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羽月莉音の帝国 3

タイトル:羽月莉音の帝国 3(小説:ガガガ文庫)
作者  :しどうりゅうせい:至道流星
絵師  :にのぜん:二ノ膳
デザイン:?
編集  :?

初期費用1000円からはじまった革命部。
「本気で世界に対して革命を起こすために」まずは費用を稼ぎまくるのですが、これが非常にリアルな荒唐無稽ッぷりを発揮しています。今、最も旬な作品なのではとさえ思います。

ついに3巻にして1兆円を突破!
これがきちんと説得力のある方法を持って稼ぎ出されていくところが痛快ですね。

まっとうな商売だけではなかなか巨万の富なんてすぐに築けるものではありません。ファンタジーや超能力など一切存在しない世界観だけに、それをどうやって短期間にして稼ぐのかが課題になるわけですが、会社の買収やTOBを駆使して革命部はあっという間に大きくなるのです。

書かれているのが起業経験もある経済の専門家だけあって、その手法はかなり緻密。手段だけでなく、周りの世論にまで配慮した描写になっているのが実に憎いですね。
また、革命部の中心である莉音は、最初は周りのことなど考えないただのDQNかと思っていたら、いいとこちゃんとあるじゃないですか! 一気に親近感がわきました。

それにしても、まさかアレまで持ち出すとは完全に予想外。
正直この先どう物語が動いていくのか全く読めませんが、今もっとも楽しみにしているシリーズの一つです!


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from Saユキ on 日曜, 2010/07/25 - 06:18

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from お亀納豆のライトノベルまっしぐら on 月曜, 2010/07/19 - 20:36

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