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ミステリー作家・朝比奈眠子

(こんなことなら、殺人の描写、いやがっていないで、もっとしっかりきっちり書き込んでおけばよかったよ〜。そしたら、それを読んだ人たちが、人を殺すのって、こんなに大変で気持ち悪くて悲惨で苦しいもんなんだってわかって、将来、なにがあっても人殺しだけはしないぞって思ってくれたかもしれないのに)

出典:眠り姫は殺し屋研修中(ミステリー作家・朝比奈眠子) 《小説》/ティーンズミステリー文庫(ポプラ社)/香山暁子/絵師:曽我ひかり/52P
キャラ:朝比奈眠子

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
特記事項はなし。

★2002年4月25日(木)
『果てしなき、流れの果てに……』

まあ、その、なんです。
歳とともに許容できるキャラや好みのキャラも変わっていくのかも、ということを思いました。いちせさん、それはきっと時の流れのなせる技です(^^;
私の場合は、まいじゃーの管理人始めてから作品やキャラのの許容範囲がどんどん広くなってる気がしますが、これは得することはあっても損はまずしないので、サイトやってて嬉しい副産物ですね。
ちなみにヤン好きでしたが、最近だと疾風ウォルフあたり。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■須藤晶穂嬢の疑惑(笑)最後通牒・半分版より)
電撃hp vol.17の表紙画像が疑惑の元です。リンク先の参考資料をご覧いただくと一目瞭然かと☆
「ほんとだ……言われるまで気がつかなかった(汗)」
えっちなのはいけないと思います☆
「でも、ヴァレンタインがぞ――」


すべてを内包する「」。
どうなったかは各自補完のこと。


  ▼本日の作品&台詞解説▼

ミステリー作家・朝比奈眠子→ポプラ社は、一応ミステリーということになっています。
内容は全然ミステリーでもなんでもないですが、対象年齢は中学生向けになっているので要求する方が間違いです(^^;
そもそも最近のミステリーは富士見ミステリー文庫の登場などで、だいぶ定義が変化してきましたからね……。

天然ボケな眼鏡っ娘で、寝るのが好きで、ひたすら遅筆で締め切り破り常習のミステリー作家眠子が活躍?するようなしないようなというお話。
まだ1巻しか読んでないので、コメントは控えますが……。
眼鏡っ娘好きなら迷わず買いでしょう(笑)
わざわざ表紙画像を載せてみたのはそのためです。既に絶版?のようですが、私はポプラ社から直接通販で購入しました。
待ったりと読めるので、(しかも薄いし)たまにはこんな話もいいですね。
もはやまいなー領域に突入してますが……。

さて本日の台詞解説。
激しく見当違いなコメントですが、眠子の性格がよく表れた台詞ではあります。このあさってな方向に力の抜けっぷりが素敵です。


導きの星

要約する。
UN大学を出たばかりの新米、十九歳の辻本司がキツネザル星人に捕まった理由はつまり、ソビエト人がボストークを飛ばしたせいである。


出典:導きの星 《小説》/ハルキ文庫(角川春樹事務所)/小川一水/絵師:村田連璽/1巻53P
キャラ:?

【作者直営サイト】小川遊水池
【絵師直営サイト】なし
取材レポートとか詳細でおもしろいですええ。

★2002年4月28日(日)
『とりあえず決意表明』

TKROOMの永遠さんに約束したものの、延び延びになっているぱにっくめもりーずの外伝SSをやっと書き出したのですが、退路を断つため(^^; 、序文だけ公開します。
序文はまともですが、目標はオリジナリティのかけらもない、雑多なライトノベルネタを詰め込んだ「だけ」のSSです(笑)……つうか実は私、短編といえどまともなSSなるもの書いたことないんですけど(汗)

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
『その日常は儚きものにて』
当たり前なんて、ない。不変なんて、ない。わたしたちをとりまく日常という名のガラス細工はあっけなく崩壊する。
でもっ。でもこの有様はあまりにも――
「無惨ね」
その場にいた先生らしき人物は万歳のポーズをしてみせた。お手上げ、だ。
「まあ一種の天災ってやつ? 後で奴らに片付けさせるしかないでしょ。……どっちにしろここは当分閉鎖ね」
一瞬にして、話し相手の少女の表情が歪む。
「でも、先生! あの人たちに整理整頓なんてできっこありません!」
そうかもね、と先生。
「まあしょうがないでしょ。復旧作業を一人でやるのはどう考えても無理だし」
ちらりと背後に目をやると、そこにあるのは廃墟と化した――

――いや、どれほど崩壊しようと「それ」を廃墟と呼ぶのは酷かもしれない。
特に目の前の少女にとっては。

「それじゃ葉子さん、あとはとりあえずよろしく。私は今から会議があるから」
ヒールの音が徐々に遠ざかる。静まり返る建物の中、唯一反響するその音も、やがて扉の閉まる音と共に消える。
無音と孤独。
葉子と呼ばれたその少女は、うつろな表情で廃墟を瞳に映して突っ立っている。
その眼は長い間、焦点を合わさずさまよう。

――やがてその虚脱も終わりを告げる。
葉子の双眸に光が灯る。それは決意という名の、燐光。
太陽ではなく、月の力を宿した暗き光。
「許しませんから」
彼女はつぶやいた。
「私の心のオアシス、図書館をこんなにまで破壊した人たちを私は許しませんからっ!!」
溢れる悔し涙を止めようともせず、いつまでも彼女は廃墟と化した図書館内で立ち続けた――。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
(葉子さんがいかにして「覚醒」したかというお話)
あーあ、逃げ道なくしてしまった。どうしましょう(^^;


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■「ほしのこえ」回収はソフ倫流通分だけ?(神聖マルチ王国4月28日)
いわゆるエロゲ販売ルートでなければ、流通はしているかも☆
こちらで確認ができないので、自らの目で確かめてみてくださいね☆

■誤字脱字は”量子論”で説明できるっ!
先日のチャットの話題がおもしろかったので紹介しますね☆
つまり誤字脱字は波であり、波動関数によって出現頻度の予測は出来るけれども、観測者によって結果が違う。
「全ての本は誤植がある状態と無い状態が重なっている」と考えて、「どちらの状態にあるかは観測者の観測結果による」とすると、どうして見つかったり見つからなかったりするかが解りやすいという大変に興味深いお話でした☆
「今後はこのサイトで間違いを発見しても、リロードしてもう一度開き直すとまちがいがなくなってたり――」
それはありえません☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

本日は台詞じゃないうえ、以前に紹介した気がしなくもないですがまあいいかということで。
導きの星→bk1→amzonは、早い話が文明開発をテーマとしたSFです。そうですね、シムアースというゲームがありますが、ああいう感覚にちょっとだけ近いかもしれません。
既に銀河に進出して、数多くの異星文明と接触していた地球は、まだ未開の文明に対して、「外文明支援省」を設立して、それとわからないよう秘密裏に支援して宇宙航行が可能になるまでにする、ということを行っています。
この物語では、新米の監察官がとある文明の支援を命じられたものの、最初の異星人との接触からいきなり失敗してしまい……。
何百年と言う長期プランで、文明の要所要所に干渉して異星人の文明の発達方向を誘導していくのですが、この過程がおもしろいです。
異星人になりすまして、火を与えたり新しい発明品を教えたりした結果が、次の時代に反映されている様子がかなりいいですね。
毎回小川さんの作品は、普通のSFとは一味違うひねりを見せてくれますが、それはこの作品でも健在ということです。

あまりSF系統を読まない人にも、この作品は読んでほしいです。つうかまいじゃーな小説を読みたい方は、小川さんの作品は根こそぎ買いですええ。

さて、本日の台詞……って台詞じゃないですが、たまにはご勘弁を。
「大風が吹けば桶屋が儲かる」理論のSF版ですね。語り口がうまいというか、作品を読んでなくてもおおよそ論理展開の予想がついてしまうところにこの文の妙があるのではなかろうかと。


Missing

「……近藤。思考停止に安住するな」
「――お前が自分を馬鹿だと放言するのは自由だ。そう思うのも、別にいいだろう。だが……それを理由にして、思考を止めるのはよせ。本当の馬鹿はそこから生まれるからだ」
「――いいか、近藤。自分を賢いと思っている奴は、方向性の差はあれ確かに頭がいい。彼らはそう思うと同時にそうあろうともしているからだ。彼らは自分に思考を課している。自分に求めている頭の良さを、彼らは思考することで常に引き出そうとする。彼らは他人より少しでも多く、考えようとしているわけだ。
……いいか、ここからが重要だ。脳とは使うことで研ぎ澄まされる器官だ。よって思考を自分に課すものは、それだけ脳の機能が先鋭化している。そいつがどんなに馬鹿に見えても、思考を好む人間は脳のどこかが必ず発達している。自分の能力の方向さえ見誤らなければ、それは極めて大きな力になり得る…………
だからな、近藤。考えるのを、やめるな。思考停止は楽だが、それに安住すると脳の発達を阻害する。論理、計算、想像――何でもいいから考えろ。脳を使って特化しろ。思考すれば必ず脳は応える。脳はそのための器官だからだ」

『…………でも能力の差、あるだろ』

「……知るか。脳の能力など外から見て判るものか。世界の誰も、自分の才能など分かってはいない。初めから誰も知らない以上、そのスタートラインは誰もが平等だ」

『…………』

「自分を使って、把握しろ。道具と同じだ。それだけが、自分の機能を知る唯一の方法だ」

出典:Missing 神隠しの物語/電撃文庫/甲田学人/絵師:翠川しん/222P
キャラ:空目(うつめ)恭一&近藤武巳

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
関連サイトがあるにはあったんですが、ちと扱いに迷ったのでリンクは控えました。お暇な方は検索してみるのも一興かと。

史上最長の台詞になってしまいました(^^;
いやもう切ろうにも一体どこで切ったものか途方に暮れ、前後編に分けて紹介しようかとまで思いましたが、一挙掲載!
ちなみに基本的には空目の台詞がメインで、合の手入れてるのが武巳です。

さて、まいじゃーの定義に関するご意見を募ったところ、管理人も自覚していたものから「言われてみればそうか」とはじめて感心することまで早くもいろんな意見が集まり感謝感激!
もうしばらくは意見を集めたいと思いますので、よろしければ臨時掲示板までご意見をお寄せください。

では作品紹介れっつごー。
「Missng 神隠しの物語」は、その名の通り神隠しを題材に使ったファンタジー小説です。
中折にかかれているあおり文句がなかなか強烈で、
「物語」は感染する。そして徐々に、現実は「異界」に食われている。
、となかなか興味を惹かれる文ですが、これが誇張ではなくこの作品の本質を見事に一文で表しているのです。
舞台は現代日本のとある高校。神隠しの都市伝説と絡めながら、偏屈なところはあるが不思議なカリスマを持った少年・空目恭一を中心として物語は回ります。詳細はネタばれになるとつまんないので秘密(笑)
当然神隠しが内容の中核になるんですが、その描写・切り口に無視できないものを感じました。
新人なのですが、この作家さんは覚えておいた方がいいかもしれません、ええ。
つまりはおすすめ。7月発売の続き物以外で読んだライトノベルではこれがもっともおすすめです。一冊完結と言うのはなかなか読む側にとってありがたいことなので、ぜひお手にとってご覧くださいね、と。
欲を言えば、この内容にしてデザインにやたら英語を羅列してあるのはどうかと思いますが……まあこれは好みの問題なんで気にしないでください(^^;
本文読むには何ら関係ないので気にしなくて大丈夫ですよ〜。

さて、本日やたらめったら長い台詞になっています。
過去に何かというと「おれは馬鹿だ」が口癖であった武巳にお説教をしている場面ですね。それ以上の解説は不要でしょう。何度か台詞に山がありますので、そこら辺をお見逃しなきように!  →bk1
(01/7/31)

「世界はこんなにも悪夢なのに、君はまだ普通の夢を見ようとしている……」

出典:Missing/電撃文庫/甲田学人/絵師:翠川しん/2巻257P
キャラ:神野陰之

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
関連サイトはない、です。たぶん。

えーとまだ読んでる途中なんですが……とりあえずご報告。
「建売秘密基地中島家」(幻冬社文庫)→bk1なる小説がいつの間にやら発売になってました。このタイトルを見てごく一部の方にはピンときたと思います。
そう、あの「3LDK要塞山崎家」(幻冬社文庫)→bk1と同じ、太田忠司さんの作品です。太田さんはミステリ畑で活躍中の作家さんで、まいじゃーでとりあげるのがはばかられるまっとうな(笑)作品を多数執筆しています。で、そういう人がなにを思ったのがたぶん自分の趣味の部分を思う存分発揮してやりたい放題したと思われるのがこの2作です。

まずは山崎家。
「普通の家族」に異様にこだわる兼智を父に持つ、醒めた小学生の山崎滋。まだ20年ローンの残っているマイホームでごく普通に暮らす山崎家のある街に、ある日突然戦車がやってきた!
、という感じの話で、基本的に往年のヒーローものやアニメのネタをそこらじゅうにちりばめた、一応ヒーローと悪の対決話。
一言でいえばめちゃくちゃ(褒め言葉)です。
真面目な会話の中にひょいと現れるおバカな設定とかがたまりません。読むと元気が出るかも。

中島家の方もノリは全く一緒です。
中堅企業をリストラされたのをきっかけに便利屋をはじめたた中島八郎。そんな彼がある日近所の豪「城」に呼ばれ、城と八郎の建売住宅を交換するよう迫られますが、八郎は「男のロマンと家族の幸福」のため拒否。そこから状況はどんどん転がっていき……
やっぱりめちゃくちゃ(褒め言葉)です。突然忍者が出てきたりします。各キャラクターが真面目なだけに行動との落差がおかしいんですよ〜。
ちなみに山崎家を読んでなくても読むのに全く問題はありません。

一気に読めるタイプの話です。まいじゃー的にはおすすめ!
アニメや特撮をちょっとでもかじっているとなお楽しめます。真面目なバカノリ小説を楽しみたい方へ。
そうそう、直営サイトOhta's Home pageでお試し版が2作とも読めますよ! いいですねーこういう試み。

さてそれでは、本日の台詞より「Missing」→bk1の紹介。
うーん……うーん……。
現代オカルトです。
なにがいいと言うべきか表現不能なんです、が。前作もそうだったんですが、やっぱり今作もどこかに「なにか」を感じるんですよねえ……独特の空気と言えばいいのかな? つまりまいじゃーには必須の要素です。構成とか文章力とかそういう細かいものを吹き飛ばす何か。
あらすじですが……。
どこかで虚無を求めている「魔王陛下」空目恭一と、その友人たちの物語。木戸野亜紀のもとにある夜中送られてきた奇妙なFAX。「のろいのFAX」の都市伝説との符号。そして木戸野の周りに起こり始める数々の異変。
空目たちは、調査に乗り出しますが……。ちょっとホラーっぽさあり。
とにかく個人的に気になる新人さんなので、今後も動向を見ていきたいと思います。

んで台詞解説。
今日のはちょっとねじ曲がってます。例えば周りの人間全てが異常だったとして、自分ひとりが正常だった時、それでもその人は「正常」と呼べるのでしょうか? ま、そんなお話。わけわかんないと思いますが、たまにはまあこんな意味不明の台詞もありってことで(^^;
(01/10/13)

「……気になるなら、言いわけしてみる?
聞いてあげるよ?」
「いや……ここら辺は初めてだったからさ、地図を確かめるのに時間喰ったんだよ……」
「言いわけだね」
「だから、言いわけだってば……」


出典:Missing 《小説》/電撃文庫/甲田学人/絵師:翠川しん/3巻66P
キャラ:木戸野亜紀&近藤武巳

【作者直営サイト】未調査
【絵師直営サイト】未調査
未調査。

★2002年3月5日(火)
『略式更新モード中その2』

『あの、素晴らしい  をもう一度』for Windows体験版公開。
空の浮動産開発メーカーの作品。つまりまいじゃー。やるべし。
『式神の城』サイドストーリー第5話公開

たまにはちょっとだけ語ってみます。
ネット上では個人ニュースサイトが大はやりで、多種多様なニュースサイトに事欠きません。が、活字系のニュースサイトというのは聞いたことがない(あったらぜひ教えてください)。
それはなぜか。
いろんな理由はありますが……そもそもそんなものを運営していると本が読めないから!! 本の感想は、読書とセットになっているので特に苦にならないのですが、ニュースとなると完全に活字から離れちゃいますからねえ……。(コミックでも読みながら更新は相当きついですが、活字はさらにきつい!) 新刊情報を教えてくれるサイトはあちこちにあって、それはそれでありがたいのですが、作者直営サイトの掲示板をチェックしてないと気づかないような「すき間」情報を教えてくれるところがあったらなあと思うのでした。もっとも私はそれを少しやってみて、くたばり気味(^^;

あと、個人ニュースサイトの形式を利用して、あったらおもしろいかもと思っているものがあります。それは一冊の本の感想を、管理人の主観であちこちの書評サイトから探してリンクする形式。書評を簡単に並べて読めるようになれば、本の傾向をチェックするのに役立つんじゃないかなーと。
ただしこれは同じ本の書評を複数が感想を述べていて比較するのに意味があるので……つまりチェックするサイトがすげー多いということに(^^;
しかも多ければいいってもんでもない。
あんまり多ければ見る気が失せるのが人の常。リンク先の書評は厳選する必要があります。つまり管理人が、他人の書評を片っ端から読んで取捨選択したほうがよりベターです。
単に書評サイトの更新状況を知らせるものであれば、読書の素ミステリ系更新されてますリンクが精力的な活動をされていますが、上の構想はそこからさらに一歩踏み込んだものです。管理人の手間がとんでもないことになるので決しておすすめはしませんが、誰かやってくれないかなあ。本読めなくなりますけど(笑)

以上、だらだら思うところを述べてみました。
追記。"裏"日本工業新聞!!は活字系ニュースサイト的な役割果たしてるかも。ただし素人にはおすすめできません、読むのに気合いがいるので(^^;



  ▼本日の木乃葉子トピック▼

有給休暇中です。


  ▼本日の作品&台詞解説▼

Missing→bk1→amazonは、ホラーなファンタジー。いや、都市伝説を扱ったホラーな小説、か。こわいのに全く耐性がない人はやめといた方がいいかも。真性のホラーほど怖いわけじゃないんですけどね。ちなみに表紙絵と内容の印象はかなり違うと思います。

で、選んだ台詞は本編のシリアスさや雰囲気とはあまり関係のないものになってますので、台詞は本の購入基準にはなりません(^^;
遅刻したのを気にしている武巳と毒舌家の亜紀とのやりとり。なんかおかしいですね。

「あんたは目隠ししたまま、一生ずっと生きていくつもり?」
「…………」
「……そんな事できるわけないじゃない。馬鹿じゃないの? あんた、あんたには目があるんでしょうが! 見えるものは見えるに決まってる!」
「…………」
「目隠しなんか役に立たない!」


出典:Missing (小説)/電撃文庫/甲田学人/絵師:翠川しん/5巻310P
キャラ:木戸野亜紀&森居多絵

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
特にないです。

★2002年6月13日(木)
『カラミティナイト』

はい、TOP絵元ネタ公表します〜。
「カラミティナイト」の私立榛名学園の夏服が正解でした。ちなみに朧月さんによれば、葉子嬢のモデルにはゆうちゃんも入っているとの事で、なるほど納得という感じですええ。
正解者様には予告どおり、台詞リクエスト権をプレゼントしますが詳細は改めてメールします。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■移植決定! スーパーロボット大戦NEXTを騙るスレ
掲示板で教えていただいたJBBSのスレなのですが、この辺でマリア様がみてる関係のネタが登場していますよ☆
「スーパーロボット大戦やったことなくても全然問題ないねこれ(笑)」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

ミッシング→bk1→amazonの説明は今回省略。だんだん怖さが増してきたホラーなお話です。今度ラジオドラマになるらしいですが、普段この手のものを聞かない管理人も興味があるので聞いてみようと思います……ね、寝られなくなったらどうしましょう……(^^;

さて、本日の台詞ですが新刊からものなのでネタバレかなとも思いましたが、本編の展開をこの台詞で推測するのは無理だろうと判断して採用しています。
つまりは見えるものを見えない振りをして生きていくことはできない、とまあそういうことですええ。現実逃避しても必ずどこかで現実は追いついてきます。

「4を2で割ったら2になった。だからといって、あなたは2を責めるの? 当たり前のことのに良いも悪いもないよ。4は消えてしまったけれど、ただ、それはそういうものだった、それだけの事でしょう?」

出典:Missing (小説)/電撃文庫/甲田学人/絵師:翠川しん/7巻245P
キャラ:十叶詠子

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】
なし
ちなみにMissingのファンサイトは調べかけたところで、一部女性の喜びそうなssサイトばかり行き当たるので断念しました(笑)

★2003年1月18日(土)
『雑誌コバルト イレギュラー購入者その1』

巷で話題の(笑)雑誌コバルト。なにげないふりをしつつ、ちゃんと私も購入してきました。
んで、まあネタばれにならない程度にお教えしましょう。
蔦子さんが!
祐麒くんが!
この二人のファンはなにがなんでも絶対に!!購入するように。
台詞もおさえましたが、さすがにしばらくは紹介を控えます。我慢するのって大変……。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■富士見書房図書目録2002年度版に見る栄枯盛衰(1月17日の日記)
新刊情報でお世話になっているFANTASY Bookmarkのゆざわさんが目録の中身をチェックしてレポートなさっています☆(管理人注:ライトノベル系の新刊情報はこのサイトひとつで事足ります)
詳しくは日記を参照していただくとして、あかほりさとるさんの作品もサクラ大戦以外全滅というのは時代の転換を思わせますね☆ 目録から脱落=絶版ということですから☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

Missngは、電撃文庫には珍しいタイプのファンタジーなホラー小説です。だんだん巻を追うごとに怖くなるので、怖いの苦手な人はそれなりの覚悟をしたほうがいいかも? 新人さんの書いたシリーズなのですが、1巻1巻明らかにレベルがあがっていくのがわかるのでそういう軌跡をたどるという意味でもおもしろいかもしれません。
高校文芸部の「魔王」lこと空目恭一と文芸部の面々が、直面する怪異を解決していく話ですがとにかく一種独特な雰囲気があるので、とりあえず1、2巻読んでみるのが一番でしょう。

ちなみに台詞解説ですが……善悪という基準はきわめてあいまいなものである、という例えとでも思ってもらえればいいです。なんか言い回しが妙に気に入ってしまったので使わせてもらうことにしました。

『君は、”観客”の一人なんだよ――』

出典:Missing (小説)/電撃文庫/甲田学人/絵師:翠川しん/8巻133P
キャラ:アブデル

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】
なし
特記事項なし。

★2003年5月21日(水)
『本屋に行きたい……』

ちくしょう、自分を本屋に行かせろーっ!!<禁断症状が出つつあるご様子


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■『Ever17 Premium Edition』の再販が決定
16日に発売してあっという間に完売してしまったPC版Ever17の再販が近日あるそうですよ☆ 今回買い逃してしまった方、次回こそはげっとなのです☆

■ちょっとした騒音から逃げる方法
個人的には騒音の対象を完膚なきまでに沈黙させることが一番だと思いますけれど☆
「却下! 破壊は却下だっ!」
ともかく、イヤフォンなどを用いて静音化する方法です☆

■本の収納について
予算という大問題はありますが、個人的にはやはりブックマンのスライド式書棚が最強だと思います☆ で、そのうえにクリアケースのブックケースを載せておくと良い感じですね☆
「まー確かに収納場所と方法は悩みの種ですな……」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

Missing→bk1→amazonは、ホラーです。帯では現代ファンタジーとなってますが、巻を追うごとに描写に磨きがかかってきたのでホラーだと言い切ってしまって問題なしでしょう。怖いの苦手な人にはあえておすすめしないでおきます。特に現役学生で夜苦手な人が寝る前に読んだりなんかした日には少々アレかも(^^;

で、本日の台詞解説。事件にかなり巻き込まれている自覚のある人間に向かってこう言い切ることは「お前は無力だ」と宣言しているようなもので、大変屈辱を与える台詞です。
それが事実であった場合などは特に。そんな絶対的力を持つものの宣言だと思ってくださいまし。

「えー? どこがどう違うの?」
訳がわからん、とでも言いたげに首を傾げる優子に対して、忍は説明する事を諦めたかのようにため息をつく。だが智美は違った。読書好きの彼女としては何とかこの本の事を説明したかった。だから懸命に言葉を探す。とはいえ、それは容易ではない。相手はただでさえ活字嫌いな優子、そして智美の方でも、読書好きであるがゆえに本を紹介する時にも幾つかのこだわりがある。物語の内容を分かりやすく、、魅力を削がないように要約し、なおかつネタバレは避けつつ興味を持ってもらえるように紹介したい。そして『夏への扉』のみならず、これをきっかけにハインラインという作家の魅力を知ってもらい、他の著作も読んでもらいたい。智美としてはハインラインのベストは『夏への扉』ではなく未来の月社会での革命闘争を描いた『月は無慈悲な夜の女王』だったりするのでむしろそちらの方を読ませたい。そしてそれを足がかりにSF小説を好きになってもらいたい。いったい何故、そんな風に思ってしまうのか――それは読書好きの背負った哀しい宿命としか言いようがない。「面白い本を他人にも勧めたがる病」は、多くの読書人を時に悩ませ、時に喜ばせる、不治の病なのだ。

出典:カラミティナイト (小説)/ハルキ文庫/高瀬彼方/絵師:西村博之/3巻53P
キャラ:櫻井優子&沢村智美

【作者直営サイト】どうにかこうにかやってます
【絵師直営サイト】
WESTVILL GRAPHICS
特記事項なし。

★2004年1月20日(火)
『書評系サイトの管理人が患っている不治の病』

……を、テーマに本日の台詞を選んでみました(笑) 特効薬はありません。

第2回マリア様がみてる人気投票開催中。
讃えよ最強司書〜木乃葉子の宴〜は本日は更新お休み。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■第三回日本オタク大賞・第一部
マリみてに関しては、「男性が無理やり萌えようとして、発見してきた」→無理やりなので無理がある。もたない。いずれ限界が来る。
■ [マリみて] 「いずれ限界が来る」発言に過剰反応してみる
さらに(自分的に)驚いたのは、komiya 氏が確かに無理やりだと同調している点である。 うがー。うちらのマリみてへの思い入れはそういうんじゃないんだよっ! マリみては登場人物が生きてるだろっ!? っ!?  (以下略)
■萌えについて
べつに「マリみて」を批判するつもりはないです。 (中略
別に「愛している」とか「好き」って言えばいいのに、わざわざ「萌え」という言葉が普及しているところに、その問題点は現れていると思いますし。

ええと上から順番にお読みくださいね☆ 萌えという言葉の持つ問題点などに触れたりしています☆
「ま、自分の場合は萌えだとか言われる以前に読んでたからセーフと。ところで最近マリみてのおかげかボーイズラブにハマる方々の気持ちがちょっとだけわかってきましたええ」


  ▼本日の作品&台詞解説▼



カラミティナイト→bk1→amazonは昨日も紹介してるので詳細は略。要するに痛いのも友情にほろりと来るのも徹底的な内面描写によるものなんだろうなあ、と思います。

それでは本日の台詞解説。
本編の展開自体には完全に無関係なエピソードです(笑) 書評系サイトの管理人、及びその他の読書好きのかなり多数が感染していると思われる不治の病についてのものです。地の文になっちゃってますがその辺お許しを。


ミドリノツキ

「でもさ。気持ちって、そんなに割り切れるもんなの?」
「割り切る。意地でも。
俺は、意地に命を懸けられる男なんだ」


出典:ミドリノツキ/ソノラマ文庫/岩本隆雄/絵師:小菅久実/上巻149P
キャラ:寺沢慎也&民田尚顕

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】MOKE MOKE
岩本隆雄さんのファンサイト、何時の間にかできてたんですねー。COSMIC BEETLEへどうぞ。また絵師の小菅さんのサイトはMOKEMOKE内のsideKになります。

祝・我が家にフレッツISDN開通!
いやーこれでやっと気兼ねなくネットで調べ物ができます。あまりに田舎なんでケーブルネットやADSLはまだ未開通(^^; ともかくうれしい。

偶然から知ったのですが、第弐斉藤の斎藤さんと東洋大学SF研究会、東洋大幻想文学研究会の有志数名で、デュアル文庫総解説本が夏コミ同人誌として準備中です。
デュアル文庫創刊から2001年6月までに刊行されたすべてのデュアル文庫について書評などのデータが入ります。ここまでで既にたいした試みだと思いますが、まいじゃー的に注目したいのは全ての帯データも収録されるということ。これはすばらしい!
書評だけなら目録があれば確認できますが、帯までデータ化しようとは……。
コミケ3日目。
8月12日(日)
西地区“に”09b、「東洋大学SF研究会」。
もしくは、
西地区“ね”19b、「東洋大学幻想文学研究会」。
で販売されるとの事。買うしか!
ちなみに当サイトの帯ハンターですが、書棚の整理さえつけばやる気は十分なので更新再開できるかと……たぶん。

さてさて。
それでは本日は「ミドリノツキ」の紹介ですね。
その前に岩本隆雄さんの作品についても紹介しておいた方がいいでしょう。
これまでに「星虫」「鵺姫真話」「イーシャの舟」といずれもSFファンタジー作品を書かれているのですが、一貫して見られる特徴があります。
「徹底的なポジティブ志向」「悪い人間なんていない」「大団円主義」。
この手のテーマの扱いは案外難しく半端なご都合主義になることが多いのですが、岩本さんの場合これが絶妙にかみ合ってます。素直な感動を求めたいならぜひとも読んでみましょう。
特に「星虫」は意外と知らない人もいるようなので、ここで改めておすすめしておきます。→bk1
で、「ミドリノツキ」。
ゴールデンウィーク明けの豊野高校に、空から銀の杖状の物体が降ってきます。この物体は抜くことも傷一つさえつけることもできない不思議な棒でしたが、実はこの棒こそが全世界に及ぶ一大騒動のはじまりだったのです……。
やっぱりはまり込みます。おすすめ。

えと、それでは本日の台詞解説。
ネタばれな部分があるので詳しくは書けませんが、素直になれない人の心情ってやつでしょうか。俗にいう「強がり」です。
これ実際の場面知っていると健気さに「負けるな少年!」とエールを贈りたくなってしまうような場面なのです。  →bk1で購入
(01/7/10)


みなみけ

「ああ?
100点中100点? 百発百中ってこと?
ノーミスってこと? パーフェクトってこと?
実につまらん! なんておもしろくない点数だ!」
「ひっ!」
「そんなに計算得意なら電卓にでもなればいい この電卓め!」
「そこまで言わなくても‥‥‥‥‥」
「それに比べ65点‥‥‥
なんて人間らしい数字なんだ」


出典:みなみけ (コミック)/ヤンマガKC/桜庭コハル//編集:?/1巻55P
キャラ:南カナ&ケイコ

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし

特記事項なし。

★2004年11月10日(水)
『ライトノベル・フェスティバルへの申し込み、戻ってきちゃった(汗 』

昨日メールフォームで申し込んだ、ライトノベル・フェスティバルへの参加申し込みがあちらのメールボックスのサイズ超過で戻ってきてました(汗
初日だからメールが一気に届きすぎてパンクしたとか?
ともかく私以外にもひょっとして、申し込みをしたはずがメールが帰ってきている人がいる可能性があります。ご注意ください。
……いっそこれで昨日の発言をなかったことにするというのはどうでしょうかだめですかそうですか。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■スレイヤーズを語る困難さは、南総里見八犬伝を語る困難さに近い
ええと、スレイヤーズを読んだことのない世代に読ませるとどんな反応を示すのか大変興味があるところですね☆

■撲殺天使ドクロちゃんドラマCD、申込締切は11月12日(金)
郵便振込みで代金を支払わないといけないので、欲しい人はその辺も考えて即行動に移りましょうね☆
「と、何の考えもなく書き進めて偶然にモノグラフでも同じリンクをはってることに気がついた。草三井さん、買う気だね?(私のことはおいといて)」


  ▼本日の作品&台詞解説▼



みなみけ→bk1→amazonは、今日の5の2→bk1→amazonの作者によるほのぼのコメディです。高校生の長女、中学生の次女、小学生の三女の三姉妹の日常と学園生活をほのぼのと描きます。なんというかコメディが「あずまんが」的とでも言うんでしょうか、妙なテンション(高くないんだけどかといって低くもないというかなんというか)を維持したまま走っていきます。おすすめ。
ついでに言うと別に萌えとかは意識しなかったので、そういう方面はパスと言う人にもたぶん大丈夫です。

というわけで本日の台詞解説。
全国の学生に送ります。こういう台詞一度は吐いてみたいものですね!……負け犬っぽく聞こえないのが素敵(笑)


ミュートスノート戦記

どうして穂村はいつも笑っているのか、私は尋ねたことがある。怒りは事態を悪化させる。涙を原動力に生きることはできない。穂村はそう答えた。私も笑って暮らそうと思ったが、難しい。

出典:ミュートスノート戦記/富士見ファンタジア文庫/麻生俊平/142P
キャラ:スカーレット志木

【直営サイト】なし
データベースが期待できそうなサイト、Church of the POISON MINDというところがあるんですが、接続できず確認していません。

「ミュートスノート戦記」は、一見ファンタジーのように思えるタイトルですが、実は違っていてSF色のかなり強い作品です。
主人公の響は、ある事件に巻き込まれ友人ともども殺されそうになって致命傷を負いますが、運命のいたずらで人よりはるかにすぐれた能力をもつ異形の獣となってしまいます。「MU」と呼ばれる人間兵器創造のために開発されたものが、響を異形の獣とさせたのでした……。
望まない能力を手に入れてしまった主人公が、さらにその能力のせいで望まない能力を使って闘うことを強いられていく様が描かれていきます。
異形から人へ戻ることをコントロールできる点で、改造人間と化したヒーローものに通じるところがなくもないですが、主人公の心理描写が問答無用に「重い」です。当然ながら作品全体の雰囲気も軽さとは無縁です。が、この「重さ」がなかなか心地よいです。こんな作品を今まで読まずにいたとは大変不覚でした(^^;)
麻生さんの別シリーズ「ザンヤルマの剣士」も読んでみようかな……。

名台詞の背景は、主人公の穂村響が異形化する事で危機的状況をくぐりぬけた後、姿を消してしまい、友人たちが探し回る中、響について語っている構図です。
前半の笑って毎日を過ごす〜的な発想はしばしばみかけるのですが、この一文になにげに「難しい」という台詞が加わるだけで、ずいぶんと実感のこもった台詞になるものですね。よけいな力みが入ってない分、かえって重い台詞であるかもしれません。

ならば響よ、おまえは自分の人間らしい心をどこかに隠しておけ。無くしたり、壊したりしないように、大事に大事に隠しておくんだ。おまえの代わりに俺が、戦う心を持つ。おまえの力に俺の戦意を加えて、俺たちは一人の最強戦士になろう。おまえの人間らしい心が拒むことなら、無理に決心するな。俺が決断しておまえにやらせる。無理矢理にでもやらせる。おまえは、その人間らしい心で俺の冷酷さに震えろ。俺はおまえを超戦士にするためのマインド・セッターになる。

出典:戦士の掟は炎で刻め(ミュートスノート戦記)/富士見ファンタジア文庫/麻生俊平/225P
キャラ:滝沢聖也

【直営サイト】なし
昨日紹介したところへはどうやってもつながらないので、とりあえずとっかかりとして、Gestalt 麻生俊平さんのファンのページをご紹介。データ系はないようです。

昨日に引き続いて「ミュートスノート戦記」より。

本日の名台詞は、異形の獣となって以来、敵や周囲に対して積極的な行動に出ることをためらう主人公の穂村響に対して、友人である滝沢が本人のいないところで独白するシーンからです。
この台詞いいです。面と向かっては、とにかく主人公に対して厳しいことしか言わないですが、実は、冷たい考え方は自分は引き受ける。やや歪んでいると言えなくもないですが……。

「人間は社会的な存在だ。一人だけで生きていくことはできない。家族、友人、地域社会、その他もろもろの関わり合いのなかで生きて、そして幸せになろうとしている。もしも、お前がその関わり合いのなかで果たすべき責任を放棄してしまったら、残された人たちは幸せになれると思うか?」
「簡単なことなんだ、響。おまえが自分の幸せを犠牲にして戦えば、同時に、お前とつながっている人間の幸せも間違いなく犠牲にすることになる。おまえが幸せになるのは、おまえとつながっている人間たちのために果たさなければならない責任であり、義務だ」

出典:戦鬼は雪嶺を翔ける(ミュートスノート戦記)/富士見ファンタジア文庫/麻生俊平/絵:七瀬葵/126P
キャラ:滝沢聖也

【公式サイト】なし
正直言うと、関連サイトでこれといったものが見つからないのが現状です。うーむ、まいじゃー(^^;)

……前日仕事でこき使われてへたばり中……。うう、全然寝た気がしない……。
「ミュートスノート戦記」は、一見ファンタジーのように思えるタイトルですが、実は違っていてSF色のかなり強い作品です。
主人公の響は、ある事件に巻き込まれ友人ともども殺されそうになって致命傷を負いますが、運命のいたずらで人よりはるかにすぐれた能力をもつ異形の獣となってしまいます。「MU」と呼ばれる人間兵器創造のために開発されたものが、響を異形の獣とさせたのでした……。
望まない能力を手に入れてしまった主人公が、さらにその能力のせいで望まない能力を使って闘うことを強いられていく様が描かれていきます。
異形から人へ戻ることをコントロールできる点で、改造人間と化したヒーローものに通じるところがなくもないですが……。
主人公の心理描写が問答無用に「重い」!
描写全体に甘さがなく、登場人物は悩める人ばかり。作品全体の雰囲気も軽さとは無縁です。しかし、軽さが身上の「予定調和な正義」に飽きた人には文句なしにおすすめできます。善悪についての論議は、説教くさくなるものが多い中、この作品からは不思議とそういう鼻につく部分がなく訴えかけてくるものがあるのもよいです。
余談ですが、こういう重い雰囲気の作品ですが、意外と七瀬葵さんのイラストがはまってます。明るい路線な印象があるから、そういう点でもおもしろいかも。

さて、本日の名台詞ですが……主人公の響は組織と戦い、多くの命を奪っています。そういう血に汚れた自分が、幸せになる資格はないと、落ち込んでしまっているのを、親友の聖也が諭している構図ですね。
似たような表現は、他の小説でもいっぱい見られると思いますが、「なーんかご都合主義だな」という印象はこの作品からは受けません(私だけ?)。
押し付けがましさがないからかな……。(00/7/4)

相手が人間兵器だったら、武器を持っていたら、私には逃げることさえ精一杯だ。私のすることは無駄かもしれない。しかし、私の気持ちは無意味か? 穂村が好きだ、穂村が傷つくのを見たくないという私の心には何の価値もないのか? 何もできない人間には、何の意味もないのか? 教えてくれ――

出典:戦鬼は雪嶺を翔ける(ミュートスノート戦記4)/富士見ファンタジア文庫/麻生俊平/絵:七瀬葵/225P
キャラ:スカーレット・志木

【直営サイト】なし
ファンサイトならば、Gestaltへどうぞ。コンテンツは更新が止まってますが、掲示板は稼動しています。

事前にお断りしておきますが、本日の作品紹介は過去の紹介文の使い回しです。手抜きですいません……同じ作品を毎回文章代えて紹介するのはなかなか辛いものがありまして(^^;)
台詞紹介は手抜きしてませんのでご勘弁を!

「ミュートスノート戦記」はSFで、もっと細かく分類すると変身ヒーローものに近い存在です。
主人公の響は、ある事件に巻き込まれ友人ともども殺されそうになって致命傷を負いますが、運命のいたずらで人よりはるかにすぐれた能力をもつ異形の獣となってしまいます。「MU」と呼ばれる人間兵器創造のために開発されたものが、響を異形の獣とさせたのでした……。
望まない能力を手に入れてしまった主人公が、さらにその能力のせいで望まない能力を使って闘うことを強いられていく様が描かれていきます。
異形から人へ戻ることをコントロールできる点で、改造人間と化したヒーローものに通じるところがなくもないですが……。
主人公の心理描写が問答無用に「重い」!
描写全体に甘さがなく、登場人物は悩める人ばかり。作品全体の雰囲気も軽さとは無縁です。しかし、軽さが身上の「予定調和な正義」に飽きた人には文句なしにおすすめできます。善悪についての論議は、説教くさくなるものが多い中、この作品からは不思議とそういう鼻につく部分がなく訴えかけてくるものがあるのもよいです。<BR>余談ですが、こういう重い雰囲気の作品ですが、意外と七瀬葵さんのイラストがはまってます。明るい路線な印象があるから、そういう点でもおもしろいかも。

で、本日の台詞なんですが前後関係がわからないと、ちょっとぴんとこないかもしれません。
穂村が敵に襲われてしまい、スカーレットもその標的になって負傷してしまいます。しかし彼女は穂村に負担をかけまいとして、負傷した身体を引きずって遠ざかろうとするのです。「私のそばにいると撃たれる」という一念で行動しているんですが、こういう葛藤があるわけなんですね……。
しかし、この作品のすごいところはこういう台詞まで飛び出しておきながら、一向に恋愛関係の話は進展させる気配さえ見せないところでしょう。重い作品は伊達ではありません。(00/9/11)

――絶望できたら、どんなにか楽だろうにな。

出典:天に響け戦神の歌(ミュートスノート戦記)/富士見ファンタジア文庫/麻生俊平/絵:七瀬葵/272P
キャラ:滝沢聖也

【直営サイト】なし
ない、はずです。麻生さんのファンサイト自体はあったような気もしますが、今回は未調査。

「ミュートスノート戦記」の紹介は……本日はパス。明日回しにします。たぶん予定としては3日ほどはミュートスノートの名台詞が続くことでしょう。

それではさっそく台詞解説にいってみたいと思います。
なにごとにも冷静(冷徹)な聖也の嘆息に近いようなものです。彼は精神的に熱くなりすぎるということがなく、自棄にもならず、希望らしい希望を持たない自分だからこそできることがあると考えているのです。
要は感傷なんですが、妙にひっかかってきたので掲載することにしました。(00/11/30)

「誰かに夢中になっている時、あたしには世界が輝いて見えた。もしも、その相手といる時間が輝いて感じられるなら、安心していい。おまえがその特別な誰かを好きになればなるほど、他の人間、この世界のすべてまで、いとおしく感じられるはずだ。保証する」

出典:天に響け戦神の歌(ミュートスノート戦記)/富士見ファンタジア文庫/麻生俊平/絵:七瀬葵/52P
キャラ:穂村光

【直営サイト】なし
ミュートスノート戦記関連のファンサイトを調査した結果、1件だけ見つけました。Church of the POISON MINDです。データベース中の、戦士の掟は炎で突っ込めが楽しかったです。

いよいよ師走に突入〜。一段と仕事は辛くなる〜(^^;)

「ミュートスノート戦記」は、すごーく簡潔にすると『手違いにより改造超人と化してしまった主人公が、周りの人々を守るために敵の組織と対決していく』お話です。仮面ライダーを想像してもらうのがわかりやすいかな?
この作品においてもっとも重要な部分は、物語の重さでしょう。富士見F文庫の中では屈指の重さを誇るかもしれません。とにかく甘くない。
普通改造超人が出てくる話と言えば、正義のヒーローになると相場は決まっています。でもこの物語においては「正義」のもつ負の側面について徹底的に掘り下げています。
敵を殺しつづける主人公の感情などは見てて痛々しくなるくらい。これでもか、これでもかと言うくらい傷ついては立ち直り、の繰り返しです。5巻完結で分厚さもかなりのものがありますが、主人公の感情に対してそれなりの解答を出すには必要な分量だったのだと納得できる出来でした。
先ほどから言っているように軽い話ではないので、その手の話が苦手な人には不向きかもしれませんが、重い話好きな方にはぜひ読んでほしい一品ですね。

でわ本日の台詞解説。
これはどっちかと言うと恋愛に関わる話題です。
主人公の響が姉に、「誰かを特別好きになったら、今まで特別好きだった親友との関わりはどうなるのか」という不安に答えたものですね。
よく言う「世界が違って見えた」というあれです。確かにすべてはプラスとして作用するのかもしれませんね。
相手が嫉妬深くなければ(笑)。

ちょっと脱線した話をしますと、「ガンパレード・マーチ」で原さんに嫉妬されて刺される話は有名です。でもこういう事ってゲームや小説だけかと思っていたら大間違い。
私がたまたま訪問した日記サイトでは、それまで恋人と「毎日欠かさず電話・1週間に1度は会う」という状況で、その方が金欠のためデートをキャンセルしてバイトを入れたところ『切られた』そうです。
うわっこわっ! 嫉妬(こういう場合は嫉妬とは違う気もするけど)って恐ろしい……。みなさんも気をつけましょうねー、気をつけてどうなるもんでもないですけど(爆)(00/12/1)

自分の負けを認められない、負けて泣くことを認められない、そんな人間がほんとうに強いわけがないことをあたしは知っている。だから、いつか、そんなヒーローを描いてみたいと思っている。いつかね。

出典:天に響け戦神の歌(ミュートスノート戦記)/富士見ファンタジア文庫/麻生俊平/絵:七瀬葵/332P
キャラ:穂村光

【直営サイト】なし
ミュートスノート戦記関連のファンサイトを調査した結果、1件だけ見つけました。Church of the POISON MINDです。

「ミュートスノート戦記」からの出典、とりあえずしめくくり。
しかし台詞の確認のために、ところどころ読み返しているわけですがほんっとに重いですね……。まだこれは完結編だけにまとめる動きもあるわけですが、中盤なんて洒落にならんくらいすごかったもんなあ。もちろんほめてるんです、ええ。

上の台詞に関しては、下手に解説を入れるとネタばれになる恐れもあるのであえて入れないことにします。しかしまあ読んで字の如しな台詞なんで説明不要な感はありますね。
考えてみると、まいじゃーに限らず名作になりうるひとつの重要な要素として「負けっぷり」があるのかもしれません。
少年漫画につきものの、「強さのインフレ」な世界観だとこの辺の感覚が希薄になる傾向があってそれが嫌でまいじゃーに走ってるのかなあ、とか思いました。やっぱり心底負けてどん底に落ちて、いさぎ悪く這い上がってくる「泥臭さ」そういうのが好きです。
もちろん無敵なキャラも大好きなので、単に節操がないだけかも(^^;)(00/12/3)

Mew Mew!

リズムに乗れ。
リズムに乗れ。
エンジンのエンジンのリズムに乗れ。
回転音のリズムに心を乗せろ。
爆発音のリズムに身体を乗せろ。
速く、速く、
ナイフよりも速く、
銃弾よりも速く、
コンマの単位で響く、エンジンのリズムに追いついてみせろ。

私はエンジン。
私はエンジン。
エンジンの動きを支配しろ。
エンジンと一つになれ――。
力強く
力強く――――

出典:Mew Mew! (小説)/電撃文庫/成田良悟/絵師:ヤスダスズヒト/デザイン:荻窪裕司/編集:鈴木一智&和田/268P
キャラ:?

【作者直営サイト】RESISTANCE黒子SHOW
【絵師直営サイト】gs4

特記事項なし。

★2004年7月31日(土)
『召しませジャンクフード』

ライトノベル完全読本→bk1→amazonで冒頭に『文壇で正当な評価を受けなければならない』うんぬんといった趣旨の序文が掲載されており、けっこうその波紋が大きくて少年少女科学倶楽部による感想リンク集&まとめまで派生することに。
あーあれですか……。確かにちょっと力みすぎてるなあ、って思った。

このライトノベルがすごい!を企画しといてよく言うよ、と思われるかもしれませんが、この企画を権威付けたいと思ったことはないです(だいたい動機がただの思いつきだし)。知らない良作に出会えるきっかけになれば、とは思ってますが……。個人的には作家さんが『裕福とはいえないまでも、小説一本でなんとか食べていける』程度には売れて続編を何の心配もなく出すことができる環境作りの手伝いがしたい、そんなところですね。
布教病を患っているのは……ま、これは不治の病ということで。

どっちかというと気になったのは”ジャンク・フード扱いされてきた状況を変えなければならない”という一文です。むしろ変えてほしくない。変に大上段に構えて型破りな良作を出す妨げにでもなりゃしないかと心配です。ただ、宝物を発掘するのはなかなか大変なので批評行為自体はもっと盛んになってもいいかもしれません。単純に目に触れる機会が増えますから……などととりとめもなく考えていたのでした。全然まとまってないけどまあいいや。
私は批評が苦手なんで、ひたすら紹介するのみ!


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■EMBRYO Piano Works 、夏コミにて500部再版
素敵なピアノサウンドでファンも多いこの作品、買い逃していた方はこの機会にぜひどうぞ☆ 8月15日(3日目)西さ-01b「EMBRYO」ですよ☆
「試聴はこちらで。特にアトラク=ナクアは聞くとすっ転ぶ可能性大なのでこの機会に知らない方はお試しください」

■コバルト公式:須賀しのぶ「流血女神伝」紹介Flash少年少女科学倶楽部より)
超絶にネタバレですので未読の方は要注意です☆
ただし未読かつネタバレ上等な方はぜひご覧ください。流血女神伝に手を出すきっかけになるかもしれません。」
なんにしろ、流血女神伝シリーズ→bk1→amazonは、コバルト文庫の中でも男女問わずおすすめしたい作品ですよ☆



  ▼本日の作品&台詞解説▼

Mew Mew!

Mew Mew!→bk1→amazonは、一応物語的にバウワウ!→bk1→amazonの続編に当たります。佐渡と新潟の間に掛けられた世界で一番巨大な橋。その中央にある巨大な名もなき人口島。経済的理由から放置されやがて九龍城のような無法地帯と化したその人口島を舞台に、キレた奴ら同士のお遊戯・抗争を描きます。
この作品でも成田節は健在で、お互いがお互いの思惑にしたがってバカ騒ぎを繰り広げる……といった趣向。まああれです、作品のノリは作者様のほかの作品を一冊でも読んでいれば大体わかるかと。
さて、ネタバレ防止のためにあまり詳しいことは言いませんが……今回はチェーンソーが主役です。誰がなんと言おうがチェンンソー。

さてそれでは本日の台詞解説。
チェーンソーです。誰が操ってるかなんて事はこの際どうでもいいのです。チェーンソーです。以上。

「あぁ、東の護衛の連中か? 護衛っつーか、何でも屋だろあいつらは。ぐにゃぐにゃ折れ曲がった奴らばっかだが、真ん中には切れねえ芯が通ってる。そんな連中だな」
「あと……あいつらん中で金をまじめに払うのは、うちの隣に住んでる砂原だけだ。残りの奴ぁとっととツケ払え馬鹿野郎……っつっとけ」

出典:Mew Mew! (小説)/電撃文庫/成田良悟/絵師:ヤスダスズヒト/デザイン:荻窪裕司/編集:鈴木一智&和田/193P
キャラ:竹(ラーメン屋の親父)

【作者直営サイト】RESISTANCE黒子SHOW
【絵師直営サイト】gs4

特記事項なし。

★2004年8月1日(日)
『企画調整中』

CGIアンケート、近日公開。

ところでうっかりしてましたがビーンズ文庫の8月新刊も発売になってました。彩雲国物語 花は紫宮に咲く→bk1→amazon、あーんどそのとき君という光が→bk1→amazon(高殿円さんの新刊)が発売になってます。……「そのとき」シリーズは積読になってるんですけどね(汗 こうやって紹介しつつ自分にもプレッシャーをかけて優先的に読まねば。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■「このライトノベルがすごい!」フェアがすごい! 第二回・さわや書店上盛岡店編
少年少女科学倶楽部の狩田さんによるメールインタビュー記事です。かなり濃い内容になってますので一見の価値ありと思いますよ☆

■プロット派とライブ派
川上稔さんの7/31の日記で、小説を書くときにプロットを細かく組む人と組まない人の小説の書き方傾向の分析のようなものをされてます☆ なかなか興味深いですね☆

■ロボット文化史年表(pdf形式)モノグラフより)



  ▼本日の作品&台詞解説▼

Mew Mew!

Mew Mew!→bk1→amazonは、一応物語的にバウワウ!→bk1→amazonの続編に当たります。昨日紹介したので詳細は省略。バカ騒ぎがよい感じですええ。

さてそれでは本日の台詞解説。
東区画の護衛連中のことをラーメン屋の親父が評しているんですが……なんか妙にツボにはまったんで紹介してみました


未来放浪ガルディーン

「 (てきとうにセリフをいれてください) 」

出典:大暴力。(未来放浪ガルディーン)/角川スニーカー文庫/火浦功/絵:出渕裕/215P
キャラ:タイス

【直営サイト】なし
ファンサイトは死ぬほど(おおげさ)たくさんありますが、探索した限りではWe Love 火浦功!!を起点にするのがいいようです。

「未来放浪ガルディーン」は……えー……ガルディーンは……。
……内容忘れました、ええもう完全にきれいさっぱりと(爆)
どんな話だったかまるで覚えてません。かろうじて外伝で命脈をつないでいたものの本編が最後に出たのは昭和なんだもんなあ(^^;)
というわけで、最近ライトノベルスを読み始めた方の中には存在さえ知らない方がいらっしゃることでしょう。奥付を盗み見してよみがえらせた記憶によればおおまかな内容はこんな感じです。
時は戦国。強大な武力を誇るヴァルマー帝国は名門フレイヤ一家を一夜でほろぼした。この戦でジョージ「無謀王」ヴァルマーに刃向かう勢力は消えたはずだったのだが、ここに一人生き残りがいた。コロナ・フレイヤー、男の子として育てられた熱血少女で正統な王位後継者。コロナはその直線的思考から単騎、ヴァルマー宮殿に復讐の殴り込みをかけた……。
とまあこんな感じの筋書きですが、あまり当てにしない方がよいでしょう。一応もともとの枠は巨大ロボットの登場するSFなのですが、どうみてもその枠は超越している感があります。とにかくスチャラカな話です。
まあわかりやすく例えるなら「スレイヤーズ!」の源流とでも言うべき作品でしょうか。
まいじゃー読み人ならば、いろんな意味でぜひ押さえておいてほしい作品のひとつです。
作家さん自体がまいじゃーな存在と言える稀有な存在。小説を書かない小説家たる火浦節がいやでも堪能できます。

で、これだけぶちあげといて新作は未読だったり。てへ。

さて、、完全に1発ネタな本日の名台詞。
タイスというのは盗賊に襲われていたところをコロナに助けられた少女です。少女なんですが、同じく一応は女のコロナにすっかり熱をあげています。このタイスが、コロナにすがりつき約17分間熱心にくどくシーンがありますが、そのシーンこそが上の問題の台詞です。
すごいとしか言い様がありません。
いいのか? こんなことして。
その辺の作家が同じ事をすれば1発で編集さんに捨てられてしまうかもしれない禁断の技ですね、これは。プロの方はせいぜいうらやましがってください(笑)。(00/12/28)


ミルククラウンHi!

「乙冬ちゃんみたいな普通な娘が好きになるトコなんかあるんかいな?」
「私…は 神が好き!
極道とかそんなの関係ないよ 神は神だもん
どこが好きとかじゃなくて 神がすきなの」


出典:ミルククラウンHi!/少コミフラワーコミックス(小学館) /水都あくあ/2巻45P
キャラ:帝雅胡良&立華乙冬

【作家直営サイト】AQUAIZAN
【絵師直営サイト】同上
作者本人による直営サイト。BBSは休止中ですが、それ以外では充実してるサイトです。

今投稿名台詞第14弾はうまのふんさんから。
ぐわ、これ私自身だったらたぶん選べない(笑)。こういう台詞を見ると募集した意味もあったというものです。どうでもいいことですが私は最初、上の台詞の神を「かみさま」だと認識していて、解釈に悩みました(^^;

 週刊少女コミックスに連載されてるラブコメです。
施設で育った女の子の立華乙冬は、通っている学園のスペシャルクラスZ組の専用寮「竜宮」で住込みのバイトをすることになります。一言でいえば「専用メイド服を着たヘルパー」の話です。
ただいま「ミルククラウン」「ミルククラウンHi!」(続編)が出ているこの話は今一番おもしろいラブコメと思っています。とにかく主人公の乙冬が人間じゃない。ものすごく壊れています。それでいてギャグ漫画特有の行き過ぎた下品さがまったくないのがこの漫画の魅力でもあります。一度ぜひ読んでみてください。乙冬はめちゃかわいいです。

「特別の子」と普通の子(?)との恋っていうのはラブコメの基本な訳だけども読者にそれを納得させるような何かが必要なはずです。乙冬の恋人の神の悪友胡良がラブラブな二人に嫉妬して、乙冬に神のどこが好きなのか聞いたのが上のせりふです。それはすべての「好き」の答えじゃないでしょうか?こんなことにっこり言われたら誰も逆らえないですね。ごちそーさまってとこです。(01/3/25)


みんなの賞金稼ぎ

「あなたが無職になって、一生何もしなくても、わたしが死ぬまで、絶対に不自由はさせないし、好きなだけお金をあげる。それで満足?」
「……満足じゃない」


出典:みんなの賞金稼ぎ/スニーカー文庫/池端亮/絵師:白亜右月/108P
キャラ:藤巻ヒカリ&鬼瓦カヲル

【作家直営サイト】なし
【絵師直営サイト】WEBTAG-WEST
ファンサイトは発見できず。今日現在は「ない」とほぼ断言できます。

本日は自薦の日です。
「みんなの賞金稼ぎ」は……犯罪者に懸賞金をかけて取り締まるようになった近未来の日本が舞台。そこで現役女子高生がバイトのために賞金稼ぎをして暴れ倒すというおおよそそんな感じの内容の小説です。
とにかく主人公たちの引き金が軽い軽い! そんな簡単に撃っちゃっていいのかと思うくらい撃ちまくり人死にも出まくり。最近読んだ本の中ではもっとも人命軽視(笑)な作品です。
基本的なノリは軽いですが、どこかに乾いた感覚を感じます。さりとてハードボイルドでもなし。なかなか形容の難しい作品と言えるかも。人がごろごろ死ぬのに違和感を感じないのであればなかなか楽しめる作品です。ただ上のことが気になる人はやめといた方がいいかも。

それでは恒例台詞解説。
バイトでヘマをやらかしてクビの危機に陥っているカヲル。すっかり落ち込んだ彼女は愚痴モードに入ってしまいますが、そこにいつもクールなヒカリが本気とも冗談ともつかない口調で尋ね、カヲルが返答すると言う次第。
要するにお金が欲しいから賞金稼ぎをやっているわけですが、お金さえ手に入るなら後はどうでもいいというわけではないのです。
人としてのプライド。これを表現したなかなか秀逸な台詞ではないかと思うのですがどんなもんでしょうか。(01/3/13)


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