名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

オイレンシュピーゲル 1

タイトル:オイレンシュピーゲル 1(小説:スニーカー文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :白亜右月
デザイン:?
編集  :?

「マルドゥック・スクランブル」「マルドッゥク・ヴェロシティ」が楽しめたなら、ぜひこっちも読むべき。
その際は富士見ファンタジア文庫のスプライト・シュピーゲルも一緒に。
ある程度は出すレーベルのことを意識して書かれてはいるものの、まちがいなく同質の空気を感じます。

テロや犯罪が多発し、その種の事件に巻き込まれて体の自由を奪われた不幸な児童の救済プログラムがあった。手足の一部、時にはほぼ全身を機械化することで自由を取り戻すというそのプログラムは、もっとも優秀に機械の手足を操る事ができた子どもをスカウトし、治安を護る側の剣として、機械の手足と装着された強大な武器を持って、犯罪者と立ち向かう……というお話。
少女達の過去や、時には敵の過去もやりきれないものを背負っていたりと重い部分を持つ反面、戦闘シーンはリミッターの外れた暴走車ののごとく突っ走ります。
さすがは冲方丁とうならされるだけの納得の作品。


この作品の名台詞

「さん、はい! みんなみんな生きているんだ、スライスチーズっ♪」

→解説


「ねえ……痛いって、どんな感じだったっけ?」
「別にたいしたモンじゃないさ。
煙草の煙が、目に入った感じだろ。……ちょっと涙が出て、それでおしまいだ」

→解説


シリーズ一覧


作品一覧


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/1115
from monumenta librorum on 月曜, 2007/02/26 - 22:53

SF。設定としては、サイボーグの少女が警察的な組織の一員として闘う話。要するに、『ガンスリンガーガール』と似ているが、こちらは、三人のチームで戦うので、そこら辺は異なって...

from うかばれないもの on 火曜, 2007/02/06 - 10:19

オイレンシュピーゲル 1 (1)
冲方 丁

「なんか世界とか救いてぇ――」
悪夢のような人生を過ごしてきた少女ですら、なんとなく考えてしまうほどにオイレンシュピーゲル(悪ふざけ)...