名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

“文学少女”見習いの、初戀。

タイトル:“文学少女”見習いの、初戀。(小説:ファミ通文庫)
作者  :のむらみづき:野村美月
絵師  :竹岡美穂
デザイン:?
編集  :?

本編の終了した「文学少女」シリーズですが、物語はもうちょっとだけ続くのです嬉しいことに。
遠子先輩の卒業後、文芸部の部員は心葉くん一人だけ、という状況の中、新たなる嵐がっ!!

さすがはこのシリーズ、狂おしいくらいに相手を想う気持ちを描写させた時の切れ味は相変わらずです。

新キャラの日坂菜乃は、なんと心葉先輩が好きという新入生の女の子で、かなり果敢なアタックが続きます。
で、知っての通り心葉くんが遠子先輩一筋なのは既にわかりきったこと。まかり間違ってもレールを外れようがない心葉くんに、果たして菜乃はどう立ち向かっていくのか?
なにげに悲恋の多いこのシリーズのなかでも、別格の負けフラグが立っている菜乃の恋模様の着地はかなり気になるところですね。

余録。
一詩と美羽のコンビ漫才、正確には一詩の愛の前になすすべなく撃沈される美羽(笑)がかわいすぎです、こんちくしょう!


この作品の名台詞

「でででででで、でもっ。相談したら、心葉先輩にご迷惑が――」
「迷惑なんて、そんなの日坂さんには、もう山ほどかけられているっ。きみの存在自体が、すでに大迷惑だ! 今さらひとつふたつ増えたって変わらない。なのに、あんな毎日毎日、脳天気な顔で部室へ来て、どうでもいいことを延々しゃべっているくせに、肝心なことは言わないなんて。きみのたった一人の先輩としての、ぼくの立場がないだろう!
ぼくは……なにも、見逃したくない……。
気が付かないふりも、関係ないと目をそらすことも、もうしないって誓ったんだ。真実を見つけることのできる人間になるって」

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