燃え萌えAIの登場するライトノベル+α?冊

どーも、まいじゃー管理人の極楽トンボでございます。
ご存じの方も多いかとは思いますが、私は人工知性属性のある人間です。どれくらい好きかというと(投げっぱなしがばれるので普段はだんまりを決め込んでいるわけですが)詩うコッペリアというコンテンツを一時期運営していたくらいですええ(笑)

さて、こういったAIの登場する作品というのは漫画や海外SFには傑作が多いのですが、ライトノベルには意外と少ないです。しかし、海外の傑作などはすでにさんざん各所で名作も紹介されていることですし、当まいじゃー推進委員会としてはやはりライトノベルにこだわるべきでしょう!!
と、いうことで果たして何冊くらい紹介できるのかわかりませんが、AI登場ライトノベル紹介企画スタートです。


●国産に限定
●漫画、ゲームなど他メディアは除外
●基本的にはライトノベルを紹介(よけいなツッコミを受けると面倒なので+αとしておきます。本格SFとライトノベルを一緒にすると怒る人中にはいますからね(^^; )
●地雷は回避
●AIの定義論などごちゃごちゃここで語る気はないので、ここでは仮に人工知性全般とします。データの集積としての知性ならok。ロボットは大丈夫ですが、生体脳は微妙(個別判断)、ホムンクルスはアウト。
ま、こんなところで。


第一回 第二回 専用掲示板


第1回 ボディを持ったAIたち(1)

まずは人型ボディを持ったものから。当たり前と言えば当たり前ですが、人とほとんど挙動が違わないというか、場合によっては「これAIって意味あるのか?」という場合もあるのでこて調べといった感があります。初心者向け(なにが?)

終わりのクロニクル

001 川上稔「終わりのクロニクル」シリーズ(AHEADシリーズ) 電撃文庫 →bk1→amazon

人型AIとしてはこの作品に登場するSfがぶっちぎりにポイント高いです。以下で紹介している他の作品が吹けば飛ぶくらいに素晴らしい出来。なぜここまで言い切るかというと、人と自動人形の間に明確な一線を引き、人になりたいとか言い出さないどころかむしろ人は不便だと思っている冷徹な部分が存在するから。人になりたいと言わない人型AIは実はかなりの希少価値だったりします。他にも巻が進むとsf以外の自動人形が多数登場するなど、その筋の作品が好きな方には必見かと。本筋? どっかで調べて下さい(笑) ちなみに当サイトの6/23の名台詞(飛んだ先のちょっと上)も必見ですええ(とついでに自分とこの宣伝してみる
閉鎖都市・巴里 下 002 川上稔「閉鎖都市・巴里」上・下(都市シリーズ) 電撃文庫 →bk1→amazon

自動人形のロゼッタが、人になろうとする話(この世界では、人でありたいと願った自動人形は徐々に身体が生体へと進化(変化)していくという設定になっています)。いやそれだけが話のメインじゃないんですが、AIを主として説明するならそれで十分かと。ロゼッタがつけている日記文体が日々変わっていくのがまたよかったです。人型機械の普遍テーマといえるであろう「人になりたい」というテーマを扱ったものとしては、かなりの良作です。シリーズですがいきなりこれから読んでも大丈夫ですよ。
猫の地球儀 003 秋山瑞人「猫の地球儀」焔の章、幽の章 電撃文庫 →bk1→amazon

ええっと、基本的にはこの話猫が主役の、タイマンバトル&星へ行こうとする話だったりします。もちろん本編の展開自体もかなり熱いのですが、その中で人型機械は猫のサポート役ですね。実はここに登場する中でもっとも印象的な存在であるクリスマスは半分壊れかかっている?のですが、その台詞は一度聞いたら忘れないでしょう。「はれるでしょう。」は名言です。なお、人になりたい!とかそういうテーマは持ってませんのであしからず。
ポストガール 004 増子二郎「ポストガール」1〜3 電撃文庫 →bk1→amazon

民間郵便会社所有の人型自律機械の少女・シルキーが郵便を届ける過程でいろいろな出来事に遭う連作短編シリーズ。ほんわか、あるいはしんみりいい話。個人的にはお酒を飲むと「酔ったふり」ができるてのが微妙にツボでした。シルキーの心がバグの産物というのはまあ、そんなところかな。
導きの星 005 小川一水「導きの星」1〜4 ハルキ文庫 →bk1→amazon

本編は文明育成もの。発展した文明を持った世界から派遣された人員が、生命体の萌芽しそうなところを監視し、育っていくようなら要所要所で少しだけ介入してよりよい方向にその生命体が発展するように導いていく……といった話です。本編自体が大変な傑作なのでぜひご一読を。
AIについては、主人公の任務を補佐して分析・交渉などを行う役目のAIが3体登場します。んー……刷り込みによる上位任務とかあったけど、AI的には特筆すべき点はなし。
ワイヤレスハートチャイルド 006 三雲岳斗「ワイヤレスハートチャイルド」 デュアル文庫 →bk1→amazon

静かに物語が進む感じええっと……青春ミステリとなってますね。喫茶店のウエイトレスをしているAIが登場します。相当前に読んだ作品なので細部を全く覚えていませんが、「幽霊がみられるものなら見たい」というエピソードがなかなかよかったです。
フィリシエラと、わたしと、終わりゆく世界に 007 今田隆文「フィリシエラと、わたしと、終わりゆく世界に」 富士見ファンタジア文庫 →bk1→amazon

まだシリーズ一巻しか出てないので詳しいことはわかりませんがいわゆる終末もの。ロボットだけになってしまった世界、と考えてもらうとわかりやすいかと。「わたし」の学習っぷりと、あとはそうですね、ふわふわしてください<本文参照

 
キーリ 008 壁井ユカコ「キーリ」1〜4 電撃文庫 →bk1→amazon

ロボットというか大戦期の激強い不死人が出てきます。でも、紹介しておいてなんですがあんまりAIじゃない気が。それどころか明確に定義としてはアウトだったような? あれ?(調査中)
009 「惑いの空の凶天使(ハーフウイング)」(ザ・サードシリーズ) 富士見ファンタジア文庫 →bk1→amazon

ザ・サードシリーズは居合い少女・火乃香の重要な相棒として砂上戦車のAI・ボギーがいるのですが、これはまた改めて取り上げます。ブルー・ブレイカーもやっぱり同じく。この巻ではゲストキャラとして登場した少女(あるいは幼女)型のAIが登場するため別格としてとりあげてみました。空を飛ぶということに特化したその有様が、人によってはストライクだろうと思われます。この巻だけ読んだ場合は……ブルー・ブレイカーとの関わりがわからんと思われるのでちと微妙。
夕なぎの街 010 渡辺まさき「夕なぎの街」1〜2 富士見ファンタジア文庫 →bk1→amazon

AIうんぬんというよりも、作品全体の持つ雰囲気に酔って欲しい作品です。和風世界+SFという世界観は時々みかけますが、これの持つ雰囲気はなんとも素敵。
AIは、錬金術師を目指して修行中の主人公が拾ってきて直したAI・サヨリ他いろいろ登場しますので、やはりこの手の作品が好きな人は押さえておくべきでしょう。
011 泥氏朗「ACCESS 機械じかけの戦乙女」 スニーカー文庫 →bk1→amazon

内容が見事に脳内リセットされてしまいましたので現在作品を発掘中(^^;
とりあえずamazonのリンクをたどれば紹介文が読めます。もう絶版だと思いますので古本屋でないとほぼ入手不可能。
012 結城恭介「理姫 −YURIHIME−」 アニメージュ文庫 →bk1→amazon

絶版につき古本屋でしか拝めません。詳しい紹介文は作者様のサイト深夜のお茶会よりここを参照のこと。表紙も見れます。
青春です。泣けます。
AIとか言うと微妙にネタバレっぽく感じますが、本自体手に入らないのでまあいいかと(^^;
今読むとちょっと古くさく感じる可能性もありますが、まっすぐでいいお話。なにせ私はこれをリアルタイムで読んだのでかなり胸に来てしまいました。というわけで……どっちかというとAIものというよりもむしろ青春SF?といった趣がありますが良作なので、もしも古本屋で見つけたら即保護してあげて下さい。


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