名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

はせくらいすな:支倉凍砂

12/10/18 - の記事

マグダラで眠れII

タイトル:マグダラで眠れII(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :なべしまてつひろ:鍋島テツヒロ
デザイン:?
編集  :?

中世風の世界を舞台とした、錬金術士が主役の物語。
ストーリーはもちろん読み応えがあるのですが、キャラがものすごく味わい深いです。派手さとは対極にあるような内容で、自分の夢に向かって突き進みそのためなら周りを犠牲にすることも厭わない主人公と、特殊な生い立ちから徹底的に迫害され自分の感情を殺して生きることを余儀なくされてきたヒロイン。
どちらもライトノベルの王道路線でよく見かける主人公&ヒロイン像からは大きく外れていますが、そこがまた大きな魅力になっています。

さて2巻ですが、1巻でピンチを脱したと思ったのもつかの間、再び次なる試練が襲います。

12/07/12 - の記事

マグダラで眠れ

タイトル:マグダラで眠れ(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :なべしまてつひろ:鍋島テツヒロ
デザイン:?
編集  :?

ラノベで『錬金術師』という職業にはそれこそ星の数ほどもお目にかかってきましたが、こういうまっとうな?錬金術師にお目にかかるのはごく稀で、ましてそれが主人公なのははじめてかもしれません。
その世界観とともに、これぞ支倉凍砂にしか書けない物語です間違いないなく。

最初は、中世における錬金術のありように目を奪われ、そして終盤での読者をあっと言わせる展開、斜に構えつつも自分としっかり向き合っている主人公などなど全編見所。文句なしに赤枠オススメさせていただきます!

11/07/11 - の記事

狼と香辛料 17

タイトル:狼と香辛料 17(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

いちゃいちゃいちゃいちゃ。

太陽の金貨エピソードの数年後、今回書き下ろされたエピローグについて一言で表すとこうなります。
まあ、エーブとかノーラが呼ばれたくだりは、「えーなにこの今さらなハーレムぶりは」と思ったりもしたけれど、なんせエピローグだしね!
あ、今から読む人にひとつだけアドバイス。
さきに他の短編を読んでから最後にエピローグを読んだ方が余韻に浸れていいと思います。
さて、ネタバレ感想なので未読の方は一応ご注意ください。見たところで問題ある様な内容でもないんだけど。

11/02/24 - の記事

狼と香辛料 16

タイトル:狼と香辛料 16(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

ついに本編完結!(刊行自体はもうしばらく続くみたいですが)

ロレンスとホロの旅路も終わる時が……
最終巻だし、ネタバレ気にせず思うままに感想書きます。

10/10/08 - の記事

狼と香辛料XV 太陽の金貨<上>

タイトル:狼と香辛料XV 太陽の金貨<上>(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

さすがにここまで来ると書くネタがなくなってきた。

行商人ロレンスと賢狼ホロの旅路を描くロードノベル。経済要素を取り入れているのが特徴です。
さて、とうとう物語にも終わりが見えてきましたが最後にまたどでかい一発を入れてきますねえ。平穏無事にはなかなか着地させてもらえないようで。

しかし「経済戦争」とはね! こういう展開があるからこのシリーズはやめられない。

10/02/15 - の記事

狼と香辛料 14

タイトル:狼と香辛料 14(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

もはや説明不要な、行商人ロレンスと賢狼の化身horo二人の旅路を描く経済要素のあるロードノベル。

諸般の事情?も手伝ってか、なかなかヨイツにたどり着かない二人ですが、今回たどり着かないなりに少々進展が出てきましたね。

09/11/09 - の記事

狼と香辛料 13

タイトル:狼と香辛料 13(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

狼と香辛料短編集。
今回は、完全に本編の隙間を埋める形になってるので、本編が間延びしてるなーとかそういう事は考えずにすむというもの。
もはや円熟バカップルの領域に突入しつつある、ロレンスとホロのきゃっきゃうふふ(だいぶ変化球なのはいつものことです)な睦み合いをひたすら楽しみましょう。

……あ、もとい。
今回は元羊飼いの娘・ノーラのその後を描いた短編があるんですが……これがビックリですよ!

09/08/06 - の記事

狼と香辛料 12

タイトル:狼と香辛料 12(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

09/05/14 - の記事

狼と香辛料 11

タイトル:狼と香辛料 11(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

今回は短編集。
ホロとロレンスのいちゃいちゃ旅道中と、あの恐ろしいまでの冴えを見せる女商人エーブの若き日を描いたもの。

二人のじゃれ合いは、もはや『夫婦喧嘩は犬も食わない』領域に突入してますのでもうなんでもいいや。
やっぱり目玉はエーブですよエーブ。

09/05/04 - の記事

狼と香辛料 狼と金の麦穂 DVD付ビジュアルノベル

タイトル:狼と香辛料 狼と金の麦穂 DVD付ビジュアルノベル(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

狼と香辛料のビジュアルノベル。
書き下ろしの短編「狼と金の麦穂」と、未放送のアニメ番外編「狼と琥珀色の憂鬱」が収録された限定版です。

嫉妬するホロかわいいよホロ。
対費用効果で考えると、まあ安いとは言えないんでしょうが見て損はないですよ?

09/02/15 - の記事

狼と香辛料 (10)

タイトル:狼と香辛料 (10)(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

もはや説明するのも野暮なんですが一応。

行商人ロレンスと、賢狼の化身少女・ホロによる、経済という要素を前面に押し出したことと、二人の非常に持って回った愛情表現が特徴のロードノベル。
いつも通りなので、もはや10巻に直接にはあまり関係ないことを好き勝手書いてみるです。

08/09/15 - の記事

狼と香辛料 9

タイトル:狼と香辛料 9(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

経済という要素を盛り込んだ、変わり種の中世風ファンタジー。
行商人のロレンスと、狼の化身である少女・ホロの二人の旅路を描いていきます。

上下巻構成の下巻、北と南の街の対立の構図に巻き込まれてしまったロレンス。
一歩身の振り方を間違うと破滅しかねない状況で、ロレンスのとった決断とは……

自分の連れ合いにしたいかと言われるとノーですが(笑)、エーブに惚れました。

08/05/14 - の記事

狼と香辛料 8

タイトル:狼と香辛料 8(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

全部脱がれるよりも、背中だけ見せられる方が破壊力が高いんだぜ?>70Pの挿絵で撃沈された

ファンタジー小説でありながら、経済という要素を前面に押し立て一歩間違うと破産もあり得る状況の中で、手に汗握る様々な商売の駆け引き、そして昔には神として奉られていた狼の化身・ホロとの複雑怪奇な思惑の絡んだ会話など、様々な魅力の詰まったシリーズです。
が、それはそれとして。

やっぱりいいように手玉にとられるロレンスさん、ファイト。

08/02/17 - の記事

狼と香辛料 (7)

タイトル:狼と香辛料 (7)(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

行商人のロレンスと、賢狼ホロの旅路を描くロードノベルにして経済ファンタジー。
イラストだけ見れば萌え系にしか見えないかもしれませんが、実際に読むとだいぶ印象が違います。
海千山千の会話でロレンスを振り回すホロ。頭の回転が悪いわけではないので時々反撃するものの、たいていはやりこめられるロレンス。
そしてファンタジーの世界に先物取引のような概念を持ち込んで、人に先んじて財を成そうと奮闘する商人の様子にスポットを当てることで既存のファンタジーとの差別化に成功しています。
今回の短編集はいつもと違う視点で語られるため、別の「狼と香辛料」を体験することが出来てお薦め。

07/12/15 - の記事

狼と香辛料 6

タイトル:狼と香辛料 6(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

商人であるロレンスと、見た目美少女(獣耳と尻尾は標準装備)、でも正体は狼……それもただ者ではない狼であるホロの旅路を描いた経済要素の入ったロードノベルです。
やはり一番大きいのは中世的な世界観に経済という要素を取り入れた事。商人が主人公というライトノベルは既に希有な存在ですが、単純な現物のやり取りによる商売に終わらず、先物取引のような特殊な取引も採用する事で、この作品ならではの臨場感が出ています。
もちろんホロの存在なくして語れないのは明らかですけどね!

07/08/16 - の記事

狼と香辛料 5

タイトル:狼と香辛料 5(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

行商人ロレンスと、賢狼ホロの旅道中。
二人の会話の妙と、商売的な騙し合いが見どころです。
4巻では、割と蜜月な関係で「割と」まったりとしていましたが、この5巻では!
なんと!
……さ、読んで確かめましょう。
少なくとも中だるみにはなっていないことは保証します。なお今回もホロとロレンスの丁々発止のやり取りは健在。

07/02/16 - の記事

狼と香辛料 (4)

タイトル:狼と香辛料 (4)(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

行商人ロレンスと、狼の化身である少女・ホロの旅路を描いたロードノベル。ただし、中世のファンタジーな世界観を持ちながら経済要素を取り込んだ希有なライトノベルです。
武力ではなく、商人としての才覚を駆使しての逆転劇が非常に魅力的。また、ロレンスとホロのやり取りも秀逸。ホロは賢狼として、長い時を生きてきたために海千山千な会話術を誇り、いいようにロレンスをあしらうのですが、でも時にのぞかせる信頼の証がなんとも素晴らしいのですよ!

なお、4巻では雨降って地固まったバカップル(笑)のつつきあいです。説明としてかなり間違ってるように思いますが、必ずしも間違ってるとも言い切れなかったりして。

06/10/12 - の記事

狼と香辛料 (3)

タイトル:狼と香辛料 (3)(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

行商人のロレンスを主役にして、ライトノベルで経済という要素を持ち込んだ希有なライトノベルです。
で、ありながらも獣耳にしっぽな、姿は可憐で、けれどもいいようにロレンスを翻弄する賢狼の化身な(見かけは)少女をすえることで、堅苦しさも感じないという絶妙なバランスの元で出来上がった逸品。あーこれたぶん、けっこう女性受けもいいんじゃないのかな?と思ってみたり。
3巻の内容としては、いやもう愛だねえ!というしかないですね。

06/06/10 - の記事

狼と香辛料 (2)

タイトル:狼と香辛料 (2)(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:わたなべひろかず:渡邊宏一
編集  :?

ライトノベルとしては非常に希有な存在である、経済を前面に押し出した、中世風の世界が舞台のファンタジーです。おすすめしまくってます。
ああでも「経済!」とかいって構える必要はありません。
賢狼であるホロのしっぽ(笑)と小悪魔的な態度に撃墜されるがいいのだ!(含む自分)

06/02/11 - の記事

狼と香辛料

タイトル:狼と香辛料(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:わたなべひろかず:渡邊宏一
編集  :?

狼少女が、狼少女が!! 魂にストライクっ!!
いやーこれは超おすすめです。ネタバレを避けるために突っ込んだことはあえていいませんが、ともかく狼少女です。イラストに転ぶももちろんよしですが、まず基本的な文章力が高いので文章そのものが心地いい。物語も実に綺麗にまとまっていて心地よい読後感。世界がきっちり脳裏に浮かんで来るというのは非常に大きいです。