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オブザデッド・マニアックス

タイトル:オブザデッド・マニアックス(小説:ガガガ文庫)
作者  :おおきれんじ:大樹連司
絵師  :saitom
デザイン:?
編集  :?

まずはじめに、あえて私みたいなゾンビ映画なんてわからんちんという人に。
この作品はゾンビ映画のオマージュではありますが、特に知識がなくても相当におもしろいです。知識があったらもっと楽しめるのになあ、とは思いますが知識のないことが作品の魅力を損なうことにはなってません。

では次に、ゾンビ映画スキーの方に。もしかすると、逆に好きゆえ譲れない部分があるかもしれませんが、少なくとも酒の肴にはなることでしょう。

物語展開といい、これは一本取られた感がありますね。おすすめ。

ゾンビ映画が大好きで、しかし世間から外れた趣味についてひた隠し教室の日陰者としてひっそり日々を生きる少年・安東丈二。夏期合宿で離島に来てもそれは変わらず、今日もつまはじき扱いされ、誰にでも優しい委員長・城ヶ根莉桜だけを唯一の救いとする日々。
しかし、そんな日常は突如終わりを告げる。
合宿に参加していた生徒達を、本物のゾンビが襲い始めたのだ!
さあ、今こそ日々の妄想を現実化しろ。みんなを救ってヒーローになるんだ!

様々なゾンビ映画ネタを下敷きにしてるだけにいろいろニヤリとさせられる部分も多いですね。(当方、ゾンビ映画はほとんど見てないけどバイオハザードとL4Dは遊んでます)
それだけでもそれなりに楽しめますが、物語自体もグッド。中盤以降、あれよあれよという間にラストまで持って行かれます!
実は作中、もう一つ大きなテーマがあるんですが、ネタバレは避けとくんで、各自「やっぱり」とか「これは予想外」だのをお楽しみください。

いやー、なんかゾンビ映画みたくなってきた。

各所にオタクネタがさりげに放り込まれてたりしますが、まあそれは余録。


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from monumenta librorum on 土曜, 2011/07/23 - 21:10

ゾンビ映画が好きな高校生の主人公の少年は、高校の夏の合宿で、離島に行くが、そこで、ゾンビが襲ってきてという話。まさにゾンビ物だが、そもそも、主人公はゾンビ映画が好きなわ...