名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

創立!? 三ツ星生徒会3 それでも恋3は終われない

タイトル:創立!? 三ツ星生徒会3 それでも恋3は終われない(小説:ファミ通文庫)
作者  :ささはらしお:佐々原史緒
絵師  :おおばかげろう:大場陽炎
デザイン:?
編集  :?

たぶんラノベでは非常に珍しい「ちゃんと生徒会活動してる」シリーズ。
もう、そこだけでおすすめする価値があると思ってます。

いや、もちろんそこに恋愛やコメディの要素もきっちり入ってるんですが、単なる書類決裁に留まらず、思惑の対立しているグループの調停などを細かく描写してくれる作品ってちょっと他に思いつかないですね。この丁寧さがいいのだ!!

今回は文化祭の日程が、なぜか大幅に前倒しされてしまい大パニック!

男子校、女子校、共学で、そのうえ方向性も全然違う三校が合併されてしまい、最初はもうどうしようもないくらいぎくしゃくとした呉越同舟っぷりでしたが、角突き合わせ怒鳴り合ううちに理解が芽生え、今ではお互いをある程度認め合う仲。

もはや順風満帆かと思いきや、予定されていたよりも異常に早い日程で文化祭が開催されることになってしまい、まだ名称さえも決まってない状態で、てんやわんやです。
その顛末だけでもかなり楽しめますが、恋愛的にも非常に大きな動きが! やばすぎてとても書けませんが!
ていうか次の巻、どうなっちゃうんでしょう。正直どう転ぶのか全然予想がつかなくなってきた……


この作品の名台詞

「父がよく言うんだ。女は可愛げがないとダメだって。おまえのように洒落めいたこと一つできない女らしくない女はいかんって」
「んなアホな」
「いまはいい。別に制服を着ていればいいし、化粧だってしなくても問題ない。けど、大学いったらそういうわけにはいかんだろうし、何より。
す、好きな人にはその、ちょっとはマシな自分を見せたいじゃ、ない、か……っ」

→解説


「なあ、向坂」
「正直、最初はどうしてこうも何もかもうまくいかないんだろうと苛立ってた。けど、人が集まって真剣なやりとりをすれば、いろいろあるのは当然なんだと私は思うようになった。なあなあでやり過ごしてどうにかなるほど、三校合併は甘くはないんだと」
「私はすごく苦しいよ、向坂。いつも苦しい」
「でも、それは産みの苦しみだと信じている」

→解説


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