名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

暴風ガールズファイト 2

タイトル:暴風ガールズファイト 2(小説:ファミ通文庫)
作者  :ささはらしお:佐々原史緒
絵師  :倉藤倖
デザイン:?
編集  :?

おもしろかったーっ!!
女子ラクロスを題材にしたスポ根もの。
スポ根という熱い部分はもちろんのこと、メンバー12人という大所帯にもかかわらずきっちり各キャラクターが立っていて動く動く!
笑いと熱さの両方楽しめます。すごい勢いで文句なしにおすすめ。

小説でスポ根を表現するのは難しいので作品数がやたら少なく、存在するだけですでに貴重ですが、しっかりおもしろいです。
練習してそれが徐々に自分のものになっていく嬉しさ。
試合で自分の思うとおりにできないもどかしさ。
そんな魅力が、非常に的確に描写をされていて読んでる間は至福の一時でした!

1巻では欠員ありの状態だったラクロス同好会もいよいよメンバー増員が……。
元からいる人も、いずれ劣らぬ個性派揃いですが、新メンバーも相当なもんです。
特に王子様はキャラ立ちまくりで、読んでる間ニヤけて仕方がなかったですええ。
これは下手すると「お嬢様」宮前雪乃と人気を二分するかもしれないですね。


この作品の名台詞

「ありがとう、アナタは親切な人デース」
「よく言われます。わたしは麻生広海と言います。みんなは級長と呼んでいます」
「キューチョー?」
「いちばん偉いという意味です」

→解説


『沈むなら沈むで、なんか掴んでから沈め。ただブクブク沈没すんのは誰にでもできる』

→解説


「ロ、ロッソ・テンペスタ!」
「おう!」
「来るなら、来い!」
「おう!」
「ぶっ倒せ!」
「おう!」
「Here We Go!」
「おうーっ!」

→解説


降りしきる雨に、涙はすぐ流れる。
さっきまで熱を放っていた体は急激に冷えていくのに、目元と頬だけが熱くて熱くてやりきれない。
いままで本当に頑張ってきたのに。誰にも恥じないくらい、必死に戦ってきたのに。
それがすべてすべて否定されるような、このやりきれなさ。
そうか、これが『負ける』ってことなのか。

→解説


「他人が余計なことをして、もっと姉妹間がもつれたりしたらどう責任とる気なの?」
「余計なことになんかならない!
真剣勝負のゲームに、誰も誰も嘘はつけない! やってる人も見てる人も」

→解説


「正論で世の中すべてのカタがつくっていうのなら、わたしはあと10年で世界征服してみせるわよ」
「い、言い切った! アソーさん言い切ったっ」
「この人の場合、本当に出来そうなところがなんとも……」
「10年と猶予をおいたあたりが、よりリアルですわね」

→解説


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