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「……もし乃木坂さんが死んだらってこと?」
「そうですね」
「俺は泣くと思うな。でも、きっと葬式にはいかない」
「どうして?」
「葬式なんて行ったら、乃木坂さんが死んだって認めるみたいで怖い……と思う」
出典:少女がくれた木曜日(DEAR) (小説)/富士見ミステリー文庫/新井輝/絵師:久瀬たかし/47P
キャラ:青山正吾&乃木坂秋葉
【作者直営サイト】ARAI STYLE
【絵師直営サイト】Napped Children
特記事項はなし。
★2002年6月30日(日)
『Missing 〜葉子嬢の物語〜』
土曜日定例チャットをしている最中の実話です。
移転のゴタゴタなどで消滅した「葉子ですが、なにか質問はありますか?」スレを復活させる話をしていて、永遠さんが葉子嬢の歳ネタ話をした直後事件は起こりました。
永遠さんの本棚の国語辞典が落下、ご丁寧にもガンパレとプリズマティカリゼーションという2大まいじゃーゲームのデータの入ったメモリーカードを破壊っ!!(被害者が永遠さんであるというところに、なにかこう死兆星の輝きを感じますが、それはまた別のお話)
……どうやら葉子嬢の魔の手は、至る所に伸びているようです。あなたもどこで監視されているかわかりません。うかつな発言は命取りになりますので、くれぐれもみなさまご注意ください。
次こそ広辞苑かもしれません。
…………ハッ、殺気がっ!?
おまけ。知らない間にこんなところにも葉子さんが降臨なさってました。ただし、現在のメインは第8校舎なのでお間違えなきよう。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■今野緒雪さん、7/25発売のぱふ増刊『活字倶楽部』にてインタビュー
(読百合新聞より)
ファンの方はお忘れなく☆
■ラ板アンテナ
2chのライトノベル板謹製、ライトノベル作家さんの日記や、出版社の公式サイトのアンテナです☆ 基本的に作家さんサイトに焦点が絞られているので便利ですよ☆
「実はアンテナ捕捉されてるのは知ってたけど、内容にちゃんと目を通してなかったので、こんな便利なものだとは気がつきませんでした(汗)」
■VIRTUAL-CITY、6/30、7/1の2日限定TOP絵
都市シリーズでおなじみ川上稔さんの手による香港のアキラです☆
アキラさん、とっても凛々しいですね☆
▼本日の作品&台詞解説▼
DEAR 少女がくれた木曜日→bk1、→amazonは、えーとどう説明しようかな。時の循環(タイム・ループ)を素材にしたミステリー仕立てのお話です。
裏表紙に書かれている台詞が物語をうまく表していますから引用しますと、
「正吾クンは、ある事故に巻き込まれて死んでしまったの。その死んだ一日を三回繰り返すうちに、事故を回避してくださーい」つまりはそんな話。
タイム・ループものは結構好きなんで、楽しく読みました。富士見ミステリー文庫は基本的に守備範囲外なので、おすすめされなかったら読んでなかったかも。話の進行自体はオーソドックスなものなので、まいじゃーと呼ぶのは厳しいかもしれませんが、それはそれとして気にいりましたですええ。
さて、台詞自体はまあよくあるタイプですね。
特に解説は入れませんが、物語に萌えを求める人にはこのシリーズは向いていると思います。
「ねえ、美貴? 私がその人にふられたら慰めてくれる?」
「えー! 無理だよ、そんなの。そこまでは無理!」
「……そうなんだ」
「でも、一つだけ約束する」
「何?」
「その時には、一緒に泣いてあげる」
出典:寝起きの悪い定休日(DEAR DIARY) (小説)/富士見ミステリー文庫/新井輝/絵師:久瀬たかし/197P
キャラ:船堀樹里子&美貴
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特記事項なし。
★2004年3月12日(金)
『録画忘れ(涙 』
よりにもよってマリア様がみてるアニメ10話「いばらの森」の録画を忘れてしまいました……欝だ。がっくし。嗚呼聖さま。
▼本日の木乃葉子トピック▼
本日はお休みです☆
▼本日の作品&台詞解説▼
DEAR DIARY→bk1、→amazonは、明日も紹介予定なので今日のところは解説なしで。
では本日の台詞解説。
うまく表現できません。こういうなんとも言えない微妙な機微こそがこの作品の持ち味だと思ってます。
「ずっと悩んでたんだよね。青山君を好きになっちゃったけど、どうしようかって。でも、私は秋葉の代わりに付き合いたいって思ってるわけじゃないし、気持ちを打ち明ける気もないし。だから、好きでもいいんだよって誰かに言って欲しかった。勝手な話だけど、まあそういうのって理屈じゃないから」
「好きでいいんだよ。それ自体はいいことだから。人を好きになるのは素晴らしいことだから」
出典:寝起きの悪い定休日(DEAR DIARY) (小説)/富士見ミステリー文庫/新井輝/絵師:久瀬たかし/194P
キャラ:美貴&船堀樹里子
【作者直営サイト】ARAI STYLE
【絵師直営サイト】Napped Children
新井さんのサイト移転したりロストしたりしてたんですが、どうやら独自ドメインを取得されたようです。
★2004年3月22日(月)
『SFの心意気』
某ガス会社のCMで、
「この家の電気はガスで作られている……」
「電気でガスは作れないのか!!」
「おそらく、無理でしょう」
てなくだりがありますが、そこを可能にするのがSFの心意気というものだよね、と思った。
それと最近活動に進展がないように見えるこのライトノベルがすごい!ですが、実は管理人さんが40度熱出してダウンしてまして……本来はこの土日でいろいろ最終的な日程や規定etcを発表する予定だったんですが(^^; すいませんもう少々お待ちを。日程がヤバいな……
▼本日の木乃葉子トピック▼
■文学賞メッタ斬り!→bk1、→amazon
以前にも紹介してますが、有里さんによると書評サイトやってる人は必読とのことですよ☆ 公式サイトもあります☆
▼本日の作品&台詞解説▼
寝起きの悪い定休日→bk1、→amazonは、DEAR DIARY1となってますが、実質はDEARシリーズ→bk1、→amazonの最新刊になります。
運命の手違いにより死んでしまった自分。それを3回のやり直し期間を与えられてその間に自らが死ぬ運命を修正する……というコンセプトがDEARシリーズですが、このDIARYではそういう仕掛けはなく、恋愛要素だけを扱っています。
シリーズ全体の印象を一言で言うと「微妙」。これは悪い意味ではなくて、なんというのかお互いの恋愛模様が「微妙に」地に足が着かないというか、ベタベタしてないんだけどかといってよそよそしい空気というのもなんか違うというか。結局のところ、1冊読んでこの空気を感じ取ってもらうしかないんですよね(^^;
そういうわけで恋愛ものを求める方はぜひどうぞ(ラブコメとはまた違います)。
それでは本日の台詞解説。
好きな彼には既に彼女がいて、おまけにお互いとも知り合いもしくは友達だった時、これは身の振り方が非常に難しいですが、多くの場合は告白はしないと思います。そういう状況下で悩んでいる少女の心境です。
んー、青春ですね。
「あなたを護らせてください」
出典:Dクラッカーズ (小説)/富士見ミステリー文庫/あざの耕平/絵師:村崎久都/4巻228P
キャラ:物部景
【作者直営サイト】なし
【絵師公式サイト】彼女の王国
特記事項なし。
★2003年4月10日(木)
『未ゲット』
まだ電撃文庫買えず。本屋に行く暇がない(涙。イライライラ。
▼本日の木乃葉子トピック▼
本日もお休みです☆
ちょっと体がなまってきていますね☆
▼本日の作品&台詞解説▼
Dクラッカーズ→bk1、→amazonは、なんとなんと主要人物のほとんどがジャンキーという変り種の、しかしおもしろさは保証つきのアクション&ミステリです。ちなみに富士見ミステリー文庫から出ているものの、ミステリはただのおまけと考えてください。
カプセルを巡る抗争の物語なんですが、これがとにかくおもしろい。
一言で言えばまいじゃー認定級です。
富士見ミステリー文庫ゆえ、存在さえ知らない人がけっこういそうですがこれは文句なしにおすすめできる作品ですので、よろしければぜひ。
ちなみに台詞ですが、幼馴染に向かって言った台詞なのです。正直l今日の台詞は手抜きなんで解説は勘弁してください(^^;
「静ちゃ〜ん」
「私たちぃ〜」
「親友、でしょぉ〜?」
出典:Dクラッカーズ (小説)/富士見ミステリー文庫/あざの耕平/絵師:村崎久都/6巻136P
キャラ:静の友人一同
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】彼女の王国
特記事項なし。
★2003年4月23日(水)
『首は大事だよぉ(謎 』
いやね、月曜日の仕事中に安全確認のために上を見上げたところ、首筋に「グキッ!」といういやーな感触がありまして。以来、なにかアクションを起こすたびに首に激痛が(泣
ものひとつ拾えないよ!! いてえ! 更新作業にも影響を及ぼしてますので、本日は適当に流します(^^;
後遺症に悩む水曜日、なのでした。
▼本日の木乃葉子トピック▼
本日はお休みです☆
▼本日の作品&台詞解説▼
Dクラッカーズ→bk1、→amazonは、青少年を対象にしたライトノベルには珍しい?主役もジャンキー、扱っているストーリーの重要部分にクスリ(正確には違うけど)が入り込んでいるという変り種の小説です。
例によって「どの辺がミステリーだ?」と思わなくもないですが、それを言ってしまうと富士見ミステリー文庫の存続意義自体がやばいので触れないことにします(^^;
クスリという異色のネタを扱ってはいますが、文句なしにおもしろいです。文章も読んでて心地いいですね。文句なしにまいじゃー認定級です<認定してる余裕がなくてごめんなさい……
さて、では本日の台詞解説……ほとんど必要なさそうですが(笑)
静の恋愛信号をめざとくキャッチした友人一同に、洗いざらい吐かされているところです。抵抗を試みるも……このような台詞の結果に。
だいたいことさら「親友」などという言葉を持ち出す時は要注意という見本ですええ。
『負けるな。未来のわたし』
出典:Dクラッカーズ (小説)/富士見ミステリー文庫/あざの耕平/絵師:村崎久都/6巻363P
キャラ:姫木梓
【作者直営サイト】なし
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特記事項なし。
★2003年4月24日(木)
『いまさらガンパレ』
東海地方では今日(昨日の深夜)ガンパレアニメが放映開始されたのです。……巷じゃ既に最終回のようですが(^^;
深夜枠でゲットバッカーズ、成恵の世界、ガンパレの連チャンですが、まあ最初のひとつはまいじゃー的にはどうでもいいのでパス(笑)
……なるほどオリジナルな設定ですね、ガンパレ。自分は特に設定に対するこだわりはないんで、大いにOKでした。しかしここまで放映が遅れてしまうといまさら語るのも空しいのでひっそり見続けることにします(^^;
▼本日の木乃葉子トピック▼
■松下、単3電池2本で3カ月以上使用できる電子ブックを今秋発売
■"記憶する液晶"を搭載した読書専用端末「ΣBook」、松下が開発
『読む』ことに特化したものとしては、非常に有望な端末だと思います☆
「いったん表示させてしまえばほぼ消費電源0という点は非常に大きい! あとは電子書籍だけでなく、一般テキストやpdf文書の類を簡単にとりこめるかどうかが普及の鍵かな。注目しといたほうがいいかも」
▼本日の作品&台詞解説▼
Dクラッカーズ→bk1、→amazonは、昨日に引き続いての紹介なので本日は省略。
さて、本日の台詞解説。
事細かに説明するとネタバレになっちゃうので難しいところですが、自分向けに当てた手紙……いや、むしろタイムカプセルを想像してもらうのがいいかもしれません。時間差による自分へのエール。
シンプルにしてストレート。ゆえに威力絶大。
「いい、梓さん。私は思うの。世界で一番大切なものや、絶対に譲れない大事なこと。それはね。ある日突然、誰かから与えられたりしないの。どこかからやって来たりしないの。それは、自分で決めなきゃならないの。自分でこれが大切って選ばないとできないの。あなたはそれを選んだわ。なのに、取り上げられた。そんな無法、私は許せない。この、海野千絵は、絶対に見過ごせない」
出典:Dクラッカーズ (小説)/富士見ミステリー文庫/あざの耕平/絵師:村崎久都7-1
192P
キャラ:海野千絵
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★2003年12月20日(土)
『がむばれ富士見ミステリー文庫 その壱』
えー富士見ミステリー文庫を応援する上で、大前提として言っておかなくてはならないことがあります。
富士見ミステリー文庫=ミステリー、という図式は捨てましょう。ミステリー→ミステリアスと脳内変換してください。このレーベルでの人気シリーズはどれもミステリーとはかけ離れています。タイトルイメージから来る先入観は捨てた方が賢明です(個人的にはなぜリニューアル時にレーベル名を変更してしまわなかったんだろうなあ…と思ってるくらいですから)
それでは前置きはこれくらいにして。まずは私自身がきっちりシリーズを追いかけているものからご紹介します。
●Dクラッカーズ→bk1、→amazon(既刊計9冊)
能力によるバトルの描写の前提となっているものがなんとクスリ! クスリをキメたもの同士ではじめて戦いが成り立ち、当然のように主要登場人物のほとんどはジャンキーというのは改めて考えるとかなりすごい筋書きです。
しかしただ奇をてらったというわけではありません。そのクスリ=カプセルの謎に迫っていく過程、それにまつわるいろんな人物の描写がお見事。揺れ動く心理描写などに高い文章力も感じさせます。間違いなく富士見ミステリー文庫の看板をしょってたつだけの実力派です。
●タクティカル・ジャッジメント→bk1、→amazon(既刊計3冊)
もっともわかりやすい例えで言うなら小説版・逆転裁判。オリジナルな設定を用いてはいますが、基本的には裁判のやりとりをそのまま小説化したいわゆる法廷劇です。注意?したいのは主人公の弁護士が腕利きではあるけれどかなりあざといこと。
誘導尋問やお涙頂戴はごく当然の裁判技術ですが、そこにとどまらず時には証拠の捏造までやってしまうのです! 二転三転する裁判の行方に一喜一憂。主人公がなにやらかすかわからないので単純熱血よりも物語が白熱します。法廷劇なんて退屈で嫌だと言わず、まずは一冊お試しください。肌に合っているかどうか考えるのはそれからで十分です。
●ショットガン刑事→bk1、→amazon(既刊計3冊))
これはかなりの変り種。改造強力BB弾を撃つショットガンを片手に、トリガーハッピーな学園刑事は今日も事件を追いかけます。
BB弾当たったくらいで人が吹き飛ぶのか、とかそういう細かいツッコミは意味なしです。意識してB級アクションやってると思われるので。しかしそれよりも……この作品の真の特徴は錯綜しまくった状況そのもの。2重三重に絡まった勘違いからどんどん状況が転がっていく様が圧巻です。ショットガン刑事以上に変な刑事がいっぱい登場するのもまた見もの。文体とかいろんな部分で万人に向くタイプの話とは思いませんが、ツボにはまったらやみつきになることでしょう。なにより秋口ぎぐるさんの作品ですしね!
えーと、とりあえず第一回はこんなところで。……え? ブロークンフィスト→bk1、→amazonはどうしたって?
……あーその。ある意味富士見ミステリー文庫の性格を決定付けて「しまった」とも言える作品。あえて言い切りますがミステリーを期待して読むなどというばかげた真似だけはやめましょう。きっと壁に向かって本を投げつけたくなります。格闘小説と割り切って読めば楽しめると思います。要はミステリーという言葉に縛られるからいろいろ不具合が出てくるのです(^^;
▼本日の木乃葉子トピック▼
本日はお休みです☆
▼本日の作品&台詞解説▼
Dクラッカーズ→bk1、→amazonは上の説明参照のこと。
それでは本日の台詞解説。
ネタバレにつき解説不能です(^^; ま、例えば大事な人とかを頭に思い浮かべながら台詞を読むのがよいかと思います。ほんとによい台詞です。
「ああ、梓さん。本日はお招きいただいてどーも。梓さんからメールがなかったら、今日がクリスマス・イブだってこと気付かないままだったわ」
「またまた。街もテレビも、クリスマス一色じゃない」
「あら? 私たちは『受験生』よ?受験生カレンダーに、そんなイベントが書いてあると思う? あるとすれば、それは来年一月のセンター試験当日だけね」
「……容赦なしね、茜」
「フフ。そんな覚悟の中、あえて遊ぶから面白いんじゃない。馬鹿は自覚してやらないと意味がないわよ。飲酒や喫煙と同じね」
出典:Dクラッカーズ (小説)/富士見ミステリー文庫/あざの耕平/絵師:村崎久都/7-1
148P
キャラ:皆見茜&姫木梓
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
特記事項なし。
★2003年12月23日(火)
『小休止』
富士見ミステリー文庫応援企画は本日はお休みでーす。どうも胃腸風邪みたいですね。昨日はろくにご飯も食べられなかったです><
▼本日の木乃葉子トピック▼
■ライトノベルの売り上げの話
先日のこの話題の続きです☆ 非常に興味深いお話なのでぜひ読んでみてくださいね☆ あと派生でいちせさんの考察もご覧ください☆
「yahooとかの売り上げランキングは、いわゆる瞬間最大風速を見るのには適してます。既に人気作家としての地位を築いている方は別格として、上位に来るのはやはり表紙絵が映えるもの(ぶっちゃけ美少女ゲーの原画師さんとか)が圧倒的に高いと感じてます。
当然ながら内容も伴ってないと売れ続けないわけですが……。売り上げの数字が不明なので例として適切かどうかわからないのですが例えば銀盤カレイドスコープ。初期の売り上げは明らかに鈴平ひろさんの絵に頼る部分が大きかったと思います。(逆に絵で地雷を警戒して買わなかった人も多数(^^; )。で、私もけっこう日が経ってから手にとって見て内容のよさに驚いて「このまま埋もれるのはもったいない」と思い宣伝しまくったわけです。この段階に来ると、
『鈴平ひろさんの絵で興味は無くも無い→内容もいいらしいから買ってみよう』という層と、
『表紙で引いて買わなかった→内容はいいらしいから買ってみよう』という2つの層からの相乗効果で、あとは実際に良作だったため勝手に話題が広がっていくことになりました。……なんか話がずれている〜。
つまりはよい作品であっても、発売直後からしかも継続的にたくさん売れるためには『口コミ網』に乗せるのがいかに大事かということですが、これを意図的にやるのは難しいでしょうねえ。大手のライトノベル系サイト管理人に無償で本を送付して、ヨイショ記事を…とかそういう図式が成り立たない世界ですから。……うわ、中身も無いのに長文だ」
■「終わりのクロニクル」のまロさに悶える人(雨の日はいつもレインより)
ええと、気持ちはすごくわかります☆ かわいい男の子ですし☆
「誰も葉子さんの趣味は聞いてません。このショタめ……あ」
■あの会社はどんなビル? 出版社建物探訪(雨の日はいつもレインより)
大手から中小まで実に多くのビルを訪ねていますね☆ こんな小さいところだったのか、と感動してしまうところも中にはあります☆
▼本日の作品&台詞解説▼
Dクラッカーズ→bk1、→amazonは説明省略。
では、本日の台詞解説。
少々前フリが長ったらしい感がありますが、要はバカは自覚してやらないと意味がない、という部分がもっとも伝えたかった部分です。無自覚なバカとは次元が違うってことで。
あいつが髪に触れた感触も、煙草臭い息も、馬鹿にした視線も、狡賢い口元も、荒々しい眼光も、時折見せた幼さも。
もうすぐ忘れてしまうのだろうか。もうすぐ消えてしまうのだろうか。他人が見たらなんとも思わないような、でも自分にとっては宝石箱にしまっておきたいような大切な思い出が、もうすぐ二度と手の届かないどこかに行ってしまうのだろうか。
冷静になれ、と茜は命じた。
何が何でも冷静になれ。そして考えろ。
私は――私たちはしてやられた。それはもう、見事にしてやられた。でも諦めてはならない。投げ出してしまってはいけない。
考えて、考えて、考えて。
為すべきこと、成せることを為せ。
リベンジだ。
それが私たちのリーダーである、甲斐氷太のスタイルなんだ。
出典:Dクラッカーズ (小説)/富士見ミステリー文庫/あざの耕平/絵師:村崎久都/6巻105P
キャラ:皆見茜
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】彼女の王国
特記事項なし。
★2004年2月19日(木)
『こんなもの立ててみました』
掲示板にライトノベル初心者のための質問・相談コーナーというのを立ててみました。こんなジャンルでお勧め作品を知りたい、あるいはささいな疑問などあっても、どうも雑談スレでは聞きにくい場合にご利用ください。管理人が放置しても、きっと誰かは答えてくれるはず(^^;
そういえば同じく掲示板で鼻っ柱の強い女性キャラクターに惚れましたというスレを立ててあるのですが、ヤマモトヨーコの名前が出てないという指摘を受けました。……確かにこんな大事な人物がなぜ出てないんだ! やはり終わらない作品というのがまずいのかも。そもそも終わらない作家ですからね、庄治さんは(^^; (終われない、ではない点に注意すべし)
完成度を高めるためという延期も年単位となってはもはや空しい……。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■第7回ライトノヴェルズ好感度アンケート集計結果発表
毎年恒例となった感のあるLightNovels CROSSROADでの今年のアンケート結果が出ました☆ こちらのアンケートは男女別・年齢別に細かいデータをとられているので傾向分析がおもしろいのです☆
「ほー、新書でも戯言シリーズは若年層に支持されてるのか……。銀盤カレイドスコープの評価が高いのはうれしいなー」
▼本日の作品&台詞解説▼
Dクラッカーズ→bk1、→amazonは、昨日紹介したので説明は省略。説明は簡単明快。
ミステリじゃないです、でもおもしろいから読んどきなさい。
そもそも富士見ミステリー文庫にミステリを期待する方が間違っている、ブランド名こそが大ファウルだと私は思っているのでその辺を頭に入れておくと、けっこう良作を拾うことができます。その中でもDクラッカーズはとびきりの上玉。下手な延命措置(^^;などされなかったせいか、実に気持ちよくストーリーがまとまっているのです。超がつくお勧め作品ですね。
では本日の台詞解説。
思い出にかかわるものですが、非常に危うい台詞のため解説できません(^^; 封印解除その2です。
『わたしは景ちゃんが好きっ』
『一秒以内に答えなさい、物部景! あなたはわたしのことが嫌いなのっ!?』
「す、好きだっ」
出典:Dクラッカーズ (小説)/富士見ミステリー文庫/あざの耕平/絵師:村崎久都/6巻350P
キャラ:姫木梓&物部景
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★2004年4月4日(日)
『とりあえず更新』
まだ魂が向こうに行ってますがとりあえず復帰(^^;
えーこのライトノベルがごい!ですが、投票形態がメルアド必須&パス制ということで半ば予想していた通り、やや(かなり)投票数が苦戦しております。近日中に投票状況がわかるようにCGIを改良中ですが、どうぞみなさま投票をお願いします。
▼本日の木乃葉子トピック▼
本日はお休みです☆
▼本日の作品&台詞解説▼
Dクラッカーズ→bk1、→amazonは、少なくともミステリというよりジャンキーでアクションでボーイミーツガールな小説です。説明になってない気もするけど時間の都合もあるので、この辺で勘弁して(笑)
まーなんというか痴話げんかしてお互いの愛情を確認してるようなもんです(笑) 青春っていいねえ。
出典:Dクラッカーズ (小説)/富士見ミステリー文庫/あざの耕平/絵師:村崎久都/デザイン:元良志和+design
CREST/編集:?/7-1巻 297P
キャラ:姫木梓
【作者直営サイト】なし
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特記事項なし。
★2004年10月23日(土)
『お出かけ』
土日はお泊りで外出します。というわけで日曜日の更新はお休みです。
ただいま「このライトノベルがすごい!」で「このライトノベルがすごい!」新名称アンケート及び第二回開催に向けてスタッフ&サポーターも募集してます。締め切りは日曜日まで!
▼本日の木乃葉子トピック▼
本日はお休みです☆
▼本日の作品&台詞解説▼
Dクラッカーズ→bk1、→amazonは……時間の都合で以前使用した紹介文をそのまま使います(汗
アクションものであり、ボーイミーツガールものでもあるのですが能力によるバトルの描写の前提となっているものがなんとクスリ! クスリをキメたもの同士ではじめて戦いが成り立ち、当然のように主要登場人物のほとんどはジャンキーというのは改めて考えるとかなりすごい筋書きです。
しかしただ奇をてらったというわけではありません。そのクスリ=カプセルの謎に迫っていく過程、それにまつわるいろんな人物の描写がお見事。揺れ動く心理描写などに高い文章力も感じさせます。
それでは本日の台詞解説と言うほどのものもないですが。
仲間の絆の強さを一言ですぱっと語った台詞です。うーん、これはやはり場面を知ってたほうがいい台詞ですねえ。
「他人の秘密を探るのが仕事という点では、私たちは同業者だと思いますが?」
「そんな言い方は、やめてもらいたいね
見かけは同じ犬ッころかもしれないが、飼い犬と狼は違うんだ」
出典:帝都探偵物語1/C★NOVELS(中央公論新社)/赤城毅/62P
キャラ:横光蒼一郎&小暮十三郎
最近読んだ中で一番のおすすめっ!
「帝都探偵物語」は、いわゆる探偵もの。往年の名作「少年探偵団」とかのノリがもっとも近いと思われますが、私立探偵小暮十三郎が、数々の怪奇的な難事件を解決していくお話です。ミステリじゃあないですよ、念のため。
ストーリーに、奇をてらった部分は一切なし。キャラクター設定などもそうで、例えるならカーブは使わずひたすら直球勝負な物語……なんですが、これがおもしろいのなんの! 同系列な話としては「新宿少年探偵団」がありますが、個人的にはこちらの方がさらにお気に入り。スリルとちょっと物悲しさも交えたストーリーが絶妙です。
時代設定がまたいいですね。大正から昭和へちょうど移る時というのが、物語の魅力に大きく貢献していると思います。
今のところ6巻まで出ていて、とりあえず3巻途中まで制覇。既に全巻購入済みで、今は他の積読本を無視して(笑)読み進めてます。
これは買い! ぜってー買い! いやほんとですって!
あまりネット上に情報が露出してないのも無視して、管理者権限で(笑)まいじゃー認定を狙っていたりします。
本日の台詞背景は、憲兵対探偵、の構図です。
憲兵である横光の物言いに対し、われらが小暮探偵が見得を切って反論しています。いいですねー、こういう啖呵。
なるほど確かに私立探偵って狼のイメージがあるかもしれないです。
「木暮くん。きみは……自分のやっていることがわかっているのか? それは犯罪だぞ」
「よくわかっていますとも。
だけど、法律守ったあげくに、いちばん大事なひとの死に顔を見る羽目になるのはまっぴらなんでね。
それなら、彼女を助けて、自分が死刑台に上がるほうがましってもんです」
出典:帝都探偵物語/C☆NOVELS(中央公論新社)/赤城毅/142P
キャラ:瓜生大佐&木暮十三郎
「帝都探偵物語」は、探偵ものとしか表現しようのない、直球な物語。昭和初期を舞台として、探偵ものに不要な蛇足的テーマをとっぱらったすがすがしいまでの定型ぶりがうれしいところです。
本当におもしろい小説は、「先の展開が読めたところで少しもそのおもしろさが損なわれるわけではない」ということがよく分かります。
もう少し一般向けとしては太田忠司さんの「新宿少年探偵団」がありますが、最近新刊が滞っている状況なので、比較的早い時期に新刊が期待できそうなこのシリーズに手を出してみては?
台詞の背景は、木暮探偵の扱っている事件に、秘書兼恋人の礼乃さんが巻き込まれ、さらわれてしまったことが発端です。
なぜ礼乃がさらわれる羽目になったのか原因を追求すべく、木暮は依頼主のもとへ直行、黙秘しようとする依頼人に対し銃を向けるのです。さすが主人公、いざという時はかっこいいです。いざではない時は、浪費癖のある困ったちゃんなのですが(笑)
「誓います。美冬さんが罪の娘だとしても、世界中が美冬さんを迫害したとしても。
僕が美冬さんを守ります」
出典:帝都探偵物語/C☆NOVELS(中央公論新社)/赤城毅/絵:鈴木雅久/2巻124P
キャラ:渡
【公式サイト】なし
うーむ、そろそろファンサイトのひとつやふたつできてもおかしくないと思うんですがね……。いっそ作ってしまいたいと、もどかしく思ってみたり。
「帝都探偵物語」は、タイトルの名が示す通り探偵もの。
実は相当貴重な存在です。
推理ものというかミステリはいくらでも見つかりますが、探偵もの、それも「少年探偵団」のような直球勝負の探偵ものは現在ほとんど見ることができません。
時は大正、小暮十三郎という切れ者探偵が、美人秘書の森南礼乃、すりの腕は名人級の少年助手・渡とともに、依頼される人造人間だとか吸血鬼といった奇怪な事件の数々を解決していくお話です。
基本的に予定調話な話で、先の展開は割と容易に読めるのですが、本当におもしろい作品と言うのは展開がわかったくらいでおもしろさが損なわれたりしない、それがよくわかります。
シャーロック・ホームズを探偵ものとして好きな人や、とにかく冒険活劇な話が読みたければ文句なくおすすめ。探偵ものとしては、これ以上ない最高の出来だ、と言い切ってしまいましょう!!
さてと本日の名台詞。
助手の渡は、依頼人の娘である美冬と、お互い憎からず思う間柄になり、その美冬がなにやら罪の意識に悩まされているのを知った渡にここまで言わせてしまいます。
恋の力って偉大です。(00/8/2)
「……英次君、君と、宮沢君は違うんだよ。彼女は、君よりもずっと弱いんだ。君は強いし、逞しいし、その事はとても立派だと思うけどね、その強さを、『誰もが持ってる当たり前のもの』だと思ってるなら、それは違うんだって事は分かって欲しい。……強い人間の生き様に付き合って行くってのはね、僕らみたいな弱い人間には、なかなか厳しいものなんだよ」
出典:ディバイデッド・フロント (小説)/スニーカー文庫/高瀬彼方/絵師:山田秀樹/1巻205P
キャラ:羽生良輔
【作者直営サイト】どうにかこうにかやってます
【絵師直営サイト】コンチキ堂
特記事項なし。
★2003年6月3日(火)
『戯言』
をいう時間さえ気がつけばない。あーやだやだ寝過ごしだよ(^^;
▼本日の木乃葉子トピック▼
■ライトノベラーへの100の質問(β版)
先日の戯言に反応して、SNOW ILLUSIONにてライトノベラーへの100の質問が到着しました☆
みなさんも、こぞって回答してみてくださいね☆
「落ち着いて答えたいな……週末にでも回答をアップするとしましょう」
▼本日の作品&台詞解説▼
ディバイデッド・フロント→bk1、→amazonは、うわ説明時間がない(汗
とりあえず前向き要素と後ろ向き要素を両完備しています。
上で取り上げたような台詞が出てくるあたりがやはり高瀬さんかと。後ろ向きになっている人物を書かせたら天下一品ですね(この辺については、明日とかに改めて説明します)
ともかく読んで損はしませんでした、と。
で、台詞解説。
要するに戦場では強いものばかりいるわけではないんだということ。当たり前のことのようですが、超人ばかりが登場しがちなライトノベルにあっては、実はこういう台詞・こういうキャラクターの方が貴重だったりするのです。
俺はあの時よりも強くなった。あの時、俺を守ってくれた女の背中は、いまここにない。代わりに、俺が守ってやらなきゃいけない女がいる。
だから俺が戦う。
俺が、この敵を倒す。
出典:ディバイデッド・フロント (小説)/スニーカー文庫/高瀬彼方/絵師:山田秀樹/1巻280P
キャラ:土岐英次
【作者直営サイト】どうにかこうにかやってます
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★2003年6月4日(水)
『公式サイトの状況とか』
まいじゃーではFANTASY Bookmarkにおんぶだっこなので、主要ライトノベル系文庫の公式サイトの更新状況はあえて今まで放置していたのですが……これ載せた方がいいのかな? とちらっと思いました。
▼本日の木乃葉子トピック▼
本日分はないのですが、これをしばらく載せておきますね☆
■ライトノベラーへの100の質問(β版)
▼本日の作品&台詞解説▼
ディバイデッド・フロント→bk1、→amazonは、やっぱり今日も説明時間がなかったりするのでした(^^;
超人が活躍するのは当たり前で、そうではなくて普通よりちょっとマシ程度の人間の成長や、心底凡人で思い切り弱い人間がここぞというところで搾り出す強さ、そういうものがいいんです。これはそういう作品です。
それにしても、相変わらずストーリーをこれっぽちも説明してませんね……。
さて、本日の台詞解説。
これも見たままです。守ってもらう立場から守る立場へと代わった人間の決意ですええ。
現在のところ、この戦いの先には絶望しか見えない。だから私は、現在ではなく未来に希望を繋ぐ。この戦いのさらに先へ、そこに辿り着いてもまだ希望に届かないというのなら、またその先の戦いへ。
出典:ディバイデッド・フロント (小説)/スニーカー文庫/高瀬彼方/絵師:山田秀樹/1巻150P
キャラ:桝崎一流
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★2003年6月5日(木)
『完璧に忘れ去ってました』
よその日記で話題にされなかったら思い出しもしなかったことでしょうが(^^; 、そういえば6月6日は自分の誕生日(つまり明日です)だったのでした。何歳かって?
野暮なことを聞くものではなくってよ!
さーこれで今日家に帰るとリアル住所問い合わせのメールが殺到して、家に置ききれないくらいのプレゼントの山が…………言ってて自分でもアホらしくなってきたのでもうやめます(爆)
▼本日の木乃葉子トピック▼
■アルファ・システム サーガ
ガンパレードマーチや式神の城などを世に送り出してきた、アルファシステムの本が出るとのことです☆ ゲーム開発話や世界設定、果てはオリジナルTRPGまで付属するとのことなので、ファンなら絶対買わないといけませんね☆
でも秋発売なので、まだお預けです☆
■ライトノベラーへの100の質問(β版)(SNOW ILLUSION)
しばらく載せておきます☆
▼本日の作品&台詞解説▼
ディバイデッド・フロント→bk1、→amazonは、なぜかちっともストーリーを紹介する時間がないですね(^^;
簡単に。突如として人類に敵する正体不明の存在・憑魔が世界各地に出現し多数の犠牲者を出す。人類側が多数の犠牲を払った末にとった策が、隔離戦区を設けてそこで憑魔を撃退すること。
そしてその戦場には……これ以上説明するとおもしろくなくなるんでやめときます。
ともかく先日も説明しましたが、前向き思考の内容はごく普通として、徹底的な後ろ向き思考も丁寧に描写しているあたりがよかったです。視点変更が使われているので、いろんな人物の思惑が見えてくるのもいいですね。つまりはおすすめ。
さて、本日の台詞解説。
圧倒的不利な状況の中で戦い続け、それでもまだ前に進み続ける人間の思考ということです。見習わねば!
「私は、君が物凄く努力してるのを知ってる。いまは未熟でも、そのままで終わろうとしてないのも分かってる。君がいつも自分なりのベストを尽くそうとしてるのを知ってるし、戦闘の度に成長してるのを間近に見てきてるし、同じ失敗を二度と繰り返さないところなんてお世辞抜きで凄いと思うよ。足手まといっていうのはね、私の手を煩わせたり、足を引っ張ったりする奴の事であって、言われなくてもしっかり努力して強くなるような男の子に向ける言葉じゃないと思うんだけど」
「君は立派だよ。もっと胸を張りなさいって。だいたい、君が本当に足手まといの情けない子だったら、からかって遊んだりしないわよ。それじゃシャレになんないでしょ?」
出典:ディバイデッド・フロント (小説)/スニーカー文庫/高瀬彼方/絵師:山田秀樹/1巻109P
キャラ:楢崎一流
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★2003年6月9日(月)
『新刊の嵐』
今回、電撃文庫の新刊は続きが気になるシリーズと、気になる作家の新シリーズと新人作品という怒涛の攻勢だったため、結局買わなかったのは一冊のみで9冊も電撃文庫を買ってしまいました。
……どうやって読むんだこれ(汗
さて、そんな中で気になる一作がこちら撲殺天使ドクロちゃん→bk1、→amazonです。暴走するキャラ小説の極地。無軌道一直線、設定なんて知らないぜその場よければすべてよし、さらには文体も何もかもすさまじくその場のノリで書かれてます。
まともなストーリー小説を読みたい方には全く全然これっぽっちもおすすめしませんが、その逆に勢いにまかせた小説好きな人や単に萌え絵がいっぱい載ってれば満足な人、ラブコメ調のキャラ萌え小説が好きなら断然買いです。
この小説に関しては、よけいなことにツッコミを入れるだけ無駄なので「そういうもの」だと思って楽しむのが吉ですね。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■電撃文庫史上初!(たぶん) この帯を見よ!
ええと、まずは2003年6月の新刊についている通常の帯の裏側の仕様がこちらですね☆
「ふむ、ごく普通だな」
そしてこちらが撲殺天使ドクロちゃん→bk1、→amazonの表表紙です☆
「ほー、はやり系の萌え絵か。表紙だけで売れ線決定だなあ」
そしてこちらがドクロちゃんの帯の裏側です☆
「!!こ、これはぁっ!!!」
帯だけで保存する価値がある一品です。捨てたらいけませんよ☆
追記:「ライトノベラーへの100の質問(β版)半分は回答したんですが、正直100はきついかも……」
▼本日の作品&台詞解説▼
ディバイデッド・フロント→bk1、→amazonは、何回か紹介してますがとどめの一押しってことで。
隔離戦区と呼ばれるところで、一般の人々から離れて人類の敵である憑魔と戦う少年少女。明日も見えない戦場で戦い続ける彼らに未来は……。
絶望と希望。前向きと後ろ向き。屈折する感情、あきらめないこと。
そんな感じの要素がつまった作品です。あと、掲示板でも言われてたことなんですが絵がいいんですよ!
見事なまでに作品内容と同期してまして、作品を盛り上げるのに役立ってます。(きっとかなりきちんと打ち合わせをやっているんでしょう。ライトノベルにおいては大事なことだと思います)
ぜひとも挿絵とセットでおすすめしたい良作ですね。
さて本日の台詞解説。
あんまりにもいろいろからかわれてとうとうブチ切れてしまった主人公を、先輩のお姉さんがなだめている……というよりかは諭している感じです。ここまで持ち上げられるとかえって困ったり。
後はもう、二人を信じて見守るしかない……。
頑張りなさいよ、恋する女の子……!
あなたの王子様は、あなたの手で守ってみせなさい。
出典:ディバイデッド・フロント (小説)/スニーカー文庫/高瀬彼方/絵師:山田秀樹/1巻294P
キャラ:楢崎一流(いちる)
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★2003年6月16日(月)
『ダメ押しですすめてみる』
6月も前半を経過した時点でそれなりな量のライトノベルを消化したわけですが、今のところもっともおすすめするのはディバイデッド・フロントで決まりです。資金不足な方はとりあえずこれ1冊を確保しておけば損はしない、と思います。
隔離された希望の見えない戦場で戦う少年少女の描写がよいのです。
特にカラミティ・ナイト→bk1、→amazonでさんざん発揮された、内気でやや後ろ向き思考な少女の描写が秀逸。
よーし、これでダメ押しだ(笑)
▼本日の木乃葉子トピック▼
■マリア様がみてるアニメ化に関する水面下の動き(ダメぽ足跡より)
とりあえずそういう動きがあるということなので注意して見守っていきましょうね☆
▼本日の作品&台詞解説▼
ディバイデッド・フロント→bk1、→amazonは、ほぼ語りつくした感があるので上を参照、または6月前半の日記をご覧くださいませ。
では本日の台詞解説へ。
先輩隊員が不肖の(?)後輩を温かく見守る様子です。この台詞はめちゃくちゃ好きですね。ただこの台詞、あと半分大事な部分があるんですがネタバレの都合で削ってしまったんで、ぜひ後半をご自分の目で確かめてもらいたいですええ。
だけど俺は、置かれている状況とは裏腹に、妙に落ち着いた気分だった。焦りも、恐怖も、いまの俺には縁遠い感情だ。
そう、この時すでに、俺の両手は勝利を掴んでいた。
俺が構えてるこの銃はただの四五口径じゃない。特別製なんだ。
この01式には、魔法がかかってる。
この銃があれば、どんな状況下でも、どんなバケモノが相手でも、絶対に負けはしない。敵に死を。味方に希望を。そして使用者には、力と勇気をくれる。絶対無敵の最終兵器なんだぜ。
その事を、俺は知ってる。
この銃が起こす奇跡を、俺はこの目で何度も見てきたんだ。
嘘だと思うか?
いいや、断じて嘘じゃない。
――いま、証拠を見せてやる。
出典:ディバイデッド・フロント (小説)/スニーカー文庫/高瀬彼方/絵師:山田秀樹/1巻298P
キャラ:土岐英次
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★2004年2月17日(火)
『いろいろ整理中』
木乃葉子の宴があとちょっとの紹介を残して止まってますがもうしばらくお待ちを。いろいろありすぎで処理がなかなか……(^^;
▼本日の木乃葉子トピック▼
本日はお休みです☆
▼本日の作品&台詞解説▼
ディバイデッド・フロント→bk1、→amazonは、「北関東隔離戦区」と呼ばれる戦場で、少年少女たちの先の見えない戦いを描いたものです。説明がちと難しいですが、突如人類の脅威として出現した憑魔。倒しても倒してもキリのないその憑魔のとある特異的な出現パターンに基づき、人類は「隔離戦区」と呼ばれる限定的な戦場を作り上げます。そしてそこに送り込まれる少年少女たち……。
高瀬さんの別作品であるカラミティナイトシリーズ→bk1、→amazonでもそうなんですが、この作品の最大の特徴は内向的で後ろ向きな少女の苦悩、これに尽きます。視点を変えつつ幾人かの一人称形式で作品が書かれているんですが、その中でもっとも精神的に弱い宮沢という少女の描写はその辺のライトノベルの追随を許しません。前向きなキャラの存在でバランス自体はとれていますのでぜひともお読みいただきたいところです。
なお、イラストも要所要所のここぞ!という部分で入っていて表情もよく描けていてその辺も見所だと思います。
それでは本日の台詞解説。
……封印解除その一(謎
ど、どうしよう……。
私のせいで、もうこれ以上みんなに迷惑をかけたくない……。でも、ここでの生活に耐えていける自信がないんです、もうどう考えたって、無理なんです……! 厳しい訓練にも、恐ろしい戦闘にも、気味の悪い憑魔にも、どれもこれも耐えられない……。
好きな人が迎えに来てくれたからって、それだけで生きる希望を持てるほど、私が置かれてる状況は甘くないんです。こんな毎日を繰り返すために、生き延びるなんて、そんなの悪夢でしかありません……。
どうして、分かってくれないんですか、土岐くん……。
土岐くんはやさしいから、仲間意識から私を助けようとしてくれてるんでしょうけど、冷静に考えたら私なんか単なる足手まといでしかないはずでしょう? 普段は鬱陶しいし、戦闘では役立たずだし、私がいない方がいいんじゃないですか?
土岐くんの横顔を見ながら、私は心の中で問いかけます。声には出せないから、心の中でしか聞けません。
出典:ディバイデッド・フロント (小説)/スニーカー文庫/高瀬彼方/絵師:山田秀樹/1巻236P
キャラ:宮沢香奈
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★2004年2月18日(水)
『ロストカラーズ、2800円。これで買わなきゃ漢がすたる』
→amazon
自転車創業の2月22日発売の新作ロストカラーズ(OPがDL可能)。
あの素晴らしい をもう一度や空の浮動産で、かなり楽しませてもらった自分としては「外れなんてありえない!」と思ってます。
色のない世界ですよ? オープニングDLしてみたら白黒ですよ? 白黒とカラーが混じってるあたり、もうわくわくしてきませんか? 問題は買えるお店が少ないことだったんですが朗報です。
なんとamazonでも予約できます! 2800円というお値打ち価格なんで買うべし買うべし買うべし。
なお空の浮動産についてはまいじゃーでも懇切丁寧な(笑)解説ページあるので興味ある方はどうぞ。
▼本日の木乃葉子トピック▼
本日はお休みです☆
▼本日の作品&台詞解説▼
ディバイデッド・フロント→bk1、→amazonは、昨日紹介したので説明は省略。
で、本日の台詞解説なんですが……。
これのどこが名台詞なんだ!とツッコミが入ると思います。その意図ですが、作品のみどころとして内気で後ろ向きな少女の描写があります。なんら飾りのない、等身大の少女の生の感情描写がどういう感じで行われているか、なにしろ後ろ向きな名台詞というのはかなり切り出しが難しいので的確にできているかどうかわかりません。
が、ともかく一例として挙げてみた次第です。昨日の前向きな台詞と比較しつつご覧くださいませ。
土岐くんと一緒に過ごすここでの暮らしを、声に出して肯定すること。
まずは、そこから始めようって、そう思って――。
そう、私は、そうやって少しずつ変わってゆかねばならないのです。
弱気な自分を改革するのです。私、宮沢香奈二等陸士は、いまが革命の時なのです……!
そしていつか、いまよりもっと、強く逞しい私になれたその時には。
改めて、土岐くんにお礼を言おうと思うのです。
ありがとう土岐くん、あなたのお陰で、私は強くなれましたって。
出典:ディバイデッド・フロント (小説)/スニーカー文庫/高瀬彼方/絵師:山田秀樹/2巻86P
キャラ:宮沢香奈
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★2004年5月7日(金)
『「このライトノベルがすごい!」フェアin書泉ブックタワーレポ 第一弾』
わざわざ第一弾としたのは、このライトノベルがすごい!の日程遅延の影響でフェアも延期せざるをえなくなっているからです。書泉ブックタワーさま、ほんとうにごめんなさい……ひたすら平謝りです。
そんなわけで玲朧月さんによる写真付きレポをお届け。
あとは久美沙織さんコラム第10回「SFの洗礼」 をお届け。それから……コラムは、何名かの方の追加を予定しているのですが近日中に早見裕司さんの「ジュニアの系譜」という連載を開始しますのでお楽しみに!
▼本日の木乃葉子トピック▼
本日はお休みです☆
▼本日の作品&台詞解説▼
ディバイデッド・フロント→bk1、→amazonは、北関東隔離戦区という出口も明日も見えない戦場の中で生き抜く人間を描いたもの(時間の都合でおもいきりはしょって紹介してます)なんですが……
2巻になって、いっそうブーストがかかりましたっ!!
ラブにも強いっ!!(謎
人の心の中の揺れ動く葛藤の中から選び取った選択、こういう心理描写を書いたらまさに一級品ですっ!!
もはやまぎれもないまいじゃー作品としておおいに推薦しますっ!!
イラストも素敵すぎっ!!
くーっ!!
まあそんわけで本日はまず軽いジャブとしての台詞です。本来こんな一部だけ紹介できるような独白部分じゃないのですが、全体の雰囲気をつかむにはよい部分だったので使わせてもらいました。
逃げ出したいとしか思っていなかった日常に向かい合う事を決めた少女の決意を描いています。気の小さい、どちらかといえばか弱い女の子だって変わるんです。絶望に近い状況の中でも一歩一歩前に進んでいけるのです。
走れ。
走れ、俺。
悩みも困難も苦しみも、全てを乗り越えられる強さに辿り着くまで、走り続けろ。振り返るとすぐそこにいる絶望も悲しみも、全部吹っ切るくらいに突っ走れ。
何度目か分からないその決意と共に、俺は地面を蹴る。
出典:ディバイデッド・フロント (小説)/スニーカー文庫/高瀬彼方/絵師:山田秀樹/2巻351P
キャラ:土岐英次
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★2004年5月8日(土)
『すごい!の個人的収穫』
私の場合上位にあがってる作品はほぼすべて読んでしまってますが、唯一女性部門で挙がっていたビーンズ文庫の彩雲国物語→bk1、→amazonはノーマークだったため、この機会に読んでみる事に。
…………(読書中
…………!!
これはおもしろいっ!!
中華風の世界観で、貧乏屋敷を切り盛りしている少女・紅秀麗。今日も今日とて働きまくる秀麗のもとにやってきた一人の超偉いお役人。高額の報酬と引き替えに彼は驚くべき依頼を持ちかけるのです。
「後宮に入り、即位してから半年というもの執務もせずに男色にうつつを抜かす陛下の教育係となってほしい」と。
話の展開もさることながら、作品のテンポがいいですね。適度にコメディ色を織り交ぜつつ、要所要所ではぴしっと物語を締めてきます。とにかく読みやすいので、中華風な物語に多い「筆力があるのはわかるんだけど、文章がどうにもなじめなくて……」という問題はこの作品の場合、まず起こらないと思います。既刊は2冊出ているんですが、個人的には特に一冊目がよかったなあ。あ、でもシリーズとしても続きを読みたい感じです。
すごい!で名前が挙がっていなかったら絶対読まなかっただろうと思うので、これは大きな収穫でしたええ。
▼本日の木乃葉子トピック▼
本日はお休みです☆
▼本日の作品&台詞解説▼
ディバイデッド・フロント→bk1、→amazonは、昨日説明したので本日は紹介略。まじで2巻はコメディ分が多めです。相変わらず状況は絶望的なんですが、それでも人の日常はあるいはこういうものなのかもしれません。
それでは本日の台詞解説。
まあ解説の必要はなさそう、ですね。
出典:ディバイデッド・フロント (小説)/スニーカー文庫/高瀬彼方/絵師:山田秀樹/デザイン:岩郷重力+WONDER
WORKZ/編集:?/2巻235P
キャラ:土岐英次
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★2004年10月20日(水)
『だらだら書く』
それなりに第二回開催に向けて走り始めたこともあって、某所の反省記を全削除し、まいじゃー分室〜トンボのメモ帳〜として再スタートさせることにしました。ライトノベル関連とは限らないurlのリンクや、トラックバックが必要となるときなどに不定期更新することになると思います、と一応告知。
ただいま「このライトノベルがすごい!」で「このライトノベルがすごい!」新名称アンケート及び第二回開催に向けてスタッフ&サポーターも募集してます。よろしくお願いします。
▼本日の木乃葉子トピック▼
本日はお休みです☆
▼本日の作品&台詞解説▼
ディバイデッド・フロント→bk1、→amazonは、完全隔離された戦場で戦わざるを得ず、異形の怪物のとの明日の見えない戦いに奔走する少年少女たちを描いたSF戦記です。
この作品に限らずカラミティナイト→bk1、→amazonでも言えることですが、とにかく高瀬彼方さんの書く小説はひどく後ろ向きなキャラクターの精緻な描写と、その葛藤の末に一歩進むその心情描写がすばらしいです。特に後ろ向きな部分が必見。あえて前向きではないほうを必見だと言っておきます。
それでは本日の台詞解説。
この台詞は前向きですが、これも単体ではなく後ろ向きで投げやりな葛藤があったうえで結論付けているからいっそう映えるわけです。ちなみに「ここにはいない俺」って、脳内に別人格を飼っていたりはしませんので念のため(笑)
何者からも支配されたくない それだけだ
出典:敵は海賊・猫たちの饗宴 キャラ:ヨウメイ・ツザッキィ
「ヨウメイ」って、ほんとは漢字なのですが、変換できませんでした(T_T)
ここんとこカチッと硬派な台詞がなかったので、久しぶりにかっこよい台詞を選んでみました。
「敵は海賊」は一度は読んでおきたいSFです。
海賊をとりしまる海賊課VS海賊、それも強大な力を誇るヨウメイとの間の闘いを描いたものなんですが……。
いわゆる世間一般に見る海賊ものとは全く違ってます。海賊の定義が根本的に違うからなんですが、これはちょっとやそっとでは説明できませんね。
興味があったらハヤカワSF文庫より、神林長平という人がシリーズ書いてるんで読んで見てください。ただし!
SF初心者には勧めません。ちょっとSF慣れしてないと、読むのはきついでしょうから。
それで、上の台詞というのは一連のシリーズにおけるテーマについてとらえた台詞と言えるでしょう。ヨウメイが強大な力をもちながら、決して表には出ず、裏で海賊をやっている理由を問われたときの答えです。
「本当に自由であるためには、表に出て束縛されたくはない」、とまあ無理矢理まとめるとそんな感じです。
ヨウメイ、やっぱりかっこいい……。
これがわたしの上司かと思うと、電源をショートさせて死んでしまいたい
出典:敵は海賊 キャラ:ラジェンドラ
神林長平作品の代表作のひとつ、「敵は海賊」。なんといってもくせのありすぎるキャラクター達が魅力のお話です。
(どっかで誰かが話題にしてたような気もしますが)いわゆる『海賊』の定義が、その辺のコミックや小説とは全く異なり、かつこれを読んだ後では、海賊=これに出てくる海賊、とまで思えてきます。ぜひ読むべし!
さて、台詞なんですが、ラジェンドラというのは「敵は海賊」シリーズに登場する人工知性体で、主役級の扱いといっていいでしょう。
本来は理屈っぽいはずなのに、アプロとラテルという、あまりに強烈な2人の海賊課刑事のお守をさせられている影響か、妙に人間くさく愚痴っぽい一面も持っています。
これもそんな愚痴のひとつ。
コンピュータが吐く台詞として、あまりといえばあまりな台詞。
人間で言えば、「あんたとはやってられへんわ!」てな感じですね(笑)
この世には、真の海賊と言える者は、ただ一人しか存在しない。そう、彼を相手にしてはいけない。絶対に。ほかの連中は、海賊だろうと、善良な納税者だろうと、思うままに襲うがいい。だが、真の海賊と戦ってはならない。そのときは、あなたの最後だ。
出典:わが名はジュティ、文句あるか(敵は海賊・外伝) キャラ:チェンラ
「敵は海賊」における海賊の定義は、世間一般の小説に登場するそれとはかなり異なっています。
イレギュラーであり、表に出ずあくまで裏のみを支配し、その存在さえ表には出さない。
上の名台詞には「真の海賊」という表現がありますが、すなわちそういうことです。(むろんヨウメイのことを指しています)
上の台詞は、チェンラが、まだ当時新米海賊だった女海賊ジュティにそれとなくヨウメイの存在について教えているものですが、それだけヨウメイという存在が巨大であることを示していると言えるでしょう。
これ読んだら、海賊に関する定義が180度変わる事うけあいですね。
わかっていない。あなた方がアホだと、わたしもアホな行動をとる、ように外部からは見られるのです。わたしは最新鋭最高級のAクラス知性体なんですよ。実際はそうでもですね、無能な上司の下で働くならば、わたしは能力を発揮できないのです。わたしは不幸だ。スクラップにされた方がましだ。
出典:敵は海賊・猫たちの饗宴 キャラ:ラジェンドラ
猫>アプロ>ラジェンドラと連想して、本日の名台詞は「敵は海賊」からです。
基本的に台詞自体は、任務中に出てくるぐちにすぎません。すぎませんが……ご存知のようにラジェンドラは人工知性体なのです。愚痴を言うだけで、そうとう深い人工知性っぷりですが、「スクラップにされた方がまし」という言いぐさには笑っちゃうしかありません。
すぐむきになったり、とにかくラジェンドラって本人は大真面目でも愛嬌がありますね。
出典:てくてくとぼく (小説)/富士見ファンタジア文庫/枯野瑛/絵師:GOW/デザイン:?/編集:?/?
キャラ:?
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★2004年8月27日(金)
『浪費』
mixiにさっそくいろんな方に招待していただき、うろうろ見て回っていたら時間切れ〜。すまんです。
▼本日の木乃葉子トピック▼
本日はお休みです☆
▼本日の作品&台詞解説▼
てくてくとぼく→bk1、→amazonは、ごく普通なAI萌え作品かと思いきや実は主題が全く違うところにあり、かなり切り口の違う作品でした。まいじゃー者ならば手を出す価値は十分にありますが……すいません解説はまた明日(汗
出典:てくてくとぼく (小説)/富士見ファンタジア文庫/枯野瑛/絵師:GOW/デザイン:?/編集:?/?
キャラ:てくてく&トルーズ
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★2004年8月28日(土)
『噂の すごい カレイドスター』
というわけでやっと借りてきたレンタルビデオに手をつけてカレイドスターを視聴開始。おおお……スポ根。熱い熱いね! まだまだ見始めたばかりですが、非常によい感じです。しばらく楽しめそう。
そうだ今月分のライトノベル新刊はほぼ出揃ったわけですが、その中でもMF文庫新刊の名犬ミケはひだりきき→bk1、→amazonと、MF文庫新刊の世界最大のこびと→bk1、→amazonはいずれもまったり癒し系(どっちかと言えばこびとの方が個人的には好みかな?いちせさんはとんがり帽子のメモルに重ねてました。あー確かにね)なので、お好みに合わせてご利用ください。
▼本日の木乃葉子トピック▼
本日はお休みです☆
▼本日の作品&台詞解説▼
てくてくとぼく→bk1、→amazonは、ごく普通なAI萌え作品かと思いきや実は主題が全く違うところにあり、かなり切り口の違う作品でした。もちろんAIスキーな人にもきっちり対応はしてますが、単にそれで話が終わらなかったところに個人的には好感が持てました。(さすがに重大なネタバレになるのでその辺は言えませんが……)
搭の町に発条職人(要はロボット技師ですね)として住んでいる少年と、その周りの人々のお話です。
また作品の雰囲気やテンポは比較的ゆったりしてますので、そういうのがお好みであればいいんじゃないかな?
それでは本日の台詞解説。
まあつまりは「泣くことも大事だよ」とそういうことですね。
「からかわないでください、帝国の貴族様にとって、こんな田舎の王家の娘なんて帝星のカフェのウェイトレス並みの存在なんでしょう?」
「そんなことはありません! あなたは、帝国のどの王族のお姫様も比べものにならないくらいのお姫様だと思います。メイ王女。本当のお姫様って、どんな女の子だと思います?
それはね、キレイな服を着ることができるということでもないし、権力を自由に使えることでもありません。自分の立場と権力は、国民のためにある、ということを理解していて、みんなに愛されて、大切にしてもらえるだけの何かを持っている女の子のことなんです。そういった本当のお姫様に『お願い』された男の子はみんな騎士になれるんです。だから、あなたは自信を持たなきゃいけません。国民は、みんなあなたの『お願い』を待っているんですよ」
出典:でたまか 問答無用編(アウトニア王国奮戦記)/スニーカー文庫(角川書店)/鷹見一幸/絵師:Chiyoko/191P
キャラ:メイ&マイド・B・ガーナッシュ
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【絵師直営サイト】なし
ファンサイトはたぶんありません。
本日2回目の更新です、と一応お断り。
えーと作品の細かい解説については、明日分に回したいと思います。つまりは19日分の名台詞もでたまかから出典決定ということです、ええ。
信じるに足るお姫様からのお願いなら、みんな騎士になれる……んーなかなか上手い言い回しかも。こんなお姫様(あるいは王子様でも可)からのお願いは確かに断れないような気がします。 →bk1
(01/8/18 二信)
「皆さん、今日、ここでこれから行われる戦いは、アウトニアの歴史に残る戦いとなるでしょう。それは、先人が過去に経験したことのない悲惨な戦いになるやもしれません。私たちの中には二度と再びアウトニアの地を踏むことができない方も出るでしょう。
でも、私たちはその人々を決して忘れません。その人々の名は記録として、歴史として、私たちの子供に、そしてその子供たちに歌に歌われ、詩として語り継がれるでしょう。その人たちは生き続けるのです、この世界にアウトニアが存在する限りアウトニアとともに。
この戦いが終わった後で、私は最低の王族として人々から石をもって追われるでしょう。
でもかまいません! 私に石を投げる人々がそこにいるのなら、人々に石を投げる自由が与えられているのなら、私は喜んで石に打たれます。
お願いです! 死なないでください! 私のためになんか死ななくてもいいんです!
あなた方の命が捧げられるべきものは、私でも国家でもありません! 国民です、人々です、花を見て微笑む子供たちと、それを見て微笑む人々と、それらすべてを尊いものと信じる人々です!
それを守りたいと心から思うならば、私とともに行きましょう!」
出典:でたまか 問答無用編(アウトニア王国奮戦記)/スニーカー文庫(角川書店)/鷹見一幸/絵師:Chiyoko/222P
キャラ:メイ
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本日の台詞は原典のままだと一切改行が入らないのですが、さすがにそれでは見にくくて仕方がないので適当に改行を入れてます。
さて、「でたまか」はタイトルだけ見ると?なのですが、れっきとしたSF小説でしかもかなり良質な作品です。
帝国の貧乏貴族であるマイドは、お金がないのを才覚で補うために出世を目指して努力していたのですが、門閥貴族と違いコネのなさはいかんともし難く辺境の前線にとばされてしまいます。
赴任先のアウトニアでは、大変穏やかで気持ちの良い人々とマイドの指揮することになる劇弱装備の宇宙艦隊が待っていました……。
貧乏とは言え一応貴族でありながら、全くそれを鼻にかけることのないマイドが、型破りな臨機応変さを発揮して危機を乗り越えていく様子を描いています。
ちなみに「でたまか」というのは「でたとこまかせ」の略なんです、ええ。
読みやすく、作中にはかなり意外な展開も待っているなどかなり楽しめます。あまり人を選ばずおすすめできる作品です。
で、本日の台詞は昨日の台詞と内容的につながっています。
「信じるに足るお姫様からのお願いなら、みんな騎士になれる」、それが密かなテーマになっている演説です。
戦いを目前にしながら分裂寸前の士官たちの様子を見て、メイ王女が一席ぶったわけですが、やはり後半に台詞の真髄があるかと。 →bk1
(01/8/19)
「才能と応用。それが弱いものの最大の武器、ってことなんだろう」
「いいや違うな。
最大もなにも、それしか武器がないんだ」
「でもよ、それは他の誰も持ってない武器なんだ。そしてそいつに対抗できる武器は、未だに誰も開発に成功していない。つまりお前の武器は今のところ無敵ってわけだ」
出典:でたまか 純情可憐編(アウトニア王国奮戦記3)/スニーカー文庫/鷹見一幸/絵師:Chiyoko/109P
キャラ:ケルプ&マイド・B・ガーナッシュ
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ファンサイトじゃあないですが、関連サイトとしてし月刊OUT復活委員会(仮)を。アウトニア王国物語という小説が連載されています。でもバックナンバーないですけど。
ここ数日というものメールや掲示板へのレスが滞りがちですが、まことにすいません。9月末は決算月なんでいろいろとあるのですよ……。なにより本屋!本屋に全然行けないっ、ああっ新刊が買いたい〜っ!
「でたまか」は、貧乏貴族にして軍の訓練学校を優秀な成績で卒業したマイドが、着任早々辺境に飛ばされ、飛ばされた先で大変風変わり?な戦争と関わっていく話です。
マイドは、貴族だけどそれを鼻にかけないいわゆるたいへん「いいひと」。貴族らしからぬそのふるまいに、まわりからも慕われています。戦略や戦術に関する機転はものすごく、次々起死回生の戦術を実行して窮地を切り抜けます。
特徴としては、真正面からの戦闘よりも「騙し合い」に主眼が置かれているような部分があって、戦記ものとしては少々異彩を放っているかも。あと経済戦争がかなり重視されています。ライトノベルで経済戦を重視しているものはかなり希少なので(例えばエシィール黄金記くらい?)、そういった向きの話が読みたい人はぜひ。
それとあらかじめ言っておきます。3部作の最後で驚愕の終わり方をします。予定調和にわりとこだわる方には向いてないかもしれません。このサイトは基本的にネタばれを可能な限り避ける主義ですが、あのラストは許容できない方も多いと思われるので一応警告までに。
では本日の台詞解説。
敵軍との戦闘を繰り返し、なんとか連戦連勝中に味方と話している構図です。
つまりあれです、機転こそ最終兵器であると。智恵と勇気が賞賛されるにはそれなりのわけがあるわけです、ええ。 →bk1
(01/9/27)
こんどは何をやってみせてくれるのかな。
ほんっと……あんたって人は、人をワクワクさせてくれる人だよね……ケルプ。
出典:アウトニア王国再興録 でたまか 英雄待望編 (小説)/スニーカー文庫/鷹見一幸/絵師:Chiyoko/196P
キャラ:ユイ・コットン
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】Cat&Fish
関連サイトとして、月刊アウト復活委員会(仮)とアウトニア王国物語を挙げておきます。あちらの掲示板でもつい最近話題にあがったようですが、作品の大元の精神はこれだった、ということで。
★2002年6月6日(木)
『あ、思い出した』
そういや今日は管理人の誕生日なのでした。
葉子「あら、おめでとうございます☆」
そう言えば、葉子さんここんとこおとなしかったねえ。
「白薔薇さまに遠慮していたのです☆」
……聞くんじゃなかった。
「ところで何歳になったのですか☆」
――ノーコメント。
連絡事項〜。
マリア様がみてる強化月間コラムは、掲示板でのご意見があったのですが確かにまだまだ読者が増えそうなのでトップページにリンクをおいておきます。マリみて人気投票もまだ需要がありそうなので、引き続き投票を継続することに決定しました。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■読百合新聞(BRAINSTORMより)
リンクミスすみませんでした。説明は不要ですよね☆
リニューアル開設したばかりのようですが、変に萌えに傾きすぎたりしていないスタンスのようでしばらく注目してみたいと思います☆
「上経由で雑誌の住人というところをのぞいてみたら、マリみてに落ちておられました(笑)」
よかったですね、トンボさんお仲間がいっぱいで☆
▼本日の作品&台詞解説▼
でたまか→bk1、→amazonは、ものすごーく簡単に言うとアウトニア王国という辺境宇宙の小国家が、帝国と軍事的対決を迫られ、ありとあらゆる方法で劣勢を覆していく話です。
ただし、基本的には小が大に勝つお話ではありますが、数の暴力や権力の醜さなどのかなりキツイ描写も時に登場します。
そして第一部の終わり(3巻ですね)は、当時批判の嵐が吹き荒れたいわくつきの話になっています。私自身はそんなに気にならなかったのですが、あれで続きが出なかったら暴動が起きていたかも……という具合なので、その辺は心してお読みください。
自分的には大好きな話です。
戦略・戦術による一大ペテン(華々しい勝利よりも、、むしろこの表現が適切です)を楽しみたい方におすすめ。
さてさて、本日の台詞は帝国と神聖ローデス連合の軍事衝突で、ケルプが劣勢をはね返すために戦術を駆使しようとしているところでの一幕です。
ちなみにコットンは傭兵隊長なのですが、まあそれはおいといて……こういうことってありますよね。次は何をやってくれるのか気になってしょうがない人物というのが。もちろん実力が伴っていないとダメですが、これがカリスマというやつなんでしょう。
「自分を他人と比べても仕方ありませんよ、メイ王女。だってあなたはあなたで、マリリン姉御はマリリン姉御なんです。才能ってのは人それぞれでしょう?」
「でも……私に、どんな才能があるというのですか?」
「王家に生まれたというだけの人間なら、誰もあなたのために、何かをしてあげようなんて思いません。王家としての義務を果たそうと努力する、努力しようとする。それができるのも才能だと僕は思います」
出典:でたまか アウトニア王国奮戦記/スニーカー文庫/鷹見一幸/絵師:Chiyoko/119P
キャラ:宇野部虎雄
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
関連サイトとして月刊アウト復活委員会(仮)があります。外伝、とでも言ったらいいのかなアウトニア王国物語というコンテンツあり。
★2002年9月2日(月)
『OURS買い忘れ』
そういうわけでとっとと買ってきます。
ここ1週間ほどサイトの方向性が迷走していますが、そろそろ軌道修正かけるので勘弁してください(汗
▼本日の木乃葉子トピック▼
なかなか本に関係する話題を提供できなくて申し訳ありません☆ 鋭意努力中ですよ☆
「ラグナロクばっかりやっててどうもすいません」
■ファミリーコンピューター版AIRで語られるファミコンっぽい曲の数々。(とはづがたりより)
2ちゃんねるのファミリーコンピュータ版AIRスレでまさにファミコンらしくアレンジされた曲がいくつか出てきました。
「FM音源〜! これっすよ、これ! 涙が止まりませんよ……」
下にリストを挙げておきますね☆ ただしiswebは直リンクできませんので、いったんここを表示させてからお聞きください☆
isweb7.infoseek.co.jp/feminine/kuruchan/tori.mp3 isweb7.infoseek.co.jp/feminine/kuruchan/bran.mp3
isweb7.infoseek.co.jp/feminine/kuruchan/ruri.mp3
isweb7.infoseek.co.jp/feminine/kuruchan/natu.mp3
isweb7.infoseek.co.jp/feminine/kuruchan/mizu.mp3
isweb7.infoseek.co.jp/feminine/kuruchan/niji.mp3
違う作者さんの「夏影」です☆
www.tukasama.com/cgi-bin/upb/file/natsukage_fc.mp3
▼本日の作品&台詞解説▼
でたまか→bk1、→amazonは、のほほんとした空気を漂わせながらも実は侮れないヘビーな戦争ものSFです。圧倒的に不利な体制から戦術的な大逆転を繰り返すお話。経済戦も重視されている点が特徴と言えば特徴かも。ライトノベルでは経済戦が軽視されがちですが、こういうものをきっちりと書いている作品は好感が持てますね。
第1部(3巻)の終了時点で「待て待てちょっと待てっ!」という引きがあったのですが、幸いすでに5巻まで発売されているので今から手を出す方はご安心くださいませ(^^;
上の台詞は、王女にしてはまったく飾らない好感の持てる性格のメイ王女が「自分は役に立ってない」と悩む場面でのやりとりです。
適材適所。人にはそれぞれ違う才能があるのです。ちなみに本文とは何の関係もありませんが、自分にもうちょっと文才があったらなあとは常に思うところです。<オチてません。ダメじゃん!
……あなたは、その小さな肩にずっとアウトニアという国を背負ってきたんだね。
初めて会ったとき、あなたは十六歳だった。
僕には、ごく普通のどこにでもいる女の子にしか見えなかった。
でも、僕は間違っていた。
君は……本物のお姫様だったんだ。
今、君は国民に向かって正々堂々と、胸を張って生きる道を一緒に歩きましょう!と呼びかけようとしている。
その『お願い』を、国民が聞いてくれるかどうかわからない。
でも……きっと聞いてくれる。
本物のお姫様に『お願い』された男の子は、誰でもみんな『騎士』になれるんだから。
出典:でたまか アウトニア王国再興録 (小説)/スニーカー文庫/鷹見一幸/絵師:Chiyoko/3巻163P
キャラ:マイド・ガーナッシュ
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
関連サイトとして月刊アウト復活委員会(仮)があります。そもそもタイトルの由来もここから来ているらしいですね。
★2003年1月15日(水)
『通勤中に思いついたこと』
詳しくは下を参照のこと。疲れてるのかな(^^;
▼本日の木乃葉子トピック▼
■ネット上の挨拶は「ごきげんよう」を推奨します☆
みなさんごきげんよう。木乃葉子です☆
さて本日は唐突なのですが、日常の挨拶に「おはよう」や「こんにちは」の代わりに「ごきげんよう」を推奨してみたいと思います☆
ええと、「ごきげんよう」の効能なのですが。
まずは親しき仲にも礼儀ありといいますか、気品が感じられるのがよいですね☆ 清潔感と清涼感に溢れているとは思いませんでしょうか☆
しかしこれはいわばおまけです。
真の推奨理由を申し上げますね☆
「ごきげんよう」は時間を問いません☆
朝昼夜、相手の状態がどのようなものであっても使える挨拶なのです☆
例えば自分がメールを送るのが早朝であっても、相手がメールをチェックするのは就寝前かもしれません☆ こちらが寝る前でも相手はまだ起きたばかりかも知れないです。けれども「ごきげんよう」であれば大丈夫☆
時間感覚のあいまいなネット上の挨拶には最適の挨拶、それが「ごきげんよう」なんですよ☆
用法の似通った「こんにちは」とは語感がかなり違いますから☆ 試しに知り合いの方と挨拶したときの感覚をシミュレートしてみてくださいね☆ 品位が感じられないでしょうか☆
それでは言いたいことを言ってしまったのでこれにて失礼いたしますね☆
ごきげんよう。
※なお、管理人はメールやチャットで使う挨拶は初対面でもない限りは「ごきげんよう」が半年以上前から標準になっています。ラグナロクオンラインでも、つい初対面の相手にまでごきげんようと言いそうになる……時間の問題でしょうが(^^;
▼本日の作品&台詞解説▼
でたまかは、「でたとこまかせ」の略。戦略上の絶対的な不利をひっくり返して帝国に攻められたアウトニア王国の再興を描いたものですが……明るく和やかな基調なんですが、時としてまっさかさまに突き落とすストーリーがあるので油断がなりません(笑)
一時はとんでもないところで作品をとめられて途方にくれましたが、無事に再開されてなによりでしたね。それともしかして「SFだから」と読むのをためらっている人がいるかもしれないんで言っておくと、その手の知識がなくても読むのになんら不都合はありません。
さて、本日の台詞解説。
一国のお姫様が演説に向かう前に、そのお姫様の恋人の独白という形です。
「理想を高く掲げるのはいいことだけど、現実との間にあるギャップを考えた方がよくはないかい?」
「そのギャップを熱意で乗り越えることはできないのでしょうか?」
「残酷な言い方だけど、人間が熱意と努力で乗り越えられるのは、ワンステップだけなんだよね。ハムエッグを作るたびに味と形が違うような人間が、その献立に挑戦するのは、普段着にサンダル履きで、八千メートル級の山に無酸素で登ろうとするようなものだと思うよ」
「無理だということはわかっています。しかし、一念により岩に矢を立てた武将がいたという言い伝えもあります! 天佑を信じ、挑戦します!」
出典:アウトニア王国拾遺録でたまか 青雲立志篇 (小説)/スニーカー文庫/鷹見一幸/絵師:Chiyoko/175P
キャラ:マリリン・コイズミ&メイ・シザーズ
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
特記事項なし。
★2004年1月6日(火)
『たいへんねむい』
時間無いのでスピード更新です。
讃えよ最強司書〜木乃葉子の宴〜はエントリーナンバー4番の登場です。えー投稿的には後の方になるのですが、時期を外さないよう前倒しさせていただきました。着物を着てても武器本を手放せないようで……不治の病?
第2回マリア様がみてる人気投票は好評開催中です。
▼本日の木乃葉子トピック▼
本日はお休みです☆
▼本日の作品&台詞解説▼
でたまか→bk1、→amazonは、少数を持って強大な敵と渡り合うSF。『でたまか』というのはでたとこまかせの略ですが、それは戦術・兵器・物事の根本を理解して常識にとらわれずその状況下でもっとも適切な方法を選択することを指しています。
奇想天外な方法で強大な敵を討つ、それがこの作品の醍醐味ですが戦争や国家に対する皮肉などいろんなエッセンスがつまってます。少なくともこの作品の本質を知るには4冊目までは一気に読まれることをおすすめします。そこまで読まないと真の姿は見えてこないかと。
それでは本日の台詞解説。
すっごいいい台詞なんですが……使ってる状況知ったら笑うだろうなあ……。
……私たちはちっぽけですね。
でも、生きてますよね。
大きいから、強いから、そんな理由で、ちっぽけなものを無視するのは間違ってますよね。
ちっぽけなものを踏みにじるのは間違ってますよね。
だから生きるんですよね。
それを証明するために、私たちは生き続けるんですよね。
出典:アウトニア王国拾遺録でたまか 青雲立志篇 (小説)/スニーカー文庫/鷹見一幸/絵師:Chiyoko/213P
キャラ:メイ・シザーズ
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
特記事項なし。
★2004年1月7日(水)
『リンクの仕方について(まいじゃーにリンクしてくださってる方向け)』
ごきげんよう。
手短に言いますと当サイトは、blogとかのシステムを取り入れてないのでこの状態だと話題への直リンクができないのです(^^; 話題へ直リンクしてくださる場合はこんな感じにいったん心に残るあの台詞の下の階層に潜ってリンクしてくださるようおねがいします。もっとスキルがあればねえ……
讃えよ最強司書〜木乃葉子の宴〜はエントリーナンバー5番!
ワードサモナー外伝 大晦日だよ、葉子さんをお届け。ワードサモナー葉子の形式になってますので、出来れば本編を読まれてからの方がより楽しめます。(ついでに月姫SSなんかもいいですよと宣伝してみたり)なんかまったり風味です。
第2回マリア様がみてる人気投票の方は投票が一息ついた感じですが……白薔薇ファミリー強し! がんばれ黄薔薇(笑)
▼本日の木乃葉子トピック▼
■前田珠子未完チャート(マエタマ・チャート)(うたたねこやより)
「私この人の作品とは縁がなく読んでなかったんですが、大正解かも(^^; シリーズものがひとつも完結してないって……田中御大より非道い」
■雑誌 発行部数データ(ただ、風のために。より)
中をきっちり見て無いのでリンクだけしておきますね☆
▼本日の作品&台詞解説▼
でたまか→bk1、→amazonは、昨日説明したので詳細略。小を持って大を制す類の話が好きな人はぜひ。
それでは本日の台詞解説。
ほんとはこの台詞の前後も載せたかったです。この台詞に関しては、メイ王女の口から出ることで『台詞良かった度』がすごく増してますですね。
出典:でたまか アウトニア王国人類戦記録 黄昏落日編 (小説)/スニーカー文庫/鷹見一幸/絵師:Chiyoko/51P
キャラ:マリリン・コイズミ&マイド・ガーナッシュ
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
特記事項なし。
★2004年6月3日(木)
『考えている→どんどん考えている→何も思い浮かばないので中止』
悩むと脳が溶ける。デロデロ……
「さよなら妖精」は個人的にライトノベルという枠に入れてもいいなあ、と一読したとき思ったのですが、これ私がいつも言う「絵付き小説」からは完全に離れてます。ではなぜそう思ったか?……この直感は自分自身気になるので「なぜ?」の部分を脳内検証中です。
このラノ関連更新は、早見裕司さんコラム「ジュニアの系譜」第6回を掲載です。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■「このライトノベルがすごい!」フェアがすごい! 第一回 書泉ブックタワー編
少年少女科学倶楽部の狩田さんによる担当者様へのメールインタビューです☆
「うわー! インタビュー自体の密度の濃さもさることながら、狩田さんによる注釈がすごい。これに目を通すだけでも十二分に価値があると思います。私もちょっと活力分けてもらったかも〜」
■デジタル化と編集者
デジタル入校する時代になって編集さんの役割はどう変化するのか、そんな感じのお話です☆
▼本日の作品&台詞解説▼
でたまかは……ごめん今日も時間切れ。うー明らかにテンションがやばい。
というわけで作品紹介飛ばして台詞解説……はしません。正直あんまりいい台詞じゃないですねえ……もっと精進します(^^;
出典:アウトニア王国人類戦記録 でたまか 霜降暗夜編 (小説)/スニーカー文庫/鷹見一幸/絵師:Chiyoko/デザイン:?/編集:?/2巻289P
キャラ:マイド・ガーナッシュ
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】Cat&Fish
特記事項なし。
★2004年9月3日(金)
『いつもより多く回しておりません、頭が』
ともかくは旅行から帰るまでお待ちを。完全に思考停止中。思考停止してたので「荒野で二人」のデータ保存忘れてました……(涙
アクセス解析はぶっ壊れてるしああもうなにがなにやら。
あとはダンシングウィスパーズが富士見ファンタジア文庫の目録から消えたとの話を聞いて悲しみにくれたあげく、追悼のためにドラマCD購入してみたり(旅行から帰ったら聴くつもり。ちなみに大昔に絶版になってます)
あーあ、庄司卓作品の中でもっとも好きなシリーズだったのになあ……あなたの魂に安らぎあれ。
▼本日の木乃葉子トピック▼
本日もお休みです☆
「精神的余裕がないので今週まともに更新できませんでした……」
▼本日の作品&台詞解説▼
でたまか→bk1、→amazonは……説明省略。
本日の台詞解説、略。すいませんすいません……
出典:アウトニア王国人類戦記録 でたまか 霜降暗夜編 (小説)/スニーカー文庫/鷹見一幸/絵師:Chiyoko/デザイン:?/編集:?/280P
キャラ:ユイ・コットン
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】Cat&Fish
特記事項なし。
★2004年9月8日(水)
『帰還/なんかいろいろ周りが大変なことになっている(汗』
お久しぶりです、無事宮古島から戻ってまいりました。
一時は台風で飛行機が飛ばないんではなかろうかとヒヤヒヤものでしたが、どうにかこうにか飛行機飛びましたね。……せっかく見送った台風を再び飛行機で飛び越して名古屋で待ち受け、気分は「私、18号さんの大ファンなんです! 命かけてます!」とすっかり追っかけ状態です。
旅行記を載せようかとも思ったのですが、考えるまでもなくまいじゃーに管理人の旅行記など求めて来るお客さんはいませんのでやめやめ!
ひとつだけ報告してとっとと通常更新に戻りましょう。宮古島から伊良部島に行ったので、日本で唯一といわれる民間のジェット機練習用飛行場である下地飛行場を見てきました。……台風で飛行機が避難していて、タッチアンドゴーの練習風景は見られませんでした(涙
以下いろいろ連絡事項。
このラノ、9/7にyahooにカテゴリ登録されちゃいました。掲載を頼んだわけではなく、向こうでチョイスしたみたいです。ご丁寧に新着ピックアップに載ってるしあっはっは、まいじゃーは歯牙にもかけられてないのにこの扱いの差はいったい(苦笑 アクセス解析折りよく直っていたのでチェックしたら一日で3000アクセス行きそうな勢いです。
……おそるべしyahoo。正直なめてました。yahooの瞬間最大風速は凄まじいと聞いてましたが、こんな場末のジャンルまで……(汗
「さらばダンシングウィスパーズ」ということで(今年の富士見目録から消滅してた模様……)ドラマCDをヤフオク経由で入手、さっそく聞いてます。で、感想。ミーファ役の林原めぐみ独演会と化してますが、それはそれで価値があるかと(笑)。嗚呼、このシリーズ好きだったのに……
●某ライトノベル企画について。
完全黙秘のつもりだったのですが……なんか各所でいろいろ気遣われてしまってるようなので少し言及します。そもそもこのラノという企画を立ち上げた時点ではライトノベル本がいくつも出るなんて事態は完全に想定外でした。ましてやこのミスを冠する出版社がライトノベルも手がけるなんてただの冗談にしか思えなかったわけで、けっこう気軽にタイトルはつけてるんですよね。
で。
私自身はライトノベルというジャンルが育ってくれることが一番の望みです。
このラノという名前にも、結果的に一番乗りになったことにも変に固執するつもりは全くありません。名称については先方と一度話し合う必要はあるでしょうが、マイナス感情はこれっぽちも抱いていません。単純に「まさか本家もそういう企画やるとはなあ」と驚きはしましたが。
そんなわけでできるだけ先方とは協力していきたいと考えています(このラノは商業に関わらないのが前提なのでまいじゃー管理人としての協力になるとは思いますが……)。
ライトノベル系のサイトの方が心配してくださるのは大変にありがたいのですが、よけいな気遣いは一切無用ですので、遠慮なく協力してあげてください。ライトノベルというジャンルを盛り上げていきましょう。
今回は(さまざまな事情があったにせよ)本来露出すべきでない段階で情報が独り歩きしている感がありますのでこれで発言終了、公式サイトの方でも当面コメントを出すつもりはない、と言いたいところですが……どうしたもんやら。先方とも相談かなあ(苦笑
▼本日の木乃葉子トピック▼
■本日までお休みです☆ 明日から始動、ですね☆
「まあたぶん」
▼本日の作品&台詞解説▼
でたまか→bk1、→amazonは、でたとこまかせの略から出てきた言葉ですが、これは行き当たりばったりという意味ではなくその場その場に応じてあらかじめどんな出来事にも対処できるように手を尽くしておき、さらに予想を超える事態になったときはその都度常識にとらわれずもっとも有効な方法を探すというもの。
アウトニア王国というちっぽけな国が戦乱に巻き込まれていく様子、そしてマイド・ガーナッシュという用兵に天賦の才を持った一人の青年を中心にしたSF戦記もの。小を持って大を制すお話が好きなら買いかと。最新刊ではとんでもない状況になってます。
それでは本日の台詞解説。
なんかもうちょっとおとなしいキャラだった印象のあるコットンが飛ばしまくってます。最近の世界情勢などを見るに冗談ごとじゃないですよねこれ……。
まさか勝つ気でいらしたの?
出典:デッドオアアライブ2 キャラ:エレナ
「デッドオアアライブ2」はテクモ唯一?のまともな3D対戦格闘ゲームです。最新の技術を使用していると見えて、3Dがめちゃくちゃ滑らかに動きます。そこからがテクモらしいというか、妙に女性キャラの胸ゆれにこだわってます(笑)そこがセガとは違うところ。
細かいところでは、音質もすごくいいんですよ。グラフィックよりもむしろそっちに感心しました。どうも音に相当容量を使っているみたいです。
さて、上の台詞はおおかた想像がつくでしょうが、エレナの勝ち台詞です。格好がおよそ武闘家らしくないドレスなんで、自分で操っている時にはすかっとします。が……たぶんやられたときはさぞ頭にくる台詞でしょう。
だいたい対戦ものの勝ち台詞は勝者には心地よく、敗者にはむかついて聞こえるものなんですが、これはかなりきますねー。
「駄目だ、他の女を気にかける事は、裏切りだ」
「律儀だなあ。彼女は裏切れないって奴?」
「裏切るのは彼女じゃない」
「は? じゃあ誰だよ?」
「愛だよ」
「はい?」
「それは俺自身の放つ彼女への愛を裏切る事になる。彼女は裏切れても、俺に愛は裏切れない」
出典:デュラララ!! (小説)/電撃文庫/成田良吾/絵師:ヤスダスズヒトミ/1巻174P
キャラ:矢霧誠二&紀田正臣
【作者直営サイト】RESISTANCE 黒子SHOW
【絵師直営サイト】suzuhito.com
特記事項なし。
★2004年5月3日(月)
『黒部はよかった……>余韻がいっぱい』
黒四ダムを見た!
トロッコに乗った!
雪の大谷を見た!
デジカメ壊れてた(泣
そんなわけで黒部はまさに絶景でした! 悲しいことにデジカメが壊れてやがったので写真は撮れませんでした……(泣 200万画素クラスだからなあ……修理するより買い換えた方がいいかも。いっそeoskisssデジタルとか。あー値段と腕? 細かい事は気にするなHAHAHA!!
すごい!関連の更新。久美沙織さんコラム第8回「蝶はここにはすめない!」掲載です。久美さんがコバルトオンリーでなく、他方面にも目を向け始めるその辺の経緯です。
こんなマンガが出てまして、ちとびっくり。
時をかける少女→bk1、→amazon!
うわー懐かしー懐かしすぎ。時間ものSFとして、国産では決して外せない代表作と言っていいでしょう。このマンガはかなり現代風にアレンジしてあるっぽい……というかこんな話だったっけ? 内容すっかり忘れちゃってますね(^^; というわけで原作→bk1、→amazon読み直そうかと思ってます。
▼本日の木乃葉子トピック▼
▼本日の作品&台詞解説▼
デュラララ!!→bk1、→amazonは……明日にも改めて紹介って事で今日は特にコメントなしで。こっ恥ずかしい台詞を選んでみました。
ひざまづけ、命乞いをしろ、小僧から石を取り戻せ!
出典:天空の城ラピュタ キャラ:ムスカ
物語もクライマックス、理想な悪役(笑)ムスカ様が、飛行石を持って逃げた主人公パズーをおびきだすべく、シータを人質にし、さらにはシータに対して要求するシーンです。
いいねえ、悪役の傘にかかった要求。
特にこの場面ではムスカの傲岸不遜さがしっかり表現されていてよろしいんではないかと。
やっぱ悪役はこうでなくちゃね。
……で、パターンどおり最後には天罰がくだる、と(爆)
まるで人がゴミのようだ
出典:天空の城ラピュタ キャラ:ムスカ
あああ、めじゃーな作品を選んでしまった……ネタが思いつかなくて(^^;)
言わずと知れたジブリの名作ラピュタです。
思えばジブリの作品ってこのころが一番勢いがあったのかなあ。個人的には「もののけ姫」より、ナウシカやラピュタのほうが感動しましたね。
ラピュタにおけるナイスな敵役、ムスカの名台詞です。ムスカが飛行石を使ってラピュタを操り、軍の兵隊たちを地上に捨ててしまう(笑)シーンでの台詞です。
ゴミって……そこまで言うか、そこまで。
だから好きなんだけどね。やっぱ「悪」はいいねえ……。
「おお、時々背伸びしながら流し台に向かうあの後ろ姿! イイぞぉっ! もう踏み台を使うほど小さくはなく、さりとて普通に流しに立つにはほんの少し背が足らない。この絶妙な身長加減! やはりこの『背伸びエプロン』こそ男のロマン! 『裸エプロン』の時代はもはや過去のものだ!」
出典:天国に涙はいらない/電撃文庫/佐藤ケイ/絵:さがのあおい/99P
キャラ:アブデル
【作家公式サイト】なし
【絵師直営サイト】AQUA-BRAND HP
とりあえずリンクだけ。ちゃんと中身の検証してません。
そろそろ自主規制を解除、電撃文庫の今月の新刊から名台詞を紹介していきます。ネタばれにはできるだけ配慮するつもり。
「天国に涙はいらない」は、ほとんど笑い、でもちょっとだけ涙ありの学園コメディです。筋書きとしてはこんな感じ。
霊視能力を持った主人公が、能力を使って占いのバイトをするうちに自分の同級生から「呪いの教室」の噂を聞きつけます。さっそく解呪しようとするのですが、呪いが強すぎて太刀打ちできず、守護霊を召喚することに。出てきた守護霊というのが、高位の天使アブデル。その能力は大変高いものだったのですが、問題がひとつだけあったのです……。
とまあ、あらすじ的には普通の内容に思えます。
が、甘い! ここからがこの作品の最大にして最強の特徴。
なんとその天使は強度のロリコンだったのです!!
あとはおきまりの?ごとく、美少女が登場して本筋が展開していくことになるのですが、この手の作品にしてはフェイントをかけた展開が多く楽しめます。
しかしやはりロリコン天使。これに尽きるでしょう。
その描写がめちゃくちゃいけます。「萌え系話」が好きな人はたぶんツボにはまります。そうでなくても一見の価値あり。
最後の最後まで楽しめます。今月新刊のイチオシ。
さって、それでは台詞解説です。
でも解説する必要ぜんっぜんありません(爆) 登場する美少女が台所で作業中の一コマです。
この「背伸びエプロン」に転ぶ気持ちがなんとなくわからなくもないような気がする自分はやはりどこかダメなのか(笑)。(01/2/23)
「私は、お兄様の妹として恥ずかしくない人間でありたいと思っているだけでございます。そんなにおほめいただくほどのものでは……」
「あ、あの……、『義』はいいんですか……?」
出典:天国に涙はいらない/電撃文庫/佐藤ケイ/絵師:さがのあおい/3巻234P
キャラ:勘解由小路みき(かでのこうじみき)&桂たま
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】AQUA-BRAND HP
今のところファンサイトは見つからず。継続調査中です。
もう少し時間をおこうと思ったんですが、本不足のため(^^; 今月の電撃文庫の新刊からネタを拝借することにしました。可能な限りネタばれには配慮したつもりなので、未読の方にもたぶんご迷惑は掛からないかと……。
「天国に涙はいらない」は、一言で言うならロリコン天使アブデルがその全能力をかけてロリコン道を追い求める話です。
……あれ? いや、本当は主人公は別にいたりめちゃくちゃ純真でかわいくて自覚もない悪魔が出てきたりとかあるんですがあえて言いきってしまいましょう。
この作品のすべてはロリコン天使アブデルによって支えられています。
いやおもしろいんだこれが! 基本的にはコメディ全開な話ですが、天使や悪魔、呪いの類の描写がかなり濃いものになっています。
ネタがことごとくツボに入って、かなり笑えました。イラストで転ぶ人もかなり多いかと思われます。
まあともかく百聞は一見にしかず。
これはいいと思いますよー。おすすめです。
さて、台詞解説です。
あまり多くは語らないことにしますが……。
恋愛をするには「義兄」なら許されますが、「兄」では許されません。家族愛以外の感情は持ってはならないのです。倫理というものですね。
で、恋愛SLGとか遊ぶ時に「兄と妹」という関係はかなり多く出てきますが、必ずといっていいほど血はつながってません。
つまり『義』です。
これ以上の説明は不要かと。私はこれ電車の中で読んでいたんで笑いをこらえるのに苦労しました(笑) →bk1
(01/7/19)
「自惚れるでない! 乙女の華は十四歳。キサマなど、女としての盛りはとっくに終わっているのだ!」
出典:天国に涙はいらない/電撃文庫/佐藤ケイ/絵師:さがのあおい/3巻111P
キャラ:アブデル
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】AQUA-BRAND HP
今のところファンサイトは見つからず。継続調査中です。
昨日に引き続き、「天国に涙はいらない」からお届け。
作品についてもう少し補足しておくと、私の考えでは逆に萌え属性などない人に読んでほしいかなと思います。
つまりですね「萌え」という事象そのものをネタにしちゃってるわけです。
ロリコンという世間様には少々後ろめたいはずの嗜好。しかし美形の(笑)天使アブデルにかかると、やたらもっともらしい理屈を並べ立て、堂々とロリコンであることを主張するそのノリがよいわけなのです。
……理解できるかどうかは別問題だと思いますがね、ええ全く。
さて、本日の台詞解説。
17歳の女子高生、律子に向かってアブデル様が宣告した台詞です。
えーと。
とりあえず女性読者の方怒らないでください(笑)
14歳以下でこのサイト見てる人なんかほとんどいないでしょうから、女性の方はすべて華を終わっているというこ(以下検閲削除)。
いきつくところまで行ってしまった人の言動とはこんなものなんです。 →bk1
(01/7/20)
「分かる! 分かるぞその気持ち! 病弱娘が最後の言葉に擦れ声で囁く『ありがと』こそは史上最凶の泣き萌え台詞! その言葉で人生を締めくくる事で初めて、病弱娘は自己の完成を見るのだ!」
出典:天国に涙はいらない 《小説》/電撃文庫/佐藤ケイ/絵師:さがのあおい/5巻214P
キャラ:アブデル
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】AQUA-BRAND HP
ファンサイトは未調査ですが……なんか調べるのが怖いような(^^;
★2002年2月9日(土)
『充電中』
電撃文庫の新刊を山ほど(^^;買ってきました。
せっかくここのところ消化しつつあったのに……まあなるべく早く新人さんの作品は読んでレポートできたらいいなと思います。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■式神の城サイドストーリー第四話公開
公式のサイドストーリーです。第四話が公開されました☆
独特の空気を持っているので、激しく好みが分かれるとは思いますけれど、よろしければご覧下さいね☆
■Opera6.01日本語版リリース
えーと、まいじゃーとは少々趣旨が異なりますが、なんとなく☆
あの『小さな親切大きなお世話』ブラウザを黙らせるにはいい機会かもしれませんよ?
「お前……さりげにめちゃくちゃきついこと言うね」
事実ですから☆
▼本日の作品&台詞解説▼
天国に涙はいらない→bk1、→amazonは、「萌え」をキーワードとしてそれで遊んでみました〜と言う感じの変り種小説です。(ただのパロディ小説と片付けるには少々方向性が違うんですよねこれ)
説明不要。とにかく「萌え」を追求してみましたということですええ。
台詞回しも説明不要。
泣き萌えですかそうですか。もはやコメントのつけようも……(^^;
「いいか、よく聞け狐娘よ。かつて主は言われた。『誰でも、このような幼子たちを一人、私の名ゆえに受け入れるなら、私を受け入れることになる(マルコ福音書九章三十七節)』とな。つまり、真に神を愛し、神に生きようとする者であれば皆、神の御子の名において幼子を愛する事は当然の事。賀茂は神を愛する正しい信仰への道の端緒に着いたのだ。それを、くだらん世間の常識に囚われて、変態などと非難してはならん。信仰なき者にとっては理解しがたいかもしれんが、幼なじみであるのなら、友を信じてその成長を見守ってやらねば」
出典:天国に涙はいらない (小説)/電撃文庫/佐藤ケイ/絵師:さがのあおい/6巻71P
キャラ:アブデル
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特記事項はなし。
★2002年5月10日(金)
『お詫び』
昨日、十夜さんの撃沈の模様をリンクミスしてました。すいませんでした。(いや、別に十夜さんを晒そうとかそんな意図があるわけでは(^^; )
なお侵食は順調に進んでいる模様です。
私としては、ふだんSFしか読まないような硬派な人に読ませてその感想を聞いてみたいと思ってるんですが、うちのサイトにはそういう人は出入りしてないかな? そういう意図も含め、bk1ポイントがそろそろたまってきたんで、マリみて強化月間にふさわしく、プレゼント企画を計画中です。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■野尻抱介さんに聞く、ブリーダープログラムの可能性(FANTASY Bookmarkより)
bk1の書籍販売プログラムと連携してのインタビューという形にこそなっていますが、太陽の簒奪者の裏話などが出てくるので必見かと☆
SF者なら太陽の簒奪者→bk1、→amazonは見逃せないところですよ☆
「近所に売ってません(泣)。しょうがないな、bk1使うか……」
ということで、トンボさんは未読ですがおすすめな一品です☆
▼「マリア様がみてる」強化月間コラム
ああっ白薔薇さまっ その10▼
時間がとれなくてリンク紹介になってしまってすまんです。テキストは週末にでも。
さてたまたま見つけたリンク先。ぱすてるりぼん→マリみて、と辿ってみてください。祐巳と志摩子のイラストがあまりにもかわいい……。
あとはファンサイトでは老舗にして大手のリリアン報道局のTOP絵が、私の2番目のお気に入りである蔦子さんになってます。カメラちゃんは今日も行く。
▼本日の作品&台詞解説▼
天国に涙はいらない→bk1は、ロリコン天使アブデルが好き放題する話です。……あれ?
ほんとは基本な泣かせ部分もある物語なのですが、やはり天使アブデルが強烈過ぎ。なにしろ全天一神に忠実と言われているのですが、その理由が「神は全知全能の存在で、男でも女でもあり。老人でも子供でもある。ならば究極の美少女でもある」って設定が素敵。
萌えという要素を完全に「ネタ」として、自由自在に操るその作風がおもしろい作品です。萌えに興味があまりない人が、萌え要素についてちょっと研究しようと思った時にも、最適かもしれません。
台詞解説。
狐時代の幼なじみからロリコンと非難される賀茂を、アブデルが擁護しているところ、なんですが……。
いや、もうなんでも好きにしてください。えーこの台詞を見ているキリスト教徒の方は、どうか寛大な心で笑って流してください。なかったことにする、も可。
「こっ、これは…………。この、魂の奥底から湧き上がってくるこの熱い気持ちは一体何だ……!?」
「お……恐ろしい……。危うく俺は今、ナウシカに『いい子』扱いされておとなしくなだめられてしまう王蟲の気持ちを理解しそうになってしまった……!」
出典:天国に涙はいらない (小説)/電撃文庫/佐藤ケイ/絵師:さがのあおい/8巻79P
キャラ:アブデル
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】AQUA-BRAND HP
特記事項なし。
★2003年5月20日(火)
『終わりの電車を終電と言ふ』
げ、月曜から終電か……先が思いやられる……。
追記:ちなみに昨日紹介した葉子嬢のプロフィールが以前紹介したものと違うじゃないかとのツッコミが一部でありましたが、今回のが正式です。以前のものは……
「そんなものは存在しないのです☆ おわかりですね☆」
もちろんですあたりまえですよよくわかってますってやだなあははは。
背後には広辞苑。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■本屋が危ない!
売り上げ不振の主な原因はさておき、万引きする人にはおしおきです☆
ええとそうですね、広辞苑リバーブローで動きを止めて広辞苑アタックの連打などはいかがでしょうか☆
▼本日の作品&台詞解説▼
天国に涙はいらない→bk1、→amazonは、美少女に萌えている天使アブデルが詭弁を振りかざして自分の思うままに美少女を愛でる話です…………あれ?
まあ、そんなに違ってはいないと思われます(爆)。萌えに対する詭弁を楽しめる人におすすめ。
これはお姉さんに「いい子いい子」扱いされてしまった、本来美少女属性にしか反応しないはずのアブデルの心の葛藤です(笑) なんとなくわかるような気もしますです。
「正宗くん、正宗くんは、ぼくの恩人だったんだよ! ぼくのお父さんとお母さんは、去年、飛行機の事故で死んだの。ぼくは悲しくて空を見ることができなかった。もう二度と空なんて見れないって思ってた。でも、知り合いに偶然連れていってもらった野球の試合で、正宗くんが、あんまり何度も何度もホームランを打つんで、つい空を見ちゃったんだ。正宗くんは、あのとき、ぼくを助けてくれたんだよ。
正宗くんは、ぼくのヒーローだったんだ!」
出典:天使のベースボール 《小説》/ファミ通文庫/野村美月/絵師:尾崎弘宜/224P
キャラ:?
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誰か野村美月さんのファンサイト作ってください<相変わらず他人任せ
★2002年3月23日(土)
『あのすばがやってきた』
「あのすばらしい をもう一度」が知らん間に発売になったようで(^^; 、注文していた自分のところにも届きました。まだちょっとしかやってませんが、期待通りよさげな感じです。プレイレポートはまた後日。ちなみに同社の作った空の浮動産についてはまいじゃー認定しています。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■おかゆライス(gobbledygook@adramineの3/22日記より)
見た目がさわやかにひたすら「白い」ですね☆
「うーむ、ほんとに作る人がいるとは……(汗)」
ちなみに元ネタは究極超人あ〜るです。ご存知でしたか☆
■印税の計算方法(RuputerFanより)
ちなみに上のリンクではCDの売り上げを扱ってますが、細部は違えど書籍でも原則は同じですよ☆
「となると気になるのは作家さんがいくらもらってるか……」
出版社と作家さんの印税に関する契約は守秘義務があって絶対公開はしないんですよ☆ 間違っても作家さんに「印税ってどうよ?」とか困った質問はしないで下さいね☆ 消しちゃいますよ☆
「消すって……(汗)」
▼本日の作品&台詞解説▼
天使のベースボール→bk1、→amazonは……明日も台詞紹介するんで解説は明日に持越しって事で(汗)
いや、でもほんとよかったですよー。
すいません本日は名台詞じゃなくてシーンですが、堪忍してね。
高く、高く、ボールはまりあのいる方向へ飛んでくる。
まりあは空を仰ぎ見た。
なんて青い空!
なんてきれいな空!
野球をやらなければ、きっと空の青さに気づかなかった。
野球が全部教えてくれた。
太陽のあたたかさ、
草の匂い、
土の匂い、
ひとつに重なる心、
ときめく鼓動、
熱くって、わくわくして、叫びたいような幸せ、
それから、それから、
青空の下で、思いきり、息をすること――!
まりあは空に向かって手を伸ばした。
出典:天使のベースボール 《小説》/ファミ通文庫/野村美月/絵師:尾崎弘宜/249P
キャラ:琴宮まりあ
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誰か野村美月さんのファンサイト作ってください<相変わらず他人任せ
★2002年3月24日(日)
『自動人形ですよ、旦那!』
やられました。
全然意識せず買ったんですが、富士見ファンタジア文庫の新刊、十八番街の迷い猫→bk1、→amazonに自動人形出ます。
人工知性ファンはお見逃しないように。まさかあの表紙絵でそのようなものに遭遇するとは思いませんでしたよ……。
それとファミ通文庫のクロスオーバーもなかなか。バイオームにはまった人は必ずゲットの事。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■十二国記アニメの放映開始は4月9日に(FANTASY Bookmarkより)
私としては、実写なんかいいと思うんですけどね☆
「ロードオブリングの向こうを張って?」
そうです。なんなら月姫でもいいですよ☆
「却下。17分割はやばすぎ!」
ダブルブリッドはどうでしょうか☆
「もっとあかんわい! 飯食えなくするつもりか……」
■アプリケーションの動作速度を変更できるソフト(BRAINSTORMより)
負荷をかけるだけでなく、加速もできるとなると台詞探しにも使えそうですね☆
▼本日の作品&台詞解説▼
天使のベースボール→bk1、→amazonは、深窓の令嬢まりあが政略結婚の相手の御曹司に「プロ野球選手になるから」といきなりふられてしまい、そこがケチのつきどころ、実家の家業が傾き、とうとうよりにもよって男子校の国語教師をする羽目になってしまった彼女。
骨の髄までお嬢様のまりあの明日は果たしてどうなるのか!?
……ってあおってみましたが、タイトルどおり野球が中心のストーリー。まああとはご自分の目でお確かめになった方がよろしいかと。コメディチックではありますが、全体的に要所要所は締めてあります。イラスト買いもまあひとつの方法かもしれません(^^;
それよりなにより上の台詞というかシーン描写を見てもらうのが一番早いかなと思います。特にラスト近辺は必見です。このために一冊買う価値は十分すぎるほどあります!!
というわけで大いにおすすめったらおすすめ。
ちなみに本日の台詞解説と言うかシーン解説ですが、激しくネタバレなんでできません。ひたすら想像の翼を広げるのが正解です。
つうかこれ読んですっかり酔いしれました……おおお。
「星が水面に映って揺れてるだけだよ ここは星の光が強いから」
「ああ――――
桜が散ってるみたいだ」
出典:でんせつの乙女 《コミック》/DNAコミックス/こがわみさき/164P
キャラ:実&太一
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ちゃんとした?ファンサイトが見つかりませんが、FIRE WORKS PRACTICE LABORATORYで、こがわみさき作品の一覧があります。
★2002年3月27日(水)
『葉子嬢、大型書店の開店に思う』
そういうわけで、今日の雑記は葉子さんがお届けします。
浜松のイトーヨーカドー近くで、家電屋がつぶれたと思っていたら跡地に複合型書店のすみや(CDとかも取り扱ってる)がオープンしてたので、入ってみました☆
感想を言いますね☆
店舗大きい。
間取り広い。
商品そこそこ多い。
ただそれだけです。つまらないお店ですね☆
時間の無駄なのでもう行きません☆ 最近の複合型の大型書店の多くは「本好きにはどうでもいい店」ばかりです。素材としてライトノベルとコミックをとりあげますが、他にも当てはまる話ですよ☆
店頭の目に付くところには、当然のようにハリー・ポッターや指輪物語関連書籍が並んでます。並んでるだけ。POPひとつまともにありません。もうバカかとアホかと小一時間問い詰めてあげたいです☆
妙に店内がすっきりしていると思ったら、店内はひたすら商品が並ぶのみで、ポスターの類がありません。努力って言葉をご存知ですよね店長さん☆ 開店直後だからこそ工夫が必要なんです☆ 新刊を固めて置くだけなら小学生でもできますよ☆
コミックの新刊ラインナップは当然のごとく売れ筋系がだらだら並ぶのみで、いわゆるまいじゃー系・マイナー系はさっぱりです。ライトノベルに至っては新刊を区別して並べてさえありません☆
これはもう責任者さんに広辞苑アタックですね☆
貴方の店は「雑誌だけ」売ってください、土地の無駄遣いです☆
ええと。
書籍のような生活必需品でない、趣味のアイテムというのは消費傾向がはっきり現れます。買わない人はとことん買いません。雑誌さえなかなか買いませんよ?
反対にのめり込んでいる人は月に何万でもつぎ込みます。0か100かの極端な消費傾向が強いのです。
何が言いたいかお分かりでしょうか☆
そう、本好きをひきつける魅力のないような本屋は先行き暗いです☆
大規模な店構えでライトユーザーを取り込む、それは間違いではありません。しかしその先はどうでしょう。
あなたお店のカラーはなんですか?
だいたい地方の中小書店さんで生き残っているところは特徴があります。店内がにぎやかです。おすすめPOPなどがさりげなく本についています。
そして特定のジャンルの本に特化していますよ☆ 買う気のない本(商品)をその気にさせて買わせ、しかも喜ばれるのが究極の商売というものです☆
今の日本で出版される本は膨大で、すべてを網羅して店内に置くのは不可能なんです。だからといって売れ筋だけを置いたところで、お客さんは新しい店・新しい店に流れていくだけ。固定客を得るためにはそれなりの努力をしてくださいね☆
努力なき店には死あるのみ。出版不況とか言い訳してるようなお店は潰れてしまうがいいのです☆
そう、いっそ店内をすべて広辞苑で埋め尽くすというのはどうでしょう☆
なかなか魅力的な本屋さんになるとは思いませんか☆
以上、葉子が思うところを語ってみました☆
▼本日の木乃葉子トピック▼
■メディア規制法案に反対署名
私も慎んで署名させていただきました☆
▼本日の作品&台詞解説▼
でんせつの乙女→bk1、→amazonは、こがわみさきさんの1999年作品の新装版です。(旧版を持ってる人もこれは買いだと思います……私はもっていませんが(^^; )
癒し系などという言葉でひとくくりにしたくはない、とても魂に響く優しい物語を書かれる方です。単なる萌えとかそういう次元で終わってる作品じゃないことは保証します。
簡潔に一言。
読めっ!!!! 以上。
しあわせインベーダー・魅惑のビームと含めてこがわみさき作品→bk1、→amazonはできればすべて押さえておきましょう。
さて本日の台詞は完全に情景をイメージする為のものとなってます。
こがわさんの作品は、台詞単体よりは行間にこそ真価が発揮されるので、うまい台詞がなかなか目に付かないのですね。実を言うとなかば無理やりに引っこ抜いてきました(^^;
これは目を閉じて桜吹雪をイメージしてみてください。
籠の中で育った鳥は、籠から出ても死ぬしかない。自分で餌をとることもできず、環境の変化に適応できないのだ
出典:天高く、雲は流れ8 キャラ:グイラン
冴木忍作品の中では、これといって目立った特徴のない話なので、解説は省略。あ、でも軽薄男が、こぶつきで旅をするというのは意外に盲点かな?主人公の息子(4歳!)がなんかかわいいです。
この台詞は、例え話として貴族階級として生活していた一族が、いきなり自分で自立して生活する必要ができた時にどうなるのか、という話です。
頭ごなしに否定して終わるのが、われわれ&この手の小説のセオリーというものですが、あえて「籠の鳥」の話を持ち出したところに、冴木忍作品の特徴が出ているかもしれません。
骨の髄まで「貴族」として生活してきた連中に、生活能力を求める方が無理だ、とそういう趣旨なわけです。
一理あるのかも……。
「あんた、バカだ。『平和が一番』『明るい未来を信じよう』、その通りだよ。でも、そんなわかりきった、あたしたちを助けてくれない言葉にしがみついてどうなんのさ?」
「『わかりきっている』から、いいんですよ。わたしたちは、もうとっくに、すごいことも、素晴らしいことも、抱えきれないくらいたくさん知ってるって意味ですから。
だから、知っていることをひとつひとつ丁寧にやっていけば、きっとなんとかなりますよ」
出典:天になき星々の群れ (小説)/角川スニーカー文庫/長谷敏司/絵師:CHOCO/209P
キャラ:ナオミ&アリス
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【絵師直営サイト】CHOCOLATE SHOP Float
特記事項はなし。
★2002年12月16日(月)
『これだという一作を探し』
知られざるまいじゃーな作品を捜し求めてますが、なかなか出会えないものですねえ。まして年末進行で消化する本より買う本のが多い(^^;
まあおすすめできそうなのも出てきましたのでボチボチと。
しかしバレバレな手抜き更新ですね……。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■矛盾都市TOKYO時系列順(雨の日はいつもレインより)
電撃文庫でもかなりとがった部類である川上稔さんの小説「都市シリーズ」。常に攻撃的な新しいスタイルを求める都市シリーズの作風の中でも、この矛盾都市TOKYOは、連載される話数がまったくバラバラというとんでもない代物なのですが、これが時系列順に整理されてます☆
激しくネタバレである点にご注意してくださいね☆
▼本日の作品&台詞解説▼
ごめんなさい、明日の解説でフォローします(^^; なんで今日は説明抜きで……筋金入りの平和主義である彼女の主張、とは。
頭上には、遠くの遠くにきらめく光−−満天の星だ。あまり遠くて、行きつくことができないと言われている。その星だ。が、嘘だ。きっと行ける。ロケットで行けないとしたら、他の何かで。
出典:天の光はすべて星 キャラ:マックス・アンドルーズ
「天の光はすべて星」は、ブラウンのSF。ブラウンといえば、「火星人ゴーホーム」などはよく知られていても、こちらの知名度はイマイチだと思います。なによりも現在、増刷がされていない!
おかげで古本を探しまわってやっと見つけた一品です。「宇宙へ行きたい」と言う一念の伝わってくるいーい話です(^.^)
名台詞ですが……見たまんまですね。
解説の必要もないくらい。これぐらい主人公は星の世界に行きたいのだ!という信念の表れです。これがロマンですよ、これが!
わが行くは〜星の大海〜(笑)
星は人間がやってくるのを待っているし、人間は必ず行ってそれを自分のものにするに決まっているんだ。いつの日にか、たぶん思いがけなく急に、人間は宇宙の遥か奥の空間に踊り出るに違いない
出典:天の光はすべて星/ハヤカワ文庫/フレドリック・ブラウン/?
キャラ:?
【公式サイト】なし
海外にはひょっとしたらファンサイトがあるやもしれませんが、国内にはない、と思います。ただし書評なら、ブラウンの作品はけっこう落ちています。
おことわり。実は今日の台詞は作品から直接抜き出したものではありません。「ぼくらは虚空に夜を視る」の冒頭に紹介されていたものをそのまま転載したものです。
「天の光はすべて星」は所有しているのですが、どこかに埋もれてしまって原文を確認できませんでした。原典確認を基本としているので、その旨ここに記しておきます。
「天の光はすべて星」は、宇宙へ行く夢を生涯追い続けた男の話、かな。むろんSFなんですが、設定などよりも上の台詞のような情緒的な表現が突出した作品と言えると思います。
私の場合、訳本しか読まないため、訳の良し悪しによる印象の差なども考慮して名台詞には最近意図的に海外作品は入れないようにしているのですが、これについてはあまりにも受けた印象が強いので、ついつい入れたくなります。
絶版になったままで、確か復刻もされていないと思うので、手に入れるのは難しいかもしれませんが、あなたにSF者の自覚があるならば、古書店をしらみつぶしに探し回っても手に入れておきたい1冊です。
さて、本日の台詞は……原典を確認してませんので、台詞が使われた部分が特定できません。<申し訳ない
そんなわけで、台詞の余韻をじっくり楽しんでください。自分らが生きているうちに宇宙旅行が実現できることを切実に願いつつ……。)(00/9/4)
出典:電波的な彼女 (小説)/スーパーダッシュ文庫/片山憲太郎/絵師:山本ヤマト/デザイン:アフターグロウ/編集:藤田(名は不明)/92P
キャラ:柔沢ジュウ&堕花雨
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】soybean
特記事項なし。
★2004年9月24日(金)
『いろいろ読んでます』
オフ会関連の業務連絡。ネモさん、集合場所および何次会まで参加できそうか質問したメール送りました。返信お願いします。
今月は読むものが多いのですが、どうにも紹介しきれていない感がありますね……。
今月発売の新刊に関しては、月末あたりにちょっと小特集?という感じで注目作品について一度まとめておこうと思ってます。それまでにはだいたい主要どころを読んでおかなくては。
▼本日の木乃葉子トピック▼
本日はメモ書きという感じでご容赦を☆
■西尾維新「ネコソギラジカル」発売日について情報まとめ
■戯言シリーズ元ネタ事典
■文芸誌の収支決算(1)
■ライトノベルで一番鬱になったシーン(2ch)
■ブクログ -WEB本棚サービス-
▼本日の作品&台詞解説▼
電波的な彼女→bk1、→amazonは……うーん、サスペンス小説?
一言で言うとまるでライトノベルっぽくないですねえ。タイトルにもある電波的な少女の存在がなかったらまるっきり一般小説でも通りそうな内容です。
絵に関しては山本ヤマトさんなので、今更言うまでもなくばっちりですが。
ではつまらないのかと言えばそういうことではないです。一部の描写にまるで容赦がなかったり、話の展開にもライトノベルであることを忘れてしまうような一面があって、そこだけ念頭に置いて読むとよいかもしれません。今までのスーパーダッシュ文庫作品のつもりで買ってしまうと「違う!」てなことになるかもしれないのでそこだけ注意。
はい、それでは本日の台詞解説。
孤独感に対するやりとりってことで、特に説明は不要かな。
出典:電波的な彼女 (小説)/スーパーダッシュ文庫/片山憲太郎/絵師:山本ヤマト/デザイン:アフターグロウ/編集:藤田(名は不明)/136P
キャラ:堕花雨&紗月美夜
【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】soybean
特記事項なし。
★2004年10月12日(火)
『家族の持ってきた難題』
私はすぐに投げましたが(そんな暇あったら本読む!)暇をもてあまし気味の方がいたらどうぞ。暇つぶしに最適っぽいパズルです。
ちなみに私は答えを知りません(爆)
_ 2 _ _ _ 7 6 _ _ _ _ 8 1 _ _ _ 5 _ 1 _ _ _ 4 _ _ _ 3 6 _ _ _ _ 3 2 _ _ _ 4 _ _ 8 _ _ 9 _ _ _ 3 9 _ _ _ _ 1 4 _ _ _ 1 _ _ _ 5 _ 9 _ _ _ 2 8 _ _ _ _ 2 4 _ _ _ 7 _
●空白部分に1〜9までの数字を入れます。ただし縦軸横軸ともに同じ数字を2度使うことはできません。つまりどの縦軸と横軸を見ても完成すれば1〜9までの数字が1個ずつ入ることになります。
●ヒント:赤で表示した部分には1〜9までの数字が1個ずつ入ります。
●一番左上には3が入る、らしいです。
はいそれではがんばって〜。私は答え知りませんから訊いても無駄ですよ!! ちなみに回答は複数通りあるようです。
ただいま「このライトノベルがすごい!」で「このライトノベルがすごい!」新名称アンケート及び第二回開催に向けてスタッフ&サポーターも募集してます。よろしくお願いします。
▼本日の木乃葉子トピック▼
■**0が挙げたタイトルの嘘談義をするスレ
2chですが良スレだと思うので紹介しておきますね☆ 嘘書評をもう一ひねりした感じのものになっていますよ☆
「こういう捏造ネタは大好きですええ!」
2chを見て逃避している場合じゃないのですけれど☆
▼本日の作品&台詞解説▼
電波的な彼女→bk1、→amazonは、文字通り電波的な彼女がある日突然自分の下に現れる、そういうお話です。その後の展開はあえて言いません。ちなみにコメディな部分はほぼなく全編サスペンスだと思ってください。一般小説のような匂いがありますが、内容的にはかなり面白かったと思います。
それでは本日の台詞解説。
この台詞では結局書かれないまま終わっていますが、選ぶことの難しさ・怖さについて語ったものです。実は重要な伏線に……。
――本当に、なにもかもいやだったの?
出典:天夢航海/ソノラマ文庫/谷山由紀/絵:弘司/38P
キャラ:玉木あさみ
【作家直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
絵師の弘司さんについては、現在は非公開のサイトになっているようです。とは言っても公開当時に見たことはありませんが……うう見たかった……。
「天夢航海」は、天夢界にあこがれる少女たちを描いた連作短編集です。この日常で暮らしていくことに堪えがたい疎外感を覚え、すべてを投げ出してしまいたいと思った少女達が、別の星にあるパラダイスを求める話『天夢界紀行』に強く惹かれていく……。
基本的に共通しているのが、少女達がいずれも現実世界に対して疎外感を覚えているということ。そんな現実から逃げてしまいたいと思っていることが、別世界の楽園である『天夢界』へと心惹かれていく原因になっています。
一見夢見る乙女達のお話と思えないこともないですが、むしろ実態は逆。かなり切なくて痛いお話です。ちなみにこの連作短編も完全にストーリーが独立しているわけではなくて、それぞれ別の話につながっていき最後には1本に収束していく形がとられています。
これははっきりいって「買い」だと思います。
イタイ話が苦手な人には向かないかもしれませんが、そうでなければBOOKOFFなどを利用してでもぜひ手にとって見てください。弘司さんのイラストと物語が見事にかみあっているのも密かにポイント高し。
で、本日の台詞解説ですね。
これは上のテーマとも関わってくるのですが……。自分自身がこの世界とは相容れない存在だと思っていたとします。その時にすべてを捨てて新しい世界に旅立てるでしょうか?
すべてを捨てて。
実はこれはなかなかできることじゃありません。これは最後の選択を迫られた少女が自問自答しているところです。本当にすべてを捨てたいほど嫌だったのか……と。あなたは言い切れますか?(01/1/17)