名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

俺の妹がこんなに可愛いわけがない

タイトル:俺の妹がこんなに可愛いわけがない(小説:電撃文庫)
作者  :ふしみつかさ:伏見つかさ
絵師  :かんざきひろ
デザイン:?
編集  :?

タイトルと表紙絵、既にしてこの時点で勝ってると言えるのですが……さて、問題はその内容。
未読のうちは定番の妹萌え、少し読んだ後はオタク礼賛ストーリーと思っていたら、いい意味で予想外でした。
赤枠で文句なしにおすすめ。

作中にニュースサイトネタが出てくるので、それであちこちのサイトに拾われて話題になっているので目にした人もいるかもしれません。
確かにタイトルのつけ方ひとつにしても非常にキャッチーで、よほど中身がひどくない限り既に勝利していると言えます。

でも、これは内容も非常によくできてました。
主人公である平凡な高校生である京介の妹は、今どきの中学生スタイルで相当な美人。そして兄妹仲は険悪というか冷え切っている状態。
ケンカしている、というわけではなく世の中の実際の兄妹関係なんてこんなもの、という一例みたいなものです。
やたらめったら兄妹仲がいい家庭がないとは言わないけど、そんなのファンタジーでしょ?みたいな。
で。
そんな妹には特大の秘密があって、それを偶然目にすることになってしまったことから妹の『人生相談』がはじまるのですが……

この作品で特徴なのは、一度や二度妹に協力的な態度をとったからといって、そう簡単に妹との距離感が縮まったりしないところ。
そしてオタクを扱っているものの、兄自身には全くそっちの趣味はなく、理解する気もないこと。
ある意味オタク肯定、ととれる内容ですがそれだけに留まらない「家族」の結びつき(あえて家族愛とは言いません。単純にそう言い切っていいのかはちょっと悩むんですが、いい言葉も思いつかないので)とかそういうものも内包して一冊できれいにまとめた作品になってます。

なお、あとがきから見るに「新シリーズ」とありますが、続けようと思えば続くけど一応綺麗に終わってはいるんですが続くのかな?
これ一冊で終わるもよし、続編が出るならもちろん問答無用に買いますっ!


この作品の名台詞

「……ちょっとぉ、しおりちゃんを苛めないでよ」
「おまえも現世に戻ってこい。それは絵だ」
「絵って言うな!」

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from アキバBlog(秋葉原ブログ) on 木曜, 2008/08/14 - 06:32

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