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私の愛馬は凶悪です

タイトル:私の愛馬は凶悪です(小説:ファミ通文庫)
作者  :あらいてる:新井輝
絵師  :ひかぎたつひこ:緋鍵龍彦
デザイン:?
編集  :?

もうひとつのROOM No.1301とでも言うべき内容です。
ROOMシリーズファンなら迷わず買い。速攻買い。ひたすら読むべし。
そして、なんかROOM No.1301は気になっていたんだけど、長期化してきて手を出しづらい……そんな方にもおすすめ。

これをとりあえず試してみて、もしも気に入るようなら、ROOMにも手を出して損はしないと思います。

女たらしで有名な少年・射水君が教室の中で、堂々複数の女の子との間の「予約」の日程調整をしていることに腹を立てた少女・高岡霧里は、教室でそんなことをするなと追求するのですが、そこでなにがどう間違ったのか、射水君が「予約」をあっさり全部とりやめるかわりに、霧里が射水君の話し相手になることになってしまい!?

恋という感情を上手く把握できない思春期の少年少女がちょっとずつ恋と向き合っていくテーマになっていて、これは富士ミスのROOMシリーズとも重なる部分が多々ありますね。ただし、こっちの物語ではあくまで主役は霧里で、家族関係自体は円満な、やや勝ち気ではあっても普通の女の子というところが最大の違いでしょうか。
ともかく独特の空気感は健在です。おすすめですよー。


この作品の名台詞

「一緒って、嬉しいね」

→解説


「あの……ほら……私たちは友達でしょ?」
「……友達、だよね」
「友達っていうのはさ、お互い様だから、いちいちこんなに大げさに感謝したりするものじゃない――って私は思うんだ」
「お互い様……なのかな? 俺は霧里さんに返せてる?」
「返せてないかもしれないけど……いいのよ、それで」
「どうして?」
「この先、返してもらえるかもしれないし、そんなに焦って返さなくてもいいの」
「……そういうものかなあ」
「それはそうなの・だって、私たちずっと友達なんでしょ? だったら、いつか返せる。そういう気がしない?」

→解説


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トラックバック

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from monumenta librorum on 土曜, 2007/06/02 - 23:55

ラブコメ。と言っても、同じ作者の『ROOM NO.1301』と同じ様な感じの話である。やはり、連作短編的な構成になっている。もちろん、繋がりとかも無さそうではあるが、基本的に同じよう...

from 縺。繧 on 月曜, 2007/04/09 - 01:23

遘√

from いつも感想中 on 土曜, 2007/03/31 - 14:35

私の愛馬は凶悪です 作者: 新井輝, 緋鍵龍彦 出版社/メーカー: エンターブレイン 発売日: 2007/03/30 メディア: 文庫 ストーリー 高岡霧理(たかおかきりり)のクラスに、今日も見知らぬ女...