名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

クジラのソラ 3

タイトル:クジラのソラ 3(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :せおつかさ:瀬尾つかさ
絵師  :菊池政治
デザイン:?
編集  :?

だんだん1巻当初では想像のつかないスケールの話になってきました。
地球を超越した科学を持った異星人の侵略により一戦もすることなく降伏した地球。その時、異星人に示された条件は、全世界で星系を取り合う艦隊戦ゲームを毎年開催し、その勝者の国にはオーバーテクノロジーを供与するのと引き換えに、優勝したプレイヤーは宇宙へと旅立ち、そのまま戻れなくなるということ。
設定の興味深さや、SFでゲームの勝敗をスポ根そのものの描写で上手く捉えていておすすめ。
……と、1巻の時点では単純にそう思っていたわけですが。

3巻読み終えて思ったこと。
ええええええええ。
なんかどんどん話のスケールでかくなってますが!
まあもともと異星人うんぬんという設定がある以上、スケールが大きくなっても何も不思議はないとはいえ、ここまで大きい話になろうとは1感当初は想像もしませんでした。
その上こんな展開にしちゃって……これどうやってあと1冊で収拾つけるんでしょう。全く想像つかないだけに今から続きが楽しみです。

それと、どう考えても普通のライトノベルだったらメカニックの聖一はハーレム状態になるはずなのに、なぜかこの作品、聖一は放置されて妄想百合フラグばっかり立っているのは作者の趣味だと信じて疑わないのですがどんなもんでしょう。
いやまあ百合妄想は百合妄想で大変楽しくはあるんですがっ!!


この作品の名台詞

「雫は臆病だね。
逃げる気?」
――わたしは……。
「やるわ。絶対に引かない」
「ん。雫なら、きっと大丈夫」

→解説


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from つちのこ、のこのこ。 on 日曜, 2007/05/20 - 02:11

一巻ごとにどんどん設定が裏返り話がでかくなるこのシリーズ。でも変わらないのは登場人物たちの互いを想い大切にする心。 進化の重さ、そして振り捨てると同時に受け渡される想いの