名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

天空のアルカミレス 4

タイトル:天空のアルカミレス 4(小説:電撃文庫)
作者  :みかみえん:三上延
絵師  :純珪一
デザイン:?
編集  :?

人類の敵にして圧倒的な強さを持つ組織・テリオンと、変身することでテリオンに対抗する能力を持って戦い続けるアルカミレスの闘争を描いた現代ファンタジ……というよりも、この作者の場合、
つねにすばらしい幼馴染みを描写する物語、と認識するべきかもしれません。
あまりベタ甘な表現が出ることはないんですが、ビターチョコの味わいというかちょっとほろ苦い、そしてお互いに意識はしていてもそれこそ手を握ることもなかなか出来ないようなもどかしい距離感を描かせたらほんとに天下一品ですね。

実はこのシリーズ当初、珍しく幼馴染みに関する描写が今までと違っていたんで「あれ?」とか思いつつ読み進めていたんですが……うーん、そう来ましたか。ちょっと意外な展開と言えなくもないですが、次で完結とのことなので、恋の行方にも決着がつくことでしょう。なんとなく予想はつきますが、果たしてどうなるのか乞うご期待。
ちなみに自分は日向子派です。


この作品の名台詞

「わたしはそんなにいい人間じゃない」
「まあ、自分じゃそう言うんだろうけどさ」
「本当に違う。自分のためにやってるの」
「じゃあ日向子のしたいことってなんだよ?」
「……だからあるわよ」
「答えになってないんだけど」
「とにかくあるの」
「そんなに言い張らなくてもいいだろ。ないならないで……」
「君と一緒にいること」

→解説


シリーズ一覧


作品一覧


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/1231
from 愛があるから辛口批評! on 木曜, 2007/03/15 - 22:24

天空のアルカミレス 4 (4) 作者: 三上延 出版社/メーカー: メディアワークス 発売日: 2007/03 メディア: 文庫 「これは、なんて理想的な両手に花状態?」 ってな感じの展開です。 次回が最終...