名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

化物語(上)

タイトル:化物語(上)(小説:講談社BOX)
作者  :にしおいしん:西尾維新
絵師  :VOFAN
デザイン:?
編集  :?

「こ、このツンデレはすごすぎる!!」
ぶっちゃけ物語はどうでもいいです(ヲイ)。主人公のヒロインのツンデレ掛け合いが全てだと言っても過言ではないでしょう!

この作品読むと、そこらのツンデレがぬるま湯のように感じます。この会話がツボに来る人なら断然おすすめ。

正直に言って、私はこの当初講談社BOXを、”邪魔なだけでちっともありがたくない外箱をわざわざ勝手につけて値段をつり上げたぼったくり商売”だと思っていたので完全にスルーしてました。ええそりゃもう、書誌データすら登録しなかったぐらいですから。
んがしかし。ネット上の知り合い複数から「これは絶対気に入るはず」というおすすめ攻撃を受け、重い腰をあげて読み始めてみたわけですが……
やられた。あーもう負けた負けた。

物語は、「怪異」にあって多少人と違った能力を持ってしまった主人公が、同じく怪異に悩まされているヒロイン達と邂逅し、その悩み解消のため奔走する伝奇ものです一応は。民間伝承とか妖怪に絡んだネタがちらちら出てきます。けれど、たぶんこの物語の肝はあまりにも激しすぎるツンデレヒロイン&どっかねじが1本外れたサブヒロイン達との会話、これに尽きると思います。名台詞でもあれこれ紹介していくことになりますが、あえてこの紹介文でも一例を挙げてみましょう。
***************************************************
「安心して。私は成績で人間を差別したりしないわ」
「その言い方が既に差別的じゃねえかよ!」
「つばを飛ばさないで。低学歴がうつるわ」
「同じ高校だ!」
「でも最終学歴となればどうかしら」
「う……」
「私は大学院卒。あなたは高校中退」
「三年生になってまで辞めるか!」
「すぐに辞めさせてくださいと、自分から泣いて頼むことになるわ」
「漫画でしか聞いたことのない悪党発言を平然と!?」
「偏差値チェック。私、74」
「くっ……。僕、46……」
「四捨五入すればゼロね」
***************************************************
ずーっとこんな調子。ではヒロインはただのどSなのかというと、これがたまにものすごくストレートに好き発言をしてくるんですよね。いやはや、参った。引き続きたたのしく下巻を読ませてもらうことにします。


この作品の名台詞

「……お前、絶対その内、人を殺すぞ」
「そのときは、阿良々木くんにするわ。初めての相手は、阿良々木くんにする。阿良々木くん以外は、選ばない。約束するわ」
「そんな物騒なことをいい台詞みたいに言ってんじゃねえよ! 僕、お前のことは好きだけど、殺されてもいいとまでは思わないよ!」
「殺したいくらいに愛されて、愛する人に殺される。最高の死に方じゃないの」
「そんな歪んだ愛情は嫌だ!」
「そうなの? 残念ね。そして心外だわ。私は阿良々木くんにだったら――」
「殺されてもいいっていうのか?」
「……ん? え、あ、うんまあ」
「曖昧な返事だーっ!」
「うんまあ、それは、そうね、よくないけれども」
「そして曖昧なまま断ったーっ!」
「いいじゃない、納得しなさいよ。私が阿良々木くんを殺すということは、つまり阿良々木くんの臨終の際、一番そばにいるのがこの私ということになるのよ? ロマンチックじゃない」
「嫌だ、僕は誰に殺されるとしても、お前に殺されるのだけは嫌だ、誰にどんな殺され方をされてもお前に殺されるよりはマシな気がする」
「何よ、そんなの、私が嫌よ。阿良々木くんが私以外の誰かに殺されたなら、私はその犯人を殺すわ。約束なんか、守るものですか」

→解説


「無知は罪だけれど、馬鹿は罪じゃないものね。馬鹿は罪じゃなくて、罰だもの。私のように前世でしっかりと徳を積んでおけば、そんなことにはならなかったのに、阿良々木くんは可哀想よね。寒さに凍えるキリギリスを見つめるアリの気持ちが、今、まざまざと実感できるわ。この私に虫けらの気持ちを体感させるとは、阿良々木くんも大したものね」
「…………」
我慢しろ……。
この件に関しては、反論はただ傷口を広げるだけだ……。
「いっそ死んでしまえば、楽になるのに。キリギリスだって死骸になれば、貴重な栄養源として、アリに食べてもらえるんだから」
「お前と次に会う場所は法廷だな!」
我慢できなかった。

→解説


「所詮はこういうのって、タイミングの問題だと思うし。別に友達関係でもそれはそれでよかったんだけれど、私は結構、欲深いのよ。どうせなら、私は究極以外は、欲しくない」

→解説


「こいつ呼ばわりもやめて」
「「じゃあ、何て呼べばいいんだよ」
「戦場ヶ原さま」
「……………」
この女、正気か。
「……センジョーガハラさま」
「片仮名の発音はいただけないわ。ちゃんと言いなさい」
「戦場ヶ原ちゃん」
目を突かれた。
「失明するだろうが!」
「失言するからよ」
「何だその等価交換は!?」
「銅四十グラム。亜鉛二十五グラム、ニッケル十五グラム、照れ隠し五グラムに、悪意九十七キロで、私の暴言は錬成されているわ」
「ほとんど悪意じゃねえかよ!」
「ちなみに照れ隠しというのは嘘よ」
「一番抜けちゃいけない要素が抜けちゃった!」
「うるさいわねえ。いい加減にしないとあなたのニックネームを生理痛にするわよ」
「投身モンのイジメだ!」
「何よ。文字通り生理現象なのだから、恥ずかしいことではないわ」
「悪意がある場合は別だろう!」

→解説


シリーズ一覧


作品一覧


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/1060
from ご本といえばblog on 土曜, 2010/10/23 - 11:13

西尾維新著 「猫物語 (黒)」を読む。
このフレーズにシビれた。
自分の気持ちを理性で理解するための、おためごかしって言うのかな。理由付けというよりは、こじつけだよ。好きだって...

from ご本といえばblog on 日曜, 2010/09/12 - 09:49

西尾維新著 「化物語」を読む。
このフレーズにシビれた。
 何をしているのと訊かれて暇潰しと答える男は甲斐性なしという噂を聞いたことがあるわ

[巷の評判]
積読本は積読け!!では...

from 和の戯言メモ。 on 日曜, 2007/01/14 - 17:37

化物語(上)
西尾 維新

ひたぎ蕩れー。

一言で表すとこんな感じかもしれません。
まあこれだけじゃ何だかわからないので、補足させていただきますと、本書は雑誌
『メフィスト...