名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

偽物語(下)

タイトル:偽物語(下)(小説:講談社BOX)
作者  :にしおいしん:西尾維新
絵師  :VOFAN
デザイン:?
編集  :?

徹底的な言葉遊び、ボケとツッコミの応酬、小ネタの連発、それが化物語シリーズのクオリティです。

実は毎巻何らかの怪異と関わることになり、その怪異についてもかなり掘り下げられているんですが、あまりにも言葉遊びのイメージが強烈なので完全に脇役と化してますね。
下巻はファイヤーシスターズ・つまり阿良々木暦の妹にスポットが。

今回はかなり登場人物が絞り込まれてます。
話題にこそのぼるけれど、戦場ヶ原ひたぎは出番なし。神原駿河もちょい役、委員長さえ電話と回想シーンしか登場しません。ええー!?と嘆くのはまだ早い。妹の火憐が素直なのか底抜けのバカなのかはさておきがんばっているのはもちろんですが……ご安心下さい。鉄壁の安定を誇る噛み噛み小学生・八九寺は今回もたっぷりと出番がありますよ! 相変わらず縦横無尽に駆け抜けるひねくれトークを展開。
吸血鬼の忍野忍も今回は活躍してます。ミスドに対するあふれんばかりの情熱が……って、いやいやもっと吸血鬼らしいことも今回はしてますけどね?

それにしてもひたぎさんの変貌ぶりが実際に見られないのが非常に残念です。次巻以降のお楽しみってことか……。


この作品の名台詞

「おどれがどんな価値観持とうと、どんな正義感持とうと勝手やけれど――そんな理想を他人に押し付けんなや」
「……他人じゃねえよ」

「他人じゃありません。家族ですよ」
「…………」
「家族には、僕は理想を押し付けますよ」

→解説


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from かくれた次元 on 木曜, 2009/07/02 - 17:15

何故か上巻を買っていないことを忘れたまま下巻を購入、読んでから???になった偽物語。上巻も買ってきて、纏めて読みましたよ。上巻はファイアーシスターズの片割れ阿良々木火燐...