名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

ディバースワールズ・クライシス

タイトル:ディバースワールズ・クライシス(小説:MF文庫J)
作者  :くじょうせき:九條斥
絵師  :えむけー
デザイン:?
編集  :?

第8回MF文庫Jライトノベル新人賞<審査委員特別賞>受賞作。

定番ファンタジーなんだろうなと思いつつ、読みかけた時にはなんかさくさく話が進むなあ……盛り上がりも少ないし……などという感想でした。
で、なるほど納得です。

この物語の真の姿が明らかになるのは中盤になってから!
そういうことかー! いやはや、どうりでさくさく話が進むわけだ。
わりと淡白な描写なのになにげにいちゃラブしてることもプラスして、黒枠オススメです。

魔モノによって、人々が脅かされる世界で、勇者である少女クロワは一人奮戦し、魔モノの群れを撃退していく。
しかし、己の力が足らず、魔モノの前に倒れようとしていた時、一人の少年剣士アルによって危機を救われる。
はじめは、アルのことを警戒していたクロワだが、危機を共に乗り切るうちに信頼が芽生えて行く。

序盤の展開は、なんかもう王道中の王道で、こうとしか説明しようがないですね。物語のスイッチが入るのは中盤になってからですが、そこがこの作品の肝となるので伏せておきます。なるほどそうきたかー。
あと、恋愛周りで甘々な描写についてはそれほど突出した印象がない……はずだったんですが、これがもうね! なにこのいちゃラブ。なるほど、いろいろやり方はあるもんだ。
いい話でした!


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/6413