名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

アンチ・マジカル ~魔法少女禁止法~

タイトル:アンチ・マジカル ~魔法少女禁止法~(小説:一迅社文庫)
作者  :いとうひろ:伊藤ヒロ
絵師  :kashmir
デザイン:?
編集  :?

魔法少女アニメをモチーフにした”超が付くシリアス”な物語。
もう一度繰り返します。
いわゆる魔法少女アニメがその土台になってはいるものの、よくあるパロディだと思ったら大間違い。
読む者を呆然とさせるくらいにリアルな描写が多いので、「お気楽なノリを期待しているのであれば読むのやめといた方がいいかもよ?」、そんなアドバイスをしたくなるレベルの、シリアスさであることは重々ご承知ください。

魔法少女の活動が禁止された世界で、なお活動を続ける最後の魔法使いの物語。

いやはや、ここまで徹底したものははじめて読みました。そこに敬意を表して赤枠おすすめで。

諸事情から魔法少女禁止法が制定され、魔法少女に変身して活動するものは逮捕されるようになった世界。ほとんどの魔法少女が活動を停止する中、10年たった今も活動を続ける最後の魔法使い、それがおしゃれ天使スウィート☆ベリー(24歳)。
そしてベリーに助けられたことから魔法少女を志した少年が「魔法少女の弟子」こと魔法少女サクラ。彼もまた変身して、ベリーを助ける……。

とまあ、序盤のストーリーだけ聞くと魔法少女のパロディっぽく思えると思います。
実際、ある程度魔法少女アニメの素養がある人なら、出てくるキャラクターの元ネタは容易に推測できることでしょう。
しかし! 同時に序盤でいきなりベリーが、敵である悪党の指が容赦なく折っているわけですが、こっちのノリこそがその本性です。
それも、大魔法峠のようなお気楽ネタを想像してたらそれも大間違い。これ以上はあえていいませんが、たぶん今まで考えるだけなら多くの人が考え、そして結局は挫折したであろう「リアルに魔法少女が実在したらどうなってしまうのか」を、見事に描写した一作なのではないでしょうか。
詳しい内容はご想像にお任せしますが……すごいよ?

なにげにめちゃくちゃ投げっぱなしのままで1巻が終わってるんですが、あとがきを読むに続くはずなんですが今から楽しみです。っていうか、これどうやって物語の風呂敷たたむんだろう。着地の仕方によっては伝説級の作品になるのでは?


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