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いわゆる学校の怪談系。連作短編形式です。

「ひぐらしのなく頃に」などで有名な竜騎士07さんによるもので、私はこれが竜騎士作品初体験だったり。……いえ、正確にはひぐらしMADは死ぬほど見てますがひぐらし本編のゲームは一人目が死ぬところまでで未だに止まってまして……それは序盤もいいとこだろうというのは言わないお約束。

なので、普通に小説としての評価ですが、おもしろかったです。

学校で、担任教師に虐げられ続け、トイレでメソメソと泣いていた少女・毬枝に話しかけてきた謎の存在。それは学校妖怪である彼岸花。彼岸花は、泣くばかりの毬枝に対し、ある提案を持ちかける……。

あー、これはいいですね。特に彼岸花のキャラクターが秀逸。
人間よりも圧倒的な強者である学校妖怪らしい気まぐれに満ちている。基本的には人間などは餌程度にしか思ってなくて、さんざんに弄ぶばかりなんだけど、その中にちらりと優しさを垣間見ることができたり、かと思うとその優しさがあっさりと覆されたり、見ているこちらを飽きさせません。
出てくる人間たちも弄ばれるばかりではなく、時には微力ながらも反撃してみせたりと人間の意地もみせてくれる辺り魅せてくれます。

細かい内容までは紹介しませんが、これは読んで損はないと思います！