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B.A.D. 2 繭墨はけっして神に祈らない

タイトル:B.A.D. 2 繭墨はけっして神に祈らない(小説:ファミ通文庫)
作者  :あやさとけいし:綾里けいし
絵師  :kona
デザイン:?
編集  :?

いわゆる異能ものではあるんですが、鬱でグロで人の暗黒面を多く描写し、とにかく救いのない物語。
それと意外と重要なポイントとして、通常であればヒロインの立ち位置であるあざかは主人公の安い同情心では全く心を動かされないし、安易にハーレム状態になったりもしません。
主人公の理由なきモテすぎには飽きた!って方にもおすすめしたいところ。

さてさて、そんな紹介の仕方をしておいてなんですがこの巻ではシリーズ唯一の清涼剤(となるかもしれない)の白雪さんが登場します。
とはいえ基本的にはやっぱり鬱でグロなことに変わりはないんですがね!
それにしても、やっぱり繭墨あざかさんは絵になります。この造形は卑怯!といいたくなるくらい。ゴスロリに、紅い唐傘、異様なチョコレート好き、そんでもってその本質はひたすら無情。1mmも主人公に媚びないけれど、他の人間にも等しく無情で、かといって必要以上に強欲だったり自分勝手というわけでもない絶妙なバランス感覚がポイントです。あああざかさんいいよあざかさん。

……そして気がつくと2巻のことはなにも触れてませんがまあいつものことですええ。


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