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とある魔術の禁書目録(インデックス)

「んなモン関係ねえ! テメェは力があるから、仕方なく人を守ってんのかよ!?」
「違うだろ、そうじゃねえだろ! 履き違えんじゃねえぞ! 守りたいモノがあるから、力を手に入れんだろうが!」

「テメェは、何のために力をつけた?」
「テメェは、その手で誰を守りたかった!?」
「だったら、テメェはこんな所で何やってんだよ!」
「それだけの力があって、これだけ万能の力を持ってるのに……何でそんなに無能なんだよ……」

出典:とある魔術の禁書目録(インデックス) (小説)/電撃文庫/鎌池和馬/絵師:灰村キヨタカ/202P
キャラ:上条当麻

【作者公式サイト】なし
【絵師直営サイト】rainbow spectrum

特記事項なし。

★2004年4月12日(月)
『コードレスキーボード&マウス購入』

赤外線のやつは反応も遅くて障害物あるとダメと聞いていたので手を出してなかったんですが、最近のはデジタル無線式のがあるそうで。ポイントがかなりたまっていたのでそれを利用してロジクールのこれ買いました。ロジクールだけあってマウスは極めて快適、キーボードの反応もよく全くストレスは感じません。いろんな付加機能のボタンも便利です。13kしたんですがそれだけの価値はありましたええ。
ほんとは液晶ディスプレイもコードレス化したいんですが……とりあえず値段は置いといてそういう商品どこかで扱ってませんかねえ?

このライトノベルがすごい!限定枠の先行版に5名様追加しました。ほんとに千差万別という感じになっております。え、一気に見せろ? まあこちらにもいろいろと事情がありまして……(^^;
ともかく勢いに乗って一般投票まだの方もぜひ!!


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■『ジオブリーダーズ』が 4/14 から連続4話、フジテレビで放送仮藻録より)
だからどうしてそういう半端な放送をするんでしょうか☆
「……この際半端でもよしとしましょう。そんなわけで第一期のみの放映ですが、TV初登場です。視聴可能な方はぜひ」

■リンク集forヤオイサイト管理人Books by 麻弥のMEMOより)
これは要するに内輪だけとか裏でこっそりサイト運営したい方向けの情報ですね☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

とある魔術の禁書目録(インデックス)

とある魔術の禁書目録(インデックス)→bk1→amazonは、現代を舞台にしたファンタジーです。あえて具体的な中身は説明しません。ボーイミーツガール、直球、痛い、後半の盛り上がりetc。この辺のキーワードが引っかかった人は転んでokかと。個人的にはかなりおすすめです。んーと、2、3箇所でこの本の感想を目にしたんですがみんな「ともかく売れ線のネタをなんでもぶち込んである」と言及してました。でも良作だったとまとめられてます。つまりはそういうお話です。ラストが「くーっ!!」てな感じにやられたんでそれだけでもお勧めする理由には十分ですええ。

さてそれでは本日の台詞解説。
作品の直球ぶりを知ってもらうにはやはり台詞が一番手っ取り早いということで、代表的なものを取り上げてみました。主人公の発言ですが、見事なまでに直球でしょう?

「主人公(ヒーロー)気取り、じゃねえ――――」
「――――主人公に、なるんだ」

出典:とある魔術の禁書目録(インデックス) (小説)/電撃文庫/鎌池和馬/絵師:灰村キヨタカ/257P
キャラ:上条当麻

【作者公式サイト】なし
【絵師直営サイト】rainbow spectrum

特記事項なし。

★2004年4月14日(水)
『予算2万で図書館に寄贈するライトノベルのリストを考えてみよう』

まいじゃー掲示板に狂言相談員さんが立てたスレで、図書館に寄贈するためのライトノベル(あえてライトノベルというところがミソです)をみんなでいろいろ考えてます。こういうの結構楽しいですね(笑)
前提条件として、

5年前に開館したばかりで、空いてる棚が若干目に付きます。 雑誌閲覧コーナーにはアニメディア・ファミ通・ホビージャパンがありました。
中学生向けの本が少なく、低学年・園児向けの本が圧倒的に多いです。
館長は、寄贈を歓迎しています、味方です。 ジャンルは何でも、続刊物でもいいそうです、館長が言ってました。
生徒会側ですが、対象は中学生です。教師権力の介入はありません、すべて独断で決定できます。予算は最高でも2万までです。 県立中学校で共学です。中学生。


とのこと。
予算2万、もちろんこの場合は古本はアウトと考えるべきでしょうからなかなかに選択が難しいところです。基本的にシリーズものは巻数の短いものを選択しつつ、人気のありそうなものをあえて途中まで(あるいは1巻だけ)購入してあとは買わせる、とか考え出すと駆け引きも熱いです<マテ
よろしければちとみなさまのお知恵も拝借したいですね。


すごい!に投稿されたコラムをhtml化ちう。途中で寝てしまった……(汗


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

FaceMakerD(とある所より)
パラメータをいじるとそれに合わせて顔グラフィックを描画してくれるフリーソフトです☆ ちなみに高機能版の電算自動絵師 顔編の使用例ですね☆
「これ、絵を描けない人間にはなにげにありがたい。TRPGやるときなんかイメージ膨らますのにいいかもですよ? なかなか思ったようにはいきませんがそれもまたよし」
出来上がったCGには使用制限ないそうです☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

とある魔術の禁書目録(インデックス)→bk1→amazonは……熱いです。とにもかくにも後半がめちゃくちゃ熱いです。前半だけ読んで判断しないように! 前半と後半ではまるで別物といっても言い過ぎではないくらいなので、冒頭立ち読みしてすべて知った気になるのはやめましょう、と一応アドバイスしておきます。
で、しつこいようでがラストがもう、もう!

それでは本日の台詞解説。
んー……説明の必要があるとは思えませんが、一言付け加えるなら覚悟の差とでも言うんでしょうか。

本棚(こころ)の中は、マンガのみ(ゆめみがち)

出典:とある魔術の禁書目録(インデックス) (小説)/電撃文庫/鎌池和馬/絵師:灰村キヨタカ/2巻11P
キャラ:?

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】rainbow spectrum

特記事項なし。

★2004年6月10日(木)
『危うしテンションその2』

更新しているかぎりは墜落はしないだろうってことで。

このライトノベルがすごい!関連更新。早見裕司さんコラム「ジュニアの系譜」第8回『ティーンズハートの作家たち(2) 』を掲載。いやなんというか今回は早見さんの素直な感想が各所に入ってて妙におかしかったです(笑)



  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■電撃文庫オフィシャル海賊本『電撃h』&『電撃p』2冊同時発売モノグラフより)

ライトノベル人気調査、ミスが見つかったらしく「よろしければ再度投票してください」とのこと


  ▼本日の作品&台詞解説▼

とある魔術の禁書目録→bk1→amazonは、説明省略。

ついでに言うと今日のは台詞じゃないです。ふってあるルビがあまりにツボにきたので紹介してみました。ルビにすると表示できないブラウザとかありそうなんであえてカッコで表現してますが本来はルビです。他人事じゃないよなあ……。

「まいどまいど思うけど、君って割とファンタジーな体をしてるよね?」

出典:とある魔術の禁書目録(インデックス)  (小説)/電撃文庫/鎌池和馬/絵師:灰村キヨタカ/デザイン:渡邊宏一/編集:?/2巻300P
キャラ:医者

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】rainbow spectrum

特記事項なし。

★2004年9月11日(土)
『明日はレイニブルーの放送日』

明日はアニメ・マリア様がみてる春でレイニーブルーの回なわけですが……。
はっはー、苦しめ! かつてリアルで新刊を読んでいた私が諸君、私はマリア様がみてるが好きだで言及したように非道いあんまりだーともだえ苦しめー!<自分も同じ目に遭うことは忘れている

さてと。昨日はこのラノスタッフによるオフ会でした。
第2回とかの話も一応はしましたが、「まあいざとなったらメッセンジャー使えばいいよね!」とかぬかして馬鹿話ばっかりしていたのは気のせいですたぶんそういうことにしとこう。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■悲劇名詞
小説形式でこのラノの反省をしていこうと言う白翁さんのサイトです☆ 紹介が遅れてしまって申し訳なかったのです☆
「いきなりネタにされている……(汗」

■食卓にビールをのなぞ
BAD_TRIPの感想というか苦言(8/29) →MyForrestによる考察 →それに対する反応(9/3) →再反応 おまけ:うたたねこさんの反応
トンボさんがあんまり気にしてなかったのと、旅行でそれどころではなかったのでリンクが遅くなってしまいました☆ なぜ食卓にビールを→bk1→amazonの主人公は16歳にしてビールを飲むのか?という話です☆
「あーなるほど編集部の方針ですか。私はこの作品めちゃくちゃ好きなんで構造的欠陥には目を向けてなかったのですが、確かに残念ではあります」

■ ライトノベルの海外事情モノグラフより)
「参考までに、うちは韓国からリンク張られてまして例えば銀盤カレイドスコープなんか話題になってました」
マリみて関連でも捕捉されてましたよね☆
「なんてーか……結構嗜好は似通ってるんでしょうか。隣だし」

■「うまれも育ちもスーパーダッシュ!」な作家のフェア


  ▼本日の作品&台詞解説▼

とある魔術の禁書目録(インデックス)→bk1→amazonは、異能力者を集められた学園都市で何の能力も持たないとされる主人公の少年を中心とした異能力アクションもの。もっとわかりやすく言うとジャンプ系熱血漫画をそのまま小説にしたようなノリの作品です。ただし時々不意にフェイントをかましてくるので注意が必要ですが。
この作品ははっきりいってツッコミどころはあちこちあると思います。ありますが、そこを流して相手の能力を打ち破る方法や主人公の熱血さにはまれるかがポイント。
私は大好きですええ。

さて、それでは本日の台詞解説。
相手と死闘を繰り広げて病院行きとなった主人公を診た医者の感想です。この台詞に、作品の本質の一端が見えるなかなかいいところを突いた台詞なんじゃなかろうかと取り上げてみました。


東京BABYLON

「それでも僕はこの東京が大好きですがね」
「どうしてですか?」
「この地球でたったひとつ
滅びへの道を『楽しんで』歩んでいる都市だからですよ」

出典:東京BABYLON/新書館 WINGS COMICS DX/CLAMP/43P
キャラ:桜塚星史郎&皇昴流(すめらぎすばる)

【作家公式サイト】CLAMP-NET.COM
【絵師公式サイト】同上
公式サイトではメンバーの日記とかも。ファンサイト? 恐れをなして未調査です。たぶん本気で調べたら一晩かかっても氷山の一角がやっとでしょう。

今度は横っ腹が痛いです。なんか悪いことしたんでしょうか、私。

「東京BABYLON」は、東京を舞台にして、さまざまな不思議な事件を陰陽師である皇昴流が解決していくというお話です。
こういう表現が適当かどうかわかりませんが、非常にCLAMPらしいというか、一筋縄ではいかない一話完結型のさまざまな事件が起こります。
単純に「めでたしめでたし」では終わらずどこか尾を引くような形。
お話し全体に哀愁が漂うとでも言ったらいいのかな?名台詞的にもなかなか見るべき点の多い、ストーリーとしてもまいじゃー要素をかなり含んだ一読の価値ある作品です。
しかし私がこの作品の特徴として挙げたいのは『東京』という街そのものを描いている点です。「あなたは、『東京』が、きらいですか?」などという台詞でいきなりはじまるあたり、私的には非常にうれしかったです、ええ。
好きなんですよ、こういう「都市」を扱った作品……ってなんか全然紹介になってませんね(^^;)

それでは本日の名台詞。
といっても登場人物同士でいろんな話をしている最中にふと出てきた話なので、前後の文脈とかはあまり意味のないものだと思われますので特に書きません。
実を言いますと、私未だにこの台詞の真意がわかってなかったりします(^^;)
言いたい事はなんとなくわかるんですが、対象が東京だけとも思えないんですけどねえ。その辺どうなんでしょう。ともかく滅びを『楽しむ』という考え方はちょっとおもしろいなと思いました。(01/2/7)

「ワタシのコト『カワイソウ』と思ったの?」
「いいえ
貴方が生きてきた十何年間の人生すべてを ちょっとお話を聞いたくらいで『かわいそう』で括ってしまうなんて貴方に失礼よ
貴方の人生は貴方のものよ
他人が『かわいそう』だとか『しあわせ』だとか計れるものじゃないわ」


出典:東京BABYLON/新書館/CLAMP/2巻146P
キャラ:?&皇北都(すめらぎほくと)

【作者公式サイト】CLAMP-NET.COM
【絵師公式サイト】同上
ファンサイトは……各自で見てください(^^; 多すぎて調査不能。

どなたは存じませんが、ネットでアロエリーナの試聴ができるサイトを教えてくださった方、ありがとうございました。名無しさんに感謝しつつ逝ってきます。

さて。
「東京BABYLON」は、東京を舞台に陰陽師の頂点に立つ皇一族の当主・皇昂流(すめらぎすばる)と、双子の姉・北都、そして影の陰陽師・桜塚星史郎が、暗躍?するお話です。
一言では説明しがたいものがありますが、帝都に溜まった数々の思いを、抜き出して形にしたとでも言うんでしょうか。痛いけど前向きな話が多いです。「あなたは東京がきらいですか?」というキャッチが方向性を表しているかと。

で、本日の台詞。
お名前不明の外国人女性を、北都が行きがかり上助けることになります。その彼女に「友達になりたい」と持ちかけたところ理由を問われてつながる会話です。
ほんとはこの話の主はガイジンつについてなのですが、とりあえず本日は置いといて……。
カワイソウという言葉ほど安易な言葉はないのですね、実は。こういう台詞を人が口にする時、その人間は100%高みから立って傍観しているだけで、その立場に降りてみる気は全くありません。それどころかその言葉の裏には、無意識に優越感が働いています。
そういうわけでこの言葉は好きになれないですね……。あと後半部分については読んだ通りです。
この女性の登場する話はなかなか興味深い台詞が多いんで、ひょっとしたら明日もこの作品から引用するかも?く(01/5/28)

「私貴方の『友達』になれるわ この『東京』で初めての『友達』に」
「泣いちゃだめよ 『笑って』
貴方お仕事が忙しいから私たちきっと時折しか会えないわ
私きっと心配になるわ 貴方が誰かにいじめられてないか 怖い思いしてないか 泣いてないか
だから私が思い出す『友達』がいつも笑顔なように 私の心配が少しでも減るように
『笑って』」


出典:東京BABYLON/新書館/CLAMP/2巻150P
キャラ:皇北都(すめらぎほくと)

【作者公式サイト】CLAMP-NET.COM
【絵師公式サイト】同上
ファンサイトは……各自で見てください(^^; 多すぎて調査不能。

昨日からの予告どおり、本日もまた東京BABYLONから台詞を紹介します。

さて、本日の台詞ですが……。
この話の後半全体が、巨大な名台詞の集合体であるために、いったいどこを抜き出したものか困ってしまいました。それなりに見切りをつけて掲載してますが、その気になったら延々と全部の台詞を載せる羽目になりそうなぐらいです。
そんなわけなので、お暇があったら東京BABYLON2巻の110ページ以降だけでも読んで見て下さいな、と。
前半部分は友達がカッコ書きになっている理由を強調するために抜き出したもので、メインは後半部分です。
笑うってことは大変重要で、笑顔美人てな言葉もありますし、怒りっぽいと肝機能が低下して免疫の働きが悪くなるそうです。いやなにを言ってんだかあれですが、とりあえず笑顔が一番だと思います、ええ。
……なお深刻ぶった泣きそうな笑顔の方が絵になるとかいうねじくれ曲がった意見は大却下。(01/5/29)


トゥ・ハート

あううぅぅ……

出典:トゥ・ハート   キャラ:マルチ

すいません、逃げました……。
どーしても適当なのが思い浮かばず、とうとう今やってるPSのゲームからネタにしちゃいました。
自分自身が「あうぅぅ……」な気持ちです(T_T)

さて、と。
「トゥ・ハート」ですが、いずれまいじゃーの方でもとりあげるつもりではいますが……。
いわゆる恋愛(なのかな?)ビジュアル・ノベル。主人公の学園生活の中で、いろんな女の子達と仲良くなっていく話です。
題材的にはありがちですし、展開も予想通りの方向が多いのですが、テキストのレベルが高いせいかやってて楽しいです。
ついでにマルチというのは、いわゆるメイドロボです、念のため。
台詞はなにかとドジの多いマルチが、その失敗の際、口癖のようにいうものですね。
わかるでしょう?こういう気持ち。やっちまった!と思ったとき、思わず「あうぅ……」と頭を抱える。
そういう心情がよく分かる台詞です。

「ぜ、ぜひお返事を聞かせてくださいっ!!」
「そんな、いきなり返事って言われても…」
「ハ、ハイかイエスかそれだけでもっっ!それだけでもかまいませんからっっ!!」

出典:トゥハート
キャラ:雛山理緒&藤田浩之

トゥハート。もともと18禁ソフトから出発して、PSに進出、とうとう一般アニメにまでなってしまったすごいソフトです。
私はPS版しかやってないので、不条理を感じることもなく楽しめました。テキストがうまいんですよね、結局。
それにしても、AVGの場合最後にゲームのよし悪しを決めるのはシナリオ・テキストなんだなあ、と今更ながら痛感してます。
どんなに絵がすばらしくても、テキストやシステムがだめならゲームとしては失格ですね。
ちなみに……ほんとはマルチの泣ける台詞を準備していたんですが、ここのところ真面目な台詞ばっかりだったので一度オチをつけておこうということで、これになりました(^^;)

手紙をもらって会いにいった藤田に錯乱したあげくいきなり告白して返事を迫り、互いに慌てている構図。理緒が錯乱して口走っている台詞がポイントです。
「ハイ」か「イエス」って、究極の2者択一(笑)

わたし、ロボットですから。 ロボットだから、平気なんです。ロボットにはもともと本当の心はありませんから。 さびしい気持ちも怖い気持ちもなく、あるのはデータだけなんです

出典:トゥハート   キャラ:マルチ

テスト期間が終わって、マルチはデータを抜き取られ、リセットされることが決まっています。
主人公に「怖くないのか?」と聞かれたことに対して答えたものですが……。
ただただ涙せよ!
うーむ、しかしE.G.コンバットといい、これといいロボットというか人工知能と言うかその手のものには弱いなあ、自分。

ねえ、犬さん。おいしいって、どんな気持ちですか?

出典:トゥハート   キャラ:マルチ

昨日に続き、トゥハート。
本日は予告通り、全国に多数萌え萌え患者を生み出したマルチさんの台詞です。
念のため、解説しておくとマルチはメイドロボです。そういう前提でお読みください。

この台詞は、マルチがほかの人からもらったお菓子を、犬にあげているシーンでのものです。
自分はロボットだから、食べられないから、「おいしい」という気持ちがわからない……なにげない一言なんですが、これがけっこうツボに!
……来ませんか?いろいろマルチ関係の台詞を吟味したなかでは、ひそかにこれが一番だと思ってるんですが。

「ひろゆきちゃん」

出典:ToHeart/leaf/?/?
キャラ:神岸あかり

おことわり。本日ネタ日照りにつき番外です……すいませんねえ。

「ToHeart」は、ハートフル学園ラブコメSLG。要は美少女ゲームの範疇ですが、詳しいことはまいじゃー認定してますのでそちらをご覧下さい。
いろいろと見解はあるでしょうが、個人的にはゲーム版よりも、「学園もの」というジャンルを描ききったアニメ版にこそまいじゃーとしての価値があると思っています。
とはいえむろんゲームも遊び倒したことは否定しませんが(^^;)

さて台詞の解説。主人公は通常の設定では「ひろゆき」になっていて、ゲームでは巧妙に外されていますが、アニメ版ではこの名前を連呼してくれます。
つまりなにがいいたいかと言うとですね……管理人の下の名前が「ひろゆき」なのですよ、ええ(笑)。すごい効果なのです、自分の名前を呼ばれる感覚と言うのは!!
いちいち反応しちゃってもう大変。おそらく死ぬまでこのアニメを見るときは、そこらを転げまわるにちがいない……。狙って出来るものではありませんが、機会があったら自分の名前を連呼するアニメとか見てみましょう。よーく意味がわかると思います(笑)

東方ウィッチクラフト

「いいことをおしえてやるよ、ご同業」
「かきねのうえのひと」
「――魔女の語源だよ。どこにも属さず、何にも染まらず、現世のあらゆる境界の上に立って物事を見定める者たち。それが、俺たち魔女だ」
「お前を囲ってる垣根をよじ登れよ。そこから何が見える? さあ目をこらせ。耳をすませ。自分が何を望んでるか、お前はとっくに分かってるはずだぞ!」

出典:東方ウィッチクラフト −垣根の上の人− 《小説》/コバルト文庫/竹岡葉月/絵師:飯田晴子/197P
キャラ:滋賀柾季

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
竹岡美穂さんのファンサイトである空翠の間で、竹岡葉月さんの情報も取り扱っているようなのでリンクしておきます。

★2001年12月29日(土)
『世間は休み、有明は祭り、私はガクリ』

「こんにちは、木乃葉子です☆」
?えらく機嫌がいいみたいだけど。
「メイドさんのコスプレも悪くないものですね☆」
はあ? なにがなにやらさっぱり・・・
下のリンクを参照してくださいね☆ 冬コミ行く前に見られたら最高なんですけど」

というわけでなんと!
木乃葉子さん大活躍のSSがいつの間にか製作されていましたっ!!
以前にも紹介したTKROOMのWEB小説「パニックメモリーズ」の2次創作という形でタケルさんがメイドさん撲滅委員会!を書かれています。
今宵も葉子ちゃんの広辞苑が唸ります。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■竹岡美穂さんは竹岡葉月さんのお姉さん
これファンの方はすでにご存知だと思いますけど、一応報告しておきますね☆
「丘の家のミッキー新装版」などのイラストを手がけている竹岡美穂さんは、上で紹介した竹岡葉月さんのお姉さんだそうです。デビュー作の「ウォーターソング」では姉妹コンビが見られたりします。
ある意味貴重な本なのかも☆

■Prismaticallizationのキャラクター琴原みゆのファンサイト「みゆと朝御飯同盟」
・・・世の中にはいろんな方がいらっしゃいますねえ。
あ、もちろんPrismaticallizationは大好きです☆
実はテキストなパズルゲームとして考えた場合にも、このゲームはすばらしいんです。意外な盲点だと思うんですがご存知でした?


  ▼本日の作品&台詞解説▼

「東方ウィッチクラフト」→bk1→amazonはコミカルな現代ファンタジー。微妙にひねりのきいた作品です。
中学三年のごくごく普通な家庭の平凡な少女・観凪一子。彼女は隣の私立高校生の滋賀柾季に憧れていたのですが、ひょんなことからなんと彼の正体が魔女であることが発覚。そのうえ一子は彼の使い魔にされてしまい・・・。
なんで男なのに魔女なんだ、というツッコミもあるかと思いますが、これはまあそれほど気にする必要はないです<あるといえばあるけど
主人公が使い魔というパターンはちょっと珍しいかもしれません。またテンポのよいコミカルな話が展開していきますが、ちゃーんと友情etcのテーマも盛り込まれています。
実はずっと以前から読みたかったんですが、どうしても1巻だけ売ってなくてようやく今になって読むことができました。ちなみに3巻まで発売中です。
結論から言うと、気軽に楽しく読める作品として多くの人におすすめできます。コバルト文庫入門編としていかがですか?

本日の台詞は・・・ネタばれがかなりきついんで解説はご勘弁を。
思考が袋小路に入り込んでしまい、抜け出せなくなっている人への問いかけであるとだけ言っておきます。
(01/12/29)

「こんにちは一夜漬け。さようなら睡眠時間。……ちくしょう、お星様のバカ。泣いちゃうぞ」

出典:東方ウィッチクラフト 螺旋舞踊 《小説》/コバルト文庫/竹岡葉月/絵師:飯田晴子/105P
キャラ:観凪一子

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】羊のかぞえうた(3月稼動予定)
竹岡美穂さん中心ですが、竹岡葉月さんも扱うファンサイトに空翠の間があり。

★2002年2月16日(土)
『READ OR DIE?』

台詞関連で飛んでこられた方はこちらへ。

●判決
管理人・極楽トンボと、絵師・朧月、並びに某画像を見た全ての人間に広辞苑の全文朗読を命ず。


あの……どうしてもやらないとダメ?
葉子:「読みますか? それとも死にますか☆」
慎んで拝読させていただきます……しくしくしく。
「それではみなさんも、がんばってください。ちゃんと見てますからね☆」


さて、罰を受けながらの管理人復活です(笑)
最近のどさくさにまぎれて紹介するのが遅れてしまいました。
電撃ゲーム文庫から出ている「蚊コレクション」→bk1→amazonは、PS2のゲーム「蚊」の一応アンソロジー本です。が、執筆陣が飯野文彦、小林泰三、田中哲弥、田中啓文、牧野修、森奈津子(敬称略)という時点でわかる方にはわかると思います。(ノリとしてはSFバカ本そのままですええ)
間違っても万人におすすめしようとは全く思いませんが、人によっては激しく琴線に触れること確実なので、紹介しておきます。買うならお早めにどうぞ。私が言うのもなんですが、100%増刷はありえません(^^; まいじゃーな小説好きな方に捧ぐ。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■誤字脱字に関する話
「すいません、急に頭痛がするんで帰っていいでしょうか」
あら、トンボさん都合の悪い話題だからと言って仮病はよくないですよ☆
もちろん趣味の個人サイトだからといって、誤字脱字の連発はよろしくないですよね☆
「反論もオチもございません。反省です」
きっと三日と持たないと思いますけどね☆

■「元気か?」ハロ3980円,しゃべって育つ癒し系
以前から情報はあったんですが、今回のは画像つきです☆
2月24日発売で¥3980。もちろんちゃんとしゃべります☆ あとは空に浮けば完璧ですね☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

東方ウィッチクラフト→2巻帯→bk1→amazonは、ファンタジー小説、に一応はなるんでしょうか。
主人公の観凪一子は、隣の男子校の滋賀柾季に憧れていたのですが、ひょんなことからなんと彼の正体が魔女であることが発覚。そのうえ一子は彼の使い魔にされてしまい・・・。
なぜ彼なのに魔女なのかは本編を読んでください。まずは時に空回りも多いけど、一子の元気っぷりが読んでて微笑ましいというか。ファンタジー色はあまり濃くなく、コミカルな日常を交えてストーリーが流れていきます。
さくさくと読めて、ちょっといい話という感じの作品です。コバルト文庫も購入対象になっている方はぜひどうぞ。
手を出しましょうよコバルト文庫。特に「マリア様がみてる」はもはやルーチンワークとしてしつこくしつこくしつこくしつこく普及活動を行っております。かなりたくさんの方に転んでいただいたと自負していますが(笑)、ほんとにいい話ですってば。

さて、ここのところ割合まともな台詞が多かったので、ちょっと息抜きモード。こういう感じの軽妙な台詞が多いのも作品の特徴ですね。
まだ学生であるみなさんに捧げます。
くれぐれもこういう展開になってはいけませんええ。

「奇跡は人に知られず起こすもの! この謙遜のロマンを解せない奴は、立派な日本人にはなれねーぞ」

出典:東方ウィッチクラフト 螺旋舞踊 《小説》/コバルト文庫/竹岡葉月/絵師:飯田晴子/18P
キャラ:滋賀柾季

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】飯田晴子公式サイト
ファンサイトは今のところ空翠の間が唯一だと思います。

★2002年3月18日(月)
『書評リンクシステム構想』

私が式神の城に埋没している間に、みどりやさんが書評リンクシステム構想をだいぶ進めてくださってました(汗) すいませんみどりやさん!さぼっていて申し訳なかったです……。
さてそんなわけで、書評リンクシステムに関するご意見・要望などを募集します。思いつきで結構なんで掲示板に書き込みよろしくです。みなさんに使いやすいものにするためにも、いろいろ教えてくださいね〜。
「」へのご要望わたしが沈没している間に
眠い……眠すぎ……。

おまけ。
懐古趣味でI LOVE EXPO'85。懐かしすぎて涙が出ます。
……あのもしかしてこちらにお越しになっている方でこの当時生まれてなかった方はおられます?(おそるおそる)
「心配しなくてもトンボさんは既におじさん世代ですよ☆」
はうっ。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■略語検索俺ニュースより)
これは便利☆ ADSLとか略語の正式名称が検索できてしまうんですよ☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

東方ウィッチクラフト→帯→bk1→amazonはラブコメ、の部類に入れればいいのかな?
男なんですが魔女(この辺は1巻を読めば魔女の起源についてチラッと出てくるのでわかります)の滋賀と、不幸にも?彼の使い魔!にされてしまった一子を中心としたコメディです。
軽く読めるタイプの作品ですが、なかなかおすすめなシリーズです。4巻目発売の話もあるようですね。

はい、本日の台詞解説に行きましょう。
といっても対した説明はいらないですが。魔女の使命として裏でいろいろ人助けをしている2人。でも正体を知られる前に遁走します。正義の味方は正体を知られてはならないのです。そういう法則なのです。


東方紅魔境

「いるいる 悪寒が走るわ、この空気
何で強力な奴ほど隠れるんだ?」
「能ある鷹は尻尾隠さず… よ」
「…脳なさそうだな」
「人間だけよ
脳なんて単純で科学的な思考中枢が必要なのは」
「おまえアレだろ? ほら日光とか臭い野菜とか 銀のアレとか 夜の支配者なのに なぜか弱点の多いという…」
「そうよ 病弱っ娘なのよ」
「面白そうだな、やっぱ飲むのか? アレ」
「当たり前じゃない 私は小食でいつも残すけどね」
「今まで何人の血を吸ってきた?」
「あなたは今まで食べてきたパンの枚数を覚えてるの?」
「13枚 私は和食派ですわ」


出典:東方紅魔境 (ゲーム)/上海アリス弦樂団/STAGE6 レミリア・スカーレット戦前
キャラ:霧雨魔理沙&レミリア・スカーレット

【作者直営サイト】上海アリス幻樂団
【絵師直営サイト】
なし
特記事項なし。

★2003年9月1日(月)
『あーゆーれでぃ?』

社会人である私にはもはや関係ないことですが……学生の皆さん、宿題はお済で? え、提出日の時間差まで計算に入れて自転車操業まっただなか?
ご愁傷様でございます。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■読書感想文ジェネレータうたたねこやより)
中身のスカスカ加減がバッチリ再現されています☆

■セカイ系リンク集うたたねこやより)
メモなのです☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

東方紅魔境は、ちと反則技ですが同人の弾幕避けシューティングゲームです。とにもかくにも弾幕避けが熱い! 新作の東方妖々夢もやはり熱いです。ゲームを手に入れるのはなかなか難しいかもしれませんが、公式サイトで体験版がDLできますので、シューターな方はぜひお試しください。

で、なんで反則を犯してまでこのゲームを台詞紹介に持ってきたかというと、ボス戦前の掛け合い漫才がひじょーに味があるから。人によっておもしろいと思えるかどうかには差がありそうですが、一見の価値はあるかと。


ドキドキロコモーション

「予算内での任務達成率100% 連盟一の激安女王!!
『倹約のファルコン』と呼ばれた私がいる限り 無駄は一切許しません!!」

出典:ドキドキロコモーション/YKコミックス(少年画報社)/幸田朋弘/OURS2001年9月号304P
キャラ:隼椿

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
すまん、未調査!

例によってお盆前は仕事で(イベントがらみじゃなく100%お仕事です)修羅場っているので更新もままならない……明日以降の更新もだいぶ微妙です。
正直、今日の台詞は不満もあるのですが、勘弁してください(泣)
ついでに白状すると、ドキドキロコモーション自体いわゆるごく普通のロボット少女が暴れる話でまいじゃーとはちょっと言えません。
「連盟一の激安女王」の言い回しが気に入ってそれでまあ使ってみました。いやこのデフレで不景気な世の中、こういう人は大切かも。
(01/8/7)


特命高校生

田畑が生活の全てだった頃の論法はもう通用しないの!!! その頃のシステムのの一部だったあんたも同様っ!!! 不必要!!
…………人はね…… つねに進化してるのよ猿公!!!

出典:特命高校生   キャラ:茗荷千春

「特命高校生」のおおまかな話。神職の家の兄妹である薫と千春。彼らは持って生まれた特殊能力で、この世の悪霊を封じます。
割とありがちな話ですが、巫女好きなら買っときましょう(笑) ついでに言うと、巫女服はけっこうきちんと考証されています。スカートの形になってませんからね。(スカートになってるような巫女装束は存在しません)……思いきり脱線してるし(^^;)

今回の台詞で紹介したかったのは、最後の部分。かっこいい啖呵ではありませんか! 妖怪なんかにゃ人間様は負けないっ! という勢いが伝わってくるようですね。
ちなみに生け贄を要求した猿の妖怪に対する啖呵です。

特命転攻生

「わたし、決めちゃってるの。こんな学園だと、みんな人を信じなくなるんです。だからできるだけ、人を信じようって」

出典:特命転攻生/ファミ通文庫/新城カズマ&新藤キミテル/絵師:広江礼威/102P
キャラ:小春

【作者直営サイト】散歩男爵
【絵師直営サイト】VIOLENT DOGS DIVISION
特命転校生は公式サイトあります。といってもエルスウェアのTRPGの、なんですけどね。それから絵師の広江さんはガンパレ関係の同人誌をいろいろ出されていて、現在のトップページもかっくいーガンパレCGが飾っています。

えー実は独自ドメインに意外な弱点発覚。
http://www.maijar.org/にブックマークするとですね、ホームページ転送がかんでいるせいでタイトルがきちんと表示されません(しくしく)。
格安サーバーをなるべく近いうちに確保しますので、それまではご不便おかけしますがよろしくお願いします。……なんだか大事になってしまった……(^^;


「木乃葉子です、はじめまして☆」
うわっとお! な、なに?
「この調子だといつまで待っても紹介してもらえそうにないんでとりあえず存在感をアピールしておこうと思いまして」
いや、君の出番はできるだけ早く作るから今日のところはだね……
「こちらの委員会の秘書業務を行なっています。秘書とはなってますけど、ありとあらゆる雑務はなんでも引き受けています。ええと、ちなみに”このようこ”と読むんですよ☆」
わかった! わかったから! もう本番始まってるからとりあえずひっこんで……
怠慢。なまけおこたること。おそろかにすること。なおざり。」
あ、あの……
なおざり。あまり注意を払わないさま。いい加減にするさま。かりそめ。おろそか。ゆるがせ。」
えーと……よ、葉子さん?
サボる。サボの動詞化。なまける。なまけて業を休む。サボ。サボタージュの略。サボタージュ。労働者の争議行為の一。仕事に従事しながら、仕事を停滞させたり能率を落としたりして、企業主に対して損害を与えて、紛争の解決を迫ること。怠業。サボ。俗に怠けること。」
すいませんこの通りです許してください。
「では、できるだけ早く表舞台を用意してくださいね☆」
質問してよろしいでしょうか。
「なんでしょうか?」
その手に持っている広辞苑はなんでしょう、ね……
「ええと、実践してみましょうか☆」
いいです。がんばりますから。


……えー、というわけで看板娘の木乃葉子さんはかなりお怒りのご様子なので、そろそろ本気で表舞台を用意せねばならないようです(^^;

はいでは本日の作品紹介に戻ります。
「特命転攻生」は、いわゆる大風呂敷・ハッタリが売りの学園?アクション小説です。だいたいサブタイトルが〜人別帳は燃えているか?〜というあたりでハッタリ具合もわかろうと言うものです。
特命転校生というのは全国で頻発する猟奇事件に対処するために、文武省から派遣される特務生徒のことです。主人公たちが潜入した学園では、学籍管理委員会が全てを管理し、年に一度の試験により生徒の身分まで決定し、成績の悪い生徒は名無しとなり、以降学籍番号でしか呼ばれなくなってしまい、あらゆる権利も剥奪される……。このような異常事態に主人公たちが対処していきます。
冒頭のシーンから既に「分かった作り」になっていて、数ページ立ち読みするだけで方向性がわかるのではないかと。
蓬莱学園のような大風呂敷ネタが好きな方ならぜひ読んで見て下さい。うんうん、これぞ新城さんの作品ですね。

台詞解説。
上で挙げたように、この学園はとても酷い所でどうしても人間不信に陥りがちになります。そんな環境の中で明るく振舞い、主人公たちのこともあっさり信じてくれた少女。そのわけは……とまあそんな感じ。
信頼のないところには何も生まれない、と。
(01/10/29)


独立降下隊ガンフェロン

「人はな……、目につく身の回りの連中の生命と健康と尊厳だけ守ってりゃ…それで表彰モンさ
判るか? 今ここらは昼だ 裏っ側じゃ夜だ
起きてる奴は寝てる奴の夢まで面倒は見れん……そういう事だ」
「自分に姉っていうか妹っていうか…がいるって前に云いましたよね そいつは寝てる奴を守る為に軍人になったんでしょうね」
「………… じゃあオマエは、目が覚めた奴とその妹の為に朝食のパンを作ってやるといい とびきりうまい奴をな…」

出典:独立降下隊ガンフェロン/メディアコミックス(メディアワークス)/此路あゆみ/原案:DARTS/209P
キャラ:親方&謎の人

【公式サイト】なし
情報すら落ちてません(^^;) 完全に闇の中へ……。

「独立降下隊ガンフェロン」は、SFコミックです。
電撃文庫版の同名小説とリンクした内容になっていますが……どちらも既にお亡くなりになりました。(つまり絶版です)
ストーリー的には、特殊能力を持ったクローン人間が、特殊部隊の一員として戦いに参加する様子を描いています。とにかく設定が萌えるんです、設定が! 主人公の戦争に対する心情が繊細で、ちょっといい感じです。
SF者はこける可能性大。ただし先ほど書いたように絶版なので、手に入れるのは厳しいですが……。
コミックには章間に設定資料などがたくさんちりばめられていて、その挿絵を伊藤明弘さんが描いているのも密かに見逃せないポイントです。

さて、本日の名台詞。
物語としては佳境も佳境ですが、戦争に直接参加していない第3者の視点で、しかも戦争にはあまり直接関係ない台詞ですが……あまりにもいい雰囲気なんで採用しました。
農場で農作物などについて親方と語る少年の図、というところですね。
人生経験のある親方らしく、変に気負ったところのない自然体で、「守れる範囲で回りのものを守ればいい」、そう云っているように聞こえます。かなりお気に入りの台詞です。(00/9/8)

都市シリーズ

どうして死にたいとも思わないのに。涙が出るのですか――?

出典:閉鎖都市・巴里   キャラ:ロゼッタ・バルロワ

「閉鎖都市・巴里」は、都市シリーズとして電撃文庫で展開中の小説第5弾です。周りから結界をはって、1944年の1年間を54回繰り返す閉鎖都市・パリで、 いかにして、パリはその連環から開放されたのか、というお話。メイドさんなロボットとか、「ロボットが人になろうとする話」とか、なんというかとにかくツボにはまりまくり!おすすめの一品ですね。

さて、上の台詞なんですが……。実はあまりにもネタばれ度が強すぎてほとんど解説不能です(^^;)
とりあえず悲しいから流す涙じゃない、とだけ言っておきましょう。使われている状況が全くわからなくても心の琴線に響くものはありますが、できればご自分の目でお確かめください。

これをすべて”莫迦な笑い事”として隠し、全ての者を安堵させ、護っててくれないか

出典:閉鎖都市・巴里   キャラ:ジャック・マクワイルド

昨日に引き続き、「閉鎖都市・巴里」から。

またしてもネタばれ度が強くて解説不能(^^;)
秘密というのは、護ることが難しいもの。それを遂行するには強固な意志と実行力が必要になりますが、それについて触れた一文ですね。軽く言ってくれてますが、実はお願いしている内容はとてつもなく大切で困難な任務というわけです。……くわしく解説できなくてすいません。

「……誰かを殺すの?」
「そうじゃねーよ ……護ることも憎むことも同じ線上にある」

出典:風水街都香港
キャラ:アキラ&ガンマル

ただいま一押し中の都市シリーズの1作です。実は、最初このタイトルを見たとき「ああよくある風水ものね」くらいにしか思ってなかったのですが……。なんか一味違いました。ストーリー自体は風水によって崩壊する都市・香港を守るという、別段代わり映えのない小説に思えるのですが、「遺伝詞」(ライブ)と呼ばれる魔法とはちょっと違う独自の概念が新鮮に感じる、みたいです。
他の都市シリーズでも「独自の世界観」の構築がしっかりしているため、それでよくある小説とは違う印象を受けるみたい。おすすめです、はい。ただしパンツァーポリスはできれば後から読んだほうがいいかも。

本日の名台詞は、なんだか深いぞ、な台詞。香港の危機に、戦場に向かう決意を固めたガンマル。彼の決意に対し、アキラはガンマルの行動に不安を覚え問いかけます。やっぱり自分の気になる人に「ただの人殺し」にはなってほしくないからでしょうか。で、そんな問いかけに対し、ガンマルが答えたわけです。
つまりは同じ戦うにしても違いがあるんだ、とそういうことなのかな?憎まない、ってこと?ここ解釈に悩んで、読書がストップしてしまったところです(^^;)

漢はだまってワンコイン

出典:奏(騒)楽都市OSAKA   キャラ:?

これは実は本編の台詞でもなんでもなく、扉絵のあおり文句で、しかもジョークです。
が、ゲーマーとしてはあまりにも心動くものがあったので掲載と相成りました。
ワンコイン!そうです、ワンコイン!シューティングゲームを財力に任せ、コンティニューしまくる輩がいますが、あれは邪道!ワンコインでクリアできないなら、精進あるのみ!物量作戦など笑止!(クリアできないいいわけでは決してない(爆))

「どうして、僕を見ていたいんです?」
「前にも言いましたよね。迷っている人には、可能性があるんです」
「可能性……」
「選択肢の多さ、です。……私は迷うことをやめて道を閉ざしてしまったけれど、ひょっとしたら、自分だけの力で怯えから脱して、速読暦ではなく、風水師や五行師になれたかもしれないんです。
私は迷うことを諦めてしまったから」
「でも、迷ってばっかじゃダメでしょう」
「ええ、そうです。いつか決断する時が来ます。
でもその時、強く迷う人の決断は強く。また、強く決断する人の迷いは強いんです」

出典:奏(騒)楽都市OSAKA   キャラ:陽阪勝意&高田清犠

長い!無茶苦茶長い!すいません、いろいろ切る場所を考えましたが、完全に雰囲気を再現しようと思ったところ、短く出来ませんでした(^^;)
なんか変な用語が出てきますが速読暦(ファストリーダー)、風水師(チューナー)、五行師(バスター)はいずれもこのシリーズ独自の用語です。

本文が長いから、あまり解説も必要ないでしょうが……、陽阪は二年前彼女を守ってやれなかったという、そのことが原因でずっと迷いつづけている、そういう前提条件がります。後はもう、見たまんま。

迷うままに震えていられるのは、最高の贅沢ですね

出典:奏(騒)楽都市OSAKA   キャラ:池丸孝弘

実は今だ読み終わってないので、作品にどうこう言える立場じゃないのです。話もどうにも説明できないし……。いちおう言詞加速器IXOLDEを巡る、東西の覇権戦争という体裁をとっているのですが、各キャラに過去の因縁がありまくりだったり,そもそも抗争しているのは学生で、でも社会の中心に学生がいて、古都圏総長とか名護屋総長連合とか、神器とか、まあともかく世界観そのものを全く独自に構築しているので、そういうのを楽しみたい人にはおすすめな一品です。
おせじにも万人向けとは言いかねますが……まあちらっと立ち読みすれば、言ってる意味もわかるかと。

さて、この名台詞を言った当人は、東京圏第一特務隊長……まあ総長の守り役と仮にしておきますが、彼が恋人?と語った内容が前振りになってます。こんな感じ。
「前向きですね」
「後ろ向きだって結構魅力的よ。昔の清犠とか……、震えていられるのがうらやましかったもの」
どう説明したものやら……戦わずして逃げるという行為は、実はなかなか許されるものではなく、ゆえに震えていられるのが最高の贅沢であると、まあそんなところです。

「もしも、もしも私が目の前の黒竜に悲鳴をあげて現場放棄したらどうする?」
「それはありません
「……なぜ?」
「なぜならベレッタ様は、昔から、本当の重騎師だからです
ベレッタ様がどう思われていても、私には、そう加詞筆できますよ」

出典:閉鎖都市・巴里   キャラ:ロゼッタ・バルロワ

この台詞、実は一番載せたかったのって一番最後の部分だったりします。詞認筆(シーニャ)と加詞筆(ポイント)。この世界は文字で表す事で存在を確定する世界なんですが、詞認筆が主観or願望、加詞筆が客観or結果、のようなものです。

「絶対事実はこうなんですよ」と、語りかけているわけですね。この本読んだ人限定の名台詞、かな?そうだと思うんですがね……。

質問に答えよう。
オマエは俺の友ではない。俺の友は、俺の目の前からいなくなったヤツらだけだ。
だから俺はオマエの友に並ぶんじゃない。
俺からオマエに言うことがあるとしたらひとつ。
生き残れ。それだけだ。

出典:閉鎖都市・巴里   キャラ:ギヨーム・バルロワ

今が旬の本って、けっこうネタの扱いに困りますね。うかつなところ引用すると、ネタばれしちゃって申し訳ないし、ああ難しい!

上のようなわけで、くわしい解説は抜きです。そうですね、前振りとして戦いに赴く事になったフィリップが、「あなたと俺は戦友か?」と手紙で聞いてきた事に、やはり手紙で返答したものです。
「友」の使い方を、『俺の目の前からいなくなったやつだけ』と言ってのけるあたりに、中年男の渋みが感じられる,と思うのは私だけ?

「死にませんよベレッタ様は。私を護って下さるんでしょう」
「バカっ! 幾ら頼まれても駄目なものは駄目!! 私のことはいいから逃げなさい!!」
「ベレッタ様が犠牲になって、私が救われるのが一番の冴えた方法ですか? 誰かが嬉しく思うとき、誰かが代わりに哀しくなってもいいというのは、間違っていると思いませんか? ベレッタ様は」

出典:閉鎖都市・巴里   キャラ:ロゼッタ・バルロワ

た今が旬の「閉鎖都市・巴里」。この作品、名台詞の宝庫です。ごろごろしてます。特に下巻。このコーナーの救世主です。おかげでしばらく悩まずにすみます……そういうわけで、数日は都市シリーズの連発になるでしょう。

自動人形であるロゼッタは、ベレッタと接するうちに「人らしく」変わり始めます。これはそんな変化をとげたロゼッタの「人」としての一面を見ることの出来る会話です。ただし、どこで使われているかは……ネタばれするんで内緒。冴えた〜のくだりは、なんだか「たったひとつの冴えたやり方」を思い浮かべますね、中身は全然違いますけど。

今のオマエは、全ての人を、過去から護れるだろうか?

出典:閉鎖都市・巴里   キャラ:ベレッタ・マクワイルド

名前はベレッタ、主人公の少女と一緒ですが、でも人物は違います。主人公が成りすましに使った元の人物。巴里が閉鎖された時に外にはじきだされた、ベレッタの祖母。
やはり女だてらに重騎師をしているだけあって言うことが違います。で、注意してほしいのが「全ての人」と言っている点ですね。過去に自分が止める事のできなかった爆発によって、永遠の連環に陥った巴里を犠牲を出すことなく開放したい、そういう意識の表れです。それがすなわち「過去」から人々を護るということ。
この辺、考え方が主人公の(ああややこしい)ベレッタと似ていて、血縁を感じさせます。

私は兵器です。今まで全ての人を騙していたことになります。涙も出ません。兵器は泣きませんから。兵器が流してよいのは血だけです。
私はどうすればよいのでしょうか? 兵器は人を殺すことが本分です。私は人を殺すために生まれました。
でも。でも。違うと言いたいです。しかしこの部屋にあるものを見ていると。全て。全てが私を証明します。知りたくはなかった私のすべてを。

出典:閉鎖都市・巴里
キャラ:ロゼッタ・バルロワ

上の台詞、なんで見えねーんだよ!とお怒りの方へ。本日の名台詞は涙ものではありますが、ネタバレ度高すぎのため、背景と同じ色で記述しました。申し訳ないですが,「閉鎖都市・巴里」を読んでる途中or読む予定がある方は、見ない事をおすすめします。見たい場合は、マウスのカット&ペーストを用いてさらにメモ帳にはりつけでもして読んで下さいませ。
これで、とりあえず都市シリーズ怒涛の名台詞攻撃は一段落です。

テキストも一部隠しときます。
言わずと知れたラストへのなだれこみ時の名台詞。ロゼッタが、自らが兵器として、重騎師として自動人形の生を受けた事を知らされた場面です。ベレッタによって、人としての感情を育んできていた彼女にとって、これは重すぎる試練でした……。
という感じですが、いやー改めて泣けますね……。同じようなネタの話はけっこう読んできたつもりですが、作家さんの力量ゆえなのか久しぶりに涙腺がゆるみそうに……やばっ!(^^;)

飛ぼう。
そして、この人を護れる力をもって私が何をしたいのか、高い位置で決めよう。私が、最大限に多くの誰かを護るとしたら、何をすべきなのか――

出典:閉鎖都市・巴里   キャラ:ベレッタ・マクワイルド

閉鎖都市・巴里よ、今日も名台詞を提供してくれてありがとう。もはやこの本は神棚にでも奉っておかねばなりませんね(笑)

さて、この台詞はベレッタが重騎に乗って、エッフェル塔から「飛ぶ」シーンです。なんで重騎が「飛ぶ」のか疑問もあるでしょうが、それ言ったらおもしろくないので秘密です。
ともかく飛び立つ時に、ベレッタが独白するシーン……かっこいい……。特に「高い位置で決めよう」がポイント。決め台詞として使えるだけの存在感があります。

追記:ミノムシさんよりの指摘により、上の台詞は戦闘シーンからの出典であるとのこと。このころはまだ原典のチェックが甘かったようですね……今度の休みにでも補足します。

もう、護ってくれんの……?

出典:奏(騒)楽都市OSAKA   キャラ:結城夕樹

学園闘争をおおげさにした感じ?なosaka。こういう和ものとも洋ものともつかぬ世界観は好きですねー。

台詞は、本編ではちょっと自分を表現する事が下手な古都圏守護役であり古都圏総長の夕樹から。強がってみても、やっぱり女の子……、というわけで。もはや作品の別など全然関係ない、男の撃墜確実な必殺台詞ですね(^^)

「おい、目が見えないんだろ彼女。少しは気遣えよ」
「そんなつまんねえこと、気遣われて嬉しいか?」

出典:エアリアルシティ   キャラ:お店のマスター&アモン

都市シリーズである「エアリアルシティ」からの出典。すべてが文字で表記され、書物として存在する架空都市倫敦。天使や悪魔も住まうこの都市で、突如として魔物の大量殺戮がはじまります。殺した者は誰か。そしてその真の目的は?……とまあこんな感じのストーリーです。

台詞の背景として、盲目の少女クラウゼルの存在があります。一緒に食事をとる際、食器の位置を探すのに少し手間取るクラウゼル。そんな彼女を見て、店のマスターが意見し、対してアモンが答えるという構図です。
アモンも本来有翼種でありながら、翼を持たないためにいろいろ苦労しています。それが「真の思いやり」につながったのでしょう。気をまわすことだけが思いやりなのか、それともあえて『特別扱い』しないことが思いやりなのか。……それに対するひとつの応えですね、これは。

私は人ではありません。ただ護られているだけの存在です。でも他の人達は私を人として扱ってくださいます。
その優しさが。嫌です

出典:閉鎖都市・巴里   キャラ:ロゼッタ・バルロワ

よく使う話につき、本の紹介は抜き。

ロゼッタは自動人形です。周りの人間はコッペリア効果によって、少しずつ人としての形をとりはじめているロゼッタを、機械とは扱わず、一人の人間として扱ってくれています。
けれども、ロゼッタにとって、時にその優しさは残酷に映るのです。なぜ自分は人そのものとして、当たり前にふるまう事ができないのか、と。
健気です。萌えます。 

「……なぜ貴方は、dp-xxxをまた飛ばそうと考えたのです? 普通の生活をしていれば、満足できるのではありませんか?」
「普通の生活で、満足?
確かにそんなこともせず、普通でいることっていいでしょうね。大学を出てのんびりとして、結婚して子供とか二、三人産んで、その子達と、うちの池のほとりで遊んだりして……、幸せだと思うわ。それって」
「ならば」
「でも、嫌だわ! そんな生活をしたら、あたしは、一生、空を見上げられない。貴方はそれでもいいの?」

出典:パンツァーポリス1935/電撃文庫/川上稔/189P
キャラ:マイアー&エルゼ

本日のこの台詞は、文章上のつながりの都合で一部地の文を省いてあります。あしからずご了承ください。
本日はまたまたパンツァーポリス1935から。いやーしかし宇宙を目指す話はどれを読んでも萌えますねえ……。どの作品を何回読んでも飽きないです、ほんと。

本日の名台詞の背景。つまりその時代としては非常識な行動を、エルゼがなぜとる気になったのか、それをマイアーが問いただしている場面です。会話の内容自体は、宇宙を目指すことについての是非をしているようにみえますが、実は違う、と私は読んでいます。「でも嫌だわ!そんな生活を〜」の一文に、平穏な日常に一度浸ってしまったらもう抜け出せない、私は嫌だ!そんな意味がこめられてるように思ったんですが、さてみなさんにとっての真実やいかに。

……誰よりも、何よりも、どこまでも!

出典:パンツァーポリス1935/電撃文庫/川上稔/141P
キャラ:エルゼ

もはや説明不要? 「パンツァーポリス1935」は都市シリーズの1作目です。
細かい経緯をすっとばすと、機甲都市伯林を舞台に、宇宙を目指すお話。ちなみに都市シリーズは、この1作目を読んでいまいち入り込めず、真のおもしろさに気が付かない人が少なからずいると思われます。
……はっきりいってもったいない! そういう場合は「閉鎖都市・巴里」あたりからまず入ってみては? おそらく2回目に読むときは、全く印象が違ってくるはずです。私の個人的な感想ですが、この作品に限らず、都市シリーズは最低2度、できれば3度は読んでみないとおもしろさがわかりづらいかもしれないです。細かい演出なんか特にそうですね。多用される造語の嵐に、1度目は追いつくのが精一杯で、噛み砕いているひまがないと思われますので……。
このあたり、名台詞発掘のためにいろんな作品を2度読みすることが多くなった自分には収穫でした。1度読んだだけでは「小説の真の姿」というか、作者の書きたかったものはなかなか見えてきません。むろん1度目で「なにかこの作品は他と違うぞ!」と感じ取れない作品でないといけませんが……って完全に話が横道それてますね(^^;)

名台詞の背景は、エルゼが、真剣に宇宙へ行こうと思っているヴァルターの思いを知ったときのものです。まだ見たことのないものを見たいと思う好奇心、誰よりも遠くへ行きたいと思う向上心。
ヴァルターを見ていることで、こういう思いが自分の中にもあるのだ、とエルゼは悟ったわけです。
その思いを1文で表現したもの。
はっきり言ってこの台詞、最近紹介した中では一番気に入ってます。簡潔にして熱血。名台詞の醍醐味です(^^)

一年後の春に、この言詞の塔は起動する。史上初めて、自分の声と音を世界中に響かせたいという者はいないか?

出典:奏(騒)楽都市OSAKA(ゲーム)/TENKEY/?/?
キャラ:鋼史郎

【直営サイト】TENKEYホームページ
OSAKAのゲームメーカーのサイトです。ちなみに原作者である川上稔さんのサイト「VIRTUAL-CITY」も紹介しておきます。原作を読んでいるのであれば世界観補完のため、ぜひ行って見ましょう。

「奏(騒)楽都市OSAKA」は、プレイステーション用の情報探求シミュレーションっゲームです。
え、なにそれ? ごもっともな疑問です。誤解を恐れず説明すると、壁新聞作成という過程を通して、散らばっているいろいろな情報を収集し、解析していくのが目的。同時にキャラクターとの親睦も深めていきます。……しかしこうやって書いてもたぶんわからんでしょう。はまってしまえばかなり癖になるおもしろさなんですが、いかんせんぱっと見は地味に見えてしまいますからね。それに世に出回った本数が少ないのもネック(^^;)。興味のある方は、TENKEYのサイトを参照してください。
同名の小説とは根っこの世界観ではつながっていますが、ストーリーとしては全くの別物です。小説・ゲームともに重要なカギになっているのが、『言詞』であって、この描き方が好きなんですよこれが!
一本の独立したゲームとして考えても相当に「まいじゃー」なゲームです。

さて、台詞。予備知識としてこの世界では、ある理由で世界規模での通信手段を失っていて、バベルの塔はそれを実現するためのものである、ということです。つまりはでかい通信アンテナですね。
で、この塔をはじめて使用する権利を巡ってゲームを進めていくことになるわけです。『己の言葉を世界に響かせる』って、自分には相当ツボでした。考えてみればすごい野望なんですが、今なら、ネット上にサイト開設すれば達成できるわけです。そうか、うちのサイトもそうなのか(笑)

「いいことー? これから下界に降りるけど、あんまし村人パクついちゃダメよー。
前歩いてるあの人をカプってやるのもダメ」

出典:機甲都市伯林(都市シリーズ)/電撃文庫/川上稔/8P
キャラ:?

【直営サイト】VIRTUAL-CITY
都市シリーズ愛読者なら必ず隅から隅まで目を通してほしいサイト。「電詞都市デトロイト」としての形態をとっているのは伊達じゃありません。都市シリーズの一角に含めてもよいぐらいの重要で見ごたえあるところです。

「機甲都市伯林」は、都市シリーズのほやほやの新刊です。
うそっ、いきなりネタばれ行為!? ……ご安心下さい。まだ冒頭しか読んでないので、私も説明できません。既刊「パンツァーポリス1935」の2年後の独逸が舞台ですが、世界観が共通なものの作品自体は相変わらず1冊完結です。
まいじゃー認定済みの「燃えて萌える」(笑)作品。

さて、台詞ですがこれも直接には本筋と関わってこないものです。
ドラゴンを少女が諭すの図、ですがネタばれを避けるため台詞背景も伏せます。ドラゴンに「村人をパクつくな」と諭す姿って、想像するだけでおかしいので紹介してみました。
もう一回念押し。本編はドラゴンが主役のファンタジーでは全然ないので誤解なきように!(00/6/9)

貴方は貴方であることを――

出典:機甲都市伯林(都市シリーズ)/電撃文庫/川上稔/絵:さとやす/318P
キャラ:エリンギウム

【直営サイト】VIRTUAL-CITY
「電詞都市デトロイト」という位置付けで、都市シリーズファンならば必見の没シナリオなどが置いてあります。掲示板も活発で、作者さんも毎日書き込み。実は密かに日記がおすすめで、世間で教えてくれない、作家や絵描きとしての実力を挙げるための方法論などがなにげに書かれてるのです。

「機甲都市伯林」は、SF小説で都市シリーズの最新作になります。
この都市シリーズというのは、たいへんくせの強い作品で、作品独自の用語が連発したり、語り口調も既存の作品と異なる部分が多いです。また、第1作の「パンツァーポリス1935」が、「どうもイマイチ」という感想を持たれる事があるらしく、この辺が読むための壁になっているようです。
一読するとわかりにくい印象があるかもしれませんが、繰り返し読むたびにあたらしい発見のある費用対効果の高い作品です。なにしろ世界観の構築が半端ではない!!世界観重視の方は、迷わず手にとるべきでしょう。
基本的に、1作1作が独立しているため、どの作品から読んでも平気ですが、SF者なら第1作目から素直に、SF苦手な場合は「奏(騒)楽都市OSAKA」か「閉鎖都市巴里」あたりから入ると無理なく作品に入り込めるかな?なるべく2回読んでみて下さい。がらりと印象が変わって来ます。
まいじゃー認定済みの優れた一品です。詳しくはまいじゃー認定の都市シリーズを参照のこと。
……で、かんじんの伯林の内容ですが……、この作品からいきなり入っても用語がわかりにくいので、他の作品を読んでからがおすすめ。「パンツァーポリス1935」から2年後の独逸が舞台で、まずは勢いにまかせて一回ぶわーっと読むのが正しい読み方です。作品を「理解」するのは2回目以降で十分。

じゃ、本日の台詞いってみましょー。
ちょっと尻切れっぽく見えてしまうのはご容赦くださいませ。
ある意味、今回の作品の鍵になる人物がエリンギウムです。彼女と、作中に登場する各人物の立てた約束がすべての発端なのです。
で、上の台詞はある人物とエリンギウムの交わした約束なんですが……これってつまり、その人物が相当信頼されていたってことですね。
人間には進歩が欠かせませんが、時には「変わらないなにか」を持ちつづける事こそ大切なのですよ、と。(00/7/3)

全力機動。最高の敵に最高の敬意を。

出典:閉鎖都市・巴里(都市シリーズ)/電撃文庫/川上稔/絵:さとやす/下巻347P
キャラ:ハインツ・ベルゲ

【直営サイト】VIRTUAL-CITY
近々コンテンツの内容など刷新と言うか、再編成が行われるみたいです。

「閉鎖都市・巴里」は、都市シリーズの第一部の締めくくりに当たります。
周りから結界をはって、1944年の1年間を54回繰り返す閉鎖都市・パリで、 いかにして、パリはその連環から開放されたのか、というお話です。
この設定自体でかなり来る人には来るものがあると思いますが、さらに物事のすべてを文字で書き表す世界であるとか、メイドさんな自動人形が人になろうとする話とか、なんというかとにかくツボにはまりまくり!
個人的な話をさせてもらうと、名台詞の探索の都合もあって、もはや何度読み返したことか……。
上の設定のうちひとつでも興味がわいたならぜひ読んでみる事をおすすめします。都市シリーズを知らない方は、これからまず入ってみるのがよろしいかと。
ちなみに……先日本屋に出ていた上下巻セットを「つい」保護してしまい、しかし2冊持っていてもしょうがないのでこれも名台詞投稿のプレゼントに追加することにしました(笑)。

本日の台詞なんですが……いやもう悩む悩む! おかげで結局下巻をほとんど読み直すはめになってしまいました(^^;)
なるべくネタばれせず、誰にでも公開できる台詞を優先しようと思うとなかなか難しいんですよこれが。候補になったものの消えた台詞の多いこと多いこと、ってこれはどうでもいことですが。
ドイツの軍人であるハインツ・ベルゲがいろいろな思惑や状況を乗り越えて、真の実力を発揮する機会に恵まれ、その様を自身で表した台詞です。んー、かっこいいですねー、ドイツ軍人ここにありっ!
容赦はしないけど、よけいな思惑は一切なく闘うことに信念を持った様子がよくわかります。(00/7/29)

私は機械です。人ではありません。そしてそれが全てです。
人になることとは私にとっての仕事なのでしょうか? それが自分で自分に課したものだということは解りますが。どうなのでしょう?
答えはすぐに出ないものかもしれません。時間をかけて考えてみます。考えることは私の仕事ではありません。でもこれは人であるために必要なことです。

出典:閉鎖都市・巴里/電撃文庫/川上稔/絵:さとやす/上巻320P
キャラ:ロゼッタ・バルロワ

【直営サイト】VIRTUAL-CITY
「VIRTUAL-CITY・DETROIT AGENCY 出張所分所」と銘うって、メゾン電撃内に川上さんの新サイトが出来ました。個人的には餌日記がおすすめです。

お出かけ前、最後の更新になります。思い切り前倒し。

「閉鎖都市巴里」は……今回は説明省略。長期お出かけ前であまり時間に余裕がないのですいません。お出かけ中になんらか収穫があることを期待していてくださいませ〜。

さて、台詞の解説だけはしときましょう。
ロゼッタは自動人形と呼ばれる早い話がロボットなのです。メイドさんのような身の回りの世話がお仕事。
彼女はあることをきっかけとして、徐々に人になりたいと願うようになり、その思いは強くなっていきます。
上の台詞を読むときに頭に入れておいて欲しいのは、ロボットは「仕事だからそれをする」という行動が前提になっている、ってことです。それさえ叩き込めば、あとはもう感じてもらうだけです、はい。
……まあその、なんです。私はこういう台詞にはてんで弱い人なので(^^;)(00/8/12)

「私は神に頼らない」
「なぜだ?」
「自分の運命は自分で決めるものですよ。たとえそれが負けであっても、ね」

出典:エアリアルシティ(都市シリーズ)/電撃文庫/川上稔/絵:中北晃ニ/274P
キャラ:ラルフ&警部

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「エアリアルシティ」も、都市シリーズの中の1作で、SF小説と考えてください。
すべてが本に記され、物語として存在する架空都市・倫敦。人間と魔物が共に住むロンドンが舞台です。
いろいろな種族が次々と惨殺される事件が発端で……。
ネタばれがするため、書きたくても書けないのですが、実はもうひとつ大きな鍵があったりします。他の作品の例に漏れず、やはり設定の妙というか、「本として記された世界」を生かした展開が出てきたりします。

さてと、台詞なんですがこれもあんまりはっきりとは書けません。
けれど、こういった台詞というのは小説においては、かなり頻繁に出てくるテーマなので、それらと比較してみるのが楽しいかと。
上の台詞の場合、ラルフは、「例え負け戦であっても」という断りをいれていますが、この辺に人間としての誇りをかけた台詞を見るようで、ちょっとした一言のようでいて、実はかなり重要な台詞なのだと思います。(00/8/24)

私が――
私がどんな嘘をついても、私を信じていてね

出典:機甲都市伯林2(都市シリーズ)/電撃文庫/川上稔/絵:さとやす/220P
キャラ:レーヴェンツァーン

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「機甲都市伯林」は、都市シリーズの新作です。都市シリーズはSFなんですが、世界観がかなり特殊です。
各都市によって、置かれている状況が異なり、例えば結界により閉じられ、同じ1年を循環する「閉鎖都市・巴里」、1冊の本にすべてが記述される「架空都市・倫敦」など。
こういった一見ばらばらな設定が「言葉」という共通のテーマでまとめられているわけです。
原子爆弾でなく「言詞爆弾」とか、現実化ならぬ「言実化」とか、こういった造語の嵐が飛び交うのも特徴で、このため好き嫌いがはっきり分かれるとは思いますが、この造語に『思わず電波が走ってしまった』場合、はまりこむしか!!
……というわけで、「機甲都市伯林」の場合、独逸全体を機甲都市化する計画が進行する中、その渦中に巻き込まれた少女ヘイゼルの成長ぶりを描いていきます。なんか全然説明になってませんが、もともと説明しようがない話なのです……読んでもらうしかありませんです、ええ(笑)

でわ、本日の台詞解説いきましょう。
シュバイツァーとの会話中、「なにを約束するか?」という話になり、それの回答です。
本文中では、割と気をつけていないと流れていってしまう部分で、台詞も冗談っぽく交わされてはいますが、実はかなり本音が入った台詞なんではないかと。
信頼とはなにか?そんなことについて考えさせられます。(00/10/18)

力を全て正しく使えるように――!!

出典:機甲都市伯林2(都市シリーズ)/電撃文庫/川上稔/絵:さとやす/323P
キャラ:?

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電詞都市デトロイトとの位置付けなサイト。SATIE's HOMEも直営なので、合わせてお楽しみください。

「機甲都市伯林」は、都市シリーズの新刊。
電撃文庫と言えば、懐が広いというか他では読めないような突っ走った作品をいろいろ読むことが出来ます(だからこそお気に入りなわけですが)。
都市シリーズは、そういった「突っ走った作品」の中でも際立って突っ走っているものです。くわしくはまいじゃー認定の詳細または過去の名台詞からどうぞー。

さて、上の台詞なんですが……これキャラを明かしてしまうとネタばれ度が強すぎるような気がするので伏せておくことにしました。
力と言うものは、もちろん持ってないことにはどうしようもないものなんですが、あればいいというわけでもない。どんなに強大な力も方向が定められなければ意味がないわけです。
上の台詞は、まあそのような状況下での決意表明みたいなものととってもらえると近いんではないかと思います。

うーん、それにしても……。
この伯林2に関しては、名台詞はいっぱいあれどあまりにも内容と直結しすぎていて、紹介するに出来ずもどかしいったら(^^;)
久々に裏台詞として紹介しようかな……。(00/10/30)

「さあ、外に出ようよロゼッタ! こんなところでじっとしてないでさ!」

出典:閉鎖都市・巴里(都市シリーズ)/電撃文庫/川上稔/絵:さとやす/下巻374P
キャラ:ベレッタ・マクワイルド

【直営サイト】なし
時間なし!

私の愛読書、都市シリーズより。
今私の頭の中では「都市シリーズを映像化したらどうなるか」ということを考えてます。なにしろ世界観が特殊なので、特定の作品ならばともかくシリーズ全体となると映像化しずらいでしょうね。
一番映像化して楽しそうなのが架空都市・倫敦。全てが一冊の本に記述された都市で、最初から最後までカメラを引いて本を写すだけ。いやあいい作品だなあ。あとはシリコンチップを映しておしまいな電詞都市・デトロイトとか。すいません脱線がすぎました。
個人的には閉鎖都市・巴里がいいかなあ。戦闘シーンでも一心不乱に筆を動かし続ける様子をどうやって迫力ある映像に起こすか興味のあるところです……結局まともにできそうな作品を全部除外してみたり(笑)。ほんとはパンツァーポリス1935の実写が見てみたいです。月夜を飛ぶ飛行戦艦なんてかっこよすぎ!

さて台詞解説。
実はかなり重要な台詞だと思ってます。都市シリーズのテーマにも関わって来るんでは? 行動こそが活力の源なのである、ということを一言で表したよい台詞だと思ってます。(00/12/21)

《運命は英雄を打つ》
《英雄とは運命に抗うもの》
《運命は英雄を断ち切る》
《英雄は運命の糸をからめ取る》


出典:機甲都市伯林(都市シリーズ)/電撃文庫/川上稔/絵:さとやす/3巻255P
キャラ:ダウゲ・ベルガー&シュバイツァー

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作者様のサイトは上のメイン以外にもうひとつあります。SATIE's HOMEというところで、初心者向け構成になっているので、都市シリーズ未体験者はこちらを先に閲覧されることをおすすめします。

「機甲都市伯林」は都市シリーズのなかの1作。都市シリーズについては、個別に作品紹介をするよりはシリーズ全体に流れる空気こそが重要であると思うので、伯林自体の説明は割愛します。
このシリーズはとにかく鋭角的。連発される造語の嵐と独特な文体で、いったんすっ転ぶと奈落の底へまっしぐら間違いなし。特に言葉が作品全体における重要なキーワードになっているので、その類の造語はすごいものがあります。一例をあげると「言詞爆弾(げんしばくだん)」とか「言実化(げんじつか)」とか。
ただ相当に好みの分かれる作風でもあるので、入り込むまでが勝負?<ってなんの勝負か
かなり名台詞も多く登録してあるので、興味があったらのぞいてみてください。台詞に対するコメントを読むと、管理人が作品に転んでいく過程がわかりますね……(^^;
とにかく世界観の作りこみが半端じゃないです。世界観に酔っ払いたい人は迷わず読むことをおすすめします。なおまいじゃー認定しているので、よかったらそちらもご参照ください。

さて。
本日の台詞は、ちょっと毛色が違うのでなんだかよくわからないかもしれません。実はこれ、作中での戦闘シーンです。
ベルガーとシュバイツィアーの二人が、「英雄」と名づけられた武器と「運命」と名づけられた武器を使って戦っているのですが、「言葉が力になる」という大前提がこれに関わってきます。……わかりやすく超訳すると、
「オレはお前を倒す!」
「やれるもんならやってみろコラ」
「ならお望みどおりぶったぎってくれる」
「そう思うように行くかっての!」
とまあこんな感じでしょうか。お互いの論理をぶつけ合って戦闘しているよな感覚です。
いいでしょう? 戦いが意志のぶつかり合いだというのがいやでも伝わってきます、ええ。(01/2/24)

「何故、力があっても、護るのは難しいのだ?」
「そうね。……きっと、力では、そのままを残すのが難しいから」


出典:機甲都市伯林(都市シリーズ)/電撃文庫/川上稔/絵:さとやす/3巻316P
キャラ:グラハム・カールスルーエ&ローゼ・カールスルーエ

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作者様のサイトは上のメイン以外にもうひとつあります。SATIE's HOMEというところで、初心者向け構成になっているので、都市シリーズ未体験者はこちらを先に閲覧されることをおすすめします。

ちょと告知からスタート。
前々から、推理もの漫画としては他の多くの作品と一線を画した存在である「Q.E.D 〜証明終了〜」のファンサイトがないと嘆いていたんですが……掲示板への書き込みで、我、証明せり。というサイトを立ち上げたとの報告が! 早速閲覧してきましたが、初心者向けのストーリー解説はもちろん、登場したネタ・用語の詳しい解説などかなり充実したものになっています。これは行くしか!

さて、名台詞のほうは本日も「機甲都市伯林」をとりあげていきます。
実は今日の台詞は相当難産でして、本を片手にうんうん唸った末になんとか出したものなんですが……その割りにキレが今ひとつかなあ? まあいいか。
ネタばれを避けつつ説明すると、ローゼとグラハムはあるものを守って戦っているのですが、敵の戦力は強大でかなりの被害を受けてしまいます。二人とも単体の性能だけ見たらかなり強力なんですが、それでもぼろぼろになってしまい、守れたものはわずかだけ。
そういう認識があって、上の台詞となるわけです。
これどうも言葉にしにくいですね。作品知らないといまひとつイメージしにくいかもしれませんが、何度か反芻してもらうとかなりの重みを持った言葉だというのがわかると思います。
……なんとか無理矢理まとめてみました(^^; やはり自分の中でもきちんと結論の出てない台詞は紹介しても、どこか中途半端になるようです、ええ。(01/2/25)

追い立て待つがいい 新しきを欲すならば
迷いのことごとくはその先に果てがある
輪を結ぶか断つのか 新しきを望むならば
迷いのことごとくを打ち捨てて振り返れ
疾風は共に彼も共に 新しきを求められよ
迷いのことごとくは壁を穿つためにある


出典:機甲都市・伯林/電撃文庫/川上稔/絵師:さとやす/4巻20P
キャラ:?(独逸創始記より)

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ちなみに都市シリーズ初心者が訪れる際には、まずSATIE's HOMEをのぞいた方がいいかもしれません。こちらも川上さんの直営。……が、それでも十二分に癖のあるような気がしなくもないです、ええ。

最近の夜の生活パターン。
11時にテレホタイム開始 → 10分かそこらで意識なくなる  →  ふと気がつくと1時を回っている  →  起きてサイトの更新   →  2時過ぎくらいに再び寝る
つまりは知らん間にうたたねこいて、何の因果か連日2度寝をしているというありさま。我ながらバカじゃないかと思います(爆)

本日は、都市シリーズの新刊「機甲都市・伯林」からの出典です。
ただ一応小説の新作については発売後2週間経過を紹介の目安とすべきだとは思っているのでフライング気味。
よってあえて本日は解説に踏み込まず、たんに台詞を紹介するだけにとどめたいと思います。
細かく上の台詞……というか詩形式の文章を分析することもやめておきます。この台詞については「迷いのことごとくには果てがある」「迷いのことごとくは壁を穿つためにある」に注目してください。
都市シリーズにおいては、大変重要な意味を持ったテーマの根幹に関わるものだと思うです、ええ。  →bk1で購入
(01/6/21)

「そしてヘイゼル、忘れないでね、貴女と貴女の周囲には選択肢がたくさんあることを。今までも、そしてこれからも。――貴女は転輪のために創られた機甲都市の部品じゃない」
「……はい」
「でも、選ぶべき時に選べるのは一つ。……だから、これからも自分で考えて選びなさい」


出典:機甲都市・伯林/電撃文庫/川上稔/絵師:さとやす/4巻244P
キャラ:レーラア&ヘイゼル・ミリルドリフ

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ちなみに都市シリーズ初心者が訪れる際には、まずSATIE's HOMEをのぞいた方がいいかもしれません。こちらも川上さんの直営。……が、それでも十二分に癖のあるような気がしなくもないです、ええ。

えーと、本日はわたしのお気に入り「都市シリーズ」からお送りします。
……のはいいんですが、例によって時間がぜんっぜんないのですねー。今週いっぱいは仕事が山積みでちと苦しいのでございます、あう。
そんなわけで解説は都市シリーズの詳細な解説は明日回しということでご了承ください。一応新シリーズ「機甲都市伯林」の封印解除です(笑)

さて、では台詞の方の解説。
救世者として運命づけられているヘイゼル。世界を救う計画のコマとして扱われがちな彼女に、「先生」が周りに流されて動く必要はないのだと教えてくれている場面です。(今回手元に原典がないのでうろ覚え)
どっちかというと後半の台詞が好みです、ええ。  →bk1で購入
(01/6/28)

「貴方に甘えてるわね、私。他人に言いたいこと言って、それで後悔してるだけなのに。貴方にワケも話さず泣きついて」
「気にするな。そういう約束だ。何があろうとも、ワケを聞くことなくキミを信じると」


出典:機甲都市・伯林/電撃文庫/川上稔/絵師:さとやす/4巻187P
キャラ:レーヴェンツァーン・ネイロル&ヘラード・シュバイツァー

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ちなみに都市シリーズ初心者が訪れる際には、まずSATIE's HOMEをのぞいた方がいいかもしれません。こちらも川上さんの直営。……が、それでも十二分に癖のあるような気がしなくもないです、ええ。

「機甲都市・伯林」は、都市シリーズの一作として名を連ねるもの。
超鋭角なシリーズで、間違いなく読み人は選ぶもののはまれば底なし沼決定(笑)。
まだ都市シリーズ未体験の方もいらっしゃると思いますので、今回はちょっと本腰を入れて都市シリーズについて説明していきます。
基本的には濃いSFです。
でも会話のテンポとかは大きくライトノベルでもあります。
都市シリーズ全体に共通する世界観は地球規模で通信障害の発生する世界。このため各都市は基本的に分断され、独立した都市国家のように存在しています。そして各都市にはそれぞれ違う存在規範が働いています。
例えば架空都市・倫敦は一冊の本にすべてが記述された世界。閉鎖都市・巴里は時が循環し、すべての出来事は文字によって記述される世界。創雅都市・サンフランシスコは逆に絵によってすべてが記述され、そして矛盾都市TOKYOでは明確な秩序がなく、すべては誰かの断片記憶によって存在する都市。
さて、では伯林編のおおよそのあらすじですが……。
1937年に、異族の少女ヘイゼルは、ある義眼を突然移植されたことで大きく変わります。
義眼の少女ヘイゼルと暴走した最新戦艦「疾風」の捕獲を目的として、ドイツのG機関が策動を開始。G機関、予言者が謳った「救世者」の創出と、独逸を“言詞的に強化”する機甲都市化計画を推進しようとしていたのです。
ヘイゼルは、過去の因縁から彼女を守ることになった逃がし屋のベルガーと共に、大きな運命の渦に引き込まれていくことになるのです。

……以上おおよそ説明してはみましたが、分かったようでさっぱりわからないと思います。
もともとこのシリーズは一粒で何度もおいしい(笑)作品で、読み返してなんぼ。電撃文庫としては屈指の厚さを誇るのは飾りじゃあないのですよ、ええ。
さてこのシリーズでは造語が乱れ飛びます。そりゃもう撃って撃って撃ちまくり。
例を挙げると、「言詞爆弾」「遺伝詞」「言実化」などなどこんな調子です。ついでに同じ造語でも、独逸人とフランス人の視点からでは違うルビがふられているなどもうこだわりまくってます。
世界観重視派はもちろんのこと、物語や会話のテンポもいいので、ライトノベルとしても正しく機能しています(笑)。
つうわけでぜひ買っときましょう。
ちなみに……あまりにも独特な調子で少々入り込みにくいのも確か。基本的に各作品は独立しているのを利用して「閉鎖都市・巴里」から読んでみることをおすすめしておきます。いいですよ〜ほんとに。

で、前半に飛ばしすぎて台詞解説の時間がなくなってしまいました(^^;
好むと好まざるに関わらず、多くの人々の指導者であらねばならない少女・レーヴェンツァーン。彼女の弱音にヘラードが反応しているの図です。
まああれですね、考えるより感じろという類の台詞ではあります。 →bk1で購入
(01/6/29)

「ねえ。……力って、たとえば貴方にとってどのくらい大事?」
「何だよいきなりそれは」
「えーとね。……ちょっと頑張って、私も努力してみようかなあって、そう思ってるの」
「よくわからんが成程なあ。……女の努力は大変だぞ。君はそーいうの無縁だったし」
「別に言葉で力場持つところまでやるつもりはないけど……。そんなに大変?」
「ああ、そうさ。考えてみろ。努力の努の字はどう書くか知ってるか? 女の股に」
「心と書いて怒りと読むわよっ!」
「な、何しやがる!? まだツッコミのタイミングじゃないだろ!」


出典:矛盾都市・TOKYO/電撃hp/川上稔/絵師:さとやす/電撃hp volume12 185P
キャラ:君&僕(主人公)

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脱線話。
新居への移住がそろそろスタートしそうです。で、前フリとしてベッドの周りに積み上げられ床を占拠している本だけでも動かそうとしたのですが、すでにこの時点でダンボール5箱。実を言うと今までみなさまの引越し話でダンボール10箱分の本とか聞いて、「すげ、そんなに本あるの?」とか思っていたのですが……わかったよくわかりました。
すまん私は甘かった、本ってかさばりますええ!
この調子では何十箱(で済むのか?)必要になることやら。処分したい本もあるのですが、いつどこでネタになるかと思うとうかつに処理できない……(^^;

さて。
「矛盾都市・TOKYO」は、都市シリーズの一作で電撃hpに連載中の作品です。
そもそも都市シリーズ自体が、独自性のカタマリのようなものですが、この矛盾都市は特に実験性が強い作品です。
いったいどういうことかというとですね……1つの作品をたくさんのパーツとしてバラバラに切り離し、順番を入れ替えたうえで連載しているのです。
例えば10番目の文章の次に、いきなり150番目の文章が来て、そこから40番目に戻るとかそんな具合です。当然時間軸が行ったり戻ったりと読んでてワケ分かりません。
そのうえ「僕」を一人称として、他の登場人物の固有名詞はすべて僕からの視点で固定されています。「君」とか「先輩」とか「大将」てな感じで本名は不明。実験企画の極みという感じですが、この連載が順調に進んで一冊の作品になった時どうやって発売するものやら興味は尽きません。

それでは恒例の台詞解説へ。
私が都市シリーズをお気に入りな理由のひとつとして、一見大真面目に見えて奈落の底に突き落とすギャグ(笑)、というものがあります。
これはその代表格と言えるかもしれません。
ヒロインらしい「君」が力を得たいと願って主人公に質問してくるのですが、主人公は真面目な顔してギャグをかましてます。そして君はキレると。
そうか「怒り」ってそういうことだったのか!!
中国4千年の歴史の中でも女性は恐れられていたんだなあと思ったり思わなかったり。  →bk1で購入
(01/7/1)

思い信じて打撃すれば、エネルギー保存の法則に従い、いかなるものも打撃力を受ける。

出典:矛盾都市・TOKYO/電撃hp/川上稔/絵師:さとやす/電撃hp volume12 190P
キャラ:僕(主人公)

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ちなみに都市シリーズ初心者が訪れる際には、まずSATIE's HOMEをのぞいた方がいいかもしれません。

復刊リクエストを募っているエルナサーガは現在投票数が94票です。あと6票。おお、ほんとにあと1歩。まいじゃーな名作の復刊交渉のためにみなさまのご協力を。

本日は当初まったく別の作品を紹介するはずだったんですが、ほぼ紹介文と台詞を作り終えたところで致命的なネタばれのある台詞だと気がつき、あわてて差し替えています。
そのため例によって駆け足でご紹介(^^;

「矛盾都市TOKYO」からの紹介ですが、つい最近一度説明しているので詳しくは省略です。
さてこのTOKYO、詳細は実のところまだよくわかりませんが記動力という「言葉を力に変える」法則が働いているようです。そこで各個人によって異なるそれぞれの記動力を発動していろんな効果を得る模様。
例えば「女の手が触れたものは何でも武器となる」とか。そして主人公の場合は、上の通り拳による打撃こそが力となるわけです。かっこいいでしょ? でしょ? かっこいいと思ってください。
要は魔法のようなものなんですが、この硬質な感覚がたまりません。
これがかっこいいと思えたら都市シリーズに転ぶ資格は十分です、ええ。  →bk1で購入
(01/7/6)

とりあえず殴って吐かせよう。常識も倫理も、理性も感情も、光や闇や重力や、いやはやおそらく時間だって僕の拳は必ず打撃できる。それで頭の素直じゃないところを打撃矯正し、一つ丁寧にこう言ってやろう。
「――大丈夫。僕は優しいかもよ?」


出典:矛盾都市・TOKYO/電撃hp/川上稔/絵師:さとやす/電撃hp volume12 190P
キャラ:僕(主人公)

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ちなみに都市シリーズ初心者が訪れる際には、まずSATIE's HOMEをのぞいた方がいいかもしれません。こちらも川上さんの直営。

すまんです。ただいま本の大移動中につき手元にあまり本がないのでネタに不自由しています。このところやたら都市シリーズからの台詞が多くなっていますが、どうかご容赦ください。

先日紹介した下の台詞を読んでることを前提とした台詞になります
したがって「矛盾都市TOKYO」の解説は今回省略。
「思い信じて打撃すれば、エネルギー保存の法則に従い、いかなるものも打撃力を受ける」なる記動力を用いるぞ、という気合に満ち溢れた台詞ですね。
前半部分はもちろんすばらしい言い回しなのですが、密かに後半部分の台詞も捨てがたいです。
優しいかもよ? かもよ?ってなんだ、かもよって(笑)  →bk1で購入
(01/7/9)

「御山修行のせいで喧嘩っぱやくなってない? 私達って」
「君が、だろう? 僕はかなり平和的だったよ。持論はこうだ、心は広く、そして浅く」


出典:矛盾都市・TOKYO/電撃hp/川上稔/絵師:さとやす/電撃hp volume12 191P
キャラ:君&僕(主人公)

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ちなみに都市シリーズ初心者が訪れる際には、まずSATIE's HOMEをのぞいた方がいいかもしれません。こちらも川上さんの直営。

7/17(火)の朝数時間ほどサーバーがダウンしてアクセスできない状態でした。ご迷惑おかけしました。

さて、本格的にネタ切れです(^^;
うう、やはり手元にいろいろ本がないと……唯一「月姫」に限って言えば10やそこらはストックがあるんですが、まさか毎日こればっかりというわけにもねえ。
しょうがないんで、適当に。
今回は矛盾都市・TOKYOの解説も省略です。
ネタはない、時間はない、なんともなりませんねこれは。

んで、台詞。
『心は広く、そして浅く』という部分がすべてですね。
一見素晴らしい台詞に思えますが、よーく見てください。浅くです、浅く。
こんな平和主義者がもし貴方の身近にいたとしたら、できるだけ早く縁を切った方が利口だと思います。
以上、駆け足でお届けしました。(01/7/18)

聞こえているか、と誰かが問うてます。
聞こえています、と私は答えたいです。
やってはいけないことはありますけど、他のありとあらゆる力をもって、人ではない鋼の力も借りて、私は答えを出してみたいです。きっと、次に生まれる問いかけを得るために。
私が答えを出さなければ、問いはそこで終わります。聞こえているか、と、それだけの問いは、私が返事をしなければ、そのままです。
その問いに答え、私は問い返したいです。 自分の答えがどうだったかを。

私はちゃんと――

出典:機甲都市伯林(都市シリーズ)/電撃文庫/川上稔/絵師:さとやす/5巻10P
キャラ:ヘイゼル・ミリルドルフ

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【絵師直営サイト】さとやす祭
なお川上のサイトはご本人のCG展示場である川上稔的家頁別館や、別館のSATIE's HOMEがあります。SATIE〜の餌日記はある意味必見かもしれません(笑);

フレッツの調子がなんか悪くて……あ、やっと戻った。
そんなわけで本日は通常の更新に戻ります。なお、掲示板をのぞかない方向け情報として、10/9の妄想を越える実話は密かにエピソードが追加されています、ええ。

「機甲都市伯林」→bk1は、都市シリーズ最新作です。
そもそも都市シリーズとはなんなのかってことですが……燃える造語と設定が飛び交う硬質のSFです。
電波が遠方まで届かなくなり、高高度の飛行手段も基本的に失い、基本的に世界中に都市国家が成立している状態の世界。各都市により違う法則が働いていて、結界により閉じられ同じ1年を循環する「閉鎖都市・巴里」、1冊の本にすべてが記述される「架空都市・倫敦」などなどそりゃもうとにかく燃えますったら燃えます。
言詞爆弾・歴詞・言実化といった独特の造語が連発されますが、言葉が作品全体の大きなテーマとなっています。多少とっつきにつさがありますが、はまってしまえばもう中毒状態決定です。実際患者も多数存在しているようです、ええ(笑)
この機甲都市伯林については、ネタばれを避けるためにも救世者ヘイゼルの成長物語である、としておきましょう。
個人的には入門編として、先に閉鎖都市・巴里→bk1を読み、その後にシリーズ順に読んでいく方法をおすすめしておきます。

さて、台詞解説ですが……
これは作品の序章のさらに前、扉ページに書かれている詩というか独白になります。
一応作品世界に絡んだ台詞ではありますが、実はすべてに通じるそごく深いをめぐる台詞です。一目見て気に入ってしまいました。
ぜひ3回ほど読み返して余韻に浸ってみてくださいね〜。
(01/10/10)

「何かワケありかい?」
「色々な。いつか必ず、時間より速く走る必要があんだよ、俺」

出典:矛盾都市TOKYO/電撃hp(メディアワークス)/川上稔/さとやす/volume12・186P
キャラ:僕&大将

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
手抜き。以上。

ゲームするどころか、月曜からとんでもない量の仕事が……つうわけで昨日はなーんにもできませんでした。
当然更新にも全然時間が使えず、手抜きもいいとこです(^^;

「矛盾都市TOKYO」は、都市シリーズの一作として名を連ねるもの。
だいたいが都市シリーズ全体がもともと独特な文体を誇る上、積極的に新しいスタイルを研究されているようで、いっそう鋭角的な存在となっています。
なかでもこの矛盾都市はその究極といっていいでしょう。
えーとですね、まずはひとつの完成された作品を用意します。この際に、なるべく時間軸を細かく区切っておく。それから作品を300個のパーツに分解し、小説の順番をバラバラに並べ替えます。もちろん完全なランダムではありませんが……。それからたぶんバラバラでも読めるように文章などを微調整。
そして、このバラバラな順番のままの小説を連載中なわけです。
ああそれと、「僕」を一人称として、他の登場人物の固有名詞はすべて僕からの視点で固定されていて、「君」とか「先輩」とか「大将」てな感じで本名は不明。
はっきり言って読んでいてもなかなか頭が追いつきませんが、これがけっこうはまります。想像心を刺激されるとでも言うんでしょうか。実験的な小説が好きな方にはぜひともおすすめしたいところなんですが……これ単行本化って当分先だろうなあ。

んで、本日の台詞。
解説は……すいません原典が見当たらないのでパスします(^^
でもなんかこう覚悟の程が伝わってくる台詞と言う感じがしませんか?
(01/10/23)

「いい頃合いだ。皆、目を覚まして気づくべきだろう。……誰か一人によって救われる程度の世界ならば、それは間違っているということを」

出典:機甲都市・伯林(都市シリーズ)/電撃文庫/川上稔/絵師:さとやす/4巻227P
キャラ:アルフレート・マルドリック

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都市シリーズと同じく、webサイトも相当に個性的です。

「1か月間本読まなかった」46%…世論調査より。
……そ、そんなバカなっ!
活字中毒者にこのような暴挙は不可能です。ええもう絶対。活字を一行たりとも読ませないという血も涙もない拷問が行なわれたならば、我々はあっさり屈するかもしれません。
それこそ名台詞を借りて表現するならば、
「READ OR DIE?」です。
しかしまあ世間一般レベルじゃこんなもんかなあ。一度ネットで活字に関する偏ったアンケートでもとってみるとおもしろい結果が見られるかもしれませんね。

昨日公開質問したインターネット図書館、おかげさまで場所が判明しました。メールと掲示板の両方で教えていただき、大感謝!です。
うれしいことはおすそ分けということで……
http://web.archive.org/
こちらに飛ぶと、アドレスさえ分かっていれば既になくなってしまった過去のサイトさえも懐かしむことができます。使い方次第では効果絶大です。

さて本日の作品である「機甲都市伯林」ですが……すいません、ちょっと今回は手抜きです。
気になる方は名台詞の都市シリーズの項目を読むと、これでもかこれでもかというくらいに解説してあるのでご利用ください(笑)
台詞としては、「救世者」一人の力を使って独逸を救うというその考え方は、どこかおかしいのではないか?と。
たった一人の英雄によって助けられる世界というのは、あちこち歪んでいるのです。
(01/11/5)

ベレッタ様が仰るには。自動人形という種族は。初めの頃の方が失態をしないのだそうです。成長して失態がなくなっていくのではなく。成長して。迷うことや考えることを憶えるが為に失態が増えていく。そしてその失態をなくそうとしてまた成長するのだと仰った後で。ベレッタ様は私の目を見て問われました。
失敗が恐いかしら。
嫌ですけど恐くはありません。


出典:閉鎖都市・巴里(都市シリーズ) 《小説》/電撃文庫/川上稔/絵師:さとやす/上巻212P
キャラ:ロゼッタ・バルロワ&ベレッタ・マクワイルド

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一度都市シリーズに関しては、一通りファンサイトを回ってレポートでも出したいと思ってるのですが……今の状況ではどうにもこうにも。

★2001年12月24日(月)

あらかじめお断り。
何度かトップページで告知しているように、管理人は仕事上の都合で、急遽浜松に(たぶん)8月までウィークリーマンション暮らしになります。
一応ノートPC+AIR−Hによる更新体制をとってみたものの、仕事の都合や更新環境の不具合により更新が滞る可能性があります。
最悪の場合は、掲示板で名台詞だけアップしていこうと思いますんで2日以上更新ストップしていたら掲示板をのぞいてみてください。

さて。
朧月さんのご好意によるクリスマスプレゼントをお届けします!
クリスマストップ絵の特別バージョン(300KB)
1024*768サイズなんで私は速攻で壁紙に設定しました(笑)
もしよろしければDLしてお持ち帰りくださいねー。
あと、できれば掲示板に朧月さんへの感謝・感想書き込みなどしていただけると嬉しいです。
しかし葉子ちゃん、絵によって本性が補強された感じ。
「なにかおっしゃいましたか?」
いいえなんにも。

サムライ・レンズマンがどこにも売ってませんっ!
おお、我にサムライ・レンズマンを与えよ。

なお、「R.O.D」の第5巻も発売になっています。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■「Prismaticallization」企画・脚本の池田修一氏、次回作を語る森の十字路12/23のトップニュースより)←記事が過去ログに流れていたらこちらから
ゲームメーカーのアークシステムワークスのファンイベントが23日に開催されました。
有名どころではギルティギアXなどの開発をしていますが、まいじゃー的には無視ですね☆
それより大事なのは上の記事です。
まいじゃー認定もしたプレイする人を選びまくるギャルゲーの皮をかぶった哲学的思考のビジュアルノベル「Prismaticallization」の悲哀の漂う扱いっぷりに、葉子も思わずため息が出てしまいました。
ええ、私はプリズマが大好きです☆
ですから企画の池田さんにはぜひとも独特な発想の次回作を期待したいところですね☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

「閉鎖都市・巴里」→bk1、→amazonは、管理人の好きな都市シリーズの中の一作にして、個人的にはシリーズ中もっとも好きな作品です。
ひじょうに解説が難しいので過去の都市シリーズの名台詞をもって作品紹介に代えさせていただきます<手抜きとは言わない
本当を言うと第一作から読んで欲しいところではありますが、この作品から読んだ方がシリーズに入りやすいかもしれません。
作品の表現はすべて、いろんな人物の一人称による日記・手紙という形をとっていて、そこがまた作品世界に合ってます。
特にだんだんと成長が伺える自動人形・ロゼッタの日記は必見。

さて、本日の名台詞。
。が多いのは原文がそうなっているからです。「」がないのもまた同じ。
会話ではなく日記の記述から抜いているのでこんな具合になってます。
失敗を恐れずに前へ進んでいく、そういうのが目に浮かんでくるような情景だと思うんですがどうでしょうね。
(01/12/24)

「全てが見えたかい? アカラベス」
「…………」
「いい無言だ。感情に満ちあふれている」


出典:電詞都市DT 《小説》/電撃文庫/川上稔/絵師:さとやす/上巻244P
キャラ:アーコン・エダムザ&アカラベス・チューブズリーブ

【作者直営サイト】VIRTUALCITY
【絵師直営サイト】さとやす祭
川上さんは初心者向けサイトSATIE's HOMEと、川上稔的家頁別館(倉庫)もお持ちです。ついでにさとやすさんはCGを日記でアップする傾向があるので、最終更新はあまりあてになりません(笑)

★2002年3月17日(日)
『夜更かしは体に毒なのです』

眠い……眠すぎ……。
更新したらまた寝よう……。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■FANTASY Bookmark
ライトノベル全般の新刊情報を教えてくれるサイトです☆
その網羅っぷりはお見事。今日からでもブックマークしておきましょうね☆
「うわ、電撃やヌーヴェルSFだけでなくてルビーやラピス文庫まで! これほんとに個人サイト? すっげー……」
木乃葉子はこちらのサイト管理人さんを応援しています☆
「どこかで見たような締めくくりだなヲイ」

■「女の子の名前辞書」計画好き好き大好きっより)
「日本に存在する女の子の名前を全て網羅する」ことを目的として作成されたそうですよ☆
「……このあーす(地球)て本気で実在するの?」
たぶん☆
「……このあんとんこ(暗屯子)も? 」
たぶん☆
「小説家の想像力なんてたいしたことないって思えてきました(汗)」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

電詞都市DT→帯→bk1→amazonは、都市シリーズの最新作です。
都市シリーズというのは、それぞれの都市によって独自の世界法則が展開されるのが特徴で、一冊の本としてすべてが記される倫敦とか、同じ1年をずっと循環する都市・巴里とか、まあいろいろあるわけです。
そしてこの電詞都市では、全ての物質が電子情報として変換され、再構築されています。この設定を最大限に生かすため、この作品はかなり特異な記述形式で書かれています。
説明しだすと長くなりすぎるので割愛しますが、私の知るかぎりではもっとも本文と絵の要素が融合したライトノベルだと思うので、ぜひご一読ください。(ただし、都市シリーズとして最初に読むなら閉鎖都市・巴里であると私自身は思っていますが……)
注意事項として癖が強い都市シリーズの中でも格別に癖が強い作品なので、万人向きとは間違っても申しません。ご承知の程を。

では本日の台詞解説。
細かい解説はやっぱりネタバレになってしまうのでコメントしませんが、黙したままでも肯定や否定の感情はこめられますよね?
この場合は、精一杯否定的な感情がこもった表情をしているんでしょう。勝者の台詞としては、まことに「いい」んじゃないかと。

――我は前に進む
前に進む
何とかするために どうにかするために
敵がいかなる力と速度を持っていようとも 敵がいかなる運命に乗っていても
我は前に進む
この手で敵の障壁を打ち開き 重なる罠を脚で踏み消して 我は前に進む
我が振るうは風を防ぐ防護の力 我が振るうは壁を穿つ攻撃の力
我の力とは意志の具現なり
我の遺伝子は 今 全て力の流れに乗っている
この手も 脚も 頭も 爪先一つの微細な力でさえも
今 我が全ての発揮は 力の意志に浸されている
我は闘える
我は闘える
だから我は前に進む
何とかするために どうにかするために
そのために謳え進足の歌を
いかなるものも 諦めなければ届くのだから


出典:電詞都市DT(都市シリーズ) 《小説》/電撃文庫/川上稔/絵師:さとやす/上巻155P
キャラ:青江&優緒

【作者直営サイト】VIRTUAL-CITY
【絵師直営サイト】さとやす祭
そのうちに都市シリーズの主なファンサイトも紹介したいもんですが、時間が……(^^;

★2002年4月8日(月)
『電撃文庫の撃破開始』

とりあえずA/Bエクストリームを読了。SFですが、設定とかその辺がなかなか好みでよかったです。多少定義的にはあれですが、アンドロイドも出ますし(笑)
一作目からいきなり巻末に設定資料集というのは「微妙」な感じがしなくもないですが、巻末を読まないとわけわかんないとかそういう心配はないので、おまけだと思えば問題なし。
とりあえず続き物は後回しにして、単発作品を先に撃破していきたいと思いますええ。
悪魔のミカタ2巻も今月出ていますので、お忘れなきように。2巻の出来がどうなのかは未読ですが、おそらく今回もあの独特風味が炸裂しているはずなので楽しみ〜。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■まみむめモンスター千一夜見下げ果てた日々の企てより)
田中啓文さんによる、いろんなモンスターを題材にしたエッセイです☆
ですが、書いている人物が人物だけに普通のエッセイを期待しても無駄ですよ☆
「駄洒落とか駄洒落とか駄洒落とか……」
ええと、つまりはそういうことなのです☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

電詞都市DT→bk1は、都市シリーズの最新作にしてシリーズ中、もっとも読者を選びそうな話です。時間の都合で(^^;詳しくは説明しませんが、私はこの本がライトノベルが目指すべきひとつの方向性《本文と絵の融合》を見事に果たした作品だと思ってますので、賛同するかどうかはとりあえずおいといて一度は目を通しておいてほしい作品です。
……ただし他の都市シリーズを読まずにいきなり読んだ場合、確実に爆死すると思われますが(汗)

さて、本日の台詞ですが……これは台詞じゃないです本当は。
総長連合の連合歌「進足の歌」と呼ばれるもので、ややこしい話を抜きして言うならば一種の魔法の詠唱のようなものです。
最後の部分が気に入ったのですが、これは一部だけ抜き出すようなものではないだろうと思い、全文掲載することにしました。ちょーっと長いですが、ノリはその分伝わってくるはずです。

「女王風情が! 大神の降誕と――、この絵師の攻撃を邪魔立てすると!?」
憤りを充分に含んだ高音の問いかけに、アカラベスが目を開け、視線を上げた。表情は小さな笑みを浮かべたままで、それがミストの言葉を更に誘発する。
「何がおかしい!?」
「おだまりなさい」
アカラベスは、両の脇腹に手を当てた。身をそらせ、
「女王風情とはよく言えたものですね、自らを絵師と名乗る程度の者が」
「な……!」
「貴女は作られたときから絵師だった。でも私は己の結果としてこの位置にいるのです。貴女の背後のエダムザが、己の結果としてそこにいるように」


出典:電詞都市DT (小説)/電撃文庫/川上稔/絵師:さとやす/下巻182P
キャラ:ミスト&アカラベス

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ファンサイトはいっぱいあるのですが、なかなか研究する時間が取れないー……。

★2002年6月16日(日)
『なるほど探偵ものかー』

をゐなりさんに悪魔のミカタの感想についてツッコまれ。
えーと…たしかに続巻ではミステリ調に戻るかもしれませんねえ。正直私はジャンルはどうでもいいんですけど、作者の人がミステリと謳っていると「あれはミステリじゃない」と怒る人がいるので、ならば逆にミステリじゃないと強調してみようかと……早まったかも(^^;
探偵vs犯人の対決というのは的を得ていると思います。……純粋な疑問として探偵ものってどのジャンルなんだろう? ミステリ?
うーむ、ミステリはてんで初心者だからわかんない。

話はころっと変わって、ソニックウイングス廉価版出るみたいですね。リアルタイムではまっていたので買い決定。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■オンリユー プレステ2に移植
今さらな話題ですが、タイガジョーの雄姿が見られるということで☆
アリスソフトから出ていた18禁なゲームの移植なのですが、女の子はどうでもいいのです☆ タイガージョーに尽きるのです☆


■語源の世界カトゆー家断絶より)
辞書を読むのに通じるものがありますね☆
「こういうコンテンツは好きだなあ」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

電詞都市DT→bk1→amazonは、おそらく現在出ている都市シリーズの中でももっとも人を選ぶ傾向の強い作品です。
正直説明しようがありません。読んでもらうしかないのですが、数十ページ読んだくらいで放り出すようではこの作品の真価は絶対に見えてきません。
けれども上巻だけでも読みきるにはそれなりの覚悟が必要な作品なのです。しかも1回読んだくらいでは、とても前後関係などを把握しきるのは不可能ときています。
読み返しが必須なだけあってコストパフォーマンスの高さは折り紙つきと言えます。あと何回となく強調していますが、絵付小説という方向性のひとつの答えがここに出ていると私などは思っているので、その辺が気になる方も一度手にとってほしいです。
ただし何度も言いますが、おそらくは悪魔のミカタも問題にならないくらい人を選ぶので心して戦いを挑むべし(笑)
あー、ただ他の都市シリーズを読まずしていきなりこれを読み出すのは無謀としかいいようがないので、せめて閉鎖都市巴里→bk1→amazonくらいは読んでおいたほうがよいです。

では本日の台詞解説。すいません、本日どうにもまとまりがつかず地の文も一緒くたに掲載しました。
本当に公開したかったのは最後の一文です。
何らかの犠牲を払った果てにたどり着いた場所と、生まれつき労せずして手に入れた場所。それは果たして同じものなのか。

”規制!? けしからんな……!”

出典:電詞都市DT (小説)/電撃文庫/川上稔/絵師:さとやす/下巻319P
キャラ:青江正造

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★2002年6月17日(月)
『萌えより燃え!!』

Books by 麻弥6月16日の日記で麻弥さんが『「萌える」ものよりも「燃える」ものがほしいなあ、と思うこの頃です』とおっしゃってますが、同感。
燃え方面のイチオシってなかなか出会えないんですよね……。ゲームだと「あの、すばらしい をもう一度」はダントツでよかったです。あの値段でというのがまた素晴らしい。
小説だと空の境界かな?(同人ですが) 月姫のシナリオ&絵師コンビで書いているのですが、これは魔術の戦闘とかが理論vs理論という感じで燃えました。少なくとも萌え基調だと思っていると大火傷します。都市シリーズを読める人ならば問題なく読破できると思います。たぶん最近になって再入荷している、はず。

Hide&Seekで紹介している「red Eyes」も燃えの部類ですね確かに。
ええと。あとヘルシング!これは燃え! 激しく人を選ぶとは思いますけど燃えっ!! 名台詞を見れば一目瞭然ですええ。


さて、昨日書いていた「探偵ものってミステリー?」という疑問に対し、をゐなりさんが回答してくれました。ありがとうございます、勉強になります。
……やっぱり個人的にはジャンルはどうでもいいや(^^;
こういうジャンル分けについては、2ちゃんねるのライトノベル板がもっとも的確な答えを返してくれていると思います。
「あなたがそうだと思うものがライトノベルです。ただし、他人の同意を得られるとは限りません」
これで十分です。……なんだか読書感想文が書けない理由の一端がわかったような気が(^^;


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■ラグナロクオンラインPT「山百合会」メンバー募集→即終了読百合新聞より)
即日ロザリオはなくなったようです。さすがですね☆
「自分の環境ではラグナロクできません……悲しい……」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

電詞都市DT→bk1→amazonは、昨日に引き続き紹介なので説明省略。
あ、大事なことを説明してませんでした。このDT下巻で登場する(ある意味都市シリーズではお約束の)お子様禁止シーン(笑)は必見です。このシーンを読むためだけにDTを読破してもいいくらいに素晴らしい出来です。感動と同時に笑い死ぬかと思いました。

では本日の台詞解説。
いや、まあ、その、なんです。人間押さえつけられると反発するでしょう? そういうことにしといてください。具体的には説明できません(笑)

「だが、じゃあないんです!」
<――誰もが、”だが”って言っても、私は”だったら”って決めたんだもの!>


出典:電詞都市DT (小説)/電撃文庫/川上稔/絵師:さとやす/下巻88P
キャラ:優緒

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特記事項はなし。

★2002年6月28日(金)
『エルナを信じる金曜日 特に意味なし』

エルナサーガ新装版1、2巻発売中〜。はい宣伝終わり。
本日はなんかニュースがいっぱいなのでさくっと行きましょー。


ぜったい、静信と沙子が(以下略)。ああっ、説明したいけど何を言ってもネタバレになってしまうっ! つまりですね、屍鬼に萌え要素はあるのですが、どっちかというと(ギャルゲ基準では)変化球的であるのでツボに入るかはかなり微妙であると。登場人物の平均年齢高いし(^^;


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■どうして私の本は売れないの?見下げ果てた日々の企てより)
創作系同人漫画が売れないという、とある相談に対してのアドバイスが載っていますが、これはいろいろ学ぶべき点も多いかも☆

■社会思想社、事実上の倒産
世の中厳しいものですが、やはり出版社が消えるのは悲しいです☆
ちなみに社会思想社のサイトですよ☆

■ブックワン、6億2400万円の赤字決算
↑と同じニュースソースから。アマゾンもそうですが、ネット書店が単独で利益を生むのはなかなか難しいようですね☆

■出版社と個人とが契約するウェブ上のアソシエイト・システム構想
ええと、絶望書店で「自分のサイトに注文フォームを置くだけで、注文の受け付け、発送、代金回収は出版社が一切受け持ち、当方は本の紹介をするだけで手数料をいただく」形についての報告がされていますね☆
上で紹介しているのは、特定の出版社だけなのですが、小規模出版社にとってはこのような流通形態は有効かもしれませんよ☆
「しかしいつもながら絶望書店ってすごいサイトだよね。本売ってるとは思えないあの文体とデザインが素敵(笑)」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

電詞都市DT→bk1→amazonは、以下略。
ついついニュースを読み漁るうちに時間切れになってしまいました(^^;

上の台詞、要するに「でも」とか「しかし」とかそういった否定の言葉は聞き飽きた! 私は先輩を信じるんだっ、という信頼感の表れですね。いろいろ応用できそうな台詞だし、かなり気に入りましたねーこれは。

「カ・キ・フ・ラ・イ――!」

出典:創雅都市S.F (あえて言えば絵付小説?)/電撃イラストノベル/川上稔/絵師:さとやす/第九章”Artists”より
キャラ:?(一応ベンドゥータ)

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さとやす祭
ちなみに創雅都市関連についてはSATIE's HOMEも参照するとよさげです。

★2002年12月22日(日)
『充電、充電』

今お休み中です。休日出勤はないですが、休み明けたら修羅場に再突入のためまったりしながら更新中。

それから、と。
電撃hpに連載していた、通販限定本の創雅都市S.Fが本日到着っ!!
やたー! やっときたー! 2部きたー!
ええ、またしても「何の意味もなくなんとなく」2部買ってしまいました。とりあえず一部は大切に保管しておこうと思います。ちなみに今から買おうと思っても残念ながら既に申し込み終了してます。……もしかしてこれヤフオクに出したらプレミアつくかも!?<出しません


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■プティスールとデートができません
新刊で思う存分デートできるのでしょうか☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

創雅都市S.Fは、あの超独特な世界観を作り上げている都市シリーズの中でもちょっと変わった位置づけにある作品です。
電撃hpに連載されていてこの度総集編として一冊の本にまとめられたわけですが、絵の比重が非常に高いです。
絵本というかイラストノベルというか、とにかく毎ページイラストを主にして本文が載っている感じですね。非常におもしろい試みだと思います。絵師さんではなく、あくまでも主体は作者の川上さんだという点がポイント。
まあこれは、川上さんが知る人ぞ知る絵描きとしてもかなりの高レベルな技量の持ち主であるからこそ可能な芸当でしょうが、この手の試みをもっといろいろ見てみたい気がします。
残念ながら既に通販申し込み受付は終了してしまっていますが、電撃hpに毎号載っているので気になる方はバックナンバーをチェックしてみてください。

作品自体の設定も、何事も描き創られていく都市サンフランシスコを舞台として、毎日空を描き変える少女・サラが主人公のコミカルなお話です。

と、持ち上げておいて本日の台詞解説。
……都市シリーズでは「言葉」が大変重要な役割を負っていまして、「あ」とか「ら」といった叫びにさえも大きな力が込められています。
で、まあ細かい経緯を省略して結論を言いますと力のあるイの音が超技発動に最適てなわけでふさわしい言葉はないかと提案して出てきたのがこれ。
よりによってカキフライ。
私はそんな貴方が大好きです。

「宇宙に出るなどとという馬鹿げたことを、誰が許すというのだ?」
「バーカ。空を越えるのに許しなんか必要ないですよ」


出典:パンツァーポリス1935(都市シリーズ) (小説)/電撃文庫/川上稔/絵師:しろー大野/35P
キャラ:アイザック&ミリア

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【絵師直営サイト】
宇宙船まぐろ号
特記事項はなし。

★2003年2月12日(水)
『いわゆる素人からの要望』

書評リンクに関しては、各地で個々にいろんな動きが見られるのですがまだ水面下における動きなのでとりあえず静観。ただ、書評リンクに関する共有の掲示板でもあればいいのになあとは思います。(この辺の動きはみすらぼ日記とか本日の有里あたりを参照してください)
「だったらお前が用意しろ!」と言われそうですが、技術がないのでこの手の話に全くついていけないんです残念ながら(^^;

私としては、うちのような標準フォーマットから完全に外れたところでもISBNなりbk1のデータなり放り込めば検索に加えてもらえるとありがたいです。時には100種類の感想よりもただ一言の名台詞が購入を決意させることもあるかもしれないし。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■本が売れないのはなぜだ。
実際に聞きに行った方の感想はこちらの2月11日に☆ なお関連情報としては、図書館は作家を殺す?が詳しいですよ☆
「で。新刊本の売上が落ちたのはほんとうに新古書店と図書館のせいなのか?ということでしょうな問題点は」
ええと、本がつまらないだけかもしれませんね☆
「例えば新古書店の利用者層が過去に果たして本屋を利用していたのか? 一月のこづかいから本に対していくら使うのか?などを調査する必要があるかと。もちろん業界全体で万引き対策や新古書店から何らかの出版業界振興への参加etcなど話し合いは維持するのが大前提ですが、現状を正しく知らないまま被害者意識だけで動いていると……」

■MF文庫J、3月の新刊は……
ぼーっとしているとそのまま通り過ぎてしまいそうなのですが、よく見ると萌え系では有名なナースウィッチ小麦ちゃんマジカルての小説をあの榊一郎さんが!とか、カルドセプトの小説を沖方丁さんが、とか注目すべき点がいっぱいですよ☆
「まいじゃーオチオシのパートタイムプリンセス→bk1→amazonは続編が! うーん、1巻できれいにまとまっていただけにどういう展開を見せるのか気になるところです」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

原点回帰ということで都市シリーズの第1作目から。
毎度お世話になっております(笑)

まあ本日の台詞は解説するまでもないかと。宇宙へ行く、というのは未だ人の完全には果たしていない夢なのです。たとえ軍隊を相手にしてでも夢を貫き通したい、そういう思想の言わせた台詞ですええ。

……奇跡のような美しさだな。

出典:パンツァーポリス1935 (小説)/電撃文庫/川上稔/絵師:しろー大野/282P
キャラ:マイアー

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【絵師直営サイト】
宇宙船まぐろ号
特記事項なし。

★2003年12月11日(木)
『ランチのみそ汁よりも薄い』

てーぬーきー(^^;


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

本日はお休みです☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

パンツァーポリス1935→bk1、→amazonは、都市シリーズの第一作目に当たる作品です。都市シリーズについては説明を省略しますが、ひょっとするとこの巻だけ読んでみたくなる人がいるかもしれないので説明しておきますと、やや変則的ですがれっきとした宇宙を目指す話です。
意外と知らない人がいそうなんで参考までに。

では、本日の台詞解説……なんですがあえて説明はしないという方向で。なんにもわからない? そいつは失礼……


図書館戦隊ビブリオン

「本の森をすみかとしなガラ、紙の上に書かれた文字を読み取るコトをせズ、真の読書家の手垢のついた古イ紙を好み、製本師が丹念につけたのりヲなめてきた紙魚虫どもヨ。
書物の敵はワタシが許さない。館内ノ読書にふさわシイ環境と秩序を守るため、図書館戦隊ビブリオン・ビブロスピンク、ココに参上!」


出典:図書館戦隊ビブリオン/コバルト文庫(角川書店)/小松由加子/絵師:たつねこ/1巻70P
キャラ:牧村・レオナルド・N・宏彦

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
うーん、おすすめ本としては検索エンジンにもよくひっかかりますが、どうやらファンサイトはないようです。ちなみに絵師のたつねこさんのファンサイトはたつねこFAN Communicationです。

本をネタとしたバカ小説といえば、「R.O.D」ですが今日紹介する作品もわりと同系かな?

「図書館戦隊ビブリオン」は、タイトルを見てお分かりのとおり、図書館と戦隊ものをネタとしたバカ小説です。
あんまり建設的でない理由で高校の図書委員になった仁科昭乃。しかし利用者もあまりいないその図書館には、本を食べてしまう巨大な虫や謎の怪人など数々の秘密が隠されていたのです。
昭乃たち図書委員はなりゆきから、図書館戦隊ビブリオンの一員となって、本を守る使命のために戦うことになるのでした。
と、こんな具合の話ですがもちろんバカノリが信条の作品なので、シリアスを期待するのはお門違いというもの。このおバカな話を頭を軽くして楽しむのが正しい使用法です。なお、特定の戦隊ものをパロディ化しているわけではなくあくまでも雰囲気優先の話だということもつけ加えておきます。
ついでに図書館戦隊ビブリオンのオープニングテーマというのも紹介しときましょう。

オープニングテーマ
『図書館戦隊ビブリオン』

昼なお暗き  書棚の奥で
いつか来る君に  リファレンスサービス
活字離れは進んでも
うなる鉄拳  督促状
あまねく知的生物よ  活用するがいい
ここにあつめた人類の叡智を
 Books are for use
 Books are for all
戦え  ぼくらの図書委員
図書館戦隊ビブリオン


……つまりはこんなお話です、ええ。
「R.O.D」とはまた違うノリで、なかなかいい味出してます。まいじゃーハンターな方はぜひご賞味ください。ただ、店頭にはおそらく置いてないと思われますので取り寄せしないとだめかも。

それじゃ台詞紹介へ。
紙魚虫というのはしみむしのこと。衣類や紙を食べる虫です。本にとっては当然害虫。
これが巨大化して襲ってきては、本は大ダメージ必至!
そういうわけで図書館戦隊ビブリオンは戦うッたら戦うのです。変身シーンも趣味的ですが、ネタばれ防止のため伏せておきます。  →bk1で購入
(01/6/4)


トップをねらえ!

お願い!! キミコに伝えて! ……必ず帰るって……

出典:トップをねらえ!   キャラ:タカヤノリコ

いいのかなー、これけっこうクライマックスシーンのところだし……でもまあいいか。
というわけで、最後の見せ場になだれ込むに当たっての前ふりとしての感動シーンその1。

バスターマシン3号を、自分たちの乗るバスターマシンの縮退炉で起動させたノリコとカズミ。その活躍によって、宇宙怪獣を撃退することに成功しますが、起動の影響で時間の彼方に飛ばされてしまいます。
飛ばされる直前に通信で最後に叫んだ台詞がこれです。これがすなわちあの「オカエリナサイ」の名シーンへの布石となるわけですね。
何回見ても、読んでも色あせないすばらしいシーンです。

おねえさまが、鉄下駄を!

出典:トップをねらえ!   キャラ:タカヤノリコ

トップをねらえ!から熱血シーンよりのご紹介です(笑)

訓練校で、ノリコがTOPに選ばれたものの、思うように技術はついていかず太田コーチに向かって弱音を吐いたとき、 太田はカズミが秘密で特訓をしている場所につれて行きました。そこでは……長い階段をカズミが鉄下駄を履いて、駆け上がっていく姿が。
そこで思わずもらした台詞です。
鉄下駄ですよ、鉄下駄!他にいろいろ特訓のしようもあるだろうに、よりにもよって鉄下駄(笑)。しかも台詞を字面にすると、なおいっそうすごいことになってます。熱血ものはこういう無駄なくらいの押しの強さが必須ですね、やっぱり。

1つ1つは単なる火だが、2つ合わせると炎になる!

出典:トップをねらえ!   キャラ:オオタコウイチロウ

熱血な太田コーチの言った台詞です。
なんですが……どこでいったものやらさっぱり思い出せません……。
ノリコとカズミが一緒の時だったような気もするし、カズミだけだったような気もするし……。
ま、とりあえず。
こういう燃える台詞は好きなのよってことで。
これぞ「日本人!」ってことでしょうか。横文字キャラには真似できないよなあ、うん。

科学の勝利です

出典:トップをねらえ!   キャラ:副長

トップをねらえ!自体がわかんないかな……。
一応、宇宙怪獣の襲来を受け、人類存亡の危機にたたされる中、戦う話なんですが……まあ、詳しくは別の機会に。
そもそもこれネタの説明の必要性がないしねー(苦笑)
いつも沈着冷静な戦艦エクセリオンの副長サンがいう台詞です。
人類よフォーエバー、我々は偉大なり!てなとこですか。
簡潔に言いたいことのわかる、いい台詞です。

オカエリナサイ

出典:トップをねらえ!   キャラ:未来の地球のみなさん

ご存知ですか?「トップをねらえ!」。アニメを見る人でSFをたしなむ人であれば、絶対に外してはいけないタイトルのひとつです。レンタルしてでも見ましょう。タイトルがなんだかパロディっぽいと思って見てないんだったら、早急にその考えは捨て去るべきです。OK?

さて、これも正確には台詞とはいえないですね。メッセージといったところでしょうか。(なお原典にこだわる場合、オカエリナサイの「イ」は旧表示、というか鏡文字な表記です。そんなものHTMLじゃ表現できない(^_^;))
人類を滅ぼすべく太陽系に侵入してきた宇宙怪獣の大群に対し、出きる限りの手は尽くしたものの最後の手「ブラックホール爆弾」が作動せずに窮地に陥る銀河連邦殴り込み艦隊。ですが、主人公ノリコとカズミの二人の捨て身の努力によって事無きを得ます。
二人へのその代償は……時間転移。一万年以上先の未来に飛ばされてしまった二人。
地球に帰りついたものの、灯り一つ見えない地球の様子に落胆しかけたところ、地球の表面にメッセージが……という具合です(つまり助けてもらった当時の人類が、未来に飛ばされる運命の二人の出迎えを人類に対し、ずっと受け継いでいたってことですね)
なにやらネタばれしちゃってますが(^_^;)、実際に見ると感動がまるで違うのでぜひ見ましょう!

……ところで、ここは名台詞を紹介するところで、作品の宣伝するとこじゃなかったような(笑)

そうじゃない、敵が七分に白が三分だ!

出典:トップをねらえ!/第5話「お願い!愛に時間を!」より   キャラ:?

これ、台詞は頭に残ってても出典が全くわかんないのです。誰か知ってたら教えてください。
そういうわけで、台詞自体についてもこの通りかどうか自信ないです。

で、上の台詞ですが一体何のことを言ってるかというと……レーダーに映っている敵影です。
レーダーというやつは、機影とか物体は白い光点で表示されるわけです。
したがって当然敵が多ければ、光点がおおくなるということ。
でも考えればわかると思いますが、白が七分なんて常識じゃありえませんからね。それだけ敵が多いって事なんだけど、聞く相手はそうはおもわなかったわけで。「白が七分」を強調したわけです。
ああ、つくづく名台詞なのに出典がわかんないくて悔しい!!

(編者注:敵が7分に『黒』が3分では……こちらも自信なしです。この台詞は太陽系に攻め込んでくる宇宙怪獣を捉えた偵察衛星が、目視情報を軍本部に『黒電話』(笑)で連絡するシーンです(20031203追記))

なぁんてこった!!

出典:トップをねらえ!   キャラ:タシロ艦長

いやー本格的にネタ切れで(^^;)
さんざん悩んだあげくようやくひねり出したのがこれ。これなら名台詞って言えるでしょう!

何回か出てくる台詞なんですが、宇宙怪獣の予想を越えた侵攻に対し、思わずタシロ艦長が叫ぶ台詞です。文章で表現しずらいのが残念ですが、「なぁんて」の「ぁ」の部分がポイントです(笑)
使用法としては、この後に具体的な危機を語りましょう。
「なぁんてこった!この空域には、今まで戦ったすべての敵より多い数の敵がいるというのかっ!」とかね。

スミス、あなたといっしょに、今までの私は死ぬわ  そして今から生まれ変わる!  もう泣かない。誰にも頼らない。自分の力で、最後までやるわ!

出典:トップをねらえ!   キャラ:タカヤノリコ

熱血がウリのひとつと言える「トップをねらえ!」。血管が切れるごとき熱い叫びの数々が我々を(自分だけ?)魅了します。戦う理屈とか、動機付けとかももちろん必要なことでしょうが,こういう熱さこそアニメの原点ではないかと。

本日の名台詞は解説入れるとネタばれしまくりです。なので入れません。入れませんが、あえて言えば主人公のノリコがただの泣き虫から決別、ガンバスターを操る不屈の意志を持った戦士へと変貌を遂げた瞬間、とでもいっておきましょう。ここで問題になっているスミス君ですが……やめておきましょう、おもしろくなくなるから。

「奇蹟は起きなかったな……」
「いいえ!
奇蹟は起きます! 起こしてみせます!」

出典:トップをねらえ!/バンダイ/ガイナックス/絵:?(キャラクター原画:美樹本晴彦)/最終話「果てしなき流れのはてに……」より
キャラ:タシロ艦長&タカヤノリコ

【作家公式サイト】GAINAX NETWORK SYSTEMS
【絵師直営サイト】なし
公式サイトはガイナックスとみなしました。が、時の経過のせいでさすがに情報が少ない……。ファンサイトとしては、基本情報はブレイブスフィアが詳しく補完。トップファンならば、まーべりっく・趣味の部屋で根性のテキスト化をした大辞典が必見です。

まずはじめに、この台詞実は一度紹介しています。
しかしながら自分的にちょっと未完成な紹介の仕方だったな……という思いがあって、今回再紹介することにしました。


「トップをねらえ!」は、超絶燃え燃えな熱血SFロボットアクションアニメです。
地球外で人類が接触した宇宙怪獣。その脅威に対抗するため人類は人型兵器を主力としたTOP部隊を設立します。そのTOP部隊の訓練校に入ったノリコはドジでロボットの操縦もろくにできない落ちこぼれ。
にもかかわらずコーチからは目をかけられ、それに嫉妬した同級生が決闘を挑む……と、序盤の展開は燃え要素はあるもののそれほどすごい作品とも思わないでしょう。
この作品が本性をあらわすのは宇宙怪獣との戦闘が本格化する後半3話。「ウラシマ効果」の描写などドキッとさせられます。個人的な考えでは、「時をかける少女」と並ぶ国産「時間もの」の最高傑作だとまで思ってます。ガイナックス作品の中で私がもっとも好きな作品で、10年も前に作られた古さなど全く感じさせません。
燃える!
若い世代の方だと見てないかもしれないので強調しておきます。
生きてるうちに一度は見ておくべし。

それでは本日の台詞解説。
ここまで「見ろ見ろ」たきつけた関係上(笑)、よけいにネタばれはやりたくありません。が、簡単になら構わないでしょう。
宇宙怪獣との戦闘により絶体絶命の危機に追い込まれても決してあきらめない、そういう決意の表れたシーンです。……不覚にもちょっと泣きました(^^;)いやーやっぱりいいものは何度見てもいいですねえ。(01/2/1)


ドミニオン

引き金をひいて人が死んだら弾のせいにするんですか!? それがあなたの正義なの!?

出典:ドミニオン/COMICBORNE(青心社)/士郎正宗/195P
キャラ:尾崎レオナ

【作家直営サイト】なし
【絵師直営サイト】同上
意外や意外、士郎ファンサイトが全然無い。マニア受けしそうなのに……作品数の問題でしょうか? とりあえずってことで士郎正宗MLに参加できるサイト、Page of gaia-MLを紹介しておきます。

「ドミニオン」は、近未来を舞台に戦車の活躍するタンクアクションです。
とにもかくにも戦車のアクション、これにつきます。
士郎正宗さんの作品全般に言えることなんですが、物語の背景などは難解なものが多く、おせじにも入りやすいとはいえません。
しかし絵柄、メカの造形が独特で、なおかつ全体から細部に至るまでの設定がとことん細かいのでメカフェチな傾向のある方は、転んだら最後どっぷりはまる……そういう傾向があるように思います。そして「ドミニオン」の場合は戦車がバリバリ動く、ここに真髄があるわけですね。
一応のおおまかなストーリーは正義感が強く、強度の戦車フェチな婦警尾崎レオナをはじめとする戦車隊が、大盗賊「武悪」と徹底的に戦うとそういう話になっています。
上にあげたようにメカ燃え!な方にはおすすめ。

それでは本日の台詞の解説に入ります。
持ち前の正義感の強いレオナは、とあるデモ隊を鎮圧しますが、その際に市が推進しているスポーツのせいで多数の死者が出ていることを知り、市長に抗議します。が、そこで「そのスポーツを望んだのは自分ではなく観客たる市民だ」と突っぱねられてしまい、怒り爆発。
上の台詞を怒鳴る、となったのでした。
あおっておいて自分の責任はとらない、そういう態度が許せない!とまあそれをうまく表現しています。(01/2/13)

戦車隊の尾崎クンといったね 君の正義が私に伝染したらしい

出典:ドミニオン/COMICBORNE(青心社)/士郎正宗/213P
キャラ:星井堅維

【作家直営サイト】なし
【絵師直営サイト】同上
意外や意外、士郎ファンサイトが全然無い。マニア受けしそうなのに……作品数の問題でしょうか? とりあえずってことで士郎正宗MLに参加できるサイト、Page of gaia-MLを紹介しておきます。

本日の台詞は昨日の台詞に関連していています。というか完全に続きといった方がいいかもしれません。
昨日の台詞を見てない方は、まずはそれを参照のうえで本日の台詞をもう一度ご覧下さい。
そういうわけなんで「ドミニオン」の解説は本日省略。

で、関連している本日の台詞。
その場さえよければいいとでもいうような市長・星井が、正義感の固まりである尾崎の行動を見ているうちに感化された模様がよくわかる台詞です。けっこうこの場面は「おー」とか思って気に入って読んでました。なんかこれわかるような気がしますね。確かに「正義」って感染するかもしれませんです。(01/2/14)


ドライエック

大丈夫 しんじょうは生き延びる
あたしがしんじょうの天使サマだから

出典:ドライエック/hardcomics(大都社)/やまむらはじめ/21P
キャラ:社台えるの

【直営サイト】なし
相変わらず専門のファンサイトは見当たりません。うーむあってもよさそうなもんだけどなあ……。

「ドライエック」は、自称腕利き探偵・結城真丈とその友人の有能な女探偵・秋瑠野真鳥、それにわけあって真丈の助手におさまっているはねっかえり少女の社台えるのの3人が繰り広げる人間模様です。
あ、コミックです。
中身としては探偵ものなんですが、あえて人間模様と表現したのはとにかく感情の機微の描写が巧みなんですよね……。私がこの作家さん関連の作品を買い出したのは割と最近なんですが、あっという間にすってんころりんです。
なんでも「ドライエック」とはドイツ語で三角形の意味とのことですが、3人の微妙な三角関係をお楽しみあれってところでしょうか。私の最近のイチオシ作家サマです、はい。

では台詞解説に移りましょう。
仕事上のゴタゴタでちょっとばかり命に関わる局面になってしまい、弱気な発言をしている真丈(しんじょう)。そんな彼の弱気を吹き飛ばすかのように元気な発言をしてくれるえるのちゃんなのでした。
これなんかいいです。
久々にかなり「台詞萌え」しました(笑)(01/1/10)


トライガン

なぜ貴様ら半分を生かしておいたと思う!? 理由は全く合理的なものだよ 仲間の死体を片付けさせるためさ 大儲けだね解体屋

出典:トライガン   キャラ:レガート

世更新最短記録。2時間(^^;)
日曜まで帰ってこないんで、前倒し更新です。

トライガンでキレてるあぶないやつ筆頭のレガート。彼の手によって人の臓器を売買する解体屋は、逆に大量虐殺されてしまいます。
半分だけ。
なぜ、半分は生かされたかということが説明されるわけですが……うわ、こっわーってわけ。

だからさ そうゆー生きていい奴とかそうでない奴とか そうゆーのをてめえ勝手に決めんじゃねっつの ハタクぞ

出典:トライガン   キャラ:ヴァッシュ・ザ・スタンピード

トライガンって、ほとんど全編名台詞の嵐なんですよね。作者の内藤泰弘氏には脚本をかかせても、きっといい台本を書いてくれるような気がします。ひとことの重みを知ってるというか。ちなみに「ハタクぞ」だけ大きくなっているのは、原文もそうなってるからです。

これの台詞は解説の必要ないくらいですね。
ヴァッシュの敵にあたる人物が「悪党だから殺してもよかった」みたいなことを言ったときに対する答えがこれ。究極の平和主義者、ヴァッシュならではの台詞というわけです。
『悪人』に対しても、人権を唱えられる人物はそう多くないですからね。ほんと、ヴァッシュみたいな人が近くにいたらな〜。

…行かせて…しまった  どうして…?
…私は不意をつかれたのかもしれない
あの人が…  はじめて私を名前で呼んだから

出典:トライガン   キャラ:メリル・ストライフ

人間台風の異名をとり、政府から人類初の災害指定を受けたバッシュ。常人にははかりしれないとてつもなく重い過去を引きずっているのが原因で、彼の周りにはいつもトラブルが発生します。彼自身はこのうえなくいい人なのに……。その彼に保険協会からリスク回避のため派遣されてきたメリルとミリィはとことんついていくのですが、そのうちに彼の人間性にどんどん惹かれていくのです。
作品中でははっきりとはかかれていませんが、態度から見てメリルはバッシュに恋していたのでしょう。
ヴァッシュが追いつづける仇を見つけ、傷だらけの体をおして無理に戦いに赴こうとするのをメリルは止めようとします。
でも、結局は止めきれず、行かせてしまうのです。これはその時の台詞です。
この漫画の話の主軸は全然恋愛じゃないんですが、これだけ抜き出していると「愛」がメインテーマの話のように思えてくるから不思議。

じゃあ仕切り直せよ
死なせるな 裏切るな 幸せを掴め 夢を語れ!!
未来への切符は… いつも白紙なんだ

出典:トライガン   キャラ:ヴァッシュ・ザ・スタンピード

絶体絶命の危機にさらされてまで、なお相手の命をとらない戦いにこだわるヴァッシュ。そんな彼に対し、少年は「人間を甘く見過ぎだ」と言います。自分も相手も、何人も死なせ裏切ってきたのだからと。
でもヴァッシュは言うのです。仕切り直せ、と。それが上の台詞です。
真の男ですねー、「漢」ですね。
特に仕切り直せよ、と一言であっさり言ってのけるところが特に気に入ってます。

トライガン・マキシマム

死して屍…使用後の箸!!

出典:トライガン・マキシマム   キャラ:ヴァッシュ・ザ・スタンピード

昨日と同じくトライガンからですが……落差の大きいこと大きいこと(笑)

これの意味を解説しろと言われても、ねえ。なんか笑えるから載せてみただけです。意味なんかあるのか?これ。
追記:「大江戸捜査網」の有名なナレーション 『隠密同心心得の條 我が命我がものと思わず、武門の儀あくまで陰にて、己の器量伏し、 ご下命いかに ても果たすべし。 なお、死して屍拾うものなし、死して屍拾うものなし、死して屍拾うものなし』 のパロディなのではないかと。つまり「拾うものなし」を「使用後の箸」にかけてい るんですね 誰も使用後の箸を拾ったりはしませんよ、と。 本当は隠密の覚悟を表した言葉なのに・・・トライガンにかかってはこの有様です (笑)
とのこと。
渡邊さん、情報感謝ですm(__)m
そこまで深く考えてませんでした(笑)

……程度低すぎですわ

出典:トライガン・マキシマム   キャラ:メリル・ストライフ

えー、フォントサイズに変化つけてあるのは、原文もそうなってたからです。
さてこの台詞の背景はけっこうややこしいのできちんとした解説は見送り。以下はいいかげんな解説です。
保険協会で腕利きのリスク回避員メリルは、同業者のキールに不審を覚え監視していたところ、キールの小悪党ぶりがあきらかになります。その小悪党ぶりにきつーい一言として見舞ったものですね。
いやあ、これはまさにクリーンヒット!!
悪党を罵倒する言葉はいくらでもありますが、これほど洗練された台詞はなかなかお目にかかれないのではないかと思います(笑)

毎度まいどこんな紙きれ一枚でよく人を動かしてくれるものですわ

出典:トライガン・マキシマム   キャラ:メリル・ストライフ

これのどこが名台詞だ!と突っ込まれる方もいるでしょうが、まあお待ちを。
これはすべての月給取りに贈るメッセージなのです(笑)
特に公務員系。
別にSEとかやってて、仕様変更のお達しがあったという展開でも可。
「このやろう!今までの苦労はどうしてくれるんだ!」みたいなね。

しかし、この場合は命令を受けたメリルは、口ではこういいながらもいやがってはいないようです。やっぱりヴァッシュとで再会できるのが嬉しかったんでしょう。こうやって抜き出したときの台詞の欠点は、前後の脈絡が伝えられない点にありますね、やはり。
(ってこの企画を否定するような発言してどうする(苦笑))

選ばなアカンねや!! 一人も殺せん奴に一人も救えるもんかい  ワシら神さまと違うねん  万能でないだけ鬼にもならなアカン…

出典:トライガン・マキシマム   キャラ:ウルフウッド

ウルフウッドとヴァッシュ。共に平和な世の中を夢見る二人ながら、目的に対する進み方・考え方は異なり、バッシュはあくまでも人を殺してはならないという理想のもとに動いていて、かたやウルフウッドは、立ちはだかる敵は打ち倒すべきと考えています。
そのウルフウッドの考えの一端がわかるのがこの台詞。
平和を追い求めるには闘うことも必要だと考えているのです。ヴァッシュみたいにあくまでも「生」にこだわるやりかたとはいつもぶつかることになるのですが……果たして物語が終わるとき、正しいのはどちらなのでしょうか?

「……牧師さん。自分で明日の征き先を決める生き方をすると世界はどんな風に見えるの?」
「やめとき。……よく見てみいな あの鳥……ボロボロや。あいつは心底望んどるやろうな…懼れなく眠れる場所を 十分な食事を 平穏な毎日を。カゴが立派ならなおさらなん違うんかな」

出典:トライガン・マキシマム   キャラ:メイリーン&ニコラス・D・ウルフウッド

もはや恒例となってきました。アワーズ今月号よりの出典。まだ発売してから数日しかたってないから、みなさんに対してネタばれになってないことを祈るばかりです(笑)

今日の台詞は、トライガンの「戦う平和主義の牧師」?のウルフウッドがらみのもの。
ウルフウッドは孤児院育ちで、苦労しているためかなり達観した人生観を持っています。
「籠の鳥」という状況がちょうどあてはまるメイリーンは、ウルフウッドに対して問いかけるのです。「自由とはどんなものか」と。
これに対して、いっさい楽観的なことを言わないウルフウッドには、かえってすごみを感じます。人生の辛酸をなめてきたものだけが口にできる台詞と言っていいでしょう。

寝惚けるな!!
あの光 忘れるものか
歪んだ空間
帯電した空気
そして…根こそぎの絶望を!!!
貴様が奪ったのは 俺の半身そのものだ


出典:トライガン・マキシマム/ヤングキングOURS2000年4月号/25P
キャラ:ジャック

トライガンはSF版「いいひと」です……って、実のところそう的外れな感想でもなかったりして(笑)

巨大な能力と、その優しすぎる性格にギャップの大きいヴァッシュ。そのヴァッシュの自覚しない暴走した能力の犠牲になった一人がどうやらジャックらしい?(くわしくは物語未登場)
その時の体験、というか復讐への決意が語られています。絶望の深さが見て取れますね……。

「ヒドイなあ……
本当に気に入っていたんだぜ………… 今の生活が」
「しゃあないやろ 誰かが牙にならんと誰かが泣くことになるんや」

出典:トライガン・マキシマム/YKコミックス(少年画報社)/内藤泰弘/30P
キャラ:ヴァッシュ・ザ・スタンピード&ウルフウッド

あれ、ウルフウッドのフルネーム何だったっけ……ニコライ?
まあいいかと言うことで。
「トライガン・マキシマム」は「トライガン」の続編です。一言で言えばSFガンアクションアニメ版「いいひと」(笑)。
超高額の賞金首を経て、局地災害指定までされる伝説の男、ヴァッシュ。その人離れした戦闘力に比べて、あまりにもお人よし過ぎる人柄は、もはや理屈を通り越して「いいひと」呼ばわりするしかありません、ええ。
そうそう、今更ながらトライガンのアニメ版をビデオで見はじめました。おもしろーい!! 全くつくづくTV東京が放映される地域がうらやましいです。エクセルと言い、その他もろもろといい、東京地方限定が多すぎっ!!

さて、本日の台詞は、行方知れずになっていたヴァッシュをウルフウッドが探し当て、失踪前に持っていた武器を持たせ、共に来るよう求めるシーンでのことです。
闘争が本当に嫌いなヴァッシュと、武器を必要悪と言い切るウルフウッドの対比がよく表れています。

何度裏切られた? 何度傷つけられた? 何度嘘をつかれた? 何度屈辱を受けた? 人間扱いされなかったことは? 大切なものを奪われた事は? いわれなく疑われた事は? 笑われながら踏みにじられた事は?
現実を凝視しろ おまえは矛盾だらけだ

出典:トライガンマキシマム/YKコミックス(少年画報社)/内藤泰弘/アワーズ2000年8月号45P
キャラ:ナイブズ

【直営サイト】Electric Flier
なかなかデザインに凝ったサイト。うーん直営、かな?

「トライガンマキシマム」は、「トライガン」の続編にあたります。
で、トライガンというのはぶっちゃけた話が「SF版いいひと。」です(笑)
人間台風だとか、災害指定まで受けているヴァッシュ・ザ・スタンピード。凄腕の銃の使い手ですが、決して人殺しをしない。どんな危ない目に遭っても殺さない。
どれだけ自分が傷ついても人を信頼しつづける。
でも賞金首になっていて、周りからは狙われる……。とまあそんな感じのお話です。内容的に言えば、十分にまいじゃーな資格がありますが、女性陣からの支持率がとんでもなく高すぎて、まいじゃーの域を飛び出している感があり、まいじゃー認定を行っていません。あの同人誌の数はすごすぎ……。

さて、台詞の内容ですが……上で説明した「いいひと」でい続けることで、ヴァッシュが報われているのか? という問いかけです。
最初に読んだときは、なんか圧倒されました(00/7/6)

……悪いが 俺はここまでだ
これでやっと楽になれる これで…
おまえは生きて苦しめ
殺してなどやらぬ
このクソ溜めの様な世界で 血を吐きながら生き続けるがいい

出典:トライガンマキシマム/YKコミックス(少年画報社)/内藤泰弘/OURS2001年1月号118P
キャラ:ホッパード・ザ・ガントレッド

【直営サイト】Electric Flier
んー、まあ標準的な作り。イラストおいてあります。

「トライガンマキシマム」は、誰がなんと言おうとSF版「いいひと」です。ええもう間違いありませんったら。
主人公ヴァッシュのいい人ぶりをやきもきしながら見守るのが正しい鑑賞方法です(笑)
ガンアクションがかっこいい! 敵味方を問わず使う武器がなんとも問答無用に素敵です。十字架型の機関砲とかでっかい杭を打ち出したり、かと思うとデリンジャーを何十挺と持っていたり。
そういう派手なギミックと、優しすぎる主人公の対比もまたよろし。

台詞は……これもネタばれになっちゃうかな……。
まあいいかと言う事で。ヴァッシュが、敵だというのに情けをかけた相手は結局死に至り、復讐のために彼に刃を向けた相手は死ぬ間際に言い残します。
「死ぬよりも辛い生」というか、死んで勝ったというか。でもヴァッシュに対して憎しみ以外の感情も見てとれる複雑な台詞なんじゃないでしょうか。(00/12/9)

でも・・・・・・これだけはいえる 僕が消してしまったあの人たちは 優しかったんだ・・・

出典:トライガン マキシマム/YKコミックス(少年画報社)/内藤泰弘/5巻171P
キャラ:ヴァッシュ・ザ・スタンピード

【作者直営サイト】Electric Flier
【絵師直営サイト】同上
特にコメントなし。

本日はゼロやすさんの投稿台詞をご紹介です〜。

少し前のナイブスとの会話でナイブスは、「クズまで救おうとはしてないか?」と問いかける。それにヴァッシュが返したセリフ。そう、ジュライの人々は、どこか胡散臭いヴァッシュでも受け入れてくれた。あの、優しい感じの絵と、もういないと分かっている人々の優しい笑顔と相まって久しぶりにマンガで泣きそうになってしまった。

管理人注:「トライガンマキシマム」は「トライガン」の続編にあたります。さてその「トライガン」は、一言で言えば『SF版いいひと。』という位置付けになるでしょうか。
彼の行くところ、常にトラブルがついて回るため「人間災害」指定をされている凄腕の銃の使い手、ヴァッシュ。ひたすらに優しく、自分を傷つけてでも他人を守り、決して相手を殺さず、どれほど心に傷を負ってもそれでも心から笑うことのできるそんな彼とその仲間たちの記録です。
血を吐く思いで葛藤しながらそれでも前へと進んでいく人の思い、裏切られて傷つきすべてに絶望した者の思い、憎しみだけにあふれた思い、などなどいろんな人の思いが各種の台詞となってほとばしる大変すばらしいコミックです。
まいじゃーにはあえてしてませんが、強く強くおすすめします。(01/4/11)

「友愛 信頼 絶望 憎悪
君達はでこぼこだ 余計なものが多すぎる
ただ。ひとつ。あの方への崇敬さえあればいいはずだ。
道具ですらいられぬのならば 今ここでもろとも先に逝け」


出典:トライガン・マキシマム/YKコミックス(少年画報社)/内藤泰弘/5巻146P
キャラ:レガート・ブルーサマーズ

【作者直営サイト】Electric Flier
【絵師直営サイト】なし
直営サイトはギャラリーとか掲示板とか。ちなみにファンサイトを漁ってみたら収拾のつかない状態になって断念しました(^^;

いよいよ夏休みシーズンに突入です。
私のような会社勤めの人間にはせいぜい「電車がすいて快適」程度の恩恵しかないのですが、学生のみなさんにとってはまさに一大イベントの始まり!
ところで夏休みには課題がつきものなわけですが、この課題に必ず出てくるのが読書感想文です。どうもあの無理矢理書かされるという感覚がよろしくない。
今にして思うとなぜあの時ライトノベルスで読書感想文を書かなかったのか、という強い後悔があります。半端に真面目ぶった本など読むからいけないのであって、別に「ブギーポップは笑わない」でも「激突カンフーファイター」でも「楽園の魔女たち」でもなんでもよかったわけです。
そういうわけで、今年の夏はぜひとも例年にはない素敵な作品の読書感想文を提出してやりましょう。
できるだけネタに徹するのがポイントだと思います、ええ。

さて。
「トライガン・マキシマム」は「トライガン」の続編にあたります。
んー、簡単に説明すると超絶な銃の名手でかつ巨大な宿命を背負いながらも、あくまで『不殺』を貫いているヴァッシュ・ザ・スタンピードと彼に関わる人々の物語です。
彼のもとにはトラブルが絶えず、街一つが消し飛ぶような騒ぎにもなることから「人間台風」の指定を受けているヴァッシュ。しかし彼の内面はたいへん穏やかでひたすらいい人です。
誰も殺さない信念を貫いているのに、常に人の死の近くにいるのヴァッシュ。
かっこいい野郎ども続出なんですが、特にマキシマムの後半になってからがめちゃくちゃ痛い話が多いです。痛い話が苦手な人にはちょっと辛い部分もあるかと思いますが、アクション&理想と現実の狭間でもがく心理が両立したいい作品です。

それでは本日の台詞解説へ。
誰かの手足となって働く人間に余計な感情など不要だ!とそれができんなら一緒に殺す!」とまあそんな感じですか。
どうもうまく状況を説明できないので適当にお茶を濁してみました。
(01/7/21)

「身内に向けられる銃口は 心底胸が冷えるな」

出典:トライガンマキシマム (コミック)/YKコミックス(少年画報社)/内藤泰弘/OURS2002年8月号145P
キャラ:ウルフウッド

【作者直営サイト】Electric Flier
【絵師直営サイト】なし

特記事項はなし。

★2002年7月9日(火)
『少女趣味?』

えーこのところ少女趣味に走ってるというツッコミを受けた管理人ですが、みなさんうだる暑さの中いかがお過ごしでしょうか。
……そうなのか? うーむ、自分にとって岡野史佳さんなどは十年来のファンなので、そういう意識が薄いんですよ。まあマリみてに関しては、手を出す人手を出す人次々はまっていったので結果オーライと言うことで(笑)

それじゃあひとつ、本日はトライガンでもいっときましょうか。これもある意味女性ファンの多そうな作品ですけど、あえて深くは考えないことにします。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■ファン・レターは出版社宛てにした方が次の出版に結びつくのですか?
日記にて、上記の質問に妹尾ゆふ子さんが自分の考えを述べていらっしゃいますよ☆
「で、実際のところどうなん? 今でもまだネット上の書き込みよりも、ファンレター重視なのかな」
出版社サイドの意見が聞いてみたいところではありますね☆ もちろん売り上げあってのことでしょうけれど☆
「出版社に、各作家宛のメールを集中管理して振り分けるシステムとかつけてもらうとか……あんまり意味ないか」

■『エイリアン9〜エミュレイターズ〜』、チャンピオンREDで連載BRAINSTORMより)
あの絵柄と内容が超ミスマッチのエイリアン9。その続編がチャンピオンREDで連載されるそうですよ☆ 8月19日創刊です☆

■bk1で、『真世の王』に担当編集者からコメントFANTASY Bookmarkより)
タイトル通りです☆ ファンタジー好きを自負する方は、戦闘ではなく世界そのものの描写に重点をおいた真世の王→bk1→amazonはぜひとも読んでおいてくださいね☆
ちなみに作者の妹尾ゆふ子さんのサイトはこちらですよ☆

  ▼本日の作品&台詞解説▼

トライガンマキシマム→bk1→amazonは、人間台風との異名までとり、行く先々で災厄を撒き散らすと噂されその銃の腕前は神業、しかしその実どんな人間よりも平和を求める青年・ヴァッシュが主人公のアクションコミックです。
いつも例に出す時に使ってますが、SF版「いいひと」です。この物語の特徴は平和を求めるテーマがありながらも、ご都合ハッピーとはほど遠く、戦いに次ぐ戦いに明け暮れることでしょうか。ヴァッシュやその他の人物の葛藤や、あるいはぶちキレっぷりに注目な作品です。
燃え+葛藤という二律背反するテーマを背負っている感じですかね。

本日の台詞解説。
身内と言うか、元仲間と戦う結果になってしまったウルフウッド。そんな彼がつぶやいた台詞です。ポツリと出た台詞だけあって、ものすごく心情がこもってます。


ドラゴンズ・ウィル

何もしない。僕は、何者をも殺さない、決して……たとえ殺されたって、そんなものに屈服なんかしてやらない!

出典:ドラゴンズ・ウィル   キャラ:スピノザ

一応、富士見ファンタジア文庫大賞の第9回準入選作なんですが……新人さんだし、あまり知名度ないでしょうねえ。
なかなかにおもしろい作品なので、読んでみてもいいかもしれません。
ただ、味付けはオリジナリティーが感じられますが、題材とかは結構ありがち(舞台はファイナルファンタジーみたく、竜や機械が混在する世界)なので、残念ながらまいじゃー認定は致しかねますが(笑)


ちょっとこの台詞については、詳しい解説がいりそうですね……。
問題の場面。平和主義で人間が好きなドラゴン、スピノザが謎の男に命を狙われたとき、あえて抵抗しませんでした。相手の男は「竜は人間を襲うのが運命だ」と言い、スピノザはその「運命」に対し、真っ向から反発するのです。そんな運命は認めない、と。そして叫ぶのです。
私、どっちかというと運命論ってやつが嫌いなんですが、こういう運命への逆らい方は、理屈抜きにかっこいいと思います。真の勇者(殺されそうなドラゴンに言う台詞でもないですが)というのは、きっとこういうものなのでしょう。

「絶望は愚か者の結論」

出典:ドラゴンズウィルNEXT 魂の双生児/ドラゴンマガジン増刊号 バトルロイヤル/榊一郎/絵師:田沼雄一郎/47P
キャラ:エチカ

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
定番な公認サイトうごうご榊くんです。こちらでは今月発売の新刊「ストレイトジャケット2」のCMムービーを独自に制作されていて、期間限定でDLできます。ファンサイトとして、なかなかおもしろい取り組みではないかと。

予告どおり本日は投稿分の名台詞紹介に戻ります。本日はエレスさんからのご紹介。

この話はドラゴンズウィルの続編です。
15年後の話で二人のスピノザと盲目の少女ソフィシエの物語。スピノザ(人間版)は行方不明になったエチカおばさんを探すたびに出て森でスピノザを呼ぶ声を聞きそこで少女と出会いそしてそこでもう一人のスピノザ(ドラゴン版)に会う直前の台詞です。

管理人補足:本編の「ドラゴンズ・ウィル」(富士見ファンタジア文庫)は人間を見ているのが好きでしかも臆病者の変り種なドラゴン・スピノザと、ちょっと勝気な女の子エチカの心温まる、でもちょっと切ない物語です。異種族間の交流というか友情というか、泣けるかもしれないいいお話です。(01/4/9)


ドラゴンファーム

それはまた別の物語か?

たぶん。

出典:竜飼いの紋章(ドラゴンファーム1)/ハヤカワJA文庫/久美沙織/絵師:水玉螢乃丞/378P
キャラ:ナレーション

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
関連サイトを見つけられませんでした。うーむ、あるはずなんだけどなあ……水玉さんの漫画がwebで読める場所とかもあったはず。誰かこのお二人に関するリンクの情報持っていたら教えてください。

げっ、何時の間にかこんな時間だ……。
というわけで更新する時間の余裕があまりないんで、さくさくっといきましょう。
「ドラゴンファーム」は、竜を牛とかのように飼って生計を立てているデュレント牧場の跡取息子・フュンフの恋と冒険の物語です。
序盤では、どちらかというと微笑ましいデュレント一家と竜の間のやり取りなんかが展開され、それがやがて事件に結びついていきます。

おもしろいです。
ファンタジーの王道を進んでいる物語ですが、素直におもしろい。
ひねた感性でなくとも(笑)、たくさんの人におすすめできる良作ですね。
名前だけは昔から知っていたんですが、プランニングハウス(だったかな?)というマイナー系の出版社から出ていたので手に入れられないまま、気がついたら絶版になっていて読みそこねた経緯がありまして。それがこの度ハヤカワで復刊となったわけです。
まっとうな筋書きと(笑)大団円と恋と冒険を愛する方へ。

さて、台詞はいわゆる大団円の直後、またしても冒険か?と思わせる記述があって、その直後の最終章のタイトルと、最終章の一文です。つまりこれが、タイトルと締めの文というわけ。
うまい、座布団一枚っ! こんな終わり方されたら次を読まないわけにはいきませんねえ。 →bk1
(01/9/21)

「天の水と地の水と人の中の水にかけて、俺たちは必ずそうする」

出典:聖竜師の誓い(ドラゴンファーム3)/ハヤカワJA文庫/久美沙織/水玉螢乃丞/上巻216P
キャラ:ゲラン

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
えーと、ついでというかweb上で水玉さんの漫画が見られるところをご紹介。ASCII DOS-V ISSUE WEB SITEのどんなもんありゃーすかあ(誌上連載が一ヶ月遅れで読めます)と、辺境の電脳たち Web版(既に連載は終了)です。さすがにネタの濃いこと(笑)。

チェキチェキチェキッ!<症状が進行中。四葉ちゃんがお気に入り
コミック新刊情報〜。
「黒鉄」5巻と「プラネテス」2巻と「ミルク・クローゼット」4巻と「BLAME!」7巻が発売になってるようです。あぅ、不覚。
黒鉄は長らく休載していた関係で、チェックが甘くなっていると思われますのでお買い逃しなきように。それとプラネテスの方は、SF者なら目を通しておきたいコミックです。雑誌を読んでいないと存在さえ知らない可能性が高いんで告知しておきますね。特に1巻はSF者だけでなく、タバコを吸う人には必見(笑)<私自身は吸わないから切実さに欠けるけど
ミルク・クローゼットは言わずと知れた絵柄とストーリーの異様なまでのミスマッチ、BLAME!は、コミックが持つ本来の威力−すなわち絵で全てを語る−を教えてくれるサイバーなコミックです。
……実は全部未読ですけどね(^^; 本屋行く暇がなかったんだよーっ!

では本日の出典。
「ドラゴン・ファーム」→bk1→amazaonは、まいじゃーと呼んでもいいものか?と考えてしまう久美沙織さんの名作ファンタジー。数年前にプランニングハウスから出版されていたんですが、出版社が倒産し絶版に。それがこの度ハヤカワ文庫で復刻されたものです。
由緒正しき王家の末裔・デュレント家の営むデュレント牧場。ドラゴンを飼って生計をたてているこの牧場の末っ子・フュンフは、今日も今日とて牧場の掃除−つまりはドラゴンの糞の始末!−の真っ最中。
……といういきなりの展開で、この物語は幕を開けます。そしてフュンフは、柵を破って隣の牧場に逃げ出したドラゴンを追ううちに、隣の牧場主の娘で絶世の美少女ディーディーと出会います。彼女から聞いたデュレント牧場買収計画に驚くフュンフ。さあお家の一大事!
こんな感じに物語は進んでいきます。
デュレント家のドラゴンの世話をする人間が金髪なのは、糞尿の始末を毎日毎日するうちに、アンモニアによって脱色されてしまったからだ、とかファンタジーにも関わらず、どこか日常的な雰囲気の漂う作品なんですが、恋あり冒険ありとファンタジーとしての根っこもきちんと持っています。そうですね、地に足のついたファンタジーとでも表現しましょうか。
基本的にコミカルに、けれどもわくわくドキドキをいっぱい与えてくれる
良作です。ひねたストーリー展開はないのですが、おもしろいもんはまっすぐな作り方をしていてもやっぱりおもしろいのです、ええ。
ファンタジーが嫌いでさえなければ迷わず買いです!
3部作になっていて、「竜飼いの紋章」「竜騎手の誇り」「聖竜師の誓い 上・下」と出ています。プランニングハウス版とはタイトル・巻構成が変更されているのでご注意ください。

上の台詞は、いわゆる男同士の約束というか誓いの言葉。特に最後の人の中の水と言う表現が気に入ってとりあげてみました。
(01/10/25)

「……愛って誓うものかなぁ
だって誓ったからってなんになるのさ? 誓おうが、誓うまいが、愛がなくなっちゃったら、なくなっちゃうだろ? なくなっちゃったのにまだあるふりしたとしたら、それこそ完璧に不純でしょ」

出典:竜騎手の誇り(ドラゴンファーム) 《小説》/ハヤカワJA文庫/久美沙織/絵師:水玉螢乃丞/245P
キャラ:フュンフ

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久美さんのファンサイトがないので代わりに水玉さん関係を。どんなもんありゃ〜すかぁなどは必見かと。

  ▼本日の小ニュース▼
かなり冷え込む今日この頃、風邪等引かれていませんか?
こんにちわ、木乃葉子です☆

■X−BOX版「式神の城」のスクリーンショット
開発は順調のようです。
あとは値段も大きさも人一倍のハードを誰が買うかという些細な問題だけ。楽しみですね☆

  ▼管理人のつぶやき▼

最近はやってますね〜、というわけで。
答えてみました、テキストサイト管理人へ100の質問の回答
ほんとは似非テキストサイトですが、その辺は大目に見てやってください(^^; あまり見てもおもしろいもんじゃないので、お暇な方だけどうぞ。


 ▼本日の作品&台詞解説▼

「ドラゴンファーム」→bk1はちょっと毛色の変わった、でもこれこそファンタジー小説!
どうもうまい説明が浮かんでこないので、前回の説明をそのまま再録します(^^;
数年前にプランニングハウスから出版されていたんですが、出版社が倒産し絶版に。それがこの度ハヤカワ文庫で復刻されたものです。
由緒正しき王家の末裔・デュレント家の営むデュレント牧場。ドラゴンを飼って生計をたてているこの牧場の末っ子・フュンフは、今日も今日とて牧場の掃除−つまりはドラゴンの糞の始末!−の真っ最中。
……といういきなりの展開で、この物語は幕を開けます。そしてフュンフは、柵を破って隣の牧場に逃げ出したドラゴンを追ううちに、隣の牧場に遊びに来ていた、都会育ちの興行師の娘主の娘で絶世の美少女ディーディーと出会います。彼女から聞いたデュレント牧場買収計画に驚くフュンフ。さあお家の一大事!
こんな感じに物語は進んでいきます。
デュレント家のドラゴンの世話をする人間が金髪なのは、糞尿の始末を毎日毎日するうちに、アンモニアによって脱色されてしまったからだ、とかファンタジーにも関わらず、どこか日常的な雰囲気の漂う作品なんですが、恋あり冒険ありとファンタジーとしての根っこもきちんと持っています。そうですね、地に足のついたファンタジーとでも表現しましょうか。
基本的にコミカルに、けれどもわくわくドキドキをいっぱい与えてくれる
良作です。ひねたストーリー展開はないのですが、おもしろいもんはまっすぐな作り方をしていてもやっぱりおもしろいのです、ええ。
ファンタジーが嫌いでさえなければ迷わず買いです!
3部作になっていて、「竜飼いの紋章」「竜騎手の誇り」「聖竜師の誓い 上・下」と出ています。プランニングハウス版とはタイトル・巻構成が変更されているのでご注意ください。

台詞解説は、姉の結婚式に出席しているフュンフが、式で二人の愛を誓い合う場面で、ふと思いついて恋人のディーディーに語った言葉。真実なんですが、身もフタもないといえばないですねえ。
ただ、この台詞周辺の本来の趣旨は「愛は取り引きで結ばれるものじゃなく、もっと神聖なもの」だという点なのでその辺は誤解なきように。
(01/11/18)


ドラゴンランス戦記

ぼくたちの闘う相手はドラゴンなんだ。お互い同士じゃないはずなんだ

出典:ドラゴンランス戦記   キャラ:タッスルホッフ・バーフット

今やファンタジー小説の中では古典といってもいいかも知れません、「ドラゴンランス戦記」。指輪物語を別にすれば、最高峰のファンタジー小説でしょう。しかし、時が経ち、置いてない本屋も増えてきました。まことに嘆かわしい……。ああ年よりの愚痴みたい(笑)

台詞の舞台は、ドラコニアン軍を迎え撃つ、連合軍の会議の席上です。手に入れたドラゴンオーブの所有権と使い方をめぐって会議は紛糾、内紛にまで発展しかかります。その時、およそ深刻ぶる事とは縁のないタッスルが、ドラゴンオーブを「粉々に割って」しまい、そして言うのです。
普段全くのトラブルメーカーで、およそ世界を救うことに縁のなさそうなタッスルの1世一代の名場面だけに、他のキャラクター達に比べて強く印象に残ってます。

トリコロ

「…そういえばさコンタクトってソフトとハードがあるじゃない
あれは何が違うのかしらね」
「一般向きがソフトなんじゃろ?」
「じゃハードは何なんです?」
「まあいわゆる
マニア向き…」
「…なに赤くなってんのよ」

出典:トリコロ (コミック)/マンガタイムKRコミックス(芳文社)/海藍/2巻35P
キャラ:?

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特記事項なし。

★2004年3月31日(水)
『原作無視万歳?』

かねてから噂は聞いていたのですがどこにも売ってない状態で入手を諦めていたその作品。なんと完璧版がっ!! 私も手に入れたばっかりなんで内容はそのうち紹介します。

超兄貴 完璧版 上巻 ビームコミックス→bk1→amazon
超兄貴 完璧版 下巻 ビームコミックス→bk1→amazon
田丸浩史、この人の幾多の作品の中でも相当な逸品らしいですよ? 原作? なにそれ? みたいな。

このライトノベルがすごい!一般投票よろしくです。



  ▼本日の木乃葉子トピック▼

本日はお休みです☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

トリコロ→bk1→amazonは、まんがタイムきららに連載中の4コマ。女の子ばっかり登場するまったり風味で、4コマだけどそれなりにストーリーが展開していきます。うーんあずまんが大王に近い雰囲気かもしれません。まったりしつつ笑いも欲しい人には最適かと。2巻になってギャグのキレがあがってます。

それでは本日の台詞解説。(まあ今日はマンガ紹介のついでに台詞紹介をしてる感じです)
……まさかとは思いますが、上の台詞を鵜呑みにしないように(笑)


トリシア先生シリーズ

「……あんまり誉めるとつけ上がるって」
「だが、誉めぬと後が怖いぞ、女性はな」

出典:トリシア先生、休暇中☆/富士見ファンタジア文庫/南房秀久/絵師:小笠原智史/48P
キャラ:レン&ハル

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★2002年9月23日(月)
『月姫はどこまで行くのか』

とうとう、アニメ化まで果たしてしまった月姫。ベクトルは全く違いますが、ある意味「ほしのこえ」と同じ流れを感じます。うーん、ここまで来たら一般向けバージョンを発売してほしいくらいですねえ。

この月姫ですが、ゲーム・同人・18禁という少々ハードルの高さを感じて手出ししていない方も多いと思います。しかしながら、ライトノベル読みにはぜひとも読んでほしいテキスト満載です。お値段も控え目に設定されているので、この際「月姫」「月姫plusdisc」「歌月十夜」「月姫読本」「空の境界上・下」と一気に買い占めて、この独特な世界観を体験してみてください。(通販ならメロンブックスが早くて便利)
萌えはまあ今さら言うまでもないことですが(^^; 、燃える要素がいっぱいです!
繰り返します。
ライトノベル専門の方にもこのゲームはぜひ体験してほしい。この癖だらけのテキストはツボにはまると超威力なのです。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■月姫アニメ化
おそらく昨日今日で、膨大な日記やニュース系サイトに紹介されていると思いますけれど☆
「詳細さえ出てない段階でアレですが、自分としては月姫実写版も見てみたいです」
もし実写にするときは、17分割のシーンはきっちり再現してくださいね☆
「………………」

秋山瑞人最萌トーナメントFrom dusk till dawnより)
一言忠告しておきますが、必ず隅から隅までよく目を通してください☆
「うおークレリック萌え〜、クリスマス萌え〜!! レッツ投票!」
ゴスッ。
こういう早とちりはくれぐれもなさらないように☆

■スーパーファンタジー文庫全点目録
全点目録の類を精力的に作られている有里さん、今度はスーパーファンタジー文庫の目録です☆
埋もれた名作の発掘の際などにお役立てくださいね☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

トリシア先生シリーズ→bk1→amazonは、「トリシア先生、急患です!」にはじまるちょっと毛色の変わったファンタジーです。
主人公の少女・トリシアは魔法医の卵。治療の補助に魔旋律と呼ばれる魔法を使い、患者の病気を治しています。そして彼女が診察するのは人間だけではありません。動物の声がなぜか聞こえてしまう彼女は、その能力を使って動物の治療も行っています。
対象は幅広く、子供の風邪からユニコーンの怪我までもうなんでもあり。言うなれば「ライトノベル版ドリトル先生」というところかな?
よくライトノベルの話では「人を守る魔法」と称して、ばんばん敵を屠っている描写がありますが、これは正真正銘人を生かすための魔法がテーマになっています。まいじゃーな作品と言い切ってしまってよいと思います。癒し系なファンタジーに触れたくなったあなたに。

さて、そのような前向き評価をしておきながら台詞はその……腰砕けなものです(^^; 息抜き息抜き〜。

「あんた、勘違いしてるよ」
「本当に強いって言うのはね、強力な剣技や魔法を知ってることってじゃない。命懸けで自分を助けてくれる仲間が、どれだけいるかってことなんだ!」


出典:トリシア先生、休暇中 (小説)/富士見ファンタジア文庫/南房秀久/絵師:小笠原智史/291P
キャラ:ビアトリス

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特記事項はなし。

★2002年11月17日(日)
『積読があるのは十全ですわ、ディアフレンド』

我々本読みの救いがたい性としては、読むべき本が手元に一冊もなくなるのが不安で仕方がないという人が少なからずいます。
よって積読がいっぱいあるのは自然なことなのです。そうなのです。ウソでもそう思え。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■「ひみつの階段 2」発売
紺野キタさんひみつの階段ですが新刊がようやくお出ましです☆
女子高の女の子達の間で起こるちょっと不思議な出来事を通じて、青春を感じることの出来る傑作です
ぜひとも買っておきましょうね☆
「ちょっと高いとか言ってる場合ではないですよ旦那&奥さん!
未読の人は2巻まとめてゲットゲット!
おすすめーおすすめーおすすめったらおすすめー。
ちなみに私はまだ買ってません<ヲイ」

追記:
マリア様がみてるにはまっている人はこれにも手を出すことを特に推奨します。買っときなさい。いいから。


  ▼本日の作品&台詞解説▼

トリシア先生シリーズは……説明今回省略(^^;
ですが、一点だけ補足すると治癒魔法を医療行為として使うことを中心にしたファンタジー小説と言うのはかなり珍しい存在のはずで、まいじゃー好きの方にはそれだけで読む価値倍増と言うものですええ。

まあ台詞には特に注釈の必要もないかと。

「教えたはずだよ。魔法は意志の力だって。できる、できないじゃない。やるか……」
「やらないかです!」

出典:トリシア、ただいま修行中! (小説)/エンタティーン倶楽部(学研)/南房秀久/絵師:小笠原智史/50P
キャラ:アンリ&トリシア

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★2004年2月8日(日)
『一目で分かるライトノベル絵の変遷』

ごきげんよう、ようやく風邪も治りかけて復活ぎみの管理人です。
さて、本日は以前から話題にしてきたライトノベルの挿絵の変化を非常にわかりやすい形でお届けしたいと思います。
題材は新井素子さんのブラック・キャットシリーズ。先日めでたく完結したのですが、完結までに実に19年!かかっています。各巻の合間が異様に空いているためか、おそらくその時々の流行に合わせて絵師も変わっているのです。それを並べてみると……

 
ブラックキャット 1984年1月→bk1→amazon
ナイト・フォーク 1985年9月→bk1→amazon
まだこの時点では挿絵なんてただの飾りですよ…な状態。

 
キャスリング前編 1994年12月→bk1→amazon
キャスリング後編 1994年12月→bk1→amazon
この間にパラダイム・シフト発生(笑) 明らかに絵が前面に出ていることが見て取れます。

 
チェックメイト前編 2004年1月→bk1→amazon
チェックメイト後編 2004年1月→bk1→amazon
さらに化ける。外界でも線の細く書き込まれた絵柄が中心になってます。この辺、コバルトの目録など見ると傾向がはっきりするのではないかと。

いかがでしたか? 一目でお分かりいただけたかと。
なお作品そのものはさすがに時代を感じさせる部分はありますが、ライトノベルかくあるべしってな内容です。新井素子入門として読むのも悪くはないんじゃないでしょうか(この方の作品は、トラウマになりかねない激重な作品もありますが、これはそういった部分がないので)。

最後に。微妙にリンクミスっぽい事をやらかした新井素子研究会さんにお詫び代わりに改めてリンクしておきます(汗


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■シックス・ボルトの続編、現状では難しい(1月26日)少年少女科学倶楽部より)
「がーんがーんがーん……」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

トリシア、ただいま修行中!→bk1→amazonは、トリシア先生シリーズの外伝、というかトリシアの魔法学校時代の様子を描いたものです。なにせ「6年の学習」に連載されていたものなのでリアルタイムで読んでいた人はまずいないかと(^^; (なにゆえ富士見で本シリーズが走っているものを学研でも出すことになったのか、その経緯には大変興味があるところではあります)
ストーリーは基本的にトリシア先生のノリそのまま。ちなみにトリシア先生シリーズ→bk1→amazonは、動物も人間もともかくどんな生物でも治療する方針のトリシアの下には、今日も多くの患者が訪れる……といった内容の文字通り癒し系ファンタジーライトノベルです。ファンタジーな外見に包まれてはいますが、さりげに重いテーマを扱っていたりと侮れない良作だと思います。

それでは本日の台詞解説。
……見たまんまです(笑)。


鳥は鳥であるために

「ごめんな、水星さん」
「どうして、謝るの?」
「上っ面だけ見てたから。俺、水星さんが表むきにつくった顔だけしか見てなかったから、なにもわからなかった」
「人間関係なんて、表むきの顔同士でやるものでしょ? 相手の心なんてわからないものだし……」
「友達だったら違うだろ?」

出典:鳥は鳥であるために (小説)/MF文庫J/野島けんじ/絵師:沖史慈宴/デザイン:blue/編集:?/202P
キャラ:小笹志朗&水星小鳩

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特記事項なし。

★2004年10月26日(火)
『エンタマちょこっとだけ報告』

電撃ブースはものすごい盛況でした。おそらくあの会場の中で並み居るアニメ会社などのブースをぶっちぎって一番混んでたと思います。ショップに入るにもまず行列。サイン本とかも並べたとたんあっという間に売り切れてました。
他の日記でも取り上げられてましたが有川浩さんの空の中→amazon(10/30発売)が先行発売されていて、さっそく購入しました。まだ読んでませんが、ハードカバーという装丁で帯の推薦文がなんと橋本大二郎と恩田陸! デビュー作である塩の街→bk1→amazonの内容から考えても一般文芸向けな内容なのではなかろうかと。ちなみに挿絵はありません(笑)

あとはイリヤのプロモーションムービーが流れてました。絵的に相当苦労したそうで、原作の雰囲気はかなり出ていると思います。ただ、イリヤの声が個人的にはあと2オクターブくらい低くても……いや。これはやはり通して聞いてみないことにはなんとも言えないか。なにせプロモで台詞は全員通して「伊里谷…加奈です」の一言しか台詞入ってなかったので、声優インタビューと声が同じかどうかはわからんですし。ちなみにどこで放映するかはまだ決まってないとおっしゃってました。

エマのブースが昨日写真をアップしたのですが、セットがすごい雰囲気出してましたねー。それとガンスリンガーガールのブースのコンパニオンが、背の低い女の子で、しかも金髪に(たぶん)カラーコンタクト。いやはやこだわってました。

とまあこんなところですかね?


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■ライトノベルは読みにくいか?反応リンク集
「ものによりけり、という月並みな答えしか出ませんねえ。文芸小説だってけっこう読みにくいもの多いと思います。むしろ文体がどうこうというよりも、ライトノベルの場合はゲームや漫画文化の一定知識を持っていることを前提として書かれた作品が圧倒的に多いので、それが理由で敬遠される可能性はあります。突然魔法が使用されて「魔法ってなに?」とか思ってしまったら読むどころじゃないですからね」

■第8回ライトノヴェルズ好感度アンケート
毎年恒例のアンケートです☆ 期間は10月23日(土)から約2ヶ月間(締切未定)とのことですよ☆

■ライトノベル完全読本は半年ごとに発行するのでモノグラフより)
このまま初の専門季刊誌ということになるのでしょうか☆ とりあえず注目ですね☆
「活字倶楽部は系統がちと違うので初と言っていいんじゃないかな。それにしても半年ごととは……」
!!これはびっくり。


  ▼本日の作品&台詞解説▼

鳥は鳥であるために→bk1→amazonは、魔が憑いているために社会から迫害され、それを隠して生きている少年と少女の邂逅話です。最初は対魔ものかな?と思っていたのですが、それはどっちかというとおまけで、迫害に対する心の内面描写などがメインとなっているお話でした。
実はひとつ致命的な欠陥を持っていまして、あとがきにさえ一言も書かれていませんが思いっきり話が続く状態で終わってます。しかしそれ以外の部分はおすすめできますので、ここは責任を持って2巻以降を出してもらおうじゃないですか! というわけで続くこととややおとなしめという点を押さえておいてください。良作でした。

それでは本日の台詞解説。
人と距離をとりたがる少女・小鳩に対して、凍りついた心を溶かすかのような謝罪です。

【心に壁を作る者】
雑草は自分なりの矜持を持っていた。
踏まれても、わたしは再び起き上がれる。菜園で育てられた「箱入り」には負ける気がしない。方々が道路脇にくれば、たちまちのうちに音を上げるであろうが、わたしは違う。
排ガスにも砂埃にも耐えることができる。雑草として生まれ、その覚悟を身の内に刻んでいるから。
――雑草は気づいていない。
もし陽の光がなければ?
もし雨が降らなければ?
もし土がなければ?
雑草は気づいていない。

出典:鳥は鳥であるために (小説)/MF文庫J/野島けんじ/絵師:沖史慈宴/デザイン:blue/編集:?/220P
キャラ:?

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特記事項なし。

★2004年10月27日(水)
『締め切りは今日だ大変だ』

某原稿の締め切りが今日なのに未だ書き終わらず焦り気味。書きたいことはいろいろあるんですが、頭がついていきません、うがー!

あ、そうだ。
まいじゃー分室〜トンボのメモ帳〜はそれなりに稼動してます。んで、青春小説の定義とは?というのを課題にしてます。余裕がないのでまだ調査ができてませんが、よろしければ参考意見などお聞かせください。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■第4回ライトノベル・フェスティバルは2005年4月24日(日)開催
「行かねば。」

■電撃文庫「スターシップ・オペレーターズ」 TVアニメ化モノグラフより)
エンタマでも特報映像を公開していたはずなのです☆
「……全く記憶にないのはどーゆーわけだろう(汗 」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

鳥は鳥であるために→bk1→amazonは……昨日の紹介文を再掲します。
魔が憑いているために社会から迫害され、それを隠して生きている少年と少女の邂逅話です。最初は対魔ものかな?と思っていたのですが、それはどっちかというとおまけで、迫害に対する心の内面描写などがメインとなっているお話でした。
実はひとつ致命的な欠陥を持っていまして、あとがきにさえ一言も書かれていませんが思いっきり話が続く状態で終わってます。しかしそれ以外の部分はおすすめできますので、ここは責任を持って2巻以降を出してもらおうじゃないですか! というわけで続くこととややおとなしめという点を押さえておいてください。良作でした。
以上手抜き終わり(苦笑)

それでは本日の台詞解説。
まああえて解説は不要かと。作中に登場する架空本からの抜粋と言う形になっています。あれです、「人は独りでは生きられない」も、雑草を例に出されるとわかりやすい。


トレース&トレース

「な、なんだよ! 言ってくれりゃいいじゃんかよ!」
「なんでもかんでも教えてたら、いつまでたってもおバカのまんまじゃないかい!」
「うぐ〜っ」
「十五年生きたんだ、そろそろ頭を使うようにしな! 人間、このくらいの年で育たないと救いようのないアホになっちまうんだよ!」
「むうっ」


出典:でたとこ勝負の超新星(トレース&トレース) (小説)/富士見ファンタジア文庫/伊澄優希/絵師:葉賀ユイ/217P
キャラ:ユーカ&ハル

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さすがに関連サイトはない様子。

★2002年5月20日(月)
『今さらですが』

富士見ファンタジア文庫とファミ通文庫の新刊に混じって、強奪!エプロン刑事。→bk1→amazonを読んでます。(実はすっかり忘れてました(^^; )
さすがです。いろいろと。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■「空の境界」CDドラマ化
なんとあの「空の境界」がCDドラマ化するんですよ☆
8月9日発売とのこと。詳しくはリンク先を参照ですが、キャストだけ紹介しておきます☆
両儀式 / 川上とも子    黒桐幹也 / 伊藤健太郎
蒼崎橙子 / 井上喜久子  黒桐鮮花 / 田村ゆかり
巫条霧絵 / 伊藤美紀    荒耶宗蓮 / 中田譲治
秋巳大輔 / 上田祐司

「思いきり本気だこれ。うーん……。正直あの作品の真の魅力は活字でしか表現不可のような」
活字原理主義者の戯言は聞き流してくださいね☆
「お前だってそうだろうが!」
でも結局買うんですよね☆
「そりゃ愚問」

■「ラ板住人が貴方に合うライトノベルを紹介するスレ」整理項
『2ch 全板トーナメント用企画スレであり、ライトノベル板住人以外の質問者を想定している』ので、もともと初心者にもおすすめできるものを、さらに質問ごとに整理した実用性が高いものになっています☆
安心してご利用いただけますよ☆
「大変だとは思うけど、スレの司書さん、まとめ人さん、切り張りさんみんながんばって! さすがに向こうに書くのはアレなんでこちらで激励させていただきます」


  ▼「マリア様がみてる」強化月間コラム
            ああっ白薔薇さまっ その20▼

ごきげんよう。
こちらに飾ってある佐藤聖さま画像がなんともいいです。かわいさの中にもなんとも聖さまが出てますええ。
それと掲示板情報の再録をうっかりしてました!
Megの音楽ノートのスコアコレクションにマリア様の心MIDIが置いてあります。後野さん、情報ありがとうございました〜。


●マリみてお気に入りキャラ人気投票開催中。
●月間コラム1〜15まで+α
●まだ未購入の方へ→bk1→amazon


  ▼本日の作品&台詞解説▼

でたとこ勝負の超新星→bk1→amazonは、一応SFです。といってもテンポやノリ重視なんで敷居は高くありません。
ちらっと見たら毎度おなじみトレジャーハンターものかと思ったんですが、微妙にちがいます。国家規模でコレクター魂の根付いている国アースフィアで、いろんな伝説のアイテムを求めて奔走する職業コレクター<トレイサー>を夢見る少女・ユーカが主人公のお話。
ほやほやの新刊です。
新人さんの作品ですが、これはパワーがありますねー。
うーんとですね。なによりただのトレジャーハンターではなく、コレクターに焦点を当てたことがよいと思います。
上で言ってる意味は作品を読んで確かめてみてください。まいじゃーという意味においては、それほど奇異な展開があるわけではないのですが、だれにでもおすすめできます。

余禄:43Pのイラストは真剣に悩みました。いくらなんでもあれは反則(笑)

さて、本日の台詞解説……はやめておきましょう。なんせ新刊もいいとこだし。まあ見たままです。
なにげにひとしきり笑ったあと、心に一陣の寒風が吹き抜けます。
今さらこんな台詞を聞いてももう手遅れですが(泣)。
せめて現役学生のみなさまにおかれましては、くれぐれも頭の鍛錬を怠りなきようおねがいします。ネタバレの危険があるので具体的な場面は抜き。
これぞ正しき少年の主張といったところですか。


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