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円環少女 (4) よるべなき鉄槌

タイトル:円環少女 (4) よるべなき鉄槌(小説:スニーカー文庫)
作者  :はせさとし:長谷敏司
絵師  :みゆう:深遊
デザイン:?
編集  :?

三千世界の中で、唯一魔法という概念が無く、他の世界から来た者の魔法もこの世界の人間が「観測」することでなかったことになってしまう、魔法使い達にとって忌み嫌われる世界・地球。地獄と呼ばれるこの世界での、魔法使いと魔法使いに関わる人間達の戦いを描いたファンタジー。
……というのが物語の硬質な側面で、もうひとつの側面が嗜虐趣味を持つサドロリ少女な魔法使い・メイゼルさん大活躍の物語でもありますええ。

この4巻では、なんととうとう表紙絵にまで登場してしまった委員長・寒川さんや、聖騎士エレオノールの再登場によろこんだりするのが正しい楽しみ方のようなそうでもないような。なお、戦闘シーンのわかりにくさはあいかわらずですが、だがそれがいいのです。二度でも三度でも読み返すのがいいのです。噛めば噛むほど味が出る、それが円環少女なり。


この作品の名台詞

「あたしは、せんせときずなのこと、お似合いだなんて思わないわ。義理がたいお人よしと、頭のよくないお人よしが一緒になっても、笑って死ねるだけで生きのびられないもの」

→解説


「ボーイ。たいせつなもののことを思っていたければ、戦いではどんな手を使っても勝ちなサイ。人間は、死に際に、自分自身であることすらできまセンヨ」

→解説


「せんせ、知ってる? 人間は細胞でできていて、細胞って五年くらいで全部入れ替わるのよ」
「だから、せんせは五年ずっとあたしのごはんだけ食べ続けたら”あたしのごはん人間”になるの。体ぜんぶに誰かの愛情がこもってるなんて、すごく素敵じゃない?」
「だからさっそく今日から、せんせのごはん、全部あたしが作ったげる」

→解説


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