名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

明日から俺らがやってきた

タイトル:明日から俺らがやってきた(小説:電撃文庫)
作者  :たかぎりん:高樹凛
絵師  :ぎん
デザイン:?
編集  :?

第18回電撃小説大賞<電撃文庫MAGAZINE賞>受賞作。

将来のために「受験」を選ぶか、「推薦」を選んで空いた時間をバイトに費やし大学デビューを飾るか。
形はどうあれ、みなさん進路で悩んだことが一度くらいはあるのではないでしょうか。
これはそんな王道青春ストーリーです。ま、ちょっとだけ味付けはいってますが。
未来の俺に、進路について口出しされるという、ね!

なんともまぶしく懐かしい気持ちになったのでおすすめで。まだ大学受験はこれから、って人にも読んでほしいですね。

高三の少年・桜井真人は、進路に悩んでいた。そんな桜井の前に、突如現れたチャラ男。彼は未来の俺だと名乗り、推薦で大学デビューなどしていたら後悔することになるからやめろと忠告してくる。
さらに冴えない風貌の未来の俺も現れて、受験などしたら寂しく女っ気のない未来を送るからやめておけ、と。
どっちを選んでも不幸な未来が待っている!?

そんな進路に悩む桜井は、同じく進路未提出の「氷の女王」こと高瀬涼とうちとけ、徐々に親しくなっていく……。

ほんとにストーリーはど直球ですが読後感はよかったです。

あと余録。
未来の俺が複数現れたというくだりで、過去未来現在の三人の自分が錯綜する傑作時間ものラノベ 「学校を出よう! 2 I-My-Me」をおもいだしました。谷川流の作品ですが、私はハルヒよりもこっちの方に続きが出てほしい……。1巻をすっとばしても問題なく読めるので、機会があったらお試しを。


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