけると「JOKER」が現れ、殺して欲しい相手の名前をいうとその人を殺してくれるというものがあります)
彼はある存在から「罪」の世界(「罪」と「罰」の世界はパラレルワールドのようなものと思ってください)を聞き「JOKER]として活動するわら「罪」の世界(「向こう側」)と形容される)が正しく「罰」の世界(「こちら側」)が間違いと考え(吹き込まれ)「間違いを正すべく独自の行動をとるようになります。
「電波」「燃えろおお」「ヒャッハああ」等が口癖、詩人志望、若い頃に放火殺人事件を起こし、政治家の父親に病院にぶちこまれる、「向こう側」での上司(?)の美少年を「女神のように美しい」と言う物凄えええキャラ。(ファンブクによると女性ファンが多いらしい)

この台詞はかれが主人公を「向こう側」で戦った空の科学館に呼び出し(この時空の科学館に火をつけてる)その後主人公達が噂で本物になった飛行船を模した屋上レストランで脱出したのに執拗に追いすがって主人公たちに戦いを挑む時の台詞。
この台詞前置きがあってもなくても関係ないので前置きは省きました。
「罰」では戦闘中以外にもボス戦の前の会話等は音声がはいる(彼の声はバイキンマンの中尾隆聖さん)のでめっちゃインパクトあります。
とにかく「電波電波」です。
いまだに中尾さんの声を聞くと「電波電波」と連呼してしまいます。

癖のあるものが好きな方はぜひ一度メガテンをやってみてください。


管理人より:詳細な解説ありがとうございました。最近は本格RPGやるだけの時間がないのですが、この台詞だけは聞いてみたい!(01/4/12)


辺境警備

…幸いなことに俺はここ数年一度も剣を抜いていない
だが今でもいったん抜いたら決してためらわないぜ でないと自分がやられるからな
あんたの剣は魔物を倒す正義の剣かもしれんが俺のこの剣は人間を斬るための剣だ…

出典:辺境警備   キャラ:サウル・カダフ(隊長さん)

たその名の通り、辺境警備に飛ばされた隊長さんの日常をめぐる話。(と言うものの、神官さんの方が事実上の主人公?)ただいま、まいじゃーへの認定を検討中な、良作です。

この思わせぶりな台詞はいつもぐうたら、でも世慣れている、というか世間の渡り方を心得ているという、隊長さんのものです。
これは、隊長の裏の一面を知った英雄さんの問いかけも対する答えですね。すっごく思わせぶりな台詞!平和主義者でもないし、いったん戦えば容赦はしないというニュアンスがこもっている気がします。でも戦わない。人を傷つけることもしない。
不良中年の面目をいかんなく発揮ということですかねえ(笑)
私はこういう、不良中年には弱いのです。

あんたや兵たちがここにいて帰れる場所を守ってくれるなら それが一番心強いよ

出典:辺境警備   キャラ:サウル・カダフ

辺境警備にふさわしい台詞。
辺境から旅立つ隊長さんが、神官さんの見送りに対しての返答がこれです。
ふるさとですねえ……ふるさと。
やっぱり帰る場所があるってのはいいもんです。
ふるさとと言えばこれですか。
超有名、歌詞のない歌。
る〜る〜 るるるるる〜
以上、脱線気味。

「…そう言えばあなたはなぜわたしが辺境に来たか――とかただの一度もききませんでしたね」
「あなたが言わずにいることをなんでわたしがたずねる必要があるんですかな?」

出典:辺境警備   キャラ:神官さん&隊長さん

辺境警備。
辺境を警備する人の話……ってそのままじゃん(笑)

中央から辺境に来るような人にはなにかしらの事情があるもの。この二人も例外ではないのですが、さすが隊長さんは年齢を経ている分だけ、対応が違います。
他人のプライバシーを詮索しないことに、ここまで自然な形で答えられたらいいですよね。

「サウル おまえはどんな人間になりたいね?」
「…そうだなじいさん
俺は不良中年になりたいな いつまでも悟ったりせずにじたばた生きたい
どんな痛みも苦しみも喜び同様に覚えていたい 果てしなく続く天使のいない夜も 軽々と生きていたい――
もしも本当に そんな人間になれるのならね――」

出典:辺境警備 星が生まれた谷/ASUKA COMICS DX/紫堂恭子/192P
キャラ:謎のじいさん(笑)&サウル・カダフ

【直営サイト】なし
ファンサイトの定番は、紫堂FANです。気合入ったサイトです。

ちょいと脱線して、検索エンジンの話からスタート。
普段、私が直営サイトなどの検索にもっともよく使用しているのが、OmniStory。作家さんの直営サイトで探せないものはほとんどないと言っていい充実振りで、すごくお世話になってます。で、ここで直営サイトが見つからないときはフレッシュアイもしくはgooでワード検索して目当ての作家さん関連サイトを探すのが定番でした。フレッシュアイだと過去一ヶ月に更新されているサイトしかHITしないので、きちんと更新されているサイトを探すのに便利なのです。
しかしマイナーな作家さんとなると、これでもやっぱり見つからないもの。で、つい最近知った検索エンジンgoogle。これかなり優秀です。これ使って今まで発見できなかった「帝都探偵物語」ファンサイトとか発見しました。マイナーな単語などを調べたい折に、一度お試しあれー。

さて、では本筋に戻って作品紹介から。
「辺境警備」は中年軍人のサウルが王都から辺境に飛ばされてくるところからはじまります。戦いのない平和そのものの辺境で、大きな力を持ちながらなぜか辺境にとどまっている神官さんや兵士などとの心の交流を描いています。
この作品の最大の特徴は、主人公にあえて中年を持ってきたというところにあります。神官さんの若いゆえの心の悩みは、人生経験豊富ないひねくれ中年ならでは相談に乗ってやれる……という構図ができあがっているわけです、はい。
しかもこのサウル・通称隊長さんが昼行灯というかなんというか、金に汚い・すぐさぼる・面倒ごとはパスする、と世間によくある渋い中年像とは無縁の人物なのも特徴的。まいじゃー認定もした逸品です。中年も悪くないですねえ(笑)

でわ、本日の台詞〜。
上の作品は「辺境警備」の外伝に当たるもので、隊長の若い頃を描いたものです。で、まあ一騒動あってそれが解決したときに漏らした感想みたいなものですね。本編を見る限り、見事それを体現した中年になったようです(笑)
こんな中年もいいなーとか思ってしまうあたり、若さがちょいと枯渇してきた証拠ですか?(汗)(00/10/1)

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