名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

らじかるエレメンツ 3

タイトル:らじかるエレメンツ 3(小説:GA文庫)
作者  :しらとりしろう:白鳥士郎
絵師  :カトウハルアキ
デザイン:?
編集  :?

80年代を彷彿とさせる(というかもっと言うとこれを最初に読んだ第一印象は「究極超人あーる」でした)学園青春グラフティ。
中高生のハートを掴むには苦しかったのか、3巻にて閉幕ということになってしまいましたが……
いやーおもしろかった!
全然化学してない化学実験部のめちゃくちゃな活動実態、個性的すぎる面々、主人公・一応部長の鉄太郎とヒロインである暴力女・羽卵のやりとりなど、全てが『80年代的に』ツボでした。

ツンデレとか委員長、生徒会、変人などの表現がどうしようもなく80年代なんですよね。
これ、空気感覚なんで言葉として表すのが難しいんですが、きっと同意してもらえるんじゃないかと。
物語そのものは、卒業シーズンとかを待つ暇もなく打ち●りになってしまった中では、がんばってまとめたと思います。いかにも鉄太郎と羽卵の二人にはふさわしいエピソードでした。まあその辺は実際に読んでもらうとして……

「パンタッチャブル」、これ絶対にパトレイバーTV版の29話「特車二課、壊滅す」のリスペクトだよ!
東京埋め立て地のはじっこに隔離されているため、上海亭という中華料理屋が唯一の生命線という特車二課の特殊な食糧事情が悲劇を招くという内容だったんですが、もうまんまその内容でした。もし、この作品読んで、上の話を未読の人がいたら、いきなりこの29話だけ見ても大丈夫なんで、ぜひどうにかして見てください。爆笑しつつ、「あーなるほど」と納得してもらえるはずです。
ゆうきまさみファンが泣いて喜びそうですね。いや自分もですが。


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