“文学少女”と死にたがりの道化
作者 :のむらみづき:野村美月
絵師 :竹岡美穂
デザイン:たかはし:高橋秀宜
編集 :荒川友希子
これはなかなかおもしろかった!
最初はてっきりコメディかと思っていたらとんでもなかった。むしろミステリ……というかサスペンス調です。
物語を文字通り「食べてしまう」”文学少女”な文芸部の先輩と、今は平凡極まる生活を送る男子文芸部員・井上心葉。
この二人がとある生徒から持ち込まれた「恋を叶えて欲しい」依頼を引き受けることで、ある事件の渦中に立たされることに……。
あまり説明しすぎるとネタバレになるので難しいところですが、太宰治の「人間失格」を読んでおいた方がより楽しめる、とだけ言っておきます。
なお、人間失格はweb上にある青空文庫で無料で読めますのでご利用されるとよいかも。
この作品の名台詞
「き、きみは?」
「”文学少女”よ」
「やだぁ、苺大福の箱が落っこっってきて初恋の人が死んじゃったーーーー。やだぁ、やだぁ、ヘンな味ーーーー。お豆腐のお味噌汁に、あんこを浮かべたみたいーーー。ぐすっ、ひっく、マズイよーーー」
あの日、やわらかな肉が押しつぶされ、甘いような酸っぱいような香りのする赤い血が、黒いアスファルトの上に広がってゆくのを、空っぽの心で眺めていました。
自分は、人間を、殺しました。
神様も、もう自分を助けてはくださらないでしょう。
「おなかすいた〜、なんか書いて〜、書いて〜」
シリーズ一覧
『“文学少女”と繋がれた愚者』
『“文学少女”と穢名の天使』
『“文学少女”と慟哭の巡礼者』
『“文学少女”と月花を孕く水妖』
『“文学少女”と神に臨む作家 上』
『“文学少女” と神に臨む作家 下』
『コラボアンソロジー2 “文学少女”はガーゴイルとバカの階段を昇る』
『“文学少女”と恋する挿話集 1』
『“文学少女”見習いの、初戀。』
『“文学少女”と恋する挿話集 2』
『“文学少女”見習いの、傷心。』
『“文学少女”と恋する挿話集3』
『“文学少女”見習いの、卒業。』
『“文学少女”と恋する挿話集4』
『半熟作家と“文学少女”な編集者』
作品一覧
『“文学少女”と繋がれた愚者』
『“文学少女”と穢名の天使』
『“文学少女”と慟哭の巡礼者』
『“文学少女”と月花を孕く水妖』
『“文学少女”と神に臨む作家 上』
『“文学少女” と神に臨む作家 下』
『“文学少女”と恋する挿話集 1』
『“文学少女”見習いの、初戀。』
『“文学少女”と恋する挿話集 2』
『“文学少女”見習いの、傷心。』
『“文学少女”と恋する挿話集3』
『“文学少女”見習いの、卒業。』
『“文学少女”と恋する挿話集4』
『半熟作家と“文学少女”な編集者』
『"葵" ヒカルが地球にいたころ……(1)』
『“夕顔” ヒカルが地球にいたころ……(2)』
『“若紫” ヒカルが地球にいたころ……(3)』
『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件』
『“朧月夜” ヒカルが地球にいたころ……(4)』
『“末摘花" ヒカルが地球にいたころ……(5) 』
『特装版“末摘花" ヒカルが地球にいたころ……(5) 』
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【ラノベ】“文学少女”と死にたがりの道化 著:野村美月 出版:エンターブレイン 文芸部に舞い込んだラブレター代筆依頼。 物語を食べる妖怪・遠子先輩の命令で、元覆面美少女作...
――味覚障害者が「甘い物語」という表現を使うとき――
■キーワードは「想像力」
野村美月さんの『“文学少女”と死にたがりの道化』について、
ブログ『一本足の蛸』の主宰者...
■「元・美少女作家」は男の子!?
野村美月『“文学少女”と死にたがりの道化』の主人公である
「ぼく」こと井上心葉(このは)は、
元・天才覆面美少女作家であった。
この、一見...
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