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はかなき世界に、最期の歌を―宵月閑話

タイトル:はかなき世界に、最期の歌を―宵月閑話(小説:トクマ・ノベルズEdge)
作者  :ささはらしお:佐々原史緒
絵師  :toi8
デザイン:?
編集  :?

オカルトです。呪いです。
序盤はそうでもないんですが、中盤以降かなり鬼気迫る展開もあり、うおおおこれは怖い……と思えました。
ただ、なにぶん今までの佐々原史緒作品とはかなり傾向が異なるために、明るく前向きな作風を期待して読むと「あれ?」となりますのでご注意下さい。

大好きな祖母が不可解な死に方をしたことに疑問を持った少女・麻里は、真実を知ろうと、霊能者の親類がいるらしいクラスメイトの少女・仁希に相談をする。
麻里が「ちゃんとお金を払う」と言うと、最初はけんもほろろな対応が一転、仁希から主人の閑を紹介されるが、その彼に「やめておいたほうがいい」と諭される……
怖く哀しい話で、基本的にずっとシリアス一辺倒ですが、甘味にこだわる閑の言動にちょっと息抜きさせてもらえます。
(これ、本の中に出てくる銘菓ってみんな実在するものかな? 食べてみたいぞこれは……)

読んでみると分かりますが、幕間が……うわあああああああ。


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