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お嬢様のメイドくん

タイトル:お嬢様のメイドくん(小説:一迅社文庫)
作者  :おおきれんじ:大樹連司
絵師  :ま@や
デザイン:?
編集  :?

タイトルで「あ、これは男の娘ものだな」とすぐにわかったものの、実はそれほど期待はせずに読み始めたわけですが……
これがどうして実におもしろい! うん、黒枠おすすめで。
なんといっても、お嬢様の鶴の一声で名門女子校に転校することになってしまった従者・雪風が女装経験ゼロからはじまって、日々の激動に流されるうちに徐々に適応していく様子がもう、ね!
ふだんは従者らしくおとなしげで控え目なのが、スイッチが入ると押しの強くところもいい感じにキャラが立ってます。

お嬢様・瑞鶴咲夜の従者である媛代雪風(♂)は、咲夜の新しく通う女子校に「自分で自分の面倒を見れるわけがない」との一言により、男なのに女装して一緒に入学することに。
かくして女子校の寮に入ることを余儀なくされた雪風の受難の日々が始まるのですが、従者魂というのかメイド服には不思議となじんでいるどころか、おそるべき適応を果たすのですが、ま、このあたりは読んでのお楽しみということで。

「男の娘」という特殊性をきっちり描写できていて、普通に学園ものとして物語の展開も楽しめたました。続きが出そうと思えば出せないこともないでしょうが、綺麗に一冊でまとまってるのでお気軽にお読みくださいな。


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from monumenta librorum on 土曜, 2011/01/01 - 21:08

主人であるお嬢様の命令で、全寮制の女子高に女装して通うことになった少年が主人公の話。といっても、主人公だけ先に女子高に行くことになり、そこで、生徒会が分裂して争っており...