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OP-TICKET GAME

タイトル:OP-TICKET GAME(小説:電撃文庫)
作者  :どばししんじろう:土橋真二郎
絵師  :うえだりょう:植田亮
デザイン:?
編集  :?

土橋、ご乱心。(最大級の誉め言葉です
なんと、なんと今回のゲームは、お…おっとその前に前振りをば。

これまで、電撃において一貫して参加者同士が騙し合い、陥れるようなゲーム小説を執筆し続けてきた作者・土橋真二郎。実質的に電撃のゲーム小説というジャンルを支え、もうベテランの領域に達しつつある作者ですが、唯一にして最大の弱点は、『読者を選ぶ』この一点でした。ストーリー的にどうしても殺伐としちゃいますからしょうがないんですが、そんな作風を今回、根っこの部分のゲーム要素は健在ながらも争う題材を180度変えてきましたっ!!

いいですか? 今回のゲームは……(なお、ネタバレいやな方はここで回れ右)

男子限定、同級生の女の子のおっぱいを揉めるチケット争奪戦ですっ!!

いや、マジなんですって。
自分は、何の前情報も入れず、特にタイトルの意味も詮索せずに読み始めたから、最初の1ページ目でなんだこりゃああああああ!ですよ。
内容は書いたとおり、チケットがあればおっぱいが揉めてしまうという夢のようなチケットを取り合い、男たちの思惑が交錯することに。チケットを10枚集めないとダメ、というルールによって様々な駆け引きが行われることになるわけですね。当事者は真剣そのものですが、なにこのアホなストーリー。それでいて、ちゃんと相手を信頼したり、逆に出し抜いたりというゲーム要素はちゃんと詰まっていて、最後まで読むとなんかいい青春ストーリーだったなあ!と思える出来。
よくやった! 願わくばこれによって一人でも土橋ファンが増えますように!


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