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ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~

タイトル:ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~(小説:メディアワークス文庫)
作者  :みかみえん:三上延
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

人気沸騰の古書ミステリ。
特に古書の知識は必要ありません。本好きならまず間違いなく読んでてわくわくしてくるはずです。

ビブリア古書堂の店主・栞子さんが、古書にまつわる様々な謎を解き明かすのを、本を読めない体質であるにもかかわらずビブリア古書堂の店員となった青年・五浦視点から見ていく物語。

ミステリ部分の蘊蓄と、近づいてないようで微妙に接近してる二人の距離感の描写、この二つがどちらも絶妙!
3巻も安定した筆致で魅せてくれます。

人見知りのひどい栞子さんが、3巻ではそれなりに積極行動をとっているように思え、これが五浦の功績なのだとしたらやはり大きいですね。五浦と違って、栞子さんには明確な恋愛感情はないんでしょうが、好意は確実に持ってるはずで、普段ラノベのわかりやすすぎるいちゃいちゃばかり接していると、こういう距離感が逆に微笑ましいです。

中身にはあえてあまり触れませんが、この中に出てきた「たんぽぽ娘」はすごく読んでみたいですね。でも図書館にでも行かないとどうしようもないかな……。作中に出てきたあの一節は、今までもなにかの小説で目にしたことがあって「ああ、これが原典なのか!」とちょっと感動しました。そういった出会いがあるのも古書の魅力なのかも。


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