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ff1 ―フェアリー・ファイル―

タイトル:ff1 ―フェアリー・ファイル―(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :さえきしのぶ:冴木忍
絵師  :天乃咲哉
デザイン:?
編集  :?

表紙絵の印象から、一部読者では「冴木作品初の百合ものでは?」という憶測もあったこの新作ですが……
うん、もう全くいつも通りの冴木作品で百合要素なんてかけらもなかったよ!

超常的ななにかがあって、主人公は巻き込まれる側で、恋愛要素は主役級にはあんまりなくて(笑)、ゲストによる苦い後味の残る物語が綴られる、そんな感覚。
あ、ただし今回主人公の家庭教師の雇用主であるお嬢様は13歳なのですが、これがやたら頭の回転がよい上に毒舌キャラなのでそういうのが好きな人にはいいかも?

前の貴族のところを解雇され、そのうえ家賃滞納で宿からも追われ、路頭に迷う寸前の少女パールは、飛び込んだ家庭教師斡旋所で出会ったダナン家の執事から、お嬢様の家庭教師を住み込みでやってほしいと頼まれ、喜んで飛びついたのはいいけれど……
住み込み先のダナン家では妙なことがいろいろ起こったり、教え子のミルドレッドお嬢様にはまともに相手にしてもらえず、しかもパールよりも頭がいいという有様。
そんな折、お嬢様が招待された夜会に共に参加したパールだが、、またしても妙な出来事が起こり?

なにしろ冴木作品ですから。
明るい話にはなりようがない……と言いたいところですが、なにしろミルドレッドお嬢様の毒舌とそれに負けないパールの突っ張り具合で普段のテンションが高いため、それでバランスが取れてるかも。


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