名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 上

タイトル:砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 上(小説:富士見書房)
作者  :さくらばかずき:桜庭一樹
絵師  :杉基イクラ
デザイン:?
編集  :?

まず最初に。
原作を既読でも未読でも関係なし。激おすすめ。超おすすめ。赤枠認定。
現実と立ち向かうことに苦悩しているふたりの少女の物語。
超常現象も必殺技も奇蹟もない辛い現実にあるいは立ち向かい、あるいは逃避した少女達の結末は……。
あの

まずはじめに原作未読派に向けて。
もともと原作は1巻完結で、それほど厚い本ではなかったのですが、それを上下巻で500頁近く使って極めて丁寧に描写されています。
次に既読派。
海野藻屑は、あの日あの時いったいどんな表情を浮かべていたのか? 実際に閉塞感漂う街とはどんなものなのか? そういった今までは想像するしかなかった田舎の息詰まるような状況を、目で見られるようになったのはかなり大きいです。そして要所要所では小説そのままの表現を生かしている。
「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」が持つ雰囲気を完全に再現したのがこの作品です!
と、いうわけなので読むべし読むべし体験すべし。


この作品の名台詞

「好きって絶望だよね」

→解説


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from 酒井徹の日々改善 on 金曜, 2012/03/02 - 12:19

――見事に『現実』を描写したライトノベル――

■「子供の無力感」を描き切ったミステリー

直木賞作家・桜庭一樹が注目されるきっかけとなった
本書・『砂糖菓子の弾丸は撃ち...