名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

狼と香辛料 8

タイトル:狼と香辛料 8(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

全部脱がれるよりも、背中だけ見せられる方が破壊力が高いんだぜ?>70Pの挿絵で撃沈された

ファンタジー小説でありながら、経済という要素を前面に押し立て一歩間違うと破産もあり得る状況の中で、手に汗握る様々な商売の駆け引き、そして昔には神として奉られていた狼の化身・ホロとの複雑怪奇な思惑の絡んだ会話など、様々な魅力の詰まったシリーズです。
が、それはそれとして。

やっぱりいいように手玉にとられるロレンスさん、ファイト。

さてさて8巻では、あのエーブが再登場し、また突拍子もない与太話に近いはずの北の神の骨の話が意外な方向に進展していきます。
最初こそ今回は休暇に近いようなもので、のんびり過ごしていたはずのロレンスですが、やがては一大事に。今回の引きは実に鮮やかで、ムチャクチャ続きが気になります。

実にややこしいやり取りで、どこまでが本心なのかさっぱり読めないけどホロの嫉妬心も見えたりして、今回も見所はおおいですね。

余談ですが、アニメ版の出来はかなり良く、ロレンスをいいように手玉にとるホロが見事に再現されてはいます。
しかし、それでもやっぱり裏の裏のそのまた裏を読むような会話の底をすべて見切るのはあまりにも難しく、やはり原作あっての物語だなあ、と思いました。
ややこしすぎて名台詞での紹介が難しいのが残念です(笑)


この作品の名台詞

「俺のために怒ってくれたのなら……そう。ありがとうな」

→解説


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