名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

彼女を言い負かすのはたぶん無理 2

タイトル:彼女を言い負かすのはたぶん無理 2(小説:スマッシュ文庫)
作者  :うれましょうじ:うれま庄司
絵師  :しらび
デザイン:?
編集  :?

ディベートを題材にした希有な……というか唯一のライトノベル。
そして、このシリーズはそれだけではありません。
ちゃんとラブコメとしても一級品に仕上がっていて、ディベートとも繋がっているところに真価があるのです。

あ、2巻ではもう一つ見どころがあるんでした。
まさかディベートのテーマに、
『高校野球の女子マネージャーにドラッカーのマネジメントは不要である。是か否か』
なんて持ち出すとは思わなかった。思わず吹いた。

運動からドロップアウトして平穏な学園生活を送っていた桜井。だがそんな日常は、ディベート部副部長でディベートの天才・九重崎アイラとの出会いによって完膚無きまでに木っ端みじんに。学園に波風を立て、教師との対立などなんとも思っていないアイラは、相変わらず破天荒なディベート対決を続けるが、ついに彼女に重い処分がくだされる……。

まずはなんといっても、ディベートなどという希有なテーマでラノベを書いたというそのこと自体に敬意を表します。
そして、さらにテーマ倒れに終わらず、恋愛方面の描写もきっちり出来ていること、ディベートが物語の進展と密接に関わっていることなども注目点。

イラストの点数も多いし言うことないです。
どこまでラノベと関わる気があるのか、とかいろいろ疑問点もあるスマッシュ文庫ですが、今のところ刊行点数に対する当たり率が非常に高く、ダークホース的存在ですね。


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