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蒼海ガールズ!

タイトル:蒼海ガールズ!(小説:GA文庫)
作者  :しらとりしろう:白鳥士郎
絵師  :やすゆき
デザイン:?
編集  :?

帆船同士による海戦と、女装少年ものがなんとひとつになりました。

いやね? ぶっちゃけ、読みはじめるまでただのイロモノとしか思ってなかったわけですよ。
ほんというと、序盤あたりではまあ女装もの定番だなあ、ぐらいの認識でした。
帆船ならではの肌色イベントが出てきて「おや?」と思っていたところに、帆船使っての海戦という段になって「お、おおっ!?」となったわけです。
「なんか、海戦が妙に本格的じゃね?」と。

というわけで、ガチ定番の女装少年ネタとこだわりの海戦シーンを総合的に加味した結果、おすすめです。

ストーリー自体は、王妃の暴走により王子の命が危なくなって、命からがら逃げる途中で海に落ち、そこを女だけで構成されるアラミス海軍に拾われたが、「男子禁制」で、男とばれたら死刑になる! 身分を隠すため姿を偽り女の格好をしていたと性別を偽って軍艦の中で働くことになる……そんな内容。

女装少年的にはもう王道もいいとこだなあ、と思ってたら違いました。
これが上手い! あえて具体的には書きませんが、船の上じゃ真水は貴重なので雨が降ったらひゃっほう!的ななにかです。
お色気パートはそれでいいとして、では一方の海戦シーン。
帆船での戦いは、当然現代の海戦とは戦いのセオリーとかが全く違ってくるのですがその辺を上手く描写してますね。
いやはや、予想外にいいものを読ませてもらいました。……と、思ったら「らじかるエレメンツ」の作者の人か! なんか納得。


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