名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート

タイトル:ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート(小説:MF文庫J)
作者  :もりたきせつ:森田季節
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

第4回MF文庫Jライトノベル新人賞<優秀賞>受賞作。
えー……おもしろかったことはおもしろかったんですが……どう紹介したらいいのか頭抱えてます(汗
下手な先入観を持たず青春小説として読み始めるのが正解かも。
そして、途中で「あれ?」「おや?」とか疑問に思ったりひっかかったりしても、とりあえずスルーして最後まで読み進めましょう。
清々しい読後感に出会えると思います。実はこんなに綺麗に終わるとは予想外でした。

タマシイビトに食事として自分と周りの人からに関する記憶を取られてしまうイケニエビト。
ただし、例外があって自分を殺してしまった人間だけには覚えていてもらえる。死んでしまえば記憶はとられない。そして、イケニエビトは何度死のうと数年で蘇り、延々とタマシイビトの餌であり続ける……
このなんともわかったようでわからない設定に基づいたストーリーが展開されていくことになります。

「自分の身近な人間がイケニエビトで、自分が記憶をなくさずにいるにはその友達を殺すしかない」
そんな特殊な状況で、どう行動したのか?
これがまた特に序盤から中盤にかけて、『いや、いくらなんでもそれはないだろ』とツッコミたくなる選択を登場人物たちはあっさりしていき、予想外の展開についていけず呆然としている間に次の『いや、それもないだろ』に突入して、なにがなんだかわからないうちにストーリーが進展してしまうという……。
人によっては、全然受け付けない可能性もあります。
恋愛小説ともいいがたいので青春小説としか表現しようがないです。

たぶん読めば上記の意味が、理解してもらえるかと。
手放しで褒めるにはあまりにも特殊すぎるストーリーなので、すごい迂遠な言い回しになってしまいましたが、とりあえず次も買ってみようとは思わせる新人さんなのは確かですね。

……結局まともな紹介文になってない……orz


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