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“文学少女” と神に臨む作家 下

タイトル:“文学少女” と神に臨む作家 下(小説:ファミ通文庫)
作者  :のむらみづき:野村美月
絵師  :竹岡美穂
デザイン:?
編集  :?

ついに完結。感無量。
正直な話、ほんっとうにエピローグが終わるその瞬間までどういう終わり方をするのか想像できず。
最終巻に至っても、まだ話が二転三転しハラハラしながら最後まで読み進めましたよ……

本当にいいシリーズだったと思います。作者である野村美月さんには最大の感謝を。

正直、シリーズがはじまった当初にはここまで人気が出ることも、このような毎回鬼気迫る展開になることも全く予想できませんでした。
ネタバレになるので、下手なことは何も書かないことしますが……
終わってみればこれしかなかったんだ、と思えるようないい終わり方だったと思います。

この作品は、ぜひとも学校図書館などに置いて欲しいシリーズです。シリーズ内でとりあげている文学作品とセットにして特集を組んで欲しいかな。
一冊読んで「あーおもしろかった!」で終わる作品が多い中、このように他の文学作品と密接に内容をリンクさせることで「取り上げられたこの作品を読んでみたい!」という気にさせるのはかなりすごいことではないでしょうか?
もちろん、文学少女がそれだけ魅力ある作品だからこそですが……。

最終巻で元ネタになっている「狭き門」は読んだことがないので、そのうち読まないと……。

最後にもう一度。すばらしい作品を読ませて頂き、ありがとうございました!!


この作品の名台詞

『心葉くんは、どうしたいの?』
『心葉くんは、どう思うの?』
『なにがしたいの?』
『どこへ、行きたいの?』
『その答えは、心葉くんが自分で見つけなきゃいけないわ。痛くても……哀しくても……苦しくても……きみの足で辿り着いて、見つけなきゃ』

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