名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

調停少女サファイア1

タイトル:調停少女サファイア1(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :せおつかさ:瀬尾つかさ
絵師  :優木きら
デザイン:?
編集  :?

「~なの」というゆるい語尾で油断させといて、圧倒的力を背景に”調停”ですね。なるほどこれが真のマキャベリスト!

普段は生活能力皆無のドジっ娘だけど、いざとなると「竜の調停者」として、冷徹で有能な政治家能力を発揮する少女・サファイアと、最後の竜の生き残りであるエオンを軸とした調停&アクションファンタジー。

はっ、しょせん力業かよなどと思っていると二話以降でひっくり返されます。

これ、細かいことは伏せといた方がたぶんおもしろいですね。
でもまあ1巻目からいきなりインフレしまくりです。
この規模で調停っすか! 正直、ここまで1巻で大風呂敷広げてほんとうに畳めるんでしょうか、という気がしなくもないんですがまずはこんだけ広げといて、ちゃんと"調停”してみせたそこに素直に感心しておきたいですね!

個人的には、半端に人道主義に走ることなく今後もサファイアさんには冷徹で黒いままでいてほしいところ。


作品一覧


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/5469
from お亀納豆のライトノベルまっしぐら on 日曜, 2011/09/04 - 16:08

著:瀬尾 つかさ イラスト:優木 きら 「そもそも竜が司った調停とは、悪いものとより悪いものを比べて、被害が比較的少ない方を選ぶという行為なの。妥協の積み重ねなの。そこに正...