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食前絶後!!(くうぜんぜつご)

「なまたさう」

出典:食前絶後!!(くうぜんぜつご) (小説)/富士見ファンタジア文庫/ろくごまるに/絵師:九月姫/204P
キャラ:左方天詳

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし

ファンサイトとしてスチャラカもくれんタマスダれをあげておきます。

★2002年10月22日(火)
『バーチャルネット殴りアコライト葉子20歳』

いやまあ。本も読んでるけど相変わらずラグナロクオンラインもやっているわけです。(IRISにて活動)
以下、やってる人にしかわからない戯言。現在ベースlv49、job36.そして「癒しの聖職者」とは思えないパラメータ配分は、STR58、AGI30、INT10、VIT10、DEX17。
ええええ言われずともわかってます。めちゃくちゃな育て方ですね。しかし効率なんか無視!
癒し系の葉子嬢など不要。というかそんなやつぁいない!
群がる敵を殲滅殲滅殲滅っ!

……今、背後で何か気配がしませんでした? あれ――
(以下、青少年によくない残酷描写がありますので割愛させていただきます)



復活記念プレゼント企画
●「マリア様がみてる」既刊全11冊 一名様
●プリズマティカリゼーションDC版(中古) 1名様

こちらの応募フォームから。
締め切りは10月27日(日)午後11時59分59秒です。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■第6回ライトノヴェルズ好感度アンケートFANTASY Bookmarkより)
LightNovels CROSSROADにて、恒例となりました第6回ライトノヴェルズ好感度アンケートの受付が始まっています☆ 期間は12月21日までですよ☆
「ここはノミネート基準自体が厳しいからファン度調査の参考にもなります。うっかりしてた……今回分も含めてチェックしとかないと(汗 」



  ▼本日の作品&台詞解説▼

食前絶後!!は……げ。もしかして絶版になってる!?
最近復活したるくごまるにさんのデビュー作です。その内容はストーリーも文章もかなり特徴的で、本当ならばとっくにまいじゃー認定していてしかるべきもの。そのくらい独特な風味があるということです。封仙娘娘追宝録も同じくまいじゃー度の大変に高い代物で、なぜ今まで紹介していなかったかと言うと……手元になかったので(^^; つい先日古本屋で見つけて読み返した次第なのでした。
そんなあれな作品の内容ですが、幼なじみから突然「愛しているわ」との告白を受け、深く考えもせずOKした雄一。そこに差し出される手作り弁当。そして食べた弁当は「さっぱりとしたアスファルト」味。それが調味魔道といういわくつきの代物に雄一が巻き込まれるきっかけで……。
思考の疾走などとにかくライトノベルファンなら一度は見ておきたいオリジナリティに溢れたまいじゃー作品です。
古本屋にしかなさそうですけどね……(^^;

さて、本日の台詞解説。
これを見て「なんだこりゃあ?」と大半の人は思ったはずです。そして思わず意味を考えてしまう……うーんネタバレになるから言わないほうがいいか。気になる場合はファンサイトであるスチャラカもくれんタマスダれを訪問してお確かめください。というわけで説明中止!<酷い


空想科学エジソン

「そんな無茶してまで外の世界に行きたがる理由は何だ!? アルベルか? それともこの村がそんなにイヤか?」
「…………理由
―――この村は大好きだよ あたしを育ててくれたところだもん アルベルにも会いたいし単純に外の世界を見てみたいってのも…
でもそれって理由ってよりきっかけだよ」
「きっかけ?」
「ああ… 今は――そのなんつうか…
『あたしは外の世界に行く!』
――そう決めた事そのものが理由」

出典:空想科学エジソン(コミック)/バーズコミックスデラックス(幻冬舎)/カサハラテツロー/1巻92P
キャラ:ヘンゾ&ミロ

【作者直営サイト】カサハラテツローといっしょ
【絵師直営サイト】なし

特記事項はなし。

★2002年8月25日(日)
『はじめてのラグナロクオンライン』

ADSL開通したので、やってみました。
死ぬほどつながり難いんですが……とりあえずほんの触りだけは遊べました。感想としては……
なるほど、あちこちでハマっているのが分かる気がします。例えば街とかに行くじゃないですか。そうすると店先とかに無秩序に人が集まって、会話が漏れ聞こえてきたりするんです。
「これはいくら?」とか。
こういう生活感はネットワークゲームならではのもので、つまりはすっかり気にいったと。しかしこれはいくら時間があっても足りないぞ……。
とりあえずkono yohkoというポニテの初心者or剣士がいたら自分です。辞書が武器に選べないのが残念無念(爆


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■ライトノベル@2ちゃんねる掲示板過去ログ倉庫(natto)
■ライトノベル@2ちゃんねる掲示板過去ログ倉庫(salami)
■ライトノベル@2ちゃんねる掲示板過去ログ倉庫(mentai)
土曜日のチャット中に教えていただきました☆
それぞれnatto、salami、maentaiサーバー時代のライトノベル板の過去ログを検索しやすいようにまとめてあります☆
リンク先は危険がありませんが、そこからさらにたどってログを読むのは自己責任で☆ あの空気に慣れてない方は要注意です☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

空想科学エジソン→bk1→amazonは、どう説明したもんかな……発明&冒険ロマンと銘打ってますがまあその通りかと。機械いじりの好きな少女・ミロと謎多き機械エジソンと怪しげな(笑)機械の数々が魅力的。
そうですね、雰囲気的にはコメディ色を薄めたナディアに近いものがちょっとあるかも。なかでもみるからにうさんくさいマッドサイエンティストのドクターホーキンがいい味出してます。さくさくとテンポよく進むアクションもよいですねー。

さて、本日の台詞は少女・ミロが外の世界に行きたがる理由です。
答えになってないような答えですが、人間が冒険を始めるときって衝動的なものなのでこれくらいの勢いに任せた理由こそが正しいのかも。


クール・ダウン

うっ……頭痛が。記憶喪失かしら、紗里ちゃんの言ってることがわからないわ

出典:クール・ダウン−香る月夜の探偵団-   キャラ:氷室紗絵

なにこれ?……無理もありません、まだこれを書いた時点では(6/24)電撃HPの短編しか発表されてませんから。まいじゃーなうちとしては、いまのうちに紹介しておこうと思い、取り上げてみた次第です(笑)
なんか大和吸血鬼とやらの出てくる、コミカル要素も入った作品、らしいです。

上のの台詞ですが、まあ説明するほどのこともないですよね。誰もが使う「仮病」の典型パターン。主人公の姉である氷室紗絵は、これが特技のようです(笑)。
うちの会社の同僚(正確には先輩ですが、私はあの者だけは先輩とは認めない!)に、月曜日になると頭痛になったり、腹痛になったり、引越ししたり、法事があったりする人が一名います。
そりゃもう、図ったように月曜日ばっかり。よほど「いつもいつも」週末に遊び疲れてしまうのでしょうねえ……ってしまった、これじゃただの愚痴だ(笑)
とにかく、仮病の使い方としては、都合のよい「記憶喪失」は必殺技とまで言っても過言ではないでしょう。

愚者のエンドロール

「別にいいじゃない、鍵くらい」

出典:愚者のエンドロール (小説)/スニーカー・ミステリ倶楽部/米澤穂信/絵師:高野音彦/デザイン:岩郷重力+WONDER WORKS/編集:?/90P
キャラ:沢木口美崎

【作者直営サイト】汎夢殿
【絵師直営サイト】icenotes, suite

特記事項なし。

★2004年9月28日(火)
『首が痛ひ』

偏頭痛でのたうちまわった影響もあってか、首の筋が違ってしまったらしくどうにも痛いです。あえて表現するなら「ぐあーっ!」って感じです。いててて!

あ、DAIさん帝国AQUA→bk1→amazonAIRA→bk1→amazonが紹介されてますね。
せっかくなので改めておすすめしておきます(むしろことあるごとに紹介してる気もしますが……)。アニメ化にもなるらしいのですが、この作品に関しては必ず漫画だけは読んでもらいたいです。
見開き一ページで世界が見える作品ってそうそうないと思いますが、これはその中の稀有な一例。台詞を紹介する立場でこんなことを言うのもなんですが、100万語を尽くすよりも1枚の絵で内容を語っています。その台詞自体もすごく優しい気持ちになれるとくればこれはもう読むしかないですええ。
なお、AQUAとARIAの関係ですが、掲載誌が変わった都合でAQUAからARIAへとタイトル変更、内容も一部仕切り直して描かれている感じです。最終的には両方読んでおきたいところですが、とりあえずARIAから入っても特に問題はありません。

追記:
期待通り(笑)、桜場一樹さんの日記は大変におもしろいので興味のある方はのぞいてみましょう。もちろん著作を買ってあとがき制覇はお約束。立ち読みで済まそうなどとは思わないように!


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■新伝奇入場です!!
とりあえず読んでみてくださいね☆ ライトノベル+その周辺の作家さんの知識があればあるほど大笑いできますよ☆
「なんてーかもはや新伝奇、って煽り必要ないくらい無駄に勢いがありますにゃ」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

愚者のエンドロール→bk1→amazonは、人の死なないミステリ。氷菓→bk1→amazonの続編に当たります。カテゴリとしてはむしろミステリというよりも青春小説といった方がしっくり来ると思います。ミステリの部分はもちろんおもしろく読めるのですが、ライトノベル読みの私としては高校生活特有の空気(ああっ語彙がないので表現できないっ!)を文章から感じ取ることができるという点を重視したいと思います。その辺の空気が絶妙です。おすすめ。ただし、刊行後2年たっていることもあり店頭で探すのはなかなか難しいかもしれませんが……

それでは本日の台詞解説。
話の展開はあえて割愛しますが、要は密室の謎を推理する過程での一言です。実際に読んでいないと今ひとつピンと来ないかもしれませんが、これものすごいインパクトある台詞でした。
既存のミステリと名のつくものの価値観を根底からひっくり返す革命的な一言かもしれません(笑)

「では一つ、話をしよう。堅苦しく考えなくてもいい。座興と思って聞いて。
とあるスポーツクラブで、補欠がいた。補欠はレギュラーになろうと努力した。きわめて激しい努力だ。なぜそれに耐えられたのか。彼女はまずそのスポーツを愛していたし、またささやかでも名を成したいという野望もあったからよ。
しかし、数年を経ても、その補欠がレギュラーになることはなかった。そのクラブには有能な人材が、その補欠よりもずっと有能な人材が揃っていたから。単純にね。
その中でも極めて有能な、天性の才のある人間がいた。彼女は他のメンバとは全く一線を画する存在だった。無論補欠の技量とは天と地の開きがあった。彼女はとある大会で、非常に優れた活躍をした。大会全体を通じてのMVPにも選ばれた。そこでインタビュアーが彼女に訊いた。大活躍でしたね、秘訣は何ですか、と。彼女は答えて言った。
ただ運がよかっただけです。
この答えは補欠にはあまりに辛辣に響いたと思うけど、どう?」

「誰でも自分を自覚するべきだ。でないと。……見ている側が馬鹿馬鹿しい」

出典:愚者のエンドロール (小説)/スニーカー・ミステリ倶楽部/米澤穂信/絵師:高野音彦/デザイン:岩郷重力+WONDER WORKS/編集:?/182P
キャラ:入須冬実

【作者直営サイト】汎夢殿
【絵師直営サイト】icenotes, suite

特記事項なし。

★2004年9月29日(水)
『リンク集CGIで右往左往』

リンク集作成停滞中。
やりはじめたら戻れなくなるのでいったんは決めていたCGIを再び迷ってます。使う側にとって便利じゃないと意味ないですしねえ。作家リンクだけならバナーはいらないかと思っていたんですが、絵師リンクにバナーがないというのはちと問題。普通、作家リンクで探すときサイトのタイトル名じゃなく作家名で探すし。うーんうーん困った。検索使えりゃ別に一覧なんかどうでもよさそうなもんですが(やや暴言)

あ、それと名台詞の方に登場させられるかどうかはわかりませんが、MF文庫Jのホーンテッド!→bk1→amazon読了したのでちとその感想を。王道ラブコメだと思ってたんですが、とんでもなかった! 序盤は確かに王道ラブコメですが中盤あたりで雲行きが変わり最後には完全に化けてます。
この作品、一言で言うと「西尾維新の卵」そのもの。さすがにあそこまでとはいかないものの、戯言っぷりとかかなりのもんです。というわけで、西尾維新好きなら読んでみてもいいんじゃないでしょうか。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

本日はお休みです☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

愚者のエンドロール→bk1→amazonは、人の死なないミステリ。氷菓→bk1→amazonの続編に当たります。詳細は本日は省略。

それでは本日の台詞解説。
こういう部分が、青春小説を強く意識させるところですね。なお、ほんとうに大事な部分は一番最後の一文なのですが、単体だとどうにも弱かったので前ふりも載せておくことにしました。自分の能力(できる部分)をちゃんと自覚しろ、そういうことです。あんまり卑下するのは逆に失礼だ、とも言ってるわけですね。


クッキング・オン!

「私、銀河規模で恥を曝すのね……」
「大丈夫よ。
無茶と恥は青春の特権だもの」


出典:クッキング・オン! (小説)/電撃文庫/栗府二郎/絵師:珠梨やすゆき/374P
キャラ:星山紬(つむぎ)&花時香織

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】
迷宮輪舞曲
特記事項はなし。

★2003年1月9日(木)
『まいじゃー到着』

来ました。まいじゃーがやって来ました!!
悪魔のミカタやMissingといった既に評価の定まった作品は後回しにして、タイトルでピンときた電撃文庫作品が当たりました。あー幸せ(笑)
そのタイトルは……
クッキング・オン!→bk1→amazonです!
無理やり簡単に説明すると調理師学校学園SFコメディ。
ほら。来たでしょう? 事実期待は裏切られませんでした。うえの煽り文句に興味を思わず惹かれてしまうようなタイプの人であれば買いだと思います。バカ小説の部類ですが、いろんな仕掛けが楽しいですねー。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

お休みです☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

上で簡単に紹介しているんで補足だけ。
SF+料理という組合せによって、「なるほどねー」という仕掛けがいくつか仕込んでありそれが楽しかったりします。あと、絵で買うタイプの人には巻頭カラー漫画が妙に豪華だったりとか。ともかくこれはいいですねー。堪能させていただきました。

白状しますと……私今まで栗府さんの作品はなぜか一冊も読んだことがないんです(汗 (さらに言うと、たぶん著作自体は全部持っていて積読になっていると思われます(汗汗 )
反省しました。栗府さんの作品、ただちに優先度をあげて発掘次第読みにかからせていただきますっ。

さて、本日の台詞解説。
なんかいうか学園祭の一幕なんですが、
「若さ、若さってなーんだー ふりむかなーいことーさー」
というようにどんな無茶でも許される?のが青春時代です。結構真面目にこの台詞は選出していたりしますええ。

「バカヤロー、宇宙船は見た目だ!」
「何よ、それ?」
「あのなあ、考えても見ろよ
宇宙船っていうのは宇宙を飛ぶんだぞ、そいつがカッコ良くなくてどうするんだ?」
「なんで?」
「だってお前、宇宙船は、宇宙の闇を切り裂いてロマンを乗せて飛ぶんだぞ!」
「意味不明ね」


出典:クッキング・オン! (小説)/電撃文庫/栗府二郎/絵師:珠梨やすゆき/30P
キャラ:空渡風&星山紬(つむぎ)

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】
迷宮輪舞曲
特記事項はなし。

★2003年1月10日(金)
『今月も電撃は良作多し』

撃墜魔女ヒミカがいい意味で微妙に想像してた内容と違ってましたね。1本とられた感じ。

で、なんか気がついたら日付がかわって11日になってますね……爆睡してて。朝更新する癖がついちゃったのかな(^^;


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■BLOODLINK外伝を読んだ日には萌え死にするかもしれませんね、と思いました☆
巡回先になっているRuputerFanのダダさんがBLOODLINKにはまられたようですね☆ でも外伝はもっとすごいんですよ☆ 3冊の中では最高の出来ではないでしょうか☆
それとBLOODLINK3冊を読み終わられたら絵師のHACCANさんのサイトYUCCAにも行ってみて下さいね。挿絵満載の素敵なSSが読めますから☆

■1/18発売の「Cobalt」2月号は、「マリア様がみてる」が表紙!特集には「マリア様がみてる ワールド相関図」!そして短編「マリア様がみてる ショコラとポートレート」掲載!更にはひびき玲音さんの「まんが版 マリア様がみてる」も登場!!FANTASY Bookmarkより)
最初、この情報は載せないでおくつもりだったのですが思ったよりも特集内容が濃いようなので紹介しておきますね☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

クッキング・オンは昨日も説明しているので本日は省略します。

さて、本日の台詞解説。
戦艦の艦橋の位置について議論を交わしているうちになぜかこういう会話になってます。ちなみに外見に意味なしといっているのが女の子で、見た目にこだわっているのが男の子。

……この台詞、いろんなSF者に見せたらどんな反応が返ってくるか興味深いものがあります(笑) けっこう真実を言い当てているような?


屈折リーベ

「メガネっ娘って美しいっスよ
美しくなるんスよ!
フレームによる拘束(バインディング)が造作に異化効果をもたらしすごく綺麗に見えるんスよッ!
ああっ柔肌と硬質なフレームの調和による至上の美!
褒むべきかなメガネっ娘!
幸福(しあわせ)なるかなメガネっ娘――っ!!」


出典:屈折リーベ/JETS COMICS(白泉社)/西川魯介/10P
キャラ:秋保宣利

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
うたたねチャーリーはオフィシャルに近いファンサイト、らしいです。詳しくは調べてないのですが……。

すまんです。本当は投稿分の名台詞紹するはずだったんですが、あまりにも眠くとりあえず本日は自分のストックでごまかしておきます。

「屈折リーベ」は、めがねっ娘マンガです。
もうこれ以上ないくらいめがねっ娘マンガ。
とにかくめがねっ娘マンガ。
この作品の重要なところは、世に存在するめがねっ娘萌え患者のために描かれたものではなく、登場人物自身がめがねっ娘萌えで先輩に惚れ、怪しげなポエムをささやいたりするお話だということです。
そのため、読者自身にめがねっ娘に対する興味があろうとなかろうと関係なく楽しめる……と思いますたぶん。
今は亡き月刊少年キャプテンに連載されていた作品なのですが、なぜか今になって復刻されたようです。 どこかの掲示板で話題になっていたので手を出してみたのですが、なかなか笑えました。 まちがっても万人に薦めようとは思いませんが(笑)、この手のギャグが好きならばどうぞ。

台詞解説? いらないでしょう?
「萌え」とはつまりこういう感覚であるのだという見本のような台詞かなと。
なお、念のため記しておきますが私自身にメガネっ娘属性はありませんのであしからず。(01/4/10)

「たとい それが鈴奈先パイでもメガネレスに欲情するなんて愚劣だ!
まちがってる!
いらん事考えず鈴奈先パイがメガネであることを享受するのが正しい道だ!
他に何を望むことがあろう!」


出典:屈折リーベ/JETS COMICS(白泉社)/西川魯介/137P
キャラ:秋保宣利

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンコーナーがうたたねチャーリー内にあります。

どうも一部の人には結構「屈折リーベ」がヒットするようです。私自身は別段メガネに萌えたりはしませんが、ネタとしては嫌いじゃないのでもう一度取り上げてみることにしました。

「屈折リーベ」は、眼鏡っ娘萌え漫画です。
主人公がとあるメガネの先輩に恋をして、あれこれ……というラブコメなんですが、この漫画のほかと一線を画するところは、主人公自身がメガネをかけた異性にしか反応しない強度のメガネフェチであることです。
つまりメガネ萌え人の病んだ日常をコミカルに描いているわけで、珍しい作品だといえるでしょう。
その病的にメガネに拘る有様が見事。
案外現実に存在する各種萌え属性の人々って傍から見たらこんなんかもしれないなあ、と。万人向きではありませんがあえておすすめです。

で、上の台詞は病んだメガネ萌え患者を見事に表現したものと言えるんではないでしょうか。
せっかく?メガネの先輩の素顔でも愛しいと思えるようになったのに、その感情を異常と断言し、あまつさえメガネレスに欲情するのは愚劣ときました。いやもうなにも言うことはありませんです、ええ。 →bk1で購入
(01/6/19)


暗いところで待ち合わせ

私はあなたのために泣こう……。
私の目は光を忘れ、もう何も映さない。しかしあなたが暗闇の中で頭を抱えてうずくまっている姿が、私には見えるのだ。恋人の裏切りを知ったあなたが、絶叫し、トイレでものを吐いている姿が私の目には映っている。世界があなたに対して行った仕打ちを、どうやって慰めていいのか私にはわからない。体に腕をまわして抱きしめる以外に、どんなことをしてあげればいいのかわからない。
せめて私は、あなたのために泣こう。悲しんであげることで、傷つけられたあなたの魂が少しでも癒えるのなら、いくらでも涙を流そう。自分の嗚咽だけでは足りないかもしれないが、それでも私はあなたのために祈ろう。
だからもう、これ以上だれも傷つけないでほしい。恨まないでいてほしい。少し時間がかかるかもしれないが、あなたにひどいことをしたこの世界を許してあげてほしい。


出典:暗いところで待ち合わせ 《小説》/幻冬舎文庫/乙一/240P
キャラ:本間ミチル

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトとしては、乙一FAN!があります。公認のようですね。

★2002年4月18日(木)
『通常の2倍』

推理コミック「Q.E.D.」→bk1、→amazon12巻、同じ作者さんの新作「ロケットマン」→bk1→amazonが同時発売っ!!
ロケットマンはまだ物語が始まったばかりですが、いい感じです。燃えそうな予感がします。元からファンでしたが、もう迷わずついて行きますとも。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■船橋市西図書館に焚書の疑い BRAINSTORMより)
これを見てすぐに「図書館がこんなことをするなんて!」とか思いませんでしたか? 甘いです☆
スペース、貸し出し少ないのに痛み激しい、リストの一部だけ公開などいくつかのキーワードを考えてみましょうか☆
「んで、結論は?」
どっちもうさんくさいです☆ 図書館も、産経新聞も☆
つまりこの事件の教訓は、「情報は鵜呑みにせず、十分に分析した上で判断する」ということなのですね☆
「えーちなみに葉子さんの判断は」
両方殲滅です☆
「いや、両方って……(汗)」

■Amazon「古本販売は出版業界に貢献」同人誌生活文化総合研究所より)
寝言を言う人も殲滅です☆

■蔵書管理フリーソフト「私本管理」
掲示板で教えていただきました☆
トンボさんはこれを機会に使ってみるつもりみたいです。軽いというのはなんといっても強みですよね☆
「試しにいくつか入れてみただけですが、なかなか使いやすいです。シリーズものの管理がいい感じ」
だ、そうですよ☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

暗いところで待ち合わせ→bk1→amazonは……とりあえず。
え、ええ話やぁ……。
私はホラー系統の話をあまり読まないので、最初この作品もホラーだと思い購入対象にはしていなかったんですが、違うとわかり、買ってみて大正解でした。
視力をなくしてしまい、一人で静かな生活を送るミチル。日中も一人では決して外に出ない彼女の家に、近くで起きた殺人事件の犯人として追われるアキヒロがこっそりと入り込み身を潜めます。
最初はそれに気がつかないミチルでしたが、やがて奇妙な気配が気になりはじめ……。
会話がない上、互いに「いない」ことになっている状態での心の交差?を実にうまく描いています。乙一さんはホラーを書かせても一級品ですが、私としてはぜひともこっち系統の話も書き続けてほしいと思います。この手の微妙な描写をさせたら乙一さんはもう無敵ですええ。
ライトノベルと言えないかもしれませんが、いいんです気に入ったから(笑)

台詞については解説なし。ミノルは視力を失っているということだけ頭に入れて見てみましょう。
しかし長いですね(^^;


グランローヴァ物語

「わたしどんなに人間そっくりでも形をかりただけの仮の姿なんですものね…」
「…仮の姿も本当の姿のひとつだと思うよ
…ダシも パナケアも 君も 妖魔や太古の生き物たちは心の中の思いや傷がいたいたしいほど姿にあらわれてしまう
もしイリューシアが悪い気持ちで俺たちに近づいていればきっと人間の目にこんなにきれいな姿に見えないはずだ
人間の方が姿と心が同じではない”仮の姿”なのかもな…
俺の中身なんか本当はあのじーさんよりみすぼらしいんだと思うよ」

出典:グランローヴァ物語/ASUKA COMICS DX/紫堂恭子/?
キャラ:イリューシア&サイアム

【作家直営サイト】紫堂恭子 公式ホームページ
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトならここ、紫堂ふぁんHPをおさえておけばOK。いろいろ気合の入ったサイトです。

いきなり脱線話からスタート。
ライトノベルスの帯文を記録にとどめるべく補完を開始したんですが……これがもうすごい大変。なにが大変かと言うと……どうせ資料を作るなら徹底的にやってやれと思い、イラストレーターもわかるようにし、ついでに自分の蔵書リストを作成してしまおうと脱線しすぎたからです(笑)
なんというか「やってるうちに本来の目的を忘れる」典型的な例ですねえ。当分終わりそうにないので気長にやっていこうと思います。

さて「グランローヴァ物語」。
詐欺師とボケ老人と蛇女の珍道中な話です……ってなんか誤解を招きそうな表現ですね(^^;)
詐欺師として生計を立てているけど、悪者になりきれてないサイアムと賢者のはずなんですが普段はどうもただのボケ老人にしか見えないじーさん(名前不肖)、そして大蛇の化身であるイリューシアの3人が銀晶球を巡って旅をするお話です。
この作品はお気楽に人の優しさを追求していこうというテーマが流れています。この作品だけというよりは紫堂恭子さんの作品すべてに共通して言えることですが、完全に張り詰めただけの雰囲気にはしないでどこかに気楽さを残しつつ締める。読むと優しくなれる――そんな作品です。

で、本日の名台詞なんですが過去のメモから抜粋したまではよかったものの詳細な出典を記録していなかったのでページ数は不肖です。どうもすいません。
なんと言いましょうか、化け物とはなんであるか……そんな感じの会話だったような気がします。大蛇の化身であるイリューシアは少女の姿を普段とっていますが、本体は蛇。その事を念頭において会話を読んでみて下さい。そう、確かに人間こそもっとも『仮の姿』の多い生き物なのです……(01/1/22)

「…………俺 今の今まであんたの旅に俺がくっついてると思ってたんだ…けど…」
「たしかにわしらみんな旅の道連れじゃが 三人とも自分だけの旅をしてるんじゃよ 助け合えるけど けして同じ旅はできないんじゃ――
仲間でもいっしょに住む家族でも恋人でも みんなおんなじじゃよ 見るものも感じるものも それぞれの成長も違う自分だけの旅――」


出典:グラン・ローヴァ物語/ASUKA COMICS DX(角川書店)/紫堂恭子/3巻98P
キャラ:グラン・ローヴァ

【作者直営サイト】紫堂恭子 公式ホームページ
【絵師直営サイト】同上
直営サイト、まだ「試験」の二文字が取れてませんが快調に公開中です。それからファンサイトならば、まずは紫堂FANをのぞかれてはどうでしょうか。

「グラン・ローヴァ物語」は、妖魔と人の関わりを描いたファンタジーコミックです。
世界全体を揺るがす力をもった銀水晶。この銀水晶を巡って成り行き上、見た目は単なるもうろくじいさんだけど実は大賢者であるグラン・ローヴァと、盗人稼業の青年サイアム、そして大蛇の化身イリューシアの3人が共に旅をすることになります。そんな旅路を通して妖魔と人の係わり合いなんぞを描いています。
この物語にあって一番存在感を放つのはグラン・ローヴァに尽きるでしょう。老人のここぞという時における存在感は見事。伊達に歳はとってません、ええ。

でわ、台詞解説に。
上で説明したように3人は一緒に旅をしているんですが、旅の発端は賢者グラン・ローヴァが作ったもの。サイアムはそれにつきあっているだけだという認識がありました。
その考えを否定してみせたのが、この台詞と言うわけです。
「人生はそれ自体が旅である」とはよく言うことですが、うなずけるものがありますね。私の場合は3歩進んで4歩さがっているような気がしなくもないですが……(^^;(01/5/23)

「能ある鷹はツメを借りる」(必要なときはレンタルで!)

出典:グラン・ローヴァ物語/ASUKA COMICS DX(角川書店)/紫堂恭子/1巻冒頭
キャラ:サイアム

【作者直営サイト】紫堂恭子 公式ホームページ
【絵師直営サイト】同上
ファンサイトはとりあえず紫堂FANとか。

ぜんっぜん関係ない話。
聞いてアロエリーナ ちょっと言いにくいんだけど〜
聞いてアロエリーナ いままで君のこと知らなかった
聞いてくれてあ〜りがと アロエリーナ
……前からたびたび人様の日記で見かけるから何だろうな〜とか思ってたんですが。普段ほとんどテレビ見ないからCMネタはついていけん!
というわけで恥をしのんでカミングアウトです(爆)

「グラン・ローヴァ物語」は先日紹介したばかりなので本日は説明省略。さっそく台詞解説へ。
実はどこに出てきた台詞か覚えてないんですよね……
とか言っていたら、閲覧者の方から教えていただきました。
第一巻の第一話の冒頭2ページ目辺りで、主人公のサイアムが グラン・ローヴァを騙って金持ちから金を巻き上げようとしているときの講釈で言っていた言葉です。
うみゅ!
現代は「必要なものを必要な間だけ」借りておくのが賢いやり方なのです。
四六時中爪持って歩くなんてもう古いっ!

聞いてアロエリーナ ちょっと言いにくいんだけど
聞いてアロエリーナ レンタルって借りたい時借りられてるの
聞いてくれてあ〜りがと アロエリーナ

……ごめんなさい、もうしません。(01/5/27)


クリスタル・コミュニケーション

「………………神様には…………なれなかったよ」

出典:クリスタル・コミュニケーション (小説)/電撃文庫/あかつきゆきや/絵師:ぽぽるちゃ/212P
キャラ:竜崎朝人

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】
シアワセノウソツキ
特記事項なし。

★2003年6月13日(金)
『帯に騙された名無しさん』

自分自身は帯も表紙の折り返し部分のあらすじ解説も読まないで買う人間なので無問題ですが、今月の電撃新刊クリスタル・コミュニケーションは……うーん、これ帯で買った人は期待はずれとか思われちゃうかも。話の方向性自体がちょっと違うもんなあ。(下で取り上げてる通り、個人的にはむしろ好きなんですが)
購買が目的だから、目に付きやすい帯コピーを考えるのはわかるのですが内容にやや沿ってない気がします。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■文学賞メッタ斬り!(各所より)
芥川賞、直木賞から、話題のホラー小説大賞、メフィスト賞、ファンタジーノベル大賞まで、大森望さんと豊崎由美さんが言いたい放題です☆
一切遠慮がないだけに、いろいろ参考にできるかもしれませんよ☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

クリスタル・コミュニケーション→bk1→amazonは、恋愛ものです。ただ、帯にある「……君は、どうして泣いてるの?」「不思議色の恋。」はあまり参考にしない方がいいでしょう。そういうお話ではありません。
ストーリーを説明すると激しくネタバレになるので一言だけ。
痛さ炸裂です。正直な話をすると、序盤はたいした期待せずも読み進めていたのですが、物語が中盤に入って(個人的には)やや意外な進展を見せて「おや、これは?」という印象を持ちました。今月は新刊が多くその中に埋もれてしまいそうですが、ちょっと気に留めておいてほしい一作です。

さて、本日の台詞解説。
「痛さ」の源に関する台詞なのですが……ネタバレ度が高くて解説できませんでした(^^;


クレギオンシリーズ

宝は探しつづけることに意義があるんだ

出典:ヴェイスの盲点(クレギオン)   キャラ:ロイド・ミリガン

話はSFもの。で、ロイドは零細運送会社の中年社長。従業員は腕利きパイロット一人だけ、ロケットで各地を飛び回る……。
とまあこんな感じの小説ですが、このロイド、いわゆるヤマ師的なところがあって危ない橋も渡ったりします。
そんな彼ですが、仕事で大金星を挙げ、このまま星にとどまれば一生食うに困らない地位を手に入れるチャンスを得ます。
その時に、星にとどまることをよしとせず、言った台詞です。
くうう、いいじゃありませんか、これぞ男のロマン!!
見つけてしまった宝にはもはや意義はなく、永遠に求めつづけるものが宝である、ということですね。
男としてはこうありたいもんです。
ただ……一生苦労しそうですが(笑)

わたしの夢をかなえるためには、他の知的生命に迷惑をかけても構わない

出典:アフナスの貴石(クレギオン)   キャラ:アフナサイト


クレギオンシリーズは富士見ファンタジア文庫から出ているSFです。隠れた実力派・野尻抱介氏の作品ですが、設定としてはかなり高度なSF世界を保ちつつ、描写はあくまで日常的に、ややこしい技術説明を意識的に省いているようで、読みやすい作品です。
シリーズ全体としては、メイ・カートミルという見習航法士の成長を描いて……ませんね、あんまり(笑)。

上のちょっといい台詞は、ミリガン運送社長のロイドの人生哲学そのものです。
人生いきあたりばったり。他人のことよりまず自分自身が大事という怪しげな哲学を、他人に伝授した結果こうなってしまったのでした……。
ま、詳しくは直接読んでもらった方がおもしろいでしょう。

「仲良く三等分といこうじゃないか。これは3人でやりとげたんだ」
「ロイドったらお金の話?」
「誇りだよ。誇りの分け前のことをいったんだ」

出典:ヴェイスの盲点   キャラ:ロイド・ミリガン&マージ

SF者なら、知ってますね?本格的でハードなSFと軟弱者対応のライトSFを使いこなせる野尻抱介氏。その「ライトにも対応」作品である、クレギオンシリーズからの出典です。……あ、時間がない(^^;)
解説の続きは明日にします……。

ミッションをクリアした、新米の主人公メイに対してロイドがかけた言葉です。一人前に扱っていることの証明ですね。誇りの分け前とはなかなかかっこいい……。

クレセントノイズ

今までさんざん私達を苦しめてきた悪役が玄関からスリッパ履いて入ってくるなんて… 窓ぶち破って登場するくらいの覇気はないの!?

出典:クレセントノイズ/Gファンタジーコミックス(エニックス)/天野こずえ/4巻10P
キャラ:五十嵐凛

【直営サイト】なし
困った……どうも適当なサイトが見つからない。クレセントノイズを一番突っ込んで掘り下げているのはおそらく三日月の夜にだと思うので、こちらを来訪してみてはいかがでしょうか。あと、作者の天野こずえさん関連でしたら天野こずえWORLD WEB RINGがあります。

「クレセントノイズ」は、学園生活?ファンタジー。
時は現代。学園に人知れず入り込み、人の不安や悩みを増幅させて負の感情を引き出し、それを糧とする(正確にはちょっと違いますが)「振夜の来訪者」と、それに対抗する高校生たちの戦いを描きます。
ファンタジーな話としてはよくある手とも思えますが、実はそうでもなかったりします。
この作品で主人公たちの能力と言うのは、人の感情を「心の音」として聞き取ることが出来るというもの。そして、人の心が乱れるのを「ノイズ」として感知し、敵と戦うに当たっても「音」を武器にするのです。
要するに超能力の定義と言うのが、人の心理状態と密接に絡んでいてそれがなかなか変わっていておもしろいところではあります。
学園生活でいかにも出てきそうないろんな悩みがテーマになっていて、まっすぐな青春路線調なので、こういうのが好きな人ならば読んでみてはいかがでしょう。
あーそうそう、Gファンタジーコミックスにつきもの?のカバー外すとおまけ漫画、この作品もばっちりついてます。

さてと本日の台詞解説です。
「昨日の敵は今日の友」とは言うものの、今まで敵対していた人物が急に接近してきたらやっぱり警戒したくもなるというものです。それがよりにもよってお客様のように来訪した日には……。
こういう台詞のひとつも言いたくなるのはわかります。「なんて地味な悪夢」とも評していたようですが……もしかして単なる騒動屋なだけで、派手な騒ぎにならなかったのが残念なのかも。(00/10/9)

紅の豚

飛べねぇ豚は、ただの豚だ

出典:紅の豚/スタジオジブリ/宮崎駿/?
キャラ:ポルコ・ロッソ

【公式サイト】スタジオジブリの世界
公式じゃないな、これ……。ともかくジブリ関連の作品情報ならここでわかります。

「紅の豚」は、豚が空飛ぶ話です。
……おや、なんか違うような(笑)。詳しく知りたい場合は、上のサイトに飛んでください。まいじゃーでない作品を紹介する気はあんまり起きないのです。そういう労力は他の方におまかせってことで。

さてと、本日の台詞。
なんでこんな有名な台詞を持ってきたかと言うと、いろいろ事情が重なりまして……。ネタ不足と、某エクセル・サーガの「とっべないブタは〜たっだのブタ−」というあやしげな歌の語源を追求、それとサン・テグジュペリに関する話をTVで見たなどという条件が重なった結果です。
まいじゃーでないのはご勘弁を(^^;)
台詞に関する説明も割愛!
では一体なにを言いたかったのか、てなことになります。
複葉機の時代こそ飛行機の華だ! ってことなのですよ、ええ。現在のジェット機というのは、航空管制を受けて飛ぶことが前提の設計で、スタンドアローンでは飛べません。せいぜい「独りで」飛行機を飛ばせたのは、第2次大戦時までなのです。さらに突き詰めていくと、直接風を受け、風と共に飛んでいたのは複葉機の時代なのだなあ、と。

すんません、垂れ流しの文書いてしまいました。反省してます(^^;)
明日からはまたまともに戻ると思います……たぶん(00/8/25)

狗狼伝承

彼女は殺されたんだ。なのにどうして、犯人は生きてていいんだい? たったひとりの女の子さえ幸せになれないというのなら、ぼくは、そんな世界は否定する。その世界がおしつけてくる倫理も、道徳も、丸ごとなにもかもだ

出典:狗狼伝承 転輪少女・サヤカ   キャラ:マルセル

某「蓬莱学園」シリーズの続きをちっとも書いてくれない作者の作品。しかも続編です(^_^;)くそう。

お話としては、類まれな能力を持った一族に生まれた少年の復讐劇、みたいな感じです。(たいへんおおざっぱですが)
この場面においてもやはり、「好きだった女の子を殺された別の少年が、復讐を誓う」という話の流れになっています。……別に復讐だけがテーマの話じゃないんですけどね。
で、この手の台詞を読むと思うわけですが、やっぱり復讐を誓っている人に対して、よく賢しげな事を言って聞かせたりしますけど、あれってしょせん他人の無責任な「優等生」の意見だなあ、と。本気で後ろ向きな決意を固めた人間に対して、言葉は無力なもの。ぶん殴って止めてやるしかないんでしょうね。
静かな怒りの感じられる台詞。怒鳴って言われるよりよほどすごみがありますね……。

つれていって! 早くあたしをつれていってよ! この街から! この街で戦いはじめる前に! 大好きなみんなを……あたしのことがきらいになったみんなのことを、今度はあたしが嫌っちゃう前に! つれていって!

出典:流斬少年・スオウ(狗狼伝承)   キャラ:森塚詩乃

予告通り、狗狼伝承で攻めてみます〜。なんか独白のシーンが多くて抜き出しづらいです〜、って全く自分の都合(笑)

戦いに身を投じるものにありがちなこととして、周りを巻き込むというものがあります。特に狗狼の場合、人の弱みにとことんまでつけ込んでくるため、たいへん始末におえません。
そして、一般人が「巻き込まれ」そうになったときどうするか。
そう、異分子を排除しようとするのです。
この台詞の舞台というのも、まさにそれ。
詩乃は大好きだったみんなから無視され、いたずらされるようになった時に、自分の気持ちをこういうかたちで表現しました。
めっちゃくちゃ泣ける台詞なんだよなあ……これ。

わたしが流す、最後の涙。もう2度と、わたしは泣いたりしない。涙はぜんぶ、すおうにあげる。そして千里万里を離れても、三度命を落としても、わたしはかならず還ってきて、すおうのことを見つけてみせる。だって……わたし……すおうを信じてるから……

出典:流斬少年・スオウ(狗狼伝承)   キャラ:結宇

長いですね……。でもこれ途中で切るとしまりなくなっちゃうからね。名台詞の宝庫にも関わらず、名台詞泣かせだなあ(^^;)

この台詞についてはほぼ読んだままです。主人公の周防が、そもそも狗狼と事を構えることになったいきさつがこの台詞です。
幼い日の約束。
どんな苦難に陥ってもあきらめないという心。
そんな結宇に対し、周防は必ず結宇を護ると誓うのです。
けれども結局結宇を助けることかなわず、狗狼に結宇をさらわれてしまい、物語が幕開けします。
ある意味、すべての行動のカギを握る台詞でもある、重要な台詞なわけですね。

ね、知ってる? 周防くんがあたしに『頼む』って言ったの、今のが初めてなんだよ?

出典:夢幻剣士リオ(狗狼伝承)   キャラ:森塚詩乃

「狗狼伝承は登場人物の心理描写が、劇的にすばらしい小説です。先の展開が一見読みやすそうで、実は「全く」不明なところもまたすごい。

さて、この台詞はストーリー的な脈絡はそんなに問題じゃないので説明はしません。
詩乃という、明るくてちょっと嫉妬深い所もある少女の一面を描いたものですが……こういうシーンを見ると「萌え」ますねー(笑)。
周防に「頼む」といわれたときの、詩乃のうれしそうな表情が目に浮かんでくるようです。好きな男のこに頼みごとをされて、喜んで引き受けている女の子の図、それがこの台詞です。

わたし、やな子だ!

出典:転輪少女・サヤカ(狗狼伝承)   キャラ:森塚詩乃

人は時として自己嫌悪に陥ります。
自分のやったことに後悔して、どうしようもなくいらだったりして。
これは詩乃のそんな心情が口をついて出た台詞です。
物事を早合点する傾向があって、それが誤解を生む事の多い彼女ですが、こうやって自分の非を認められるあたり、根が素直なんで憎めませんね。

気どってんじゃねえよ、馬鹿野郎。誰も傷つけたくねえなんてな、それがいちばん傲慢ってんだ。
剣者ってのはな、相手を傷つけるやつのことを言うんだぜ!

出典:夢幻剣士・リオ(狗狼伝承)   キャラ:兵衛

すんません、朝までなんもひらめきませんでした(^^;)。
そんなわけで、普段へらへらしてばっかりの兵衛のめずらしく真面目なシーンを「とりあえず」おとどけです。

「(前略)だから二人のせいじゃない。責任は俺にある」
「そうじゃなくて! ちゃんと、あたしたちのせいにさせてよ あたしたちが悪いときはさ……悪いって言ってよ……勝手に身代わりにならないでよ」

出典:迷宮戦士・サガ(狗狼伝承)   キャラ:森塚詩乃

狗狼伝承は、和物ファンタジーにあたります。
一見設定としてはそんなに奇抜ではないように見えますが、これはメールゲーム(PBM)の世界観を小説にしたもの。 そのデザイナー自らが書いているだけあって、世界観の完成度が非常に高いです。
それからこの小説は台詞、というか各キャラクターの独白部分がめちゃくちゃ読ませます! 自戒や後悔、決意といった感情の表現には目をみはるものがありますね。

今回の台詞の背景。
訓練と知らなかった詩乃は、周防に向かってきた化け物を斬る助太刀をして、特訓をだいなしにしてしまいます。 謝る詩乃に対し、周防は「責任は自分にある」と彼女を責めないのですが、彼女は言い返すのです。
「なんでもかんでも一人で背負いこまないで!」と声にこそ出さないものの、周防くんを思う気持ちは人一倍。 詩乃の一途な様子が伝わってきます。

俺は、おまえを忘れない。
おまえのことを、知らないなどと言わない。
たとえおまえが時間と空間の彼方へ消え去っても。
砌の果てへ溶けてしまっても。
あらゆる望みと、幸福と、引き替えにできると誘われても。俺は、おまえを忘れない。
おまえと過ごした時間を、共にくぐり抜けた苦しみと悲しみを、決して無に返したりしない。

出典:迷宮戦士・サガ(狗狼伝承)/富士見ファンタジア文庫)/新城カズマ/243P
キャラ:小笠原周防

「狗狼伝承」は、あえて言えばファンタジー&伝奇アクション、でしょうか。ストーリーとしては、時と空間を越える能力を持った時念者と、さらわれた恋人を助け出すために狗狼とよばれる化け物と戦う話です。
が。
この物語において、戦いそのものはほんの端役に過ぎず、むしろ時念者と狗狼、およびそれに関わる人々のさまざまな「感情」こそが本当のテーマです。緻密に構築された世界上で動く、各人物のあり方は一見の価値あり。「蓬莱学園」シリーズと同じ作者さんです。
それと、しつこいようですが独白だけはちゃんと読みましょう、もうとにかく圧巻の一言ですから。

上の台詞も、やはり独白シーンでのひとコマ。
自分の危機を救ってくれた詩乃に対して、かけるべき言葉をずっと探した末に出した答えです。
作品を一歩出てしまうと大変解説しにくい台詞なんですが、「ありがとう」でも「心配するな」でもなくて、「忘れない」であるところに、この台詞の最大の重みが存在しています。存在意義というのは、つきつめると存在そのものにあるのです。

「剣者というても、しょせんはまだ中学生、か」
「誰だって一度はそうでしたよ――その頃のことを憶えてるやつが、少ないだけで。
はたからノンビリ見物してりゃ、そりゃあ莫迦(バカ)みたいな迷い歩きでしょうさ。あっちにぶつかり、こっちにつまづき……迷路を上から覗いてたり、とっくに通り抜けちまった皆さんからすりゃあね。でもね、当人たちは、しごく真面目に、まっすぐ歩いてるつもりなんですよ」

出典:精霊少女・ミュリエル(狗狼伝承)/富士見ファンタジア文庫/新城カズマ/絵:介錯/178P
キャラ:知里&紫(ゆかり)

【直営サイト】散歩男爵
なんというか……濃いです(笑)。作者さん自ら狗狼伝承のメルマガを主宰したり、架空言語の制作をしていたり一見の価値あり。

恒例のごめんなさい。
死ぬほど眠くてもう限界……。そんなわけで解説は明日に回します。

台詞は、主人公の周防が迷う様を見て年配組(とか言うとゆかりには怒られそうですが)が、若気の至りに対してご意見するってな構図です。
割に素直な台詞選んじゃいましたね。解説もあっという間に終わり(^^;)(00/7/25)

「あのねえ、それが普通なンだよ。普通の人間てものなンだよ。誰かを好きになったぶんだけ、他の人たちが遠くに行っちまうなンてのはね」
「そ、そんな……それは……それでは、あまりにも――おそろしい……」
「なに驚いてンだい、今さら。
あのね、誰かを好きになるってのはね、最初(ハナ)っから、とってもおそろしいことなンだよ。この世の始まりから、そういうことに決まってるンだよ」

出典:精霊少女・ミュリエル(狗狼伝承)/富士見ファンタジア文庫/新城カズマ/絵:介錯/263P
キャラ:さやか&紫(ゆかり)

【直営サイト】散歩男爵
ちなみにファンサイトも探してみたんですが、どうしてもメールゲームの内容がメインになってしまい、小説中心のファンサイトは発見できませんでした。

昨日の予告どおり狗狼伝承の紹介をしたいと思います。
「狗狼伝承」は、一応和風ファンタジー、という区分けが適当かと思われます。
砌(みぎり)を継ぐという特殊な能力を使って、空間を越え時を越える時念者と呼ばれる一族。
彼らの村は、ある時狗狼という異形の化け物に襲われ壊滅してしまい、その時主人公の許婚である少女・由宇もさらわれてしまいます。その時から主人公・周防は、由宇を求め、狗狼と闘いながら、あてどもなく流れ続けることになりました。
そしてそんな彼がある学園に流れ着き、森塚詩乃という少女に出会い、ある事件が起きて彼女も戦いに否応なく巻き込まれていくのです……。
……と、ここまで書くと別段普通のファンタジーにしか思えませんが……。
時念者の設定の深さは巻を読み進むに従って見えてくる仕掛けになっています。そしてこの作品の最大の特徴は、「錯綜する人間関係」「圧倒的迫力の独白」「「真実はどこに?」でしょうか。
まず人間関係が、読めば読むほど複雑に絡み合ってきます。単純に人を増やすという安易なものではなくて、一見無関係に見えたキャラクター同士が話を追うごとにつながってくるのです。
それと、たびたび言っていることですが新城さんの作品の最大の売りは、台詞回しでしょう。特に独白部分は圧巻です。こればっかりは読んでもらって迫力を確かめてもらうほかありません。
また何が善で何が悪なのか? 読めば読むほどわけわからなくなってきます。
5巻まで進んだ時点でまいじゃー認定を決意させただけのことはある、と言っておきましょう。

さて、それでは本日の台詞。
台詞は、主人公・周防を「若様」と呼び慕うさやかが、周防を大事に思うあまり、危うく他の大事な人を身代わりとして犠牲にするところだった、その行為を猛烈に後悔している最中での会話です。
恋愛に限らず、確かに人間ひとつのことに集中しすぎると他がお留守になってしまったり、平気で他人を押しのけることを考えたりします。色恋沙汰が「怖い」のは当然?(00/7/26)

傷つけちまった? ヒドい目に遭わせちまった? ――だったら、次からもっと上手くやれってンだ!
いっつも満点なんか取んなくていいンだよ。そのために大人がいるンだから。そういう頑張ってる莫迦を誉めて五十点をつけてやるためによ、大人ってのは無駄飯食ってンだよ!

出典:精霊少女・ミュリエル(狗狼伝承)/富士見ファンタジア文庫/新城カズマ/絵:介錯/196P
キャラ:神酒坂兵衛(みわさかひょうえ)

【公式サイト】なし
いや、ほんとは「散歩男爵」ってのがありますが時間なくて(^^;)

すいません、まいじゃーの神さまが降りてきませんでした。やっとこれの存在に気づいたときにはほとんど更新の時間残ってなかったりします。というわけで、例によって解説は省略! まあ数日前に解説したばかりなんで、そちらをご覧いただくのがよいかと思います。

さてと、台詞なんですがこりゃ解説はいらないですね。
主人公である周防が前に進むことに困難を覚えて、後ろ向きな気分になりかけていたとき、ふと思い出された言葉です。この兵衛という人物は普段いいかげんで何考えているかよくわからないところがありますが、言うときは言いますねー。(00/8/1)

椎ちゃん、『魔法』はどこにもないんだよね。
あたしたちは、じぶんで行くしかないんだよね。誰もかれもではなく、誰か一人のために。じぶんの足で。じぶんの力で。

出典:転輪少女・サヤカ(狗狼伝承)/富士見ファンタジア文庫/新城カズマ/絵:介錯/304P
キャラ:森塚詩乃

作家公認サイト:散歩男爵
【絵師公式サイト】介錯電子学園
新城さんのサイトはいろんな意味で並でないです。「クシュカの言霊」では架空言語の制作をしているので、人によっては強烈にそそられるかもしれませんね。

「狗狼伝承」は、シリアスまっしぐらな和風ファンタジー小説です。
ちょっと説明がしづらいのですが、簡略化して言うと「砌を継ぐもの」時念者と狗狼の戦いを描いたものです。
時念者とは、「砌」をついで時を斬り、時を越える者たちのこと。時空をゆがめることでいろんな能力を引き出す一族です。主人公・周防のまだ幼いとき、その一族の村が狗狼という化け物によって滅ぼされてしまいます。
周防はその化け物から辛くも逃れることができたのですが、いいなづけの少女は生死不明となってしまいました。
この少女の消息と一族の復讐のため、周防の流浪の旅がはじまるのです……。
この作品の特徴は、まず「甘くない」こと。作中には異能力を持つ他者を排斥するムラ社会の論理などかなりきつい描写が登場して痛々しいです。また独白部分がかなりの重みを占めているのですが、これこそがその辺のファンタジー小説と一線を画する特徴になっていると言えます。独白部分は必見!
「正義と悪」という構図は、この作品では一切通用しません。では「お互いの正義のぶつかり合い」かというとそれも違います。幾重にも絡まったそれぞれの思惑の交錯、それが正解。そういう深い話が好きならぜひとも読んでみましょう。
そうそう、「ミュートスノート戦記」が好きという方には、特におすすめしておきます。ある意味同じ系統だと思います。

さて、それでは本日の台詞解説へ。
これは前フリの文も載せておいた方がいいと思うので、そちらも抜粋しておきますね。
『どうしてみんなを同じくらい好きになれないんだろう。どうして、誰かを好きになると、そのぶんだけ他の人が、遠く離れてしまうんだろう。誰もかれもが、どんな相手でも同じくらいに、大切に思ってしまえれば。そうすればきっと素敵な世の中に……まるで……(まるで魔法みたいに)』『でも魔法はないのだ』
すべてを選ぶことが不可能な状況の中では誰かを・何かを選ばなくてはなりません。それは必ず痛みを伴うことなのです。
なにかを大切に思ったなら、必ず斬り捨てるものは出るのだ……そういうことをじぶんに納得させている場面です。理想を魔法と表現したのは「でもやっぱり痛いものは痛いのだ」という点をはっきりさせるためではないかとそんなことを思いました。(01/1/30)

「おまえたちは、どこまでも歩いていく者だ。時念者というものは。……あらゆるものを道具に変えて、どこまでも往く者だ」

出典:蒼穹天女・ユウ(狗狼伝承)/新城カズマ/絵師:介錯/117P
キャラ:遊佐忌十郎

【作者公式サイト】散歩男爵
【絵師直営サイト】介錯電子学園
狗狼伝承のファンサイトも探してはみたんですが、引っかかるのがメールゲームの方のファンサイトばかりなので途中で発掘を断念……無念です(^^;

まずは月姫ネタばれ名台詞3日目。をお届け。それにしてもずいぶん記憶が薄れているなあ……くそぅ。

えっと私は基本的にSF系のサイトには網を張っていないので全然知らなかったのですが、野尻抱介リファレンス・マニュアルにてロケットガールのパイロットフィルムが公開されています。
ちょうどロケット打ち上げ成功とも重なって、まことにタイムリー。
「ロケットガール」→bk1は、ひょんなことから女子高生がロケットで宇宙を目指す物語で、そのライトノベル的導入とは裏腹にかなり本格的な設定を持ったかなりおすすめのSF小説なんですが、この企画どの程度まで進んでいるのでしょうか。ぜひともテレビアニメとして早くお目にかかりたいものです。

さて本日紹介するのは、「狗狼伝承」なんですが……ここにたどり着くまでに今日は2回も台詞を打ち込んでは消し、打ち込んでは消し、という自分的没を繰り返していたのですっかり時間と精神力を浪費してしまいました(^^;
そこで、明日も継続して狗狼伝承をネタにして名台詞を紹介し、作品紹介もその時にしますので本日はご勘弁ください。
あ、一言だけ補足しておくと「時念者」とは特殊能力を使って空間を、そして時間をも飛び越える一族です。それを頭に入れておくと本日の台詞も解りやすいかと思います。

それでは台詞解説。
謎の真相を知り、動揺する周防。彼は時念者が何者なのか、だんだんその考えが揺らいでいます。そういう気持ちでいるところにこの台詞を投げかけることはかなりの波紋を与えるのでした。
旅した結果に得るものが目的なのではなく、旅という行為そのものが目的なわけですね。さすらいの異邦人状態。
決して立ち止まらない、そういう感覚を伝えたかったんですが、上手く伝わったでしょうか。 →bk1
(01/9/5)

あたしは、周防くんを信じられた。彼の言葉を。
だって彼は、あたしの努力を知っていたんだもの。
あたしが頑張ってるって。
無駄かもしれないけど。間に合わないかもしれないけど。失敗するかもしれないけど。
彼は知っていたんだもの。
知っていて、忘れずにいると言ってくれたんだもの。
(だから。それでも)
信じること。
相手を信じること。
――ただ盲目的に信じ込むのではなく。――
――相手にしがみついて、自分の重みを押しつけて、どこかへ一緒に墜ちてゆくことでもなく。――
その人が無駄ではないと。
無意味ではないと。
間違っているかもしれないけれど、失敗かもしれないけれど。
でもそれは、決して自分に意味が無いのではないのだと。
未来はまだ決まっていないのだと。

出典:蒼穹天女・ユウ(狗狼伝承)/新城カズマ/絵師:介錯/152P
キャラ:森塚誌乃

【作者公式サイト】散歩男爵
【絵師直営サイト】介錯電子学園
狗狼伝承のファンサイトも探してはみたんですが、引っかかるのがメールゲームの方のファンサイトばかりなので途中で発掘を断念……無念です(^^;

月姫ネタばれ名台詞4日目。です。
実は本日の台詞が大本命。
たとえ月姫を一度もやったことがない人でも泣けるんじゃないかと思われる名シーンですが、琥珀さん関連の真相が激バレになってしまうので、しつこいようですがプレイ中の人は見ないように。
何回見ても泣けてきます。

さて、「狗狼伝承」は伝奇ものファンタジーな小説です。
砌を継ぐことで空間を越え、時間をも超える能力者・時念者。
狗狼によって滅ぼされてしまったその一族の里の生き残りである小笠原周防は、宿敵である狗狼と戦い続けています。
その周防はある日、森塚誌乃という一人の少女と出会います。彼女をうっかりその左手で触ってしまった時から運命の歯車は回り始め……。
しっかりした世界観の上に築かれた和風ファンタジーです。
時念者に関するいろんな設定が特に目を惹きますね。
あと新城さんの作品を扱うたびに言っていることですが、各登場人物の独白に異様な迫力があります。「蓬莱学園」と並んで、その辺をぜひとも見ていただきたいシリーズです。

それでは本日の台詞解説。
ちょっと解りづらいかもしれません。実のところこの前後数ページに渡り、ずっとひとつのテーマに関する台詞の羅列が続くので無理矢理台詞を切ってきたので収まりが悪くなってしまったのです。
例えば未来を知る能力があって、既に未来を視てしまった人間がいるとします。その人は既に事件の結末を知っている。
では事件に関わっている人間は、未来のつまらない結末を教えられたからといって、素直にそれに従うか?
それはないでしょう。
あくまでも悪あがきするはずです。
自分の能力の許す限り、人間はあがき続けます。
……と、まあそんな内容のことが背景にあっての台詞なんですが、ちょっとばかしわかりにくかったかもしれません。この台詞については既に紹介済みの狗狼伝承の台詞で、「俺は、おまえを忘れない〜」という台詞を同時にチェックしておくと雰囲気が伝わりやすいかと思います。
明日はもっとわかりやすいネタにしよう……。 →bk1
(01/9/6)

「ううん。きっとあたしは信じなかったよ。
なぜって、あたしは自分を信じたはずだから。あたしはまだ決まってないって、信じたはずだから」

出典:蒼穹天女・ユウ(狗狼伝承)/富士見ファンタジア文庫/新城カズマ/絵師:介錯/153P
キャラ:森塚詩乃

【作者直営サイト】散歩男爵
【絵師直営サイト】介錯電子学園
関連ファンサイトは……ありませんねえ。ちなみにgoogleで検索してひっかかるのはPBMの方の狗狼伝承なので、大部分は別物です。

今、狗狼伝承の名台詞をひっこぬいていた関係で新城さんのサイトをのぞいてきましたが、浪漫探偵・朱月宵三郎の2巻とハルキ文庫用のSFを現在執筆中とのことです。
両方ともうっかりしてると買い忘れそうなレーベルなんで(^^;、購入の際には気をつけないといけませんね。もっとも発売は当分先でしょうから、慌てる必要はありませんが。
ちなみに浪漫探偵の1巻「屍天使学院は水没せり」→bk1ですが、ミステリではなく探偵小説です。ケレン味があって、いかにもらしい作品に仕上がっています。また、相変わらず独白が冴えています。読んどいて損はないと思います。

さて、それでは本日の作品「狗狼伝承」→bk1の紹介。
んーと。現代和風ファンタジー小説ということろでしょうか。
砌(みぎり)を継ぐという特殊な能力を使って、空間を越え時を越える時念者と呼ばれる一族。彼らの村は、ある時狗狼という異形の化け物に襲われ壊滅してしまい、その時主人公の許婚である少女・由宇もさらわれてしまいます。その時から主人公・周防は、由宇を求め、狗狼と闘いながら、あてどもなく流れ続けることになりました。そしてそんな彼がある学園に流れ着き、森塚詩乃という少女に出会い、ある事件が起きて彼女も戦いに否応なく巻き込まれていくのです……。
狗狼伝承、というより新城作品の特徴として独白の多用というものがあります。この怒涛のような独白が見たい人には迷わずおすすめ。ただ、割りと重めでドロドロしたところのある作品なんでその辺を考慮の上で。
ひねくれ曲がったキャラクターがやたらと多い(ほめてます)という時点でまいじゃーは約束されたも同然ですね、ええ(笑)。

本日の台詞ですが、これはちょっと見ただけだとよくわからないと思います。詳しい状況はネタばれに付き控えますがそれなりの解説。
誰かがもし未来を視たとします。その未来が明らかにろくでもない未来であった時、その未来を周囲の人間に告げるべきか?
たぶん告げても信じないでしょう。たとえ教えられてもなんとか回避できないかあがくはずです。たとえそれが回避不能な未来だったとしても。
これはそんな予知されていた一件が起こってしまった後、
「何故教えなかったのか「では教えていたら信じたか」
そういう会話を受けてのものです。
(01/10/14)


鉄コミュニケイション

我々ロボットの致命的な欠点は、できることしかできないことです。ときどき、――ハルカ様がうらやましくなります。

出典:鉄コミュニケイション   キャラ:クレリック

秋山瑞人さんにロボットとかAI書かせたら天下一品!
たびたび繰り返してますが、やっぱりこの「鉄コミ」でも健在です。戦争によって人が死に絶えロボットだけが動くこの世界で、奇跡的にコールドスリープで助かった一人の少女。この少女とロボットとの触れ合いを描く話ですが……やっぱりロボットの描写が秀逸なんですよ……はああ萌える。

ハルカというのはその生き残った唯一?の女の子で、しゃべっているのはロボットです。具体的にはなにも語られないのですが、「不可能を可能にする」人の底力について述べたものでしょう。「うらやましい」という表現をロボットにさせるあたりが、並みではないです。 

「結論を申し上げましょうか。早い話がですね、我々とハルカ様の立場には毛ほどの違いもなく、奉仕隷属強制命令したりされたりするくらいなら死んだほうがマシであり、つまるところがアイザック・アシモフはクソして寝ろってわけですよ。我々は、我々自身の意志を肯定するように、ハルカ様の意志も肯定します。ロボットであるか人間であるかに関係なく、同じ思考する物体として、どこまでも対等の存在として、我々はハルカ様の意志と行為を肯定します」

出典:鉄コミュニケイション/電撃文庫/秋山瑞人/2巻230P
キャラ:クレリック

関連サイト:なし
近日中に「メディアワークス」上で、サイトを開設されるようなので、動向に注目です。

「鉄コミュニケイション」は、言わずと知れた?AI描かせたら天下一品な秋山さんの作品です。
核戦争かなにかで人類が死滅してしまい、たまたま一人だけ生き残った少女と自立した意志をもつロボット達の繰り広げるハートフルファンタジー……といったところでしょうか。WOWOWで放映していたアニメ版と比較して、個人的には100倍くらいよい出来です。秋山さんの既刊としては「E.G.コンバット」や「猫の地球儀」と比較して、かなり読者が少ないと思われますが、これを読まないのは損です!ちゃんと読むように。いいですね?

さて、台詞の舞台なんですが、これはちょっと解説が必要かな。
つまり主人公で人間の女の子であるハルカが、抗議のためにハンガーストライキを決行したわけです。で、盲目的に人の言うことを聞くロボットであれば、この時点でハルカに従っているべきところ、そうではない。その理由が語られているのです。
「アイザック〜」のくだりはかの有名な「ロボット3原則」のことでしょうが、この言い回しは素敵ですね、ええ。

「どんな理屈も要らない。しみったれた正義などクソ食らえだ。この戦いは、大切なひとを守り、大切なひとを取り戻すための戦いです。邪魔するやつぁ情け容赦なくぶち殺す。それだけです。他に言うことは何もありません」

出典:鉄コミュニケイション/電撃文庫/秋山瑞人/絵師:たくま朋正/2巻296P
キャラ:クレリック

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】TARAKO FACTORY
秋山さんのファンサイトは神聖帝国が定番。あとついでに、はれるでしょう。という猫の地球儀のファンサイトがあったりします。

やっぱり修羅場……はぅ。

「鉄コミュニケイション」は、戦争によってロボットだけが生き残り人類が死に絶えて?しまった世の中で、唯一生き残った一人の少女とロボットたちとの心の触れ合いを描いたSF小説です。
泣かせます。そりゃもう思いきり。
うかつに書くとネタばれするんでこれ以上書けませんが、アニメのノベライズではありますがアニメよりこっちを読んだ方が超絶におもしろいです。こちらの足元にも及びません。
涙腺が渇き気味で困っている人はぜひとも読んでみましょう。

台詞解説のほうは、ネタばれがやばいので秘密です。
ですがこういう言い方をするだけに、「戦い」に参加する人間の意欲というものがわかるんではなかろうかと。
夏休みだし、存分に泣こう!というわけでbk1リンクは秋山作品すべてに対してかけてあります。よかったら猫の地球儀とかも読んで見て下さい。これまたおおいに泣けます、ええ。  →bk1
(01/8/8)

あのあとクレリックさんが確かこんなことを言ってた。
「機械歩兵は、ミッションプログラムを忘れる機能を与えられていないんです」って。
うらやましいって思っちゃいけないのかな、やっぱり。
わたしは、何でもすぐに忘れちゃうのに。昔のことなんか、ひとつも思い出せないのに。

出典:鉄コミュニケイション (小説)/電撃文庫/秋山瑞人/絵師:たくま朋正/181P
キャラ:ハルカ

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし

未調査。

★2002年8月13日(火)
『生活時間が……』

だいぶ歪んできています。
だいたい最近では夜11時前くらいに寝て、朝の4時に起きるパターンです。
葉子「典型的な老人生活ですね☆」
うるさい黙れ。
「画面から目を離さなくても小さい字は見えますか☆」
(くっ……こ、この女は……)

昨日紹介したメルティブラッド体験版DLですが、サーバーの都合で一時DLできなくなっている様子です。ミラーも新たにできているようなのでそちらなら大丈夫かもしれません。詳細については神聖マルチ王国をご覧ください。
ちなみに……AIR−Hにもいい加減限界を感じるのでフレッツADSLに乗り換え準備中。順調に行けば23日からは夢のブロードバンド生活です(笑


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■谷山由紀さんの新作は気長に待つしかないのか……
十夜さんの日記にて、谷山さんが夏コミにサークル参加していたことを知りました☆(ちなみに過去にもずっと参加されています)
詳細?は日記を見てくださいね☆
「あああ……ずーっと待ってるのになぜ新作出ないんだ(泣」
興味のある方は「コンビネーション」「天夢航海」(いずれもソノラマ文庫)あたりを探してみてください。古書店でないとまず見つからないとは思いますが、一読の価値ある作品ですよ☆
関連リンクとして百景書館「コンビネーション」&「天夢航海」&「こんなに緑の森の中」の感想リンクもどうぞ☆

■夏の読書101
詳細はリンク先をご覧下さい☆
要は12ヶ月で101冊本を読もうという企画です☆
「えーと一ヶ月平均9冊だね。これなら漫画除外でも楽勝かな」
よかったらみなさんも挑戦してみてくださいね☆

■ジーパラドットコムによる「斑鳩」特集BRAINSTORMより)
DC版は9月5日発売ですが、なにしろDCです。買い逃しのない様にしましょうね☆
「へっぽこでも家庭用なら安心して出来るなあ(^^; 」
ええどんなに下手でも大丈夫ですよ☆
「…………」


  ▼本日の作品&台詞解説▼

時間切れです、申し訳ない(^^;

「2056/7/13 22:25
人を創りし神、人に作られし我等の祈りを聞き届け給う ハレルヤ」


出典:鉄コミュニケイション チェスゲーム (小説)/電撃Gs文庫/秋山瑞人/絵師:たくま朋正/2巻12P
キャラ:クレリック

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】
TARAKO FACTORY
特記事項なし。

★2003年8月30日(土)
『経済事情と地雷と先物買い』

……という題で何か書こうと思ったけど、書いてるうちに収拾つかなくなってきたのでやめときます(^^;


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

本日はお休みです☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

鉄コミュニケイション→bk1、→amazonは、未だ完結していないE.G.コンバットシリーズを別にして秋山瑞人作品の中ではもっとも気に入っている作品です。
戦争によって人がいなくなってしまった世界で、奇跡的に生き残ってコールドスリープから醒めた少女とロボットたちの心の交流を描いた作品。こうやってかくとすっごくありがちな話に思えるのですが……いやいや。まあ現物を読んでもらうしかありませんこればっかりは。
ちなみにアニメの方が原作という形に一応なっていますが、(たくま朋正さんの漫画版が原作ではないかとの指摘ありました。確認が取れてませんがその情報の方が正しい?))正直な話小説とアニメは全く別な話と考えた方がよいでしょう。
なお、増刷されたようで2巻については現在ネット書店であれば簡単に入手できるのですが、1巻は相変わらず入手不可です(^^; それじゃ意味ないって……。

ではでは本日の台詞解説を。
台詞を発しているのはクレリックというロボットで、願いというのは人であるハルカに関することです。ロボットに関する台詞書かせたら秋山さんほんっとにうますぎです。

ロボットは、笑いたいときにはいつでも笑える。

出典:鉄コミュニケイション (小説)/電撃文庫/秋山瑞人/絵師:たくま朋正/1巻204P
キャラ:?

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】
TARAKO FACTORY
特記事項なし。

★2003年12月14日(日)
『名台詞データベース補完しました。ただし<作業は他の人>みたいなっ!』

まいじゃーの目玉のひとつである名台詞作品別データベースですが、実は去年の6月からずーっと転記をさぼっていてもはや今更追加作業も不可能な状態になっていました(^^;
しかーし! この度さる親切なお方(編者さんとしておきます)の手によって、誤字やダブりなどの修正つきで追加作業を肩代わりしてもらうという奇跡により、昨日分までの台詞はすべて作品別データベースに追加完了しました。一挙に約500の名台詞がデータベースに追加されたことになりますので、よろしければご利用くださいませ。

本日の教訓:課題は溜めてはいけません。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■EMBRYO作品の総集編CD・EMBRYO Piano Works、冬コミで販売、ショップでの委託も
音楽(&ゲーム)制作サークルEMBRYOの総集編CDが今度の冬コミで販売になります☆ 解説本もつく豪華版なのです☆(実際の曲をお聞きになりたい方はこちらで試聴が可能です☆ 特にアトラク=ナクア幻想曲は必聴ですよ☆)

a.. CDタイトル:「EMBRYO Piano Works」
b.. 形体: 解説本(B5)+CD付(プレス)
c.. 編曲: クロヤ
d.. デザイン:ひろよ氏(アルトノイラント)
e.. 価格: 1500円
f.. 収録曲:

a.. Tempest of Grace 「偽りのテンペスト」(Hammerklavier)
b.. Armored Ladybird 「てんとう虫」(Hammerklavier)
c.. Sonata No.1, Op.5 (Hammerklavier)
d.. Piano Sonata No.2 'Reminiscences of AIR' 「AIR」(Virtuoso)
e.. Valtz, Op.7-1 (CD未収録)<某所公開済み
f.. Sonatine, Op.7-2 (CD未収録)<某所公開済み
g.. Funky Frank 「フランク長瀬」(Hammerklavier)
h.. Variation on Themes from 'TSUKIHIME' 「月姫」(Virtuoso)
i.. The Moment of the Determination 「月陽炎」(Virtuoso)
j.. Fantasia on Themes from the 'Atlach=Nacha' 「アトラク=ナクア」 (Hammerklavier)
g.. 総演奏時間:約70分

ちなみに某所公開済みというのは去年の4月バカ企画『いつもイケイケ青信号!』内に収録されているものです☆ クロヤさんによると今回生産部数1000部とのことですのでみなさん張り切って買いに走りましょうね☆


■讃えよ最強司書〜木乃葉子の宴〜
開催要項など詳しくはこちらをご覧くださいね☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

鉄コミュニケイション→bk1→amazonは、個人的に秋山瑞人作品の中で「E.G.コンバット」「猫の地球儀」「イリヤの空、UFOの夏」よりもお気に入りの作品です。一言で言うならAI好きは読んどけという作品。最近になって無事買えたという報告が多数寄せられているので(新装版?)、手に入らないとあきらめていた方もこの機会にお買い求めになってはいかがでしょうか。

それでは本日の台詞解説。
実は今日のやつは台詞ってわけじゃあないんですが、印象的だったもので引っ張ってきました。解釈については各自の宿題って事で(笑)


CROSS†CHANNEL

「年齢は?」
「思春期です」

出典:CROSS†CHANNEL (ゲーム)/――――
キャラ:?

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし

ほんとはあっても時間なし。

★2004年1月29日(木)
『もうすぐ200万HIT』

カウンタ注意。200万HIT踏んだら申告を。
拠画像を保存して)申告をお願いします。なんかお祝いの品を差し上げたいと思います。うーん、トップページ使用権とかまいじゃー小説のセットとかそんなところかなあ? しかしいつの間にそんなに回ったんだ……。

第2回マリア様がみてる人気投票開催中。この土壇場で動きが! ついに祐巳ちゃんが三強の一人を撃墜? 下級生にはまだまだ負けませんということか。1月末が投票締め切りです、未だ投票済ませてない方はお急ぎを。

讃えよ最強司書〜木乃葉子の宴〜は12番、「少女と司書と本の旅人」をお届け中。1月末までは宴への投稿は有効です。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■ジュニア小説の新人賞に応募する時に、やつてはいけない事。小宮日記 より)
かなり詳細に渡って書かれているので、賞に応募している方は一度目を通しておいてはいかがでしょう☆

■文庫書店ランキングの比較
有里さんによるネットで見られる書店ランキングの比較。継続して見ていくといろいろおもしろい結果が見えてくるかもしれません☆ついてかなり詳しくまとめられています☆ 本気で文筆業でご飯を食べていこうと思っている方は必読ですね☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

CROSS†CHANNELですがすいません実は未だやってません(^^;
あまりにひらめかなくて……。

「人生は難しいですこんちくしょうという感じです」

出典:CROSS†CHANNEL (ゲーム)/フライングシャイン/シナリオ:田中ロミオ/原画:松竜/プロローグより
キャラ:宮澄見里

【作者直営サイト】フライングシャイン
【絵師直営サイト】ASTRO CREEP

特記事項なし。

★2004年2月28日(土)
『体は、ラノベで出来ている。』

王の帰還見に行くです。やー楽しみ。
ところで未だにわからんのですが、なんでラノベっていう省略形が某所ではアウトなのか。謎だ。

今日も今日とてこのライトノベルがすごい!の話。あちこち更新。
白翁さんといろいろ話し合って、大枠を決めました。基本路線は、一般投票+限定枠で行います。
●共通部分は1〜5作品まで投票、感想を必ず書くこと。ただし量は問わない。
一般投票は参加資格一切なし。
●途中経過は見える方向で。お祭り的に。
●投票の際、性別(男・女・不明)を入れてもらい集計の際に活用する。なお、このデータはプライバシーに関わるため非公開。
●限定枠は、作家、出版関係者、図書館関係者、本系サイト管理人。
●本系サイト管理人については今のところ、参加資格として1年50冊以上or1年100冊以上読破という2案あり。なお、なぜ本系サイト管理人を優遇するのかという意見がありますがぶっちゃけひいきです。
イラスト賞という枠を設ける。現状、気に入ったタイトル作品(シリーズ)に対して投票。細部は詰め中。

こんな感じです。まあある程度枠が決まったら私は広報担当に徹して引っ込むつもりです(^^;
予告どおり、ちとチャットで細かい部分の意見聞こうと思ってるので常連の方などよろしく。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

本日はお休みです☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

クロスチャンネル→amazonは……あー時間の都合で説明省略します。ごめんです。ちなみにまだプレイ中ですが……なんせ主人公の性格が性格なんで、序盤で脱落する人が出てきそうですが(^^; 、ストーリーとしては「一本とられた」という感じでしたええ。

それでは本日の台詞解説……もなにもあったものじゃないですが、すっごく普通な台詞のはずなのになぜか真実味があるような?


クロスファイヤー

「パンにはパンを 血には血を」

出典:クロスファイヤー(ヘルシング2巻に収録)/YKコミックス(少年画報社)/平野耕太/2巻183P
キャラ:ハインケル

【作者公式サイト】パンが無ければゴミを食べればいいじゃない!
【絵師公式サイト】同上
日記は強烈の一言です。

ただ今、『空の浮動産』布教キャンペーン実施中(笑)。そういうわけで勢いに任せて紹介&攻略コーナー作ってしまいました。くせは強いですが、まいじゃー度きわめて高し。騙されたと思って買ってみれ〜。

ついでに一言。本日、急に思い立って中古でPS2用のソフト「BLOOD the last vampire」上・下巻を買ったんですが、夜遊ぼうと思ってパッケージ開けたら……両方下巻のDVDが入ってました(号泣)
そりゃ見分けつきにくいかもしれないけど……あんまりだ(T_T)

……ふう。では気を取り直して作品紹介。
「クロスファイヤー」は、カトリックの神罰代行機関『イスカリオテ』に所属する二人の殺し屋、佑美子とハインケルが敵をばったばったとなぎ倒す話です。もー殺戮の嵐。
神罰の名のもとに敵対宗教は皆殺し。徹底していて気持ちがいいくらいですね。偽善の2文字はこの作品内に存在しません。ちなみに「ヘルシング」と世界観がリンクしています。強烈アクションをお好みの方はぜひどうぞ。
なお台詞解説ですが……読んだままです。
味方には施しを与えるけれども、敵は徹底的に殲滅するという覚悟というか姿勢の現れた一言。
ほんとはこの後に「地獄でコミュ○○○謳ってやがれ」と続くのですが、宗教の絡んだ台詞は下手に扱うと、どこかの機関に神罰くだされちゃうかもしれないのでやめておきます(爆)(01/5/21)

「今どき神だの宗教だのと!!
おまえら国家と人民を喰い潰すガンだ!!
今だに神(キリスト)なんぞを信じている狂信者共!!」
「今どき神も信じてないのかい!?
ケッ今だに共産主義(コミュニズム)なんぞ信じているカビ臭ェ革命オタク共がよォ!!」

出典:クロスファイヤー(ヘルシング2巻に同時収録)/YKコミックス(少年画報社)/平野耕太/180P
キャラ:?&由美江

【作者直営サイト】なし
【絵師直営サイト】なし
ファンサイトは未調査。直営サイトは現在消滅中。今までにもあったことなので、そのうちひょっこり発見されるかもしれません。

週明けて再び、月火水と静岡に出張です。
そういうわけで更新がまたお休み……なんですが、悔しいので前倒し更新をして別ファイルを仮にアップしておきます。3日分を一気に閲覧されても結構ですが、推奨閲覧方法としては火曜と水曜日の前倒し更新分は、その日付になってから見てほしいかな、と。

以下のリンク先が臨時の前倒し更新分になってます。
(まとめ直したのでリンク先は消しました)

「クロスファイヤー」はヘルシングとリンクした世界観で、カトリックの裏側でアンチキリスト共を問答無用に狩りまくる、ハインケルと由美子の活躍(というか殺戮?)を描いた話です。
宗教観の対立など、ここまで極端に描いてくれればもはや言うべきことは何もありません。
こういう確信犯的な狂信者の描写が平野作品の大きな特徴です。この描写あってこその世界観とも言えます。
ちなみに第七聖典や日本刀であの世行きになる前に断っておきますが、私は基本的には無宗教ですので……暗殺者の方はどうぞお控えください。
とにかく独特な絵柄、独特な狂信ぶりでまいじゃー度が大変高いため、読み人は圧倒的に選びます。でも病み付きになる作品です。
ちなみにヘルシングのアニメ化が少し前に決定していますが、すくなくとも前評判はかなり高いようです。

まあ……見たままの台詞です。ところでしつこいようですが私は無宗教。  →bk1
(01/8/20)


群青神殿

「かーっ、やっぱ新聞記者相手だと好き勝手がぽんぽん言えて楽しいなあ! 学会だったら野次られちゃうわよね」

出典:群青神殿 (小説)/ソノラマ文庫/小川一水/絵師:米村孝一郎/316P
キャラ:仙山悠華(せんざんゆか)

【作者直営サイト】小川遊水池
【絵師直営サイト】なし

個人的に米村さんも好きなので、日本漫画学院に掲載された米村さんのインタビュー(2000年)にリンクしておきます。

★2002年7月1日(月)
『パラソルをさして』

「お姉様、久々の表紙ですね」 「ばかね、真打は後から出てくるものよ」あらすじ。
「お姉様に捨てられたら私は生きていけない」
聖さまの助けも拒否し、祐巳は自室に閉じこもり悲嘆の涙に暮れる。
そうだ、瞳子さえいなければ。彼女さえいなければ。
すべては元に。お姉様は祐巳の元に戻ってくる。
このままでは終わらない。お姉様は誰にも渡さない。
祐巳の瞳に決意の光が宿る。

蔦子のカメラはすべてを見ていた。
白薔薇にも黄薔薇にも止められない。かくしてリリアン学園全てを巻き込んだ未曾有の紅薔薇革命が起こる――
「祐巳さま、どうしてこんなことを――」
「言ったでしょう。これは革命なんです」



ああ、つい我慢できずにあらすじを語ってしまいました。ただし脳内の。
ともかく本日マリア様がみてる新刊「パラソルをさして」の正式発売日です。ゆめ忘れることなかれ。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■岡野史佳「ラブリー百科事典〜極東フェアリーテイルズ〜 1」ステンシルコミックスで発売中→bk1→amazonRuputerFanより)
いろいろあって、ステンシルで仕切り直されています。岡野さんのファンの方はお忘れなく☆
「……思い切り忘れてた……(汗)」
ところでこの情報必要としてる方ってあまりいない気がしますけれど☆
「いいんだよ!しょせんおまけなんだから!(暴言)」

■ニュース系サイトの元ネタについて
「これは……以前紹介した情報の消費専門とも関わってくるけど、消費側の宿命だと思うなあ。うちの場合ニュースはただのおまけだから言えるのかもしれないけど」
まいじゃーも含め、しょせんニュース系サイトは消費側。そういうわけで一番偉いのは創作者さんです。
がんばってくださいね、創作者さん☆


  ▼本日の作品&台詞解説▼

群青神殿→bk1→amazonは、海洋SFです。以上。

……基本的に海洋ものって謎があってこそだと思うんですよ。ですからあまりよけいな知識を持って読んでほしくないのです。とりあえず民間の海底資源探索艇のクルー二人が主人公のお話だとだけ言っておきましょう。
いろいろハッタリが効いてます。特にラスト近辺はぜひ映像で見てみたい……。あと働く人間の躍動感がやっぱりお見事。
ともかく海洋ものが好きなら必読!
小川さんのファンも必読! <つまり両方私のことですが

さて、本日の台詞解説。
切れる女部長・悠華が記者会見をしたあとの台詞です。かーっ、いいねえ! アジテーション万歳!
なお、明日もこの作品から台詞をお届けの予定です。

「……よし、時間切れだ。これより馬鹿の巣窟である本船は、同じく馬鹿な連中に、馬鹿は知恵を絞らなきゃいかんということを教えに行く。各自衝撃に備えろ。――みんな、サンキュ!」

出典:群青神殿 (小説)/ソノラマ文庫/小川一水/絵師:米村孝一郎/274P
キャラ:仙山悠華(せんざんゆか)

【作者直営サイト】小川遊水池
【絵師直営サイト】なし

個人的に米村さんも好きなので、日本漫画学院に掲載された米村さんのインタビュー(2000年)にリンクしておきます。

★2002年7月2日(火)
『スキャン再開』

気の向いた時限定で(^^; 、表紙&帯画像のスキャンを再開しました。(しつこいようですが、一応理論武装はしてますからね!)
なんせ今の新サーバーは容量がバカみたいに多いのです。えーと2GBだったかな、それとも3GB? どっちにしろ容量不足などありえないので安心して画像を使えるのでした。


  ▼本日の木乃葉子トピック▼

■空の境界、ドラマCD音声CM2バージョン
当初の予想より、ずっと良質なものが出来上がるような気がしてきました☆

■WEBコバルト
そういえばアドレス紹介を忘れていました☆ コバルト文庫の専用サイトですよ☆ 壁紙ダウンロードもできます☆

■ニュース系サイトの元ネタについて/その後
昨日リンクしたニュース系サイトの元ネタについて、その後です☆
ニュース系のサイトを運営されている方は、一通り巡っておくと参考になるかもしれませんよ☆
「まいじゃーとしての結論は昨日の通りで変わりませんけどねー」

  ▼本日の作品&台詞解説▼

群青神殿→bk1→amazon→帯は、海洋SFです。昨日説明したんで特に補足するべきことは……ああそうでした。
せっかくですから、この際小川さんの作である「公務員が活躍する貴重なライトノベル」であるこちら郵政省特配課→bk1→amazonも紹介しておきます。たった一通の信書をもった郵便マークの描かれた真っ赤なカウンタックが疾走します。そのほかにも仕掛けがたくさん。実写でぜひ見たい迫力です。なにげに続編は頭文字Dをやってます(笑)

さて、本日も私の大好きな魅惑のアジテーター・悠華さんの激をお届け。
具体的な引用箇所は書きませんが、100の理屈より1の行動というスタンスだと思ってもらえればよいかと。
口で言ってわからんやつには行動で示す、ということです。さすがに煽動家(笑)はいいこと言いますねえ。


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