名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

狼と香辛料

タイトル:狼と香辛料(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:わたなべひろかず:渡邊宏一
編集  :?

狼少女が、狼少女が!! 魂にストライクっ!!
いやーこれは超おすすめです。ネタバレを避けるために突っ込んだことはあえていいませんが、ともかく狼少女です。イラストに転ぶももちろんよしですが、まず基本的な文章力が高いので文章そのものが心地いい。物語も実に綺麗にまとまっていて心地よい読後感。世界がきっちり脳裏に浮かんで来るというのは非常に大きいです。
あと、かのこんのように狙った萌え路線(それはそれでありだと思ってます。対比として持ち出しただけ。結構好きだし)では全くないのですが、口調が実にいいのです。一例を挙げてみましょう。
「ぬしは雨に濡れてもまだ臭いの。狼のわっちが言うんじゃ。間違いない」
はい、一人称が「わっち」で、二人称が「ぬし」と来ました。ぐあーなんかこう大事な部分をやられてしまったようです。私には別は狼耳属性やしっぽ属性は本来無いんですが、それでもこれには参りました。この属性もあざとい記号化ではなく、きっちり生きた設定になっているので実に自然です。
3作読んだ中では一番好き。皆さんも是非買いましょうそうしましょう。売れ線のストーリー展開ではないかもしれないけど、こういう新人さんにはぜひともがんばってもらいたいです。


この作品の名台詞

「ぬしが」
「わっちを選んでくれたことはずっと覚えておく」

→解説


「これも時代の移り変わりかの。この分だとだいぶ変わっていそうじゃ」
「お前自身は変わったのか?」
「……」
ホロは無言で首を振る。こんな仕草はとても子供っぽい。
「なら故郷も変わっていないだろ」

→解説


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from aganamoturebonotiar on 水曜, 2007/09/05 - 23:01

私が紹介する本、第1弾はです。簡単にあらすじを載せると、時代背景は、教会の権威が弱まって人々が世俗的になった時代、近世ごろかな?主人公の行商人・ロレンスが偶然、狼のホロ...