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黄色い花の紅

タイトル:黄色い花の紅(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :あさうら:アサウラ
絵師  :Bou
デザイン:?
編集  :?

うわー、これはおもしろかったんですが相当に人を選びまくりそうな作品です。
こういうのが大賞に来るあたり、富士見ファンタジアとの方向性の違いを激しく感じますね。

硝煙の匂いが漂ってきそうな撃ちまくりガンアクション。とりあえず銃器マニアは買っときなさい。それと高瀬彼方さんばりの(怒濤のマイナス方向感情も含めて)心情描描写も必見です。
ストーリーとしては組織間抗争で、片方の組織の組長の娘・紅花も襲撃の対象になり、ずっと守られていたんですがその過程で被害続出。そして、とどめにとある出来事がきっかけとなり、紅花は「力」を求めるようになります。
いやもう、あとがきによれば銃器関係の記述をかなり削ったとのことなんですが、これでもかというくらいに銃器の記述出まくりです。ともかくそういうストーリーなんでコメディ色とは無縁の重厚なストーリーなので、合う合わないははっきり出ると思いますがよい作品でした。

ちなみに……表紙画像がないのでわからないかもしれませんが、なんか紅花が両儀式に見えて仕方がありません(笑)。赤いジャケってのは印象的なんだなあ……。


この作品の名台詞

「後悔すら人に頼るのか紅花」

→解説


今、あなたはなんて眼で私を見ているんだ。なんだその見下す眼は!? 心の中ではいつもそうやって私を見てきたというのか。笑顔の仮面の裏に隠したそんな眼で私を見てきたのか。
ちくしょう! ちくしょうちくしょうちくしょうちくしょう! 悔しい、悔しいよ……死ぬほど悔しいよ。何なんですか、あなたは。何なんですか、私は。
迷惑だったら言ってよ。邪魔だったら殴ってよ。好きなようにすればよかったじゃない。何で、何で今の今まで黙っていたの。言えばわかるよ。何で我慢するの、あなたは。
私の知らないところで勝手に何もかもを決めて、事が起こって、終わってからその次第を聞かされても私はいったいどうしたらいいの。原因が私だったら、それで私はいったいどうしていたらよかったの? 今、私はどうすればいいの?
わからないよ、もうわけがわからないよ。いったい、どうして……。

→解説


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