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“文学少女”と月花を孕く水妖

タイトル:“文学少女”と月花を孕く水妖(小説:ファミ通文庫)
作者  :のむらみづき:野村美月
絵師  :竹岡美穂
デザイン:?
編集  :?

もはやすっかりおなじみになった、ご飯の代わりに本を食べる”文学少女”遠子先輩と、過去に深刻な心の傷を負った少年・心葉くんによるミステリ風味な物語。
毎回、過去の有名文学作品と作中の出来事がリンクしているのが最大の特徴で、ライトノベルをとっかかりにして文学作品に触れるという可能性も示したシリーズです。
シリーズ通して綺麗なだけでなく、悲恋などの切なさが漂っている部分があるのですがそれがイラストの雰囲気と見事に噛み合っているのも見逃せないところですね。

さて、文学少女ですが今回は番外編として時系列的には第二話後の話になります。
重要な脇役である麻貴先輩についていろいろ語られることに……。うーん、割と謎めいたパーフェクト超人のように見えた麻貴先輩もやはり人の子、家に縛られてままならない事も多いようです。
読んでて前半はそれほどでもなかったんですが、後半の盛り上がりはさすがの一言、今回も遠子先輩の名演説?が光ります。
2007年はこの本が読み納め。満足満足!


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from ktr の不定記というか何というか on 水曜, 2008/01/16 - 22:32

 野村美月・著、竹岡美穂・イラスト、ファミ通文庫。  1月3日(木)読了。  今...