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星界の紋章

黙れ、ジント

出典:星界の紋章   キャラ:ラフィール

「星界の紋章」、ラフィールとジントが会話する際、さかんにラフィールが口にするのがこれ。もはやここまでくると漫才の合いの手のようなものです(笑)。基本形がこれで各種の応用編あり。
ここでは応用編の一例をあげておきましょう。
ジント:「見損なったよ、ラフィール。君にはもっと洞察力が備わっていると……」
ラフィール「黙るがよいっ」

ラフィールと呼ぶがよい!

出典:星海の紋章  キャラ:ラフィール(アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・ベール・パリュン・ラフィール)

帝国貴族に対する知識のほとんどない主人公ジントが、最初にラフィールに会ったとき、なんと呼べばよいか?と聞いたことに答えて。
帝国の王族出身のラフィールには対等な立場で(ジントの無知ゆえの産物だったが)話をされたことがなかったので、同年代の友達感覚で話されたのが嬉かったのがよーく表れている。
どうでもいいが、叫ぶ台詞が妙に多いな(^_^;)

美人の客室係はいないが、麗しい操縦士ならいるぞ

出典:星界の紋章(OVA版)
キャラ:ラフィール

「星界の紋章」はいいですよ。いやー小説もいいと思ってたけど、アニメであれだけのクオリティのもの見せられたのは久しぶり。カウボーイ・ビバップ以来ですかね〜。
LDの購入となると、みなさんさすがに難しいでしょうがぜひレンタルなどして見てくださいね。絶対損はさせません!

さてさて、肝心の台詞の方ですが、舞台はジントがラフィールにつれられて、宇宙船に乗りこむ時のものです。ジントはいったい誰が操縦するのか?「まさかラフィールが!?」という考えがあったので、それを「美人の客室係はいるかな?」とうまく尋ねたのですが、それに対する答えがこれ。
やはり、アーヴというのは自らに対してはそれなりの自負心があるんでしょうね。でなければ、自分自身で「麗しい」などと真顔では言えませんから。

そりゃすばらしい!一風呂浴びると言うのも悪い考えじゃない。いまのきみは、たぶん銀河で一番臭う王女だし

出典:星界の紋章   キャラ:ジント

星界の紋章の最大のうりは、ラフィールとジントと、絶妙なボケとツッコミです。(違う)
念のため言っときますが、本当は世界観を確立させたSFとしての評価が名高い作品ですからね!くれぐれもコメディ作品だと誤解しないように(笑)

この台詞もそんな中のひとコマ。
いろんな事情で、二人だけでとある星に立ち寄るはめになったラフィールとジント。宇宙船で寄港する際に、ラフィールが「風呂も入れる」みたいな発言をしたのに対しての返事がこれです。
ちなみにこの直後、ラフィールに報復処置を受けそうになって、あわてて前言を撤回しています(笑)
この夏にはすばらしくタイムリーなネタと言えるでしょう。なんなら臭いを抑える効果のある肌着とやらでも、プレゼントしてあげるとか。

溺れた者を岸辺に引きあげただけでは不充分なのでしょうか。その者に家屋敷を与え、奴隷として仕えなければ助けたことにならないのでしょうか

出典:星界の断章 蒐集   キャラ:アブリアル・ドゥムイ

「星界の紋章」の外伝、というよりその前の時代にあたる、いわばアーヴが帝国を作るまでの経緯を描いたのが本作です。
SFマガジンの増刊号に掲載されました。

上の台詞は、船の推進機関が故障し、漂流を続けるしかなくなった種族が、アーヴに救援を求めた事にはじまります。
アーヴは救助の代償にあるものを要求するのですが、それに対して「非人道的」みたいなことを助けられるほうが言ったわけです。
それに対する返答なんですが……アーヴの考え方が見て取れる、興味深い返事ですね。
むろん、それだけではなく、真の独立について考えさせられる部分のある台詞でもあります。

ラフィール、君は相変わらず嘘がへただなぁ。
けれど、うれしいよ。またきみのそばにいられるんだ。
ぼくは年老いる。寿命もきみの半分しかない。けれど、できるかぎりきみのそばにいよう。
きみが翡翠の玉座に就くそのとき、あるいは平面宇宙で砕け散るそのとき、ぼくはかならずきみの傍らにいてみせる。
きみが嫌がっても、きみの行く末を見届けるよ。
それがぼくの意志だ。自分の意志で選択した未来だ。
生まれ持った自由を売り払った値段で人生の価値は決まるんだ。クー・ドゥリンなら売りどきが早すぎるって顔をしかめるかもしれないけど、これほどの好機はまたとないような気がするんだよ。なにしろ、買い手は帝国じゃない、きみだからね、ラフィール。
この醍醐味ばかりはきみにわかるまい。皇族に生まれたときから、自由なんてないんだから。

出典:星界の紋章/ハヤカワJA文庫/森岡浩之/絵:赤井孝美/3巻244P
キャラ:ジント

【公式サイト】ハヤカワ書房
まいったいどれを公式扱いにしたものやら迷ってこれに落ち着きました。
星界関係はファンサイトもたくさんありますが、とりあえずひとつだけ挙げるとするとガフトノーシュの牙でしょうか。カルトクイズや人気投票など活発に行ってます。

「星界の紋章」は、もうこれ以上ないくらいのSFです。
惑星マーティンに突如侵攻した「アーヴによる人類帝国」の宇宙艦隊。遺伝子改造によって宇宙空間に適応した人類の姿だという彼らにマーティンの首相は全面降伏し、首相の息子であるジントは突然ながら帝国貴族に列せられることになります。
ジントの平穏な過去が終わりを告げ、波乱が幕を開けた瞬間でした……。
この作品の魅力はありすぎて書ききれませんが、「星の眷族」あるアーヴであるラフィールと、地上人根性の抜けないジントの、微笑ましくもおかしい掛け合い、主要な単語のほとんどに振られた架空言語アーヴ語のルビなどは、SFファンの魂を根こそぎ持っていくには十分でしょう。アーヴの設定も緻密。

台詞はかなりクライマックスで、ジントがずっと行動を共にしていたラフィールに思いをはせる場面です。
ちなみにクー・ドゥリンは地上世界での友達です。
かなり長くなってしまったのですが、到底途中で切れるようなヤワな台詞ではなかったので……。「自分の意志で選択した未来」の辺りのくだりにはもうメロメロです。(00/8/21)

ジント、そなたの鈍さは冷凍野菜に匹敵するな!

出典:星界の紋章/ハヤカワJA文庫/森岡浩之/絵:赤井孝美/2巻128P
キャラ:ラフィール

【公式サイト】なし
とりあえずファンサイトはガフトノーシュの牙を起点にしては? なにしろファンサイトはいっぱいありますから、全部回るのは大変。

この間説明したばっかりなんで、「星界の紋章」の説明は省略です。今回の台詞は、星界〜の魅力のうち、掛け合い漫才(笑)の方を選択してみました。ほんと、この作品に限らず、森岡さんの作品って掛け合いの日常会話がおもしろいんです。もし作品自体にそれほどこれといって感心しなかったものでも、きっちり会話で楽しめちゃうのがいいですね。

これは……ラフィールがトイレに行きたくなったものの、なにしろ外のことなので、それとなくジントに信号を送って席を外せみたいなことを言うのですが……ジント君は鈍いので全然気づかず、とうとうラフィールが怒り出すという構図です。
例えはわかったようでよくわからないようで、でもわかるという(笑)
しかし冷凍野菜に例えるとは、なかなかいい選択です。(00/8/23)

「許すがよい、ジント。そなたは誇り高き男だ」

出典:星界の紋章/ハヤカワJA文庫/森岡浩之/絵:赤井孝美/2巻?P
キャラ:ラフィール

【直営サイト】なし
ファンサイトはいっぱい。とても把握しきれませんが、良質なファンサイトのひとつとしてガフトノーシュの牙を推奨しておきます。

……うーむ……。
原典がどこかにお出かけしてしまい、見当たりません。そのためどうも台詞が記憶違いのような気もしますが(許せジントじゃなくて「許すがよい」、だったかも)どうしてもこの台詞にこだわりたくて掲載。もし手元で確認できる方いらっしゃったら一度確認してみてください。2巻の冒頭、地上に降りた直後のシーンのはずです。違ってたら……つっこみよろしく(汗)

さて。
「星界の紋章」は近年の和製SFの(最高)傑作。ここではあえて深くストーリーに触れませんが、SFに少しでも愛着があるならば、必ず……なるべくではなく必ず!読んでおかなくてはならない作品です。
また、ガンパレードマーチをプレイした方は、とある理由から、SFを普段ほとんど読まない人にも楽しめることは確実なのでおすすめしておきます。(某芝村が、ほんとのモデルは違うそうなんですが、あまりにラフィールとかぶりすぎ!)

それでは台詞の解説に移ります。
半ば路頭に迷う形で地上に降り、これから先の見通しもたたない悪い状況。そこでラフィールがアヴリアル的な発想をして、自己犠牲の精神を持ち出したとき、ジントが激怒します。自分ひとりだけ助かろうなんて気はさらさら彼にはなかったのでした。
そういうジントの態度を見て、ラフィールが謝っている場面ですね。
この「誇り高い」という一言に最大級の謝罪と賛辞がつまっているのです。うまく文章にできそうにありませんが……普段たよりないだけに見えるジントの「勇気」が垣間見える重要な台詞です。(00/11/20)

星界の戦旗

わたくしの愛したビボース提督はとっくに消滅しました

出典:星界の戦旗   キャラ:ケネーシュ

念のため補足しときますが、「ビボース」は本当にこの世から消滅したわけじゃないです。
つまり……おわかりですね?
好きな対象ではなくなったという意味ですので、おまちがえなきよう(笑)
なんかこう表現されると「ああ、愛がさめたんだなあ」ということがよくわかってすばらしいかも。
簡潔にして、最強の台詞。

「そなた前に、自分が死んだあとだれが思い出して悲しむだろうとかなんとかいってたな」
「うん? ああ」
「わたしが悲しむ それでは不足か?」

出典:星界の戦旗   キャラ:ジント&ラフィール

いつもだと、キャラクター名はフルネームで書くようにしているのですが、今回は断念しました。貴族様は名前が長過ぎです(笑)

今回の台詞の背景は、敵と戦争してジントが危うく脱出し損ねて死ぬところだった……とそういう構図です。この台詞の前にジントは「自分が死んでも誰も悲しむものはない」と言っていた、そういう伏線があります。
いやあ、世間でラフィールに転んだ人は数多いと思いますが、やっぱり気の強くて素直じゃない部分にも、こういう一面があるからなんですよねえ……いいなあやっぱり。

聖刻群狼伝

「この戦いはきっと勝つ。 勝って勝ち進んで少しでも高みを目指そう。 俺はもう、シロヤナギの下で泣いていたディアではないのだ」

出典:聖刻群狼伝/C☆NOVELS(中央公論新社)/千葉暁/絵師:藤井英俊/2巻?P
キャラ:デュマシオン(ディア)

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】おたべ屋
「聖刻」のワード検索でかかるサイトはそこそこあります。が、メインとして扱ってないので今回紹介しませんでした。それと、おたべ屋は休眠中です。

今回の台詞はSONEさんからの投稿台詞です。いつものことながらネタの提供ありがとうございますです。

『聖刻』シリーズとは、アハーンという何だか悩ましげな名前の大陸を舞台に、剣と魔法と巨大ロボットで大冒険/大戦争を繰り広げるよう楽しい作品です。
幾つもシリーズがありますが、中でもこの『聖刻群狼伝』(続編の『群龍伝』)は、群像劇・軍記モノの雰囲気を前面に押し出したもので、操兵と呼ばれる巨大ロボットが数百・数千機単位で大暴れし、スケールのデカさでは異彩を放っています。 絵師の藤井氏の超絶的な画力による、操兵のビジュアルイメージが圧巻!

この台詞は、ずっと日陰者扱いされてきた主人公・ディアが、自らの初陣のさいに呟いたものです。かつての弱かった自分と決別し、野心を胸に戦いの舞台へと赴く、男の決意を表すのに相応しいものと言えるでしょう!

管理人より:ただ一言。燃える!(01/4/14)


聖女様、参る!

「奇跡なんて起きない。絶対に,起きない。−だけどオレが信じないのと、 それが事実だってのとは、全っ然違うことじゃないかっ」

出典:琥珀のティトラ 聖女様、参る!/スニーカー文庫/霜島ケイ/絵師:中村龍徳/206P
キャラ:ティトラ

【作家直営サイト】なし
【絵師直営サイト】龍天
ファンサイトというか、霧島さんは「封殺鬼」シリーズ等が有名らしいので(読んでないけど)、それ関係のあおば屋をご紹介。

名台詞投稿第6弾は、エレスさんからのご紹介。なんか投稿20通超えましたが……そろそろ締め切ろうかなあ……。

「聖女様、参る!」は、女盗賊の主人公ティトラが総都という町で精霊を名乗る者に捕まり無理やり三人の聖女の従者にさ せられ旅をするというお話。 完結物で霜島ケイの初のスニーカー文庫。主な作品はキャンバス文庫の封殺鬼シリーズがある。
管理人注) なかなかおもしろいです、この作品。設定もちょっとひねりが効いてていい感じ。

台詞は、七年前に死んだ育ての親のことを思い出し、もう一人の従者ダートに言っているセリフです。
管理人注) ちょっと意味深な台詞なのですが、原典を確認できませんでしたので細かい状況がちょっと不明。(01/3/12)


聖戦記エルナサーガ

ああそうか… そうだったな… そう…
自分や誰かを守るために相手を殺してもよいものか どちらが生き残るべきか たった一人の魔導士と大勢の民とどちらが救われるべきか
彼女は両方と答えるのだろう
そして… 悩むんだ…

出典:聖戦記エルナサーガ/Gファンタジーコミックス(エニックス)/堤抄子/2巻44P
キャラ:エイリーク

【公式サイト】なし
ファンサイトとしては「堤抄子の壷」というところがあります。リンク集もあるのでここをスタートに探索してみるのもいいかな? すいません、あんまりちゃんと研究しませんでした、ごめんなさい!

編集の都合上、途中に入る第3者のシーンの台詞を削りました。ご了承くださいませ。

「聖戦記エルナサーガ」は、ファンタジーもの。巨大な魔獣から出る魔風から世界を守る聖剣。その聖剣は、魔力を全く持たないものにしか抜くことが出来ず、それを抜いたとき世界の平和は失われるとされています。その剣を唯一抜くことの出来る闇の姫巫女・エルナ姫が主人公のお話です。
この「聖剣を抜くことのできる能力」をめぐって野望が企まれ、エルナは否応なく争いの中心に巻き込まれていきます。
実は全13巻中未だ5巻までしか入手できてなくて、ひょっとすると絶版になっているかもしれないという情報もあって困っています(^^;) が、それはそれとして途中まで読んだだけでも、粗製濫造されているファンタジーものとはかなり趣を異にしています。
上の台詞に代表されるような「みんなが助かる方法」を考えて苦悩する姿の描写がすごいんですね、これ。
この手のテーマを扱った作品は数多いんですが、例えば少年誌の解決法だと、実にあっさり敵が改心してめでたしめでたし、となってしまい、逆に青年誌の場合、「そんな巧い話はない!」と切り捨てて終わってしまいます。
そういったある意味楽な解決法をとらず、あくまで苦悩の中から答えを探していく様がとても丁寧に、けれども厳しく描かれている作品なのです。
もし幸運にも古本屋で見かけるようなことがあれば保護して損はないんじゃないでしょうか。最後まで読んでないのに偉そうな事言ってしまいました(^^;)

あ、なんか台詞の解説らしきこともしちゃったんで、一応舞台はエルナ姫を幼い頃から知っている、エイリーク王子がエルナのことを評して言った台詞です、はい。
(00/7/23)

「――この部屋で滅びの恐怖にかられて ただ生き長らえることを願ってなんになりましょう
滅びを避けるための努力の中でこそ私は命を賭けてもいい」


出典:聖戦記エルナサーガ/Gファンタジーコミックス(エニックス)/堤妙子/7巻79P
キャラ:エルナ

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】同上
紹介しているところなら結構見つかるんですが、なにしろ絶版になっているだけに……。

「聖戦記エルナサーガ」は、「戦い」の現実を真正面から捉え、かつ理想を追い求めた本格ファンタジーコミックです。
魔法を使えることが当たり前の世の中で、唯一魔法力を持たないがゆえに「封魔剣」を使うことのできるエルナ姫。彼女はその力のために、各国の覇権争いに利用され、翻弄されることになります。
しかしエルナはその境遇に負けず、戦いをやめさせることをあきらめない……。
いわゆるご都合主義ではなく、戦いの冷酷さを描きつつ、それでも理想を求めて苦悩するエルナやその他の人々が大変魅力的に描かれた作品です。
また世界を構築する独自の理論…つまりは世界観をしっかりと作り上げていて、魔法体系などなど相当に作りこまれています。他には悪役ヴァ-リの悪っぷりが徹底していて見事(笑)
悲しいことに既に絶版になっていて、しかも在庫なし。古本を探すしか道はなし(泣)。幸運にも手にとることができたなら即購入決定な作品です。
てゆうか白状すると私も後半は持ってません(^^;
あーくそうプレミア価格でもいいから確保したいっ! いい台詞がいっぱいあったのですが、原典の確認ができないので紹介もできません。誰か売って下さい! かなり真剣だったり。

さて、では気を取り直して台詞の解説に移ります。
いわゆるシェルターのような場所の封印を解いたエルナが、そこに世界の復興の鍵を持つ世界樹が育っているのを見て、再び封印を閉じようとします。
しかし、法王をはじめとする教会関係者は自らがそこに入って難事を避けるため、この世の穢れによって世界樹が枯れることも構わずシェルターを開放しようとします。
「100年後の… 未来のために…………」
そう言ってエルナは法王と対峙するのです。真に命を張る、とはこういうことなんでしょうか。(01/4/21)

「エルナ… この世には選べないこともある
全てのものに答があるわけではない
あるのは越える道だけだ」


出典:聖戦記エルナサーガ/Gファンタジーコミックス(エニックス)/堤抄子/11巻191P
キャラ:エイリーク

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトは検索では塩の壷内にある堤抄子の壷がヒットすると思いますが、むしろMINERVAのお部屋内にある聖戦記エルナサーガのお部屋が詳しいです。ただしネタばれしまくりなので注意が必要。

本の大移動に手をつけかけてます。そのせいでせっかく台詞の目星をつけていた本の大部分が現在参照不可。うーむ困ったもんだ。

「聖戦記エルナサーガ」は、いわゆる王道的なファンタジーものコミックです。
魔法が当たり前の世の中で、魔法が全く使えない代償としてこの世を制する力を秘めた魔風剣を世界でただ一人扱うことができる「闇の御子」エルナ姫。
魔封剣を巡って各国の人間の思惑にふりまわされ、やがては世界の危機を迎えようとする中で、エルナがそれでもあきらめず世界を救おうとする……そんなお話です。
と、ここまで読んでただのありがちファンタジーだと思ってはいけません。世界観は精密、伏線も見事、そして展開が急がないためにたいへん描写が丁寧、そしてなによりも争いの痛さについて真正面から描いているところが他の作品と一線を画する部分です。名作であるとの評価を受けながら現在絶版の憂き目に遭い、入手が大変困難な状況になっています。
ちとエルナサーガについては語る時間が足りないので明日に続く。というわけで明日もエルナサーガからです、ええ。

本日の台詞ですが……だめだ解説の時間がない! すいません明日まとめてします〜。今週会社のほうがめちゃくちゃな状況になっていて、死ぬほど忙しいんですぅ……あう。(01/7/3)

「エルナ待っていろ
理想はかなわなくとも 理想にはおよばなくとも
俺が世界を変えてやる
俺がすべてを終わらしてくるから…
たのむからその瞳をあげてくれ」


出典:聖戦記エルナサーガ/Gファンタジーコミックス(エニックス)/堤抄子/12巻108P
キャラ:シャールヴィ

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトは検索では塩の壷内にある堤抄子の壷がヒットすると思いますが、むしろMINERVAのお部屋内にある聖戦記エルナサーガのお部屋が詳しいです。ただしネタばれしまくりなので注意が必要。

では予告どおり前日に引き続きエルナサーガの紹介を。
一言で言って名作です。
絶版になっているためまいじゃー認定していませんが、それがなければとっくに認定済みなはずの作品。手放しに絶賛です。
しかし派手さには少々欠けるためか、完結してからあっという間に絶版になってしまいました。
今だにこの作品を探し回っている人は少なからずいるはずです。
で、今復刊ドットコムにて復刊リクエストを募っているのですが……エルナサーガは現在投票数が85票と、復刊交渉のために必要な100票まであと一息なのです。 個人情報を入力しないといけないのでちと面倒ですが、どうか世の中のまいじゃーを助けると思って投票にご協力を!!
この作品が絶版のままではあまりにももったいないです。

ところで今日の台詞は自分でもいまいちかなあと思わなくもないです。
ただ、一番最後の部分が気に入っているので……こんなのもありかなと。

特に本日分の台詞は解説しませんが、かわりに昨日分の解説を入れておきましょう。
世の中には選択の余地なし、という物事がたくさんあります。
そしてまた、物事すべてが白黒で割り切れるわけではありません。何が正しいのか、なにが間違っているのかはだれにもわからない。
しかし、前に進まなければ何も変わらない。
悩みながらも人は歩いていかねばならない。そんな思いが込められた台詞といえるのではないでしょうか。うむうまくまとまったかな。(01/7/4)

「これは戦だぜ姫様
俺は俺の信念のために戦い 奴は奴の信念のために戦った
強いものが勝つ 首を落とす それまでだ」
「強い者が…正しいとは…」
「勝った者が正しくなる 歴史はそう動く!
自分が正しいと思ったら勝つことだ 絶対にな
ところがここにわざわざ負けに出てきたヤツがいる
たった一人の魔道士のために自国を…民草を棄てるか
王族の命はてめえ一人のもんじゃねーぞ」


出典:聖戦記エルナサーガ (コミック)/Gファンタジーコミック/堤抄子/1巻125P
キャラ:シャールヴィ&エルナ

【作者直営サイト】つつみ風呂敷
【絵師直営サイト】なし
特記事項は特になし。

★2002年6月10日(月)
『TOP絵更新〜』

さて、この葉子ちゃんの制服は何が元ネタでしょう?
もしわかったと思ったらメールくださると場合によっては特典があるかもしれませんが、ないかもしれません<ヲイ とりあえずは掲示板でのバレは回避してください。
それにしても朧月さん、今回のCGは視線が毒というかなんだか色っぽいというかそうか考えてみれば20歳なんだよな……。

実家からエルナサーガ全巻を回収して再読中。今のうちに知名度を高め、まいじゃー認定も行って新装版発売日に備える布陣です。そういうわけなんで、今後しばらくはエルナサーガの名台詞の出現頻度が高くなるかと。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■ビバップ風あずまんが大王フラッシュ好き好き大好きっより)
音声はなしですが、これはかなり雰囲気が出ていますね☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

聖戦記エルナサーガ→amazonは、ファンタジーコミックです。(bk1はまだ予約受け付けてません。amazonは……まだ発売になってないのに取り寄せってどういうこったい(^^; )
はるか昔の伝説の勇者の封魔剣「聖剣(グランデイン)」によって穢れをはらわれた事で生まれた世界。その世界では最近辺境に魔物が出没し、またアーサトゥアルによる軍事侵攻によって不穏な気配が漂っています。
そしてアーサトゥアルの大魔道士ヴァーリの策謀。
誰もが魔法力を持つその世界で、唯一魔法力を持たないがゆえに聖剣を扱うことのできるエルナ姫は、ヴァーリの世界制覇に利用されようとします。その時、戦争を嫌う彼女がとった行動は……。

さて、この作品実はかなり前に絶版になっていて、復刊ドットコムでもつい最近まで復刊運動が行われていました。全然音沙汰なしだったのですが、ここへ来てエルナサーガ2の連載がはじまり、それに伴い6月27日から順次新装版の発売が決定したという経緯があります。
物語そのものは比較的オーソドックスなのですが、エルナ姫がすべての人に平和という理想と、平和を求めるために戦わなければならない現実の狭間で悩みながら行動していくその姿が非常に丁寧に描かれています。ファンタジーを描いたコミックとしては個人的には最も評価が高いです。

本日の台詞解説〜。
アンサズの王子シャールヴィの主張です。いろんな要素が絡んでいるのであえてコメントしませんが、見ただけでも言いたいことは伝わるかと思います。こういった種類の矛盾にして解決困難な命題を、白か黒ではない、かといって灰色でもない別の手段を考え続けるエルナ姫の描写がこの作品の核だと思うのですよええ。られています。

「エルナ…これは言っておく あんたはのんきすぎる
ここは戦場だぜ…」
「何? それは
話も通じないし何が起こってもいい特別な場所なの?
ううん違う…
この世界に そんな特別な場所なんてない」


出典:聖戦記エルナサーガ (コミック)/Gファンタジーコミック(エニックス)/堤抄子/7巻44P
キャラ:シャールヴィ&エルナ

【作者直営サイト】つつみ風呂敷
【絵師直営サイト】なし
本日は特記事項なし。

★2002年6月18日(火)
『続・萌えより燃え!!』

私も月姫大好き人間ですが、萌えより燃えに惹かれて遊んだクチです。ちなみに昨日紹介した空の境界や月姫(公式サイトから情報がひろえなくなってるのでまいじゃー認定でも見てください(^^; )は現在メロンブックスなら在庫あり。即日発送なので、地方者には大助かりですええ。
どっちも長いけど、コストパフォーマンスを考えたらむしろ歓迎かな?

それより燃え。
まだ考えているのですが、どうにもいいものが思い浮かばない……。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■神話への門
世界各国の神話について扱っています。幅広く押さえてありますね☆
「唐突だけど、あの歌覚えてる?」
マザーグースですか☆
「バビロンまでは何マイル? 60マイルと10マイル
蝋燭ともして行けるかな? 行って帰ってこられるさ
……あぅ、忘れた(汗)」
歳は取りたくないものですね☆
「黙れ年増め……あ」



みなさん、お待たせしました。今日も葉子の広辞苑が唸ります。


さあ。天国までは何マイルでしょう☆<これが言いたかったらしい


■個人ニュースサイトウォッチ
かなり的確な分析をされていますね☆ もっともまいじゃーはニュースサイトではありませんから参考になるようなならないような、ですけれど☆
「……あのさ、ここって世間からはどういうサイトだと思われてるんだろう?」
ええと、他所様からのリンクを見るとどこもカテゴリ選択に困っているようですね☆
「……ジャンルにはこだわらないからなあ。なるほど、ジャンル分けをいいかげんにしておくとこういう時に困るのか(^^; 」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

聖戦記エルナサーガ(6月27日に新装版発売開始です)は、傑作ファンタジーコミックです。今回は詳細な説明はしませんが、上の台詞を見て感じるところはあるでしょうか。
ファンタジーのお約束程度にしか思われませんか?
でも、エルナサーガはこういった多くのファンタジーものがうわべだけで流してしまいそうな実は重いエピソードをとことんまで追求しています。私が強力におすすめするのはひとえにそういう理由から。
目先の派手さを越えたところにこの物語はあるのです。

戦場の只中にあってさえも、幾多の戦いを体験してさえもこういった台詞を言えるエルナ。いい、やっぱりいいなあ……。

「戦いは騎士のもの 心清き姫君が御手を血で汚すことはありません」
「私の手はすでに血で汚れています
戦を生む疑いの心も憎しみの心も 全て我が心の内にもあることを知ってます
世界の破壊と混乱は 全て私と共に

でも… だからこそ私は戦える」


出典:聖戦記エルナサーガ (コミック)/Gファンタジーコミック/堤抄子/10巻78P
キャラ:ホスクルド&エルナ

【作者直営サイト】つつみ風呂敷
【絵師直営サイト】なし
特記事項はなし。

★2002年6月26日(水)
『いろいろメモ書き』

例によってFANTASY Bookmark経由でいろいろ。
●へ? 笹本祐一さん左手首骨折してたの? それは知らなかった……キーボード執筆で片手というのは厳しいよなあ。

●7月から、集英社コバルト文庫が専用ホームページを開設するとのこと。むしろ今までなかったのが不思議ではあります。

●コバルト8月新刊に、破妖の剣と流血女神伝の名前が。聞きましたか、破妖の剣本編再開ですよ! もっとも私は1巻しか読んでません。例によって積読です(^^;

●新城カズマさん、岩本隆雄さん、新刊発売時期未定。われわれはいつまで待てばよいのでしょうか……。

●忘れたころにヌーヴェルSFのサイト更新。7月は久しぶりに新刊出るようです。あと笹本さんの「ほしからきたもの。」がコミック化。そういやあとがきにそんなことが書いてあったような気も……流れたわけじゃなかったんだ(^^;


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

トンボさんに仕事をとられてしまいました☆
ああ、そうでした。読百合新聞さんが24日も引き続き、ニュースサイト系でのマリア様がみてるの伝播について解説してくださってますよ☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

エルナサーガ名台詞連発2日目。
聖戦記エルナサーガ→bk1→amazonは、正統派ファンタジーコミックです。(27日新装版発売)
早売りするところではもう店頭に出ているころでしょう。ともかくおすすめ、ひたすらおすすめ。
これだけ丁寧にエピソードを描写した話にはなかなか出会えませんです。

さてさて、本日の台詞解説。
基本的にエルナは誰も争うことのない平和な世の中を理想としていて、あくまでも人を傷つけることを避けようとします。しかし、同時に戦いをその身で体験してきているため、理想だけで物事が動かないこともまた知っています。
理想だけでなく、血も知ったからこそ逃げるだけでなく戦うこともできる……ああもうなんと表現したらよいのやら。これをただの狂言回しだけでなく、きちんと体感できるのがエルナサーガの真価なのです。

ううん 考えるのは…やめない
だって母様が言っていたもの
つらいことがあった時 苦しいことや くやしさや もどかしさや 悲しみや… 体の痛みも 心の痛みも
けっして忘れないようになさい
そしてようく考えて いろんなことをね
どうしたらもう二度と誰にも そんな思いをさせずにすむか……


出典:聖戦記エルナサーガ (コミック)/Gファンタジーコミック/堤抄子/11巻77P
キャラ:エルナ

【作者直営サイト】つつみ風呂敷
【絵師直営サイト】なし
特記事項はなし。

★2002年6月27日(木)
紳士&淑女の皆さん、今日はエルナサーガ発売日です

エルナサーガ、まいじゃー認定しました。やっつけで作ったのでミスしてそうな気が……(汗)
ともかくおすすめということです。
ついでに認定作業中にエルナサーガファンサイトフレースヴェルグの復活を祈る会を見つけたのでリンクリンク。後からじっくり見ようっと。

で、それはそれとしてソノラマ文庫新刊が売ってません。ちくしょう、雨の中3軒も本屋を回ったのにっ!
……今日も元気に本屋を回ろう。;


いちせさん屍鬼は文庫版5巻のうち1巻どころか下手すると2巻も途中まではあまりおもしろくありません。話が動き出すのはそれ以降なのです。……が、正直今からでも読むのやめたほうが……ギャルゲ基準でこの作品に手を出すのは思い切り無謀だと思います(^^;
読み進むと萌え要素がないわけでもないけれど、そもそも主題がそういうところにない話なので。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■「斑鳩 」DCに移植
あのアーケードの超絶難度STG斑鳩がDCに移植されます☆
「今までは怪しげなデマばかりだから紹介しなかったけど、今回はファミ通に記事が載った本物。ついに来たっ!」
9月5日発売だそうですよ☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

エルナサーガ名台詞連発3日目。
聖戦記エルナサーガ→bk1→amazonは、正統派ファンタジーコミックです。本日新装版発売、のはず。
さすがにおすすめする言葉も尽きてきました。エルナ姫がうんぬんとばかり書いてますが、シャールヴィ王子も真にかっこいいので、男女どちらが読んでも大丈夫です。基本的にヘタレな人物は生き残れない世界なのですええ。

さてさて、本日の台詞解説。
戦うことは精神を削ること。よって敵を殺すには思考停止しているのが一番楽な方法です。
でも。
そこで考えるのをやめてはいけない。どんなに体が心が痛くても、それでも考え続ける。理想に向かうことはひどく難しいことだけれど、それでも考え続ける……。


聖戦記エルナサーガ2

「魔法って悪いことかな
力って悪いこと?
私が今 何かできることはいけないことかな
いつもやめてーって訴えたり 逃げたりしてたほうがいいの?
街の人にまであんなひどいことする彼らと戦うのは悪いことなの?
自分の運命を――狙われている理由を知ったり 本当の力を知るのは悪いこと?
今 この状況を変えたいよ…
そして魔法を使うようになって 戦いに巻き込まれても
力をもてあまして善悪に迷っても
私… ヴァルが側にいてくれたらちゃんと戻ってこれる気がする」


出典:聖戦記エルナサーガ2 (コミック)/Gファンタジーコミックス(エニックス)/堤抄子/1巻84P
キャラ:エルナ&ヴァル

【作者直営サイト】つつみ風呂敷
【絵師直営サイト】
なし
特記事項はなし。

★2003年3月18日(火)
『積読積読積読積読』

このところEVER17にかかりきりだったので全然本が読めてません(^^;
まあ身辺が忙しいせいもあるんで、しばらくは更新がへろへろになるかもしれませんがご容赦くださいませ。
とりあえず今更導きの星を読んでます。
それと雑誌自体を確認したわけではないのですが、こちら(3/16、17の日記)を見るとEVER17がPCに移植される模様です。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■三省堂の新明解国語辞典を趣味として楽しむみすらぼより)
こういうものを待っていました☆
「他の辞書との比較とか、新明解ならでは特殊な解説とか辞書に興味のある方にはおすすめですねー」
広辞苑でもこういう企画がほしいです☆
「どうせ武器にしかしないくせに……」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

聖戦記エルナサーガII→bk1→amazonは、タイトルのごとく聖戦記エルナサーガ→bk1→amazonの続編です。(ちなみにこの新装版ですが、少量しか流通してないようでひとつの店だけだとそろえ切れない可能性が高いです。つまりは買うのであればお早く!)あえて大上段にぶちますが、国内ファンタジーの最高峰だと思ってます。理由はいろいろあるんですが、ひとつひとつのエピソードの描写がすごく丁寧なんです。
けっして結論を急がず、普通の漫画が1回で終わらせるようなエピソードでも2回、3回と時間をかけてそこに至るまでの経緯や心理をじっくり描いてます。
ま、そんな感じで(手抜き風味

台詞解説は戦うことと今まで無縁であったものが戦う際の覚悟について述べたもの、と考えてください。嗚呼、エルナが健気……

「うん… でも私は忘れちゃだめだ…」

出典:聖戦記エルナサーガ2 (コミック)/Gファンタジーコミックス(エニックス)/堤抄子/1巻145P
キャラ:エルナ

【作者直営サイト】つつみ風呂敷
【絵師直営サイト】
なし
特記事項はなし。

★2003年3月19日(水)
『積読積読積読積読』

へたり加減で思考停止中。
そうそう。導きの星→bk1→amazon3巻読了しました。以前から言ってますが、改めていいですよこの作品は!
わかりやすく言うと文明育成ものですね。ある文明の発展を見守りつつ、要所要所に介入して影から支援していくというもの。そしてそこにいろんな要素が絡んできます。なんというかこう……燃える?というか。
SFスキーな人は当然のように買い。絶対買い。
それ以外にも物語性重視な人にもお楽しみいただけます。超優良株としておすすめしておきます。
……ハルキ文庫だから探すのが大変かもしれないけど(^^;


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■『零崎双識の人間試験・第8話


  ▼本日の作品&台詞解説▼

聖戦記エルナサーガII→bk1→amazonは、タイトルのごとく聖戦記エルナサーガ→bk1→amazonの続編です。昨日も紹介したので詳細は割愛。

で、本日の台詞ですが、要はどんな理由であれ戦いに巻き込まれて死んだ人間がいたとしたら、その事実を忘れてはならない、とそういうことです。
それ以上の説明は作品中でも一切されていませんが、それだけに台詞の重みがありますね。

「エルナ! 俺だけが行く」
「私の考えはヴァルと同じだもの スヴァンは私にとってもただの人じゃないもの!
だいたいこの世界にただの人間なんていない
絶対 誰かの大切な…!!」

出典:聖戦記エルナサーガ2 (コミック)/Gファンタジーコミックス/堤抄子/3巻168P
キャラ:ヴァル&エルナ

【作者直営サイト】つつみ風呂敷
【絵師直営サイト】なし

特記事項なし。

★2004年4月5日(月)
『ネタはない』

そだ、いつもイケイケ青信号!更新しました。以上。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

本日はお休みです☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

聖戦記エルナサーガII 1巻

聖戦記エルナサーガII 2巻

聖戦記エルナサーガII 3巻
聖戦記エルナサーガII→bk1→amazonは、聖戦記エルナサーガ→bk1、→amazonの続編に当たります。(IIにおいてはエルナサーガの時代は、神話のような位置づけになっているため前作を知らなくてもちゃんと読めます。もちろん知っていた方がより楽しめるのは言うまでもないですが……)
IIでは現代が舞台にこそなっていますが、きっちりとしたファンタジーです。特に前作では剣や服装といった小道具一つにも細かいこだわりが見られ、しっかりとした世界観・世界設定が形作られているのが特徴です。魔法の詠唱シーンもかなりかっこいいです。
とは言うものの、このシリーズは基本的に派手な演出ではなく丁寧な展開・心情描写こそが特徴です。主人公が悩みに悩みながらそれでも一歩一歩前に進んでいく……そういうしっかりした話をお求めの方におすすめします。

さてそれでは本日の台詞解説。
絶体絶命の危機に陥った時、誰しも助かる順序というのを考えます。誰が危険を背負うのか、そういうお話です。


世界が終わる場所へ君をつれていく

「泣くなよ! 僕だって泣くぞ!
そっちが死んだら、僕は思いっきり泣くぞ。すっげー悲しいぞ! もうめちゃくちゃに泣きわめくぞ! いてもいなくても同じなんて事ない! 僕には、大切な事だ!
それじゃ不満かよ! 僕が悲しんでも平気か? 僕の涙には何の値打ちもないのか?」

出典:世界が終わる場所へ君をつれていく (小説)/MF文庫J/葛西伸哉/絵師:尾谷おさむ/デザイン:かがやひろし/編集:?/234P
キャラ:僕

【作者直営サイト】KASAISM
【絵師直営サイト】空想カーニバル

特記事項なし。

★2004年11月2日(火)
『もう11月か……』

めまぐるしい。眠い。(ってそれで終わりか!


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

本日はお休みです☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

世界が終わる場所へ君をつれていく

世界が終わる場所へ君をつれていく→bk1→amazonは、えー逃避行、とは違いますね。一応ボーイミーツガールものではあるけれど、やや変化球っぽいし。タイトルを見たら誰でも連想すると思われる終末もの、あるいはセカイ系。まあ今挙げたような要素でできた作品です。
実は自分の中で未だ評価が定まりきっていない部分があって、10月のおすすめにも入れてないんですが、これ人によってはかなり高評価かもしれませんね。
私は考えれば考えるほど泥沼です。でも最後の台詞はぜひとも紹介したいんですけどね……ネタバレするし悩みどころ。

それでは本日の台詞解説。
相手はヒロインだと思ってください。状況はあえて秘密ですが、必死さの伝わってくる内容です。涙の値打ち、か。


世界で一番優しい機械 Soft machine

「此処は病院ですよ。疲れたり弱った人の来る処です。リハビリとかは別にしても、そんな場所で努力の無理強いしてどうしますか」
「みんな子供でいいんです。弱った時くらいは甘えていいんです。明日元気になって大人として頑張る為には、今日だけは子供でいいんです。大体ティアナさん、子供扱いイコール馬鹿にするってのは、子供に失礼ですよ」

出典:世界で一番優しい機械 Soft machine (小説)/EXノベルス/榊一郎/水上カオリ/165P
キャラ:雨宮イヅミ

【作者直営サイト】うごうご榊くん
【絵師直営サイト】羽色庭園

特記事項なし。

★2004年1月30日(金)
『トリシア先生シリーズのファンに朗報』

富士見ファンタジア文庫から出ているファンタジー版ドリトル先生というか、もしくは医療系ライトノベル、あるいは文字通り「癒し」系ライトノベルのトリシア先生シリーズ→bk1→amazon。(ちなみにシリーズ第一弾はトリシア先生、急患です!→bk1→amazon。めちゃくちゃ深い設定とか意外な展開とかがあるわけじゃないですが、読後感が気持ちよい作品です。私はかなり気に入ってます。『トリシアの診療所、患者は人間、動物を問いません』
このシリーズはあとがきでも触れられていましたが、学研の「6年の学習」にもトリシアの修行時代のお話が連載されていました。ですが、さすがにリアルタイムで追っかけていた人はほぼいなかったと思われます(^^; と、思っていたらこの度連載をまとめたものが出版されました。
トリシア、ただいま修行中→bk1→amazon。内容は前述のようにトリシアの修行時代の話なんですが、対象に合わせてか意識してわかりやすい描写を……あれ全然変わって、ない!? もともとわかりやすい表現とか使って書かれてるので違和感全然ありませんね(笑)
注意事項。これ通販か取り寄せを使わないとだめかも。小さい書店では入荷しなさそうです。B6版で文庫より二回りほど大きいので探す際にはご注意を。

カウンタ注意。200万HIT踏んだら申告を。
第2回マリア様がみてる人気投票はもうすぐ締め切り。投票するなら今すぐ!
讃えよ最強司書〜木乃葉子の宴〜は1月末までは宴への投稿は有効です。掲載に手が回らないので週末にということで(^^;


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■アスキー-エンターブレインが、角川グループ入り仮藻録より)
「ファミ通文庫も角川傘下ってことに? もっともブランドの方はそう簡単に統廃合されなさそうなのは良いのか悪いのか(^^; 」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

世界で一番優しい機械〜Soft machine〜→bk1→amazonは、病院を管理するAI「キャロル」が登場する話です。……これ以外何の説明が必要だと? この作品の場合、ほぼタイトルが心の琴線に触れるかどうかで選択してしまってもよいような気がします。もちろん私もタイトルで転んだクチですええ。

それでは本日の台詞解説。
とある素直じゃない入院患者に向かって言った看護師の一言。安心できる言葉ですね。
以下脱線。この「看護師」って言葉は不便だなあ。男性が士、女性が婦じゃダメなのか? また従来のナース服&ナースキャップは減少傾向にあります。下はパンツスーツというのが増えてますね、こっちのが機能性に優れてますから。またナースキャップも衛生面・機能性の問題から廃止が相次いでまして、そう遠くない未来には絶滅しそうです。見ておくならいまのうちですよ(笑)

「おかえりなさい」
『ただいま』
それはそれだけの文字。
けれど――きっとそれは世界で一番優しい文字だった。

出典:世界で一番優しい機械 Soft machine (小説)/EXノベルス/榊一郎/水上カオリ/?
キャラ:?

【作者直営サイト】うごうご榊くん
【絵師直営サイト】羽色庭園

特記事項なし。

★2004年1月31日(土)
『200万HIT達成。ご愛顧ありがとうございます』

200万HIT達成しました。(うたたねこさんから祝辞までもらっちゃいました(笑) ありがとうございます〜)
「まいじゃー推進委員会!」として出発してから約6年、何の冗談かと疑いたくなるような数字です。場末の弱小サイトとして細々と運営していたはずなんですが……これも日頃から陰日なたで支援してくださる多数の人と、なにより日参してくださる読者の方あってのこと。厚く御礼申し上げます。
今後も
●エンターテイメントに特化
●作品の長所を取り上げる
●メジャー作品は他のサイトにおまかせして、まいじゃー作品の発掘&紹介を精力的に行う。
●原則、自らの目で確認したものしか名台詞は扱わない。
をテーマとして頑張っていきますのでよろしくおねがいします。

さて。
第2回マリア様がみてる人気投票は31日いっぱいで締め切りです。まだ投票されてない方はお急ぎください。一人3票までなので権利を残した方の追加投票も歓迎です。
讃えよ最強司書〜木乃葉子の宴〜はエントリーNo.13の登場です。……命が惜しいのでのーこめんと。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■あなたのお気に入りハヤカワFT文庫
お一人10個までお気に入りに投票するアンケートですね☆
「…海外作品は読まないんですよね。唯一読んでたのが「聖霊がいっぱい!」というのも我ながらどうかと思います(^^; 」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

世界で一番優しい機械〜Soft machine〜→bk1→amazonは、昨日も説明したのですが病院を管理するAI「キャロル」が登場する話です。で、作者は榊一郎さん。この二つで購入するかどうかは十分判断できると思われますええ。
あ、ちょっとだけ追加。うさたんかわいい(謎

それでは本日の台詞解説。
すいません、今日の奴は地の文が混ざってます。でも言い回しがすごく気に入ってしまったんで掲載することにしました。解説は無粋なんであえてなしで。

「第三の選択はないんですか?」
「第三?」
「自分もその子も助かる選択」
「……そんなものは無い」
「本当に?」
「…………」
「私結構へそ曲がりなので
二つの中から選べって言われたら、意地でもそれ以外を選んでやろう、とか思っちゃう質なんですよね」

出典:世界で一番優しい機械 Soft machine (小説)/EXノベルス/榊一郎/水上カオリ/155P
キャラ:雨宮イヅミ&滝織修介

【作者直営サイト】うごうご榊くん
【絵師直営サイト】羽色庭園

特記事項なし。

★2004年2月9日(月)
『マリみて名台詞カルタ〜難易度A級〜』

先日紹介した書影カルタのCGI製作者一歩さんの思いつきに、私が便乗する格好になりまして……マリみて名台詞かるたが追加されました。文中から引用した名台詞を見て、対応する書影を回答するという難易度の高い代物です(CGIは一歩さん、台詞の選定が自分)。……はっはっはこれ自分で言うのもなんですが難しいってか出題者の私も初めて回答したとき5回もお手つきしちゃいました(爆) 一応これでも台詞選ぶ時手加減してあるんですけどね。
ま、ともかく。これをひょいひょい答えられるようであれば貴方は自分のマリみてファン度を誇っていいと思いますええ。
なお、まともに回答できる人の方が稀有だと思われるので、恥ずかしからずにぜひご自分の記録を残していって下さいませ。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

ギル復活!『ドルアーガ』の新作はダンジョン!?
ちっともまいじゃーではありませんが、個人的な興味の対象として☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

世界で一番優しい機械〜Soft machine〜→bk1→amazonは、AI活躍の話です。こういう話を読む人はたいていAI好きと相場が決まっているのであらすじなど不要です以上説明終わり。

それでは本日の台詞解説。
よく物語には第三の選択肢、誰もが助かって幸福になれる選択肢というものが出てきます。かなわないからこその選択肢……見たまんまです(笑)。


セツナカナイカナ

「握手が済んだら友達じゃん?
これ世界の常識」


出典:セツナカナイカナ (コミック)/ステンスルコミック(エニックス)/こがわみさき/168P
キャラ:大塚ひとみ

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】
なし
空想科学現実逃避株式会社開発研究所にこがわみさきさん関連データがあります。

★2003年3月22日(土)
『怠惰は蜜の味』

自分でもびっくり。実に半年以上、名台詞データベースへの転記をさぼっていることが発覚しました(汗
あまりにもひどいなこれは……今ちと余裕がないのですが、年度末を過ぎれば仕事も一段落着くでしょうから集中的にやらないと……すいませんすいませんすいません広辞苑を投げないでください。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■高瀬彼方さん、とうとうカラミティナイト3巻を脱稿した模様
「まずはめでたいっ!」
この勢いで、現在塩漬けになってしまっていると思われる鷲鷹ゆりひささんによるコミック版カラミティナイトの方も再起動するとよいですね☆

■BLOODLINK新刊、4月発売予定
■ダブルブリッド新刊、4月に発売
ええと、今気がついたのですが何の偶然か「読むと痛くて切なくなる」作品が、いずれも長期にわたって沈黙を守っていたのに、ここに来て一気にラッシュがかかってますね☆
未来からの欝電波でも受信したのでしょうか☆
「……欝電波って……(汗」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

セツナカナイカナ→bk1→amazonは、うー……非常に説明が難しいのですがあえて言えば日常の青春模様、切なさを非常にうまく描いた作品かな。説明不能。読むしか理解する道はなし。
切なさとは言っても、脊髄反射な萌えを謡うタイプの薄っぺらな話とは格が違います。これはこがわみさきさんの作品すべてに共通することなので、まあ騙されたと思って一度読んでみてはいかが?

さて本日の台詞解説。
見たままです(笑)。こういうストレートな思考はいっそすがすがしさを覚えてよいですね。昨日の台詞の対極にあるかのような存在かと。


ZERO

「…………ずりィよ……
全部持ってって…… なにも残さないつもりか……」


出典:ZERO/バーズコミックス(ソニー・マガジンズ)/冬目景/185P
キャラ:釘町

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトとしては森の宿屋もしくは冬の缶詰あたりが定番ではないかと思います、ええ。

「ZERO」は、なんと説明したらいいのやら……。平穏な学園に突如として起こった学園の警備ロボによる無差別大量虐殺な話です。これじゃ説明になってないと思いますが、そうとしか表現しようが……。
理由も理屈や理屈は後からついて回るもので、とにかく生き延びた主人公や他のごくわずかな生徒が警備ロボとの死闘を繰り広げます。冷たく殺伐として乾いた雰囲気の漂うコミックで、ハッピーエンドを期待してはいけません。
冬目景さんが描く作品に共通した特徴の中で、ダークな部分だけを純粋に切り出している感じです。
そのために決して万人にはお勧めできませんが、ダークな作品大好きッ子さんには外せない一作と言えるでしょう。ちなみに私はこういうの好きですが……(^^;

あい、では本日の台詞解説。
大量虐殺事件は憎しみが生み出したものなんですが、その憎しみの行き着く先はいったいどこなんだろうかと。罪と罰とはなんだろうかと。
つまりは答えのない問いになるのかもしれません。問いも答えも全部しょいこんで後に残されるのは無だけ。
……いやー意味わかりませんよね? すいません、精神状態が下降気味のため思わずこんなモノ選んでしまいました〜。思い切り重たい台詞だったので、明日ははじけまくった台詞を用意しときます(笑)(01/5/7)


ゼロの使い魔

「俺は元の世界にゃ、帰れねえ。ここで暮らすしかないんだろ」
「そうよ。それがどうしたの! 今は関係ないじゃない!」
「使い魔でいい。寝るのは床でもいい。飯はまずくたっていい。下着だって、洗ってやるよ。生きるためだ。しょうがねえ。
でも……」
「でも、何よ……」
「下げたくない頭は、下げられねえ」

出典:ゼロの使い魔 (小説)/MF文庫J/ヤマグチノボル/絵師:兎塚エイジ/99P
キャラ:平賀才人&ルイズ

【作者直営サイト】HExAGON
【絵師直営サイト】DO−RAKU7

特記事項なし。

★2004年7月4日(日)
『続・お掃除中』

デジカメ(京セラSL400R)の試運転も兼ねて。

レーベル別に分けようと奮闘中。


すごくマシになった整理中の山。


おまけ。ちょびっと本棚の様子。



  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■2chライトノベル大賞2004上半期投票開始
「参加するだけ、管理しなくていい企画ってすばらしい……集計人様の苦労が今ならよーくわかりますええ(^^; 」
お疲れですね☆ ともかくみなさんもれっつ投票、なのです☆

■あなたにとって最高のゲームノベライズは何ですか?(コンピューターゲーム編)
カルドセプト創伝(冲方丁)→bk1→amazonあたりは押さえておきたいですね☆


■第7回フリーゲーム大賞かーずSPより)
お金のない方もそうでない方も☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

ゼロの使い魔

ゼロの使い魔→bk1→amazonは、いわゆる異世界召喚もの。主人公の割り切りがいい点がちょっと違う切り口かも。絵買いの人も多いかもしれないですが、正直思っていたよりかなりいい作品でした。MF文庫って油断してると思わぬ良作が眠っているので油断なりませんね。今まで読み損ねていたけど良作と評価も高いつっぱれ有栖川→bk1→amazonやグリーングリーンのノベライズなども読んでみようかな?

さて、それでは久々の台詞解説。
この世界では貴族と庶民に明らかな一線が引かれていて、庶民は人にあらず的な扱いがされてます。それに対する主人公の抵抗ですね。


全自動バックドロップは止まらない!

――でけぇっ!
下から見上げたその威容に、原初の記憶が呼び覚まされる。ああ、地球、我らが母なる大地、人は皆そこで生まれ、生き、そして死ぬ。生き生き生きて生の始まりに昏く、死に死に死んで死の終わりに昏し。巨大な宇宙の片隅で、我は生まれ、ただ生き、死んで、繰り返し、人になり、まだ終わらずに、果て無き進化の先にあるものは、きっと――原初の混沌のただなかで衛寿は思い出していた。あの優しさ、温かさ、柔らかさ……そうだあの時、思わず背中を見せてしまって、後ろから抱き締められて、背中に当たったあの感触! 天にも昇る心地がして、その後の地に潜るような落下感――
無意識に言葉が漏れる。
「……ヴラーヴォ(素晴らしい)」


出典:全自動バックドロップは止まらない! (小説)/電撃hp/うえお久光/絵師:藤田香/電撃hp vol.23 115P
キャラ:武絃衛寿(たけいとえいじゅ)

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】
FUJITA SCALE 5
特記事項なし。

★2003年4月22日(火)
『追記とか追記とか』

少女と囚人のジレンマ、けっこう好評のようでなにより。ちなみに紹介&攻略メモがサニーガールの中のこちらにありますので参考にどうぞ。


先日紹介した戦闘能力が高いメイドさんコン、まほろさんが多少巻き返すどころかロベルタが完全にぶっちぎっております。……ところで誰ですか、木乃葉子嬢に入れたのは(笑) いやまあ確かに司書なんだけど制服はメイド服で、メイドらしきこともお願いすればしてもらえるんですが、後がこわ
「トンボさん、紅茶をお持ちいたしました☆」
かたじけないでござります葉子さん。
「先ほどなにか言いかけませんでしたか☆」
めっそうもございません。ジーク広辞苑。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■滝本竜彦エッセイ・超人計画第10話
ええと、今回は千木良悠子さんとの対談なのでいつもとは形式が違いますね。普段このエッセイを読まれてない方、今回ちょっと目を通してみてはいかがでしょう☆
「……さらっと流れていく対談内容がなにげにすごいような(汗 この対談相手の方の著作にも興味出てきたですええ」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

全自動バックドロップは止まらない!は、電撃hp23号に掲載の、悪魔のミカタシリーズでおなじみ、うえお久光さんの読みきり作品です。
全自動バックドロップです。
全編電波の嵐です。
ついでに言うとイラストが超絶効果を挙げているというかそういう使い方もあるかやられた!、という感じです。まともなストーリーを読みたい方にはかけらもおすすめしませんが、その場のノリで文章がどんどん加速していく……そういうものが好きな方なら一読の価値あり。
繰り返しますが、狙って全編電波な文章の乱舞ですので、その辺を承知の上でお読みくださいませ。

さて、本日の台詞解説。というより今日のはシーンですがそこはひとつ広い心で受け入れどうぞ。
えー……あえて何のことを指しているのかは言わないことにしますので、各自ご想像ください。(ちなみに落下感は全自動バックドロップによるもの)。これ以上キッズgooの心象を悪くする単語を入れるのもはばかられますし……てか既にアウトなんですが、なにがいけなかったんだろう(笑)


聖エルザクルセイダーズ

明日から聖エルザは生まれかわります ここにいる現代の「エルザ」、織倉美保さんを中心にして!

出典:聖エルザクルセイダーズ   キャラ:白雪和子

ひそかにまいじゃー推薦を考えている作品です。
多分……いや100%確実に絶版になっているでしょうが、時の流れに埋もれさせるにはあまりに惜しい!前々から言ってることなんですがOVAとか出ないかなあ、絶対見るんだけど。

で、この聖エルザクルセイダーズですが、今から10年以上前に月刊コンプティーク誌上で連載されていた作品です。一人称を語る人物が、場面場面でかわり、同一時間軸で進行する部分があったり、(いわゆる視点変更)ダイイングメッセージ等の謎解きがあったりと、新しい要素が満載の小説でした。
惜しくらくは、当時としては実験的過ぎて、時代がついていかなかったことでしょう。5年後に出ていれば!
この台詞は物語の最後、すべての問題が解決して、新しい聖エルザ学園がスタートするときのもの。学園ものの醍醐味(笑)

でも台詞的には正直あんまりおもしろくなかったですね今回のは……反省してます。

戦闘妖精・雪風

ぼくは人間だよな?

出典:戦闘妖精・雪風   キャラ:トマホーク・ジョン

雪風!これも知性体としての機械を描いた傑作です。ただしE.G.コンバットとはだいぶ趣がちがいますが。切り口が独特ですが、一応「人間対機械」をテーマにしています。

さて、台詞。
まずいことにネタばれ度のでかい部分の台詞なんですね。が、まあ本筋ではないからいいか……。ジョンは人工心臓の持ち主で、それが核搭載タイプゆえに入国を拒否されたことなどもあります。戦闘の際に、敵が「人間」を無視し、機械だけを狙ってきた時、ジョンも狙われ、命を落としてしまいます。
自分は機械扱いされたのではないか……そういうおそれがこの台詞となって出てきたわけです。
実際の場面上では、かなり「重い」台詞です。

おまえは……おれを裏切らない……な?

出典:戦闘妖精・雪風/ハヤカワ文庫/神林長平/237P
キャラ:深井零

「戦闘妖精・雪風」は、人類と異星人ジャムとの間の戦いにおいて投入された、戦術戦闘電子偵察機「雪風」に焦点を当てたSFです。
神林作品特有の、無機質で冷たい機械と人間の関係について書かれた超傑作。(これ以上はストーリーに深入りしすぎるので書けない!)
もちろんAIはきっちり登場してきます。
実は金銭の都合で買い逃したまま、まだ「グッドラック・雪風」を読んでないんです……。再読しながら、「よーし買うぞ!」と詞認筆。(意味不明? はーい閉鎖都市・巴里読んでくださいねー。管理人はこの表現がいたく気に入っているのです)

台詞は、雪風のパイロットである深井中尉が、雪風に向かって独り言をつぶやくシーンから。
深井の所属する特殊戦は、人間不信に陥ったり一般社会からドロップアウトしたものがほとんどで彼も例外ではありません。改良を続け、進化していく雪風がいつか自分を必要としなくなるのではないかとの恐れからの台詞です。
ほんとはそれほど単純な台詞でもないんですが……んー、普通は機械が裏切ることなどありえませんが、雪風に関してはそうとは言えないので……。
その辺の微妙なニュアンスがこめられた一言なのです。

「また会おう、地球人。グッドラック」
「あなたも、深井中尉、フェアリイ星人」


出典:グッドラック 戦闘妖精・雪風 《小説》/ハヤカワJA文庫/神林長平/絵師:長谷川正治/152P
キャラ:深井零&リン・ジャクスン

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
特記事項はなし。

★2002年4月16日(火)
『ダメ人間、世にはばかる』

近所を探索中にスナック「白ばら」を見つける。
当然のように白ばら →白薔薇様 →ああっ佐藤聖様っ! と連想できてしまった私はダメでしょうかやはりダメですかそうですか。
「ダメ人間ですね☆」


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■BBSの匿名書き込みに著作権認める 東京地裁神聖マルチ王国より)
たとえ匿名であろうと、掲載前には事前に断りをいれましょう☆


■自分の考えたイラストや小説をオーダーメイドで作成してくれる「オーダーメイドCOM」最後通牒・半分版より)
意外と需要がありそうですねこれ☆
「イラストはわかる気がするけど、小説も需要ってあるんだろうか……」
例えば妄想だけ語ったままになっている「姉妹都市リリアン」とかはいかがでしょうか☆
「忘れてくださいおねがいだから(泣)」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

グッドラック 戦闘妖精・雪風→bk1→amazonは、神林長平さんの傑作SF戦闘妖精・雪風→bk1→amazonの続編に当たります。
細かい説明はパスしますが(^^; 、この雪風に限らず神林作品全般に言えることですが、人工知性の描写に一種独特なものがあります。
妙に人間くさい部分もあるのですが、でも根本で決して人間とは相容れないアルゴリズムを持っている。これはアニメなどでよく出てくる「人間になりたいロボット」とは全く異質の捉え方です。人工知性と聞くだけで落ち着いていられなくなるタイプの人にとっては神林作品は必ず通過しておいた方がよい場所です。
夏にはOVAも発売されることになっていましてこちらも必見かと。
ちなみに今月、「戦闘妖精・雪風<改>」なるものが刊行されましたが、早い話が改訂版です。比較したわけではないので、どこがどう変わったかまでは見てませんが、解説は差し替えの模様。

本日の台詞に関しては、作品を読んでないとたぶん全く感動できません。単にさよならを言い合ってるだけに聞こえてしまいますからね(^^;
ここはあえてお互いに「地球人」「フェアリイ星人」と呼びかけているところにすごく深い意味があるんですが……。
説明するととんでもなく長くなりそうなんで、各自想像してください。すいませんね、明日は作品知らなくても楽しめそうな台詞にします。


先輩とぼく

この日記に綴るのは、過去の出来事。
この日記帳を綴るのは、現在。
この日記帳の白紙に綴られるのは未来。
現在に過去を綴る事。未来に現在を綴ること。
これが生きていくということだろう。

出典:先輩とぼく (小説)/電撃文庫/沖田雅/絵師:日柳こより/281P
キャラ:平賀つばさ

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】紙捻

特記事項なし。

★2004年2月11日(水)
『電撃等新刊消化開始〜』

新人さんの作品を読むのは毎度恒例ってなわけでとりあえず我が家のお稲荷さま。→bk1→amazon先輩とぼく→bk1→amazonを読了。んー……好み次第かな。オーラを振りまくタイプの作品ではないんであとは作風が合うかどうか。先輩とぼくは後述します。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

本日はお休みです☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

先輩とぼく→bk1→amazonは、基本的には男女入れ替わりものです。ちょっと変化球がついてますがまあお約束なパターンといいますか。← (一応ネタバレ対策に反転しましたが、あらすじ見たら分かる程度のことしか書いてません)。
ラブコメとしては悪くないです。ただ漫画などのパロディがちょくちょく登場するんですが、その対象年齢がちと高いような……若年層は置いてきぼりにされる可能性があります(^^;

それでは本日の名台詞。
すんません本編はれっきとしたラブコメなんですが……この日記の言い回しはちょっといいなーと思ったんで優先してしまいました(^^;

「女が化粧をするというのは、武士が刀を抜くと同じことです。殿方との恋愛は人生をかけた決闘ですよ。美貌という太刀でお相手の懐に入り込み、心の脇差で止めを刺すのです。そうして、相手の心に二度と忘れないように、自分の名前を掘り込んだら勝ちなのです」

出典:先輩とぼく (小説)/電撃文庫/沖田雅/絵師:日柳こより/148P
キャラ:美香

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】紙捻

特記事項なし。

★2004年2月12日(木)
『適当なサイトの感想をぶらぶらと見て回る』

お散歩気分でランダムに人様のライトノベル書評・感想を眺めてきました。たまたま辛口批評が目についてふと思いついた台詞。
「気にするから気になるのよ。気にしなきゃ気にならないわよ。そういうものよ」
いや設定の齟齬って気になる人にはすごーく気になるものなんですよね。とくにその方面になまじ知識があったりするともうダメ。設定にツッコミたくてしょうがなくなってもう作品どころじゃありません。
しかし、しかしです。
例えばでっかいホラ吹いてなんぼ、という作風の作品にいちいち細かい部分を突っ込んでみたところであまり意味はないわけで(あとがきでSF知識適当ですって言い切られてたり…ねえ?)。それなら細かい部分は気にせず作品を楽しんだ方が勝ちなんだよなー、という様な事を思ったのでした。
率直な批判も作家さんの肥やしなので、甘々な評価をすればいいと言うものではなく、でも辛口ばかりだと人間へこんじゃうわけで、あと下手に短所を改善するよりも、長所を伸ばした方がずっと身になることもあると。
……なにが言いたいんだ自分(^^;


ところで話は変わりますが。fate2週目なんですが、ついいい台詞を見ると速攻でテキスト化に走るのでちっとも前に進まないんですがどうしたらいいでしょう<不治の病です


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

本日はお休みです☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

先輩とぼく→bk1→amazonは、基本的には男女入れ替わりものです。ちょっと変化球がついてますがまあお約束なパターンといいますか。←(一応ネタバレ対策に反転しましたが、あらすじ見たら分かる程度のことしか書いてません)。ラブコメです。ラブコメ嫌いでなければ手を出して外れということはまずない、と思います。はじめちゃんがかわいいですねー、イラストもいい感じ。

それでは本日の名台詞。
なんと言うか合ってるんだけど、それでいてどこか間違った化粧講座。


仙木の果実

君ついさっき一人でやって来たって言ったじゃないか
一度一人でやるって決めたんなら 最後までそれを通したまえ
一人が 一人でやってく事が出来るなら
本当に それで平気だと言うなら
やって見せろよ

出典:仙木の果実/DENGEKI COMICS EX/八房龍之助/161P
キャラ:ジャック・セトフォード・カーライル

【直営サイト】なし
もしかすると八房さんのファンサイトとしては、唯一?にして最強のサイト「鹿ヶ里虚霊館」をご紹介。用語集・著作リスト・人気投票など完備です。

管理人近況。とりあえず復活しました。(とりあえずなのがアレですが)

「仙木の果実」は、西洋系妖怪退治なストーリーの漫画です。基本的に1話完結の短編連作(というかそもそも一巻しか出てないんですが……)。
なかなか文章で表現するのは難しいんですが、その辺の妖怪退治物とは明らかに一線を画しています。起こった事件を事実だけ記していく感覚で、一歩間違うと危険なくらいのぶったぎりEND。親切な解説など一切無し。
短編ならではの技法というべきでしょうが、これがまた絶妙で、余人には真似しがたいところでしょう。中途半端な主義・主張の展開もなく、気持ちよく読めます。ついでに言うと、物語中の数々の伏線はほとんど張りっぱなしで終わってまして、続編が待たれるところです(出る、といいなあ……)。文句なしにまいじゃーな一品。
ストーリー的に「宵闇眩燈草子」とリンクしているので、こちらを読んで気を紛らわせているうちに、もしかすると続編が出てくれるやもしれません。要応援!

さてさて、本日の台詞ですが、難解な魔道の技をジャックから聞き出そうとした御仁がいたわけで。拉致したあげく力技で聞き出そうと試みて、ジャックにそっけなく論破されてしまいます。
『「自分の力だけでここまでやった」とか言っておいて、今さらわからないから人に頼ろうとは笑止!』つうことです、要するに。
人が一人で出来ることには限界があるんだよ……と、普通ならここで綺麗に締める所ですが、実はこの作品をもうちょっと読み進んでいくと、読みきり短編が2編ほど載っていて、見事に先の教訓を裏切ってくれます(笑)。気になる人は本編を手に入れるしかないです、はい。(00/6/19)

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