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猫物語 (黒)

タイトル:猫物語 (黒)(小説:講談社BOX)
作者  :にしおいしん:西尾維新
絵師  :VOFAN
デザイン:?
編集  :?

「友だちはいらない。友達を作ると人間強度がさがるから」などと恥ずかしいことを言っていた少年・阿良々木暦が、様々な怪異にふれ、さらに怪異との関わりの中で友人を手に入れるにつれ、微妙に変わっていくというそういうありがたいお話。あるいはそう見せかけて、ただひたすらテンポのいいバカな会話が延々続くお話でも可。

化物語当初のころから、折に触れてエピソードの存在自体は匂わされていたものの、語られてこなかった、我らが委員長である羽川翼のゴールデンウィークのエピソードがとうとう出ました。

前半は、ファイヤーシスターズと暦がひたすら戯れていただけのような気もしますが……なんだつまりいつも通りということか。

さて、とはいえ詳しい説明はほぼ不要な気がします。
前半は上で言ったように、ファイヤーシスターズとバカな会話をしてるだけ。まあ私なんかは、それこそが化物語シリーズの真骨頂だろ!と思っているので大いに歓迎なわけですけどね!

後半は、羽川翼が障り猫に障られる話。
こっちはなにげにきっつい話というか……今までのエピソードで羽川翼の細かい家庭環境ってどこまで語られていたのかいまひとつ覚えがないんですが、かなりきつかったですね、あの部分を読むのは。そして怪異に魅入られてさえ、やっぱり委員長は並じゃありませんでした。
この辺はネタバレするとおもしろくないんで、ぜひみなさん自身で読んで確かめて下さい。これじゃ、委員長に誰も敵わないわけだよな……。


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